(様式2) 平成23年度 〔 自己評価報告書 〕 学校番号 学校名 50 川崎市立白鳥中学校 校長名 伊藤民子 (1)書き方については、平成19年度「学校評価報告書」P17・18を参照ください。 (2)評価項目設定については、各学校の実情に応じて取捨選択したり、新たな項目を各学校独自の言葉で 作成したりして記入することもできます。 (3)学校関係者評価を実施した学校は、「学校関係者の評価」に記入してください。 (4)「今年度のまとめ・次年度へ向けての取組」に、今年度の学校運営のまとめと次年度への具体的な取 組を記入してください。また、取組や課題に関連して、教育委員会の施策や事業に対するご意見、ある いはご要望等がございましたら記入してください。 学校教育目標 知・徳・体・美の調和のとれた人間形成をめざす Ⅰ 確かな学力の育成 (1) 基礎基本を大切にし、個性を生かす人 (2) 自他を大切にし、責任ある行動がとれる人 (3) 心身を鍛え、生き生きとした生活のできる人 (4) 美しいもの、正しいものに感動する心をもった人 (1)授業力の向上をめざした研究の推進。 (2)新学習指導要領に基づいた授業改善の視点を明確化し、指導と評価の一体化。 (3)学ぶ喜びのある授業づくりと確かな学力の定着につながる授業改善。 (4)生徒一人一人が存在感を感じ、主体的に学び、活躍できる場の設定。 (5)生徒が落ち着いて学習に取組める清潔で美しい環境づくり。 学校経営の目標 Ⅱ 社会性の育成 (1)あいさつ、規範意識を身に付けた生徒の育成。 (2)かわさき共生*共育プログラムを活用した望ましい人間関係づくりの推進。 (3)思いやりをもち、お互いを認め合いともに向上する生徒を育成。 (4)自らの良さを生かし、人のために努力する生徒の育成。 (5)生徒が主体の取組をするための組織づくり。 Ⅲ 地域とともに歩む学校づくり (1)「地域の学校」として、地域や外部人材の教育力を導入。 (2)学校オープンデーの定例化と積極的な運用。 (3)学校からの情報発信の充実。 (4)地域からの声を大切にする体制づくり。 (5)小中連携教育(片平小、栗木台小、柿生小)の推進。 評価項目 学習指導 今年度の重点目標 「伝え合おう」 ・あいさつやまごころの気持ちを伝え合う ・自分の思いを言葉にして伝え合う ・自分の考えを言葉にして伝えあう 「認め合おう」 ・相手の意見や考えを認め合う ・認め合う場の設定と教育活動の実践 ・聞き合うことから認め合う 「高め合おう」 ・仲間同士が一緒に高め合う ・教師集団として高め合う ・地域とともに高め合う 具体的な取組 実現状況及び課題 具体的な改善策 ○授業力向上の研究推進校としての取組 ・学ぶ喜びが実感できる授業の実践 ・学習規律の確立や授業環境の整備を通し て意欲を引き出す授業の実践 ・教員同士の授業公開による授業力の向上 ・研究の成果として、「学び合い」を意識した授業を意識するようになった。また、授業にお ける生徒の集中力が高まってきている。 ・授業力向上研究を通して、教員一人ひとりが自分の授業の見方を考えたり、他教科の授 業研究を通して、新たな発見や授業づくりのヒントを得ることができた。 ・授業力向上の成果は目に見える形で表れにくく、自分自身で実感しにくい部分もある。今 後生徒が「学び」を意識できる授業の展開に向けて、どう取り組んでいくかが課題である。 ・授業力向上研究の継続と授業に集中できる教室環境づくり に努める。 ・教科会の定例化のシステムづくりを工夫し、推進する。 ・だれもが「わかる」ことをめざして授業づくりに取り組み、「授 業のユニバーサルデザイン」の考え方の共通理解を図った が、来年度に向けて、その定着を追求したい。 教育課程 ○新学習指導要領の完全実施に向けた年 間指導計画の作成 ・3年間を見通した年間指導計画の作成 ・授業時間数の確保 ・新学習指導要領を踏まえ、教科における年間指導計画の整備と、言語活動の充実を意 識した授業展開ができた。 ・次年度の時数増を見越した年間計画および週時程・日課時程の見直しを図り、実践した。 ・新学習指導要領における総合的な学習の時間に向け、学校としてのスタンダードやまと め取りの方法等について、今後も検討が必要である。 ・新学習指導要領の全面実施に対応した各教科の評価につ いて、共通理解が図れるような研究を推進する。 ・総合的な学習の時間の全体計画のさらなる見直しを図ると ともに、3年間の見通しをもって実践する。 