遊んで - 京丹後市

報道資料
環境保全&自然体験
琴引浜保全ツアー
第1弾!
平成 20 年 9 月 22 日
京 丹 後 市 役 所
鳴き砂の浜として全国で初めて「国指定天然記念物および名勝」に指定された琴引浜。自然
のバロメーター「鳴き砂」と、美しい白砂青松の琴引浜を守り育て、次代へ残すためには、こ
れまで以上に保全活動の輪を広げることが求められています。
はだしのコンサート実行委員会では、都市部にお住まいのみなさんと地元住民が一緒になっ
て白砂青松保全活動を行う「琴引浜保全ツアー」を開催します。
●開催日
平成20年9月27日(土)~28日(日) ※雨天決行(天候によって内容が変わることがあり
ます)
●場所
琴引浜海岸と周辺の松林(京丹後市網野町掛津)【宿泊場所】琴引浜周辺の民宿
【集合】琴引浜鳴き砂文化館 13:00 受付開始 13:30 開会
●.参加者
親子連れ20名(※9 月 17 日現在、申込者は全て京都市内 4 家族)
■主催:はだしのコンサート実行委員会
■後援:京都府、京丹後市、京丹後市教育委員会、
丹後広域観光キャンペーン協議会、
NPO 法人エコネット丹後、掛津区、遊区
「あなたの拾ったゴミが入
場券」というユニークなコ
ンセプトの『はだしのコン
サート』は、地元掛津区等
が中心となり組織された、
はだしのコンサート実行委
員会が主催しています。
●触れて
わずか数ミリの大きさの微
小貝。鳴き砂は、水と空気
で美しく磨かれた石英砂。
琴引浜では、鳴き砂を通し
た環境学習が盛んに行われ
ています。
■ツアー内容■
●遊んで
【1日目】
元気な松林にしか生えない
「松露」
。最近ではめっきり見
かけなくなりました。釣りた
てのアオリイカは透き通って
いてとてもきれい。この時期
限定の丹後の旬を探します。
豊かでおいしい丹後の自然。
①環境学習「なぜ、砂が鳴くんだろう?」13:45~
鳴き砂文化館で琴引浜の不思議について考えます。
②砂浜の清掃 15:00~16:30
地元のみなさんと協力して海岸漂着ゴミを拾います。また、海浜
植物の観察も行います。
③夕食 18:00~19:00
9 月、丹後の旬の食材といえば・・・。明日釣る予定(?)のアオリ
イカと採れる予定(?)の松露を食べて、ヤル気を起こそう!
④作戦会議「なぜ松が枯れるんだろう?」20:00~21:30
松林整備の方法と、明日のイカ釣りのレッスンをします。地元名
人の極意を教わって、明日は大漁だ!
【2日目】
⑤アオリイカ釣り(掛津周辺)6:00~8:00
猛練習の成果はいかに?スミをかけられないように注意して。
⑥海岸松林の整備 9:00~11:30
間伐、枝打ち、地掻きなど。みんなでやると案外楽しいものです。
松露が生えてくるようなきれいな松林を願って。
⑦昼食 12:00~13:30
●守ろう
砂浜の清掃と海
岸松林の手入れ
作業。地元の人た
ちと一緒に保全
作業をお願いし
ます。写真は、松
枯れの原因の一
つ、マツノマダラ
カミキリ。琴引浜
にもかなり侵入
してきました。
地魚とおばあちゃんの漬物、そして絶品・丹後のコシヒカリ。海
を眺めながら、地元のみなさんと一緒におにぎりを頬張ろう。
⑧松露探し 13:30~14:30
幻の(?)松露は、どんな場所にどんな風に生えているんだろう?
※解散は 15:30 頃を予定しています。汽車の方は、網野駅ま
でマイクロでお送りします。
■京都方面から列車で来られるなら・・・■
<往>
9:23 京都駅発「特急はしだて 1 号」
宮津乗換え→12:03 網野駅着
<復>
16:03 網野駅発「特急タンゴエクスプローラー 4 号」
福知山乗換え→18:49 京都駅着
■京阪神方面から自家用車で来られるなら・・・■
京都縦貫道宮津天橋立 IC から R312→R178 で
京丹後市網野町方面へ約 40 ㎞(約 60 分)
■予告■
第2回目:平成 20 年 11 月 1 日(土)~2 日(日)【タコばかし&芋掘りコース】※内容は変更も有り。
~
なくならない漂着ゴミ、衰退傾向が進む海岸松林
~
琴引浜の「白砂青松」を持続的に保全するために
さらに大きな保全の輪を広げよう!
