東京都 CALS/EC アクションプログラム − 資 料 集 2− <CALS/EC 用語集> 平成 15 年 3 月 1 CALS/EC 用語集 本用語集は、下記の資料を参考に、作成・転載しております。 「建設 CALS って何?−誰にも聞けなかったことがわかる本−」 VE センター 建 設 CALS 研究会 平成 12 年 6 月 「建設 CALS/EC Q&A」 (財)日本建設情報総合センター 平成 12 年 1 月 (1) BPR:Business Process Re-engineering 企業体質や構造などを根本的に見直し、デザインしなおすことによって、企業業績 を向上させるための経営手法のことをいう。トップダウンによる推進と情報通信技術 の活用が必要とされる。 (2) CAD:Computer Aided Design グラフィック・ディスプレイを介して設計者がコンピュータの支援を得ながら設計 を行うシステムのことをいう。図形処理技術を基本としており、平面図形の処理を製 図用途に追うようにしたものを 2 次元 CAD、3 次元図形処理を製品形状の定義に利 用したものを 3 次元 CAD という。デザイン、製図、解析など設計の様々な場面で活 用される。 (3) CITIS:Contractor Integrated Technical Information Service 契約者(受注者)のデータを発注者(政府)に提供するサービスのことをいう。デ ータベース、データの登録管理、利用基準、利用者に対するサービスなど、調達・運 用に必要な情報を提供するために全ての要件を包含したシステムの概念である。 (4) CORlNS:Construction Records Information Service JACIC が運用する「工事実績情報サービス」のことをいう。公共工事発注機関が 発注した工事の工事実績データを工事実績情報データベースとして構築し、各公共工 事発注機関に情報提供を行うものである。公共工事発注機関は、建設会社に対して工 事実績データの登録について契約図書等で明文化し、義務付けている。 2 (5) DTD:Document Type Definition SGML や XML で文書を記述する際、その文書中でどのようなタグや属性が使われ ているかを定義したものであり、「文書型定義」という。SGML では文書は必ず DTD に従って作成される必要があるが、 XML では DTD は必ずしも必要なものではない。 (6) EC:Electronic Commerce 商取引に関わる全ての情報を電子的に交換して商行為をすること、あるいはそのよ うな行為が出来る社会環境のことをいう。従来は商取引に伴う書類の作成や受け渡し などを包括的に電子化する EDI(電子データ交換)と同義にとられることが多かっ たが、最近はインターネットによる商取引を指す場合が多い。 (7) EDI:Electronic Data Interchange コンピュータを介して各種の取引デ−タを電子的に交換することをいう。EDI の 正確な定義は「異なる組織間で、取引のためのメッセージを、通信回線を介して標準 的な規約(可能な限り広く合意された各種規約)を用いて、コンピュータ(端末を含 む)間で交換すること」である。取引データに加え、技術デ−タ、管理データ等の技 術、管理を含めた全てのデータを対象とする。 (8) GIS:Geographical Information System 地図に関する属性情報をコンピュータを利用して解析するシステムのことをいう。 GIS で扱う情報は人口密度や土地利用などの人為的要素、気象条件や地質などの自然 的環境要素など多岐にわたる。属性情報を加工し特定目的のための解析/計画支援す ることを目的にしており、地図を利用した設備管理システム(FM)とは区別すること もある。都市計画や土地管理、マーケティングなど様々な分野で利用されている。 (9) PDF:Portable Document Format 米 Adobe Systems 社が開発したファイル形式である。PDF は、ドキュメントを作 成した環境とは別の環境(異なる機種、OS、アプリケーション、フォント)との間 のドキュメント交換を可能にする。PDF ファイルを閲覧するビューワ(Acrobat Reader)は Adobe 社のサイトから無償でダウンロードできる。 3 (10) SGML:Standard Generalized Markup Language 文書の論理構造をタグと呼ばれる簡単なマークで記述する言語のことをいう。ISO で 1986 年 10 月に国際規格化された。文書データの多角的利用と異機種間の文書交 換を目的として制定され、電子出版分野などで注目されており、CALS の要素技術で もある。 (11) STEP:Standard for the Exchange of Product Model Data ISO が標準化を進めている製品データ交換のための国際標準規格(ISO10303)のこ とをいう。