最近の世界の金融市場の動向について - Goldman Sachs

2010年5月7日
最近の世界の金融市場の動向について
情報提供資料
4月30日から5月6日にかけて、ギリシャの財政問題を背景に世界の主要な株式市場は軟調な展開となりました。
4月に入り、ギリシャの財政不安とEU(欧州連合)やIMF(国際通貨基金)によるギリシャ支援への先行き不透明感が
月に入り ギリシ
財政 安と (欧州連合)や
(国際通貨基金)によるギリシ 支援
先行き 透明感が
強まる中、4月27日(火)に大手格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)社がギリシャ国債の格付けをBBB+
からBB+への3段階引き下げを発表しました。ギリシャ国債が投機的格付けに引き下げられたことで、政府債務比率
の高いポルトガルなど欧州諸国へ財政問題が広範囲に波及するとの懸念が高まりました。欧州中央銀行が信用
不安の高まるユーロ圏の国債を購入するとの見方もありましたが、5月6日(木)に開催された政策委員会において
ユーロ圏の国債市場を支える対策が打ち出されなかったため失望感が広がり、株式市場の下落要因となりました。
また、5月2日(日)に中国人民銀行が銀行の預金準備率の引き上げを発表したことも株式市場への悪材料となりま
した 今回の預金準備率引き上げは今年3度目となり 金融引き締めによって世界経済をけん引してきた中国の経済
した。今回の預金準備率引き上げは今年3度目となり、金融引き締めによって世界経済をけん引してきた中国の経済
成長への影響が警戒されました。
外国為替市場では、ユーロ圏の財政問題の懸念から円、ドルに対してユーロ安が進行しました。一方で、世界的な
信用不安の高まりや、中国の経済成長鈍化懸念などによる原油等コモディティ価格の下落を背景に「質への逃避」の
動きが加速し、高金利通貨や資源国通貨が売られ、円やドルが買われる動きが強まりました。
【各市場の騰落率】
期間:2010年4月30日~5月6日
期間:2010年4月30日
5月6日
リート市場
株式市場
債券市場
商品市場
金
1.4%
2%
先進国国債
0.3%
0%
新興国国債
(現地通貨建)
%
-1.0%
新興国国債
(米ドル建)
-2.0%
-2%
日本株式
-3.1%
-4%
-6%
-8%
-10%
先進国株式 米国株式
-4.9%
-5.0%
ナスダック
-5.8%
インド株式
-3.3%
米国リート
-4.5%
新興国株式
-4.6%
ブラジル株式
-6.1%
中国株式
-6.0%
世界リート
-5.1%
欧州株式
-7.3%
ロシア株式
-8.7%
原油
-10.5%
-12%
出所:ブルームバーグ
インデックスは原則として現地通貨ベース、それ以外は表示通貨を記載。
先進国株式:MSCIコクサイ指数、米国株式:S&P500、ナスダック:ナスダック総合指数、欧州株式:ダウユーロ50種株価指数、日本株式:TOPIX、新興国株式:
MSCIエマージングマーケット指数、ブラジル株式:ブラジルボべスパ指数、ロシア株式:MSCI ロシア、インド株式:ムンバイSENSEX30種、中国株式:ハンセン
中国企業株指数(H株)、世界リート:S&P/CitigroupワールドREIT指数(米ドルベース)、米国リート:MSCI米国REIT、先進国国債:シティグループ世界国債指数、
新興国国債(現地通貨建):JPモルガン・ガバメント・ボンド・インデックス・エマ ジング・マ ケッツ・グロ バル・ダイバ シファイド 新興国国債(米ドル建):
新興国国債(現地通貨建):JPモルガン・ガバメント・ボンド・インデックス・エマージング・マーケッツ・グローバル・ダイバーシファイド、新興国国債(米ドル建):
JPモルガン・エマージング・マーケッツ・ボンド・インデックス・グローバル・ダイバーシファイド、原油:WTI現物(米ドルベース)、金:ニューヨーク商品取引所(米ドル
ベース)
本資料は、情報提供を目的としてゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント株式会社(以下「弊社」といいます。)が作成した資料であり、特定
の金融商品の推奨(有価証券の取得の勧誘)を目的とするものではありません。本資料に記載された過去のデータは将来の結果を保証するも
のではありません。本資料は、弊社において入手した信頼できると思われる資料に基づいて作成されていますが、弊社がその正確性・完全性を
保証するものではありません。本資料に記載された市場の見通し等は、本資料作成時点での弊社の見解であり、将来の動向や結果を保証する
ものではありません。また、将来予告なしに変更する場合もあります。本資料の一部または全部を、(I)複写、写真複写、あるいはその他いかな
る手段において複製すること、(Ⅱ)弊社の書面による許可なく再配布することを禁じます。
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ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント株式会社
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2010年5月7日
最近の世界の金融市場の動向について
【為替の騰落率(対円ベース)】
先進国通貨
情報提供資料
期間:2010年4月30日~5月6日
新興国通貨
0%
米ドル
-0.7%
人民元
-0.7%
2%
-2%
インドネシア・ルピア
-3.1%
豪ドル
-3.3%
-4%
ユーロ
-4.6%
ブラジル・レアル
-4.3%
メキシコ・ペソ
-4.6%
ロシアルーブル
-4.2%
南ア・ランド
-4.2%
-6%
-8%
ポーランド・ズロチ
-8.5%
-10%
トルコ・リラ
-10.3%
-12%
出所 ブル ムバ グ 各通貨対円のスポット・レート
出所:ブルームバーグ
各通貨対円のスポ ト レ ト
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保証するものではありません。本資料に記載された市場の見通し等は、本資料作成時点での弊社の見解であり、将来の動向や結果を保証する
ものではありません。また、将来予告なしに変更する場合もあります。本資料の一部または全部を、(I)複写、写真複写、あるいはその他いかな
る手段において複製すること、(Ⅱ)弊社の書面による許可なく再配布することを禁じます。
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