■提案の趣旨
①これまでから琴引浜は、全国で初めて砂浜を禁煙化にするなど、掛津区民、鳴り砂を守る会
等を中心に、多くの方の手によってその美しい景観が維持されてきました。その長年の地道な
努力が実り、一昨年、鳴き砂の浜としては全国で初めて『国指定天然記念物及び名勝』の指定
を受けました。
しかしながら、海岸漂着ゴミは増加の一途をたどり、また後背の海岸松林は、全国的に広が
るマツクイの侵入や手入れ不足により衰退傾向が進んでいます。中国をはじめとする東アジア
地域の急速な経済成長、あるいは温暖化や酸性雨といった地球規模での問題を抱えた今、琴引
浜の「白砂青松」を取り巻く環境は、さらに厳しいものになると考えられ、このままでは今後
益々地元区民の負担は大きくなることも予想されます。
②夏は海水浴、冬はカニ料理客でにぎわう琴引浜も、それ以外のシーズン中は観光客誘致に向
けた特別な取組みが行われているわけではなく、閑散期の民宿等の稼働率を上げる余力は残さ
れている状況です。一方で、都市部に暮らす方々の旅行の楽しみ方も多様化し、これまでの単
なる「見る・食べる」の旅行から、自然体験、農林漁業体験といった「体験型」旅行の需要が
増えてきていると言われています。また、環境意識の高まりから、「自然を守りたい」「保全活
動に参加したい」
「こどもに環境学習を受けさせたい」といったニーズも増加しており、エコツ
アーも各地で行われています。
③丹後では、景気低迷・地場産業の停滞が続いています。少子高齢化が進み、
「限界集落」など
といった言葉が横行する中、私たちのふるさとにおいて地域産業を活性化し、雇用の場を確保
していくことは急務です。そしてその新しい産業は、環境に配慮し、限りある自然資源に依存
することなく、また流行や市場競争にとらわれることのない『持続可能な産業』でなくてはな
りません。これらの実現は、丹後で生まれ育った若者の「将来の居場所」を確保することを意
味します。
このような状況を踏まえ、今後も琴引浜の白砂青松保全活動が持続的に行われるために、
『環
境保全』『地域経済の活性化』『互いの信頼と公平』の共存が図られた、次のステップを目指す
ための試験的な取組みを行います。
環境保全
鳴き砂の音色
美しい松林・・・。
地域経済の活性化
人の交流
経済効果・・・。
互いの信頼と公平
白砂青松
保全活動
区民,事業者,観光客 etc
みんなが立場を超えて
理解と協力し合って・・・。
いろんな立場の多くの人が集まり、琴引浜の保全が図られる
試行的事業
民宿経営の人は・・・
上げ膳据え膳の
旅行も飽きた。
海岸掃除に来て
くれるお客さん
でいっぱい!
将来は
春と秋の閑散期。
お客さん来ない
かなぁ・・・。
試行的事業
地域の人は・・・
都会の人が手伝い
に来てくれる!浜
がきれいになるし
助かるわ~!
修学旅行・大学ゼミや
企業の研修旅行を誘致
うわぁ、ゴミが・・・。
また総役か・・・。
みんなの
笑顔
のイメージ
・
・
・
白砂青松保全
さらに将来は
こんな可能性も・・・
●海外旅行客誘致
(中国、韓国から)
●保全基金の設立
豊かな丹後の
海・山で子供
が環境学習が
受けられる!
(参加費の中から捻出
→ 保全活動費へ)
●「企画会社」の設立
(ツアーの企画・運営)
「学びの海岸」
都市部の子を持つ親は・・・
琴引浜の実現!
一次的効果
二次的効果
・環境保全の促進(定期的・継続的な取組み)
・地元区民の負担軽減(保全活動の担い手の確保)
・民宿等への経済効果(→リピーターへ)
・人の交流による地域活性化(都市部⇔地元)
・琴引浜のブランド化(環境学習の琴引浜)
・マスコミ等によるPR(直接・間接的効果の増幅)
・視察者の受け入れ(→直接的効果へ)
将来は・・・
・「環境業」(?)という新しい産業創出(→雇用の場)