一般質問 - 日吉津村

第4回
日 吉 津 村 議 会 定 例 会 会 議 録
(第2日)
平成22年12月15日(水曜日)
議事日程(第2号)
平成22年12月15日
日程第1
午前9時開議
一般質問
本日の会議に付した事件
日程第1
一般質問
出席議員(10名)
1番
福
井
悠
二
2番
山
路
有
3番
山
澤
捷
美
4番
福
間
洋
一
5番
景
山
重
信
6番
三
島
俊
徳
7番
江
田
加
代
8番
松
田
悦
郎
9番
後
藤
一
行
10番
橋
井
満
義
欠席議員(なし)
欠
員(なし)
事務局出席職員職氏名
局長
加
藤
文
康
書記
森
下
瞳
説明のため出席した者の職氏名
村長
石
地域振興課長
高
田
福祉保健課長
高
森
教育長
山
西
直
敏
操
総務課長
石
川
人
住民課長
山
西
彰
建設産業課長
松
尾
夫
教育課長
前
田
-1-
倫
温
昇
達
志
昇
会計管理者
松
嶋
宏
幸
午前9時00分開議
○議長(橋井
満義君)
皆さん、おはようございます。
ただいまの出席議員数は10名です。定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開
きます。
なお、会議の冒頭に村長から報告事項がありますので、発言を許します。
石村長。
○村長(石
操君)
一般質問の開会に当たりまして、議長の許しを得て時間をいただきまし
たので、まずおわびでありますが、けさの新聞報道で既に御案内かと思いますけれども、21年
度の補助金団体の経理について不適切な処理がありましたので、懲戒処分をし、昨日新聞で公表
をしたところでございます。内容につきましては、補助金団体の中に、複数の補助金団体がある
わけでありますけども、その複数の補助金団体において21年度の補助金を交付していなかった
ということで、非常に不適切な経理であったということでお断り申し上げる次第であります。そ
して、この経理についての補助金を検査、監督する立場にあります管理職においては、この検査
の確認が不十分であったということで、課長としての監督責任もありますけども、補助金を適切
に執行がされておるのかということでの不十分さがあったということで、これについても、この
職員についても処分をしたところであります。処分の内容につきましては、担当職員が10分の
1、1カ月の減給処分であります。監督する立場にあった職員は20分の1、1カ月の減給処分
にしたところでありますので、これがきょうの報道の内容でありますけれども、そういう意味で
は、村の税を扱い、執行させていただく立場の者として非常に不適切な経理であったということ
で、村民全体に対する信用を失ったということで、心からおわび申し上げる次第であります。つ
きましては、この不適切な経理が発生しましたことに対しまして改めて補助団体
のあり方について検討をしてまいりたいというふうに思いますし、既に補助金の検査を完了して
おります21年度の補助金経理につきまして、再度立場を変えて検査をする旨もそれぞれの担当
課に指示をしたところであります。ということで、非常に村民の皆さんに信用を失う行為をした
わけでありますけれども、このようなことを二度と繰り返さないように改めて職員の資質の向上
に努めてまいりたいというふうに考えておりますので、どうか御理解いただきますようお願い申
し上げまして、非常に不適切で村民の行政に対する信用を失ったということを深くおわびを申し
上げまして、再発の防止に努める所存でありますので、どうかよろしくお願いを申し上げまして、
-2-
以上で報告とさせていただきます。大変御迷惑をおかけいたしました。
○議長(橋井
満義君)
以上で報告を終わります。
引き続き会議を開きます。
本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。
日程第1
○議長(橋井
一般質問
満義君)
日程第1、一般質問を行います。
なお、一般質問につきましては、質問通告書受け付け順に行います。
本日は、6名の議員より通告を受けております。
まず、通告順並びに質問議員の紹介を申し上げます。
通告1番、議席番号1番、福井悠二議員、通告順2番、議席番号8番、松田議員、通告順3番、
2番、山路議員、通告順4番、景山議員、通告順5番、6番議席、三島議員、通告順6番、議席
番号7番、江田議員、以上6名の議員より一般質問を受け付けます。
通告順に質問を許します。
通告1番、議席番号1番、福井悠二議員の一般質問を許します。
福井議員。
○議員(1番
福井
悠二君)
おはようございます。1番の福井です。ただいまから質問を行い
ます。よろしくお願いいたします。
私は大きく分けまして3点質問をしたいと思っております。1番が行政運営での気づき事項と
いうことでございますが、この中でも、けさほど村長がちょっと触れられた保存文書のあり方と
いうあたりが一つの眼目でございました。それで5点気づき事項がございます。それから2番目
が、いつも言っておりますが、雑草対策について、22年度にどんなことを実施されて、どうい
う効果があっただろうかというあたりを御質問いたします。3番目が恒例によります地方税等の
滞納状況、これがどういう格好で解消されていきよるかというあたりをお願いしたいと思います。
まず、気づき事項でございますけども、保険証の様式と、それから日吉津村印というあたりを
お尋ねしたいんですけども、これは健康保険証といいますとほぼ様式は決まっておりまして、そ
の中でも保険証の印というあたり、どうも日吉津の条例では3センチ3ミリ角、これの判をお使
いだと思います。そのあたりで非常に大きいもので、押すのも大変だと思います。そのあたりで
どういうことが担当者の方からいろいろ話があったんだろうかというあたりでございます。
それから、2番目が小学校付近の道路と道路標識。道路は最近改修されました。大きなマンホ
-3-
ールと小さなマンホールが幾つかあるんですけれども、大きなマンホールは何か舗装してからで
も20センチぐらい丸く切って、そこへ何か補強工事をされたようですが、あとのちっちゃなと
ころは何もされておりません。ですから、ここなんかが今後とも水たまりの原因になってくると、
この小さなマンホールが、と思いますので、そのあたりどうなのか。それから、道路標識につい
て6月議会で申し上げておりましたが、この道路標識がどうなっておるんだろうかということで
ございます。
それから、9月ですか10月ですか、台風の接近による登校時間の変更というのがございまし
た。朝起きてそれを知ったわけなんですけども、6時50何分の気象状況を見ても、7時過ぎの
気象状況を見ても、本当の天気を見ても、本当にこれで登校時間の変更するんかいなというあた
りを疑問持っております。これについてどこから指示されたもので、どういう格好で日吉津村も
関与しとったかというあたりがお尋ねしたいことです。
それから、一ついろいろ困った点がありますが、各自治会ともこれ川に関連したところは非常
にお困りだと思います。上流から流れてくるいわゆるごみ、このあたりについて何とかする手だ
てがないもんだろうかと。私の住んでおる今吉は一番末端になりますので、網というんですか、
スクリーンがかけてあるんですけども、スクリーンのところに非常にごみがたまると。それで、
取るのもなかなか大変で、それを上げると日野川に全部流れちゃうと、そういうあたりで何か手
だてがないだろうかということでございます。
それから、保存文書の管理状況ということなんですけども、けさ村長から報告があったものに
つきましても、21年度の文書です。そうすると、保存文書の管理が十分適切になされとるだろ
うかと、本当に年度ごとにきちっとまとめて、持ち出すときは楽で、見るときはちょっとつろう
ても、やはりもう固定化されておるというあたりが本当にでき上がっとるだろうかなという気が
しております。
それから、雑草対策でございますけども、私は農地、のり面、道路等という格好で22年度に
どういうことを行政として皆さんに伝えられたか、行政としてされたのか、そのあたりをお尋ね
いたします。
それから、地方税等、これは毎会議のときに言っております。どれだけの効果があって、これ
まで車どめというのが2台たしかあったはずなんですけども、それが使用された実績があるだろ
うかと。それから、この前も米子市の人から、私が議員だということでいろいろ話ししたんです
けども、やはり保育料、給食費、これのあたりの本当に困っておられて滞納されとるんだろうか。
保護者の方がガソリンをまき散らすような大きな車でがんがん乗っておられて給食費払われない
-4-
というのは何でだろうかというような話で議論がありまして、このあたり、実績がわかれば教え
ていただきたい。
以上、大きな項目3点でございます。よろしくお願いいたします。
○議長(橋井
○村長(石
満義君)
操君)
村長。
福井議員の一般質問にお答えをいたしてまいります。
まず、行政運営の気づき事項ということで5項目にわたって質問をいただいておりますけれど
も、この点につきましてはそれぞれの担当課長から答弁をさせますので、2つ目の雑草対策につ
いてということで、22年度に実施しました農地、道路等の雑草対策についてお答えを申し上げ
ます。
初めに、農地の雑草対策でございますけれども、農業委員会の荒廃地対策事業として、農業委
員みずからが耕作等をされている芋農園等の試験圃場が5,781平方メートル、そしてひえづ
地域就農チャレンジ塾の塾生の試験圃場が1,016平米でございまして、合計で6,797平
米の農地が管理されており、対象所有者は5名ございまして、付随して管理された路肩は221
メートルでございます。
農業委員会の事務局を通じまして農地の適正な管理指導が行われているのかということでの確
認ができておりますのが、対象所有者が18人で、面積が1万7,867平方メートルでありま
す。これに付随する路肩が709メートルでございます。そのうち改善されたのが13人で、面
積が9,575平米、付随する路肩は426メートルであります。
また、昨年設置しました荒廃地対策協議会の事業対象所有者が26人ございまして、面積は3
万4,825平米でございます。付随する路肩が1,173メートルです。そのうち補助事業に
よらないで自己改善されました方が13人で、面積が1万1,677平米であります。これに付
随する路肩が515メートルであります。
続いて、道路等の対策についてでございますけれども、県道は、道路の肩の雑草対策を1回、
植栽帯の雑草対策は2回、植栽の剪定は1回が基本で、生育が良好な樹種については2回の剪定
を県が実施いたしております。村道は、日野川堤防を占用しております路線と村道温泉線の日野
川付近ののり面の雑草対策を2回、歩道や植栽帯のあります路線については道路の肩及び植栽帯
の雑草対策を2回、植栽の剪定は1回実施したところであります。その他の村道や農道につきま
しては、従来より隣接した土地所有者の方に管理をしていただいております。のり面の雑草や農
地から木の枝が道路上に張り出している箇所につきましては、先ほどお答えをしました農地の適
正な管理指導の一環として行っておるところであります。雑種地、宅地等につきましては、4人
-5-
の方に連絡をいたしましたところ、現在までに改善されたのが2名という状況であります。そし
て、全般的な農地、庭木に対する適正な管理についての呼びかけを春と秋に防災無線を使ってや
ったという実績であります。
次に、3点目の地方税等の累積滞納状況についてお答えを申し上げます。平成22年11月末
現在での過年度の村県民税、固定資産税、軽自動車税、国民健康保険税、保育料、下水道使用料
の合計額は2,288万4,940円でございまして、現年度の村県民税、固定資産税、軽自動
車税、国民健康保険税、保育料、下水道使用料、後期高齢者保険料の合計額が2,685万9,
789円でございます。なお、法人村民税及び個人住民税の特別徴収分は含まれておりません。
また、後期高齢者保険料につきましては、過年度滞納の状況はございません。
続きまして、累積滞納額について、区分別件数と金額について申し上げますと、過年度分の平
成22年11月末現在で先ほどの各税、使用料等の合計を上げてみますと、10万円未満は59
人で236万2,912円でございます。10万円から20万円までは27人で401万1,0
16円でございます。20万円から30万円までは14人で334万374円でございます。3
0万円から40万円まではお2人で61万9,400円でございます。40万円から50万円ま
では3人で128万1,440円であります。50万以上につきましては11人で1,126万
9,798円であります。そのうち100万円以上の滞納者は4人で612万4,006円とな
っております。なお、9月議会で福井議員にお答えしました8月末時点での過年度滞納人数、額
と比較してみますと、人数では126名から116名に、滞納額では2,544万8,000円
から2,288万4,940円へと減りまして、256万3,060円が減ったところでありま
す。収納いただいたところであります。
現年度の平成22年11月末現在での先ほどの各税、使用料等の合計を上げてみますと、10
万円未満は495人で1,209万6,839円、10万円から20万円までは20人で264
万7,050円でございます。20万から30万までは6人で147万1,900円、30万円
から40万円までは1人で31万5,300円でございます。40万円から50万円につきまし
てはございません。50万円以上が7人でございまして、1,032万8,700円となってお
ります。そのうち100万円以上の滞納者は4人で866万900円となっております。
次に、保育料の滞納状況についてでございますが、先ほどの累積滞納額に含まれておりますけ
れども、過年度滞納者数が11人で滞納額が127万5,580円でございます。現年度の滞納
者数は11月末時点で8名で滞納額は29万6,770円であります。
御質問の給食費につきましては、小学校のPTAで賦課徴収をしていらっしゃいますので、行
-6-
政の会計の中に含まれておりませんので詳細については把握のできないものでありますけれども、
比較的円滑に処理をされておるというふうに聞いておるところであります。
続きまして、徴収ネットについての稼働延べ人員、対応戸数、結果についてでございますけれ
ども、昨年に引き続き本年も全員の課長、担当者合わせて18名、9班体制によって平成22年
度日吉津村徴収スタッフネットとして徴収に努めておるところでございます。稼働延べ人員は2
51人、家庭訪問などの対応は164件でございます。平成22年6月からの6カ月間でおよそ
589万666円の過年度納付の実績があったということでございます。
また、車どめの活用実績でございますけれども、本年度はまだございません。しかし、本年度
も引き続き徴収実績の向上のため努めてまいりたいというふうに考えておりますので、どうか御
理解いただきますようよろしくお願い申し上げまして、この後、1番目の行政運営の気づき事項
につきましては各担当課長の方からお答えをいたしますので、以上で福井議員さんに対する一般
質問のお答えとさせていただきます。よろしくお願いします。
○議長(橋井
満義君)
○福祉保健課長(高森
高森福祉保健課長。
彰君)
福井議員の御質問にお答えします。
まず最初に、健康保険証の様式と公印についての御質問ですが、福井議員から御指摘をいただ
いたことを職員から聞きまして、即刻課内で話し合ったところです。現在発行しております被保
険者証や資格証にはそれぞれ条例で定められた公印の印影がしるされており、印影を印刷してい
るところでございます。この印影をもちろん縮小するというようなことはできませんが、これは
共同印刷でつくっている様式でございまして、単独でつくれば経費もかかるものだと思います。
ただし、今後この様式については検討してまいりたいと思いますので、御理解いただきますよう
よろしくお願いいたします。
○議長(橋井
満義君)
○建設産業課長(松尾
松尾建設産業課長。
達志君)
引き続きましてですが、小学校付近の道路と道路標識はという
御質問にお答えをいたします。
小学校付近の道路で先ほど舗装の修繕工事が終わっております。御質問のマンホールというこ
とでの御質問ですけれども、あの部分につきましては米子市の上水道の、水道の仕切り弁とか、
そういった弁類のふたでございます。県道の方が舗装工事する際には、高さの調整につきまして
は、そこを占用させてもらっている水道局とか日吉津村の下水道のマンホールがございましたら
下水道の方の占用者の方が高さを調整するということになっております。ただ、施工後一つ大き
いところがちょうど車のタイヤの通るところがかなり下がっておりました。このことを県の方に
-7-
もお伝えしまして、舗装後に1つだけ大きく下がっていて車の運転をしているとハンドルに衝撃
があるぐらい高さがおかしいですよということのお話をさせてもらいました。先般修繕がされま
したのは、施工業者の方が手直し工事ということでかかられたということで伺っております。あ
との小さなところの高さ修正は行うのかということでございますが、これは県の方にまだ確認は
しておりませんが、舗装の仕上げの際、ああいった弁類のところは多少避けた格好で施工すると
いうことがございます。舗装全体がもう少し下がるという下がり代のことを考えておりますので、
今回手当てがなくてまだ水がたまるようでしたらまたそのことは相談いたしますけれども、もう
少し舗装の下がり代のことを見ていきたいなということと、県の方にもそのことは伝えていきた
いと考えております。
それと、道路標識ということでの御質問ですけれども、これは速度の規制標識になっておりま
すので、6月の御質問のあった際に、日吉津の駐在所を通じまして米子警察署の方に伝えてござ
います。予算の関係もございまして大変おくれてはおりますけども、大体2月ごろには設置がで
きるのではないかということで伺っておりますので、よろしくお願いいたします。以上です。
○議長(橋井
満義君)
○教育課長(前田
前田教育課長。
昇君)
続いてお答えさせていただきます。
小学校の登校時間の変更ということについての御質問でありましたが、これは本年9月8日の
水曜日に前日からの台風9号の影響を心配いたしまして登校時間を11時にずらして、午前中に
2校時、午後に2校時というふうに短縮をして授業を実施しております。こういった小学校の時
間の変更等については、管理規則によりまして校長の判断で行い教育委員会に報告するというこ
とになっておりますけども、この際の決定の前日には校長から教育委員会へも事情の説明があり
まして、教育委員会も基本的に了解をして実施をしております。前日から県西部に雷、強風、高
潮、波浪の各注意報が発令されておりまして、翌日未明からは相当荒れ模様になるということが
予測されておりました。そういったことを踏まえて、箕蚊屋中学校や周辺の小学校も同様のよう
な措置をされるということを学校間で協議なり情報交換をしまして、日吉津の小学校としても足
並みをそろえようということで対応して、前日のうちに各家庭へ通知をして対応したということ
でありまして、翌日の天候の状況は予測よりはあるいはおさまった状態だったかもしれませんが、
前日からの対応ということでこのようにやっているということで御理解をいただいたらと思いま
す。以上であります。
○議長(橋井
満義君)
○住民課長(山西
山西住民課長。
昇君)
続いて、4点目の村内を流れる川の上流からのごみ対策はというこ
-8-
とで、日吉津のエリアは一番川の末端といいますか、そういうことで、各自治会の方にはごみの
管理をしていただいております。そういった中で、日吉津の川の水というのは上流は日南町から
日野町、江府町、そして旧溝口町、旧岸本町、岸本町から取水をして米子市を流れて村内に流れ
ております。そういった中で、各自治体との会合とかいろいろあるわけですが、そういった中で、
ごみについて、これは常識の範囲なんですが、強くごみを流さないようにということを申し入れ
をしたいと思います。そして、管理者であります箕蚊屋土地改良区、ここに対しても申し入れを
したいと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(橋井
満義君)
○総務課長(石川
石川総務課長。
倫温君)
5点目に、保存文書の管理状況ということで御指摘をいただいてお
ります。私どもが取り扱います公文書につきましては、日吉津村文書整理保存規程というのがご
ざいまして、平成12年に改正し、平成14年に再度また改正して使っておりますけれども、こ
の規程に基づきまして保存年限等は決められたスタイルで進めておるところであります。なお、
タイトルでありますとか、そういう保存の仕方についてはすべて決められておりますけれども、
日常その文書をどう扱っていくかということにつきましてはこの規程とはまた別の我々の世界の
仕事ぶりでありますので、しっかりとやるように常日ごろ担当課長とも話をしているところでご
ざいます。以上でございます。
○議長(橋井
満義君)
○議員(1番
福井
福井議員。
悠二君)
まず、再質問をいたします。
健康保険証の問題なんですけども、これまでも枠いっぱいいっぱい使っとるわけなんですよ。
3センチ3ミリ角でなくても、もう少し小さいのでいろいろ、事実ここで使う判はできると思う
んですね。そのあたりで、まあこれは大変だなというあたり、職員の方から出てこなかったんで
しょうかというのがまず第1点でございます。
それから、第2点目は、小学校付近ですけども、あれだけの標識なら取ってしまったらどうで
すか。取るようにしてしまった方がいいと思うんですよ。道路の水たまりの問題についてはまだ
今後も検討の余地があると思いますけども、道路標識はあそこにあるようだったら要らない、そ
のあたりを検討していただきたい。
それと、先ほど言われましたけど、改修された道路を自動車で走りますと、やっぱりマンホー
ルのとこに当たりまして、どんどんと、こうくるわけです。このあたりは道路の減りぐあいとい
うこともあると思うんですけども、もう少し周辺を上手な管理ができないものだろうかというの
で疑問に思っておりますので、この疑問をお答え願えたらと思います。
-9-
○議長(橋井
満義君)
福井議員、一問一答で1つずつ片づけられた方がわかりやすいんじゃな
いでしょうか。どうでしょう。
○議員(1番
福井
悠二君)
○議長(橋井
満義君)
○福祉保健課長(高森
わかりました。済みません。じゃあ、健康保険証の問題。
高森福祉保健課長。
彰君)
御指摘いただいたことにお答えいたします。
この被保険者証につきましては、一枚一枚押してるわけではございませんで、印影を押したも
のを印刷するという格好のものでございます。この公印を変えるということになりますと、公印
から変えていかないと、いわゆる条例に載ってる公印を変えていかないといけないということに
なりますけども、現在のところ、担当と、あるいはうちの課内での協議をしたんですが、印影が
大き過ぎて医療機関あるいは国保連あたりからそのやりとりの中で支障を来すということがござ
いませんでした。ただし、一部見えづらい部分があることは確かでございまして、この様式につ
いて、欄をちょっとずらすとか、そういうような格好のことを検討してまいりたいというふうに
考えております。
○議長(橋井
満義君)
○議員(1番
福井
福井議員。
悠二君)
実はまとめの方でちょっと触れようかと思っとるんですけども、
余りにも条例を重視する。条例をただ変える、こういうことで条例を変えたいとかいうような発
想、自分たちの仕事が少しでも楽になるように、見えにくいところが見えるように、こういった
あたりを考えながら仕事してもらわないけんわけなんです。そのあたりは代表として福祉保健課
長に言うんですけど、これは右代表でして、あなたが云々じゃないわけです。日吉津村そのもの
がこういう体質によると、昔からの慣例で仕事をしておる、仕事に対する創意工夫がない、こう
いうことではせっかくの自治基本条例が泣きます。もう少し頑張ってやってください。以上です。
それから、小学校のところはええです。それから次は、登校時間のことです。朝になって天気
がほとんど、あのくらいの風なら毎日でも吹きよると、そういったときに、これを変更させると。
今の小学校においでの親御さんは子供を小学校に出してから自分が勤めに出ると、かぎをかけて
勤めに出るというケースをほとんど知っております。そういうことからしてみると、子供にかぎ
をかけさせると、家に、というようなことが出てくるわけなんですね。だから、あれだけ天候が
回復して、注意報にもずっと変わっとるんですね、あの日は。そういったような情勢のときにも
っととり方があろうかという気がするんです。とり方の一つは、学校の開放。授業はおくらせる
ということで皆さんに言って、そういった歩いてこられる方もおられるから、とにかく学校には
来てもよろしい、開放しておきますんで、授業はおくらせるということであれば、そういったお
-10-
勤めの方のお母さん、お父さんが子供さんを学校に連れていっといて、それから勤め先に出ると
いう可能性もあったわけなんです。それともう1点は、これの時間変更を取りやめる。日吉津村
は特に全戸に防災無線があります。そういったものを利用してやられたらどうなんですか。周知
徹底ができんということならばやはり学校を開放して児童を受け入れる、そういう時とあれによ
って変更をするというあたりが全然ないと思うんですが、そのあたりどうでしょう。
○議長(橋井
満義君)
○教育課長(前田
教育課長。
昇君)
福井議員の御指摘にお答えします。
翌日の気象の影響が余りなかったという御指摘で、そのあたりは結果としてはあるいは台風の
影響はおさまった状態であったかというふうに思いますので、今御指摘の家庭の事情等というこ
とについてはかなり学校の方としてもそれなりには心配をしつつ対応したことでありましたが、
結果的にそういうふうな形になったということであります。学校の方から確認したところにより
ますと、家庭の事情によって、あるいは早い時間から子供さんが来るかもしれないということを
実は児童館とは連携をして、児童館に早朝から子供さんが来られた場合には児童館で対応してい
ただくというふうな、そういった連携はしたというふうに聞いておりますけども、学校開放をし
ていくということについてはかなり学校の現場の状況からいうと難しさもあるんではないか。そ
れから、当日に時間をもう一度もとに戻すということにつきましても、そのことによってかなり
各家庭でも混乱等があるんではないかということから、前日に早く判断をして通知を持参して児
童に持ち帰らせたというふうなことでありますので、十分ではなかった面があるかもしれません
が、今後もあるいはそういったことは慎重を期して取り組むということで指導してまいりたいと
思いますので、今回の件につきましては御理解をいただいたらというふうに思います。以上です。
○議長(橋井
満義君)
○議員(1番
福井
福井議員。
悠二君)
今の答弁、わかるような気がしますけども、これ決められたのが、
日吉津小学校単独で決められたんですか。そのあたり。教育委員会等には全然相談なしで、こう
