県民ボランタリー活動の促進のための施策の推進に関する基本方針(中間報告) 平成11年10月 第4期兵庫県県民生活審議会 1 1県民ボランタリー活動の促進等に関する条例 県民ボランタリー活動の促進等に関する条例 平成10年 9月25日制定 平成10年12月 1日施行 (1) 制定経緯 ○ 兵庫県におけるさまざまな県民の取り組み ・先進的なボランティア活動の取り組み ・地域コミュニティにおけるさまざまな取り組み ・阪神・淡路大震災におけるボランティア活動の高まり ○ 特定非営利活動促進法の制定 県民の自発的・自律的で、営利を目的とせず不特定多数の利益の増進を目的とする活動(県民ボランタリー活動)を幅 広く促進することの必要性 ↓ 「県民ボランタリー活動の促進等に関する条例」 (平成10年9月25日制定、12月1日施行) (2) 条例前文の考え方 ・阪神・淡路大震災におけるボランティア活動の活躍 ・兵庫県における幅広いボランティア活動の取り組み ・県内各地域における県民運動の実践 特定非営利活動促進法 (NPO等に法人格を付与) 21世紀の社会に向けた県民ボランタリー活動の促進の重要性 ↓ ボランタリーセクターの形成 (3) 条例の仕組み ○ 前文→条例制定の理念、基本的考え方 ○ 県民ボランタリー活動の促進 県・市町の責務、県民の理解、事業者の配慮 県の施策の推進のための基本方針の策定 基本的施策の例示 ● ● ● 情報の提供、学習機会の確保、交流の促進、協働による地域課題の解決 調査・開発等の推進、支援拠点の整備、県民の意見の反映、その他の措置 ○ 特定非営利活動促進法施行のために必要な事項(申請書様式、添付書類等) 2 2 県民ボランタリー活動の促進のための施策の推進に関する基本方針 県民ボランタリー活動の促進のための施策の推進に関する基本方針 (1) 「基本方針」とは ○ 性格 県が県民ボランタリー活動を促進するための施策を実施するにあたり、その基本的な考え方を示すもの。県民生活審議会 の意見を聴いて知事が定める。(第6条) ○ 「基本方針」において定める事項 ① 県民ボランタリー活動の促進のための施策の推進に関する基本的な事項 ② 県民ボランタリー活動の機会の提供及び基盤の整備に関する事項 ③ 県が県民ボランタリー活動の促進のための施策を実施するにあたり配慮すべき重要事項 ④ ①~③に掲げるもののほか、県民ボランタリー活動の促進のための施策の推進に関する重要事項 ○ 諮問 平成11年1月18日に県民生活審議会に対して諮問 (2) 審議経過(県民生活審議会での取り組み) 基本方針を審議するにあたり、次のような取り組みを行ってきた。 ① NPOやボランティア団体などで活動に携わっている活動実践家など専門的知識を有する方を臨時委員として委嘱し、 検討委員会を設置して調査審議を実施 ② 県民参加のもとでの調査審議をすすめるための取り組み ア 県民意見の募集(中間報告に対する意見募集等) イ 検討委員会の地域開催(神戸市、西宮市、姫路市、和田山町) ウ エ ③ 県民ボランタリー活動を行う団体からのヒアリング(県内7地域、22団体) 地域県民フォーラムの開催(県内7地域、10月下旬~12月上旬(予定)) 審議会における審議 検討委員会での調査審議をふまえ、総合政策部会・全体会で審議を行い、10月22日に中間報告をとりまとめて公表 【主要な語句の説明】 ① 「県民ボランタリー活動」とは(第1条) 県民が行い、又は県民のために行われる自発的で自律的な活動であって、不特定かつ多数の利益の増進に寄与することを目 的とし、営利を目的としない活動(ただし、宗教活動・政治活動を主たる目的とする活動、選挙活動を除く) ② 「特定非営利活動法人」とは(第2条) 保健、医療又は福祉の増進を図る活動など12分野の活動を行い、特定非営利活動促進法に基づき、都道府県知事又は経済 企画庁長官の認証を受けた法人 〈12分野〉 保健、医療又は福祉の増進を図る活動 社会教育の推進を図る活動 まちづくりの推進を図る活動 文化、芸術又はスポーツの振興を図る活動 環境の保全を図る活動 災害救援活動 地域安全活動 人権の擁護又は平和の推進を図る活動 国際協力の活動 男女共同参画社会の形成の促進を図る活動 子どもの健全育成を図る活動 これらの活動を行う団体の運営又は活動に関する連絡、助言又は援助の活動 ③ 「ボランタリーセクター」とは 行政が専ら担う公的な領域と企業や県民のプライベートな領域である私的な領域の中間に位置する公共的領域において見ら れる、県民一人ひとりの自発的で自律的なボランタリーな活動の総体 県民ボランタリー活動の促進のための施策の推進に関する基本方針(中間報告) (1) (2) (3) (4) 県民ボランタリー活動の促進のための施策の推進に関する基本的な事項 県民ボランタリー活動の機会の提供及び基盤の整備に関する事項 県が県民ボランタリー活動の促進のための施策を実施するに当たり配慮すべき重要事項 前3つに掲げるもののほか、県民ボランタリー活動の促進のための施策の推進に関する重要事項 県民ボランタリー活動の促進のための施策の推進に関する基本的な事項 ○ 基本方針の性格 県の県民ボランタリー活動を促進するための施策の拠り所となる基本的な考え方を示すもの ○ 支援活動の範囲 ① 分野・主体にとらわれない県民ボランタリー活動への支援と相互の連携促進 ② 行政、ボランタリーセクターが担うべき領域の整理 ○ 基本的な考え方 ① 自発性・個別性の尊重 ② 行政、企業、ボランタリーセクターの各主体間の自律を前提とした協力関係 県民ボランタリー活動の機会の提供に関する事項 県民ボランタリー活動が広く県民に理解され、親しまれ、楽しく参加でき、活動の輪が広がっていくような機会の提供を行う。 ○ 気運の醸成 ・ 幅広い世代に対して、県民ボランタリー活動への理解を深め、参加を促すような普及啓発・入門講座等 ・ 活動の参加に向けた動機づけを図る表彰などの顕彰事業等 ○ 有益な情報の提供 ・ 県民ボランタリー活動に対する理解を深め、参加を促し、活動を促進させるような有益な情報の整理・提供 ・ 団体運営に役立つ情報など県民や活動団体が必要とする情報の提供 ○ 多様なニーズに応じた講習会等の実施 ・ 活動者のおかれた状況に応じた多種多様な学習機会の提供 ・ 県・市町・社会福祉協議会・NPO等の学習機関相互の役割分担と連携 ○ ・ ・ 交流の促進 県民の参加機会や活動団体どうしの交流の促進、行政・企業・活動団体相互の交流の促進 県民ボランタリー活動団体が行う交流イベント等に対する支援とネットワーク化の機会の提供 ○ 学校等での体験機会の提供 ・ 学校等を通じた青少年期からの県民ボランタリー活動を理解し、実践する機会の提供 県民ボランタリー活動の基盤の整備に関する事項 県民ボランタリー活動が成熟社会に根づき、広がるよう、その基盤となる環境の整備を行う。 ○ 調査、研究等の推進 ・ 県民ボランタリー活動に関する基礎的な情報の把握、活動団体に関する調査研究の促進 ・ さまざまな機関、団体等との共同研究など効果的な調査研究方法の検討 ○ 支援拠点の整備 県民ボランタリー活動の促進、とりわけ活動団体の立ち上げ期の支援や地域に密着した活動環境づくりなどを行うための支援拠点の整 備 ・ 各地域・各分野の支援拠点のネットワーク化や事業連携の推進 ・ ○ リーダーやコーディネーターの養成 県民ボランタリー活動の活性化に大きな役割を果たすリーダーやコーディネーターの一層の資質の向上 ○ 実務のための支援 ボランタリーセクターが形成されていく過程で予想される、県民ボランタリー活動団体における法律・会計・税務等の諸課題に対応する 、実務に関する個別相談・講習会等の支援体制の確立 ○ 財政支援方法の検討 活動団体等の自発性や自律性をふまえた財政支援の方法の検討 活動団体等と行政との自律した関係を踏まえた協働の積極的推進、適切な事業委託・資金助成のあり方検討 ・ ・ ○ 社会環境の整備 ・ 県民ボランタリー活動や参加の促進のため、家庭や社会における理解を深める等社会環境の改善 ・ ボランティア休暇制度の導入、ボランティア保険の加入など県民ボランタリー活動に取り組みやすい社会環境の整備に向けた事業者等 への協力要請 ○ 県民運動の一層の展開 昭和62年以来、県内各地域で展開されてきた県民運動の実績を踏まえ、ボランタリーセクターの形成に向けた県民の主体的な参加を促す 県民運動の一層の充実 県が県民ボランタリー活動の促進のための施策を実施するにあたり配慮すべき重要事項 ○ 地域特性の配慮 県内各地域の多彩な地域特性や個性豊かな活動への配慮 ○ 他府県、国、諸外国等の施策動向の配慮 他府県・国・諸外国等のボランタリー活動の促進のための施策動向への配慮 その他、県民ボランタリー活動の促進のための施策の推進に関する重要事項 ○ 推進体制の整備 各分野にまたがる県民ボランタリー活動を総合的・計画的に推進するため、県の施策推進体制の整備 ○ 時代の要請による対応(フォローアップ) 時代に応じたボランタリーセクターの役割や活動領域の変化に対応するための、施策実施状況の見直し 33 基本方針の策定に向けて 基本方針の策定に向けて (1) 地域県民フォーラムの開催 県内各地域で県民フォーラムを開催し、各地域の県民からの意見を求めています。 (2) 県民意見の募集 募集期間:平成11年11月1日(月)~11月30日(火) 募集内容:「基本方針(中間報告)」に対する意見 応募方法:はがき、封書、ファクシミリ、電子メール、ホームページ上のアクセス等 URL http://www.hyogo-intercampus.ne.jp/gallery/v-hyogo/housin/ (3) 県民生活審議会での審議 ○ ○ 県民生活審議会において、県民から寄せられた意見について審議を行い「基本方針」をとりまとめて、知事に答申します。 県は県民生活審議会からの答申を受けて、「基本方針」を策定します。
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