Configuring Windows-based Systems

SIMATIC HMI
Table of Contents
はじめに
Windowsベースシステムの
ベースシステムの
構成
オペレーティングユニットの
コミッショニング
基本ステップ
製品概要
プロジェクトのテスト
単純なエレメントを使用した
コンフィグレーションの拡張
発行 12/01
A5E00148112
安全に関するガイドライン
このマニュアルではユーザーの安全を確保し、製品および接続機器の損
傷を避けるために遵守すべき注意事項を説明します。注意事項は以下の
マークで表示され、危険度によって以下の等級に分類されています。
危険
適切な予防措置を講じなければ、死亡または重傷をにつながることを意
味します。
警告
適切な予防措置を講じなければ、死亡または重傷につながる可能性があ
ることを意味します。
注意
警告を表す三角形が表示され、適切な予防措置を講じなければ、軽傷に
つながる可能性があることを意味します
注意
警告を表す三角形は表示されませんが、適切な予防措置を講じなければ、
機器の損傷を引き起こす可能性があることを意味します。
注
該当する注意に従わない場合、好ましくない結果や状態になる可能性が
あることを意味します。
注
特に、製品やその取扱いに関する重要な情報またはマニュアルの特定部
分に注意を促します。
有資格者
機器のコミッショニングおよび操作は有資格者のみが許されます行うよ
うにしてください。このマニュアルの安全上の注意事項の意味において
の有資格者とは、機器、システムおよび回路のコミッショニング、アー
ス取りおよび識別を技術安全基準に従って行うことを許可された人員を
いいます。
正しい使用法
以下の事に注意してください。
警告
この機器はカタログ及び技術仕様の説明で指定されている使用法、およ
びSiemens社が認定した他の機器と併用のみが許されます。
このコンポーネントを搭載するマシンが98/37 ECCガイドラインに適合
していることが確認されるまで、起動してはいけません。
この製品において失敗がなく、安全に処理が行われるためには、正しい
運搬、保管、設置、インストール、および注意深い操作および保守が前
提となります。
登録商標
Siemens AGの登録商標は、まえがきを参照してください。この文書で
使用されているほかの名称の中には登録商標があります。第三者がその
専用目的で使用する場合、所有者の権利を侵す可能性があります。
Impressum
編集および発行者: A&D PT1 D1
Copyright Siemens AG
rights reserved
2001
All
書面による同意を得ずに本マニュアルまたはその
内容を複製、配布、使用することは禁じられていま
す。違反した者は損害に対する責任を負うものとし
ます。特にGMによる特許の認可、登録を含むすべ
ての権利はシーメンスが保有します。
警告文
本文書の内容は、実際のハードウェアおよびソフト
ウェアと一致するよう細心の注意を払っています。
しかし、差異は避けられないものであり、したがっ
て、完全な一致を保証するものではありません。本
マニュアルの内容は定期的に見直され、必要な訂正
は次回の版で行われます。内容を向上させるため、
ご意見をお寄せいただけると幸いです。
Siemens AG
Bereich Automation & Drives
Geschäftsgebiet SIMATIC HMI
Postfach 4848, D-90327 Nuernberg
 Siemens AG 2001
技術的なデータは変更される場合があります。
Siemens Aktiengesellschaft
注文番号A5E00148112
Configuring Windows-based Systems
内容
内容
ページ
リリース 12/01
SIMATIC、SIMATIC HMI、HMI、ProTool/Lite、ProTool 、および
ProTool/Proは、Siemens AG の登録商標です。
この文書で使用されているほかの名称の中には登録商標があります。第三者
がその専用目的で使用する場合、所有者の権利を侵す可能性があります。
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はじめに
はじめに
以下のオペレーティングユニットでは、プロセスをビジュアライズする
プロジェクトを作成するには、Windows®がインストールされているコ
ンフィグレーションコンピュータ(PC または PU)上で ProTool コンフィ
グレーションソフトウェアを使用します。
• テキストディスプレイ(例:TD17)
• テキストベースディスプレイ付きオペレータパネル(例:OP3、OP7、
OP17)
• グラフィックディスプレイ付きオペレータパネル(例:OP27、OP37)
• タッチパネル(例:TP27、TP37)
• Windows ベースシステム
− Panel (TP 170A、TP 170B、OP 170B、TP 270、OP 270)
− Multi Panel(MP 270、MP 270B、MP 370)
− OP37/Pro
− Panel PC(Panel PC 670、Panel PC 870、Panel PC IL、FI 25、FI
45)
− PC
• C7 ユニット(例:C7-621/623/624/626/633/634)
コンフィグレーションソフトウェアは、以下の 3 種類のリリースレベル
で使用できます。
• ProTool/Pro
ユニットファミリ全体をコンフィグレーションする。
• ProTool
テキストディスプレイ、テキストおよびグラフィックベースオペレー
タパネル、Windows ベースユニットをコンフィグレーションする。
• ProTool/Lite
テキストディスプレイ、テキストベースオペレータパネル、および
Windows ベースユニット TP170A をコンフィグレーションする。
この入門解説書では、Windows ベースシステムをコンフィグレーショ
ンする方法について、ステップごとに初心者向けの指示を記載します。
関連のコントロールプログラムの作成に関する特定の詳細情報は記載し
ていません。
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Configuring Windows-based Systems
はじめに
ProTool の構成要素
送付されているバージョンによって、SIMATIC ProTool には、以下の 2
