横浜市立大学付属病院マッチング

横浜市立大学付属病院マッチング
2010
http://www.fukuhp.yokohama-cu.ac.jp/
1.試験について
①試験形式:筆記、面接
②試験の流れ:筆記→面接
2.筆記試験について
①筆記試験形式:多肢選択式
②出題数と制限時間:問題数 100 問、制限時間 90 分
③問題難易度
・QB 必修問題と比べて:易(0)同程度(17)
・QB に比べて:易(0)同程度(19)難(0)
・マッチング前試験と比べて:易(2)同程度(12)難(4)
④出題分野:内科、外科、小児科、産婦人科、精神科、麻酔科、救急
⑤出題内容
・QB の問題が中心。過去 3 年分からは 2 割程度。麻酔科の問題が 10 題。
・10 年以上前の問題も出た。産婦・小児が多かった。
3.面接試験について
① 面接内容
・志望理由。将来の志望する科。受けた大学と順位。
・医師はどういうところが大変か。医局制度をどう考えるか。
・臨床実習はどうだったか。
・たすき掛けについての考え。外病院での実習の意義について。
・自分の長所と短所。趣味について。体力の有無。人生で一番のピンチは。
・履歴書の内容。バイトの内容。学校生活について。On-off をきりかえる手段の有無。
・コメディカルの方とどう上手く付き合うか。
・理想の医師像。実習で回った外科の印象。
・部活について。部活で大変だったこと。部活で意見の対立が起きたときどう対処するか。
・難しい症例に当たったときどうするか。
・チーム内での意見がまとまらなかったときどうするか。
・基礎に興味はないか。
② 面接形式
個人面接:面接官 2 人、時間 10~15 分
4.小論文試験について
なし
5.志望理由について
①この病院を選んだ理由
・手術件数や病床数が多いから(5 人)
・医師とコメディカルの関係が良いから(1 人)
・自分が志望する科が有名だから(4 人)
・研修医の人数が多いから(4 人)
・初期研修後もその病院で働けるから(6 人)
・研修プログラムが良いから(4 人)
・立地条件が良いから(1 人)
・研修医の QOL が高いから(1 人)
・医療設備が整っているから(4 人)
・病院内がきれいだから(3 人)
・滑り止めのため(15 人)
横浜市立大学付属病院マッチング(第 1 回)
2010
http://www.fukuhp.yokohama-cu.ac.jp/
<面接>
①
(履歴書見ながら)市大生だから大丈夫でしょ。スポーツやっている人に悪い人はいないしね。
推薦書の先生は部活の OB というわけか。
では一応聞くけど…
・他にどこか受けたの?受かったらどこに行くの?
・自分の性格をどのようにとらえている?
・小児科は前から志しているの?どの分野やりたいとかはあるの?
・研修期間中に選択科目として選択したい診療科は?
・勉強は得意か?
・漢方勉強しているんだね?
全体的に世間話のような雰囲気で、終始和やかに行われました。
②
・何故当院を希望したのですか
・たすきがけを希望しているなら、どこの病院に行きたいですか
・希望している科でずっと続けていく自信はありますか
・もし大学でずっと勤務していく場合、何か不安に思うことはありますか
・自己 PR について。接客のアルバイトというのは医学部では珍しいが、何故か
③
・志望理由
・志望科
・大学と市中病院の違いは何か
・上司から怒られたらどう対応するか
・ほかにどこを受けたか
・第一志望はどこか
④
・志望動機
・大学は第一志望か
・部活のことについて(ほぼ雑談)
・理想の医者像
・大学生活で大変だったこと、その対処法
・短所
横浜市立大学マッチング試験問題(第 1 回)2010
横浜市立大学マッチング試験(第 1 回)
2010
1.
満 4 ヶ月児の発達のチェック項目として用いられるのはどれか
a. 追視
○
b. 聴力
c. 喃語(なんご)
d. 寝返り
e. 坐位
2.
大泉門が早期に閉鎖するのはどれか
a. Crouzon 病
○
b. Down 症候群
c. くる病
d. クレチン症
e. 軟骨異栄養症(軟骨無形成症)
3.
出生直後の新生児.体重 2700.Apgar スコアは 1 分後 6 点.呼吸数 40/分.心拍数 132/分、整.全
身にチアノーゼを認める.外表奇形は認めない.直ちに 100%酸素の投与を開始したが全身のチアノ
ーゼは改善しない.胸部 X 線写真では肺野に異常は認めない.
