Technology Summary 肝線維症、肝硬変をターゲットとするリポソーム製剤(U516) 本発明の実用化・産業応用を目指して、技術移転を受けて頂く企業様を求めます Description Business Opportunity 肝線維症や肝硬変は、ウイルス性肝炎や アルコール性肝炎から悪化する疾患で、日 本国内で約40万人の患者が存在するが、効 果的な薬剤が無く、根治治療は肝移植だけ の難治性疾患である。こうした疾患に対し て、低分子医薬品や核酸医薬品で優れた効 果を達成するためには、肝臓内の標的細胞 に医薬品を効率的に送達する技術が必要で ある。 低分子医薬品であるドキソルビシン(抗がん 剤)や、siRNAを内包したリポソーム製剤を作 成し、病態動物に投与する実験を行った。リポ ソーム製剤の投与により、担癌マウスでは抗腫 瘍効果が増大し、肝硬変モデルマウスでは肝硬 変の進行を抑制することを示すデータが得られ ている。 京都大学の川上先生らは、肝硬変等の病 態時の肝臓組織に効率的に薬物を送達する リポソーム製剤を開発した。発明者らは、 マンノース‐6-リン酸(M6P)をリンカーを 介してコレステロールに連結したコレステ ロール誘導体(M6P-chol)を作成し、一定 量のM6P-cholを含有したリポソームを開発 した。このリポソームは、細胞表面のM6P 受容体を認識して効率的に細胞内に取り込 まれる。 肝線維症や肝硬変等では、肝臓中のM6P受 容体発現レベルが上昇することが知られて おり、本発明のリポソームは肝臓をターゲ ティングする薬物キャリアをなり得る。ま た、一部の腫瘍細胞は細胞表面にM6P受容 体を高発現しており、本発明のリポソーム はこのような腫瘍 組織を標的とし た薬物 キャリアとしても利用できる。 今後は、本発明の医療応用を目指して、技術 移転を受けて頂く企業様を求める。 【本技術の適用産業】 肝線維症、肝硬変等の治療薬のDDS製剤 マンノース-6-リン酸受容体を高発現する腫 瘍組織をターゲティングする薬剤キャリア 細胞選択的な薬物・核酸導入試薬(研究用試 薬) Patent 特願 20XX-XXXX 【発明の名称】6炭糖-6-リン酸修飾コレステ ロール誘導体含有製剤 【発明者】運敬太ほか 【出願人】国立大学法人京都大学 国立大学法人岐阜大学 Advantage ① 内包した薬剤を標的細胞に高効率に送達 することができる。 ② 少ない投与量で、高い治療効果が得られ る。 ③ 様々な薬剤(低分子化合物、核酸、タン パク質)の送達に適用可能である。 関西ティー・エル・オー㈱ Kansai Technology Licensing Organization Contact 〒606-8501 京都市左京区吉田本町 京都大学 産官学連携本部内 関西TLO(株) TEL (075)753-9150 / (075)353-5890 E-mail : [email protected]
© Copyright 2024 ExpyDoc