Agilent 83437A 広帯域光源 Agilent 83438A エルビウムASE光源

Agilent 83437A
広帯域光源
Agilent 83438A
エルビウムASE光源
Product Overview
H
シングルモード・ファイバ用コンポ
ーネントおよびサブシステムの評価
に最適なインコヒーレント光源
ご注意
2002 年 6 月 13 日より、製品のオプション構
成が変更されています。
カタログの記載と異なりますので、ご発注の
前にご確認をお願いします。
2
テクノロジー
Agilent 83437A広帯域光源は、Agilent
の端面発光ダイオード(EE-LED)技
術をベースとした光源です。EE-LED
は、シングルモード・ファイバのア
プリケーションでは、汎用のLEDに
比べて著しく大きなパワー密度を持
ち、白色光源と比べると100倍以上の
パワー密度を持ちます。
1550 nm
変調出力
ドライバ
EELED
<1 dB
1310 nm
ドライバ
EELED
合波出力
1430 nm
<4 dB
組み合わせは自在。Agilent 83437Aは、
ドライバ
EELED
1200nmから1650nmの範囲で用意され
た5つの波長帯のEE-LEDから、4つ
1650 nm
<1 dB
までのEE-LEDを組み合わせて1つの
ドライバ
EELED
出力の光源を構成できます。裏面パ
ネルに用意されたコネクタから、
TTL互換信号を供給することで変調
光としたり、いずれかのEE-LEDを選
択的にオン(オープン接続)または
Agilent 83437A ブロック図(オプション003、004、006装着時)
オフ(ショート)することができま
1310+1550mmおよび1430+1650mmのカプラはロスを最小にするために波
長依存性を持っています。他のカプラは、標準的な3dBカプラを使用しています。
す。
複数のEE-LEDの構成では、光カプラ
で合波し1つのコネクタから出力さ
れます。カプラでの損失を最小に抑
えるために、波長依存性カプラと波
長無依存性カプラをご発注の構成に
合わせて用意します。また、測定系
のもつ反射に敏感な場合に、機器の
リターンロス特性を向上するために、
光アイソレータを出力段に設けたり、
を利用した光源です。この光源は、
EE-LEDと比べて100倍強く、白色光
源と比べれば1万倍以上強い光が得ら
れます。したがって、大きな損失
Agilent 83438AエルビウムASE光源 (クロストークやアイソレーション)
をもつ光コンポーネントの評価に理
は、エルビウム・ドープ・ファイバ
からの増幅された自然放出光(ASE) 想的な光源です。
アングルド・コンタクト(斜め研磨)
コネクタに置き換えたりするオプショ
ンも用意しています。
ポンプ・レーザは、エルビウム・ドー
ム・ファイバを励起する「蛍光材」
の役目をもちます。変調入力によっ
て、オン/オフの制御または、ロック
イン技術等に使用できるように300Hz
までの変調が可能です。
変調入力
ドライバ
標準で内蔵されたアイソレータが光
源側への影響を阻止し、光源の安定
度を著しく向上させています。アン
グルド.コンタクト・コネクタおよ
び、内蔵ポラライザ(偏光子)がオ
プションで可能です。
ポンプレーザ
エルビウム・
ドープ・ファイバ
Agilent 83438A ブロック図
カプラ
アイソレータ
出力
3
貢献
市場の要望に応じて...
品質と性能を向上し...
光ファイバ・コンポーネントやサブ
システムを開発/製造しているメー
カでは、ダイナミックで成長著しい
マーケットであることを実感してい
ることでしょう。同時に、世界各地
から競合が現われているのも事実で
す。このことは、こうしたデバイス
がより複雑化するにもかかわらず製
造コストを低減させなければならな
いというプレッシャを増大させます。
そして、デバイス1個当たりの試験コ
ストは、測定器の初期投資同様に、
低く抑える必要があります。
より高確度の測定を
高いスループットで
行うことで、お客様
の生産性と競合性を
増強します。
広帯域光源
Agilent 83437A
エルビウムASE光源
Agilent 83438A
光スペクトラム・アナライザ
(Agilent 8614XBシリーズ)とAgilent
83437A/83438A光源を組み合わせる
ことで、こうした光デバイスを正確
に測定できるようになります。信頼
性と再現性に富んだ測定は検査マー
ジンを狭めることにつながり、その
結果、不良率を下げることによって
より優れた製品を高い利益率で生産
することが可能です。
...しかもスループットも向上
光スペクトラム・アナライザ
Agilent 8614XBシリーズ
白色光源や汎用的なLEDに比べて非
常に強いパワー密度をもつ光源は、
光スペアナの掃引時間を短くするこ
とができます。単純な波長損失特性
を行う際も、偏波など他の影響を含
む複雑な測定をする際も、Agilent
83437A/83438A光源を用いた試験セ
ットアップは、総合的な測定時間を
著しく短縮します。
基 準
被測定デバイス
基本的な測定セットアップ
最適な測定器で...