次に行う検査はどれか.
a. 血糖
b. 血清電解質
c. 心電図
d. 心エコー検査
○
e. 頭部単純 CT
4.
肥厚性幽門狭窄症で正しいのはどれか
a. 女児に多い
b. 吐物は胆汁性である
c. 代謝性アルカローシスを伴う
○
d. Double bubble sign を認める
e. 徒手整復を行う
~1~
横浜市立大学マッチング試験問題(第 1 回)2010
5.
川崎病でみられるのはどれか.3つ選べ
a. 5日以上続く発熱
b. 眼球結膜の充血
○
○
c. 化膿性の頸部リンパ節腫脹
d. 血小板の減少
e. 赤沈の亢進
6.
○
心電図所見から考えにくい疾患はどれか
a. 正
常-僧帽弁閉鎖不全症
b. 右室肥大-総肺静脈還流異常症
c. 左軸偏位-二次孔心房中隔欠損症
○
d. 左室肥大-動脈管開存症
e. 両室肥大-心室中隔欠損症
7.
14 歳の女子.低身長を主訴として来院した.身長 129cm、体重 32kg、骨年齢 12 歳 6 ヶ月.父の身
長 172cm、母の身長 158cm.成長曲線(A)と全身写真(B)を次に示す.考えられるのはどれか.
〈91F2〉
a. 下垂体性低身長
b. 甲状腺機能低下症
c. 偽性副甲状腺機能低下症
d. 体質性低慎重
e. Turner 症候群
8.
○
小児の尿路感染症について誤っているものはどれか
a. 幼児期以降では女児に多い
b. 感染経路の多くは血行性である
×
c. 膀胱尿管逆流現象は乳児では生理的にみられる
d. 膀胱尿管逆流現象は感染反復の原因となる
e. まず第一世代セフェム系抗生物質で治療する
9. (88B92)
川崎病でみられるのはどれか。3 つ選べ。
(ア) 5 日間続く発熱
(イ) 眼球結膜の充血
(ウ) 化膿性の頸部リンパ節腫脹
(エ) 血小板数の減少
(オ) 赤沈の亢進
~2~
横浜市立大学マッチング試験問題(第 1 回)2010
10. (96A35)
生後 40 日の乳児。昨日から不機嫌となり、今朝吐血したため来院した。在胎 40 週、自然分娩、
体重 3040g で出生した。Apgar スコア 9 点(1 分)、10 点(5 分)。母乳栄養である。今朝 2、3 回痙攣
様に体をふるわせた。身長 52cm、体重 3850g。大泉門はやや膨隆している。痛み刺激への反応が少
し鈍い。心雑音はなく、ラ音も聴取しない。腹部は軽度膨隆してるが、腫瘤は触れない。肝を右肋骨
弓下に 1cm 触知する。脾は触れない。膝蓋腱反射は亢進し、Bacinski 徴候は陽性である。
この患児で低値が考えられるのはどれか。
(カ) 血小板
(キ) 血糖
(ク) カリウム
(ケ) カルシウム
(コ) ビタミン K
11. (86E49)
25 歳の女性。月経異常と不妊とを訴えて来院した。持参した基礎体温表を見ると、高温相は 7~8
日である。現在高温相 5 日目。全身の理学的所見および内診では異常を認めない。
診断のために必要な検査はどれか。2 つ選べ。
(サ) 血中プロゲステロン測定
(シ) 血中テストステロン測定
(ス) 血中 LH 測定
(セ) ヒステロスコピー
(ソ) 子宮内膜組織診
12. (81E22)
30 歳の女性。主訴は不妊。4 年前に流産の既往がある。月経は順調。基礎体温 2 相性で高温相は
14 日間。月経時の下腹部と腰痛とは中程度。内診所見:子宮は前傾前屈、大きさ正常、移動性やや
不良。左付属器から Douglas 窩にかけて圧痛ある抵抗を触知する。
不妊の原因を確認するのに重要な検査はどれか。2 つ選べ。
(タ) Huhner テスト
(チ) 超音波断層法
(ツ) 子宮内膜組織診
(テ) 子宮卵管造影法
(ト) 腹腔鏡検査
~3~
横浜市立大学マッチング試験問題(第 1 回)2010
13. (99B34)
子宮筋腫でみられないのはどれか。
(ナ) 顔色不良
(ニ) 便秘
(ヌ) 腹部膨隆
(ネ) 頻尿
(ノ) 無月経
14~15 連問(84C10~11)
29 歳の女性。結婚 25 歳。無月経と不妊とを主訴として来院した。
