「コロンブスの卵」 米国リート市場の投資環境について - Goldman Sachs

受益者向け
臨時レポート
ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント株式会社
2007年5月21日
米国リート市場の投資環境について
受益者の皆様
『コロンブスの卵』の基準価額の推移
(円)
(2003年10月27日(設定日)~2007年5月21日)
18,000
時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
17,000
平素は、ゴールドマン・サックス 米国REITファンド(愛
16,000
称:コロンブスの卵)をご愛顧頂き、誠にありがとうござ
15,000
います。
5月14日~18日の米国リート市場は、5日連続で下落し、
参考指標であるMSCI米国リート指数(現地通貨ベース
Bコース
14,000
13,000
/価格指数)で、前週末比▲6.3%と大きく下落しました。
12,000
このため、同期間の動きを反映する5月15日~21日の
11,000
基準価額は、Aコース(為替ヘッジあり)で▲5.4%(▲704
10,000
円)、Bコース(為替ヘッジなし)で▲4.4%(▲656円)、と
9,000
大幅に下落することとなりました。本レポートでは、米
8,000
03/10
国リート市場の投資環境について、以下の通りご報告
Aコース
基準価額(2007年5月21日現在)
基準価額(2007年5月21日現在)
Aコース(為替ヘッジあり):
Aコース(為替ヘッジあり):12,362円
12,362円
Bコース(為替ヘッジなし):14,365円
Bコース(為替ヘッジなし):14,365円
04/4
04/10
05/4
05/10
06/4
06/10
07/4
上記は過去の実績であり、将来の結果を保証するものではありません。
させていただきます。
米国株式市場および米国リート市場の動向について
直近のリート市場は神経質な展開が続いておりますが、少し長い時間軸で株式市場の動きと比較すると、以下のとおり
です。
2006年のリート市場は、株式市場と歩調を合わせる形で堅調に推移しましたが、大型M&Aなどの好材料を背景に、年間
ではリート市場が株式市場を大きくアウトパフォームしました(リート市場:+30.2%、株式市場:+13.6%)。
その後、新高値を付けた今年2月半ば以降のリート市場は、やや方向感の乏しい動きが続いていましたが、株式市場が
4月以降に発表された好調な1-3月期決算を好感して大きく上昇したにもかかわらず、リート市場は大きく出遅れた形と
なっており、昨年来からのリート市場のアウトパフォーム幅は急速に縮小しつつあります(下図点線囲み)。
150
【米国株式市場および米国リート市場の推移】
(2005年12月30日~2007年5月18日)
【期間別騰落率の比較】
(2005年12月30日~2007年5月18日)
140
米国リート市場
(MSCI米国リート指数)
130
2006年1-12月
2007年1-3月
2007年4-5月
米国リート市場
30.2%
2.6%
-6.6%
米国株式市場
13.6%
0.2%
7.2%
120
110
米国株式市場
(S&P500指数)
100
90
12/30/05
3/30/06
6/30/06
9/30/06
12/30/06
3/30/07
米ドルベース
出所:ブルームバーグ
本資料は受益者向けに投資信託の運用状況を開示するための情報提供を目的としてゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントが作成した資料で
あり、有価証券の取得の勧誘を目的とするものではありません。本ファンドは投資信託証券など値動きのある証券(外国証券には為替リスクもありま
す。)に投資し、基準価額は変動します。したがって、元金が保証されているものではありません。投資した資産の価格の減少を含むリスクは、投資
信託をご購入のお客様が負うことになります。
本資料に記載された過去の運用実績に関する数値・データは将来の結果を保証するものではありません。本資料に記載された市場やポートフォリオ
の見通し等は、本資料作成時点でのゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントの見解であり、将来の動向や結果を保証するものではありません。
受益者向け
臨時レポート
ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント株式会社
米国株式市場におけるセクター別の動向
右図は、2006年の1年間および2007年4月~直近ま
での、リート指数および米国株式の主要セクター指
数の騰落率の比較です。
特徴的なことは、2006年を通して好調だったセクター
群が、2007年4月以降には市場平均を下回っている
のに対し(エネルギー除く) 、2006年に低調だったセ
クター群は、ここ最近で市場平均を上回る上昇を見
せており、対照的な動きを示しています。
【米国株式の主要セクター別騰落率比較】
(期間:2006年1月~12月、2007年4月~5月18日)
2006/1 - 2006/12
電気通信サービス
2007/4 - 2007/5/18
33%
リー ト指数
30%
エネルギー
エネルギー
12%
情報技術
8%
20%
資本財サービス
8%
一般消費財サービス
16%
ヘルスケア
7%
公益事業
16%
公益事業
7%
特に、07年4月以降において市場平均を下回るセク
ター群は、(米国の)内需関連セクター(消費関連な
ど)に集中していることが伺えます。(右図右表)
金融
16%
素材
7%
素材
13%
電気通信サービス
7%
生活必需品
12%
金融
6%
この背景としては、景気減速感の強まる米国に対し、
相対的に欧州やアジアなどが堅調なマクロ景気を謳
歌する状況下、グローバルに収益基盤を持つセク
ター(エネルギー、情報技術等)が選好された一方で、
内需型産業が物色の対象から外れたと考えられま
す。
資本財サービス
11%
一般消費財サービス
4%
情報技術
8%
生活必需品
4%
ヘルスケア
5%
リー ト指数
-7%
リート指数:MSCI米国リート指数(米ドルベース/価格指数)
その他セクター指数:MSCI米国株式指数の各セクター指数(米ドルベース/価格指数)
出所:MSCI、ブルームバーグ
つまり、代表的な内需型産業の一つであるリートは、米国市場における循環物色の結果として、下落したものと見られま
す。
今後の見通し
当社の米国リート市場に対する見通しについては、従来より変化はありません。米国景気はやや減速感を強めているも
のの、基本的にはソフト・ランディングに向かうという見通しを維持しています。
特に、不動産ファンダメンタルズに目を向けると、商業用不動産の需給バランスはタイト化が進んでいます。建設コスト
が高止まりするなか新規供給が乏しくなっており、一方で雇用者数の増加からオフィス需要は右肩上がりで推移してい
ます。この結果、賃料は引き続き上昇基調を維持するものと考えています。 FFO(ファンド・フロム・オペレーション:不動
産売却損益を除いた純利益に減価償却費を加算した金額。リートの代表的投資尺度。)ベースでみても、2007年は一桁
台後半の増益率を維持する見通しです。
当面の間、リート市場は神経質な展開が続くことが考えられます。しかしながら、ファンダメンタルズ面では売り要因が見
当たらないため、市場が落ち着きを取り戻した後は、ファンダメンタルズを意識した相場展開に回帰する可能性は高いと
考えられます。
以 上
本資料は受益者向けに投資信託の運用状況を開示するための情報提供を目的としてゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントが作成した資料で
あり、有価証券の取得の勧誘を目的とするものではありません。本ファンドは投資信託証券など値動きのある証券(外国証券には為替リスクもありま
す。)に投資し、基準価額は変動します。したがって、元金が保証されているものではありません。投資した資産の価格の減少を含むリスクは、投資
信託をご購入のお客様が負うことになります。
本資料に記載された過去の運用実績に関する数値・データは将来の結果を保証するものではありません。本資料に記載された市場やポートフォリオ
の見通し等は、本資料作成時点でのゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントの見解であり、将来の動向や結果を保証するものではありません。