決めたからこう実施してくださいという話だったんですか。そのあたりお尋ねします。
○議長(橋井
満義君)
○教育課長(前田
前田教育課長。
昇君)
前日に校長の方から協議がありまして、管理規則上は校長が決定す
るということになっておりますけども、箕蚊屋中学校や周辺の小学校も同様な対応をされるとい
うことの中で、あらかじめ教育委員会の方にも相談といいますか、そういう事前のお話はあって、
教育委員会としてもそれが妥当ですねという話で校長が決定したというのが実際の今回の対応で
ありました。以上であります。
-11-
○議長(橋井
満義君)
○議員(1番
福井
福井議員。
悠二君)
今回の決定でありましたならそれでいいんですけども、それ以降
の対応、気候というのは絶えず変化しておるわけなんですよ。警報は出とったんですか、出てな
かったんですか。そのあたりもお聞きします。
○議長(橋井
満義君)
○教育課長(前田
前田教育課長。
昇君)
○議長(橋井
満義君)
○議員(1番
福井
この際の台風9号では注意報だけで、警報は出ておりませんでした。
福井議員。
悠二君)
台風シーズンなったら、注意報ばっかりじゃないんですよ。警報
もたくさん出ます。過去にもそういう警報が出るときは何回もあったんです。初めてですよ、こ
んなの。これは少し小学校長にも反省してもらって、今後につなげていっていただきたい。これ
を強く要請して、この項は終わります。
続いて、川のごみの問題ですけども、せっかく村長も西部広域という形でいろいろやっておら
れます。ぜひとも川上の町村も大いに啓発し合いながらこのごみの問題をなくしていきたいなと
いう気がしておりますんで、これは幾ら言ってもごみはなくなりません。なくならんと思います
けども、啓発はやはり必要だと思います。そのあたりをリーダーとしてひとつお願いしたいと思
いますんで、よろしくお願いいたします。川のごみ対策はお願いで終わります。
次に、文書の管理状況なんですけども、今の各企業の文書のあり方、ペーパーレス、紙をつく
らないというあたりがあるわけなんですね。それで、やはりこの村でもごく簡単にできるのが出
勤簿とか出張命令簿、このあたりはすぐパソコン化できるはずなんです。それともう一つ、ニュ
ースで、先日のニュースだったんですが、奈良県の7つの市町のクラウドコンピューター化とい
うあたりがあるわけです。基本業務の22項目ですか、これをある会社のクラウドコンピュータ
ーいうシステムの中に入れて、そう大した費用はかからないということで実施されたと、それで
順次入っていかれるというあたりがあるわけなんです。このあたりでひとつ考えてやっていただ
きたいと。
それから、先ほども村長からのあれがあったんですけど、これについては、金ですから、どっ
かで領収書がついて回らないけんわけです。その領収書はどういう形だったんでしょうかね。そ
のあたりは御返事願えませんか。
○議長(橋井
満義君)
○総務課長(石川
石川総務課長。
倫温君)
文書管理並びに電子決済の部分にも踏み込まれたお話だったという
ふうに承りました。このペーパーレスにつきましては、本村の業務改善の中でも取り上げており
-12-
まして、ペーパーレスというのをやっぱり進めていく時代になっておりますし、そのメリット、
デメリットということをきちっと研究して進めていこうということで、実は平成20年、おとと
しなんですけれども、5月に先進の町であります伯耆町、そして11月には大山町の方にも実際
に行って、やっていらっしゃるのを勉強もさせていただきました。そこでのメリット、デメリッ
トということを持ち帰りまして、中でも検討いたしました。状況といたしましては、まだ両町と
も完全な状況には至っておりませんで、片方では電子情報で、片方ではペーパーでということで、
重なった状態で余計に業務量としては実はふえているというようなこともあっておりますし、経
費の問題等考えますともう少し研究してからがよかろうということにうちは結論づけたところで
あります。ただし、方向としてはそういう方向にあることは間違いございませんので、村長から
もしっかりその方向を研究せよという指示が出ておりましたので、そういう状況にまで至ったと
ころでストップしておるのが今の状況でございます。
それから、クラウドの件でございますけれども、これは私が思いますのは多分鳥取県でもそう
いう方向に行くだろうと思っております。今は情報センターが、自分のところで全部開発するわ
けじゃないんですけれども、ソフトを情報センター経由で市町村が買いまして、その管理を情報
センターにお願いする、サーバーは独自に自分のとこで持つというシステムで今やっております
けども、いずれ情報センターあたりを核にして、そこにさっき議員がおっしゃいますような、そ
こに入り込んで、そこにあるシステムをいろんな町が入っていって一つのシステムを使って処理
していくという、そういうやり方、クラウドという言い方なんだそうですけれども、いずれそう
なっていくんだろうという見方はしております。ただ、まだそこまで鳥取県では状況としてなっ
ておりません。そんな状況でこいつはいずれなっていくだろうというふうに思っておりまして、
対応しなくちゃいけないというふうに考えております。以上です。
○議長(橋井
満義君)
○総務課長(石川
石川総務課長。
倫温君)
それからもう1点、今回のことについて、領収書のお話、これも公
文書でありますから、公の文書でありますから大事なことなんですけれども、今回のお金のやり
とりの中での領収書につきましては、当然のことながら、金を渡しておりませんでしたので、領
収書もありませんでした。とれておりません。以上でございます。
○議長(橋井
満義君)
○議員(1番
福井
福井議員。
悠二君)
私、1番から5番、行政の気づき事項と言っておりますけども、
私が言いたいのは、担当者が自分の仕事をいかに楽にできる方法はないか、そのあたりを担当者
も考えなければいけない、それを受ける管理者も、条例だからということだなしに、条例の方を
-13-
いかに簡素化に向かって働きかけていくかというあたりをやっていただいたら、そういった意味
での条例の改正は私は賛同したいと思っております。
それから次に、管理者の方にお願いしたいんですけども、担当者とのコミュニケーションを図
ってほしいということなんです。担当者が何で困っておるのか、それから仕事のおくれはないだ
ろうかというあたり含めていろいろと絶えず担当者とのコミュニケーションを図られたらこのた
びのようなこともないんじゃなかろうかなと思いますし、日常の業務の流れも非常にスムーズに
いくんじゃなかろうかなと思っておりますんで、このあたりはひとつよろしくお願いしたいと思
います。第1項目の1から5は終わりでございます。
次は、第2項目の雑草対策でございますけども、これは聞くところによりますと、農地の周辺
については過去の慣例によってということになっております。この慣例というのはいつごろから
発生したもんでしょうかね。何かおわかりになりますか。
○議長(橋井
満義君)
○建設産業課長(松尾
松尾建設課長。
達志君)
いつごろということは定かではございませんが、やはりこうい
った農業という格好でされ始めたころから農地の周辺の管理ということでされてるということで
受けとめています。
○議長(橋井
満義君)
○議員(1番
福井
福井議員。
悠二君)
定かでないということで、私はちょっと、今のこの慣例の物の考
え方について、私も昭和の40年代に日吉津村に来ました。そのときはまだ私の周辺は桑畑。農
道は路地というんですか、アスファルト化されておりませんでした。それが私が入るころからア
スファルト化ができ、農道ができ、水路が三方コンクリートという格好になってきたわけなんで
す。そうすると、農業機械もだんだん発達しておりますんで、草はかまじゃなしに草刈り機とい
うものでやります。現在のところ見ますと、自分の畑ののり面まではやるけども水路から先はし
ませんよというのがたくさんあるわけなんです。自分のところだけでもやはり三方コンクリート
にぶち当たるという格好なんですね。私自身の判断ですけども、非常にそのあたりが除草が難し
いということになっておると。ですから、何十年来これは放置されたままと言ってもいいぐらい
だと思います、施策として。ですから、やはり何年間は村道は全部村が除草すると。金を出す。
仕分け人がおって、そのくらいの金は出てくると思います。ですから、むだを排除しながら、こ
れは理にかなってないんですよ、もう。慣例によりますというのはもう理にかなってないと思い
ます。ぜひともそういうあたりで、何年から何年までは、ここの面は、道路は何年から何年まで
見るというようなことがあってもいいんじゃないかと思います。それで、特に農業の荒廃地、道
-14-
路の関係、431の北側が非常に悪いんです。ですから、ぜひともこういうことは検討してみて
やっていただきたいと思って質問いたします。以上です。
○議長(橋井
○村長(石
満義君)
操君)
村長。
当時の道路の整備の水準は、農地に進入しやすいようにということもあ
って、路肩を勾配の路肩にしたということもあると思います。今はそこに行かれる頻度や管理さ
れる頻度が落ちてきたということだと思っておりますけれども、これからの道路構造において、
道路側帯をのり面でつくり上げることはないであろうと、今の時代からすると、ありませんので、
新しいものはそういうことにはならないということでありますが、従来のものについてはそうい
う管理のしづらい状況があっておるということでありますが、言ってみれば、農道を舗装し、水
路を舗装し、その作業手間が省けたという実態もあるわけであります。省き過ぎて今の状態が生
まれてきたということでございますので、やっぱりそこは、今の我が村のにぎやかさがあるとい
うのは、その農作業の手間は省けたということにおいてその労働力がほかに振り向けられたとい
う事実もあるわけでございますので、やっぱりそこら辺の基本的なことから考えるべきかなとい
うことで考えますと、先ほどの質問の中に、慣例でいつごろからやっておったのかということで
ありますけども、農作物をつくられるときに路肩に草が生えておりますと、そこに虫もさばるわ
けですので、作物に影響が出るということで管理をしていただいておったというのが実態だと思
うところでありまして、それは原点に戻って考えないけんのですけども、それも非常に難しいと
思いますし、じゃあ行政として一切のむだを省いてそこに金をつぎ込めるかというと、これも非
常に今の段階では難しいのかなということで、毎議会御質問をいただいておりますけれども、何
らかの形で農地をお持ちの皆さんには適正な管理を手がけていただくように、ようにといいます
か、実績としては出ておりますので、これを繰り返していくのが一つの手法と、それから公共の
道路、水路の管理については課題が残ったままですし、改めて行政がやるということでは経費的
なものでは莫大な金を要することになりますので、直接的に今やりますというようなことでのお
返事ができかねますし、何らかの形で検討してみたいと思いますけど、今のところはまだ名案が
ないというのが実態であります。以上です。
○議長(橋井
満義君)
○議員(1番
福井
福井議員。
悠二君)
日吉津村の人口はふえますけども、農業人口はどんどん減ってお
ります。そういうような実態から見て、そういった道路ののり面の雑草まではよう見ないという
のが実情だと思います。ですから、何とかこれを対策しなければ、このままずっといきますと、
何年先にまた道路が狭くなって、うちの前は物すごい狭いですよ、3号線。道路のすれ違い、軽
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と乗用車の道路のすれ違いは何カ所かに分けて待機します。こういう状態であってはいけないわ
けなんですね。農家の人もだろうし、住民そのものもいろいろとお互いが頑張らないけんわけな
んですけども、少しそのあたりで村の方としてもこういったことで頑張るというあたりを見せて
いただきたいと思うのが私のお願いでございます。
この雑草対策終わりまして、3番目の地方税等の滞納状況でございますけども、非常に努力さ
れて少なくなってきておるということで、非常に安心しております。今後ともずっと継続して、
なかなか大変なことだと思いますけども、よろしくお願いいたします。
以上で私の質問を終わります。
○議長(橋井
満義君)
以上で福井議員の一般質問を終わります。
○議長(橋井
満義君)
次に、通告2番、議席番号8番、松田悦郎議員の一般質問を許します。
松田議員。
○議員(8番
松田
悦郎君)
議席番号8番、松田です。
最初に、小学校に冷房設置について質問したいと思います。
政府
民主党の事業仕分けの実態を見てみますと、教育環境を余り重要視していないという事
実もあります。しかし、日吉津村では教育環境快適化事業の一環として、小学校のすべての教室
に冷房機器が必要と考えます。ことしの夏は世界的な気候変動で異常に暑い日が長期間続き、死
者も出るほど多くの人が熱中症となり、9月、10月に入っても猛暑日が続き、大変な年であり
ました。学校は公共施設の中で冷房設置率が非常に低く、騒音問題で窓を全開できない空港や基
地の近くにある学校などに設置されているぐらいであります。設置率が低い理由を考えてみます
と、子供は暑さに耐えるべきという教育的、医学的な理由や、猛暑の時期は夏休みであること、
またベビーブームで学校の増設が最優先され、快適性が後回しにされたというふうに言われてお
ります。しかし、最近は地球温暖化で健康を害するほどの猛暑日が珍しくなく、また、全国の小
学校で冷房化が進んでいる事実もあります。さらに、全国の保護者によるアンケート調査では、
小学校の冷房化を望んでいる方が非常に多くおられることも事実であります。教育環境の快適化
は本村の行財政改革による成果を村民の皆さんへ還元する事業として位置づけることが必要と考
えますが、村長の考えを伺います。
続きまして、消火栓の照明の進捗状況について質問いたします。
20年9月の定例議会の中で、消火用具の位置確認ができる照明灯を設置されたいと質問した
ところでありますが、その回答内容は、照明がなく暗い場所があることは承知しており、今後防
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犯灯との兼ね合いを考えながら前向きに検討するとの回答でありましたが、その後の進捗状況を
お聞かせください。
最後に、子ども手当の現状把握について質問したいと思います。
政府
民主党は、次代の社会を担う子供一人一人の育ちを社会全体で応援する、及び子育ての
経済的負担を軽減し安心して出産し子供が育てられる社会をつくるなどの政策目的として、子ど
も手当法を平成22年4月1日より施行されております。しかし、巨額の財源確保など未解決の
問題が多く残っており、国内外に批判的な意見もある中、財源は本年度で2兆2,500億円で
あります。当初、子ども手当の財源は全額国が負担するとのことでありましたが、最近は地方自
治体で扶養控除の廃止に伴う増収分があり、今後は地方で負担も考えているとの発言もあるなど、
方針が定まらない現状もあります。これに対して全国知事会など地方六団体は、地方の負担が残
るのは絶対反対であり、全額国庫負担で賄うべきだと主張され、一部には子ども手当に関する事
務返上を検討するという動きもあります。今、全国を揺るがしているこの問題で、財源が不明確
な子ども手当制度、扶養控除廃止に伴う増収分、また朝鮮学校の授業料無料化問題に対して、村
長の考えを伺いたいと思います。
3点であります。よろしくお願いします。
○議長(橋井
○村長(石
満義君)
操君)
石村長。
松田議員の一般質問にお答えをいたします。
最初に、小学校に冷房設備をという御質問をいただいておりますので、この質問からお答えを
してまいりますが、決してことしの夏の暑さというのは子供は暑さに耐えるべきだというような
判断の範疇の暑さではなかったということで、大変な猛暑であったわけでありますが、本校の小
学校におきましても、御多分に漏れず、これまで教室には冷房設備がないわけでありますけれど
も、このたび増築しました特別棟には冷暖房を完備しております。図書室、パソコンルーム、多
目的室に設置をしましたので、ひとつ一歩進んだかなという気でおります。
文部科学省の19年度の調査によりますと、普通教室まで設置されている小
中学校は全国で
10%程度だという結果が出ておりますし、たまたまことし10月に全国調査がされております
けれども、その結果についてはまだ把握ができておりませんけれども、鳥取県下の小学校では1
0%に達していないというようなことでございます。県西部の西伯郡、日野郡の各町の状況を照
会をしたところによりますと、小学校の普通教室に設置されているのは大山町で、小学校4校の
うち3校に冷房設備が設置されておりまして、残りの1校は天井に回扇機、いわゆるプロペラの、
扇風機とまではいいませんけども、回扇機がついておるということで、空気を撹拌し、温度は変
-17-
わりませんけども、かなりひんやり感があるというような内容のものであります。また、報道に
よりますと、鳥取市においては来年度からすべての学校に扇風機を設置する方向だと報道されて
おりまして、近年の温暖化の影響は先ほどあったとおりでございまして、来年以降どうなるのか
なということで考えておりますけれども、この地球温暖化の傾向というのがなかなか抑止できな
い状況ですので、この夏の猛暑というのはこれからも繰り返すのだろうなという気がしておりま
す。そういう中では、やっぱり学習環境をどういうふうに整えていくのかということの御質問の
内容の判断をしなければならない時期というのは来ると思っております。近々に来るであろうと
いうことでありますけれども、今の段階でそれではというまだ判断には至っておりません。もう
1年あたり、23年の夏がどうなるのかというあたりを判断してからの対応にすべきであるかな
というところで今のところは考えておりますので、決してことしのような夏のあの猛暑で夏休み
を外しても、夏休みが終わってからの9月の状況からしても大変な状況であったということは十
二分に理解をしておりますので、念頭の中に入れておるということで御理解をいただきたいと思
います。
次に、2点目の消火栓への照明設備の進捗状況はという御質問にお答えいたします。
平成20年の9月議会で御質問いただいておりますが、その際にお答えいたしておりますのは、
防犯灯につきましては、防犯という見地から照明を設置しておりますので、この防犯灯との兼ね
合いを考えながら検討しますということでお答えをしたということで先ほど松田議員からもあっ
たとおりでありますが、その後、地元自治会からの要望もございまして、防犯灯を移設するか、
あるいは消火栓を移設するかなど検討いたしておりましたが、村道西大坪線に布設してあります
水道管の布設がえの計画が水道局にあることがわかりましたので、水道管の布設がえについては
水道局が実施されるわけでありまして、しかし消火栓につきましては本村が費用負担をしてすべ
て新しく設置をしたいというふうに考えるところでありまして、その際に防犯灯との関係を調整
し、消火栓を設置をしていきたいというふうに考えております。そういう意味では、23年度の
予算の中で計上できればというふうに現段階で考えておりますし、水道局との水道管の布設がえ
との調整でまいりますと、一応23年という話をしておりますので、そういう対応をすることに
なろうかなというふうに考えておりますのでよろしくお願いいたします。
次に、3点目の子ども手当の現状把握ということでございまして、先ほど松田議員からあった
ように、この子ども手当につきましては、政権が公約として打ち出されておったわけであります
けれども、財源手当てが十分にできないということで、このごろも平成23年度の政府の予算編
成に向けての政府
与党内の予算の税制改革とのやりとりが日がわりのように報道されておりま
-18-
すし、あわせて地方は、特に知事会、そして町村会もこの子ども手当の支給、いわゆる現物給付
については国が全責任を持ってやるべきだというような対応をしておるところでございまして、
12月の1日でありますけれども、全国町村会で決議し要望したこの子ども手当の内容について
申し上げますと、平成23年度以降の子ども手当の制度設計に当たっては、地方へ負担を転嫁せ
ず全額国庫負担とすること、2が子ども手当の理念、基本的な考え方、政策効果等を明らかにし
安定的な制度を早急に構築すること、子ども手当の制度設計は国と地方の協議の場等でサービス
給付にかかわる国と地方の役割分担、経費負担のあり方等について十分協議し、町村の納得でき
るものとすることでありますが、このサービス給付にかかわる国と地方の役割分担といいますの
は、保育施設等の整備をするという、いわゆる地方がやるべく、行政サービスについてもしっか
りと補助金を出しながら地方にさせる対応をとってほしいという内容でございます。現金給付は
国、サービス給付は地方がやるということを明確にしていただきたいという内容であります。
それから、子ども手当を未納の給食費、保育料等の徴収すべき子育て費用に充てることができ
るよう全国共通の制度として法律上の措置を講じることという内容でございますが、子ども手当
を未納の給食費や保育料に前もって徴収ができるようにしてほしいという内容でありますが、先
ほど福井議員の質問にお答えしましたように、我が小学校の給食費は比較的順調に徴収ができて
おるというPTAの御努力もあるわけでありますが、鳥取県内の市町村の中では、市ですけれど
も、給食費の未納が5,000万を超えるというような状況もあるようですので、切実な要望に
なっておるようでございます。
それから、子ども手当の上積み分、1万3,000円を3歳未満を7,000円持ち上げると
いうような議論が今出ておりますけれども、上積み分の給付内容を早期に示すとともに、現金給
付とする場合は全国一律の額とすること、いわゆる地方において財源の選択肢を持たせられても
なかなか地方が給付を受けられる保護者の側とのやりとりを考えるとそこはやりにくいというこ
とで、上乗せ分については国が一律に定めなさいという内容の要望をしたところでありますので、
そういう内容で推移をしておるわけでありますけれども、子ども手当の財源に2.25兆円要る
という松田議員の御指摘でありましたけれども、扶養控除の廃止は今のところまた議論がかすん
でおります。それから、高額所得者を制限をかけるということでありますけれども、高額所得者
が我が村に、国が言われるような1,500万以上の高額所得者が何人おられるかといいますと、
ほんの数える程度でありますので、収入もないという中で、地方財政計画を検討していらっしゃ
います神野直彦さんというどこかの大学の先生でありますけども、この方が法人税の引き下げに
対して、5%引き下げることに対して、地方の受け取るべき法人税が減りますので、交付税率の
-19-
算定率を引き上げという言い方もしていらっしゃいます。それからあわせて子ども手当の財源は
国が直接給付すべきものであるので国が責任を持つべきであるという、そういう地方制度を考え
ていらっしゃる審議会の方もそういう言い方をしていただいておるのがきょうの新聞に出ておっ
たと思いますので、いずれにしても、子ども手当を市町村に負担を求められてもなかなか対応し
づらいというのが実態でありますので、全額直接給付は国にしていただきたいという思いであり
ます。
それから、朝鮮学校の授業料無償化につきましては、政府が国家観をしっかりと持ちながら国
という理念のもとで判断をされるべであるだというふうに考えておるところでありますので、御
理解いただきますようお願い申し上げまして、松田議員の一般質問のお答えとさせていただきま
す。
○議長(橋井
満義君)
○議員(8番
松田
松田議員。
悦郎君)
最初に、小学校の冷房関連についてですが、私はこの質問に入る
前に当然設置はできるだろうという甘い考えで出てまいりましたが、村長の答弁は23年度の夏
を見て判断するということなんですが、ほかの自治体が云々ということでなくて、最初も言いま
したように、今の政府が本当に教育関係は重要視してないというのが明らかでありますので、そ
ういう中で日吉津村は最先端を行っとるんだなというようなことを村長も一言言ってもらえるか
なと思ったんですけども。愚痴というか、そういうことばっかりではいけませんが、この小学校
の冷房設置に向けて全国でいろいろ保護者の方にアンケートをとってるデータがありまして、こ
れでいきますと、冷房をぜひ設置してほしいというのが71%ありました。それから、いや、つ
けなくてもいいというのが21%、どちらでもないというのが8%あったというデータもありま
す。
今、共働きの社会で、現代社会では、子供の育成については学校が大半を担っているというこ
とであります。というところから、保護者の方から冷房設置に向けての言葉がありましたんでち
ょっと話をさせていただいて、それから冷房の云々に行きたいと思います。
まず、保護者の意見として、授業参観に行かれた保護者の方が、先生が片手にタオルを持って
おられたという姿を見られて、ここは工事現場かと、それともスポーツジムかと思われたそうで
す。それから、その後この学校では冷房化をされまして、非常に先生が元気になられたというこ
とで、先生もうれしいですが、子供たちも非常にうれしいということで、家に帰って盛んにその
ことを話してくれたということもありました。それからある保護者の方は、今、精神論で議論す
ることがどれだけ不幸をもたらすかということを知っているのは、これも日本人のはずであると
-20-
いうことも言われておりますし、それからある保護者は、私が小学生だった10年から15年前
とは気候が全く変わっています。もはや人間の生理現象を超え、命を奪われかねません。これは
我慢するしないのレベルではありません。冬はともかく夏は極めて危険です。地球温暖化により
このような暑さがこれから毎年繰り返されることを気象庁が発表していますので、空調の設備は
特に進めなくてはなりません。私の税金をぜひそちらの方へ回してほしいですというような意見
が載っていましたんで、これはぜひ、全国の保護者の方が子供の環境に対して非常に関心が高い
ということがうかがえる言葉であります。
それと、私は設置されるだろうという考えでおりましたんで、日吉津小学校に太陽光が設置で
きました。その関係で、電気料金の関係でひょっとしたらだめなのかなというふうに思って、ち
ょっとこれもデータを調べましたけども、電気機器の消費電量と待機時の消費電量についてのデ
ータがありましたのでちょっと言わせていただきたいと思いますが、例えばビデオデッキを使用
するときは11キロワットでありますが、待機、使ってないときには96.6キロワット、それ
からエアコンは使用するときは確かに大きいです。405.6キロワット。ただし待機時、使っ
てないときには13.1キロワットというふうに少ないわけです。ということは、エアコンは一
年じゅう使うわけでありませんが、何カ月間でありますので、少ないではありますが、その間は
待機時なんで、待機時は、例えばビデオデッキを置いとれば、今さっき言いましたように96.