現病歴:初経 13 歳、月経は 28 日型で整順であったが、2 年前から月経不順となり、3 カ月前から無月経
になった。
既往歴:特記すべきものはない。
家族歴:近親者に遺伝性疾患はない。
現症:身長 155cm、体重 70Kg。脈拍 72/分、整。血圧 140/92mmHg。外診所見:乳房発育は正常。乳
頭圧迫で乳汁分泌を見ない。中等度の多毛。内診所見:外陰、膣、子宮は正常、両側卵巣を触知する
が、圧痛はない。仙骨子宮靭帯、Douglas 窩に硬結・圧痛はない。
検査所見:赤血球 435 万、Hb 13.6g/dl、白血球 6200、空腹時血糖 91mg/dl、総蛋白 7.2g/dl、尿素窒素
12mg/dl、クレアチニン 0.7mg/dl、尿酸 6.5mg/dl、総コレステロール 270mg/dl、AST 15 単位、ALT 12
単位、妊娠反応陰性。LH-RH 試験の結果を次に示す。(図省略)
14. (84C10)
まずおこなうべき検査はどれか
(ハ) プロゲステロンテスト
(ヒ) エストロゲン・プロゲステロンテスト
(フ) クロミフェンテスト
(ヘ) hMG・hCG 試験
(ホ) ACTH 試験
15. (84C11)
この患者の診断は?
(マ) プロラクチノーマ
(ミ) 末端肥大症
(ム) Cushing 病
(メ) 多のう胞性卵巣症候群
(モ) 早発閉経
~4~
横浜市立大学マッチング試験問題(第 1 回)2010
16. (94A57)
子宮がん検診で誤っているのはどれか。
(ヤ) 細胞診はスクリーニング検診法である。
(ユ) コルポスコピーは確定診断法である。
(ヨ) ヒステロスコピーは内膜病変の広がりをみる。
(ラ) 子宮膣部生検は狙い切除で行う。
(リ) 内膜生検診は掻爬で行う。
25. (問題番号)99A5
(問題文)25 歳の女性、突発する動悸、めまいおよび呼吸困難を主訴に来院した。症状は1カ月前の運
転中に起こり、その後同様の症状をたびたび経験するようになった。同時に「このまま死んでしまう
かもしれない」という恐怖感に襲われるという。尿、血液および血清生化学所見に異常を認めない。
心電図、胸部 X 線写真、頭部 MRI および脳波に異常を認めない
この疾患でよくみられるのはどれか、二つ選べ
(ア) 強迫観念
(イ) 広場恐怖
(ウ) 予期不安
(エ) 心気妄想
(オ) 痙攣発作
26. (92F33)
38 歳の女性、6 カ月前から誘因がないにも関わらず、発作的に呼吸が苦しくなり、動悸がして「この
まま死ぬのではないか」という恐怖感に襲われるようになった。その都度救急車で病院に搬送される
ことが頻繁となった。「また発作が起こるのではないかと不安で、一人で外出もできない」と訴えて
来院した。診察時の態度は緊張しているが、おおむね自然であり、話の内容もまとまっている。発作
中の記憶もよく保たれている。身体所見に異常を認めない。
この患者に有効なのはどれか
三つ選べ
(カ) 精神療法
(キ) 抗うつ薬
(ク) 抗精神病薬
(ケ) 抗けいれん薬
(コ) 抗不安薬
~5~
横浜市立大学マッチング試験問題(第 1 回)2010
27. (不明)
抗精神病薬の副作用はどれか
(サ)
(シ)
(ス)
(セ)
(ソ)
28. (96H7)
外傷後ストレス障害「PTSD」で見られないのはどれか
(タ) 過剰な驚愕反応
(チ) 外傷場面の想起不能
(ツ) 反復的で苦痛な夢
(テ) 持続的な傾眠傾向
(ト) フラッシュバック
29. (99G4)
72 歳の女性。75 歳の夫と娘夫婦とに伴われて来院した。3 カ月前ころから「夫が浮気している」と
疑い出した。ことあるごとに夫を責めるが、家族によれば浮気の事実はない。夫が買い物に出かけ、
帰宅が遅れると「女性と会っていた」と激しく夫を責める。そのことで口論になるとますます激しく
興奮する。近くに住む娘夫婦が仲介に入るが、まったく聞く耳を持たず、夫が浮気をしていることを
固く信じて疑わない。興奮すると夜も眠らずに、夫を責め続けるという。また物忘れが急に進んだよ
うだと家族が言う。身体疾患、薬物乱用、およびアルコール乱用歴はない