つの構成要素が付属しています。
• コンフィグレーションソフトウェア ProTool/Lite、ProTool、または
ProTool/Pro CS (Configuration System)
• プロセスビジュアルソフトウェア ProTool/Pro RT (Runtime)、およ
び Windows ベースシステム対応シミュレーションソフトウェア
コンフィグレーションソフトウェア:
コンフィグレーションソフトウェア
コンフィグレーションソフトウェアを使用すれば、以下のオペレーティ
ングシステムがインストールされたコンフィグレーションコンピュータ
でプロジェクトを作成できます。
• Microsoft® Windows® 98 SE
• Microsoft® Windows® ME
• Microsoft® Windows® NT 4.0、Service Pack 6a
• Microsoft® Windows® 2000、Service Pack 2
ランタイムソフトウェア ProTool/Pro RT:
ProTool/Pro RT をインプリメントすれば、Windows®下でプロジェクト
を実行して、SIMATIC Panel PC または標準 PC でプロセスをビジュア
ライズしたり操作したりすることができます。
ランタイムソフトウェアには、ソフトウェア保護機能が装備されていま
す。 つまり、操作を自由に実行できるようにするには、標準 PC また
は SIMATIC Panel PC にインストールされた各ランタイムソフトウェア
に、ライセンスされたオーソリゼーションが必要になります。 この
オーソリゼーションがない場合、ProTool/ProRT はデモモードで実行さ
れます。
Windows ベースパネルとマルチパネルには、オーソリゼーションは必
要ありません。必要なのは、作成したプロジェクトをユニットにロード
することだけです。
Windows ベースシステム対応シミュレーションソフトウェア:
ベースシステム対応シミュレーションソフトウェア
シミュレーションソフトウェアを使用すれば、PLC とオペレーティン
グユニットを接続しなくても、コンフィグレーションコンピュータでプ
ロジェクトをテストできます。
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はじめに
下図に、ProTool/Pro CS 使用時の SIMATIC Panel PC のプロジェクト
例を記載します。
この『入門書』マニュアルの使用に関する注
この『入門書』マニュアルの使用に関する注
コンフィグレーションに必要なテキストまたは入力のうち、表示項目か
ら選択できるものについては、クーリエ体で記載されています。
ダイアログボックスに表示されている選択可能なメニュー、メニューオ
プション、ダイアログ、およびテキストについては、斜体で記載されて
います。
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Configuring Windows-based Systems
はじめに
追加情報
追加情報については、以下を参照してください。
• ProTool オンラインヘルプ
• ProTool ユーザーガイド『Windows ベースシステムの構成』
• 『ProTool/Pro ランタイム』ユーザーガイド
• 『Windows ベースシステムの通信』ユーザーガイド
• Windows ベースオペレーティングユニットのハードウェアマニュアル
プロジェクトの作成
プロジェクトの作成には各種オブジェクトを使用できます。 この『入
門書』マニュアルに記載されているコンフィグレーション例で、基本オ
ブジェクトについて説明します。すべてのオペレーティングユニットで、
すべてのオブジェクトを使用できるわけではありません。
画面の作成
プロセスは、画面でビジュアライズされます。 画面には、数値、棒グ
ラフ、またはトレンドカーブの形式で現在のプロセスステータスが表示
されます。また、オペレータは画面で値の変更およびボタンのクリック
などを実行できます。
画面のリンク
プロセス内の各画面をリンクすれば、構造体を形成できます。
PLC でのビットの設定とリセット
適切にコンフィグレーションされたボタンとファンクションキーを使用
すれば、PLC のビットを操作できます。 この結果、プロセスイベント
への積極的な介入が可能になります。
PLC プロセス値の入力/出力
プロセス値の入力 出力
入力/出力フィールドを使用できます。これらの入力/出力フィールドを
使用すれば、プロセス値を直接表示および変更できます。各エントリに
限界値を割り付けることができ、各エントリをパスワードで保護するこ
ともできます。 出力には、各種表示フォーマットを使用できます。
例:10 進数、2 進数、またはシンボルテキストが可能です。
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Siemens AG
はじめに
PLC プロセス値のグラフィカル表示
バーは、長方形エリアの形式で PLC 値を表します。たとえば、バーは、
占有レベルの表示に適しています。
グラフィックの統合
グラフィックフィールドを使用すれば、システムまたはプロセスのビ
ジュアル表現を表示できます。
ベクトルグラフィックオブジェクトの統合
ベクトルグラフィックオブジェクトは統合できます。また、プロセス値
に応じて属性を割り付けることができます。さらに、動作をビジュアル
形式で表示するために移動することもできます。
テキストの統合
テキストを使用すれば、動作および表示のエレメントにラベルを付ける
ことができます。例:入力/出力フィールドまたはボタン。
メッセージの表示
メッセージは、コントロールプロセスのイベントとステータスを示しま
す。ProTool は、イベントメッセージとアラームメッセージを区別しま
す。イベントメッセージは、マシンまたはプロセスのステータスを示し
ます。アラームメッセージは、マシンまたはプロセスの動作障害を示す
ため、確認を必要とします。
プロセス値のアーカイブ
Windows ベースシステムでは、プロセス値をアーカイブできます。つ
まり、プロセス値を永久保存して利用することができます。
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オペレーティングユニットのコミッショニング
Configuring Windows-based Systems
オペレーティングユニットのコミッショニング
