神経線維腫症に伴う脊柱変形に対する手術例の検討

第荏日第4会場午後
1−4−54 胸椎後轡部の胸髄腹側に発生した脊髄腫瘍手術例の検討
国立病院機構 九州医療センター
整形外科
O今村 寿宏、寺田 和正、小原 伸夫、宮崎 清、安原 隆寛、
宮原 寿明
胸椎後轡部、脊髄腹側に発生した脊髄腫瘍の手術は視野の確保や術中脊髄損傷等の合併症が
懸念され決して安全な手術ではない。今膿、我々は胸椎後轡部、胸髄腹側に発生した脊髄腫
瘍手術例を検討した。
【方法】手術は後方から椎弓切除後に片側のみ椎間関節、横突起、椎弓根切除する事で視野
を確保。そして硬膜切開し腫瘍を切除後、後方固定を併用。手術繭後の」OA score(頚髄症
17点法から上肢症状を除いたH点)、術後の合併症等を評価した。
【結果】」OA scoreは症例1:59歳男性でTh9に発生した神経鞘腫(preop2;postop8;f/u域6
ヶ,月)。症例2:73歳女性Th3/4に発生した髄膜腫(preop21postop6;f/u%2ヶ月)。症例3:
71歳女性でThH/i2に発生した髄膜腫(preop《5;postop55;{/u H2ヶ月)。全例で術前の
歩行障害は改善された。
【考察】術中、術後合併症、現段階での腫瘍再発、圭nstrumentation failure等は認められず、
我々の手術法は本疾患に対して有用である。
1−4−55 神経線維腫症に伴う脊柱変形に対する手術例の検討
琉球大学 医学部 整形外科
O野原 博和、我謝 猛次、黒島 聡、米嵩 理、金谷 文則
神経線維腫症に伴うdystrophic typeの脊柱変形は、変形の易進行性、骨脆弱性、術後偽関節
発生率の高さから手術は難渋することが多い。矯正手術を施行し術後7年以上観察しえた
dystrophic typeの脊柱変形について手術成績と問題点を検討した。症例は5例(男3例、女2
例)、初回手術時年齢は平均i3.6歳(8∼23歳)、矯正手術からの観察期間は平均9年7カ月 (7
年4カ月∼13年11カ月)であった。脊柱変形は側葎が3例、後側湾が2例であった。手術は全
例で前方解離や固定、後方矯正圃定など複数回手術を要し、2例で神経線維腫摘出術を行っ
た。Cobb角は術前平均76。(59。∼88。)が術後平均27。(17。∼49。)で改善率は平均63%(39
∼78%)であった。合併症は偽関節によるスクリュー折損1例、表層感染1例で再手術を要し
た。観察時Cobb角は平均3i。で矯正損失は間題にならなかった。
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