考えられるのを二つ挙げよ
(ナ) 統合失調症
(ニ) 妄想性障害
(ヌ) アルツハイマー
(ネ) 急性一過性精神病障害
(ノ) 統合失調感情障害(分裂感情障害)
30. (99E6)
気分障害より統合失調症を示唆するのは
(ハ) 易刺激性
(ヒ) 考想伝播
(フ) 強迫症状
(ヘ) 罪業妄想
(ホ) 明識困難
~6~
横浜市立大学マッチング試験問題(第 1 回)2010
31. (97F25)
75 歳の男性、最近言動がおかしいことに気付いた家族に伴われて来院した。半年前から「気が滅入
る」と言い、一日中臥床がちである。食欲低下、体重減少および興味、意欲の減退がある。
「自分は
ガンでもうすぐ死ぬ」、
「我が家は破産だ」とあり得ないことを言っている。毎晩酒を飲まないと眠れ
なくなった。身体的異常はない
もっとも考えられるのはどれか
(マ) うつ病
(ミ) 意識障害
(ム) 老年期認知症
(メ) アルコール依存症
(モ) 統合失調症
32. (70B27)
症状精神病を起こしやすいのはどれか
三つ選べ
(ヤ) ペラグラ
(ユ) SLE
(ヨ) 甲状腺機能亢進症
(ラ) 糖尿病
(リ) ネフローゼ
41. (81C44)
パンクロニウム・ブロマイドについて誤っているのはどれか。
(ア) 非分極性筋弛緩薬である。
(イ) 重症筋無力症では筋弛緩作用が増強する。
(ウ) 抗コリンエステラーゼ薬が拮抗する。
(エ) ヒスタミン遊離作用が著明である。
(オ) 追加投与により蓄積作用を示す。
42. (102F21)
53 歳の男性。狭心症の精査目的で通院中である。外来の待合室で様子がおかしくなった。意識は
なく、あえぐような不規則な呼吸をしている。
直ちに持参するように依頼するのは。
(カ) 自動体外式除細動器(AED)
(キ) 心エコー装置
(ク) 人工呼吸器
(ケ) 心臓ペースメーカー
(コ) 胸腔ドレナージチューブ
~7~
横浜市立大学マッチング試験問題(第 1 回)2010
43. (98F5)
38 歳の男性。草刈りをしていたところスズメバチに頸部と前腕をとを刺されて来院した。局所の
痛みと腫脹を訴えていたが、気分が悪いと言ってしゃがみこんでしまった。
可能性が低いのは。
(サ) 意識障害
(シ) 呼吸困難
(ス) 頻脈
(セ) 血圧上昇
(ソ) 皮疹
44. (98F18)
21 歳の男性。交通外傷のために救急車で搬入された。オートバイ運転中に乗用車と接触し転倒し
た。意識障害はない。呼吸数 30/分、脈拍 120/分、整。血圧 80/64mmHg。頚静脈の怒張はない。右
側胸部に打撲痕と皮下気腫とを認める。右肺野の呼吸音は減弱している。腹部に擦過傷を認める。
血圧低下の原因として考えられるのは。
(タ) 頚髄損傷
(チ) 緊張性気胸
(ツ) 胸腔内出血
(テ) 腹腔内出血
(ト) 消化管穿孔
45. (101D20)
32 歳の男性。意識障害のため搬入された。うどんを食べてすぐ運動したところ、全身に蕁麻疹が
出現し、その後、意識を消失した。小麦アレルギーの既往がある。呼吸数 24/分、脈拍 120/分、整。
血圧 74/54mmHg。
(ナ) アトロピン皮下注射
(ニ) アドレナリン皮下注射
(ヌ) ジアゼパム静脈注射
(ネ) ドパミン点滴静注
(ノ) プレドニゾロンの静脈注射
~8~
横浜市立大学マッチング試験問題(第 1 回)2010
47. (103A36)
40 歳の女性。震度 6 の地震で倒壊した家の壁に両下肢を挟まれ 3 時間後に救出され搬入された。
意識は清明。体温 37.5℃。呼吸数 22/分。脈拍 120/分、整。血圧 84/56mmHg。心音と呼吸音に異常
を認めない。両下肢は発赤、皮下出血及び腫脹が著明で、激しい疼痛を伴う。導尿で尿 30ml を得た。
尿所見:コーラ尿、蛋白 1+、糖(-)、潜血 3+、沈査で赤血球 0~3/1 視野。血液検査所見:赤血球
410 万、Hb 13.8g/dl、Ht 40%、白血球 12000、総蛋白 6.5g/dl、アルブミン 3.2g/dl、尿素窒素 25mg/dl、