主要なコンポーネントやサブシステ
ムのテストでは、Just-Enough-Test
(丁度よい測定)という考え方にもと
づいて、必要な強度の光源を提供し
ます(次ページ参照)。必要な機能だ
けを備え、操作も簡単です。
広帯域光源
83437A/83438A
偏光子
光スイッチ
8606Xシリーズ
光スペクトラム・アナライザ
8614XBシリーズ
DUT
偏波コントローラ11896A
波長可変レーザ光源
8164A
2x2
N x1 マルチウェーブレングス・
メータ86120C
DWDMデバイス評価用測定システムの一例です。カスタム・システ
ムとしてご提供することで、必要な測定や確度に応じた測定が行え
ます。
4
波長損失測定
多くのパッシブ光コンポーネントの
ロスなどの特性は波長に応じて変化
します。数nmの範囲で変わるものも、
数100nmに渡るものもあります。こ
れが重要なパラメータとなるならば、
Agilent 83437Aおよび83438A光源は、
被測定デバイスへの入力光として、
光スペクトラム・アナライザと組み
合わせた波長損失特性の評価に最適
な信号源です。
Agilent 83438A ASE光源の出力パワー
と、Agilent 8614XBシリーズ光スペア
ナの高感度の組み合わせによって、70dB
までの測定レンジが確保されます。
Agilent 83437Aは、最大4波
までのEE-LEDを内蔵することが
でき、広い波長範囲に渡っての挿
入損失、クロストーク、偏波依存
性ロスの測定を可能とします。
アイソレーションやクロストークと
いったパラメータは、試験セットア
ップに広い測定レンジを要求します。
D-WDM
1550/1650 Coupler
50 dB
Agilent 83437A広帯域光源と
Agilent 8614XB光スペクトラ
ム・アナライザ(OSA)による光
フィルタの測定例
Port 1
Port 2
Port 3
Port 4
Common
Agilent 83438Aは、Dense-WDMに使用
されるDemuxフィルタなどのコンポーネント
の測定に十分なパワー密度を提供します。
83437A広帯域光源は、4つのEELED
を備え、白色光源に比べ100倍
(20dB)以上のパワー密度があります。
したがって、広い波長範囲に渡って
ロスが大きなデバイスでも簡単に測
定できます。83437Aを使用すれば、
多様なコンポーネントが測定できます。
10dB固定光アッテネータのフラ
ットネスを500nmに渡って測定
した例
さらに、アベレージングの回数が減
るため、掃引時間が著しく短縮され
ます。
測定レンジ
(dB)
80
オプティカル・ベンチ上での光学
材料(赤外線フィルタ等)の波長
の特性評価。
83437A/83438A光源の変調
機能と、8614XB OSAのADC
ACトリガモードを併用すれば、
周囲光の影響を除去できます。
エルビウムASE光源
Agilent 83438A
60
40
20
白色光源
Agilent 8614XB #002
0
900
1000
1100
1200
広帯域光源
Agilent 83437A
1300 1400
波長(nm)
1500
3種類の光源をAgilent 8614X光スペクトラム・アナライザ
を1nmの分解能帯域幅(RBW)で使用したときの測定レンジ。
分解能帯域幅を0.1nmに狭めると測定レンジは図の値より
10dB下回る。
1600
1700
5
その他のアプリケーション
Dense-WDMシステムでは、1550nmの
狭い波長域に複数の信号を送ってい
ます。こうしたシステムで使用され
る光アンプは、その波長に対する利
得の依存性は確実に評価されなけれ
ばなりません。
Agilentが提唱するノイズゲイン・プ
ロファイルは、飽和信号光(波長可
変レーザ光源)と広帯域光源だけを
用い、光アンプがWDMの環境下でど
のような性質を持つか容易に評価で
きる方法です(詳細は『Product Note
71452-3J』を参照)。このノイズゲイ
ン・プロファイル法は、光アンプの
光スペクトラム・アナライザ
Agilent 8614XB
波長可変レーザ光源
Agilent 81682A #003
0.5
相対利得(dB)
ノイズゲイン・プロファイル
0
ノイズゲイン・プロファイル
(1560nmで飽和)
–0.5
–1
1554
1556
1558
1560
1562
波長(nm)
多信号にての測定
ノイズゲイン・プロファイルにて得た相
対的な利得のカーブは、DWDMの各チャ
ネルに相当する複数の信号を印加した直
接法によって得た値とよく一致します。
Ext. Trig
出力変調
25 kHz
Sync
Out