6キロ、エアコンは13.1キロというふうに非常に少ないデータもあります。ということで、
この辺までデータはありますが、ひとつ23年の夏を見るではなくて、鳥取とか倉吉とか扇風機
などということもありますが、扇風機というのは窓あけりゃいいのかなと思いますし、窓あけれ
ばノートやら本やらが飛んだりばったりをするということもありますので、ここはぜひクーラー
設置をもう少し前向きな回答を再度お願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(橋井
○村長(石
満義君)
操君)
石村長。
先ほど全国のアンケートの事例がありましたが、先生が元気が出んやな
ことでもなりませんし、精神論で物を申し上げてるわけではありません。気候が変わったという
ことも認めるわけでございまして、我々が今の小学生の時代のときには1年のうちに30度を超
える日にちが一月、夏休みの間でも1日か2日あれば大変な暑さだなということでありましたの
で、それが30度を超える日が連日のように続くということでありますので、やっぱり確かに確
実に暑くなっておるということでありますけれども、これから申し上げるのは感覚的なものでし
かありませんけれども、建物の集中したところは確かに本当に暑いし、こういう風通しのいいと
ころは比較的しのぎやすいこともあります。多少、都市と農村部との違いは感じておるところで
-21-
ありますけれども、校舎の北側に特別棟を建てましたので、北側の風の通りが悪くなるなという
ことでの対応も求められるのかなというふうに思っておりますが、23年に向けてぜひともとい
うことでありますが、一昨年は小学校の体育館、ことしは教室が足らんようになりそうだという
ことで特別教室ということで、今度は子供の命にかかわるかもしらんということで、健康問題が
発生しそうだということで冷房ということでありますが、我慢ができる状態というのは非常に難
しいというふうに考えておるわけでありまして、そういう意味では、ただ、まだ冷房設置をした
場合にどれだけの財源負担が、金を探してこないけんのか、それから天井に風を回す、扇風機ま
でいきませんけども、ゆっくり回しますので、風を動かすものがどの程度の効果があるのかとい
うことで把握ができておりませんので、特に人の健康と金とをてんびんにかけるわけになりませ
んけれども、23年度にやれという約束ということではなしに、じゃあうちげの中で小学校に子
供たちが過ごすことができる環境をつくるためにどういう対策が必要なのか、できるのか、それ
から財源的な問題も検討をしてみたいというふうに、この点についてはここまでは約束ができま
すけれども、今の段階で確たるもの、資料なりが把握できておりませんので、検討を約束すると
いうまでの段階のお答えとさせていただきます。
○議長(橋井
満義君)
○議員(8番
松田
松田議員。
悦郎君)
この件に関して、小学校のことなんで、教育委員会の方としては、
この冷房関係についてちょっと私に応援を村長に向けてしていただきたいような、回答できませ
んか。
○議長(橋井
○教育長(山西
満義君)
敏夫君)
山西教育長。
教育委員会といたしましても、本当に子供たちのふだんの生活、学習
をする中での、特にことしの夏休みは本当に10月ぐらいまで高温が続いた状況で、今回も北側
に工事をするときに、工事の関係者の方から大型の扇風機をお借りしまして教室でそれを使わせ
ていただいたという経緯もありまして、特にそういう面では本当に子供たちに大変なある面の負
担をかけとるかなというぐあいには思っておりますし、またそれもちょっと我慢もしてもらうか
なというぐあいには思っておりますけども、財源のことに関してはちょっと私の方もそういう予
算がありませんので同じような形でお願いをするしかないのかなというぐあいには思うですけど
も、先ほど村長もちょっと言いましたけども、大型の扇風機が天井をこう回すだけでも空気が移
動していきますので、そこら辺のところの効果、効率がどうなのかなということはちょっと把握
しておりませんけども、そういうのも検討してみるべきかなというぐあいに思いますし、それか
ら、今、冷房がある学校についても、頻度としてはそんなに多くの日数を使っとるというようで
-22-
もないというぐあいに把握してはおりますけど、日吉津の小学校としても、そういうもうちょっ
と研究していかないけんのかなというぐあいには思っております。以上です。
○議長(橋井
満義君)
○議員(8番
松田
松田議員。
悦郎君)
冷房につきましてはしつこく言いませんが、いろいろ考えてみま
したけど、扇風機だけはつけて、また次、冷房なんてやなことは非常にまた予算がないというこ
とになりますので、1年待ったら次は何とかというようなことを期待を込めまして、一気に冷房
設置ということにできればお願いしたいなということでお願いをして、この冷房関係につきまし
ては終わりたいと思います。
それから、消火栓の照明設置の進捗状況についてでありますが、これ、今、村長の回答を見ま
すと、設置ではなくて、消火栓への照明の設備をお願いしたいということでありますので、消火
栓の設置は設置でありますが、前回この質問したとき、聞いておられた村民の方が、この工事は
いつから始まるんかとか、待っておるのにいまだにできてないがという、ちょっといろいろな抗
議の連絡も入りまして、それから質問したわけですけども、確かに前回は暗いのは理解しており
ますしということだったんで、調べられたと思いますけども、そういうことで再度ちょっとこの
設置の進捗状況といいますか、全くできていないのかできておるのか、ちょっとお答え願いたい
と思います。
○議長(橋井
満義君)
○総務課長(石川
石川総務課長。
倫温君)
暗い箇所というのは実はもう皆さんもわかってるかと思いますけど
も、村の方でも承知しておりまして、ここの消火栓が暗いなということはわかっております。先
ほど村長が申し上げましたように、そこに照明を持ってくるのか、あるいは照明があるところに
消火栓を移設するのかということもいろいろ考えたところであります。このたびそこの西大坪線
の水道管そのものが老朽化しておって布設がえをせないけないということが計画としてあること
がわかりまして、それをやるときには必ず消火栓を全部新しくつけかえんと工事として成立いた
しませんので、その際に街灯との関係をうまくいくような箇所に多少消火栓を動かしてでもセッ
トし直すということを今考えているところでございます。以上でございます。
○議長(橋井
満義君)
○議員(8番
松田
松田議員。
悦郎君)
その辺のことはよくわかりましたが、消火栓を設置というのは非
常に我々が見てもたくさんお金がかかるだろうなという気がしますが、照明の防犯灯をちょっと
10メーターほど動かせばそこに当たるというところもあるんですけれども、それはお金の関係
ですから、どっちが安くできるのか、その辺のことはちょっとわかりませんけども、本当に20
-23-
メーター、30メーターを防犯灯、全く関係ないと言っちゃ悪いですけども、あるのはあるんで
すけども、30メーター先に消火栓があって全く見えないというところで、皆さん方は本当に夜
間の消火栓の位置、初期消火のときに心配されておる方だと思いますけども、特にそういうとこ
ろは大体前回、9月のときだったか、50近く、村内でそういうとこがあったと思いますけども、
それでもなおかつまだここはぜひつけないけんなというところが結構あると思いますんで、何と
かぜひとも、新設でなくても、移動といいますか、防犯灯をちょっと移動すればいいところもあ
りますんで、その辺のことについてはいかがでしょうか。
○議長(橋井
満義君)
○総務課長(石川
石川総務課長。
倫温君)
村内の消火栓と防犯灯との関係で、全く暗くて見えないという箇所
は1カ所だというぐあいに承知しております。ほかのところは少し暗いけれども大体わかるとい
うぐあいで私、報告受けておりまして、その1カ所というのは西大坪線にあるというぐあいに理
解しております。その線を布設がえということで、来年度の事業としてやっていくべきかなとい
うふうに考えているところでございますけども、ずれてるところは何カ所も、50何カ所と今、
議員おっしゃいました。あるかと思いますけども、でも何となく薄暗くてもわかるというぐあい
に私は報告受けておるところでございます。
○議長(橋井
満義君)
○議員(8番
松田
松田議員。
悦郎君)
西坪線でありますが、今回この工事がまだできてないがという自
治会はそういうところではありません。ですので、そういうことで、結構皆さん方が、行政の方
がどれだけ回って確認されたのかわかりませんが、現場の方が一番よくわかっておりますので、
特に自分の家の近くにある方というのは非常に、もしあったときにはどうするんだということが
ありますんで、その辺はもうちょっと調べていただきたいなと思います。ということで、次の質
問
に行かせていただきたいと思います。
子ども手当の問題ですが、今から再質問することは、この間、倉吉の市議会の方でも出てまし
て、たまたま同じようなことを言うようで、まねしとるんではなくて、考えてましたんで、ちょ
っと言わせていただきたいと思いますが、鳥取県の、御存じのように前知事で地方に対して非常
に理解があると思われておりました片山大臣が、扶養控除に伴って地方自治体は増収分があるの
で今後も地方も負担を考えているとの発言がありました。それからその前に、以前に原口大臣は、
全額国庫負担で保育サービスは地方が賄うと言われており、事実上の方向転換となっておるとい
うことで、最初、村長もこの扶養控除の関係につきましては若干の方向転換もあり得るというよ
-24-
うなことがありましたが、この片山大臣の発言に対して村長の思いを再度、ちょっともう一遍お
聞かせ願いたいと思いますが。
○議長(橋井
○村長(石
満義君)
操君)
石村長。
子ども手当については、政権が約束をされたことでありますので、これ
は政権として直接国の事業として責任を持っていただきたいと、我々はそのことを約束したわけ
でありませんので、政権が当然約束を果たすべきで、地方に負担を求めるべきではないというこ
とで考えております。以上です。
○議長(橋井
満義君)
○議員(8番
松田
松田議員。
悦郎君)
わかりました。
続きまして、ちょっと長くなりますけども、最近の政府
民主党は、特に最近では政策に一貫
性が見えないということで、最近の政策は、大きな課題を決めて、細かく細部についての議論な
らいいですけども、大きな課題について政権を気にしながら大きに変えていくという政策が最近
よく目につきます。本当に政権能力を疑いたくなるようなことがありますけども、例えば高速道
路の無料化につきましても、実施すると言いつつ最近またもとに返すというような事案もありま
した。その中で、子ども手当については財源が不明確ということで、何かこの財源を無理やり捻
出しているような感じもあります。そこで、厚生労働省児童手当管理室、ここが、法案成立まで
の話でありますが、子ども手当の法案準備の期間が非常に短かった。自治体や受給者など現場の
混乱を避けるために児童手当と似た制度にしたと、法案準備が完全に把握できてなかったという
ことをはっきりと厚生労働省も言っております。さらに、子ども手当支給については、景気回復
の一環として子供たちに使ってくださいという本来の趣旨であったと思いますけども、この使い
道については、約5割の家庭が貯蓄するという調査結果も出ておりますが、国民全体が非常に理
解しがたい、この施策について、村長に再度お聞かせを願いたいと思います。
○議長(橋井
○村長(石
満義君)
操君)
石村長。
先ほども申し上げましたように、選挙の公約として政権が打ち出されて
政権をとられたわけでありますので、やっぱり政権としては公約なり言われたことに責任を持つ
べきだというふうに考えます。私がここの村民に対してそういうことを、大きなことを言って、
仮に私が子ども手当を毎月1万3,000円払って来年から2万6,000円払いますと言って、
次の年にはよう払えませんということで首長として座っておれるのかというと、それは無理であ
ろうという気がしておりまして、やっぱり政権としてしっかり責任を持っていただきたいという
ことと、国の厚生労働省のお方が法案をつくる期間がなかったと言うことはどうかというような
-25-
こともありますし、それは時間が、政党が考えられたものを政府の官僚が法案として、法律とし
てつくり上げるということには相当な時間が要るであろうというふうに思いますし、子ども手当
で、冗談話で、都市部ではこの子ども手当を理由にマンションの業者がマンション買いませんか
という営業に回ったという話も伝え聞くわけでありますけれども、そういう意味では景気回復に
つながったかもしれませんけれども、おおむねがこれから先のことを考えて貯蓄をされたという
内容でありますので、政権としてやっぱり政治をつかさどる者はそれなりの責任を持った言動と、
その言動に近づける努力をしていただきたいということと、方向転換をするなら方向転換をする
というわびの仕方というのも一つあるではないかというふうに思っております。以上です。
○議長(橋井
満義君)
○議員(8番
松田
松田議員。
悦郎君)
子ども手当の関係につきましては、村長の答弁、大体わかったよ
うな気がします。
それで、子ども手当というのは、御存じのように、時限立法ということで、今年度で切れるわ
けですが、来年度について、また今、いろんな議論をされております。村長として、要するに今、
地方分権やら地方主権が叫ばれている中で、今ここで代案を、こういうのはどうだと、子ども手
当よりこういうのがいいよというのもありますんで、読み上げながら、ぜひこの代案を含めて、
地方から、せっかく地方分権、地域主権と叫ばれてる中ですので、村長の方としても国へ要望す
べきとか何をかしていただきたいなというふうに思います。
まず、この代案ですけども、医療分野で不妊治療を保険適用にする助成とか、保育サービスの
充実、それから小学校給食費の無料化など義務教育への支援、それから高校生や大学生に対して
低所得家庭の授業料免除など、現物支給や広範囲に使うべきだという意見もありまして、ぜひ以
上のことを含めて、この子ども手当にかわる、こういうのもあるよと言いつつ国の方に要望して
いただきたいなと思いますが、最後に村長の言葉を聞きたいですが。
○議長(橋井
○村長(石
満義君)
操君)
石村長。
不妊治療の助成制度化ということでは、直接給付の考え方を私しており
ますので、これは国として制度をつくるべきだと、それから今回、補正予算をさせていただいて
おります。国もその制度、いわゆる財源対策をしたわけでありますけれども、子宮頸がんの予防
接種、これらと同じことであります。不妊治療についても我が村も助成を始めたところでありま
すので、これらも国の問題としてやってほしいと。それから、インフルエンザワクチンの予防接
種等、国も一定の金を出されますけれども、これらも予防衛生ということで考えたときには基本
的には国のやるべき制度であります。そして、これも今回の補正予算出しました子宮頸がんやイ
-26-
ンフルエンザワクチンの予防接種等の補助事業についても、一定の国の金が入っておりますけれ
ども、23年度までという話でありますし、あわせて昨年からやられました妊婦さんの14回の
健診について無料化がされておるわけでありますけれども、これも23年度までの制度だという
ことであります。それ以降は政府としては今の段階では約束がされてないというものであります
ので、それを財政的な理由で国の金を引き揚げられて地方に任せられる可能性もあるわけでして、
非常に危惧をしておりますので、これらの予防衛生とか子育ての観点からいくこと等については
国に要望をしていきたいというふうに思いますし、保育サービスというのは我々地方がやること
ですので、地方に任せられておる内容であるというふうに思っておりますので、これらはしっか
りと財源確保を要求していきたいというふうに思います。
それから、給食費の無料化につきましては、私はこれは無料というのはひとついかがなものか
なという気がしております。これはやっぱり3回の食事を家庭でしっかりと食べるという基本に
立ったときに、給食費無料でいいのかなという気がしておりますので、これは多少今の段階では、
それを国に伝えるのかどうなのかなというのはもうちょっと背景を検討をしてみたいというふう
に思います。
それから、低所得者の授業料の減免等については、御意見のとおりだろうかなというふうに思
っております。以上です。
○議長(橋井
満義君)
松田議員。
○議員(8番
松田
○議長(橋井
満義君)
以上で松田議員の一般質問を終わります。
○議長(橋井
満義君)
ここで暫時休憩にいたします。再開は11時10分よりといたします。
悦郎君)
いろいろありがとうございました。以上で質問を終わります。
午前10時55分休憩
午前11時10分再開
○議長(橋井
満義君)
休憩前に引き続き会議を開きます。
引き続き一般質問を行います。
通告3番、議席番号2番、山路有議員の一般質問を許します。
山路議員。
○議員(2番
山路
有君)
おはようございます。2番、山路です。ただいま議長のお許しを
得ましたので、私の一般質問に入らせていただきます。
-27-
大変時期的に23年度の予算要求時期で、議員各位の質問も白熱した一般質問になっているな
というふうに感じ取っております。私もそうした中では23年度に制度改革なり条例改正等々を
願う内容であると思っております。今回の私の一般質問は、職員の労働条件の改善を行い、より
よい住民サービス、このよりよい住民サービスを目指した一般質問を行いたいというふうに思っ
ております。
11月22日月曜日ですけども、日吉津村総合計画にかかわる研修会に参加し、中川幾郎氏の
講演を2時間余りお聞きしたところであります。同氏は、村自治基本条例、また6次総合計画の
アドバイザーとお聞きするところであり、内容は、私にとって大変勉強になったというふうに感
謝もする次第であります。
この先生の内容を要約するならば、労働条件の不安定な中で質の高い仕事量を要求してもモチ
ベーションは上がらないという趣旨であったというふうに思っております。これまでの私の主張
する内容をこの講演で受け取ったと思っております。中川先生の講演内容を参考に、以下質問を
するところであります。
人を使う立場にある村長、管理職の皆さんに、正規職員以上おられる嘱託
臨時職員の労働条
件改善が住民サービスに直結するものであると、村非常勤職員、つまり嘱託及び臨時職員の任用
等に関する規則の改正を強く求めるところであります。
以下2点について質問を行いたいと思います。
まず1点目は、先ほど申し上げた嘱託職員等の任用の期間の改善について、村長の所見をお伺
いしたいというふうに思います。これまでこの改善を求めた一般質問は重ねてまいったところで
あります。23年度を間近に控えた中で、時期的にはこの問題についても一つ方向を出していた
だきたいというふうに思うところであります。少し内容を読ませていただきたいと思います。
21年度決算審査において、来春の保育所非常勤職員、つまり嘱託の同期退職、今の規則の中
でいけば5人の保育士さんが退職になるということで、児童への影響が大きいと、早急に対応を
講じるように意見を議会として付したところであります。担当課では、対応を検討したいという
ことでありました。その後、まだその辺の対応策についての回答はありませんけども、いろいろ
執行部の方でも検討はされているというふうにはお聞きしております。この際、嘱託
臨時職員
の任用の期間について、以下の問題点、改善策を上げ、村長の見解をお聞きしたいというふうに
思っております。
まず、問題点の1点目として、嘱託、最大が今の規則でいけば3年で退職と、そして臨時職員
は最大で1年で退職となるわけであります。やる気にもつながると、また退職が近くなれば次の
-28-
就職活動も必要となり、仕事に集中できないと、実際に中途退職、次の職が見つかる等で退職が
相次ぐところであります。このような状況では、先ほど申し上げましたけども、住民サービスに
支障を来すことは明白であります。個人の責任ではなく、制度そのものに大きな問題があると言
わざるを得ません。
問題点の2番目として、研修、経験を重ねてつくり上げた能力を発揮する時期に退職となれば、
行政にとっても大きな私はマイナスになるというふうに考えております。
そして改善策として、これは私の私案ですけども、勤める意思のある該当職員、嘱託
臨時職
員は期限年度末の募集に応募できると。一緒な土俵に上げて選考するが、該当職員以上の能力が
あれば、その応募者を、新しい方を採用すると。該当職員が採用された場合、1カ月の期間をあ
ける必要があれば、というのは、パート法を視野に入れた中で1カ月間の期間を入れる方がよけ
れば、あけて新規採用として、5月1日の新規採用とすると。特に、といいながらも、この1カ
月あけることについては、例えば保育所、児童館については私は検討を要するというふうに考え
ております。日吉津村非常勤職員及び臨時職員の任用等に関する規則第4条に3を追加し、先ほ
ど述べました改善の内容を盛り込んでいくべきでないかと、やる気のある、能力のある該当職員
に次期採用に当たって新規応募者とともに同等の機会を与えるべきでないかと、行政、該当者に
とってメリットのある方策を早急に講じるべきであるというふうに思っております。こうした考
えに立ち、村長の見解をお聞きしたいと思っております。
続いて、2点目は、公民館社会体育体制の充実をということで、これは人事案件にもかかわる
ことですので、教育長より、私は村長の方の見解を求めたいというふうに思っております。少し
通告した内容について読ませていただきます。
町村合併以後、特に社会体育担当の仕事量は増加の一途であります。事業課という内容の仕事
内容となり、その仕事を一人の正規職員で事務局を受け持ち、推進する現状が、そういう状況で
あります。休日もない状況であると私は思っております。本来の仕事を遂行する状況ではないと
いうふうに考えます。冒頭村長の方から不適切な会計があったということで、多分村長の判断で
報道機関に掲載許可を出されたと思いますけども、ピーク時は期間限定、1年未満の臨時職員を
採用しているが、その職員に教える手間も考えると、逆に負担となる状況も生まれており、本当
にこれまで、この1年に限らず、会計的な不備は何回となく私も指摘しております。村長も同席
された決算の場があったと記憶しております。そういう状況であると思っております。非常勤職
員、嘱託を1人設け、対策として、ピーク時に臨時職員を設ける体制を私は考えるべきであると、
他町村では同等の仕事内容を2人の正職員、臨時職員対応等で対応していると、イベント事業が
-29-
多くなった他町では、この体制をとっても考える暇がないほど忙しいと聞くところであります。
また、そのような状況を私は目の当たりにしております。ぜひとも私はこうした人的な面で改善
していかないと社会体育、健康づくり、体力づくり等が非常に手薄になっていく、現状がそうい
う状況であると理解しております。
ちなみに今の社会体育が持っている事務局について少し述べさせていただきますと、チューリ
ップマラソンの事務局、ターゲット、村民運動会、スポ少、体育協会、12時間ソフトバレー、
体育指導委員会の事務局、そして体育協会にかかわる各事業、この全部運営をします。体力づく
りにかかわる事業、郡体、特に陸上に関する各事業等を担当することになります。先日も郡の理
事会の中で他町村の職員から、陸上に関しては陸上連盟で対応していただけないかという意見が
出るところでもあります。また、対外的に受け持っている事務局が今、3町1村となっておりま
すので、以前のように回り順が遅いわけでなく、4年に1回ないし2年受け持っても6年後には
受け持つというような形になります。今、実際に受け持っているのが西伯郡の体育協会の事務局、
これが22年、23年度、事務局を持つこととなっています。そして、西伯郡体育指導員協議会
が23年、24年度と事務局を受け持つこととなります。これだけ考えても、1人の正職員、そ
してその時期時期に当たる臨時職員では、私も現実的にいろいろかかわる中で、対応できる状況
でないと、今回こうした譴責の処分をされたということであれば、処分だけでなく、次どういう
対策を講じるべきか、私は首長としてやはり述べるべきであるというふうに思っております。
そして、特にお聞きしたいことが、まず1点が、社会体育担当の業務をどのように考えている
のか、特に人的体制も考えた中で、まず仕事というのをただ事業的なことをすればいいのかと、
この担当者が、まずその辺のところ、1点目お伺いしたいと。
そして、2点目が、該当の担当も含め、各課の超過勤務状況の一覧を提出願いたいということ
で、大変でなかったかと思いますけども、資料をいただいております。また、資料等の分析につ
いては再質問で述べさせていただきたいと思います。
それから、3点目が、効率的業務を遂行するためには、庁舎2階にあります教育委員会事務局
は、私は中央公民館、もしくは次、複合施設ができるんであればそちらの方に持っていくべきで
ないかと。これは数年前、現石村長が教育長のときに、私は当時、教育民生の常任委員長をして
おりまして、当時の石教育長は、2階にある教育委員会は中央公民館に移設するべきだという主
張をされて、私とけんけんがくがくになった経過を踏まえて、最終的には現状の場所に置くとい
う結果が出ていたというふうに思っております。そうしたことも踏まえ、私は今の2階の教育委
員会はもう少し住民と密着した、個人情報は個人情報で管理すればいいんであって、もう少し住
-30-
民と接する場所に持っていくべきであるというふうに思っております。この点についてもひとつ
村長の見解をお伺いしたいと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(橋井
○村長(石
満義君)
操君)
石村長。
山路議員の一般質問にお答えをいたします。
まず最初に、嘱託職員の任用の期間改善をということで御質問をいただいておりますのでお答
えをしてまいりますが、議員御指摘のとおり、本年度末で3年目が満了する非常勤職員がござい
ます。複数ございます。質問通告書をいただいておりまして、その中で、非常勤職員、臨時的任
用職員の任用の期間及び更新について議員は問題点として提起をされています。正規の職員と比
較いたしますと御指摘のような点はあるかと存じますが、現行の地方公務員法では限界があると
ころであります。なお、対応につきましては既にいろいろな角度から検討をいたしまして、非常
勤職員の任用期間は1年間、更新は2年、2回までで、次の募集には応募できることとするとし
たところであります。報酬月額につきましては、初年度の取り扱いとする。つまり更新ではなく
新たな採用という考え方を持っております。したがって、試験を受けていただき、公平な競争を
していただく方向で進めたいというふうに考えます。いずれにしましても、地方公共団体が行う
職員採用でありますので、法的にも問題なく公正に執行しなくてはなりませんので、御理解をい
ただきたいと思います。
次に、公民館で執務しております社会体育体制の充実をということでございますが、この点に
お答えを、社会体育担当の業務をどのように考えているのかという点についてお答えをしてまい
りますが、社会体育を初め、公民館、社会教育の業務は夜の会議や休日のイベントが多く、慢性
的な長時間労働になっていることを認識もし、その対応に苦慮しておるところであります。
社会体育の業務は村民の皆さんの健康保持や体力づくり、またはグループ活動やイベント、各
種事業を通じて村民の交流の場や村の活性化の場となっております。幅広い観点で重要な役割を
担っていると感じております。
一方で、皆さんの嗜好も多様化しており、長く続いております事業に加えまして、新しい活動
や事業もふえてまいっておるというのが現実かと思います。本年においては、NHKラジオ体操
など例年にない大きな取り組みも行いましたし、本年からは2年間、回り順番ではありますけれ
ども、西伯郡体育協会の事務局も引き受けておりますので、その忙しさは増しておるということ
で受けとめております。
本来、教育委員会の役割としましては、各種の事業や活動を担う人材育成や団体育成、活動環
境
基盤などの推進、村民の皆さんへの情報提供などに努めるべきでありまして、一定期間、経
-31-
験を重ねられた団体や事業については、できる限り団体のスタッフの皆さんへ引き継ぐべきと考
えておるところであります。特に単独村政を選択してからは、この部分では事あるごとにお願い
をしてきたというふうに思っておるところであります。実際には、村民の皆さんの厳しい労働環
境から、ボランティアで中核を担っていただける方は限られていますし、その負担も大変だとい
うことで、教育委員会の担当者が事務局をお引き受けし、各イベント実施の際の責任者の一人と
なっておる実態があります。
本村の一大イベントでありますチューリップマラソンにおいても、山路議員には中核となって
お取り組みをいただいており、感謝を申し上げるところでありますが、よくおわかりのように、
諸般の事情から、事前の実行委員会へ出席いただける方も限られてきているのが実情であります。
このような状況に対し、臨時職員を配置して体制を強化し、それなりの効果を上げておるわけで
ありますが、さまざまな取り組みに当たっては、正規の担当者にかかる負担が大きくなっておる
ということであります。
行政全体として人件費や職員数の抑制の必要から、教育委員会に限らず、人員のやりくりにつ
いては各課で苦心をしておるところでありまして、社会教育分野では慢性的な長時間労働となっ
ておりますので、特に社会教育団体におかれましては、これまで以上の御理解をいただかなけれ
ばならないかなというふうに思っております。
今、正規職員と非正規職員の割合が8時間勤務で申し上げますと5対5の割合になっておりま
す。そういう中で、平成17年度から国から求められた集中改革プランにおいては、我が村の正
規職員の数は46人ということで削減を求められ、今その正規職員は46人でやっておるわけで
ありますけども、一つの国の見方として、地方団体を見たときに、保育所の正規職員を外し、さ
らには教育委員会の職員を外して、その数字で人口1,000人当たりに職員を1人だという見
方があるわけでありまして、そういう意味では、臨時
嘱託の職員の皆さんにおかれましては、
行政業務の重要な部分を担っていただいておるという部分でも感謝を申し上げる次第であります
けども、一方では、行政運営をしていく上では、ちょうど先ほど申し上げました保育所の職員を
外し、教育委員会の職員を外すと正規職員が34になると思いますけれども、我が村は3,36
0という人口ですので、国の見方でいくと、職員1人当たりに住民の皆さんが100人だという
比率からいくと、一定の適正な判断を国から受けておるというふうな見方もあるわけであります
ので、その点について御理解をいただきますようお願い申し上げる次第であります。
次に、3点目の効率的業務を遂行するためには庁舎2階、教育委員会事務局は中央公民館に移
すべきではないかということで、かつて私が教育長を拝命しておりましたときにそういう提案も
-32-
したことがあったという御意見でありました。まさしくそのとおりでありましたが、今、中央公
民館に教育委員会事務局すべてを移すということでは、平成元年に本庁舎が建設されるまでは、
事務局は役場に置きながら、他の社会教育担当も中央公民館に席を置いておった時代がございま
す。そういう意味では、中央公民館なり教育委員会事務局にも、その業務の拡大によりまして、
臨時的な職員も含め、スタッフ数がふえております。公民館には今、常駐といいますか、4人が
おりますし、季節的に臨時職員を配置をすることもありますし、教育委員会には今6人おります
ので、10人が一つの場所でおるというのはいずれもかなり厳しいものがあるかなと、物理的に
そういうことでは解決しにくいだろうなということでありますので、そういう意味では、教育委