特別活動 ○特別活動の充実 ・プログラム委員会を中心とした組織づくり ・生徒が中心となった行事等の運営 ・白中宣言の具現化について、リーダー研修会で話し合いが深まった、「OSK(チャイム着 席)運動」が、今年度は具体的に見える形で全校生徒に伝わっていることは成果である。 ・白中宣言が一般の生徒には、必ずしも伝わっていない現状があり、日常の生活につなげ る手だてが必要である。 ・行事等で、リーダー以外の生徒の活動の場を広げる手立てが必要である。 ・生徒の学び合い、高め合う主体的な活動をバックアップす る職員の体制づくりと、その強化をさらに進めていく。 ・リーダー養成に加え、日々の生活の中で一人ひとりの活躍 を支援し、自己肯定感をもち、生徒相互の良さが伝わるよう 工夫していく。 1 2 3 No.1 生徒指導 ○意欲的で活力のある学校づくり ・時間を守る・あいさつをする・環境整備の推 進(白中3原則) ・生徒の声に耳を傾け、心を理解し、良さを 認め伸ばす教員の姿勢 ・教育相談の充実 ・かわさき共生*共育プログラムの活用 ・「朝のあいさつ運動」は、委員会の生徒と教職員が協力して取り組み、日常のあいさつの 意識の向上に努めることができた。 ・各担任が、日々の生活の中で生徒の安心感を高める工夫に努めることができた。小グ ループや学級で協力する機会を作ったり、生徒をよく知ることを心がけ、その思いを受け止 めようとしたこと等があげられる。 ・生徒の思いをつかむために教育相談を行い、スクールカウンセラーからの支援につなげ ている生徒もいるが、その後の生活の環境改善に生かすことまではまだ至っていないケー スもある。 ・学校は全体的に落ち着いた状況にあるが、校外でのすごし方等では、課題も存在する。 特別支援教 育 ○特別支援教育の充実 ・特別支援コーディネイターを中心とした支 援体制の確立 ・特別支援コーディネーターを中心に、支援を必要とする生徒の見取りや研修を深めること ができた。 ・サポーターによる授業への入り込み、放課後の学習支援等で、低学力の生徒への支援 ができた。授業の中で「質問をすることがはずかしいことではない」という意識ができた。 「わかりたい」と思う生徒が多くなってきた。 4 5 進路指導 ○中学校3年間を見通した進路指導の充実 ・各学年、発達段階に応じた進路指導を実施した。2年生では、職場体験に取り組み、生 ・キャリア教育を推進と、将来の夢や希望を 徒・保護者からも肯定的な評価を得た。今後もより一層体験活動を充実させる必要があ もった生徒の育成 る。 6 ・3年生については、一人ひとりの生徒の進路について、教員と保護者がよく話し合う機会 を十分に持っているが、生徒の希望と保護者の意見が一致することばかりではないケース もあり、一層の努力が必要である。 ・定期的に発行している学校だよりをホームページにのせるなど、学校の様子の発信に努 ○開かれた学校づくりの推進 情報提供 めた。また、学校評価をアップするなど、広く情報発信することができた。ただし、特定の職 ・ホームページの充実と活用 員に負担がかかっている現状がある。 ・学校掲示板の有効活用 7 ・地域への情報発信として、校門わきに学校掲示板を設置し、生徒の部活動の様子や、学 校だより等の周知に努めた。 保護者・地域 ○地域から信頼され、生徒が意欲をもって ・授業参観や各種懇談会・説明会等は、日程や方法等、適切な形でで実施し、学校理解を 促進することができた。しかし、年間が学校オープンデーとしての、保護者・地域の学校参 学べる学校づくりの推進 との連携 観は、「いつでもどうぞ」の体制で行ったが、参加数は少なかった。 ・学校オープンデーの定着化とその活用 8 ・白鳥祭をはじめ、2年生の職場体験、行事等にはPTAや地域の皆様に大変積極的に協 ・地域での活動の充実 力いただき、成功裡に行うことができた。 ・積極的な地域の人材活用 ・地域教育会議の協力で、地域の方の声を直接聞ける地区懇談会を開催できた。 ○小中連携(片平小・栗木台小・柿生小)の ・小中連携担当者会を継続的に行い、小学校6年生の「白鳥中学校体験授業」を実施で 小中連携 き、昨年度より小中連携を一歩進めることができた。 積極的な推進 ・中一ギャップを解消するために、小中の連 ・夏休みの部活動体験は、小学生の中学校生活や部活動に対する理解を深めることがで 9 き、効果的であった。 