ハードウェア構造
以下の図に、異なるハードウェア構造を記載します。
1 台の PC をオペレーティングユニットとコンフィグレーションコンピュータ
の両方の用途に使用する場合
ProTool/Pro CS
ProTool/Pro RT
PC
PLC
1 台の PC をオペレーティングユニットとして使用し、別の PC をコンフィグ
レーションコンピュータとして使用する場合
ProTool/Pro CS
PC
ProTool/Pro RT
PC
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PLC
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Configuring Windows-based Systems
オペレーティングユニットのコミッショニング
SIMATIC Panel PC をオペレーティングユニットとして使用し、1
をオペレーティングユニットとして使用し、 台の PC を
コンフィグレーションコンピュータとして使用する場合
ProTool/Pro CS
PC
ProTool/Pro RT
PLC
Panel PC
SIMATIC OP、
、TP、
、MP をオペレーティングユニットとして使用し、1
をオペレーティングユニットとして使用し、 台の
PC をコンフィグレーションコンピュータとして使用する場合
ProTool/Lite
ProTool
ProTool/Pro CS
PC
MPI/PROFIBUS-DP/RS232
SIMATIC OP, TP, MP
PLC
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オペレーティングユニットのコミッショニング
Configuring Windows-based Systems
ソフトウェアのインストール
PC 上へのコンフィグレーションソフトウェアのインストール
Windows® NT および Windows® 2000 下でインストールを実行するに
は、管理者権限が必要になります。
− CD-ROM ドライブにインストール CD を挿入します。しばらくする
と自動的にセットアッププログラムが起動します。
− [インストール]をクリックします。
− [ProTool CS]をクリックします。
− 画面に表示される指示に従ってください。
Windows® 2000 下では、インストールが終了したら、管理者としてコ
ンフィグレーションソフトウェアを 1 度起動してください。この結果、
ProTool によるシステムファイルの登録が完了します。
PC 上へのランタイムソフトウェアまたはシミュレータのインストール
− CD-ROM ドライブにインストール CD を挿入します。しばらくする
と自動的にセットアッププログラムが起動します。
− [インストール]をクリックします。
− [ProTool/Pro RT]または[Simulator]をクリックします。
− 画面に表示される指示に従ってください。
− 要求に応じて、ライセンスをインストールします。
インストール済み SIMATIC オペレーティングユニット
インストール済みオペレーティングユニット(例:FI25 および FI45)の
場合、工場出荷時に、ランタイムソフトウェア ProTool/Pro RT がすべ
てインストールされています。ユーザーによっては、オーソリゼーショ
ンが不必要な場合もあれば、オーソリゼーションがユニットに付属して
いることもあります。
ランタイムソフトウェアが付属した SIMATIC オペレーティングユニット
ランタイムソフトウェアが付属した SIMATIC オペレーティングユニッ
ト(例:Panel PC 670)をはじめてスタートアップするときには、その前
に、ランタイムソフトウェアをインストールする必要があります。ラン
タイムソフトウェアのライセンスは、オペレーティングユニット購入時
にそのユニットに付属してきます。
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Configuring Windows-based Systems
オペレーティングユニットのコミッショニング
オンラインヘルプの使用
コンフィグレーション中に疑問が生じたり、特定の件に関して追加情報
が必要になったら、コンフィグレーションソフトウェアに装備されてい
るオンラインヘルプを呼び出します。
ダイアログボックスで状況に応じたヘルプを呼び出す方法
− ダイアログのタイトルバーに表示されているアイコンをクリックし
ます。
− 情報を表示するエレメントをクリックします。
ボタンなどで状況に応じたヘルプを呼び出す方法
− ツールバーに表示されているボタンをクリックします。
− 情報を表示するエレメントをクリックします。
または、ファンクションキーF1 を押せば、どのようなオペレーティン
グ状況でも、状況に応じたヘルプを要求できます。
状況に応じたメニューの呼び出し
状況に応じたメニューは、プロジェクトの各オブジェクトに使用できま
す。 次のようにして状況に応じたメニューを使用すれば、対応オブ
ジェクトに関連付けられたアクションをトリガーできます。
− オブジェクトを選択します。
− マウスの右ボタンを押します。
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Configuring Windows-based Systems
基本ステップ
基本ステップ
ProTool コンフィグレーションソフトウェアの起動
− デスクトップ上の ProTool コンフィグレーションソフトウェアアイ
コンをダブルクリックします。
新規プロジェクトの作成
− [ファイル]→[新規作成]を選択します。
− コンフィグレーションする Windows ベースオペレーティングユニッ
トを選択します。
− [続行]をクリックします。
− PLC を選択します。
− [パラメータ]で、PLC のパラメータ設定を追加設定します。
事前定義されたパラメータは、SIMATIC S7-300/400 PLC の標準設定と
異なります。 これらのパラメータを使用した通信は機能するので、通
常、これらのパラメータを変更する必要はありません。
例: S7 接続時のパラメータ
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Configuring Windows-based Systems
基本ステップ
− [続行]をクリックします。