員会の執行体制につきましては私の一存になりませんので、教育委員会とも協議をしながら御指
摘の点の解消に向けての取り組みをしていきたいというふうに考え、山路議員の一般質問の答え
とさせていただきます。
○議長(橋井
満義君)
○議員(2番
山路
山路議員。
有君)
ありがとうございました。
まず、1点目の方から再質問ということでさせていただきたいと思います。
この嘱託職員並びに臨時職員の任用期間のあり方については、執行部の方、担当課長の方も相
当時間を割いて検討されたということもお聞きしております。大変私は行政努力も、労働基準法
も照らし合わせ、パート法なり、そうしたことも照らし合わせ検討されたというふうに理解する
ものであります。それで、少し具体的なところをお伺いしたいと思います。
まず、今、現職で来年3月いっぱいで退職をされる予定の方、例えば2月にそういう求人の防
災無線がかかったときに、そこに応募できるのかと、そういうちょっと確認のことをまずお聞き
しておきたいと思います。応募の仕方です。
○議長(橋井
満義君)
○総務課長(石川
石川総務課長。
倫温君)
先ほど村長が答弁させていただきましたとおり、新規の雇用として
取り扱いをさせていただく、そのための試験は皆さんと同じように受けていただく、そういうと
ころに応募していただくということで考えております。
○議長(橋井
満義君)
○議員(2番
山路
山路議員。
有君)
ありがとうございます。
ということは、例えば3月20日までに応募してくださいというところに応募できるというふ
うに理解してもいいわけですね。
○議長(橋井
満義君)
石川総務課長。
-33-
○総務課長(石川
倫温君)
想定では、3月というのはもう遅いもんですから2月を想定はして
おりますけれども、そこに応募していただくと、そして皆と同じ受験をしていただくということ
でございます。
○議長(橋井
満義君)
○議員(2番
山路
山路議員。
有君)
なぜ今、村長が言われたことをこういう、多分これテレビ中継も
されているんで、多分に見ておられる方もいると思うんで、非常に現職の人でもいろいろ迷って
おられる方がたくさんいるんで、一度確認のことを今、確認したところであります。
そうしますと、もう1点ちょっと私、これが前回アドバイザーである中川先生の講演を聞く中
で私が一番感じたところ、石川総務課長も中川先生の相向かいの一番前で聞いておられたんで、
いろいろうなずいて聞いておられたんで理解されているなと思うんですけど、それじゃあ、ちょ
っと総務課長にお伺いしたい。じゃあ、その該当者の魅力づくりというのは何をもってされる。
いや、おまえたちは頭から臨時、嘱託なんだけん、そうで、そげだよと。だけど、中川先生の私、
いろいろ講演聞いてる中で、正職も一緒ですがん、どんどん給与を減らしていくのに仕事量だけ
はやれよと言われても、それは無理なことだとずばり言い切られた。それも自治基本条例、6次
総のアドバイザーの先生が、あなた方が、行政が招いてこられた先生がそういって言われるんだ
から、私もそう受けとめてます。そうすると、その方々、正職は置いても、そういう立場にある
方の魅力づくりというのはどこに考えておられるのかお聞きしたい。
○議長(橋井
満義君)
○総務課長(石川
石川総務課長。
倫温君)
なかなか難しい質問をいただきましたけれども、これは正規職員、
それから非常勤職員、同じことでございまして、こういう時代になってまいりますと、給料のカ
ットも行いますし、いろんな意味でもう一つおもしろくない、そういう気持ちを職員は持つこと
になるかと思います。
もう一つ、中川先生は中川先生のお考えでございまして、基本的にはこうなんだということは
私も理解いたしますけれども、現状の今の世の中、今の行政を取り巻く環境の中でどうやって生
き延びていくのかというときには、その基本ばかりでは通っていけない部分もあるということは
一つお話をさせていただきたいと思います。
それから、魅力づくりということに関しましては、やはり人間でございますから、正規、非常
勤問わず、自分がやり遂げた、その達成感といいますか、仕事を担当して完成させた、あるいは
住民の方から喜ばれた、こういう達成感というものを持つような仕事の配置といいますか、これ
しかないんだろうなと、金の面での魅力ということになってまいりますと非常に厳しいですけれ
-34-
ども、その達成感、満足感、本当に充実感というものを味わっていくのはそういう面だろうとい
うふうに考えております。以上です。
○議長(橋井
満義君)
○議員(2番
山路
山路議員。
有君)
実は私もそのように思っておりますけども、達成感とか、自分自
身でもそう思います。ただ、そういいながらも、やはりそうした賃金なりはね返る部分も達成感
を、達成したんだけど給料は減らされたというんでは、やはりその本人のモチベーションという
のは下がっていくと、中川先生じゃなくて私もそう思うんで、私は何か魅力づくりはもっと本人
が達成感じゃなくて、管理職がそれを評価して何らかの形で、例えば臨時職員であれば嘱託職員
に持ち上げるというのは、何か、例えば正職並みに持ち上げるとか、その辺がちょっと抽象的な
言い方なんですけども、何かそういう達成感だけで本人が満足しとっても、それは私は次に使わ
ないと。言葉のあやだけで、本当の達成感は、評価されて具体的に自分のポジションが上がって
いくなり何かしないと、ただ達成感で終わっても私はそれは長続きしないと。何らかの形でそれ
を評価して制度上に反映していくのが私は評価のあり方だと思うんですけども、総務課長、その
辺についてはどう思われますか。
○議長(橋井
満義君)
○総務課長(石川
石川総務課長。
倫温君)
なかなか、例えば職員の、正規職員もそうです。人事院勧告で減額、
そして村独自で給料カット、こういう状況の中でもやはり求められるのは行政マンとしての仕事
ぶりでありますから、そこら辺はそういうぐあいに理解しないと頭の中は整理できてきません。
評価されないといけないという部分、これは当然でございます。ですから、正規職員だろうと非
常勤職員だろうと、本当にいい仕事をして住民の方に評価されたり喜ばれたりということが一番
の薬になると思っておりますけれども、それは職場でもそのことは評価していかないといけない。
しかし、それをイコール賃金であったり給料に結びつけるというのは今の行政を取り巻く環境の
中では簡単なことではないというふうに考えます。以上です。
○議長(橋井
満義君)
○議員(2番
山路
山路議員。
有君)
えらい総務課長とここで同調しとってもいけんですけん、なかな
か難しいところであるなというのは私も感じ取っております。
そうすると、次、ちょっと村長にお伺いしたいんですけど、私は今、この立場におられる方の、
正職員は職員労組がありますね。組合があって、村長と交渉できるレベルにあると思うんですけ
ど、こういうある面では弱い立場の方の執行部との話し合いの場所というのは、まず現実にある
のか、それとなければどういう場所を持ちたいとか、そういう考えはないもんでしょうか。
-35-
○議長(橋井
○村長(石
満義君)
操君)
村長。
現実には、職員と私が直接面談の上で我が村の状況や皆さんの御意見を
聞く機会を持ったことはありません。それは人事管理の担当としての総務課長が対応しておると
いう部分であります。それから、嘱託さんなり臨時さんの意識をどう持っていただくかというこ
とでの議論になっておりますけれども、その部分ではどう提案をしていくのかということもこち
らの大事な課題ではありますけれども、採用においては、応募してこられる方がどういう意識を
持って日吉津村にお勤めになるのかというところもしっかりと面談の上でそれぞれの採用の判断
にしておりますので、御理解をいただきたいと思います。
○議長(橋井
満義君)
○議員(2番
山路
山路議員。
有君)
とすると、今、総務課長の言われた評価するんだという論理が私
は成り立たないと思う。何で成り立たないかというと、そういう例えば村長が2階の一部屋に臨
時
嘱託職員、該当職員の方、全部集まって、大変頑張ってもらっているということで話し合い
の場を持ってやるとか、そういう具体性がないと、ただ評価しているんだと、自分でそれも満足
感を持ってやればいいといいながらも、私はそういう組合まではもちろん考えてないですけども、
何らかのそういう話し合いの中で村長も評価するような話し合いの場を持たないと私は空論でし
かないというふうには思います。その辺の今後、例えば半年に1回とか、そういう意味で、この
立場の方の意見なり、なかなか弱い立場なんで意見もそう言うことができないと思うんですけど
も、そういう立場の方の言葉を聞く、なぜそういうことを言うかというと、先ほど申し上げたと
おり、正職員の同等の今、臨時、該当職員の人がおられると、住民サービスに、ましてや嘱託の
方は一担当を持って担当されているという状況があると、もっともっとここの力を出していただ
くような施策をしないと、これまでがこうだったからこういきますというんじゃ、何かそこには
改善をして、半年に1回はそういう会を持つとか、そういうことは、村長なり総務課長、考えが
あったらお聞きしたいです。
○議長(橋井
○村長(石
満義君)
操君)
村長。
基本的にいわゆる三角状に組織はなっておりますので、それぞれの管理
職がおるわけですので、そこの中をどう事業展開をしていくかということで、課題がある部分、
こうしなければならない部分、課題ばっかりではなしに称賛に値する部分等についてもやっぱり
階段式の中で組織運営をしていくべきだというふうに考えております。以上です。
○議長(橋井
満義君)
○議員(2番
山路
山路議員。
有君)
この問題についてあともう一つちょっとお聞きしたいと思ってい
-36-
ます。あすお昼から環境審議会があるわけですけども、今、課長が12月、1カ月間は兼務して
この環境審議会、ごみの担当をされているところをされるというふうにお伺いしております。お
聞きするところ、私も今、環境審議会の会長をしておりまして、3年間に6人の職員が入れかわ
っている。これだけ先ほどもごみの問題等々、議員の各位から質問が出る中で、そういう状況な
んです。3年間に6人も職員がかわって、この今一番自治体で考えられているごみの問題等が本
当に腰を据えてできるんだろうか。私はこれまでのここにおられる、そこの担当者の方は優秀な
方が多かったんで、文句言うこともあったんだけど、すごく評価していたんですけど、やはりモ
チベーションが低下すると幾ら個人で達成感を感じてとか言われても、このやめられる現実につ
いて、逆に、じゃあ、総務課長、どう考えておられるんですか。
○議長(橋井
満義君)
○総務課長(石川
石川総務課長。
倫温君)
今お話しのように、本当に仕事をする、やる気のある職員でありま
した。環境関係を担当した職員はみんな頑張っておりました。一人一人振り返ってみますと、一
人は公務員になりたいということで、公務員の試験を受けて合格されました。一人は御主人の転
勤によって遠隔地の方に転出されました。また最近の事例では、もともとの勉強してこられた法
律の仕事につきたいということでかわられます。そういうようなことで、立派な方ばっかりでご
ざいまして、その人たちが今ここの3年間の非常勤職員のこの業務が嫌になってということでは
なかったというぐあいに私は理解しております。それよりも言ってみれば限られた3年間よりも
生涯の仕事を求めたりということでかわっていかれますので、それはそれでいいことかなと、本
人にとってはいいことじゃないかというぐあいに理解しておりますけれども、嫌になってとかモ
チベーションが下がってやめられたということでは理解はしておりません。以上です。
○議長(橋井
満義君)
○議員(2番
山路
山路議員。
有君)
この論を総務課長とすると私の一般質問の時間がなくなりますの
で、私はそういう見解持ってないんで、やっぱりそこにはモチベーションの下がる、例えば主人
が転勤されても本当にそれだけの魅力があれば私はそうそうかわられることはない状況はあった
のかなと、まあまあそれはあなたが首を横に振っちょうだけであって、私は私の見解があるんで、
ただそういいながらも現実はどんどんまた新しい人がかわってきて、また一から、担当課はたま
ったもんではないと私は思ってます。また環境審議会のほかの委員さんもそういうところをすご
く危惧されてて、今回まだやめられたいうことを今の委員さんは知っておられませんので、あす
私の方がそういう報告はしたいと思っておりますけども、担当課長も大変ではないかなと思いま
すけども、この質問はこの辺までで終わりたいというふうに思います。
-37-
続いて、公民館社会体育体制の充実をということで質問をしたいと思います。
時間外のこの資料をいただきました。平成21年度の実績が教育委員会で635時間、7部局
あって、ここだけでおおよそ3分の1を超勤部分で占めているかなというふうにちょっと私、計
算したところです。今度は22年が11月末現在で614時間を今、実績として上げております。
まだあと指を折ってみたら5カ月あるわけですね。そうすると私はここは、今回も超過勤務の部
分については補正しておりますけども、ここをよく見ると、あと5カ月あって、私は1,000
時間、単純計算すればいくんではないかというような気がしております。まず、この数字を見て
私もびっくりするところでありますけども、教育長なり教育課長なり、この数字を見て改善策を、
これまでも前教育長にも私はこの部分については述べております。この部分について、教育長、
教育課長の見解を少し、例えば村長には提言申し上げたんだと、余りにも過酷過ぎると。多分、
総務課長にも言っておきます、この614時間の中にもサービス残業が私はすごく入ってると思
う。サービス残業という表現はどうかもしれませんけれども、この超過勤務に入れられない部分、
申請できない部分、すごく私はもう現実に見てますので、あると思ってます。そういう部分で、
教育長なり教育課長、この辺について村長部局に提言されたことはありますか。
○議長(橋井
満義君)
○教育課長(前田
前田教育課長。
昇君)
山路議員の御指摘についてお答えします。
十分なお答えにならないかと思いますが、先ほど村長の答弁もありましたように、社会教育の
担当者が大変超過勤務が多いということは、常々そういう話はしておりまして、何とか事務の効
率化等が図れないかということも中では検討はしたり、そういう話もしておりますけども、何せ
イベント等がメジロ押しになりますと、そういったイベントのときに事務担当者が、職員が出か
ける時間だけでも相当な時間になるという中であります。そういった実情については以前から課
長会等でも現場のなかなかそこが減らせないという気持ちと、でも健康管理等もあるので何とか
縮減に努力せよというふうなやりとりはこの間もしてきております。以上のような状況でありま
す。
○議長(橋井
満義君)
○議員(2番
山路
山路議員。
有君)
教育長の見解がないんで、じゃあ村長にはそこまでは提言されな
かったということですか。
○議長(橋井
○教育長(山西
○議長(橋井
満義君)
敏夫君)
満義君)
山西教育長。
直接は提言はしておりません。以上です。
山路議員。
-38-
○議員(2番
山路
有君)
そうすると、今、教育課長、イベント等があって、今の言い方を
もう少し超越というですか、受けとめて考えると、ことしは特にラジオ体操があったりもろもろ
あってこういうふうに伸びたんだよという、一部そういう意味合いもあるのかなというふうに聞
きました。そうすると来年は、今度は中四国のターゲット大会が日吉津であると聞いております。
それについてはまた来年の話に、教育委員会としては、予算要求なり人的にここは体制を変えな
いけんよということは村長部局ですね、提言されないわけですか。
○議長(橋井
○教育長(山西
満義君)
山西教育長。
敏夫君)
来年度のターゲットバードゴルフにつきましては、村長部局の方にお
願いをして、本年度9月に下見をしに行ってまいりました、担当者と2人ですけども。その結果、
来年度の予算についてはその結果を見て提出しよういうぐあいに考えております。以上です。
○議長(橋井
満義君)
○議員(2番
山路
山路議員。
有君)
予算要求、予算要求と言われるんですけど、じゃあ予算要求の中
に人の体制についてのことは、それはお金だけであれば超過勤務でどんどんやっていけばいいん
ですけど、私が言いたいのは、今、村長にもこれからお聞きしたいんですけども、他町で、人数
のこと、今、村長も言われたんですけども、仕事内容については、人数で、イベントしたときに、
イベントの数であって、それはそういう一つの考え方があるにしても、イベントの数だと思うん
ですよね。そうすると、どうしても人の体制を見直さないと、今、予算要求したいという、それ
は人件費の予算要求もというふうに考えていいわけですか。
○議長(橋井
○教育長(山西
満義君)
山西教育長。
敏夫君)
○議長(橋井
満義君)
○議員(2番
山路
それも含めて要求したいというぐあいに思います。以上です。
山路議員。
有君)
そうしますと、村長にお伺いしたいと思います。他町で私もいろ
いろ実際に教育委員会なり、その担当者なり話をしまして、先日も日吉津、今、体育協会の事務
局持ってますので、これは南部町の教育委員会の職員でしたけども、郡体協の陸連でやってほし
いと、郡体の陸上ですね、教育長もおられたと思うんですけども、もう手が回らないという見解
のことも発言されました。何で教育委員会の職員が郡体の例えばタイムとるとかなんか、そこま
で行かないけんかと。陸連でやるべきじゃないかというような見解を、意見を述べられたですけ
ども、陸連の担当者が、以前からこうした町村の職員でやってもらうと、もちろん陸連の職員も
出るんだけども足らないと、その部分は町村の職員並びに関係者に出てもらわないと運営ができ
ないということで所見を述べられたですけども、それぐらい大きな町でもやれないという意見が
-39-
出ております。そうしたことも踏まえて、今ここにも書いておりますけど、教育長もどういう見
解で言われたのか知らないですけども、例えば来年ターゲットが近づいてきたと、じゃあ半年の
臨時職員を採用したと、そこに賃金を設けたといっても、すごいところを忘れておられるわけで
す、担当課長も教育長も。その職員に教えていかないけんですよ。そうすると、1の力は0.8
とか0.6まで落ちますよ、そこに時間を割かないけんから。そうすると、当初からやはり私は、
正職員が今難しいということであれば、嘱託レベルはつけておかないと。なぜ私はこうして教育
委員会を公民館に持っていくべきでないかと言うのは、私も2階の教育委員会に上がったり中央
公民館に行ったりたびたび、1日に2回でもします。だけど、温度差が全く違いますよ。昼御飯
時期に館長が時間を割いて、自分の本来はもう勤務時間でないところも館長が残ってやっておら
れるんですよ。多分理解されていると思うんだけど、館長、そんなに賃金もらっておられんじゃ
ないですか。2時、3時まででも残ってやられるときがある。例えば一人が出張すると電話番も
いない状況がある。片やここの教育委員会に上がっていけば、教育長がおられれば6人がいる。
そういう状況を見て、別に教育委員会が仕事をされてないなんて一言も言ってません。だけど、
その温度差を見ると、やっぱり感じるものがありますよ。今、新聞報道で村長がこういう不手際
があってということがあったんですけど、じゃあその不手際が起きないためには、少し人体制を
私は考えるべきであると思いますけども、村長の見解をお聞きします。
○議長(橋井
○村長(石
満義君)
操君)
村長。
郡体協の話が出ておりましたけれども、西伯郡体育協会の事務局がタイ
ムとりに出るようなことではいけない。まさしくそのとおりです。何のための事務局かという話
です。郡体の実態を見ていただきますと、今、小
中学校の生徒の選手がほとんどです。学校教
育の延長線上にありますので、あり方をやっぱり考えて提案をしていくということにしないとい
つまでたってもこの課題が解消しないと。ですから、陸連もそういう話だと思います。どちらか
といえば、郡体協だといいながらも、出てくる選手は小
中学校の生徒ですので、そこをやっぱ
り考える時期に来ておるなということだと思います。
それから、嘱託職員さんなりを雇って教える時間が必要だと、まさしくそのとおりです。でも、
先ほどの答弁の中で今の職員の構成比ということを申し上げましたが、これも職員は耐えてとい
いますか、身につけていかなければならない部分と言われる、そこに手間がとられるということ
があるわけでありますけども、これもそれぞれの職員全体がうちの行政の執行体制はそういうこ
とになってるということでの理解をしながら、嘱託職員を、働いていただくということにならな
いとだめかなというふうに思っております。これについてもしっかりと徹底をしていきたいとい
-40-
うことと、人の問題については最初の答弁でお答えをしましたが、それぞれの組織の皆さんに特
段の御理解もいただかなければなりませんけれども、教育委員会と公民館もあわせて、どう切り
回しをしていくのかということでは、教育委員会と協議をしながら方向性を出したいというふう
に思います。以上です。
○議長(橋井
満義君)
○議員(2番
山路
山路議員。
有君)
あと少し時間がありますので、もう少しお聞きしたいと思います。
そうしますと、教育長、この社会体育の担当者の業務というのは、再度、今、村長も述べられ
ましたけども、少し社会体育担当の業務、私は今、村長も例えば郡の陸上大会があったからそこ
に応援に行く、そういうものでないという、私もそう思ってます。これまでの社会体育担当の方
に、私はいつも言っております。おまえやちはイベントに出て実行委員みたいな格好でするんじ
ゃなくて、社会体育の担当というのは、村の社会体育のあり方、健康づくり、そういうのをどう
取り組んでいったらいいか、体力の状況なりを把握して、体力測定なりして、今、日吉津村のそ
ういう状況はどういうことにあるかというのを、私はそういうデータなりとってきて、で、どう
いう対応をするかということを体育指導員なり食生活なり、そういう方にこういう面でお願いし
たいということを考えるポジションでないかというふうに、私は担当にいつも言いますけども、
教育長はどういうふうに考えられる。
○議長(橋井
○教育長(山西
満義君)
山西教育長。
敏夫君)
先ほど山路議員が言われたとおりだと私も思います。特に社会体育、
社会教育主事のあり方というものにつきましては、先ほど村長も申し上げましたけども、村民の
皆さんの健康保持とか健康づくりとか、あわせてまたグループの育成、活動、そういうものを村
民の交流を通じて、またいろんな大会等もやる中で、村民の交流、それから村の活性化、それか
ら先ほど言われたような村民の要望、そういうものを集約して新たに日吉津村の社会体育、社会
教育についてはどういう方向でいくんか、そういうことを示していくのがある面、社会教育主事
の仕事ではないかなというぐあいに思っております。本当に幅広い面での活動が多くあります。
先ほど言われるような、本当にイベントだけで追われていく社会教育ということは余りよくない
というぐあいに思いますし、また村民の皆さんもぜひいろんな面での御協力をよろしくお願いし
たいというぐあいに思います。以上です。
○議長(橋井
満義君)
○議員(2番
山路
山路議員。
有君)
村長の見解は、現状の仕事をやはりこういうものだということを
理解してやっていくということで村長は述べられたですけども、今、教育長言われるように、そ
-41-
ういう社会体育としての仕事内容があれば、これだけの受け持つ事務局があり、対外的に体育協
会、そして来年からは体育指導委員会事務局、そして中四国大会を控えた中で、一担当で私はや
れないと理解しておりますけども、まず教育長はそういうことが一担当でやれると思っておられ
るのかということが第1点と、村長にそういうことは難しいよということは提言されないわけで
すか。
○議長(橋井
○教育長(山西
満義君)
山西教育長。
敏夫君)
村長への提言は、相談はしますけども、そういう形での話で、きちん
とした形では話はしておりません。ただ社会体育、私も以前、社会体育やっておりまして、社会
体育は全村的なものを考えて行うべきというぐあいに思いますし、またそうであらねばいかんで
はないかというぐあいに思っております。今後もそういうような形で取り組んでいこうかなとい
うぐあいに思っておりますので、よろしくお願いします。
○議長(橋井
満義君)
○議員(2番
山路
山路議員。
有君)
教育長もそういう人的体制を少し提言するという考えはしないと、
そうすると、村長、きょう一般質問の前に職員の不手際で、多分村長判断で新聞社に言われて掲
載されたと思うんですけど、掲載は掲載でいいんですけど、じゃあこういうことが起きて、処罰
もしたと、ただそれだけで終わっては私はいけないと。何でこういうことが起きるのかというこ
とは村長自身どういうふうに分析しておられるわけですか。
○議長(橋井
○村長(石
満義君)
操君)
村長。
マスコミに報道するというのは、実は職員に不利益処分を出すわけでご
ざいまして、これは県の人事委員会に報告をする義務を課せられております。といいますのは、
職員が不服申し立てをする際には人事委員会に申し立てをして、そこでの裁定ということになる
わけですので、人事委員会に報告をするということであります。ということは、人事委員会は県
の職員に対しても町村も同じ扱いになっておりますので、そこでは公表を求められるということ
であります。このたびの処分については、忙しさという部分と整理をして適切に処理をしていか
なければならない部分との判断があいまいであったというふうに私は理解をしております。一定
のところまで進んどったわけですので、そこの部分の最後の始末が抜けてしまったということで
ありますので、それはやっぱりあってはならないことだということであります。じゃあ、再発を
防ぐという方向で考えましたときには、教育委員会と公民館、さらには社会体育のあり方を教育
委員会と相談をして対応を図りたいということで申し上げたところであります。
それから、今回のエラーについては、公務員としてはやってはならないエラーでありますので、
-42-
そこの分野の担当がしたということではなしに、そういう形態はほかの団体もあるわけですので、
改めて徹底を当然していかなければならない事項でありますので、山路議員さんが求めていらっ
しゃる人的配置をどうするのかということでは、教育委員会と協議をし、その方向性を探ってい
きたいというふうに思います。以上です。
○議長(橋井
満義君)
○議員(2番
山路
山路議員。
有君)
この点ばかりつついとってもなんですけども、私は村長、そうい
う見解にはないです。やっぱり自分自身の生活の中でもばたばたばたばた忙しいと悪意はなくて
も忘れる部分というのは多分に、余りにも多忙だと、それとは確かに切り離して考えないけん部
分もあるんですけども、ただ考える余地は私はあるんじゃないかと。そこまでは私はよく冷やや
かに物は考えないと思っているんですけども、やはり忙しい中、そりゃ並みのものじゃないです
よ。その辺で全く現状でやるということのようですけども、今、西伯郡の体育事務局も社会保険
もありますので実質12カ月はおられないと、臨時職員ですね、8カ月ぐらいしかおられないと
いう状況もあると、どうしてもその間の仕事は一担当にかかってくる状況があります。そういう
ことを考えると、全くこの状況で、今、教育長が言われるような仕事内容をもって、これだけの
事務局の仕事を、私は逆に首長としてここまでの仕事量を考えるべきでないかと思うんですけど
も、再度村長の見解をお聞きして終わりにしたいと思います。
○議長(橋井
○村長(石
満義君)
操君)
村長。
今回のエラーは防ぐ段階がもう一段あったと思ってます。それは2人を
懲戒の対象にしたわけですので、それを第2段階目の適切な処理ができておれば、ここに至らな
かったというふうに私は思ってます。ですから組織全体としての、いわゆる三角形になっており
ます組織体制が不十分であったということですので、ここの部分はしっかりと研さんを努め、村
民の信頼を回復するための努力をしてまいる必要があります。
再々のお答えになりますけれども、社会体育の体制の問題については、今ここで人をという約
束はいたしかねるということで、やっぱり教育委員会、公民館、社会体育のあり方、そして行政
全体の人の問題のあり方等について検討を加えるということで臨んでいきたいというふうに思っ
てます。以上です。
○議長(橋井
満義君)
○議員(2番
山路
山路議員。
有君)
どうもありがとうございました。
私、けさちょっと某新聞をあのページだけ飛ばしておりまして、事務局へ来てから初めて出ち
ょうよということで、うろたえて下に行って読んだようなところですけども、私は、これは教育
-43-
委員会全体の問題であり、村長部局にもこうした仕事内容を持たせるということに、一つの処罰
して終わる問題でなく、やっぱり首長なり教育長なり担当課長もある面では責任があるという考
えしておりますので、そういうことを述べて、きょうの一般質問を終わりたいと思います。どう
もありがとうございました。
○議長(橋井
満義君)
以上で山路議員の一般質問を終わります。
○議長(橋井
満義君)
休憩後、午後の開始は1時より行います。通告順4番、議席番号5番、
景山重信議員の一般質問より行います。
休憩に入ります。
午後0時18分休憩
午後1時00分再開
○議長(橋井
満義君)
再開いたします。
休憩前に引き続き一般質問を行います。
通告4番、議席番号5番、景山重信議員の一般質問を許します。
景山議員。
○議員(5番
景山
重信君)
5番、景山です。よろしくお願いいたします。
最初に、後池橋架設工事後の交通体系ということでお尋ねをしたいと思います。
後池橋架設工事着工に伴い、431号の渋滞がひどくなってきておる最近です。早期の完成を
願っているところです。つきましては、完成後の交通体系について伺いたいと思います。
1点目は、完成後はどこにどのような形式の信号機がつくのか、2点目、朝の通勤時間帯の車
の流れはどうなると思われるのか、また対策は、3番目に、小学校、中学生の子供たちの通学路
の安全性と変更の考えはということでお尋ねしたいと思います。
それから、2点目の平成23年度からは農業者戸別所得補償制度という制度に変わります。こ
の問題点についてお尋ねをしたいと思います。
先月、横浜市で開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)では、アジア太平洋自由貿
易圏構想への実現の筋道を示した横浜ビジョンを採択し閉幕をいたしました。今後、農作物を含
めた貿易自由化が加速することが予想されます。農林漁業や地域経済への打撃を心配する不安の
声が生産者はもとより消費者の方から上がっており、しかりだと思っている現実です。平成の開
国と銘打った自由化は抜本的に国内改革を促してからが基本であると思うし、なかなか国民の理
-44-
解を得られないと思っております。
国は、貿易自由化と両立しなくてはならない現状では、持続可能な強い農業をつくる基本方針
を来年6月に判断するとあり、今年12月には23年度農業予算を点検、見直すと、今後の日程
としてあります。日に日に駆け引きが強まってきている現実であります。農業の大転換期であり、
モデル事業という戸別所得補償制度もTPP参加の前兆であったと理解ができました。農水省の
試算によりますと、TPP参加で国内生産額が4兆1,000億減り、鳥取県では316億円の
減、内訳では、米の部分では150億円の減とあります。また日吉津村では7,520万の減と
なっておるようです。食糧自給率は、このことにおいて40%から14%に低下する生産条件不
利地では、日吉津村とかの生産条件が不利な場所では生産コストが高いので数字以上に影響が大
きくなる可能性が高くなっております。国土保全や水源涵養など算出額であらわせない機能もあ
り、日吉津村にとって農があってこそ発展があったと思います。農業が衰退すれば地域を支える