クレアチニン 1.8mg/dl、 AST 320IU/L、 ALT 90IU/L、 CK 16000IU/L、 Na140mHq/L、 K
6.5mEq/L、 Cl 108mEq/L。
まず行うのはなにか。
(ハ) 血液透析
(ヒ) 腹膜透析
(フ) 下肢切断術
(ヘ) 生理食塩液投与
(ホ) 新鮮凍結血漿投与
48. (97D16)
75 歳の女性。突然の呼吸困難のため救急車で搬入された。家族の話は直前までもちを食べていたと
いう。努力呼吸が著明で、吸気時に喉頭部下方牽引<tracheal tag>を認める。チアノーゼが現れ、
意識レベルが低下傾向にある。喉頭鏡を用いて直視下に異物摘出を試みたが成功しない。
直ちに行うべきことはどれか。
(マ) 動脈血ガス分析
(ミ) マスクによる酸素投与
(ム) マスクによる人工呼吸
(メ) 経鼻気管内挿管
(モ) 輪状甲状軟骨間膜切開
49. (97I34)
2 歳の男児、熱傷の治療のため父親に伴われて来院した。昨晩 9 時ころ、山奥のキャンプ場で、熱湯
で胸部と右上肢とに熱傷を受けた。冷水で冷やした後、今朝早く下山した。元気がなくぐったりして
いる。体温 39℃、脈拍 160/分、整。血圧 78/40mmHg。熱傷面積は約 20%で水疱形成がみられる。
血液所見:赤血球 560 万、Hb18g/dl、Ht55%、白血球 10700、血小板 36 万。
この患児で最も考えられるのはどれか。
a. 心原性ショック
b. 脱水性ショック
d. 高熱による意識低下
c. 細菌性ショック
e. 肺水腫
答b
~9~
横浜市立大学マッチング試験問題(第 1 回)2010
50. (102E29)
血圧は低下し、皮膚は温かく紅潮している。心拍出量は増加し、末梢血管抵抗は低下している。こ
の病態に当てはまるのはどれか。
a. 出血性ショック
b. 心原性ショック
d. 神経原性ショック
c. 敗血症性ショック
e. アナフィラキシーショック
答c
51. (98H80)
樟脳の誤飲に対する正しい処置はどれか。
a. 催吐
b. 昇圧剤投与
c. 塩類下剤投与
d. アトロピン筋注
e. メチレンブルー静注
答c
52. (103F5)
トリアージ
災害時に、自発呼吸があり意識混濁を伴うショック状態の患者につけるトリアージタッグの色で正し
いのはどれか。
a. 緑
b. 黄
c. 赤
d. 黒
e. 白
答c
53. (92D14)
正常体温で、心停止後回復不能な脳の損傷が起こる時点はどれか。
a. 30 秒以内
b. 1~2 分
c. 5~7 分
d. 10~12 分
e. 15~20 分
答c
54. (91B75)
抗痙攣薬を服用中のてんかん患者が、痙攣重積状態となって入院した。まず使用すべき注射薬はどれ
か。
a. ジアゼパム
b. ジフェニルヒダントイン
d. ノルエピネフリン
c. フェノバルビタール
e. リドカイン
答a
55. (103E14)
熱傷の深さ
熱傷の深さに影響を与えないのはどれか。
a. 患者年齢
b. 受傷面積
c. 受傷部位
d. 接触時間
e. 熱源の種類
答b
~ 10 ~
横浜市立大学マッチング試験問題(第 1 回)2010
56. (98G58)
圧挫<挫滅>症候群でみられるのはどれか。
a. 多尿
b. 発疹
c. 溶血性尿毒素症候群(HUS)
d. 高ナトリウム血症
e. ミオグロビン尿
答e
57. (87D16)
58 歳の男性。アルコールを痛飲したのち気持ちが悪くなり、食べた物を数回吐いた。その直後に大量の
鮮血を嘔吐した。緊急内視鏡検査により胃噴門部に縦走する粘膜裂傷が認められた。この疾患について
正しいのはどれか。2 つ選べ。
a. 腹腔内圧の上昇が原因である。
b. アルコール性胃炎が原因である。
c. 胃酸分泌が亢進している。
d. 下部食道括約筋が亢進している。
e. 自然に止血、治癒していることが多い。
答え a,e
58. (94D30)
36 歳の男性。1 か月前から十二指腸潰瘍の治療中であった。昨夜会合で大量に飲酒したが、夜半急激な