− [プロジェクト]にプロジェクト名を入力します。
− [終了]をクリックします。
デフォルト設定の定義
実際のコンフィグレーションを開始する前に、オペレーティングユニッ
トの画面の分割設定を定義する必要があります。 その後、これらの設
定はプロジェクト全体で有効になります。 さらに、通信エリアを指定
する必要があります。たとえば、メッセージに必要な通信エリアが挙げ
られます。
表示の分割の定義
これらの設定は、イベントメッセージとアラームメッセージのメッセー
ジエリアの表現、サイズ、および位置を示します。
システム設定には、固定ウィンドウが含まれています。 固定ウィンド
ウとは、各画面に表示されるエリアを指します。 たとえば、固定ウィ
ンドウを使用すれば、システムにラベルを付けたり、日付/時間フィー
ルドを配置したりできます。 固定ウィンドウは、画面の上端の事前定
義位置に表示したままにしておいてください。
メッセージウィンドウにアラームメッセージが、メッセージ行にイベン
トメッセージが必ず表示されるようにするには、次の手順に従ってくだ
さい。
− [システム]→[画面/キー]を選択します。
− [アラームイベントメッセージ]で[ウィンドウ/行]を選択します。
メッセージ行の位置を定義するには、次の手順に従ってください。
− [有効化]の[メッセージエリア]を選択します。
− マウスボタンを押します。このマウスボタンを押したまま、メッ
セージ行をドラッグアンドドロップして、画面レイアウト内に配置
します。
− [OK]をクリックします。
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Configuring Windows-based Systems
基本ステップ
下図に、画面の分割例を記載します。
通信エリアの定義
オペレーティングユニットで特殊タスクを実行できるように、PLC で
通信エリアを定義する必要があります。 たとえば、メッセージのトリ
ガーと確認に通信エリアが必要になります。 オペレーティングユニッ
トと PLC は、互いに通信するために、どちらも、定義したデータエリ
アにアクセスします。
アラームメッセージの通信エリアを定義するには、次の手順に従ってく
ださい。
− [システム]→[エリアポインタ]を選択します。
− [タイプ]の[アラームメッセージ]を選択します。
− [追加]をクリックします。
− [PLC]で、使用する PLC を選択します。
− アラームメッセージのほかの設定を定義します。
− [OK]をクリックします。
PLC プログラムでもこのデータエリアをセットアップしてください。
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基本ステップ
初期画面の作成
初期画面とは、各プロジェクトで最初に表示される画面を指します。
新規画面の追加
− プロジェクトウィンドウの[画面]をダブルクリックします。
新規画面が追加され、開きます。
画面を初期画面として識別する方法
− プロジェクトウィンドウの右側の画面エントリにマウスポインタを
合わせたら、マウスの右ボタンをクリックします。
− 状況に応じたメニューで[プロパティ]を選択します。
− [初期画面]チェックボックスを有効にします。
− [OK]をクリックします。
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基本ステップ
初期画面に説明テキストを追加する方法
− テキストアイコンをクリックします。
− 画面上の必要な位置をクリックします。
− テキスト初期画面を入力します。
ProTool/Pro RT の終了ファンクションの統合
ランタイムソフトウェアの終了オプションを表示するには、ファンク
ションキーまたはボタンにランタイム終了ファンクションを割り付けて
ください。
[状態
状態]ボタンへの
状態 ボタンへのランタイム終了ファンクションの割り付け
− アイコンをクリックします。
− [状態]ボタンを配置する位置にマウスポインタを合わせます。 マウ
スの左ボタンを押します。このボタンを押したまま、[状態]ボタンを
必要なサイズまでドラッグします。
− タブコントロール[全般]の[テキスト]項目を選択して、ラベル終了を
入力します。
− タブコントロール[ファンクション]をクリックします。
− [オブジェクトの選択]を選択して、[その他のファンクション]フォル
ダを開きます。
− [ランタイム終了]ファンクションをダブルクリックします。
− [OK]を 2 回クリックします。
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Configuring Windows-based Systems
基本ステップ
PLC プロセス値入力/出力
プロセス値入力 出力
この例では、オペレーティングユニットで入力/出力フィールドを使用
して、PLC プロセス値を入力して表示します。
入力/出力フィールドの挿入
入力 出力フィールドの挿入
− 入力フィールドアイコンをクリックします。
− 画面で、フィールドに必要な位置をクリックした後、このフィール
ドを必要なサイズまでドラッグします。
− 値が変更されると表示が更新されるように、[更新]オプション(デ
フォルト)を有効にします。
入力/出力フィールドへのタグの割り付け
入力 出力フィールドへのタグの割り付け
− アイコンをクリックします。
− 状況に応じたメニューで[新規作成]を選択します。
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Configuring Windows-based Systems
基本ステップ
− 新規タグに VAR_1 と名前を付けます。
− このタグにパラメータを定義します。
− [OK]を 2 回クリックします。
例: SIMATIC S7
A
プロジェクトの表示のフォーマット
B
PLC のアドレス
各タグには、シンボル名が指定され、データタイプが定義されています。
コントロールプログラムの進捗とともに、タグの値が変更されます。
PLC にリンクされているタグは、グローバル
グローバルタグと呼ばれます。
PLC
グローバル
にリンクされていないタグは、ローカル
ローカルタグと呼ばれます。
ローカル
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Configuring Windows-based Systems
基本ステップ