柱がなくなり、影響は大きいと思っております。地方自治体の発展につながるだろうか、疑問で
あると思っております。
そこで質問をさせていただきます。村では今回初めて減反対応で飼料米に取り組むこととなり
ました。村水田協では30.3ヘクタールを目標としておりますけれども、意向調査では何ヘク
タール作付ができるかと心配をしておるところです。この締め切りというのは12月10日で締
め切られております。飼料米はJAと出荷契約し、JAにもみで出荷とあります。私たちは幅広
く集荷体制をとるのが国であってほしいと思っております。水田利活用8万円では維持できない。
玄米にして農家は手間をかけて初めて利益が出る。村民の意向として、国にとってほしいと思っ
ております。
2番目に、村水田協で指定された作物をつくってくださればありがたいですが、各農家の事情
により指定作付地に指定作物が作付されない事例が数出てきております。ローテーションの維持
が難しくなると思いますけれども、どう解釈されるのか、お尋ねしたいと思います。よろしくお
願いします。
○議長(橋井
満義君)
○村長(石
操君)
石村長。
景山議員の一般質問にお答えをします。
最初に、後池橋の架設工事後の交通体系ということで質問をいただいておりますので、お答え
をいたします。
まず、後池橋の架設にかかわる最初の完成後にはどこにどのような信号機がつくられるのかと
いうことでございますが、設置場所は、県道と温泉線の交差点であります。いわゆる海浜公園の
-45-
入り口との交差点であります。県警察本部が設置をされます。設置方向は、県道と温泉線及び公
園線のそれぞれから認識できるように設置されます。時間制御で管理をされます。切りかえの秒
数や夜間の点滅対応の有無については、設置後の交通量により設定を考えるということでござい
ました。
次に、2つ目の朝の通勤時間帯のラッシュの流れの予測と、その対策につきましては、今吉自
治会より自治会内への交通量増加を懸念され、朝の通勤時間帯は淀江方面から西行きの車に対し
て左折禁止の交通規制を行うよう要望書が提出されました。交通規制につきましては警察署の管
轄でございますので、自治会要望を踏まえた上で米子警察署長あてに自治会長と村長の連名で要
望書を提出したところであります。
その結果、先般、今吉自治会役員さんと米子警察署交通規制係職員及び役場職員と合同で現地
での協議会が開催されたところであります。米子警察署の見解は、車両が交差できる幅員の道路
は進入規制等は行わない、ただし、危険箇所については規制以外の方策を検討するということで
ございました。富吉線と今吉中線の交差点に横断歩道の設置と、富吉線と区画整理の各交差点に
東西通行車両に対する「止まれ」標識の設置を行うということでございました。また、村に対し
ましては、道路管理者といたしまして、新規設置の横断歩道と「止まれ」標識設置交差点に、北
から南向きの通行車両に対する注意喚起の路面表示について提案をされたところであります。今
後とも米子警察署と連携した対応を行いますので、御理解をいただきたいというふうに思うとこ
ろであります。
通学路につきましては、教育長から答弁をいたします。
次に、大きな2点目の来年度から本格実施される予定の農業者戸別所得補償制度について大き
く2点について御質問をいただいているところですが、まず飼料用米、いわゆるえさ米ですね、
えさ米に関する御質問にお答えをいたします。
議員も御承知のとおり、飼料用米につきましては、畜産農家と出荷販売契約を締結した上で作
付等を行った場合に反当8万円が交付されます。本村におきましても水田農業推進協議会におい
て飼料用米の取り組みについて議論が重ねられ、先月開催されました総会において、暫定ではあ
りますが、約30ヘクタールの作付計画が承認されたところでございます。交付要件であります
畜産農家等との契約は、本村の場合、多くは鳥取県西部農協との間で締結される予定であります。
御質問にありますように、出荷方法が限定されていることにつきましては、いわゆる主食用米へ
の横流し防止対策も含め総合的な観点から農協が判断されたことであると思いますので、そこに
立ち入るべきでないと考えております。
-46-
次に、転作指定地における作物の作付に関する御質問をいただいておりますけれども、御承知
のように、転作指定地における農作業、用排水管理の効率化を図る観点から水田農業推進協議会
においてブロックごとに作目を指定され、各農家の皆さんに御協力をいただいているというふう
に承知いたしております。しかし、転作作物の何を植えるかについては、最終的には耕作者の意
向を尊重をするというのが協議会としての立場であります。そのことは各農家におかれましても
十分御理解をいただいているというふうに思っております。
そして議員の言われるように、作目を統一していただくのがブロックの中では理想であります
が、ブロックローテーションを維持していくことがベストであるわけでありますけれども、農家
の皆さんの選択においてはベターの選択もやむを得ないというふうに考えておりますので、どう
ぞ御理解をいただきますようお願いを申し上げまして、景山議員の一般質問に対するお答えとさ
せていただきます。
○議長(橋井
○教育長(山西
満義君)
敏夫君)
山西教育長。
景山議員の一般質問にお答えします。
3番目の子供たちの通学路の安全性と変更の考えはという点でございますけども、現在の通学
路は日吉津小学校、箕蚊屋中学校とも役場線を軸に決定されており、おおむね歩道もあって見通
しもよいルートですので、安全面では一応合理的なものだと感じております。後池橋の開通によ
り交通量の増大が予想されますので、児童生徒への指導や安全対策については状況を見ながら対
応してまいりたいと考えております。
ただ、通学路につきましては、学校とPTAなどが協議の上、決定されるものであり、今のと
ころ特に変更する話は聞いておりません。開通後の状況を見ながら、必要であれば率先して学校
へ協議をしていきたいと考えております。以上です。
○議長(橋井
満義君)
○議員(5番
景山
景山議員。
重信君)
ありがとうございました。
村長さん、ちょっと先ほどお話しになったんですけど、ちょっと聞き漏らしたところがありま
して、信号機というのは時間制御ということ、それはいいんですけれども、今、私が言いたいの
は、そういうぐあいに答えてもらいましたんですけど、西に向かった車がどこで左折できるかと
いうことで、交差点の今の県道のところと、それから役場線が左折できる、それから今言われま
したように前田道も左折できるという3つの左折ということが時間帯によって、7時半から8時
半ごろだと思うですけれども、その辺ちょっとはっきりお願いできたらと思います。
○議長(橋井
満義君)
松尾建設産業課長。
-47-
○建設産業課長(松尾
達志君)
景山議員の御質問にお答えいたします。
先ほど言われましたように、温泉線を淀江方面からずっと日野川の方に行きますと、初めの大
きな交差点が県道との交差点、これは信号機がついて信号制御ですと。左折は当然そのまま信号
制御ですので、大きな道路同士ですから左折は行います。次の役場線につきましても大きな交差
点で左折ができます。自治会から時間帯によっての左折禁止の要望がありましたのは、その次の
交差点、大道下線と、その次の富吉線、そしてうなばら荘を過ぎた今吉中線について左折禁止の
要望書が出ましたので、それについて米子警察署の方に自治会長と村長名の連名で要望を出しま
した。
その対応といたしましては、米子警察署の見解について先ほど村長が答弁いたしましたが、そ
ういった左折禁止の規制は行わないということでの米子警察署の見解で、規制は行わないけれど
も、自治会の中に入ってるところで危険な箇所については検討しますということで、先ほど言い
ました横断歩道の新設が1カ所ということと、あと道路管理者に対して注意喚起の路面表示をさ
れたらどうかという提案があったということでございます。
○議長(橋井
満義君)
○議員(5番
景山
景山議員。
重信君)
前田道というのが1号から5号で一たん「止まれ」の標識ができ
るわけですね、前田道って富吉線っていうですか。それとあとの新田側のところと大道下という
のは、ちょっと言い方がわからんかったです。もう一度お願いします。
○議長(橋井
満義君)
○建設産業課長(松尾
松尾建設産業課長。
達志君)
国道431号から信号機があって一部広がっている道、これが
富吉線ですが、これの北向きでいいますと、温泉線から区画整理の最初の交差点があります。今
吉の墓地のあるところの交差点ですが、この交差点、墓地を過ぎた交差点というところについて
区画整理で広がっております。これについては東西方向の車をとめるように路面には任意の「止
まれ」標識がございますけれども、ここに警察の規制標識である「止まれ」の標識を立てようと
いうことですし、もう1本行きまして今吉の中の、集落の中を東西に走っている道がございます。
これが今吉中線ですので、これと今の富吉線との交差点に横断歩道、これを東西方向の横断歩道
を設置を考えるということでございます。それぞれの交差点の手前に、北から南に向かう車両に
ついて路面表示で注意喚起を行うように検討されたいということです。
○議長(橋井
満義君)
○議員(5番
景山
景山議員。
重信君)
そうしますと、例えば海浜公園のところから米子に向かう車が左
折した場合には、どうでしょう、1から5の間どこでも右折して好きなところに抜けて碁盤の目
-48-
のところを行かれるということですね。それから役場線にしても富吉線っていうですか、全部途
中から1から5の間の西に向かって進まれるということですね。それがいいものかどうかと私は
思って、整然と、1、3、5が日野川まで通じてますので、そこで2と4は制限するとか何かせ
ねば、どんどんどんどん農地の方に入り込んでくるような、朝の時間帯がと思うんですけれども、
その辺はどう考えておられるんでしょうか。
○議長(橋井
満義君)
○建設産業課長(松尾
松尾建設産業課長。
達志君)
規制につきましては警察署の方の考え方ですし、最終的な判断
を行うのは公安委員会ということなんですけれども、米子署の方にそういった自治会内への車両
の混入といいますか、それぞれの大きな路線で必ず入ってくるよということの御相談もしており
ますけども、では日吉津村内、今吉地区に限ってもですけども、すべての車両を規制してしまう
のかということはできませんと。それぞれ危ない箇所については個々の対応をしていきますけれ
ども、規制をかけて中に入らせないようにするというわけにはならないということでの見解をい
ただいております。ただ、最終的な判断をするのは警察を通しての公安委員会ですので、そうい
った実情を踏まえた今後のことはあろうかと思いますけども、現段階では判断はそういうことで
伺っております。
○議長(橋井
満義君)
○議員(5番
景山
景山議員。
重信君)
今おっしゃったことでわかるような気がしますけれども、最終的
には村内の農家の方の協力も必要と思います。何かその辺のことで先に進めるように、私たちも
その時間帯には、農家の人もその時間帯には制限を受けるわけですので一緒な立場ですので。で
も温泉線からどこから入っても左折した車がどこを通って431に出るか、431もまた日野橋
のところに出るのが一番早いだないかなあとは私は思っておりまして、1から5の全部が無罪放
免にどんどんどんどんどっちかへ流れてしまえば、また事故が多くならへんかなとは私も思って
おりますし、何とかその辺を含めて警察の判断というものの、村民の気持ちも酌んでお願いでき
たらと思っております。
○議長(橋井
○村長(石
満義君)
操君)
村長。
社会資本の整備ということは、今言われるそういうことも出てくるわけ
です。農道といえども道路法の道路ですので、我が道のような気もしますけれども、それはやっ
ぱり規制を受けるということですので、農作業のためにその道路にトラックをとめておいたとい
うことで何かがあったということにはならないわけでありますので、その点については農家の皆
さんにおかれましても、うちげの道路だということであろうかと思いますけれども、ルールでい
-49-
うとそういうわけにもまいりませんので、その点は御理解をいただきたいというふうに思います
し、安全における啓発等については、また交通指導員さんなり交通安全協会のお世話になりなが
ら一層努めてまいりたいというふうに思います。以上です。
○議長(橋井
満義君)
○議員(5番
景山
景山議員。
重信君)
ありがとうございました。
それから通学路のことなんですけれども、御回答いただきましたように状況を見て検討すると
いうことですので、本当に子供たちが事故のないようにということで、ひとつ1から5の役場線
に集まってくる子供たちですので、1から5、3から5の間で、そこまで集まるまでに歩道をつ
くるとか何かしていただければ、そこに集まるまでにとは私、希望を持っておるんですけれども、
その辺の考えというのはちょっと大変ですね、わかりますけれども、そのように何かしていただ
ければと思っておりますけれども、お話があったらお願いします。
○議長(橋井
○教育長(山西
満義君)
山西教育長。
敏夫君)
先ほどの御質問でございますけども、子供にやっぱり交通ルールをき
ちんと守らせて通学させるということが一番大事かなというぐあいに思いますし、また車両の危
険性等を子供たちに教えていくということも学校の教育の中の一環として大切ではないかなとい
うぐあいに考えております。以上です。
○議長(橋井
満義君)
○建設産業課長(松尾
松尾建設産業課長。
達志君)
先ほどの横断歩道のことで多少追加してのお答えをいたします
と、先ほどお答えしたのは、集落内の危険箇所ということで新設ですけれども、以前より自治会
より要望のありました役場線の箇所に、5号線の北側の交差点なんですけれども、そこのところ
に1カ所、東西の横断歩道、それから県道の5号線の交差点の横断歩道についても東西の横断歩
道、これが南側しかございませんので、北側の設置ということで、現在、警察の方と協議をしな
がら、県道の方は道路管理者が県でございますので、そちらと協議をしながら設置の方向に向け
てただいま作業中でございます。
○議長(橋井
満義君)
○議員(5番
景山
景山議員。
重信君)
ありがとうございました。
それで交通体系ということで、この質問とはちょっと離れるかもしれませんけれども、お答え
できたらと思います。そこのホレコ川の線と、それからトレセンから新墓のところの線が道幅が
広い方がとまれになってます。これ何か意味があってそうなったもんでしょうか。全部が南北に
ノンストップで行けるようになっちょうに、そこの新墓とトレセンのところだけは南北、南、北
-50-
に向かうところがとまれになってますけれども、これ何か意味があってそうなったもんでしょう
か、何かそこが異質に思えてならんですけれども。(「新墓とはどこだ」「村営霊園」と呼ぶ者
あり)道幅が広いところがとまれになっちょう。
○議長(橋井
満義君)
○議員(5番
景山
それは環状線……。
重信君)
いや、環状線じゃなくて、ホレコ川の東側の道路と、ホレコ農道
というですか。
○議長(橋井
満義君)
○建設産業課長(松尾
松尾建設産業課長。
達志君)
それは建設をした経過の問題もあろうかと思いますけれども、
ホレコの箇所ですけども、東西に走っているのが村道の古屋敷線です。こちらの幅員とホレコ川
の東の土手を走っている農道のホレコ農道との幅員がホレコ農道の方が広いのに、ホレコ農道、
南北をとめてるのはなぜかということだと思いますが、建設時期が古屋敷の方が早い、ホレコの
方が後からということもありますし、農道なので、そちらの方を制限したのではないかなという
ふうに考えますし、それからトレセンのところで南北線が、これが富吉線で東西に走ってるのが
古屋敷線と宮川北線です。これも従来のメーンでいいますと富吉線の方がメーンだったというこ
とで、トレセンの南側を2車線と両側歩道で広げてはきとりますけども、メーンの車両通行とし
て従来富吉線が幹線だったということで、とまれをそちらの方にかけているという経過だと思っ
ております。以上です。
○議長(橋井
満義君)
○議員(5番
景山
景山議員。
重信君)
ありがとうございました。
だけども、それは直さず、そのままにしておくということですか。ホレコのとこ。
○議長(橋井
満義君)
○建設産業課長(松尾
松尾建設産業課長。
達志君)
先ほどからもお答えしておりますが、規制に関しましては警察
なり公安委員会の見解がありますし、従来そういった交通体系であったところということが、そ
のままで継承しておかれるというところかなと思っております。ただ、これが道路改良なりなん
なりが進んできたときに再度検討されましょうけども、トレセンは一部そこの交差点までの改良
ですし、それから従来幹線として使っていた村道の方を優先しているというもので、現状どおり
でこのままいかれるということで考えております。以上です。
○議長(橋井
満義君)
○議員(5番
景山
景山議員。
重信君)
わかりました。
それでは、今度は戸別補償のことで現実的なちょっと事例を話してみて問うてみたいと思いま
-51-
す。
去年から飼料米に取り組んでいるよそにあります法人では、既に民間業者と契約をして、豚の
業者なんですけれども、玄米出荷をしている、去年からずっとそうしております。私が言いたい
ところは、去年から取り組んだ前取りした生産者と来年から取り組もうという日吉津村では、本
当にちょっと差別が生まれてきてると思います。どこのことでも、日吉津だけではないんですけ
れども、法人とか農業者としては本当に損失は大きいと思っております。なぜならば8万円云々
をもらって、いいと思うんですけれども、これは農協にもみのままで持っていきますと、玄米で
自分のところで手間をかけてした方が利益が上がるもんで、日吉津村の精米所とかもそういう格
好での方がうれしいなということがありまして、そのことをどう思っておられるものか、私の方
はその辺を含めて上の方にお願いをしてもらいたいなという思いで今問うてみたいと思います。
○議長(橋井
○村長(石
満義君)
操君)
村長。
去年から飼料用米に取り組んでいらっしゃる実態がわかりませんけれど
も、玄米出荷ということをしていらっしゃるところがあるということなら、それは確認をしてみ
る必要があると思ってます。せんだって開かれました水田農業推進協議会の中では、もみ出荷で
農協が集荷するという話でしたので、そこの議論になってませんので、経過がわかりませんので
お答えのしようがないということであります。
飼料用米の実際の生産費がどのくらいになるのかということは、年が明けて農協の座談会で生
産者の皆さんにお伝えをし、8万円との収支のぐあいを見るということで御理解をいただきたい
ということの取り組みをしていくというところでありましたので、玄米出荷をされた実績がある
ということについては議論になってませんので、これは一度、水田協議会の中に差し戻してみた
いというふうに思います。以上です。
○議長(橋井
満義君)
○議員(5番
景山
景山議員。
重信君)
ありがとうございました。
福成の法人なんです。それは去年からもう山水園に福成の法人、6人だか5人だかで個人の元
気のいい人がやってるところです。これは去年からもう山水園と契約してますので、ことしもそ
こは、要するに単価は一緒なのに、キロ当たりが玄米換算で24円か25円ほどですけれども、
もみをすって出荷するのと玄米のまま出荷するのと大層違います、金額的に生産者の方は。それ
だけ玄米で出荷した方が実入りが多いということですので、もみで出すよりも。だから水田協で
言われたその意味もわかります。主食用のもみを米と、それから飼料用の米とを分けなくてはい
けないということなんで、農協はそういう格好でなけないけないということを言うんですけれど
-52-
も、現実に去年から玄米出荷しておる法人がありますので、その辺でちょっと話をしていただけ
たらと思います。
それで新規需要米が拡大したということで、去年とことしと比較してことしはどうも全国で3
万7,000ヘクタールほどで、去年と違って2倍にもなったということです。特に飼料用米は
3.6倍と大幅にふえたということなんです。この背景としては、8万円助成に加え米粉食品の
開発や飼料用米を与えた畜産物への理解が深まったということで、作付が多くなったということ
なんです。ただ、そうした中で私、思ってしまうのは、飼料用米というのは特別な収穫機も要ら
ず、稲作農家が従来の機械で始めることが、また3.6倍となった原因ではないかと思っており
ますし、そのことがあるもんで、何とかそういう格好にして、既存の機械でできるということで、
玄米まで出荷した方が法人の方も助かるもんで、この質問となっております。
それで、村水田協で協力して努力しようという結果で、30.3ヘクの飼料米の場所を求めた
んですけども、いろんな方と話してみますのに、多分つくる人は少ないと思います。隣が水が当
たって、飼料米ですので、水が当たります。レンゲつくった方がいいということで、そういう姿
で今進んでおると思います。ただ、水田協で私も言いましたように、レンゲという指定地はあり
ませんけれども、飼料米という指定地をつくった限りは農家の方に説明していきてもらわんとい
けないと思っておりますし、それが崩れるということは本当に私、困ることだと思っております。
村の方も水田協の中のことだかもしれませんけれども、JA、農協も農家の人も含めて村の方で
もっと、一生懸命やってもらってますけども、本気になってかかってもらわんと、もうレンゲと
いうことの指定地でなくなった関係ですので飼料米ということでだれもが取り組めということで
言ってもらわんと、ただ、西部農協全体でいくと、販路を求めておると思いますけれども、日吉
津が30.3の目標のもとで5町もできたら十分だなとは思います。そのぐらい少ないんです。
まだ10日の締め切りですけど、意向調査が、ちょっと少ないもんで、飼料用米と団地指定した
意味があるだらあかなと私も思っております。
そこでもう一つ聞きたいのは、23年度は産地資金ということの名目で激変緩和措置の発展的
解消となる中で地域協議会で地域の判断で決定できることとありましたが、レンゲとかすべての
中身的には、村水田協では23年度の方向性でレンゲ団地を指定しておりません。そうした中で、
他町と協議する中で、団地指定してレンゲという団地が指定してない中でちょっと不利になりゃ
せんかなとは私は思ってしまって、去年の実績で出すといえばそれまでのことなんですけれども、
ことし23年がレンゲ団地がないんです。そうしたときに水田協事務局の方でどう向かわれるも
んかなと思って、ちょっとお聞きしたいと思っております。私は、基本的にはレンゲ団地を廃止
-53-
したからには、飼料米に農家の人も全部協力してもらって限りなく30.3町にせんと村自体も
維持できないとは思っておりますけれども、どんなもんでしょう。
○議長(橋井
○村長(石
満義君)
操君)
石村長。
先ほどの質問で既に答弁しましたが、玄米ともみとの関係でありますが、
今回、日吉津が取り入れます飼料用米の契約の相手方は、恐らく山水園だと思います。ですので、
玄米でいけるのか、もみでいくのかという、その辺のものを22年度の作付の段階に振り返った
話までさかのぼってくるのかなというちょっと懸念をしました。
それからレンゲをやめて飼料用米にするということの中で、30ヘクのうちのまだ5ヘク程度
しか作付の意向が出てこないということでありますが、そういう中でレンゲを指定した方が、レ
ンゲの方がそれなりに去年はあったがという話のそこの差が出るということでありますが、おっ
しゃいますように、水田農業推進協議会の中で飼料用米をつくるということにしたということで
ありますので、行政としても水田農業推進協議会としても、また農協、JAの方でも、できるだ
け今5ヘクしかないというものを限りなく30ヘクに近づける努力をしていかなければならない
と思っております。
それからこれの一番のチャンスというのは、正月明けに行われますJAの懇談会、これが農家
の皆さんに全体的な御理解をいただく機会としてはとらえていきたいということと、年明けには
水田農業推進協議会も開催をしなければなりませんので、この席でも実行組合長さんを通じて飼
料用米の作付をお願いをしていきたいというふうに考えておるところであります。以上です。
○議長(橋井
満義君)
○議員(5番
景山
景山議員。
重信君)
ありがとうございました。
どうかそういうふうに向かっていきてやっていただきたいと思います。座談会も2月ごろです
が、いつもね。そのころに座談会もありますので、皆さんにも協力してもらわねば、水田協で飼
料米といって決めたからにはもうどうしようもない、だれもで協力せんといけんと思いますので、
お願いいたします。
それから長期展望というか、ローテーションを長く組んでいる中で、私、今言いたいのは、村
の補助金、団地指定していないレンゲに対して村の単独助成というのはできる、それはできても
いいんですけども、理由として何かちょっと乏しいなとは、私は思ってしまいます。ことしまで
はいただくことで決定しておるんですけれども、来年の話も、団地指定、来年は指定がない中で
村がどういう格好で、まあ基本的にレンゲというのは、私から言うとちょっといけんですけども、
わがままな部分があると思いますし、そういうところに大豆の中で、それからレンゲとかいろん
-54-
なことがありましたもんで、でもレンゲという団地がない中でレンゲに対して村の単独助成とい
うのはどう考えたらいいもんでしょうか、ちょっとお願いできたらと思います。
○議長(橋井
○村長(石
満義君)
操君)
村長。
米の生産調整にかかわる村の補助金につきましては、米が生産できない
部分をどういうふうにやっていただくのかということで、そこのいわゆる大豆に幾ら補助金をつ
けるのかという部分やレンゲに幾ら補助をこれまでしてきて幾らにするのかということは、基本
的には水田農業推進協議会の中の判断にお任せをしておるところでありますけども、行政として
は、このたびの米の農家の戸別所得補償制度にかかわる関連からいきますと、いわゆるレンゲに
対しては水田農業推進協議会の中でも村としては補助金を出すことは不適切だということで考え
ておりますので、その旨を一委員ですので申し伝えたいというふうに思いますし、それ以外の枠
の中で村がレンゲに対して単独の補助金を出す理由というのは今のところは見つかっておりませ
んので、そういう気持ちも持ち合わせておりません。
○議長(橋井
満義君)
○議員(5番
景山
景山議員。
重信君)
ありがとうございました。
そういたしますと、次に進みたいと思います。
それから次は、今年度22年度、減反指定地、大豆の中に水稲というものが初めて作付されま
した。いろんな理由があってのことでしょう。ただ、水田協の中でもどういう理由でとか、お願
いをしたが、いけなかったと結論的なものはまだ聞いておりませんでして、それでもせめても隣
家の人にはなとは思ったところです。
このことがありましたし、また水稲作付地に水稲以外のものをつくる場合も過去にもあります
し、ただ、農家を対象とした意向調査表の中にも、水田場所に減反作物を作付の場合には、水稲
の作付場所であっても減反する場合には何をつくるということを記載してくださいという水田協
の意向調査の中身もあるもんで、どう考えたらいいもんか。ただ、米で1万5,000円の戸別
補償がことしはあれども、水稲を主食用米ということではちょっと苦痛なわけです。そうしたら
水田利活用の大豆とか、そういうものの方が基本的には機械も要りませんし、農家としては利益
が上がる部分がありますもので、水稲のところでもやっぱり水稲以外のものを作付、逆しの場合
も考えられますので……。わかりますかいね。減反のところに、大豆のところの団地に水稲を作
付があるし、水稲のところにも水稲以外のものをつくられる方もあるもんで、その辺はどう思わ
れておるもんかなと思っております。農業者団体と行政とが協力してそれをお願いするとか、何
かする必要があるとは思いますけれども、その辺をもう1点、答えてやってください。
-55-
○議長(橋井
○村長(石
満義君)
操君)
村長。
水田農業推進協議会の中で取り組みをしようという約束のできた事項と
農家の思いと違った部分が出てきたということでありますけれども、これはやっぱりそういう対
応を個人の事情によってとられた農家に対して改めて理解を求めていく必要がありますし、今後
においても、そういう農家においては事情を勘案をしながらといっても、今の我が村の水田農業
推進協議会の方向を御理解いただく努力をしていくということでの取り組みしか今のところはご
ざいませんので、御理解いただきたいと思います。
○議長(橋井
満義君)
○議員(5番
景山
景山議員。
重信君)
ありがとうございました。
本当に水田協で役目として実行組合長さん、各部会長さんも出て、村をこういう格好にしよう
ということでローテーションも30何年かたってこうしておりますので、そのことをだれもが少
しずつ理解していただければ、何とか、特に日吉津というのはくぼなりも7畝ぐらいで小さいし、
あぜっていったって、もう水が当たっちょうときに入れば倍ぐらいな広さになるような場所です
ので、とてもとても協力していただかなければいけないと思いますので、どうかそのような格好
で先に進めていただきますことをお願いしたいと思います。水田協の中でも会長さんとしてずっ
と話をしてやっていただければ喜びます。よろしくお願いいたします。終わります。
○議長(橋井
満義君)
以上で景山議員の一般質問を終わります。
○議長(橋井
満義君)
引き続き、通告5番、議席番号6番、三島俊徳議員の一般質問を許しま
す。
三島議員。
○議員(6番
三島
俊徳君)
6番、三島です。大きなテーマとして4点ほど質問をさせていた
だきたいと思います。
第1点は、複合施設の建設の問題について、2点目が環太平洋戦略的経済連携協定、いわゆる
TPPへの参加の問題、3点目が役場職員の研修について、4点目が関西広域連合についてお尋
ねしたいと思います。
まず、第1点の複合施設の建設についてであります。
石村長は、本年3月、本議会にて所信表明の中で6つの村の基本方針を語られました。第1は
参画と協力の村づくり、第2に生き生きとした村づくり、第3に安心して暮らせる村づくり、第
4に環境を大切にする村づくり、第5に豊かな心と創造性あふれる人をはぐくむ村づくり、第6
-56-
に行政改革の方策でありました。それらのトップのトップに、当然と言えばそれまでですけれど
も、平成23年度以降10年間の村づくりの指針となる第6次総の策定を掲げられました。私も
当然そうあるべきだと考えておりますが、その中で、未来を担う子供たちが日吉津村に誇りと夢
を持って次の世代を担う若者として育つ施策や、保健センターと公民館の機能をあわせ持った複
合施設などを重点施策として行うと述べられました。
第6次総策定はもとよりでございますが、複合施設建設も自治基本条例の柱であります参画と
協働がいかに生かされるかどうかが試されるであろうと考えます。次の世代を担う若者に、村民
が知恵と汗を絞って後世に残すことができるものとして実践しなければならない課題ではないで
しょうか。そこで23年度以降の複合施設の建設に当たり、村民の知恵と汗を構想、設計の段階
からいかに生かすのか、そのプロセスを含め村長の所見を承りたいと思います。
2点目の環太平洋戦略的経済連携協定、いわゆるTPPについて質問をいたします。
菅内閣は11月9日、環太平洋戦略的経済連携協定について、平成の開国を推し進めると言っ
て関係国との協議を開始することを閣議決定いたしました。JAは中央から地方まで日本農業の
崩壊につながるものとして全国的に反対運動を行っております。全国町村長大会は12月1日、
TPPへの参加に反対する特別決議を採択いたしましたし、農業委員会全国会長代表者集会は1
2月2日、TPPへの参加に反対する決議を満場一致で採択をしております。農林水産省は10
月25日、発表した試算によりますと、TPPにて関税が撤廃された場合、農産物生産額は4兆