携を密にする ・小中教員の交流を深め、児童・生徒指導に ・小中合同職員研修会をさらに充実させていくとともに、中学生が小学校に出向き、行事に 参加できるような体制がほしい。 役立てる ・アンケートのみに頼るのではなく、特に保護者や地域の生きた声として、「評価できる点」 ○学校評価の充実 学校評価 ・PDCAサイクルの検証と評価方法の改善 「疑問点・改善点」等について直接意見を聞いたり、対話をする会を設け、その内容をふま えて学校評価に活かしていく。 10 ・生徒の声については、まとめただけではなく、それをもとに代表生徒で話し合う機会を設 け、その結果を学校評価に活かすことができた。 学 校 関 係 者 の評 価 ・昨年度、地域住民に学校の様子を知らせていく工夫として、校 門前に学校掲示板を設置、活用の提案をした。今年度実現でき、 保護者以外の近隣の住民も関心を持ってきている。良いことと考 えている。 ・オープンデーで保護者に学校に来ていただくには、何か具体的 な事を考えた方が良い。また、学校が安定しているから特にこな いのではという考え方もある。 ・学校内の様子や環境だけでなく、学校周辺や近隣の生徒の様 子や環境にも気をくばれると良いと思う。 ・朝会など全校集会等での話を聞く姿勢の指導や、授業・休 み時間の巡回活動をさらに進めていく。 ・今後とも家庭や外部機関とも連携し、粘り強く指導していく とともに、地域との連携も強化していく。 ・教育相談で気にかかる生徒に対しては、複数の教員で思い を受け取め、一人ひとりを認めていく具体的な場づくりに努め る。 ・「かわさき共生*共育プログラム」の実施の定着と、効果測 定の活用・分析を通して、生徒の心をゆさぶる指導を推進し たい。 ・学校全体として、学習面の支援体制の確立を図る。 ・低学力の生徒への手立て・対策等、個を大切にした取り組 みをさらに進めていく。 ・ 巡回相談、学習サポーター、特別支援サポーターの継続 と、教科学習の支援スタッフの充実を図る。 ・各学年で、特別支援をふまえた情報交換の強化に努める。 ・生き方に結びつくキャリア教育の一層の充実を図る。 ・日々の学習や生活と関連させながら自己肯定感を育てる。 その上で、将来の夢や希望を持ち自己実現をめざすことがで きるよう、発達段階に応じた進路指導計画を、より意図的、継 続的に実施する。 ・3年生については、よりきめ細やかな進路相談に努める。 ・今後も継続して情報発信を行っていく。HPについては複数 の担当が分担して更新作業が行えるようにしたい。 ・学校掲示板のさらなる活用を目ざし、生徒の活動や学校の 様子について、発信に努める。特に学校だよりにいては、よ り読みやすいように拡大版を掲示していく。 ・学校オープンデーの活性化。保護者が足を向けやすくなる よう工夫する。具体的には授業の開いている教員が懇談ス ペースをつくるなどの改善を図る。 ・地域の方々と生徒・教職員の交流の場、地域行事への参 加について、さらなる検討を進める。 ・地域清掃などの活動を、今後も継続して進めていく。 ・小中連携教育を進めるためにも、小中の教職員同士の交 流まだまだ不十分であるので、その時期・時間の確保につい て、小学校とも協議していきたい。 ・校内研修・オープンデーなどの相互参加の他、教科の年間 指導計画や指導方法、評価についての情報交換、子ども同 士の交流等も考えていく。 ・学校評価の資料をもとに、学校関係者評価委員会でいただ いた意見については、今後の教育活動にしっかりと反映させ ていく。 今年度のまとめ ・ 次年度へ向けての取組 ○授業力向上研究により、個々の授業のスタイルや学習指導をはじめ、生徒の自治的・自立的活動の活性化、教育活動を支えるための環 境の整備等、その方策を具体化し、教職員が共通理解を持って取り組むことができた。 ◯生徒指導の基本は授業であり、「わかった」「できた」と実感できる、わかりやすい授業づくりに努めることで、生徒は落ち着いていくことに なる。また、授業力向上の研究をしたことで、教職員同士が授業を見合い、お互いの意見交換をする場面ができたことにより、学校が活性 化してきた。この取組をさらに推進したい。 ◯地域と連携して、環境整備や地域清掃、行事への参加など、今まで以上に地域に出て行く機会をつくり、中学生が活躍できるようにした い。そのために、地域の人たちと接する機会や活動を増やすなど、相互の関係づくりを図っていく。
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