広帯域光源
Agilent 83437A
3dB
カプラ
Ext. Mod. 11890A
光アンプ
利得の波長特性を正確に測定できま
すので、4波、8波および16波に至
るDense-WDMシステムに用いたとき
の性能を十分に推定することができ
ます。
ノイズゲイン・プロファイル法の測定セットアップ
偏波モード分散測定
光ファイバ内を伝播する偏波の状態
が異なることに起因する分散、偏波
モード分散(PDM)は光ファイバ・
ケーブルやシステムの帯域幅を制限
する一因となります。2.5Gb/s以上の
レートで伝送するシステムでは、敷
設するケーブルの偏波モード分散
(PMD) を予め抑えておく必要があ
るでしょう。PMD測定の代表的な方
法に波長スキャン法があります。こ
れは、光源と2つの偏光子および光
スペクトラム・アナライザを用意す
れば測定が可能です。
被測定デバイスとなるファイバの長
さが比較的短い(数km以下)の場合、
正確なPMD測定には、広い波長範囲
に渡って測定する必要があります。
一方、ファイバが長い場合、または、
既に敷設されたリンクの場合には、
波長範囲はそれほど広くする必要は
ありませんが、光源のパワーの高い
4km長のPMDが小さいファイバ・スプ
ールのPMD測定例
ものが要求されます。
光スペクトラム・アナライザ
Agilent 86142B
広帯域光源
Agilent 83437A+#003,004,006
被測定デバイス
(ファイバ)
偏光子
偏光子
波長スキャニング法によるPMD測定セットアップ
Agilent 83437Aは、最大500nmの波長
範囲をカバーするので、PDL挿入損
失が低くても影響が無視できないよ
うなデバイスの測定には最適です。
また、83438Aは、パワー密度が大き
いので、中∼高程度のPDL挿入損失
があるデバイスでも測定できます。
6
Agilent 83437A仕様
仕様および特性
ピーク波長
3dB帯域幅2
全パワー3,7
ピーク密度2,3
適合ファイバ
出力リターンロス2
パワー密度4
変調2
レーザ/LED安全
質量
外形寸法6
電源
使用温度
保管温度
1
2
3
4
5
6
7
1200±30nm
1310±20nm
1430±30nm
1550±20nm1
1650±30nm
45nm
47nm
50nm
52nm
55nm
>−17dBm
>−13dBm
>−13dBm
>−13dBm
>−17dBm
20μW
50μW
50μW
50μW
20μW
>−37dBm[1nm] >−33dBm[1nm] >−33dBm[1nm]>−33dBm[1nm] >−37dBm[1nm]
>200nW/nm
>500nW/nm
>500nW/nm
>500nW/nm
>200nW/nm
9/125μm シングルモード
>25dB(50dB5)
(1310/1430/1550)<±0.02dB(15min)、<±0.05dB(6h)
(1200/1650)<±0.03dB(15min)、<±0.05dB(6h)
ディジタル(TTL互換)、100%オン/オフ、DC∼100kHz
IEC 825-1 Class1
5.5kg
102(高さ)×213(幅)×450(奥行き)mm
90∼132Vac または 198∼264Vac
47∼63Hz、50W
0∼45℃
−40∼+70℃
標準でこの波長の出力をもつ。オプション005にてこの波長を削除できる。
特性値(保証対象外)
複数のEE-LEDを組み合わせた場合、出力パワーは下回る。カプラ1つにつき約3.5dB下がる。
ただし、1310+1550nmの結合と1430+1650nmの結合でのロスは1dBとなる。2ページのブロック図を参照。
周囲温度の変化が±1℃以内で、30dB以上のリターンロスを持つパワーメータで1時間のウォームアップ後に測定。
1550nmで、アイソレータ付き(オプション001)およびFC/Angled-PCコネクタ(オプション022)にて測定。
System IIシャーシ、半分の幅
InGaAsパワー・センサにて測定。
オーダ情報
Power Density
dBm [1 nm]
Power Density
dBm [1 nm]
–30
–30
Power Density
dBm [1 nm]
1310
1550
–30
–40
–40
–50
–50
–60
–60
1310
1430
1550
1650
–35
–40
1200 1310
1430
1550
1650
–45
White Light Source
–50
1100 1200 1300 1400 1500 1600 1700
Wavelength (nm)
–70
1つの波長帯の出力構成としたときのスペク