円減少するし、食糧自給率は現在の40%から14%に急低下する、また農業関連産業を含めた
GDPは年間7兆900億円減少し、雇用は340万人失われるという推計を出しております。
鳥取県も11日、県内農業への影響額について試算を出しております。農業平均生産額、県内
702億円が45%減少するし、米は輸入米に押されて有機米など現在の1割に減るだろうと、
牛乳は全滅するという試算であります。本村農業に与える影響はどうなのか、試算額を提供して
もらいたいと思います。本村も農業を基幹産業として農業振興地が大部分を占めておりますし、
また村単独にての農業助成も他町よりも多く支援しております。村政に責任を持ち、日吉津村農
業振興に責任がある村長の環太平洋パートナーシップ協定に対する所見を伺います。同時に、全
国町村長大会はどのような理由でTPPに対する反対決議をしたのか、あわせて答弁を願いたい
と思います。
3点目の職員の人材育成についてであります。
本村は、ことし8月、日吉津村人材育成基本方針を策定されております。私たち日本共産党日
吉津支部におきましても、今、村民アンケートに取り組んでいます。直接設問で職員に関するも
-57-
のは設問として設けておりませんが、寄せられている村民の声は厳しいものが寄せられている部
分があります。60代の女性は、「役場職員のように高給、安定している人は、どん底生活等を
している今、厳しい冬を迎えようとしている者の気持ちが本当にわかっているのだろうか」。ま
た20代の女性は、「子育てにはお金がたくさん要ります、2人目が欲しくてもお金がないので
産めません。職員に相談したくとも情報漏えいの声も聞き、信用できません」。ある人は、「職
員は指導力を初め元気がない。参画と協働は職員自体が発信しなくては」などの声も寄せられて
おります。
人材育成基本方針には、村民のサービスを維持、向上し、組織の活性化を図っていくためには、
業務の一層の改善はもとより、一人一人の職員の資質向上、能力を最大限に発揮できるよう職員
の人材育成を図り、組織全体のレベル向上を絶えず目指していくことが必要不可欠ですと掲げら
れております。この基本方針を策定するに当たり職員にアンケートがされておりますようですが、
人材育成についての御意見の中にある職員の管理職に求める意見が載っておりました。上司はも
っと毅然とした態度で仕事や職員と向かい合うべきと思う。いいかげんな仕事をしても処分はな
し、勤務時間中に女性職員のところを歩き回ったり、他課の職員を誘ってたばこに行ったり、お
菓子を食べながら仕事をしたり等、黙認していたら、よい職場環境や仕事への意欲の向上、人材
育成はできないと思う。仕事ができない人はそのままで、その仕事を他の人にやらせていては本
気で仕事をする気がしないのではないか、上司の御機嫌をうかがう者が多くなるのではないか、
上司が仕事や部下、コスト等を管理して初めて人材育成や仕事への意欲が出てくると思うと厳し
い意見も寄せられているようであります。
そこで、村職員人材育成について3点ほど承りたいと思います。第1は、基本方針の目指すも
のは何なのか、第2点が、村長目線ではなく、村民目線で見た場合に今の職員像はどうあるのか、
3点目は、日常業務上、人材育成や研修についての人材育成、当面実施する項目等についてはど
のように考えておられるのか、承りたいと思います。
最後に、関西広域連合についてお尋ねします。
村民が、あるいは村民の意思決定機関である村議会の知らない間に地方自治法に基づいて行政
機関として関西広域連合が12月1日発足し、初代連合長に兵庫県知事の井戸さんがつかれたよ
うであります。新聞報道で見たところであります。同じ行政機関である後期高齢医療連合は県内
で、本村議会でも議決し発足しております。関西広域連合は橋下知事や関西財界が進めている道
州制も背景にあるのではないかとの話もありますが、この連合は一体どんなものか、また県税を
納めている村民は当然知る権利があると思います。村長の直接的な所管事務でありませんが、村
-58-
長の知り得る範囲で御答弁願えたらと思います。
1点目は、関西広域連合の発足の経緯や連合が行う行政とは一体何なのか。第2は、村長には
発足までの間、意見を上げる機会があったのかなかったのか、もしあったとするならば、どのよ
うな意見を上げられたのか。第3は、鳥取県や村民負担、今後どうなるのか、いわゆる連合の負
担金は県税で出すことになってますので、村民負担の問題でお尋ねしたいと思います。
○議長(橋井
○村長(石
満義君)
操君)
村長。
三島議員の一般質問にお答えをいたします。
まず、1点目の来年度スタートの第6次総合計画の重点施策の1つ、複合施設の建設には、構
想、設計の段階から村民の参画が欠かせないと考えるが、建設に当たっての参画と協働の所見を
伺いたいという御質問にお答えをさせていただきます。
平成23年度から始まります第6次総合計画の策定においては、現在、村づくり30人委員会
や自治会並びに各種団体等の意見をどう反映するか、検討を重ねていただきながら、職員プロジ
ェクトで素案の作成を進めているところであります。皆さんもご案内のとおり、中央公民館は建
築されてから約37年が経過し、平成12年10月の鳥取県西部地震の影響もあり老朽化が進ん
でおりますけれども、一方では、学習の楽しさや意欲を高めるための公民館活動など、現在の多
様な村民ニーズを満たすことができる機能が十分と言えない時代となっておるわけであります。
総合計画の重点施策の1つとして、図書館や村民ホールなど文化教育の拠点となる公民館と、
健康づくり思想の普及や啓発に努めながら、地域、組織ぐるみで健康づくりに取り組めるような
医療
保健
福祉
介護などの健康づくりの拠点となる保健センターとの機能をあわせ持つ複合
施設の建設を盛り込む予定であります。現在では、規模など詳細な構想を持っているわけであり
ませんけれども、基金など、そして起債の残額など財政状況を相当な覚悟を持って推計をしなが
ら、そのことを前提に平成32年度までの10年間という計画期間の中で建設に向けての検討が
必要であるというふうに考えております。
また御質問のとおり、複合施設の計画、設計への村民参画は当然自治基本条例に基づきますと
欠かせないものと考えておりますので、計画、設計の段階から村民の参画をいただき、御意見を
反映した上で進めていきたいというふうに考えておりますけれども、現在の段階では総合計画の
中に盛り込むという段階でありますので、まだこのものの具体的なプロセスについては定めてお
りませんので、議員さんはその部分を求めていらっしゃいますけれども、今後、総合計画がスタ
ートした段階からこのような考え方で進めていきたいというふうに考えるところであります。
次に、環太平洋戦略的経済連携協定、いわゆるTPPについて御質問をいただいております。
-59-
御案内のように、本年11月9日に、新成長戦略に示されております強い経済を実現するために、
TPPへの参加について関係国との協議を開始する旨を明記した包括的経済連携に関する基本方
針が閣議決定されたのは、先ほど三島議員がおっしゃったとおりでございます。
このTPPは、原則としてすべての貿易品目について関税を撤廃して自由貿易をやるというも
のでございまして、我が国の経済に大きな影響を及ぼすものであるというのは三島議員の御指摘
のとおりでありまして、まず第1点目として、農業面への影響について御質問をいただいており
ますが、農林水産省の試算によりますと、農業の生産額、約8兆5,000億円のうち約4兆1,
000億円が、半分になると、減少するとされております。鳥取県におきましては、農林水産省
の計算方法に準じて影響額を試算しておられますが、それによりますと、県全体の生産額、約7
02億円のうち45%に当たる316億円が減少する見込みとなっております。
一方、本村への影響につきましては、資料提供させていただいておりますので、ごらんいただ
ければ結構かと思いますが、県に準じて試算をしましたところ、7,500万円余りが減少する
結果となっております。ただし、資料につきましては平成18年のデータで試算をしております
ので、御承知おきいただきたいと思います。
2点目として、TPPに対する私の所見についてお尋ねをいただいております。TPPに参加
した場合の影響については、さまざまな試算がされております。たとえGDP全体でプラスに働
くことになったとしても、特定の産業だけが恩恵を受けるような形になっては元も子もないと思
っております。ただ、その可能性が試算上では生まれております。殊に農業に関して申し上げれ
ば、食糧自給率の向上どころの話ではございませんので、過去のアメリカとメキシコのFTAで
はメキシコの農業は壊滅的な状況に陥ったというような事例からすると、このTPPにおいては
アメリカやオーストラリアなどの農業を主に産業を据えておる国もありますので、非常に農業に
とっては壊滅的な打撃を受けるということで考えておりますし、農業が壊滅的な打撃を受けると
いうことになりますと、地方は水や自然や緑や集落を守るという機能が失われてしまうという危
惧をいたしておるところでありまして、全国町村会でTPPの参加に反対する決議書を採択し政
府に申し入れておるところでありますけれども、全国町村会でどのような決議をしているのかと
いうことでございまして、こういう決議書に従って意思統一したわけであります。
この協定につきましては、TPPは人、物、サービスに関する関税や非関税障壁をすべて撤廃
するということでございまして、地域経済、社会にはかり知れない打撃を与えるということは自
明であるということであります。特に地方の立場で見た場合には、国土保全、水源涵養といった
農山漁村が果たす公益的機能への影響を無視しているために国民の不安は強まるばかりであると
-60-
いうふうに言ったところであります。
そしてTPP参加と、政府が言っております10年後に麦
大豆等増産による食糧自給率を5
0%に引き上げるという閣議決定をされておるわけですけれども、果たして両立が可能か、疑念
が残るという話でありますけれども、これは両立は私はできないと思ってます。といいますのが、
アメリカそのものは農産物に多くの補助金を投入して現在の輸出入の価格になっておるわけでご
ざいまして、今の日本農政に対する補助金の程度では到底太刀打ちできる状態ではありませんの
で、この部分は両立は不可能であるかなというふうに個人的には感じております。というような
ことを記載したものを12月1日の全国町村長大会で決議をし、政府に陳情を申し上げたところ
でありますので、農業が壊滅的な状態になるということとあわせて、地方の国土保全、水源涵養
という大きな公益的機能を持っております上に、このことによって地方に疲弊がさらに強まると、
深まるということで懸念をいたしておりますので、これからもこの動きに対しては態度を明確に
しながら対応をしてまいりたいというふうに考えております。
次に、3点目の職員研修についてでございます。お答えをしてまいります。
まず、1点目の人材育成基本方針の目指すものはどんなものかという御質問にお答えをいたし
ます。
日吉津村人材育成基本方針の策定の背景は、言うまでもございませんけれども、地方分権の推
進、少子高齢化時代の到来という社会環境の変化や高度情報化、国際化の急激な進展、環境問題
への対応、村民ニーズの多様化など、行政を取り巻く環境が大きく変わってきている状況がある
わけでございます。また地方分権の進展によりまして、地方自治体においては自己決定、自己責
任のもとで自主的、自立的な行政運営を推進していくことが求められております。本村では、平
成15年の合併の是非を問う住民投票において単独存続を選択し、参画と協働を推進しながら村
づくりを進めているところでありますけれども、このような中で、行政サービスを維持
向上し、
組織の活性化を図っていくためには、業務の一層の改善はもとより、一人一人の職員の資質の向
上、能力を最大限に発揮できるよう職員の人材育成を図り、組織全体のレベル向上を絶えず目指
していくことが必要不可欠と考えております。人材育成基本方針は、このような認識に立ちまし
て職員の能力開発を総合的観点から進め、人材育成に取り組むために策定をしたところでありま
す。
人材育成基本方針の目指すものといたしましては、職員の資質向上を図るとともに、自発的な
学習、自己の能力開発に努め、限りある財源や人的資源の中で低コストで質の高い行政サービス
を実現するためにも職員の自己成長や自己実現を目指して積極的に仕事に取り組み、村民に信頼
-61-
される職員、行動力のある職員、知恵のある職員等の育成に努めてまいるよう定めております。
次に2点目に、村長の目線でなく、村民目線で見た今の職員像はどうなのかという御質問にお
答えをさせていただきます。
少子高齢化社会の進展や情報化の急速な進展などの時代の変化に柔軟かつ的確に対応するとと
もに、多様化していく村民の価値観並びに新たなニーズへの対応も求められる中、少ない職員数
でありますけども、村民の声に耳を傾け、より効率的、効果的に業務を遂行するよう努力をして
いるというふうに感じておりますけども、ただ、まだまだ不十分さも抱えておるわけであります
ので、この点等について住民の皆さんの御意見をしっかり伺いながら、職員の能力と質の向上に
努めていく必要があるというふうに考えております。
次に、3点目の日常的育成の仕組みや当面行う研修等の方針は何かという御質問にお答えをし
ます。
職員の能力開発、育成、意欲向上、変革意識の醸成を行うために、職員一人一人が自分の能力
のすぐれたところ、不足しているところを明らかにし、どの能力を開発すればよいのかなど、気
づくことが大切でございますので、そのために、試行の段階でございますけれども、本年12月
より人事評価制度の能力評価を実施するよう進めております。人材育成基本方針に示しました求
められる職員像に対し、職員の能力水準を個々に評価し、能力開発支援につながることを基本に
考えております。能力評価シートの記入後は、日常的育成にもつながるよう所属課長と職員の育
成面談を予定しており、職場内でのコミュニケーションの活性化や人材育成につながるよう取り
組むものでございます。
当面行います研修の方針につきましては、自己啓発の推進、職場内研修の推進、職場外研修の
推進を柱として個々の職員の総合的な能力開発を図り、意欲と能力を高めるために職員研修を積
極的に取り組む予定でございまして、全庁一丸となった推進体制を構築するとともに、全職員が
みずからの立場で役割を自覚し、主体的に取り組む所存でありますので、御理解いただきたいと
思います。
次に、関西広域連合についてのお尋ねでありますが、直接的に本村が判断したり、負担したり
という場面がありませんでしたので、収集しました情報の範囲でお答えをさせていただきます。
1点目の発足の経緯と目的、概要と本村への影響はということでございますが、平成20年6
月に近畿ブロック知事会に加入され、その後、経済団体も含めた関西広域機構に加入、本年度、
関西経済連合会との連携合意など、関西の中の鳥取県として関西との結びつきを強める動きをし、
関西広域連合の設立に参加されております。
-62-
この広域連合のねらいは、関西全体で広域行政を展開、地方分権改革の突破口、スリムで効率
的な行政体制にというねらいが3つ位置づけられておりまして、2府5県で構成されています。
処理されます事務は、広域にわたる防災、観光
文化、産業の振興、そして医療の確保など幅広
いものでありますが、設立当初から鳥取県が参加する事務は、観光及び文化の振興に関する事務
と医療の確保に関する事務となっております。
本村への影響はということでありますが、観光面では直接的な売り出し材料がございませんの
で、大きく影響が出るとは考えられません。しかし、医療の確保ということでは、広域的なドク
ターヘリの配置
運航が計画されておりますので、本村でも大規模災害などの際には好影響が出
るものと思われます。
次に、2点目の村長は意見を述べる機会があったのかということですが、この機会はございま
せんでした。ただし、鳥取県としてはホームページ等で県民からの意見収集はしておられました
ので、私も含め、だれでも意見を言うことのできる機会は設けられておりました。
そして最後に、3点目の負担金についてでございますが、本年度は年度末まで4カ月ですので
603万7,000円ということでありますが、鳥取県は今年度すべての事務に参加するという
ことにはならないことから、減額されて2分の1の負担になっているようであります。
以上で三島議員の一般質問へのお答えといたしますので、御理解をいただきますようお願いを
申し上げます。
○議長(橋井
満義君)
○議員(6番
三島
三島議員。
俊徳君)
6番、三島です。第1点の複合施設の問題につきまして、この問
題につきましては、いわゆる保健センターと中央公民館という位置づけの中になされますんで、
当然国の補助体系は縦線が2つに分かれます。そういう面では、非常に補助事業をどうここに組
み立てるか、あるいはどういうふうな建物にするかという面では、また一つの建物、いわゆる小
学校の体育館とか図書館みたいな形にはいかない一面の複雑さが出てくると思いますんで、そう
いう面ではそれも見合った形での検討が要るだろうというふうに思っております。
それともう1点は、複合施設の問題につきましては、先ほど村長も触れられましたけども、私
はこの拠点を村民が参画して協働でつくり上げる精神をまず冒頭に論議するというか、委員会の
皆さんに何でこの建物が要るんだ、どういう建物にするんだという面でやはりその辺の意思統一
が非常に大事ではないかと、これからの村づくりにとっても大事じゃないかなと考えております。
その面では、大きく一つくくりますと、憲法25条に皆さん御存じのように、すべての国民が
健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を保障し、そして社会福祉、社会保障及び公衆衛生の
-63-
向上及び増進に寄与するという面で、いわゆるこの憲法25条の生存権あるいは文化権というも
のに対する一つのとりで、村民のとりでであるし、村民がそこを拠点にしながら今の村づくりを
進めるということの施設として位置づけながら、村民の知恵をどういうふうに建物に仏を入れて
いくかと、魂、仏を入れていくかという辺が大事なんで、その辺では、やっぱり構想、設計の段
階から村民に公募して、本当に皆さんの知恵と汗でひとつこういう建物をつくってほしいという
形での村長の訴え、そしてそれに合ったプロセス、その辺が非常に望まれるだろうと。その辺が
やっぱり今求められている地方主権であり、あるいは地方自治であり、日吉津村が自治基本条例
をつくった参画と協働の精神がどう試されるかという辺で、僕はその辺のプロセスを非常に大事
に考えてますし、その辺で再度、村長の考え方等についてお聞きしたいと思います。
○議長(橋井
○村長(石
満義君)
操君)
村長。
西部地震から10年たちまして、さらには複合施設を議会で検討してい
ただいた経過もあって、それを中止した経過もあって、また、そういう意味では、先ほど申し上
げましたように村民の皆さんの多様な生活の仕方、ニーズ等を考えて、これまで引き延ばしてき
たことを引き延ばしにはできないな、できなくなったなという思いが、まずそうであります。
そういう第6次総合計画の中に取り入れていくということでは一歩踏み込むわけですけれども、
先ほど補助金の話がありましたけれども、いわゆる国の管轄でいきますと文部科学省と厚生労働
省のところに今の段階ではあるわけですけども、補助金というのが今この施設に対してはないと
いうことで考えておりますので、何かそういう資金があればいいんですけども、そこのアンテナ
も一つも立てておく必要があると思ってます。
それから、ここに一歩踏み込む前提として、この3年間、国の交付税が多少緩んだということ
がありまして基金は御案内のように3億から6億にふえたということでありますし、それは15
年と21年度決算の対比でありますが、そういうことと、もう一つは、我が村の総体の借金が1
5年と21年度の間に起債を8億発行しながらということで、15年で32億負債の残額があっ
て8億を発行し、21年度末には24億の残額にすべての会計の負債の総額がなりましたので、
言ってみれば十五、六億返したということになるわけであります。そういう意味では本当に村民
の皆さんに御理解いただきながら、15年の行財政改革の効果がここに来て出ておるというふう
に思っております。
ただ、住民の皆さんは財政再建とか財政の効率的な運営というのはできて当たり前のことであ
りまして、片方では行政サービスを求められるわけでありますので、まだまだ数字的には、財政
的な数字においては本当に厳しいものでありますけれども、この10年間の中でやっぱり何らか
-64-
の形で方向づけといいますか、形をでき上がらせるべきだというふうに判断をしたところであり
まして、先ほどありました日吉津村のとりでといいますか、ということの表現がありましたけれ
ども、とりでであったり、村民の皆さんの居場所であったりということで、これまで考えてきま
した公民館だことの保健センター的な機能ということにとらわれずに、あらゆるところからの検
討をしながら、村民の皆さんの合意のもとで、それは財政的には厳しいものになると思いますの
で、それも覚悟の上で村民の皆さんに御理解をいただきながら、そして計画当初の段階から村民
の皆さんの参加を得て取り組みをしていくべきだという三島議員の御意見に全く異論を挟むもの
ではございませんで、そのとおりに進めるべきだというふうに理解しておるところであります。
そして重ねてでございますけれども、財政的には非常に厳しい選択をしていくことになると思
いますけれども、ただ、選択と集中ということで、あれかこれかということで考えたときに、こ
れと決めたときには、こっちの方のあれもこれもは多少我慢していただくことも覚悟の上で進め
る必要があるというふうに思いますので、御理解をいただきたいと思います。以上です。
○議長(橋井
満義君)
○議員(6番
三島
三島議員。
俊徳君)
次に、TPPについてお尋ねします。
資料提出をいただきまして、ありがとうございました。日吉津村の農業生産額の米の8,00
0万の根拠を教えてください。
○議長(橋井
満義君)
○建設産業課長(松尾
松尾建設産業課長。
達志君)
県の方で試算をされたものの根拠は、町村の積み上げというこ
とでそれぞれを計算されたということではありません。このたび日吉津村の影響額を試算という
ことですので県の計算に準じて計算をしましたが、これは統計の数字が出ておりますので、町村
別の、その数字を使いました。先ほど18年の数値を使いましたということで村長答弁がござい
ましたが、19年の統計上の数値が町村ごとに出ておりませんので、直近の町村ごとの数値とい
うことで、日吉津村が米が8,000万だったというもので計算をしております。以上です。
○議長(橋井
満義君)
○議員(6番
三島
三島議員。
俊徳君)
そのほかに日吉津村の特産である大豆、ネギ、これの生産額はど
れぐらいと推計が出てますか。
○議長(橋井
満義君)
○建設産業課長(松尾
松尾建設産業課長。
達志君)
先ほどの資料の一番下のところに、注意2の方なんですが、統
計処理上1,000万に満たない数値が反映されていないということで統計の数字が出ておりま
せんので、影響額がないという部分と、それから2の国が試算に求めていない品目ということで、
-65-
その他のところの雑穀、豆類というところにも当てはまる部分があると思われますが、これが3,
000万円で減少率は不明だよということにしております。これは国の試算の考え方の中で、2
が試算に含めていない品目について、野菜、果実、花卉、その他がございますが、それが関税率
が10パー未満として国が試算を示していないため減少率が不明ということで、減少率を不明と
して答えが出ていないというところでございます。以上です。
○議長(橋井
満義君)
○議員(6番
三島
三島議員。
俊徳君)
これは平成17年度農業センサスに基づく資料等が県の公表資料
の中に、ホームページ上に載っていた内容をちょっとリストアップしてみましたけれども、日吉
津村の年間販売額50万以下の世帯が農家数でいくならば約6割、それから50万から200万
までが30パー、あとが10パーということで、700万以上が1件という形のことが出てます。
それを簡単に掛け算しますと、年間の日吉津村の販売額は1億5,000万になるんではないか、
単純に額を掛けますとね。実際はちょっと私もわかりませんので、そういう面で日吉津村におけ
る生産額並びに影響額というのは、鳥取県が全体的に45%下がるよという推計を出しておりま
すが、TPPに与える影響、日吉津村のような小さな農業の村であってもかなりの農家にとって
は、少ない額だけれども、非常に大きな影響を与えるだろうというふうに考えております。
そういう面で、先ほど言われました全国町村長大会が、村長の方からもお答えいただきました
けれども、大変なTPP、無関税にした場合の影響は日本の農業ばかりではなく、いろんなもの
に影響してくるというふうな意見が出てますけれども、その中で村長としてこの問題については
非常に危惧されて反対の意思表示されてますけれども、これについてみずからどういうふうなや
っぱり行動を起こしていくかという辺が、町村長大会に出て、全体の決議はされたけれども、じ
ゃあ、日吉津村民に対してどのようなアピールをしていくか、村長としてのアピールをされてい
くかというのは、また今の段階では非常に重要になってきてるんではないかと思いますけれども、
何らかの形で、例えば防災無線放送あるいは1月の各部落の行政懇談会等の中でこの問題につい
て発言する機会はあろうかと思いますが、その辺についてどのようにお考えですか。
○議長(橋井
○村長(石
満義君)
操君)
村長。
農業については、いわゆる日本のGDPのトータルのバランスの中では
得するということで、農業に対しては極端に影響が出るということでありますので、そういう意
味では、我が村で生活をしていらっしゃる方は輸出産業にかかわっていらっしゃる方、そしてま
た輸出にかかわる製造業に関する業に携わっていらっしゃる方もあるわけでありますので、無線
で一様に私の気持ちを伝えていくというのには多少無理があろうかと思いますが、行政懇談会の
-66-
中では自分自身の考えははっきりとお述べすることができますし、そういうことで地域を預かる
立場や地域の皆さんにこれだけの影響が出るのではないかなということは、やっぱり当然伝えて
いくべきだというふうに考えております。以上です。
○議長(橋井
満義君)
○議員(6番
三島
三島議員。
俊徳君)
じゃあ、次の職員の研修についてお尋ねします。
職員、今、日吉津村の場合には40数名の職員さんが一生懸命日常業務に携わっておられます
し、米子市と違って日吉津村の職員は1人が幾多の種目の業務をやらにゃいけんと、だからきょ
うはこっちの仕事、あしたはあっちの仕事と、いわゆる種類の違う仕事をせにゃいけんという面
に置かれている面では大変な労働だと私は感じます。そういう面では、1つのことを、米子市み
たいに税務なら税務を掘り下げて本当に研究し、そして深みの問題までタッチするというのはな
かなか村の職員の場合できにくい環境にあると。そういう面では非常に残念な状況にあると思い
ます。
そういう面であると思いますが、1つ村民が見るのは、正職員あわせて非正規も含めて、やっ
ぱり職員をどう見るかということだと思うんですね。そういう面で、先ほどもちょっと触れまし
たけれども、職員は非正規と正規の区別はしておりません。職員の鉢巻きについてるわけではご
ざいませんので、この人が正規でこの人が臨職だというふうには見ておりません。すべてやっぱ
り平等、公平に村民は見てると。そういう面で村の職員が公僕であり、そして労働者であるとい
う2面の側面からどうやって村民に奉仕するかという辺の中から、村民の税金で生活してるとい
う1面の側面もあるわけで、そういう面で、やっぱり日吉津村の人材育成基本方針が立てられた
という面では非常に大事な問題ではないかというふうに思ってますが、この中にこういうふうに
出てますね。アンケートをとられてますけれども、人材育成の問題で今後進めていかないけん問
題として、あなたは職場で自分の能力が発揮されていると思いますかという面で、どちらともと
いう、いわゆる否定的なものとして、こうやって6割がやはり自分の能力は発揮されていないと
見てるわけですね。
それからもう1点は、あなたの職場では事務事業の改善や効率化に積極的な取り組みが行われ
たと思いますかという件では、どちらともという答えを含めまして、これも約6割、7割近くが
そう思ってないと。あるいは、あなたの職場は業務の成果を上げ、職員が育つための環境がある
かという問題でも6割がそうは思ってないというふうに、やっぱり職員が今の自分たちの仕事あ
るいは自分の能力等が生かされてるかという面では、必ずしも肯定的な意見は上がってきてない
という面から、じゃあ、そこにどういうふうに研修、教育の機会を与えていき、冒頭に村長が言
-67-
われました自分個人の個性として自分でつくり上げていく人材という面がやっぱりこの辺からは
出てこないんで、その辺をどういうふうに村長としては考えられておられますか。
○議長(橋井
○村長(石
満義君)
操君)
村長。
職員の一人一人の能力の高さというのは非常にあると。ただ、さっき御
意見がありましたように、専門性を深めていくような職場ではありませんので、すべてにそこそ
この能力を持ちながらということで仕事を回しておるというのが実態であります。そういう意味
では専門性を高めるという小さな行政組織の課題でありますので、この部分を十分にやっていか
なければならないということと、職員の意識の中には、常々言っておりますのは、やっぱり自分
から変わろうとする気持ちを持ってほしいということを言っております。
今ある仕事を、これで手いっぱいですよということではなしに、これから進む時代を考えたと
きに、この仕事をいかに合理化して次に新しい仕事を入れ込むことのできるキャパをつくりなさ
いということを村長室での話ではしておるところでありまして、そういう自分が変わっていく、
自分が積極的に自発的な学習や自己の能力開発というのが非常に大事な部分だと思っております
ので、ここの部分をしっかりと研修なり意識改革を努めていく必要があるかなというふうに、先
ほどのアンケートの質問からは、ここの部分が自分が成長しよう、そして職員が一人一人、仕事
に対しても生活に対してもやっぱり目的意識を持つことが大事だなというふうにこのごろ職員を
見て感じておりますので、その点について力を入れたいと思いますが、あとは、人事管理の立場
で総務課長が気がついたことがあれば答弁をさせます。
○議長(橋井
満義君)
○議員(6番
三島
三島議員。
俊徳君)
総務課長には、また後でも答弁いただくとして。
それから今の、いわゆる人材をどう育てるかという問題で、1つ、おもしろい皆さんの職員の
意見の中に出てるのが、これからの職員像、望まれる職員に一番必要なものは何かという問いに
対して、やはり一番出されたのは、住民感覚を持とうと、2点目がコミュニケーション能力、そ
れから3番目が柔軟性、これらを上げて職員さんいらっしゃいますね。そういう面では非常に職
員さんも真剣に、いわゆる住民に向かった感覚をどうみずからつくっていったらええんだと、村
民はどういうふうな職員を望んでるんだというのは個々にやっぱり職員みずから答えてると思う
んですね。だからそれに対して、どうこれをサポートするかというのが僕はやっぱり管理者のい
わゆる人材育成の基本方針だと思うです。
そういう面で、質問に出してます日常的研修あるいは恒常的な研修等について、どういうふう
な教育の仕組みをつくっていくかということでは、今、日吉津村の場合は副村長がいないんで、
-68-
そういう面では総務課長の方にその任が来てるんではないかと思いますんで、今後の教育の育成
について、いわゆる教育制度についてどう行うかという面でどうお考えでしょうか。