ProTool には、以下のタグタイプが装備されています。ただし、各 PLC
で、これらのタグがすべて使用できるとは限りません。
• 文字列タグ
• ビットタグ
• 数値タグ
• 配列タグ
タグの更新サイクルにより、PLC の値により更新される時間間隔が決
まります。
アドレスは、PLC のグローバルタグの記憶領域ロケーションを定義し
ます。したがって、アドレスは、インプリメントされる PLC によって
違ってきます。
この例で使用されるタグに、PLC のデータエリアをセットアップしま
す。その後、オペレーティングユニットの入力フィールドを使用すれば、
PLC にプロセス値を入力できます。
変数タイプを定義する場合には必ず、特定タグの目的を考慮してくださ
い。更新サイクルに選択した値が低すぎると、PLC とオペレーティン
グユニット間の通信に影響を及ぼします。
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プロジェクトのテスト
Configuring Windows-based Systems
プロジェクトのテスト
プロジェクトのシミュレート
ProTool 付属のプログラムに、シミュレーションプログラムがあります。
このシミュレーションプログラムを使用すれば、PLC とオペレーティ
ングユニットを接続しなくても、コンフィグレーションコンピュータを
テストできます。シミュレーションプログラムでは、次の操作を実行し
ます。
• 定義可能な方法で、コンフィグレーションしたタグの値を変更しま
す。例:インクリメント、デクリメント、サインカーブ、ランダム、
またはビットのシフトなどの方式が挙げられます。
• イベントメッセージおよびアラームメッセージに、エリアポインタ
のビットを設定します。この結果、オペレーティングユニットで、
コンフィグレーションされたメッセージをトリガーします。
シミュレーションプログラムがコンフィグレーションコンピュータにイ
ンストールされていることが、シミュレーションを実行する条件となり
ます。
例: 入力/出力フィールドタグの操作
入力 出力フィールドタグの操作
− プロジェクトを保存するため、
アイコンを使用します。
− 実行しているコンフィグレーションソフトウェアで直接、アイコン
をクリックして、シミュレーションプログラムを起動します。
− [タグ]のシミュレーションテーブルで、値を操作するタグを選択しま
す。この場合は、VAR_1 を選択します。
− [書込みサイクル]に 1.0 を入力します。
− [シミュレーション]で[サイン]を選択します。
− [最小値]に 0 を入力します。
− [最大値]に 100 を入力します。
− [サイクル]に 10 を入力します。
− [開始]チェックボックスを有効にして、シミュレーションを起動しま
す。
− シミュレーション中、入力/出力フィールドで、各種タグ値をモニタ
できます。
− [開始]チェックボックスを非アクティブにして、各タグのシミュレー
ションを停止します。
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Configuring Windows-based Systems
プロジェクトのテスト
− アイコンをクリックして、シミュレーションプログラムを終了します。
シミュレーションの保存
シミュレーションテーブルで定義した設定はすべて、ファイルに保存で
きます。 次の手順に従ってください。
− 保存アイコンをクリックします。
− プロジェクトファイル(*.fwd)が格納されているディレクトリを選択
します。
− シミュレーションファイルの名前を入力します。
− [OK]をクリックします。
− この結果、*.sim タイプのファイルが作成されます。
シミュレーションファイル(*.sim)とプロジェクトファイル(*.fwd)は必ず
同じディレクトリに保存してください。
このシミュレーションファイルを使用すれば、保存した設定を使用して
プロジェクトを再度シミュレートできます。 その間に、シミュレート
されるプロジェクトのタグとエリアポインタが変更されていないことが、
この操作の条件となります。
オペレーティングユニットでのプロジェクトのテスト
コンフィグレーションコンピュータでのプロジェクトのシミュレーショ
ンが正常終了したら、PLC に接続したオペレーティングユニットでこの
プロジェクトをテストできます。コンフィグレーションコンピュータが、
同時に、オペレーティングユニットとして使用される場合、プロジェク
トを直ちにテストできます。コンフィグレーションコンピュータとオペ
レーティングコンピュータが別になっている場合、プロジェクトをオペ
レーティングユニットにダウンロードする必要があります。
実行可能プロジェクトの作成
− アイコンをクリックします。
− 画面に表示される指示に従ってください。
− *.fwd タイプのファイルが作成されます。
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プロジェクトのテスト
Configuring Windows-based Systems
Panel PC または PC への実行可能プロジェクトのダウンロード
ディスクを使用すれば、コンフィグレーションコンピュータからオペ
レーティングユニット(Panel PC または PC)にプロジェクトをダウン
ロードできます。
− ディスク:
ディスク
作成したプロジェクト(*.fwd)をディスクにコピーした後、このディ
スクからオペレーティングユニットにコピーします。プロジェクト
が大きすぎて 1 枚のディスクに入らない場合には、ディスク転送手
順を使用します。
− ディスク転送:
ディスク転送
コンフィグレーションソフトウェアで、[ファイル]→[ダウンロード]
メニューオプションを選択した後、[保存先ディレクトリ]ダイアログ
でドライブ A:\を選択します。 実行可能プロジェクトファイルは、
1 枚または複数のディスクに圧縮形式でダウンロードされます。
ターゲットデバイスでこのファイルを解凍するには、[スタート]メ
ニューで[SIMATIC]→[ProTool/Pro RT]→[ProTool/Pro ディスク転送]
を選択します。[ダウンロード]ダイアログで圧縮ファイル(例:
MyProject.f00)を選択します。その後、この圧縮プロジェクト
ファイルを解凍するターゲットデバイスを入力します。
− PC 直接ケーブル接続:
直接ケーブル接続
PC 直接ケーブル接続を使用してパラレルまたはシリアルケーブルで、
