旧役場庁舎の 今年度内の解体を見送り

旧 役 場 庁舎の
今 年 度 内の解体を見 送 り
月、 計
回にわたり
月定例会への解体関連予算案の
町 が 住 民 感 情 や 保 存・ 維 持 コ ス ト な ど を 考 慮 し て 解
体の方針を示している旧役場庁舎について、平野公三
町長は昨年の町議会
提 案 を 見 送 り ま し た。 町 は 昨 年
直後から取扱いを巡って議論
東日本大震災による津波で
全壊した旧役場庁舎は、震災
待つべき」などさまざまな視
なく、冷静に判断できるまで
だ」
「感情論で決めるのでは
で伝えるには震災遺構が必要
を呼んできました。平成 年
点から意見が出され、賛否は
拮抗しました。また、地域の
きっ こう
月に前町長が一部保存の意
向を示したものの、翌年 月
てきました。その間、震災の
してからは現状のまま推移し
棟、総床面積の約 %を解体
望書も提出しました。
決定を回避するよう町長に要
人が口々に保存を望み、早期
は、意見交換会に参加した
未来を担う世代の大槌高校生
惨状を伝える被災各地の遺構
までに旧本館部分を除く
の取扱いが決まっていき、旧
昨年 月 日には、町議会
東日本大震災復興まちづくり
っ て い て、
(旧役場庁舎だけ
人がさまざまな場所で亡くな
検 討 を 進 め ま し た。
「多くの
たとおり解体の方針を示して
昨年 月に就任した平野町
長は、選挙戦でも明らかにし
注目が集まりました。
める『納骨施設』の整備が具
身元不明のままのご遺骨を納
自立再建が第一で、議会も行
した補正予算案を 月定例会 算案提出の見送りを表明。「復
に提案することの
「持ち越し」 興への課題が山積する中、解
特別委員会が解体費用を計上
政も町民も志を一つにし、と
総 意 」 と し て 提 出。
「 震 災 犠 ようなことがあってはならな
被災者の方々の生活再建、
牲 者 の 方 々 の『 慰 霊 の 場 』
、 い。
を求める意見書を「町議会の
もに乗り越えていくことが必
役場庁舎の方向性についても
が)
特別な場所ではない」
、「今
体化されるまで、時間を保つ
理由を示し、 月には説明会・ 訴えました。
りを進めてほしい」
「津波の
して、復興に向けたまちづく
加した方々からは「早く解体
し、あらためて早期に解体予
と項目に対する方向性を示
容を重く受け止め、その課題
平野町長はその 日後、「議
会から提出された意見書の内
の検討が続けられます。
なども広く含めた形で取扱い
新たなまちづくりや震災検証
森」
や納骨施設の整備に加え、
旧役場庁舎は今後、慰霊の
場として見込まれる「鎮魂の
恐ろしさを子、孫の世代にま
意見交換会に臨みました。参
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5
体と保存で対立を激化させる
でも目にするたびつらい思い
算を計上していきたい」と予
旧役場庁舎の解体に関する住民説明会の様子
= 11 月 23 日
要だ」と強調しました。
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のが現時点で最善の選択」と
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解 体 に 関 す る 説 明 会・ 意 見 交 換 会 を 開 き、 多 く の 方 々
20 おおつち海の勉強室⑲
をしている人がいる」などの
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か ら さ ま ざ ま な 意 見 を う か が い ま し た。 旧 役 場 庁 舎 の
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目 次
取扱いについて、これまでの経緯を振り返ります。
定点観測(2016 年 1 月 21 日、城山から)
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Otsuchi
Otsuchi
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表紙の写真:1 月10 日、大槌町成人式(城山公園体育館)
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11 保健だより
第 96 号
小中一貫教育だより
城山の風
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12 楽笑幸齢者になろう!
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3
私たちがつくる私たちの新しいまち
〜㉓東日本大震災津波身元不明者納骨施設
16-17 ひょうたん島日記
復興を支える人 支える団体
〜伊藤いずみさん 高橋宏明さん
18 第 9 回生きた証活動状況
産業振興だより 大槌製作所大槌工場
14-15
4-7 復興通信
13 すくすく赤ちゃん
大槌町カレンダー
3 旧役場庁舎の今年度内の解体を
見送り
19 まちのお知らせ
8-10 各課からのお知らせ
町議会 12 月定例会で旧役場庁舎の解体関連予算案の提案見
送りを表明する平野町長= 12 月 15 日
広報おおつち NO.624
2016 年 2 月5日