○議長(橋井
満義君)
どちらですか。
村長。
○村長(石
操君)
今、三島議員さんから住民感覚とコミュニケーション能力と柔軟性とい
うことを職員が言っておるということでありましたが、実は西部町村会の中で新規採用職員の面
接試験で、今、地方公務員に求められるのは何ですかというと、この3つが必ず出てきますので、
やっぱり若い人もその部分は大切なのかなということで感じていらっしゃると思いますので、そ
れをうまいぐあいに意識の上で利用していかなければならないのかなというふうに思いますが、
具体的な日常的なことについては総務課長からお答えします。
○議長(橋井
満義君)
○総務課長(石川
石川総務課長。
倫温君)
三島議員さんから総務課長の考えをということでございますけれど
も、特にまとめて準備しておりませんけれども、私は常日ごろ職員の皆さんに期待し、また管理
職であります我々が考えていかなくちゃいけないというのは、一人一人の力は弱くてもチームワ
ーク、組織での仕事をしていこうということを常日ごろ職場では申し上げております。そのため
には、一人一人の力量が備わって初めて組織というのはでき上がっていくもんですから、基本と
なる資質を上げなくちゃいけません。
そこで研修を充実させていくことが必要になってまいりまして、人間的な研修はもちろんのこ
とでありますけれども、専門的な分野の研修も、職場内でできないことは外の研修に参加して得
て帰ろう、そして地域にも出かけていって住民とのやりとりの中から住民の考え、またニーズと
いうものをつかんで仕事に反映させようという、先ほど村長が申し上げておりました、それに向
かっていくという姿勢をそこでは育てていかなくちゃいけない、そういうようなことを考えてお
るところであります。この何年か研修に費やします費用も少し大目に使わせていただいておりま
して、そういう流れの中で研修活動もやってまいっております。
なお、今後は、村長の答弁でも申し上げました人材育成という観点から能力を引き上げるとい
うことで、人事評価制度という言葉は非常にいろんな意味があって聞きづらい部分もあるわけで
すけれども、この中では資質を上げるという職員教育ということを重点に置いた人事評価システ
ムを今はつくっておりまして、先ほど村長が申し上げました、課の職員と管理職であります課長
がいろんなやりとりをしながら、そこで意思の疎通を図りながらチームとしての仕事をやるよう
な、そういう土壌もつくっていきたいと思っておりますし、一人一人の足りない点、また、すぐ
-69-
れている点等を確認し合いながらやっていくという作業を、まさにきょう15日ですので、きょ
うまでが一応本人評価の提出日になっておりますから、きょうにはみんなから出てくるというよ
うなことで今進め始めたところでございます。
○議長(橋井
満義君)
○議員(6番
三島
三島議員。
俊徳君)
もう1点は、きょうの新聞にも出ました、村長も冒頭に釈明され
てますが、この問題について、補助団体の育成の問題と、いわゆるそれの事務局に携わる村の職
員の問題については、6月議会でも私ただして、補助事業の見直し及び事務局を持つ職員の問題
について提起したところであります。
また先般、村長には届いておると思いますが、日吉津村議会議長名で、いわゆる議会に対する
各種の説明資料の本会議前における差しかえが多いという問題等も要望したところでございます
が、やはり職員の個々の能力の向上、事務的、能力的な向上と意欲の問題というの、それぞれあ
ると思いますけれども、そういう面では職員のそれぞれの自分の持ってる任務についての、いわ
ゆる自分がこの仕事を働いてよかったよな、村民から褒められたなあという辺での姿、形が村民
にどう映るかと。それをもってやっぱり職員も次の意欲が出るし、向上心が出るという面も出る
と思うんですけれども、そういう面についての、いわゆる簡単に言えば、村民に褒められる職員
という辺をどうつくるかという問題に僕はある面では尽きるんではないかというふうに思ってま
すけれども、その辺ではどうなんでしょう。
○議長(橋井
○村長(石
満義君)
操君)
石村長。
私が行政職員になりましたのは昭和46年でありまして、その当時は高
度成長期でありまして、ハード事業もたくさんあって村民の皆さんと毎日お話をする機会があり、
毎日おしかりを受けた記憶がありまして、そういう意味では村民の皆さんに育てていただいたな
という気がしております。今の職員は多忙といいますか、なかなか村づくりというコミュニティ
をつくろうとか地域づくりをしましょうとかいう提案をしていきても、住民の皆さんの生活の厳
しさ等もあって、まだまだ自治基本条例がスタートしたといえども、そこの部分の御理解がいた
だきにくいということでありまして、そういう意味では行政職員はこの10年以上、20年にな
りますか、給料が上がってませんので、そこら辺でのやりがいというものもないでしょうし、欠
けておると、不足しがちでありますし、あわせて、さっき申し上げました物をつくるとか、そう
いう事業が今ありませんので達成感を感じるというのはなかなか難しいなという気がしておりま
すけれども、やっぱり職員が達成感を感じることが一番大事であろう、その部分が不足をしてお
るというふうに思っておるところであります。
-70-
あわせて、村民とのコンセンサスをとることに対して、まだ多少自信がないという職員もある
わけでありますが、それは我々は公務員として今、地域の中、いわゆるここの行政の一員として
おりますけれども、この肩書を外せば単なる村民ですので、そのことを職員は第一になって考え
るべきであると。一人の住民であるということを考えると、村民の皆さんとのかかわり方という
のはおのずと理解ができるということで、村民の皆さんとの日常生活の中でかかわりを深めてい
くことが、また職員としての資質も高めていくと、地域の情報もわかるということでありますの
で、そこの部分は、やっぱり積極的に地域住民の活動、地域の活動には積極的に飛び込んでいく
べき職員を求めていかなければならないというふうに思っております。以上です。
○議長(橋井
満義君)
○議員(6番
三島
三島議員。
俊徳君)
もう1点は、非正規職員の問題、日吉津村の場合、4割近くの非
正規職員がいらっしゃいます。そういう面では、先ほど冒頭にもちょっと触れましたが、村民は
職員を見て、この人は非正規、正規という区別はようしません。全部公平、平等に見ているわけ
でございます。そういう面では、非正規職員の方は普通の業務を行いながらそういう目で村民か
ら見られている面では、やっぱり賃金の面から見ても、あるいは労働時間等のいわゆる無権利状
態あるいはボーナスも出ない、そういう状況の中で働かされる問題は非常に残念であるし、僕は
厳しい立場に置かれてるという面で、非正規職員のアンケートの結果は出てませんけれども、非
正規職員に対する研修、教育もこれは非常に大事な問題であるし、あるいは働きがいをなかなか
見つけにくい非正規職員ですけれども、そういう面で非正規職員に対する人材研修等については
どのように考えていらっしゃいますか。
○議長(橋井
満義君)
○総務課長(石川
石川総務課長。
倫温君)
庁内で行います研修につきましては、全く同じような取り扱いをい
たしてきましたし、これからもそういう考え方でおります。それから外で行われます研修等にも、
そういう方たちの研修というのも何回かあるわけですので、積極的に出ていただく、そして業務
の研修についても、正規職員と同じように担当の業務の研修があれば出かけていくという、同じ
取り扱いで臨んでおります。
○議長(橋井
満義君)
○議員(6番
三島
三島議員。
俊徳君)
最後に、人材育成の推進について、基本方針にもちょっと触れら
れておりますけれども、私は、今の50名近くの職員に対する中で、職員がやはり村民に親しま
れ、そして村民に感謝される職員、村民にサービスする職員という面から見て研修というのは非
常に大事になるし、その人に対する評価あるいは部署の配置等も大事になるだろうという面で、
-71-
いかにして人材育成のための推進体制を組むかというのも一つは大事ではないかと。
そういう面でいくならば、村職員の50名等の中で管理者も村長1人、副村長もいない、収入
役もいないという中では、それぞれのやはり教育機関としては不十分な面が出てくるだろうとい
う面からいって、部外者、いわゆる職員外の部外者も入れた一つの研修委員会みたいなものをつ
くって職員を住民目線で見る、あるいは研修するという面も僕は日吉津村の場合、大事ではない
かなという辺も持ってますけれども、どういう形がいいかという面ではもうちょっと研究する部
分もあるかと思いますけれども、やっぱり職員の目線外で、いわゆる村民の目線で、部外者の目
線で今の職員のレベル等を見、そしてそれにどう手当てするか、研修を与えるかという面も僕は
大事な側面ではないかと思ってますけれども、それについてはいかがでしょう、村長。
○議長(橋井
満義君)
○総務課長(石川
石川総務課長。
倫温君)
いろんな角度から検討して研修計画は組んでいきたいと思いますけ
れども、日吉津村職員の今の状況というのを一番御存じの方というのは、やっぱり部外者といえ
ども役場にかかわりを持たれる村民の方だろうと思ってます。その人たちの声ということにつき
ましては、非常に大切にしながら研修計画は組んでいきたいというふうに考えます。
○議長(橋井
満義君)
○議員(6番
三島
三島議員。
俊徳君)
時間も、あとわずかしかないんで、最後に、関西広域連合につい
てお尋ねしたいと思います。
1つの問題は、鳥取県が入った広域業務については2つ、いわゆる観光
文化とドクターヘリ
の問題等があると思いますが、いわゆる奈良県が入ってないんですね、大阪の隣の。これは広域
連合じゃなくて連携でできるんだと、屋上屋に重ねるもんだと、必要ないということを奈良県知
事は言っておられます。そして大阪府、京都府、それから神戸市も、いわゆる指定都市も入って
ないわけですね。
そういう面からいくならば、鳥取県が観光、文化に入るジオパークの、いわゆるここで入って
いくということのようだし、鳥取県の知事は非常に画期的な発足であるというふうにこれを評価
していますが、ドクターヘリにしたって広域で買ったヘリが本当に大阪から離れた中で飛んでく
るかという辺では、非常に僕は危惧してます。あるいは大都会の方にほとんどが、そりゃようけ
買えば別だと思いますけれども、そういう辺の負担はもちろん鳥取県民に来るわけで、ドクター
ヘリの購入費は。そういう面では、ドクターヘリに参加するかの問題あるいはジオパークに取り
組む本村としての価値の問題等については私は非常に疑問を持ってますけれども、この2つに鳥
取県が入る評価については石村長としてはどういうふうに考えておられますか。
-72-
○議長(橋井
○村長(石
満義君)
操君)
村長。
奈良県の知事さんの意向はわかりませんけれども、どちらかといえば、
奈良は大阪にすべてのものが吸収されて空洞化しておるという評価がある地域であるというふう
に私は見ております。ただ、ジオパークにつきましては、鳥取道ですか、高速道の鳥取道と中国
道から鳥取にお客を入れ込んで、さらには浜坂、兵庫県の丹後の方に人の流れをつくるという一
つの動きでありますので、それは理解ができるところであります。
ただ、西部の方でそういう理解になるかといいますと、御案内のように伯備線が電化になった
り、それから米子道ができたということは、これは中国道から米子におりて島根県に行く、伯備
線も岡山から電化になって出雲の方に行くという島根県との連携という動きの理解があるわけで、
これまで島根県が積極的に取り組んでこられた部分の恩恵を受けておるわけです。それでここに
来て中海圏域の定住自立圏構想が出て、これからの中海を中心にしながら島根県と鳥取県西部を
どういうふうに発展させていくのかということですので、鳥取の期待感と西部の期待感は全く違
うわけであります。関西広域連合に対する期待感は西部の方ではそんなにないというふうに思っ
ておりますし、私自身もその期待をいたしておりません。
それからドクターヘリの部分については、ドクターヘリは豊岡に基地をつくるということです
ので、日南町まで行きますと30分で飛ぶということでありますので、これは一定の、いざとい
う必要時には期待をできるものであるというふうに思っております。通常のものは錦公園から、
医大の救急センターの方から人を呼んで、そこから飛び立つという組み立てもありますけれども、
広域連合でのドクターヘリはそういうことでありますので、一定の期待が持てるというふうに考
えております。以上です。
○議長(橋井
満義君)
○議員(6番
三島
三島議員。
俊徳君)
そういう面で、奈良県知事の荒井さんが言われてる面についても、
やっぱり我々としては一つ参考になる部分として、やはり村長としてもこれから、広域連合はも
う発足してますけれども、発言する機会は今後出てくると思いますけれども、そういう面で特に
配慮して取り組んでほしいという面では、奈良県の荒井知事がこういうふうに言ってますね。広
域連合を設立することは新たな地方自治体を設置することであり、屋上屋を架することになり、
責任の所在が不明確になり、意思決定の煩雑、停滞が生じると。1点目は、広域連合で実施をす
る事務は広域連携で十分可能であると、あるいは住民の身近で行うべき行政が遠く離れてしまう
だろうというふうに奈良県知事は危惧してるわけですね。
そういう面も、やはり村長としても、この私見というのは一つの参考として取り組んでほしい
-73-
なというふうに申し入れて、質問を終わります。
○議長(橋井
満義君)
以上で三島議員の一般質問を終わります。
○議長(橋井
満義君)
ここで暫時休憩を行います。再開は3時15分より行います。江田議員
の一般質問より行います。
暫時休憩いたします。
午後3時00分休憩
午後3時15分再開
○議長(橋井
満義君)
再開いたします。
休憩前に引き続き一般質問を行います。
通告6番、議席番号7番、江田加代議員の一般質問を許します。
江田議員。
○議員(7番
江田
加代君)
7番、江田です。私は4点について質問いたします。
まず1点目が、地域主権改革が叫ばれております中、保育所について今後どうなっていくのか
という立場で村長の見解をお伺いいたします。
政府は、子ども
子育て新システムの基本制度案要綱を決定いたしました。法案を来年の通常
国会に提出をして2013年度からスタートさせると言っております。保護者負担がどうなるの
か、国や県の責任が不明確、保育の質を保障する基準や職員の処遇など具体的な議論がなされて
いないなど、大きな問題がある。政府の進める子ども
子育て新システムで子供の健やかな育ち
が保障できるのか、このような立場で私は村長の見解を伺います。そしてこの地域主権改革のも
とで児童館、放課後児童対策へどのような影響が出てくるのか、学童保育の適正規模は40人以
下とされておりますが、補助金の減額はないのでしょうか。
続いて2番目に、高齢者の願いにかなった地域包括ケアシステムの実現を求めて質問いたしま
す。
来年度の介護保険法の改正案では、30分で駆けつけられる生活圏域内での医療
介護
福祉
の一体的、包括的ケアシステムの実現が強調されております。地域包括ケアは、介護を中心に医
療や多様な生活支援を含む包括的な高齢者のケアとして、団塊世代が後期高齢期を迎える202
5年に向けて実現していく課題として構想されております。地域包括ケアは介護を中心に医療や
多様な生活支援を行っていくわけですけれども、広域連合長は介護保険推進全国サミットで、地
-74-
域包括支援センターの理念はよいが、現在機能していない、市町村が直営で運営すべきと発言さ
れております。また介護保険でできることには限界がある、町村経営の包括ケアシステムにシフ
トしていくとも発言していらっしゃいます。
介護保険の見直し案で、自治体の権限拡大、住民参加型システムの構築が言われています。高
齢者の願いにかなった地域包括ケアシステムをコーディネートするには十分な職員配置と自治体
の権限拡大に見合った財源保障を国に求めていかなければなりません。ぜひともその立場で国に
意見を言っていただくことを求めて質問いたします。
3番目に、ヒブ、小児肺炎球菌、子宮頸がんワクチン接種の助成を求めて質問いたします。
子宮頸がんは予防できるがんと言われて、ワクチンが有効と言われてきましたが、すべての回
数を接種すると4万円から5万円と高額で、経済的負担が大きいことから普及が進みませんでし
た。予防接種を機会に子宮頸がんについて学ぶことは思春期の性教育にもなり、期待されていま
す。ワクチンの接種は将来の医療費の抑制にもつながります。本人負担なしで接種できるよう村
独自分の助成をプラスしていただくことを求めたいと思います。
また、小児の細菌性髄膜炎の予防接種の助成を求めます。細菌性髄膜炎は、我が国では小児を
中心に毎年1,000人以上がかかり、死亡率が5%、後遺症の残る率は20%と言われていま
す。この病気の原因とされるインフルエンザ菌b型ヒブと肺炎球菌にはワクチンができ、世界保
健機関は世界じゅうのすべての国々に対して乳幼児へのヒブワクチンの無料接種を推奨していま
す。現在、肺炎球菌についてもワクチンが世界77カ国で承認され、定期接種化された国々では
細菌性の髄膜炎は過去の病となっていると言われております。ワクチン接種が子供の死亡率低下
に効果があり、本来守ることができる命を経済的理由で失ったり、後遺症で苦しむことがないよ
う助成をよろしくお願いいたします。
最後に、午前中にも同僚議員から質問がありました熱中症対策に太陽光発電を生かし、小学校
の普通教室にエアコンの設置を求めたいと思います。
以上の点について、御答弁よろしくお願いいたします。
○議長(橋井
○村長(石
満義君)
操君)
村長、答弁。
江田議員の一般質問にお答えをいたします。
まず最初に、1点目の地域主権改革で日吉津保育所がどう変わるのかという御質問についてお
答えをいたします。
子ども
子育て新システムの基本制度案要綱が22年の6月25日に決定をされておりますけ
れども、この要綱の主な内容は、御案内のように、いわゆる利用者、子供と子育て家庭という定
-75-
義でありますけども、利用者本位を基本として、すべての子供、子育て家庭に必要な良質なサー
ビスを提供すると、それから地域主権を前提とした住民の多様なニーズにこたえるサービスの実
現であります。また新システムでは、幼稚園、保育所の一体化、多様な保育サービスの提供など
の実現を目指しています。例えば、これまでの保育に欠ける要件の撤廃などや親のさまざまな就
労状況に応じた保育時間の保障などにございます。
江田議員の質問にありますように、具体的に決まっていないことも多くあります。しかし、多
様な保育サービスの提供が保育の質の向上につながるか、心配をするところであります。より多
くの子供が保育を受けられる利点もありますが、保護者のさまざまな就労状況に応じて保育サー
ビスの選択をするようになると、子供によって保育時間が異なり、子供同士のつながりがどうな
るのか、気になるところもございます。日吉津村としては、親が安心して預けられる保育所を目
指して保育の充実に努めてまいります。
ただ、2013年から暫定的にスタートさせるという方針でありますので、いざというときの
事前の検討はしっかりしておく必要があるかなというふうに考えております。それは幼稚園を持
たない我が村でありまして、現在10人以上の村内にお住まいの子供さんが幼稚園に行きてらっ
しゃるという実態もありますので、一つの行政サービスとしては欠かせないものであるかなとい
うことでありますので、現在の保育所運営を基本にしながら、新しい子ども
子育て新システム
がどういうふうに展開をしていくかのということでは、注視をしながら適切な対応をとっていく
くことが必要だというふうに考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。
次に、児童館、放課後児童対策へどのように影響してくるのかということで、学童保育の適正
規模は40人とされているが、補助金の減額はないのかという御質問であります。
大規模な児童館については限度額が減額されて、小規模な児童館については逆に増額されまし
た。71人以上については、平成21年度は322万2,000円でございましたが、22年度
には256万6,000円と65万6,000円少なくなっております。70人以下の小規模な
児童館については、21年度は242万6,000円でございましたが、22年度には271万
9,000円と逆に29万3,000円ふえておるという状態であります。本村の場合は21年
度は71人以上に該当しておりましたけれども、平成22年度は70人以下で申請をいたしてお
りまして、271万9,000円の内示をいただいておるところです。よって、補助金は小幅な
減額で済んだというふうに受けとめております。
議員御指摘の国のガイドラインでは、適正規模を40人以下としています。全国学童保育連絡
協議会も40人規模の実現に早急に着手するよう要望をしておるところであります。実施された
-76-
場合の補助金の動向については、現在のところ何も示されておりません。地域主権改革がどのよ
うに影響してくるのかとのことですが、大規模な児童館への補助金を減額して小規模な児童館へ
の補助金を増額したことに関しては、あくまでも国が適正規模として示す40人に近づけるため
の方策であると考えておるところでありまして、いずれにしましても今後の動向に注意をしてい
かなければならないと思っております。
次に、高齢者の願いにかなった地域包括ケアシステムの実現をということで、質問にお答えを
させていただきます。
地域包括ケアシステムとは、地域住民に対しまして保健や医療、そして介護を含む福祉サービ
スについて関係者が連携し、高齢者、障害者、障害児など援護を必要とする一人一人のニーズに
応じ、一体的かつ体系的に提供する仕組みを言います。すなわちその地域にある保健
祉
医療
福
介護の関係者が連携してサービスを提供するというものであります。
本村の状況を見ておりますと、議員御指摘の30分以内に駆けつけられる生活圏域内という環
境のもと、それぞれが連携できる状況にあると思っております。実際には、ケアマネージャーを
中心に個々に連携をとり、よりよいサービスの提供に努められているところであります。介護認
定や障害認定を受けておられる方に対するサービスは、それぞれの認定サービス事業者にゆだね
ることができます。介護認定や障害認定を受けておられない独居の方などに対するケアをどう進
めていくのかが今後の課題であるというふうに考えておりまして、この受けておられない方のと
いうところが、南部箕蚊屋広域連合の連合長が全国サミットで発言をなさった大きな部分でもあ
ると思っております。どちらかといえば、介護保険事業の中でこの部分を求めがちでありますけ
ども、この部分は保険事業とは切り離して、地域でどう支えるケアシステムをつくっていくのか
ということが重要であろうかと思っておりますし、保険制度ではここか、もしくはこれ以上の境
界ラインにいらっしゃる方のケアシステムということで考えたときには、やっぱり地域が考える
べきだなというふうに思っておりますことを申し添えさせていただきます。
現在、認定を受けておられない方に対して、介護予防事業や生活支援対策事業を初め緊急通報
システムなども提供させていただいているところでありますけれども、サービスの内容について
も検討をしていく必要があると考えております。持ち合わせている機能のさらなる充実を図って
いくことが包括支援ケアシステムの構築につながっていくものと考えております。
現在あります包括支援センターの財源につきましては、国からの財源は充当をさせておりませ
ん。それは南部箕蚊屋広域連合の包括支援センターを南部町に持ちながら、それぞれの支部の包
括をつくるという観点から、そこの部分を保険料の中で充当をするということには無理があると
-77-
いう連合会議の中の判断で、それぞれが包括の支部を持ちながらやった方が地域住民の方に対す
るサービスのあり方としては適切であろうと、南部箕蚊屋広域連合の本所1つで包括を賄い切る
というのは地域的にも人口的にも無理があろうという判断の中で、それぞれの構成団体の町に支
部を持ち合わせておりますので、そういう意味では適切な判断であったというふうに私自身は考
えておるところでありまして、そういう意味では、今後、包括支援ケアシステムの重要性なり国
の議論がされていく中では、比較的抵抗も少なく、すんなりと行政がリーダーとなりながら、す
べてのコーディネートをしながら地域包括ケアシステムを構築していくことは、介護の状態だけ
に限らず、障害の方すべての生活に不便さを抱えていらっしゃる皆さんのカバーをする体制がで
き得るではないかということとあわせて、これからの地域づくりの主体がここにシフトをしてい
くのではないかというふうに考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。
次に、ヒブ、小児肺炎球菌、子宮頸がんワクチン接種の助成についての御質問にお答えをいた
します。
国は平成23年度までの事業の継続を示しています。24年度以降の方針は明確に示されてい
ませんけれども、厚生労働省の科学審議会で定期接種化に向けた議論がされているようですので、
今後の動向を注視していかなければなりません。
いわゆる補助金、助成の拡大を求めるという質問でありますが、他の任意接種との整合性をか
んがみますと、自己負担をいただくのはやむを得ないというふうに考えておるところであります
し、今回のヒブ、小児肺炎球菌、それから子宮頸がんのワクチンの接種につきましては、一部負
担をいただくということで今回の補正予算に提案をいたしておりますので、その席でもまた御議
論があるかと思いますけれども、国が23年度までに限りということで22年度の補正予算で情
報として上がってきましたので、いち早く対応をさせていただくものですので、御理解をいただ
きたいと思います。
24年度以降の方針が未定だということでありまして、このことにつきましては、さきの議員
さんの質問の中でもあったわけでありますけれども、妊婦さんの14回の健診の無料も23年度
までということになっておりまして、これまでの国の社会福祉関係にかかわる助成制度が、国は
一回補助金を出して制度をつくられますけども、どこかで引き揚げられるという傾向であります
ので、きょうの保育所の資料の中にもありますけれども、公立保育園の補助金はなくなって、市
町村が保育料と一般財源で運営をしておるという実態が三位一体改革以降顕著でありますので、
財政運営を考えると、どうしても個人負担をいただかなければならないと。仮に国の補助金がな
くなったときにどうやって対応するのかということで考えたときには、やっぱり一定の負担はい
-78-
ただくべきだというふうに考えておるところであります。
そして細菌性の髄膜炎については、質問の中に含まれておりませんでしたけれども、これにつ
いては、今どうのこうのということではありませんが、課題があるということですので、検討を
してまいりたいというふうに考えておりますので、その旨を御答弁をさせていただきます。
次に、最後でありますが、熱中症対策、太陽光発電を生かし、小学校教室にエアコンの設置を
ということで、これは午前中冒頭、松田議員の質問でもございまして、お答えをしたところであ
りまして、確かにこの夏の猛暑を否定するものではございませんで、非常に学校現場も苦労があ
ったというふうに思っております。お求めの資料は別添のとおりでありますけれども、暑さのた
めに不調を訴えた児童もありました。いずれも保健室で休養する程度で、病院へ搬送するような
事例はなかったと報告を受けております。
特にことし極端な猛暑でありまして、来年以降、夏の気温がどうなるかわかりませんが、恐ら
く温暖化の影響などもあって暑さ対策は今後も課題になるであろうというふうに考えておるとこ
ろでありまして、学校での児童の活動は教室にだけじっとしているわけではありませんので、教
室にエアコンを設置すれば万全ということにはならないということでございまして、午前中は天
井の扇風機の話もありましたし、冷房の話もありましたので、何らかの検討をさせていただくと
いうことは約束をしたわけであります。ただ、まだ事業費的なものを検討しておりませんので、
まずここら辺からの検討を約束したところであります。
それから太陽光発電を生かしてということがありますが、太陽光発電については、その時々に
学校で必要な電力を相殺しながら、残った電力を電力会社へ売電をいたしておりますので、現在
でも足りない電力は購入をいたしておりますので、エアコンを稼働した場合には不足する電力を
より多く購入することになるというふうに考えております。
さらに新しい特別棟でありますけれども、ここには冷暖房の設置をしておりますので、3つの
特別室に冷暖房がついたということになりますので、消費電力も伸びるのかなというふうに予測
はできるところでありまして、午前中、松田議員にお答えをしましたように、近年は夏の暑さが、
どちらかといえば温暖化の影響があって温度が上がってきておるということは認めるわけであり
ますけれども、ことしの猛暑が来年も続くのかということでありますし、今、財源的にどの程度
かかるのかも推測ができませんので、その点をしっかりと検討しながら対応していきたいという
ふうに考えるところでございまして、以上で江田議員の一般質問のお答えとさせていただきます。
よろしくお願いいたします。
○議長(橋井
満義君)
江田議員。
-79-
○議員(7番
江田
加代君)
まず、高齢者の問題と保育所の問題に少し時間かけたいと思いま
すので、小学校の普通教室へのエアコンの設置についての件について再質問させていただきます。
午前中の同僚議員への村長の御答弁を参考にさせていただきます。その中で確認しておきたい
のですけれども、今年度の暑さは我慢の範疇の暑さではなかったという御答弁でしたし、これか
らも続くだろうと。健康の問題の発生を考えると、お金とてんびんにかけられないということも
念頭にあるということで、精神論の範疇ではないということも御答弁されました。そして結果的
に、検討を約束というところまでに本日の答弁はとどめたいというような趣旨だったと思います。
そこで、体調を崩した子供さんが25人ほどおられるようですけれども、非常に深刻な状態で
なかったということでは安心しました。午前中の答弁の中で、近隣の大山小学校で4校中3校エ
アコンが設置してあるというふうに御答弁されてましたけれども、私は、そこでなぜ大山町はこ
ういうふうにして頑張られたのかなということをいろいろ考えながら議論を聞いておりました。
そこで、ちょっと教育長にお伺いしたいですけれども、午前中からきょうは教育長の方にいろ
いろと質問が行きておるようですけれども、午前中の同僚議員の中で教育長に、もう少し頑張っ
て村長の方に提言していただいたらどうかというようなことがありました。率直に言いますと、
私もこのエアコンの問題で同じように考えたわけですけれども、やっぱり私は大山町が実施でき
たというのは、恐らく教育長の頑張りがあったんじゃないだろうかなというふうなことを考えな
がらお聞きしました。
そこで、日吉津村は自治基本条例も持ってますし、男女共同参画の条例も持ってます。そして
今、環境基本条例もパブリックコメントが終わって完成に近づいておりますけれども、そういっ
た日吉津村だからこそ、子どもの権利条約の第3条の子供の利益の最優先といいますか、最善の
利益を子供にという、やっぱり私はその視点が大事じゃないかなというふうにしみじみ考えなが
ら御答弁を聞きました。そのあたりで、やはり村長も我慢の範疇の暑さでなかったというような
ことを実感していらっしゃいます。その中で、最近、人権
同和講座でも子供の権利についての
講演も企画されておりましたし、そのあたりでやっぱり子供に最善の利益をという3条の立場に
立って、ぜひともエアコンの設置について村長の方に教育長から提言していただきたいと思いま
すけれど、いかがでしょうか。
○議長(橋井
○教育長(山西