作成したプロジェクト(*.fwd)を Windows® 95/98 からターゲットシ
ステムにコピーします。
− リモートデータ転送接続:
リモートデータ転送接続
リモートデータ転送ケーブル接続を使用してパラレルまたはシリア
ルケーブルで、作成したプロジェクト(*.fwd)を Windows® NT また
は Windows® 2000 からターゲットシステムにコピーします。
− ネットワーク:
ネットワーク
ネットワークで、作成したプロジェクト(*.fwd)をターゲットシステ
ムにコピーします。
Panel PC または PC でのプロジェクトのテスト:
でのプロジェクトのテスト
− オペレーティングユニットでエクスプローラを起動します。
− プロジェクトファイル(*.fwd)をダブルクリックします。
− プロジェクトをテストします。
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Configuring Windows-based Systems
プロジェクトのテスト
SIMATIC OP、
、TP、
、MP への実行可能プロジェクトのダウンロード
プロジェクトをコンフィグレーションコンピュータから SIMATIC オペ
レータパネル、タッチパネル、またはマルチパネルにダウンロードする
には、オペレーティングパネルがダウンロードモードになっているか、
ダウンロードの開始時にダウンロードモードに自動的に切り替わる必要
があります。この場合、オペレーティングユニットの[コンフィグレー
ション]メニューで、対応するダウンロードオプションが有効になって
いる必要があります。
初期スタートアップ後、オペレーティングユニットは自動的にダウン
ロードモードになります。オペレーティングユニットが自動的にダウン
ロードモードに切り替わらない場合、これ以降にダウンロードが必要に
なったときにユニットを再起動するか、モード変更ファンクションを
ファンクションキーまたはボタンにコンフィグレーションします。
オペレーティングユニットへのプロジェクトのダウンロード:
オペレーティングユニットへのプロジェクトのダウンロード
1. 適切なケーブルを使用してコンフィグレーションコンピュータにオ
ペレーティングユニットを接続します。 インターフェースは、ス
ス
テップ 3 で選択したダウンロードモードによって違ってきます。
2. オペレーティングユニットに電源を投入します。
3. コンフィグレーションコンピュータで、[ファイル]→[ダウンロード]
を選択した後、シリアル転送(RS232)か MPI 転送を選択します。
4. [編集]ボタンをクリックして、コンフィグレーションコンピュータの
インターフェースを選択します。
5. [ダウンロード]ボタンを有効にして、プロジェクトのダウンロードを
開始します。
ダウンロードが正常終了したら、オペレーティングユニットを再起動し
ます。すると、ダウンロードしたプロジェクトの初期画面が表示されま
す。
その後、オペレーティングユニットでこのプロジェクトをテストできま
す。
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単純なオブジェクトによるプロジェクトの拡張
Configuring Windows-based Systems
単純なオブジェクトによるプロジェクトの拡張
基本ステップに定義されている以下のコンフィグレーションステップが
基本ステップ
すでに実行されていることが、この項に記述されている手順を実行する
際の前提条件となります。
• 新規プロジェクトの作成 (12ページ)
• デフォルト設定の定義 (13ページ)
• 初期画面の作成 (15ページ)
• ProTool/Pro RT の終了ファンクションの統合 (16ページ)
初期画面へのグラフィックの挿入
初期画面に、たとえば、会社のロゴを挿入するには、以下の手順に従っ
てください。
− グラフィックアイコンをクリックします。
− 画面で、フィールドに必要な位置をクリックした後、このフィール
ドを必要なサイズまでドラッグします。
グラフィックを統合する場合、作成されたフィールドの境界線比率が、
作成されたグラフィックと同じになっていることを確認してください。
境界線比率が同じになっていれば、表示時にグラフィックが歪みません。
以下のオプションを使用できます。
• グラフィックファイルの呼び出し
• グラフィックプログラムによるグラフィックの作成
グラフィックファイルの呼び出し
− [ファイルからの作成]をクリックします。
− グラフィックファイルのパスとファイル名を入力します。
− [OK]をクリックします。
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Configuring Windows-based Systems
単純なオブジェクトによるプロジェクトの拡張
グラフィックプログラムを使用したグラフィックの作成:
− [新規作成]をクリックします。
− オブジェクトタイプ[ビットマップ]をダブルクリックします。
グラフィックプログラムが起動します。
− グラフィックを作成します。
− グラフィックプログラムを終了します。
画面の追加と画面変更のコンフィグレーション
この時点で、プロジェクトには、初期画面しか指定されていません。
ほかの画面の追加が必要な場合には、オペレータによる画面切替えが可
能なことが必須となります。
この例では、初期画面に別の画面をリンクする方法について説明します。
各画面に、画面切替えボタンを割り付ける必要があります。
画面の追加
− プロジェクトウィンドウの[画面]をダブルクリックします。
新規画面が追加され、開きます。
新規画面への説明テキストの追加
− テキストアイコンをクリックします。
− 画面上の必要な位置をクリックします。
− テキスト Second screen を入力します。
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単純なオブジェクトによるプロジェクトの拡張
Configuring Windows-based Systems
第 2 画面への切替えのコンフィグレーション
− 初期画面に[状態]ボタンを作成して、16ページに記述されているよう
に、このボタンに、たとえば、2 とラベルを付けます。
− [プロパティ]ダイアログボックスの[ファンクション]タブコントロー
ルで[状態]ボタンをクリックします。
− [オブジェクトの選択]を選択して、[画面]フォルダを開きます。