「STEP」というのはこの規格の愛称である。STEP は概念設計から詳細 設計、試作・テスト、生産、サポートに至る1つのライフサイクル全体にわたって必 要になるすべてのデータ(製品データ)を表現し交換するための規格である。 (12) TECRIS:Technical Consulting Records Information Service JAClC が運用する「測量調査設計業務実績情報サービス」のことをいう。公共発 注機関ならびに公益民間企業が発注する公共性の高い事業に関する業務実績情報を データベース化し、発注機関および企業に対して情報提供を行うものである。 (13) XML:Extensible Markup Language SGML のサブセットとして 1998 年 W3C において勧告された規格である。SGML の持つタグの拡張性を残しつつ、Web 上で使用する際の処理性能の向上と SGML の 複雑な規格を解消することを目的として開発された。現在、文書の標準化を指向する 様々な場面で適用されてきており、国土交通省においても、電子納品に係わる各要領 /基準の管理項目の定義において XML を適用している。 (14) アプリケーションプロトコル:Application Protocol STEP で定めたアプリケーション(ソフトウェア)の規格である。建築や機械などの 産業別の規格と、各産業に共通の規格がある。 4 (15) グループウェア:Group Ware グループの作業を支援するために作られたソフトウェア、およびソフトウェアを含 む仕組みのことをいう。ネットワークに接続されたパソコンやワークステーションで の利用を前提にしている。電子メールをはじめ、電子掲示板、グループ・スケジュー リング、文書情報の共有データベースなどの機能を持つ。最近は業務の流れに沿って 担当者に文書を回覧する「ワークフロー管理」機能を強化したグループウェアが増え ている。 (16) 情報リテラシー:Information Retelacy パソコンやソフトウエアなどを取り扱う能力のことをいう。リテラシーとは「読み 書きの能力」という意味である。 (17) デジュールスタンダード dejure standard 公的な標準化団体(ISO、W3C など)が策定した標準規格のことをいう。 (18) デファクト・スタンダード:de facto standard 公的に認定されていなくとも、市場の過半を占め、その規格に追従するメーカーが 多く、製品仕様が標準的なものとして認知された状態で、事実上の標準のことをいう。 家庭用ビデオにおける VHS、パソコン向け OS における Windows、インターネッ ト上の通信プロトコルにおける TCP/IP などがデファクトスタンダードの例として 挙げられる。 (19) 電子認証:electronic authentication セキュリティ確保のために、ネットワーク上の個人、法人が確かに「本人」である ことを確認する手続きのことをいう。エレクトロニック・コマースの促進のために欠 かせないシステムである。ネットワーク上での電子化されたデータ(例えば、ユーザ ーID とパスワード)だけから確認せざるを得ないため、証明書を発行するだけの信 頼するに足る第三者機関を含む認証システムとデータのセキュリティを保証するた めの暗号システムが求められている。 5 (20) 電子署名 文字や記号、マークなどを電子的に表現して署名行為を行うこと全般を指し、デジ タル文書の正当性を保証するために付けられる署名情報のことをいう。現実の世界で 行なわれる署名を電子的手段で代替したものである。電子署名に法的効力を認めるか どうか、また、どの方式を電子署名として認めるかといった事項は、国によって異な る。 (21) 電子納品 調査、設計、工事などの各業務段階の最終成果を電子データで納品することをいう。 ここでいう電子データとは、各電子納品要領(案)に示されたファイルフォーマット に基づいて電子化された資料・情報を指している。 (22) ライフサイクル:Lifecycle 建設分野においては、調査・計画、設計、施工及び管理(撤去まで含む)といった 周期(サイクル)のことをいう。 (23) ワークフロー:Workflow オフィスの業務に関連する情報を部門などで共有し、その情報の流れを管理するこ とをいう。業務プロセスは、定型的なルールに沿って、人から人、部門から部門に流 れていくが、これをコンピュータで管理し、連携ミスを防止したり、効率を上げよう というものであり、BPR の一環として導入される。最近では、グループウエアの機 能の 1 つとしてワークフロー管理機能が用意されていることが多く、この場合、電子 メール、データベースの機能をもとに文書や情報などの作業者相互間の流通ができる ように考慮されている。 6
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