SIMATIC CP 341 入門ガイド ファーストステップ このガイドでは実際の例を使用して、機能を完全に利用できるように設定するための4つのステップ について説明します。この設定によりシリアルインターフェースを介してデータを転送し、CP 341の基本的なハードウェアとソフトウェアの機能に慣れ、テストを行うことができるようになりま す。相互参照機能を使うと、このオペレーティングマニュアルの特定のトピックに関する詳細情報が 記載されている箇所がわかります。 お客様のこれまでの経験により、この例を読み進むには1∼2時間かかります。 前提条件 この例の前提条件は次のとおりです。 S 電源モジュールとCPUから構成された、S7 - 300ステーションを使用している。 S STEP 7(wV5.0)がプログラミング装置に正しくインストールされている。 S S7ュ300ステーション用のプロジェクトが構成済みである。 S プログラミング装置がCPUに接続されている。 S 適切なコンフィグレーションパッケージと接続ケーブルを備えたCP 341モジュールがある。 S シリアルデータ転送を行うための接続相手が準備されている。CP 341をRS232/V.24インター フェースとともに使用している場合、 “ハイパー端子”プログラムを実行しているプログラミング 装置は、接続相手として機能することができます。 “ハイパー端子”は、[開始”プログラム|”付属品 |” ハイパー端子]のウィンドウにあります。プログラムを開始するための手順については、以下 で説明します。 プログラミング装置へのコンフィグレーションパッケージのインストール コンフィグレーションパッケージは、CP 341用のパラメータ割り付けツール、ファンクションブロッ クを含むライブラリ、デモ版プログラムから構成されます。 SETUP.EXEというファイルをダブルクリックして、CDに収録されたプログラムのインストールを開 始します。 インストールプログラムで表示される説明に従ってください。 CP 341のインストール、通信相手への接続 CP 341に付属のバス接続をCPUのバスポートにプラグ接続します。レール上にCP 341を留め、ボト ムエッジを所定の位置まで下げて固定ネジを取り付けます。 電源のL+端子とM端子をCPの対応する端子に接続します。 接続ケーブルを使用して、CP 341と接続相手を相互に接続します。インターフェースのピンの割り付 けについては、オペレーティングマニュアルの付録Bに詳細があります。 テスト: 電源モジュールにライン電圧をかけます。 初期化状態が終了すると、CP 341のSF LEDがONになります。 CP 341のパラメータ割り付け SIMATICマネージャでプロジェクトを開きます。 プロジェクトで、HW Configコンフィグレーションテーブルを呼び出します。 ハードウェアカタログで、注文番号の正しいCP 341を選択し、適切なスロットにドラッグします。 CP 341をダブルクリックして[プロパティCP 341]フォームを開きます。 [アドレス] (デモ版ではこのアドレスは256” 100 (16進数))の下のモジュールアドレスを控えておいて ください。 必要に応じてユーザプログラムへのリンクを設定する場合に、この値が必要になりま す。 [パラメータ]ボタンをクリックして、 “ASCII”プロトコルを選択します。[エンベロープ]をダブルク リックします。 [OK]ボタンをクリックして、パラメータ割り付けのデフォルト(9600ビット/秒、8データビット、1ス トップビット、偶数パリティ)を適用します。 [ファイル|”保存]を選択して、パラメータ割り付け設定を保存し、[ファイル|”終了]を使用してフォー ムを終了します。[プロパティCP 341]フォームで、[OK]ボタンをクリックします。 [ステーション|”保存してコンパイル]を選択して、プロジェクトに構成を保存します。 [PLC|”モジュールにロード]を選択して、STOPモードのCPUでの構成を転送します。 データは直接CPUとCP 341に転送されます。ロードが正常に終了すると、 SF LEDが消灯します。 [ステーション|”終了]を選択して、HW Configを閉じます。 2 ユーザプログラムへのリンク デモ版のプロジェクト“CP340_41”は、コンフィグレーションパッケージをインストールしたとき に、\Siemens\STEP7\Examplesカタログにインストールされています。 SIMATICマネージャで、[ファイル|”開く|”プロジェクト]を選択してこのプロジェクトを開き、 “CP341Protocol 3964”(名前にかかわらずASCIIプロトコルに適合)というサブプロジェクトをダブ ルクリックします。 このプロジェクトのCPUのS7プログラムを開きます。[ブロック]コンテナをダブルクリックします。 システムデータ以外のすべてのブロックを、このコンテナからSIMATIC 300ステーション ”CPU3xx”S7プログラム”ブロックの下にある自分のプロジェクトにコピーします。 S S S S S S S S S S S FC21 FC22 DB21、DB22 DB40、DB41 DB42 DB43 OB1 OB100 VAT1 FB7、FB8 SFC 58、59 SENDを使用するFC RECEIVEを使用するFC 標準FB用のインスタンスDB 標準FB用のワークDB 送信用のソースDB 受信されるデータ用の宛先DB サイクリックOB 再起動(ウォームスタート) OB 変数テーブル RECEIVE、SEND用の標準FB 標準FB用のSFC プロジェクトで、FC22をダブルクリックして開き、ネットワーク1の第1行でモジュールアドレス “LADDR”を“272”から“256”に変更します。 [ファイル|”保存]を選択してブロックを保存します。 FCに他に変更を行う必要がないので、[ファイル|”終了]を選択します。 SIMATICマネージャで、[SIMATIC 300ステーション|”CPU3xx|”S7プログラム|”ブロック]を選択しま す。 [PLC|”ロード]を使用して、すべてのS7ブロックをCPU (STOPモードのCPU)にロードします。 CPUをRUNモードに切り換えます。CP 341は、シリアルインターフェースを介してデータの周期的な 送信を開始します(“TxD”LEDが点滅)。 通信相手から送信されるデータは、DB 43のCP 341によって受信されます。宛先は、FC22のFB7 (P_RCV_RK)のパラメータである“DB_NO”と“DBB_NO”に入力されます。 3 テスト: プロジェクトの“Blocks”ディレクトリにあるVAT1をダブルクリックして、データ転送を監 視します。 [PLC|”接続の設定|” 構成済みCPU]を選択して、オンラインにします。 [変数|”モニタ]を選択して、監視モードにします。 “DB42.DBW0”オペランド(送信カウンタ)により、転送数が示されます。着信データの相手 先カウンタは、 “DB41.DBW18”(受信カウンタ)です。 プログラミング装置を接続先として使用した場合、 “ハイパー端子”プログラムを使用して、データを 受信しCP 341に送信できます。 “Getting.ht”というファイル(\Siemens\STEP7\s7fptp\Terminal\にあ る)をダブルクリックして、 “ハイパー端子”を適切な設定で開始します。CP 341により送信された データが表示されます。キーボードのキーを押して、対応するキャラクタをCP 341に送信します。 診断 オペレータの操作ミス、シリアルインターフェースの配線の間違い、またはパラメータ割り付けの衝 突がエラーの原因になっている可能性があります。 オペレーティングマニュアルのセクション8には、発生する可能性のあるエラーと診断メッセージの 説明があります。 SiemensAG Bereich Automatisierungs - und Antriebstechnik Geschaeftsgebiet Industrie- Automatisierungssysteme Postfach 4848, D - 90327 Nuernberg E Siemens AG 1999 Siemens Aktiengesellschaft A5E00178565-02 Printed in the Fed. Rep. of Germany 技術データは予告なく修正される場合があります。 4
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