上腹部痛が生じ、軽快しないため救急車で来院した。来院時、苦悶様顔貌を呈し、上腹部は圧痛と著明
な筋性防御が著明であった。体温 37.5℃、脈拍 95/分、整。血圧 156/90mmHg。便潜血は陽性であった。
まず行うべき検査はどれか。
a. 心電図
b. 腹部立位 X 線単純撮影
c. 腹部エコー
d. 上部消化管造影
e. 上部消化管内視鏡
答え b
~ 11 ~
横浜市立大学マッチング試験問題(第 1 回)2010
59. (96D32)
75 歳の女性。3 か月前から食欲不振と腹部膨満とがあり、最近増悪してきたので来院した。3 年前に進
行胃癌の手術を受けた。この 3 カ月で体重が 5kg 減少した。上腹部痛派ない。全身のやせが著明で腹部
は膨隆している。眼瞼結膜は貧血様、頸部にリンパ節は触知しない。腹部に波動を認める。血液所見:
赤血球 320 万、Hb9.5g/dl、白血球 7,200、血小板 46 万。
現在の病態の把握にもっとも有用なのはどれか。
a. 腹部 X 線単純撮影
b. 上部消化管造影。
c. 小腸造影
d. 注腸造影
e. 腹部単純CT
答え c
60. (95D56)
67 歳男性。胃潰瘍の診断でヒスタミンH2 受容体拮抗薬の投与中に胃癌の診断がなされ、幽門側胃切除
術が施行された。術後 5 日目から頻回の水様性下痢が出現した。便の細菌培養検査からMRSA が検出さ
れたので、感受性のある抗菌薬の投与を開始した。血液所見:赤血球 550 万、Hb15.0、Ht52%、白血球
13600。血清生化学所見:総蛋白 6.5g/dl、尿素窒素 38mg/dl、クレアチニン 1.3mg/dl、Na145mEq、
K4.8mEq、CRP6.2mg/dl
さらに行うべき処置はどれか。
a. 蛋白分解酵素阻害薬
b. ヒスタミン H2 受容体拮抗薬の再投与
c. 大量の輸液
d. ロングチューブ挿入
e. 腸切除
答え c
61. (94E9)
今回出産のため入院した。血清生化学所見:総ビリルビン 0.8mg/dl、
22 歳の女性。慢性B型肝炎で治療中。
AST98、ALT118、γ-GTP60
ALP300 HBs 抗原陽性、HBs 抗体陰性、HBe 抗体陰性。今朝、男児を
出産したが臍帯血中 HBs 抗原は陰性であった。
生後 6 カ月までに行う児への感染予防処置で最も適切なのはどれか。
a. 抗 HBs ヒト免疫グロブリンのみ投与
b. HB ワクチンのみ投与
c. 抗 HBs ヒト免疫グロブリンと HB ワクチンとを投与
d. γ-グロブリンのみ投与
e. γ-グロブリンとインターフェロンとを投与
答え c
~ 12 ~
横浜市立大学マッチング試験問題(第 1 回)2010
62. (92E31)
76 歳の女性。家族に黄疸を指摘されて来院した。腹部に腫瘤を触知しない。血清生化学所見:総ビリル
ビン 8.0mg/dl、AST92、ALT126、γ-GTP402 ALP880。
病変部位の診断に有用な検査はどれか、3 つ選べ。
a. 腹部エコー
b. 腹部 X 線単純撮影
c. 静脈性胆道造影
d. ERCP
e. 経皮経肝胆道造影
答え
a,d,e
63-64. (101D41-42)
42 歳の男性。頻回の嘔吐を主訴に来院した。
現病歴:2 か月前から食後に上腹部膨満感が出現し、1 週前から時々嘔吐するようになった。上腹部に重
圧感を自覚することもあり、一昨日から嘔吐が頻回になり、黒っぽい便が出ている。吐物は食
物残渣のみで、血液の混入はない。
既往歴:28 歳時、十二指腸潰瘍に罹患し服薬治療を受けていたが、再発を繰り返していた。
現症:意識は清明。身長 170cm、体重 54kg、体温 36.9℃、呼吸数 12/分。脈拍 124/分、整。血圧 98/58mmHg。
心音と呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦で、上腹部に圧痛を認める。腸雑音は正常である。
検査所見:尿所見:蛋白(-)、糖(-)
