方面ウラン残土の措置について

運審19−6
平成17年8月25日
核燃料サイクル開発機構
方面ウラン残土の措置について
1.当機構は、昨年 10 月に確定した鳥取地裁判決
本年 2 月 15 日にフレコンバッグ詰めウラン残土
により撤去を命じられた方面捨石堆積場敷地内
約 290m3 については、麻畑1号坑捨石堆積場敷
のウラン残土約 3,000m3 について、これを当機構
地内に仮置きする計画を公表した。しかし、鳥取
の所有地であり、かつ、同じ東郷鉱山に属する麻
県中部総合事務所長が発出した鳥取県立自然公
畑1号坑捨石堆積場敷地内に斜坑を設け、斜坑内
園条例に基づく搬入禁止命令によりこの撤去・措
にて恒久措置することとして、昨年 11 月に公表
置方策に支障を来していること等に加え、既に撤
したところである。
去期限である本年 3 月 10 日を過ぎ、1日あたり
75万円の強制金支払義務が日々課せられてい
2.鳥取地裁は、昨年 12 月、①期限付撤去命令及
び②期限超過時の撤去完了までの間の強制金支
払命令から成る間接強制を決定した。当機構は、
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る。
3.このため、当機構としては、上記搬入禁止命令
(「290m3 の方面保管場から米国内製錬所への輸
送」図参照)
の取消しを求める裁判を継続する一方、現地措置
の考え方を基本としつつも、あらゆる可能性を含
めて搬出の途を探るなど、幅広く問題の解決に向
4.他方、その他のウラン残土約 2,710m3 について
けて鋭意努力してきたところである。フレコンバ
は、従前同様、麻畑 1 号坑捨石堆積場敷地内にお
ッグ詰めウラン残土約 290m3 は貯鉱場跡にあっ
いて恒久措置することを基本とし、上記搬入禁止
た「ウラン鉱物を含む集積物」であることから、
命令の取消しを求める裁判の審理の状況等を勘
米国の製錬会社との間に製錬契約を締結し得る
案の上、具体的な方策について別途検討すること
見通しが得られた。また、本計画についても、8
としている。
月 7 日の湯梨浜町幹部説明にはじまり、町議会、
地元区への説明を重ねた結果、8 月 16 日に町の
了承が得られるなど、諸条件が整いつつあること
から、所要の契約手続を進めている。
以上
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290m3の方面保管場から米国内製錬所への輸送
積替地 東郷ダム下流広場
① バックホウで吊り上げ
土のう袋
遮水シート
フレコン
バッグ
③ フレコンバッグを金属容器に収納
⑤ 10t トラックへ積替
遮水保護
シート
駐車場
保管場
④ 2tトラックに積載し積替地へ
② クローラダンプで駐車場へ
⑥20フィートコンテナに収納
⑦ 船への積み込み
⑧ コンテナ船による海上輸送
⑨ トレーラによる米国陸上輸送