満義君)
山西教育長。
敏夫君)
先ほどの大山町の件でございますけども、大山町につきましては、大
規模改造を3つの学校でやっておりまして、中山、名和、大山小学校です。そのときに設置とい
うことを聞いております。
-80-
それから大山小学校につきましては、午前中もちょっとお話ししましたけども、扇風機をつけ
て、どうも教室に4つぐらいつけておられるということを、これは最近、今年度になってからで
すけど、ということをお聞きしております。この夏は本当に異常な暑さでございまして、私もこ
ういう暑さの中でとても大変な運動会の中でもテントを立てながらやってる様子も拝見しました
し、その中で子供たちが一生懸命頑張っておったですけども、その次がちょっとあれですけども、
実現できるかできないか、これはわかりませんけども、私もお願いをしてみようかなぐらいには
思っております。以上です。
○議長(橋井
満義君)
○議員(7番
江田
江田議員。
加代君)
そこで午前中の中に、どこの町だったでしょうか、小学校の先生
の汗をふきながらの授業で子供たちが工事現場かスポーツジムかというような話がありました。
エアコン設置が実現したときに非常に先生と一緒に子供たちが喜び合ったというようなことを考
えたときに、私、このたびの小学校のエアコンについても太陽光の発電を生かしてというふうに
あえて質問いたしましたのは、やっぱりこれ教育的な視点から、せっかく子供たちの教育にとい
うふうな視点で太陽光発電を小学校の体育館につけました。そうすると、やはり発電の電力は及
ばない量だとは思うんですけれども、子供の教育ということから考えたときに太陽光発電を設置
して、そして教室にエアコンがついて授業に集中できていい環境で授業ができるという、先生と
一緒に喜び合う子供の姿を今、想像したりもきょうしたんですけれども、そういった太陽光発電
を生かした学習という視点からエアコンの設置というふうには考えられないものでしょうか。
それで1つ、私、きょう出していただきました、いい資料いただきましたんですけれども、売
電収入というのは、その日に、そのときに必要な電力を全体の電力から差し引いて中電に売電し
たものがこれなんですか。そうすると、中電に支払った電力料金といいますか、それについて数
字を教えてください。それと今の子供の教育の視点に立ったエアコンの設置というあたりを、ち
ょっと教育長にもう一度、御答弁をお願いします。
○議長(橋井
満義君)
○教育長(山西
山西教育長。
敏夫君)
エアコンの教育についてでございますけども、小学校の方でも生活科
の中でイオンの方に行ったりとか、それから自校での太陽光についての学習等も学校の方でやっ
ております。また引き続いて来年度もやるような形になろうというぐあいに思います。
それから売電の量については、前田課長の方に答えさせます。
○議長(橋井
満義君)
○教育課長(前田
前田教育課長。
昇君)
今の購入の電力量ですね、昨年度1年間の小学校の電力が金額にし
-81-
まして163万910円ということになっておりまして、今年度は現段階で127万7,000
円ということで、これが11月まででありますので、昨年よりちょっとことしは多いかなという
ふうなペースで来ております。一応購入電力はそういった金額ということになります。以上です。
○議長(橋井
満義君)
○議員(7番
江田
江田議員。
加代君)
それでは、村長に最後にお伺いいたしますけれども、検討、約束
というところまでにというような御答弁でしたけれども、例えば小学校の普通教室の1つの教室
にエアコンを設置するとしたら3台か4台かは必要だと思うんですけれども、エアコンを設置し
たときの必要な財源といいますか、どれくらいあるというふうに試算は今できませんでしょうか。
○議長(橋井
○村長(石
満義君)
操君)
村長。
いわゆる余分な教室もありますので、とりあえず12教室にエアコンを
つけるということで考えましたときに、通常の多少節電型のエアコンを電気を熱源としてやると
100万から120万ぐらいで、ツイン型の、1教室がですよ。そうすると12教室を仮に考え
たときは1,500万ぐらいかなという気がします。ただ、それは余り芸、策がなさ過ぎると、
いわゆる教育ということを考えたときに太陽光を持ち上げるのか、それとも木質ペレットのボイ
ラーを導入するという方向もあるわけです。
西部町村の中でも庁舎に対し木質ペレットで冷暖房を変えられたところが2つの町であります。
1つの町は工事費も含めて1億近くかかるということのようですので、教育的な説明をし、子供
にそういう理解をさせるということでは、そういう木質ペレットでも教育の効果はあるかなとい
う気がしますけれども、格段に値段が違いますし、そこにことし我が村は緑の産業再生プロジェ
クト事業で木を使うという事業、いわゆる県産材の木材を使うということで1億円を超える特定
財源が国の基金が入っておりますけれども、そういうものがあるのかないのか。政権がかわった
ときにとりあえず中止ということになってまして、その復活を望む声が物すごくあって要望も行
きておるようですけど、まだそのてんまつは聞いておりませんし、木質ペレットのボイラーにつ
いても、実は今年度までは太陽光発電を小学校の新エネルギーの開発機構というNEDOから助
成金を7,600万の事業に対してその半分をもらいましたけれども、今年度まではNEDOは
あったけども、もう来年は事業仕分けになって廃止ということのようでありまして、財源的に何
がいいのかということでは確たるものがありませんので、おおむねの金額はそんなものかなと。
いわゆる通常のものをつければ、そんなもの、そしてさらに長い目でのCO2 の削減などを考
えると、特定財源、いわゆる補助金に類するものが探しにくいなという状況でありますし、金額
も多大にかかるという読みをしておりますので、今の段階ではどっちを選択するのかということ
-82-
で考えたときには、まだ結論を出せないという状況でありますので、御理解をいただきたいと思
います。
○議長(橋井
満義君)
○議員(7番
江田
江田議員。
加代君)
じゃあ、よろしくお願いします。
続きまして、もう一つがヒブ、小児肺炎球菌ワクチンの助成についてですけれども、このたび
国が半額負担するということで基金をつくって補正予算を組んでいただきました。そこでお聞き
しますけれども、議案の説明の中で半額は国庫負担で、あと残りの半額の80%は地方交付税措
置されるというふうに説明いただきました。そこでですけれども、日々、日がわりのごとく国の
打ち出してくるものが違ってきますのでなかなかつかみにくいのですけれども、子宮頸がんのワ
クチンですけれど、これ補助対象額とは幾らになってますでしょうかということと、ヒブワクチ
ン、肺炎球菌それぞれ補助の対象額は決定しておりますでしょうか。そして実施率、何%で予算
化されたのかということを、まずお聞かせください。
○議長(橋井
○村長(石
満義君)
操君)
村長。
議案質疑でしっかりお答えをさせていただきたいという思いはしますけ
ども、個別の内容でありますので、実は大変素人げな認識不足でありまして、細菌性の髄膜炎は
ヒブワクチンのことだそうです。よろしくお願いします。そこは組み込んでおるということであ
りますし、今回の予算の組み立ての考え方にしますと、恒常化された予防接種なら単年度の対象
年齢をとらえればいいわけですけれども、今回そういう制度がどんと出されましたので対象年齢
に多少幅があるということですので、拾える範囲は拾って予算化するということで、考え方は対
象を最大限広げるところまで広げるということで臨んでおりますので、来年以降、仮に国が助成
金がなくなったときには、その対象年齢を該当の1年だけに区切りながらやっていくということ
でありますので、国の補助金といいますか、国の財源は県の基金に積み立てられますので、そこ
にことし23年度かけて最大限の要求をしていくという考えですので、幅は広げております。
○議長(橋井
満義君)
○福祉保健課長(高森
高森福祉保健課長。
彰君)
それぞれのワクチンの限度額ということですけども、実を言う
と、昨日、担当の方から聞いてはおるんですが、それは議案質疑の際にはっきり金額はお示しし
たいと思います。昨日の段階で県の方から情報が入ってるということでございますので、確かな
金額については議案質疑の場でお答えできたらというふうに思います。
それと先ほどの対象者、どれぐらいで見てるのかということでしたけども、それぞれのワクチ
ン、接種する回数がございます。じゃあ、例えば来年明けてから受けても、すべて受けれないと
-83-
いうこともございますので、先ほど村長が申し上げましたように、年度内で受けれる分を、例え
ばヒブなんかにつきましても生まれ月数によって受ける回数が違ってまいりますので、それを一
人一人拾い上げて年度内に最大限受けれる格好での予算を計上させていただいてるとこでござい
ます。以上です。
○議長(橋井
満義君)
○議員(7番
江田
江田議員。
加代君)
先ほどの村長の御答弁だったんですけれども、結局、子供の細菌
性の髄膜炎の原因になっておるのがインフルエンザのb型ヒブが1つと、もう一つ、肺炎球菌、
2種類が原因になっとるということがわかったので、その2種類のワクチンができたのでという
ことで私、理解してるんですけど。ですよね。それでこのたびの国が積み立てた基金は、子宮頸
がんと、その3つのワクチンが入ってるわけですよね。ただ、今年度も半分以上終わってますし、
来年度1年と非常に補助金の期間が少ないんですけれども、希望者はとにかく全員助成の対象で
すよというような認識でよろしいわけですよね。
それで実は、お聞きしますけれども、このたび私、共産党の支部の方で村民の皆さんにアンケ
ート調査を実施しました。そのアンケートの中に、経済的にとても大変だったけれども、予防接
種をしましたと、7万円かかりました、さかのぼって公費の助成の対象にしていただけませんで
しょうかというような、アンケートの記述欄に書いておられる方があったんですけども、それに
ついて村長、いかがでしょうか。
○議長(橋井
○村長(石
満義君)
操君)
○議長(橋井
満義君)
○議員(7番
江田
村長。
さかのぼりは考えておりません。以上です。
江田議員。
加代君)
そうしますと、詳しいことは議案質疑の日にははっきりわかると
いうことですよね。じゃあ、そのときよろしくお願いします。
そうしますと、次の保育所の問題についてですけれども、まず、きょう質問をしましたのは、
実は鳥取県の町村議会の女性議員研修会の資料をもとにして質問をします。実は、きょう資料を
出していただきましたけども、日吉津保育所の保育指針というものを初めて目にしましたけれど
も、ざっと見せていただきまして、本当にこれは児童福祉法と子どもの権利条約の観点が織り込
まれたいいものだなというふうに私、思いました。そこでなぜ、こういった指針を持って今、保
育所の職員さんたちは頑張っておられるわけですけれども、このどこが悪いといいますか、どこ
に欠点があって新しい制度が必要なのかなということが私、不思議でならんのですけど、村長、
そのあたりの見解をよろしくお願いします。
-84-
○議長(橋井
満義君)
○村長(石
操君)
村長、答弁。
実は、きょうも1件ございましたけれども、日吉津の住民さんで区域外
の保育所に入所したいと。それは育休明けだということでありますけれども、それは勤務の都合
で区域外の申し込みをされましたけれども、向こうは定員がいっぱいで受け入れができないとい
う回答がございまして、そういうことでございますので、我が村でもそういう事例が去年は5件
出たということでありますので、ここの部分をまずは、いわゆる待機児童をなくすというのが大
きな前提にあるわけであります。
そうはいっても預かったときに今度は保護者の側の事情を考えて、言ってみれば極端に子供さ
んが24時間どういうような形であろうと過ごされるシステムを、いわゆる公の施設で過ごされ
るシステムをつくろうというのがこういうことの端を発しておるということでありますし、保育
指針につきましては、幼稚園の教育要領と保育所の保育指針は中身的には共通な目標を持ってお
るということでありますので、御理解をいただきたいと思います。
○議長(橋井
満義君)
○議員(7番
江田
江田議員。
加代君)
そうしますと、私もこれは結局待機児ゼロ作戦の延長線にある政
策だなというふうに思っております。私、待機児ゼロ作戦を考えたときに、このたび改めて考え
たんですけれども、その中では多様なニーズにこたえてというようなことが頻繁に出てきました。
私は、そのときそのときにその多様なニーズにこたえて延長保育を始めました、そして夜間保育、
ゼロ歳児保育、日曜保育といろいろありますけれども、そういった政策を出してきたときに、本
当に例えば財源の裏づけがちゃんと保障されていたのかなということを非常に思うわけですけれ
ども、きょう出していただきました保育所運営費についての国、県の負担金なんですけれども、
やっぱり待機児ゼロ作戦ということで始めたころから一定時期ふえたときはあったんですけれど
も、三位一体の改革ということで税源移譲いう形で本当に国庫負担が、保育所運営費が大幅に削
られてしまいました。多様なニーズにこたえるとか、本当に、何といいますか、きれいな言葉で
すから反対のしようのない困った言葉なんですけれども、そういった形でどんどんと新しいこう
いった保育政策をしてくるんですけれども、じゃあ、子供にとってどうだったのかなということ
を考えたところ、結局は親の働き方に合わせた制度で、子供の育ちにとって必ずしもいい形とい
うふうには言えないのではないかなというようなことも検討しないといけないというふうに私は
今思ってます。
そこでですけれども、この間、鳥取県の県下の女性議員の研修会での研修の内容を私まとめて
みましたけれども、まず10年先に保育園がなくなるということでした。それで2013年です
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から平成25年から、先ほど村長も御答弁されましたけれども、順次10年間かけて新システム
に移行していくと。そしてその背景に何があるかといいますと、これ全部講師の先生が言われた
ことですよ、民主党政権の新成長戦略があります。保育の産業化を重点施策に位置づけておると。
それの中身についてなんですけど、少子化による労働力不足対策に女性を労働市場に引き出し
ていく、そして医療、福祉、介護、保育、子育ての分野を新たな成長産業に、いわゆる雇用の拡
大を図っていきますという内容でした。そして女性の労働力率が北欧並みの70%台になると、
就労を支える保育や、それから子育てサービスの需要が非常に高まってきて現在の1.2兆円の
市場から2兆円から3兆円市場、企業が稼げる市場に膨らんでいくと。そういったことを見越し
ておるということでした。
そしてこの新システムの内容についてですけれども、この中身は、考え方は簡単だそうです。
介護保険制度と同じ仕組みだそうです。児童福祉法24条の市町村の保育実施義務の廃止がまず
あります。市町村の仕事は何が仕事になるかといいますと、厚生労働省の定めた基準で時間を単
位として保育の必要量、要保育度認定を市町村がするんだそうです。そして時間を単位として保
育の必要量、要保育度の限度額、保育サービス利用の上限額を決めるのだそうです。そしてその
費用を示した認定書と利用者補助金を申込者に交付する、これが役場の仕事だそうです。
そして利用者の補助金についてなんですけれども、これがいわゆる地域の地域主権の中身であ
りまして、地域の実情に応じた給付の設計をしましょうということで、特別会計を設定されるそ
うです。この特別会計では、財源の一元化ということで子育て関連予算を一括交付金として特別
会計に入れてくると。そしてその特別会計については地域の実情に応じて地域の裁量で配分を決
めていきますということです。
言ってみれば、これが地域主権改革の中身じゃないかなと思いますけれども、私から見れば、
要するに福祉を自治体に任せてしまうということなのかなというふうに思いましたけれども、そ
こで村長にお聞きしたいのですけれども、地域の実情に応じて地域の裁量で配分をしますよとい
うことなんですけれども、本当に十分な子育て支援の関連予算が、交付金がおりてくるのかとい
うあたりで、村長はどのように見解をお持ちでしょうか。
○議長(橋井
○村長(石
満義君)
操君)
村長。
国の税収や経済成長のぐあいからいって、また交付税のあり方から見て、
これまでのような国の税収で地方交付税という名のもとに地方を支えることが日本としてはでき
なくなったと、いずれできなくなるという、早晩そういう見込みが立てられておるというふうに
見ております。地域主権改革がまさしくその先鞭であると。そこに制度を変えていく、そして新
-86-
成長戦略なる具体性を持たせていくということであるというふうに思ってます。
ということで、今回の一括交付金の議論も、補助金を全部一括交付金にすれば3.1兆円の財
源がありますけれども、国土交通省や、その他の各省庁で2兆円は自分たちの仕事の糧にすると
いうことで、それぞれの補助金のメニューを残すということにしたようです。それで一括交付金
は1.1兆円ということでありますので、けさほどの新聞報道の話を子ども手当のことでしまし
たけども、神野直彦さんというのが地域主権改革のメンバーの関西学院大学の先生か何かであり
ます。この方が、やっぱり交付税と子ども手当は国がしっかり面倒見よという提案をされたわけ
ですけども、決してその要求に応じて国がこたえ切れるかというと、非常に難しいであろうとい
うふうに考えております。
鳩山総理が政権交代時に、こう言われました。地域は税源も考えよということを言われました
ので、いずれそういうことになるのかなという気がしておりまして、保育所の、保育所といいま
すか、子供の育てる手法については、それこそ日本は製造業が中心のときには男性が働きに出て
家で女性が育児、家事をするという傾向でありましたけれども、今は確実に女性がサービス産業
に勤めていらっしゃいます。ここでいえば1,000人の規模のサービス産業があるわけであり
ますので、女性もそういう場に出ていかれるということですので、一つの企業という、保育所を
企業扱いすることは別問題として、そういう育児を支えるというシステムは社会的につくり上げ
なければならないというふうに思っておるところでありますので、資料の中にありますように、
保育所の運営費は、公立の保育所は廃止になりました。それまでは保育料3,000万、国、県
の補助金3,000万、一般財源が4,000万で運営をしていましたけれども、ことしはもう
保育料2,800万に下がってますので、2,800万と残りは7,200万の一般財源でやっ
てますんで非常に厳しいものがありますけれども、この傾向は弱まらないと。とにかく自分のと
ころでどうやっていくのかということを知恵を出し、村民の皆さんにも御理解をいただきながら
子育てはやっていかなければならないということになろうかと思います。以上です。
○議長(橋井
満義君)
○議員(7番
江田
江田議員。
加代君)
もちろん村民の皆さんは地域で子供を育てるということに異存は
ないと思います。今までそうしてやってきましたから。そこでですけれども、午後の答弁に、財
源も地方で工面せよということを国が言っておったとしますと、それは本当に無謀な発言であり
まして、村長も日吉津村の場合、1,500万を超える高額所得者は数えるほどしかいないとい
うふうにおっしゃいましたけれども、本当にそうだと思います。東京や横浜、あのあたりと同じ
ようなレベルであるわけないですので、地方で財源を工面せよというような、教育や保育や医療
-87-
や介護、そういったことに地方で金を工面せいというようなことを国が言ってくるということは、
本当に怒りを持って村長もぜひとも抗議していただきたいと思います。
それで私は、女性議員の研修会の中で一体保育はどこがするのだろうかということも勉強して
きたんですけれども、結局、保育サービスを提供する事業者はだれがするのかな。今、保育の実
施義務ということで市町村がきめ細やかに支援してるわけですけれども、じゃあ、保育はどこが
するのかなというのは、これはもう介護保険を見ればよくわかるというふうなことでしたけれど
も、結局、国が指定事業者のガイドラインを定めて、県が指定基準を条例化して業者を指定する。
これ介護保険と同じだと思いますよね、介護保険の事業者を指定する。そして指定基準は、最低
基準はなくなりますので、指定基準にかわってサービスの類型ごとに指定していくんだそうです。
類型ごとというのはどういったことかといいますと、こども園と小規模保育サービス、短時間利
用者向け保育サービス、事業所内保育、早朝、夜間、休日保育、病後児サービスというようなこ
とで県が指定していくんだそうです。それで一業者が複数の指定を受けることができると。そし
てその事業者は利潤が生まれたらほかにこの利潤を回してもいい、そういったことが決まったと。
そういったことです。
そういった状況で、今の介護保険と同じなんですけれども、そうすると、要保育度認定といい
ましても時間で区切るわけですから、出てくる子供、園児の登園時間はばらばらさまざまですの
で、本当にこういった中で子供たちの保育、育ちといいますか、それが保障できるのかなという
私、心配しますけど、村長、いかがでしょうか。
○議長(橋井
○村長(石
満義君)
操君)
村長。
江田議員の質問に、介護保険の発想と同じだということで、まさしくそ
のとおりでありまして、ただ、これは自民党政権時代に指定管理に移せという方向が出されてお
りまして、その延長線上に物事の考え方が進められてきたというふうに見なければなりません。
それで平成16年に公立保育所の運営費補助金はなくなったわけでありますので、その延長線上
に物事があるということであります。
じゃあ、今の介護保険制度と類似な形の制度で子育てをやるということを考えたときには何が
一番ええのかということで、どういう体制で保育を受けるのがいいのかということであると、1
つは、このごろ町村の中で複数の保育所を持っていらっしゃるところは、半分は指定管理に出す
という考え方で進めていらっしゃいますので、これは1つ、地域の子供を育てるということでは、
費用の分担という介護の考え方とは別問題として、地域の子育てをする事業所が村内にあるとい
うことが大事なことではないかというふうに考えるところです。民間の事業者も参入ができると
-88-
いうことなら、そのときに地域の事業者も必要だなと、今初めてその説を聞きましたので、そう
いうふうな思いがしたところでありますけれども、そういう選択もあり得るなという気がします
けれども、根本的には、地域がどうやって子育てをするのかということだと思っておりますので、
それを答弁といたします。
○議長(橋井
満義君)
○議員(7番
江田
江田議員。
加代君)
そこで今、村長が指定管理っていうふうにおっしゃいました。私
も、今度、鳥取県下の議員研修が最近ありました。そこに行きたときにお聞きしたですけど、千
葉大学の先生の講演をお聞きしましたけれども、指定管理の問題で、プールで子供が排水口に巻
き込まれて死亡した事件がありましたよね。あのことを話されました。
あれは指定管理に出しておられまして、子供が亡くなってしまったわけですけれども、請け負
った民間の業者さんが下請に出してはいけないと約束事が書いてなかったということを言ってお
られるそうです。じゃあ、どうだったかといいますと、どう管理されているのか全く指定管理に
出した方も、それから受けた方も、それでまた出したわけですから、5年間、本当に効率、非効
率にばっかり目が行きていて、どういった管理の仕方がしてあったかいうことが点検されてなか
った。まだ本当にひどい話が、5年間、議会の議員も1人たりともその件で質問した人がいなか
ったというようなことを研修で聞きましたけれども、やはり私は、こういった事故につながるの
が、そういった民間事業者の事業運営だったりとか、指定管理に出したところでもこういった事
件になってしまったということを考えたときに、本当に教育とか保育とかはぜひとも公的な立場
でやっていくべきだというふうに強く思います。
ですから、もう時間がなくなりますけども、保育については日吉津村は、保育といいますと、
地域の方が本当に、地域の子育ての知恵がもう凝縮されているのが保育所だないかなと私思いま
すので、ぜひとも今の制度を維持して、さらに充実させていくという方向でいきていただきたい
と思いますけれども、最後にそのことの村長の見解をお伺いして、最後の高齢者の問題に行きま
す。よろしくお願いします。
○議長(橋井
○村長(石
満義君)
操君)
村長。
先ほどの保育所を介護の制度並みに事業者を事業認定をしながらという
ことでありますと、そういうことになってはならないと思いますけども、そういうことの制度が
取り入れられてはならないというふうに私は今の段階では思ってますけども、仮にそういうこと
になったときには民間の事業者に預けることになりますので、職員の給与費は払いませんので民
間の事業者に任せるということになりますし、そこに携わるみんなの職員の職もなくなるわけで
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すので、それは形を変えた指定管理制度を導入していかなければならないと。
形を変えたといいますのは、指定管理を受ける側もどちらかといえば村民の皆さんが責任を持
つ、例えば今、指定管理でうなばら福祉事業団の管理を持っておりますし、株式会社ひえづ物産
という会社もあります。それから社会福祉協議会もあります。何らかの形で、いいぐあいにいい
ますと、村内で循環をさせるという言い方にするのかという選択も出てくるではないかと。ただ、
こういうようなことが子育ての世界で導入されるべきでないというふうに強く思いますので、そ
のことを申し添えさせていただきます。
○議長(橋井
満義君)
○議員(7番
江田
江田議員。
加代君)
最後に、地域包括ケアシステムの構築ということです。これも介
護保険法の改定で言われておりますけれども、これが医療と介護で切れ目ないサービスの提供と
いうことです。そこで介護保険法の改正案を見ますと、非常に介護福祉士さんに大きな焦点が当
てられて、人材についてね、いるような気がします。このあたりも地域包括ケアシステムは高齢
者の方にとっては、言ってみれば、私たちがとったアンケートの中にも老後は在宅でということ
を圧倒的な方が望んでおられる様子がわかりました。
そこでですけれども、またアンケートの中に包括支援センターの動きが全く見えないなんてと
いうような回答もありました。ここは充実していけば、もちろん高齢者の方には喜んでいただけ
ると思いますけれども、この職員の配置についてですけれども、どのようにお考えになってます
でしょうか。
○議長(橋井
満義君)
○福祉保健課長(高森
高森福祉保健課長。
彰君)
職員の配置については、一応、包括支援センターの基準という
のがございます。それぞれ保健の分野、それから福祉の分野、そのうちの3職種があるべきでは
ございますけども、本村の規模の場合には1職種あれば、それで満ちてるという判断をさせてい
ただいているところでございます。
ただ、ちょっと拡大解釈した話になるかと思うんですけども、包括支援センターそのものが包
括支援システムというものの中でどう動いていくかということを考えますと、都市部なんか見ま
すと、福祉課とか保健課あるいは介護保険課みたいにばらばらになってるところがあろうかと思
うんですけど、うちの場合にはそれぞれの機能が一ところにございますので、それは職員の配置
が一ところにあってスケールメリットだというふうに思ってます。機能は果たせてるというふう
に思ってるところでございます。
○議長(橋井
満義君)
江田議員。
-90-
○議員(7番
江田
加代君)
それで、この地域包括ケアシステムの中で在宅重視ということが
うたわれております。これは国の意図がどこにあるかは別としまして、私は本当にこれは皆さん
が望んでおられますので、在宅で介護ができるように支援していかなければならないなと思いま
すけれども、先ほど村長もおっしゃいましたけれども、独居の方で認定を受けておられない方、
そういった方の支援もしていくようになるということでした。このたびの介護保険の見直しの中
で要支援1、2の該当者のサービスを給付外にするというようなことがほぼ決まったのか、決ま
りかけておるとかいうレベルだと思うんですけれども、そうすると、やはり私、仕事量はふえて
くると思います。
それからもう一つは、このたびの私たちのアンケートの中で、介護保険料が高い、サービスの
利用料が高い、そして国民健康保険については国民健康保険税が生活を圧迫しておるというよう
に答えておられる方もおられますし、医療費が高いので受診も抑制してますということが、本当
に生々しい回答が寄せられております。そのような中で、半数以上の方が生活が苦しくなったと
回答されておられますから、その中で地域包括ケアシステムができて新たなサービスがどんどん
できたとします。例えば24時間の介護のサービスが利用できるというようなサービスがあった
にしても、それが本当に所得の少ない人たちが利用できるサービスでなければ、これはまた困っ
たもんだなというふうに思いますので、そのあたり、私、何ていいますか、十分に人員の配置を
していただいて、相談活動もしていただいて、また減免制度なんかも設けて、この地域包括ケア
システムがいいシステムでよかったなって高齢者の方に喜んでいただけるような、そういったこ
とに住民と一丸となって取り組んでいけたらいいなと思いますけど、村長、いかがでしょうか。
○議長(橋井
○村長(石
満義君)
操君)
村長。
包括ケアシステムと介護保険の問題が紛らわしいところでありますけど
も、一緒に考えても不思議もないものであります。地域の中で包括ケアシステムの中で介護を受
けられる人、介護の状態にならない人ということがあるわけで、一緒な考え方で進めばいいのか
なという気がしておりますけれども、制度の改正としては、保険料もどうも5,000円を超え
そうですので、なかなか1号被保険者については厳しいものがあるようでありますけど、特例給
付ですか、それも設けてありますので、不十分とはいいながらもそういう制度の中で対応し、そ
してどちらかといえば給付を抑制する方向に、高齢化が急激に進む中では今のままの給付の制度
や保険料のシステムでは支え切れないのは明白でありますので、それを政府は抑制の方向に走ら
れると思います。そういう中ですけれども、地域の中で行政もそこに軸を移しながら、地域づく
りの観点から介護給付の適正なものと、そうでない、いわゆる障害者も含めた対応をしていくべ
-91-
きだというふうに考えてます。
○議長(橋井
満義君)
○議員(7番
江田
江田議員。
加代君)
最後ですけれども、介護保険の見直しも何回かされて、恐らく今
の保育所の制度もそうなんですけれども、国保の広域化とかいろいろありますけれども、やはり
団塊世代ですから、私たちです、私たちが後期高齢期を迎えるときに照準を当てていろいろと見
直しが何回か今後されていくと思います。その手始めにスタートが介護保険の第5期計画だし、
保育園でいえば新システムがスタートするというのもそうだと思いますんで、私も介護保険の広
域連合の議会に出させていただいてまして、本当に見直しの歴史というのは介護給付費の抑制の
歴史だったなというふうに今思っております。日吉津村の場合は、幸いにして30分ですぐ飛ん
でいける生活圏域で、福祉を充実していくのには最善の環境ではないかなと思っておりますので、
ぜひともきめ細やかな対応をよろしくお願いいたします。以上です。
○議長(橋井
満義君)
以上で江田議員の一般質問を終わります。
○議長(橋井
満義君)
以上で本日の議事日程はすべて終了いたしました。
なお、次回の会議は、12月17日午前9時より議案質疑を行いますので、議場に御参集くだ
さい。
本日はこれをもって散会いたします。御苦労さまでした。
午後4時30分散会
-92-