血液所見:赤血球 242 万、Hb6.5、Ht20%、血小板 39 万。血清生化学所見:総蛋白 6.5g/dl、アルブミ
ン 3.8mg/dl 尿素窒素 42mg/dl、クレアチニン 10.9mg/dl, AST38、ALT33、LDH360IU/l
この患者の血清電解質で最も著しい異常がみられるのはどれか。
a. ナトリウム
b. カリウム
c. クロール
d. カルシウム
e. 燐
答え
c
まず行う検査はどれか。
a. 上部消化管内視鏡
b. 大腸内視鏡検査
c. 腹部血管造影
d. 腹部 CT
e. 腹部エコー
答え a
~ 13 ~
横浜市立大学マッチング試験問題(第 1 回)2010
65. (97H68)
C 型慢性肝炎のインターフェロン療法の副作用で最も注意すべき精神障害はどれか。
a. うつ病
b. 薬物依存
c. 強迫性障害
d. パニック障害
e. 統合失調症
答:a
66. (96B39)
血清補体価の低下をきたさないのはどれか。
a. 劇症肝炎
b. 急性糸球体腎炎
d. 悪性関節リウマチ
c. 全身性エリテマトーデス
e. 成人 Still 病
答:e
67. (76A43)
リウマチ性多発筋痛症(polymyalgia rheumatica)について正しいのはどれか。
3 つ選べ。
a. 若年女性に好発する。
b. 血清 CPK が増加する。
c. 赤沈が促進する。
d. 合併症として側頭動脈炎がある。
e. 少量の副腎皮質ステロイド薬が著効を示す。
答:c,d,e
68. (97E25)
血中の増加が赤沈を亢進させるのはどれか。
a. 赤血球
b. 白血球
c. 血小板
d. アルブミン
e. フィブリノゲン
答:e
69. (96F10)
25 歳の男性。倦怠感を訴えて、夜 8 時ころ来院した。生来健康であったが、最近 1 か月は毎日 3~4
時間の超過勤務を行っているという。食欲は旺盛で、便通に異常はない。身体診察では特に異常所見
はなく、血球検査と尿検査とに異常所見がない。血清生化学検査は時間外のためにできないので、血
液を全血の状態で冷蔵庫に保存した。
翌日遠心分離して検査を行うと患者の本来の値より著しい高値を示すのはどれか。
a. ナトリウム
b. カリウム
c. クロール
d. カルシウム
e. 燐
答:b
~ 14 ~
横浜市立大学マッチング試験問題(第 1 回)2010
70. (104G16)
血液透析について正しいのはどれか。
a. 浸透圧の差で除水をする。
b. 透析後に血液重炭酸イオン濃度は低下する。
c. カリウムよりもクレアチニンの方が除去されやすい。
d. 透析液イオン化カルシウム濃度は正常~高値に設定する。
e. 透析時の不均衡症候群は血漿浸透圧の上昇によって発現する。
答:d
71. (104F23)
26 歳の男性。自動車にはねられ搬入された。上腹部痛を訴えている。意識は清明。呼吸数 30/分。脈
拍 112/分、整。血圧 82/48mmHg。血液所見:赤血球 288 万、Ht 28%、白血球 11,500、血小板 16 万。
酸素吸入と輸液とを開始した。
次に行う検査はどれか。
a. 上部消化管造影
b. 内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)
c. 腹部造影 CT
d. ポジトロンエミッション断層撮影(PET)
e. 上部消化管内視鏡検査
答:c
72. (94D14)
Gram 陽性菌はどれか。
a. 淋菌
b. 緑膿菌
c. 肺炎桿菌
d. インフルエンザ菌
e. 肺炎球菌
答:e
73. (96H17)
かぜ症候群で誤っているのはどれか。
(a)ウイルス感染が 80%以上を占める
(b)成人では RS ウイルスが多い
(c)小児ではアデノウイルスが多い
(d)インフルエンザは全年齢層にみられる
(e)寒冷が誘因になる
こたえ
~ 15 ~
b
横浜市立大学マッチング試験問題(第 1 回)2010
74. (102H27)
23 歳の女性。喘鳴と息切れを主訴に来院した。1年半前から風邪を引くと喘鳴と息切れが出現し、風が