− [画面選択]をダブルクリックします。
− [画面名]で、この第 2 画面の名前(例:PIC_2)を選択します。
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Configuring Windows-based Systems
単純なオブジェクトによるプロジェクトの拡張
初期画面への切替えのコンフィグレーション
− 画面 PIC_2 に[状態]ボタンを作成して、16ページに記述されている
ように、このボタンに、たとえば、1 とラベルを付けます。
− [プロパティ]ダイアログボックスの[ファンクション]タブコントロー
ルで[状態]ボタンをクリックします。
− [オブジェクトの選択]を選択して、[画面]フォルダを開きます。
− [画面選択]をダブルクリックします。
− [画面名]で、この初期画面の名前(例:PIC_1)を選択します。
この時点で、シミュレーションプログラムを使用すれば、このプロジェ
クトをテストできます。基本手順については、プロジェクトのテスト
プロジェクトのテスト項
プロジェクトのテスト
(20ページ)を参照してください。
初期画面の[状態]ボタン 2 を押すと、第 2 画面が表示されます。 [状態]
ボタン 1 を押すと、初期画面が表示されます。
この例の次のステップでは、入力されたプロセス値をグラフィック表示
する棒グラフのコンフィグレーションについて説明します。
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単純なオブジェクトによるプロジェクトの拡張
Configuring Windows-based Systems
棒グラフの挿入
− 棒グラフアイコンをクリックします。
− 画面で、フィールドに必要な位置をクリックした後、このフィール
ドを必要なサイズまでドラッグします。
− [バー値]を使用して、入力
入力/出力フィールドへのタグの割り付け
入力 出力フィールドへのタグの割り付け項(17
出力フィールドへのタグの割り付け
ページ)で作成したタグ VAR_1 を選択します。
− [OK]をクリックします。
この時点で、シミュレーションプログラムを使用すれば、このプロジェ
クトをテストできます。基本手順については、プロジェクトのテスト
プロジェクトのテスト項
プロジェクトのテスト
(20ページ)を参照してください。
各種値をシミュレーションテーブルに入力するか、タグ VAR_1 にコン
フィグレーションされた入力フィールドに直接入力します。棒グラフは、
タグ値を、タグ値に対応して長さが異なるバーとして表示します。
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Configuring Windows-based Systems
単純なオブジェクトによるプロジェクトの拡張
プロセス値に応じたベクトルグラフィックオブジェクトの移動
この例では、赤色の長方形をプロジェクトに統合し、プロセス値に応じ
て移動します。
初期画面への長方形の統合
− 長方形アイコンをクリックします。
− 画面で、必要な位置をクリックした後、この長方形を必要なサイズ
までドラッグします。
− マウスの右ボタンでこの長方形をクリックします。
− 状況に応じたメニューで[プロパティ]を選択します。
− タブコントロール[色]をクリックします。
− [背景色]をクリックします。
− [標準色]の赤色フィールドをクリックします。
− [OK]をクリックします。
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Configuring Windows-based Systems
プロセス値への長方形のリンク
タグ値の変更に応じて、表示内の長方形を移動するには、次の手順に
従ってください。
− マウスの右ボタンでこの長方形をクリックします。
− 状況に応じたメニューで[プロパティ]を選択します。
− タブコントロール[位置]を選択します。
− [Y オフセット]を使用して、入力
入力/出力フィールドへのタグの割り付
入力 出力フィールドへのタグの割り付
け項(17ページ)で作成したタグ VAR_1 を選択します。
− [OK]をクリックします。
[Y オフセット]には、プロジェクトで定義した初期位置と相対的な長方
形の移動距離を定義します。
この時点で、シミュレーションプログラムを使用すれば、このプロジェ
クトをテストできます。 基本手順については、プロジェクトのテスト
プロジェクトのテスト
項(20ページ)を参照してください。
各種値をシミュレーションテーブルに入力するか、VAR_1 タグにコン
フィグレーションされた入力フィールドに直接入力します。正の値の場
合、長方形は下方に移動し、負の値の場合、長方形は上方に移動します。
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Configuring Windows-based Systems
単純なオブジェクトによるプロジェクトの拡張
PLC のビットの編集
− [状態]ボタンを作成して、16ページに記述されているように、このボ
タンに、たとえば、ビットとラベルを付けます。
− [プロパティ]ダイアログボックスの[ファンクション]タブコントロー
ルで[状態]ボタンをクリックします。
− [オブジェクトの選択]を選択して、[ビットの編集]を開きます。
− [ビットの反転]をダブルクリックします。
− 状況に応じたメニューアイコンをクリックします。
− タグを新たに作成するには、状況に応じたメニューで[新規作成]をク
リックします。
− 新規タグに VAR_2 と名前を付けます。
− このタグにパラメータを定義します。
− [OK]を 2 回クリックします。
点滅する長方形によるビットステータスのビジュアライズ
以下の例では、コンフィグレーションした長方形の属性が、ビットのス
テータスに応じて、[点滅]の[オン]と[オフ]に設定されています。
−
−
−
−
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マウスの右ボタンでこの長方形をクリックします。
状況に応じたメニューで[プロパティ]を選択します。
タブコントロール[属性]を選択します。
[タイプ]の[ビット]オプションを選択します。
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単純なオブジェクトによるプロジェクトの拡張