トラムの例(左から順に、83437A/
#002+005、83437A/#003+005、
83437A#004+005、83437A標準、
83437A/#006+005)
1310nmと1550nmの2波長の出力構成とし
たときのスペクトラムの例(83437A/#003)
83437A 広帯域光源(1550nmEELED標準装備)
オプション001 1550nmアイソレータ内蔵
オプション002 1200nmEELED追加
オプション003 1310nmEELED追加
オプション004 1430nmEELED追加
オプション005 1550nmEELED削除
オプション006 1650nmEELED追加
–70
White Light Source
4つの波長の出力構成としたときのスペクト
ラムの例(83437A/#003+004 +006)
リーズをオーダしてください。
オプション011 HMS-10
オプション013 DIN
オプション014 ST
オプション017 SC
オプション022 アングルド・コンタクト出力(FC/APC、
DIN4108、ST/APC等と互換性あり)
オプションUK6 検査成績書
EELEDは、5つの波長帯のうち最大4つの波長帯を指定で
オプション1CM ラックマウントキット
きます。
(2ページのブロック図を参照)。オプション001
は、標準仕様(1550nm EELED)品にのみ取付け可能です。 オプション1CN 前面ハンドル
オプション1CP ラックマウントキット(ハンドル付き)
83437Aおよび83438Aに使用されている標準仕様のFC/PC
コネクタインターフェースは、オプションで取り替えで
きます。下記以外のコネクタへの仕様変更は、81000XIシ
7
Agilent 83438A仕様
仕様および特性
適合ファイバ
全出力パワー3,7
スペクトラム密度2,7
出力リターンロス2
パワー密度4
2
偏波の度合(DOP)
2
変調
レーザ安全
質量
外形寸法6
電源
使用温度
保管温度
2
3
4
5
6
7
9/125μm シングルモード
+5.5dBm以上、最大+8.1dBm
1530nmで
1550nmで
1560nmで
>−13dBm[1nm]
>−13dBm[1nm] >−13dBm[1nm]
50μW/nm
50μW/nm
50μW/nm
>30dB(50dB5)
<±0.02dB(15min)、<±0.05dB(6h)
<5%(標準)。>95%(オプション009にて)
ディジタル(TTL互換)、DC∼300Hz
21 CFR 1040.10 Class 1、IEC 825-1 Class1
5.5kg
102(高さ)×213(幅)×450(奥行き)mm
90∼132Vacまたは198∼264Vac、47∼63Hz、50W
0∼45℃
−40∼+70℃
特性値(保証対象外)
。
InGaAsパワー・センサにて測定。
周囲温度の変化が±1℃以内で、30dB以上のリターンロスを持つパワーメータで1時間のウォーム
アップ後に測定。
1550nmで、FC/Angled-PCコネクタ(オプション022)にて測定。
System IIシャーシ、半分の幅。
オプション009偏光出力により、出力パワーは3dB減少。
Relative Amplitude
(linear)
Power Density
dBm [1 nm]
Power Density
dBm [1 nm]
–10
–8
90%
–20
–10
70%
–30
–12
50%
–40
–14
30%
–50
–16
10%
10 ms/DIV 100% = Unmodulated Power Level
1500-1600nm波長範囲で見た出力スペク
トラムの例
オーダ情報
1550-1560nm波長範囲で見た出力スペク
トラムの例
270Hz矩型波変調における出力波形の例
83437Aおよび83438Aに使用されている標準仕様のFC/PC
コネクタインターフェースは、オプションで取り替えで
きます。下記以外のコネクタへの仕様変更は、81000XIシ
リーズをオーダしてください。
83438AエルビウムASE光源
オプション009 偏波光出力
オプションUK6 検査成績書
オプション011 Diamond HMS-10
オプション022 アングルド・コンタクト出力(FC/APC、
オプション013 DIN
DIN4108、SC/APC等と互換可能)
オプション014 ST
オプション017 SC
オプション1CM ラックマウントキット
オプション1CN 前面ハンドル
オプション1CP ラックマウントキット(ハンドル付き)
5965-3252J
100001301-DEP/H