Configuring Windows-based Systems
− ステータス 0 に、以下の属性を設定します。
[点滅]: オフ; [前景色]: 赤; [背景色]: 赤
− [追加]ボタンをクリックします。
− ステータス 1 に、以下の属性を設定します。
[点滅]: オン; [前景色]: 赤; [背景色]: 白
− [追加]ボタンをクリックします。
− [コントロール]ボタンをクリックします。
− コントロールタグとして VAR_2 を選択します。
− [OK]を 2 回クリックします。
この時点で、シミュレーションプログラムを使用すれば、このプロジェ
クトをテストできます。基本手順については、プロジェクトのテスト
プロジェクトのテスト項
プロジェクトのテスト
(20ページ)を参照してください。
[状態]ボタンを押すたびに、タグ VAR_2 内のビットがセットとリセッ
ト間で切り替わります。 ビットの各ステータスは、コンフィグレー
ションした長方形の点滅属性に対応します。
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Configuring Windows-based Systems
単純なオブジェクトによるプロジェクトの拡張
メッセージの表示
メッセージ形式で現在のプロセス障害に関する情報をオペレーティング
ユニットで発行するために、通信エリアの定義
通信エリアの定義項(14ページ)で、アラー
通信エリアの定義
ムメッセージに通信エリアをコンフィグレーションしました。
アラームメッセージテキストのコンフィグレーション:
アラームメッセージテキストのコンフィグレーション
− プロジェクトウィンドウの[メッセージ]をクリックします。
− プロジェクトウィンドウの右側に表示されている[アラームメッセー
ジ]をダブルクリックします。
− 0001 行に、メッセージテキストアラームメッセージ 1 と入力します。
− 0002 行に、メッセージテキストアラームメッセージ 2 と入力します。
− 0003 行に、メッセージテキストアラームメッセージ 3 と入力します。
画面の右下に表示されているステータス行には、アラームメッセージを
PLC にリンクする各アドレスが示されています。この情報は、PLC に
固有です。
オペレーティングユニットで、コンフィグレーションしたアラームメッ
セージを表示するには、PLC プログラムを使用して、PLC で、対応す
るビットを設定する必要があります。
この時点で、シミュレーションプログラムを使用すれば、このプロジェ
クトをテストできます。基本手順については、プロジェクトのテスト
プロジェクトのテスト項
プロジェクトのテスト
(20ページ)を参照してください。
[タグ]下のシミュレーションテーブルで、アラームメッセージの通信エ
リアを選択します。フォーマット BIN を選択した後、1、10、および
100 の各 2 進数を連続して入力します。 各入力が済んだら、[開始]
チェックボックスを有効にします。
この結果、コンフィグレーションした 3 つのアラームメッセージが連続
してトリガーされます。
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Configuring Windows-based Systems
プロセス値のアーカイブ
Windows ベースシステムでは、プロセス値をアーカイブできます。つ
まり、プロセス値を永久保存して利用することができます。
この例では、入力
入力/出力フィールドへのタグの割り付け
入力 出力フィールドへのタグの割り付け項(17ページ)で
出力フィールドへのタグの割り付け
作成されたタグのプロセス値が、アーカイブに保存されます。 この場
合、アーカイブは、Microsoft CSV 標準に従ってプロセス値が保存さ
れるテキストファイルです。
CSV ファイルでは、データはすべて ANSI 文字形式で保存され、区切り
記号(例:セミコロン)で区切られます。 ほかのプログラムで利用するた
めにこのデータを読み取って編集することができます。
新規アーカイブの追加
− プロジェクトウィンドウの左側にある[アーカイブ]をダブルクリック
します。
アーカイブが新たに作成され、適切な[プロパティ]ダイアログが開きま
す。 [再起動時の動作]で標準設定の[アーカイブの自動開始]を使用する
と、ユニットが有効になったときに自動的に、プロセス値アーカイブ処
が開始されます。
− タブコントロール[設定]をクリックします。
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Configuring Windows-based Systems
単純なオブジェクトによるプロジェクトの拡張
アーカイブがいっぱいになったときの動作で標準設定の[FIFO バッファ]
を使用すると、アーカイブがいっぱいになったときに、最も古いデータ
が上書きされます。
− [パス名]に、アーカイブを保存するパス名を入力します。
− [OK]をクリックします。
アーカイブへのタグの割り付け
− プロジェクトウィンドウの左側にある[タグ]をクリックします。
− プロジェクトウィンドウの右側で、アーカイブするタグのエントリ
(例:VAR_1)をマウスの右ボタンでクリックします。
− 状況に応じたメニューで[プロパティ]を選択します。
− タブコントロール[アーカイブ]をクリックします。
− [アーカイブ]で、新たに作成したアーカイブ(例: ARCHIV_1)を選択
します。
トリガーで標準設定の[周期的 [毎秒] 1]を使用すると、毎秒 1 回、タグ
のプロセス値が保存されます。
− [OK]をクリックします。
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Configuring Windows-based Systems
この時点で、シミュレーションプログラムを使用すれば、このプロジェ
クトをテストできます。 基本手順については、プロジェクトのテスト
プロジェクトのテスト
項(20ページ)を参照してください。
このシミュレーションプログラムをサインまたはランダムシミュレー
ションでおよそ 20 秒間実行して、アーカイブに十分な値が書き込まれ
ていることを確認します。
シミュレーションの実行が正常終了したら、テキストエディタでアーカ
イブファイルを表示できます。また、シミュレーションの結果をチェッ
クすることもできます。
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