治るといつも消失していた。1週間前にも同じ症状が出現し、息切れがこれまでで最も強かったが、週
末を挟んで症状が軽減してから受診した。身長 154cm、体重 46kg、体温 36.5℃。呼吸数 16/分、脈拍 80/
分。整。血圧 112/64mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。動脈血ガス分析(自発呼吸、room air):
pH7.41,PaO2 86Torr、PaCO2 39Torr. 考えられるのはどれか。
(a)急性気管支炎
(b)気管支喘息
(c)気管支拡張症
(d)胸膜炎
(e)肺結核
こたえ
b
75. (91A41)
経皮感染するのはどれか。2つ選べ。
(a)糞線虫
(b)日本住血吸虫
(c)広節裂頭条虫
(d)肺吸虫
(e)肝吸虫
こたえ
a,b
76. (103A46)
49 歳女性。1週間前からの右乳房乳頭からの分泌を主訴に来院した。右乳房に腫瘤は触知しないが、圧
迫すると乳頭からの血性の分泌液を認める。マンモグラフで異常を認めない。超音波検査で拡張した乳
管像を認める。 最も考えられるのはどれか。
(a)乳腺炎
(b)乳腺症
(c)乳腺線維腺腫
(d)乳腺管内乳頭腫
(e)乳腺葉状腫瘍
こたえ
~ 16 ~
d
横浜市立大学マッチング試験問題(第 1 回)2010
77. (99A17)
58 歳の女性。乳房に腫瘤を触知したため来院した。左乳房外側上部に径 1.3cm の辺縁不整な腫瘤を触知
する。乳頭と皮膚とに陥凹はなく、えくぼ徴候も認めない。左腋窩リンパ節を触知しない。乳房 X 線単
純撮影(マンモグラフィ)と乳腺超音波検査とで、触知する腫瘤に一致して微小石灰化を伴う陰影を認
める。生検の結果は浸潤性乳管がんであった。 治療として適切なのはどれか。
(a)抗癌化学療法
(b)ホルモン療法
(c)手術
(d)放射線治療
(e)免疫療法
こたえ
c
78. (97H20)
動脈血ガス分析(自発呼吸、room air)が pH 7.31、PaO2 45Torr、PaCO2 76Torr、A-aDO210Torr
(標準 20 以下)である。 考えられるのはどれか。
(a)右左シャント
(b)拡散障害
(c)換気・血流比不均衡分布
(d)肺胞低換気
(e)肺循環障害
こたえ
d
こたえ
e
79. (84A6)
乳び胸発生防止に注意すべき手術として不適切なものはどれか。
(a)食道癌根治手術
(b)Bochdalek 孔ヘルニア根治手術
(c)動脈管開存症根治手術
(d)左上葉肺癌手術
(e)胸腺腫摘出術
80. (102D4)
腫瘍好発部位の組み合わせで正しいのはどれか。
(ア) 奇形腫‐前縦隔
(イ) 神経原性腫瘍‐前縦隔
(ウ) 縦隔内甲状腺腫‐中縦隔
(エ) 心膜嚢胞‐後縦隔
(オ) リンパ腫‐後縦隔
~ 17 ~
横浜市立大学マッチング試験問題(第 1 回)2010
81. (102F25)
56 歳の男性。健康診査で高血圧を指摘され来院した。特に自覚症状はない。入院歴はない。飲酒を
20 歳から始め、この 15 年間は日本酒 3 合/日。身長 160cm.体重 70kg.血圧 140/88mmHg.尿所見:
蛋 白 ( - )、 糖 ( - )、 血 液 生 化 学 所 見 : 空 腹 時 血 糖 123mg/dl 、 総 コ レ ス テ ロ ー ル
218mg/dl,AST60IU/l,ALT51IU/l,γGTP160IU/l(基準 8~50)
対応として適切なのはどれか。
(カ) 自宅安静が必要であることを説明する
(キ) 入院加療が必要であることを説明する
(ク) 運動制限を指導する
(ケ) 高蛋白食を指導する
(コ) 節酒を指導する
82. (問題番号わかりません)
原発性アルドステロン症について正しいものはどれか。3 つ選べ。
(サ) 高血圧
(シ) 代謝性アシドーシス
(ス) 高K血症
(セ) 低レニン血症
(ソ) 忘れました
83. (95B41)
ネフローゼ症候群の診断基準で必須項目はどれか。2 つ選べ。
(タ) 浮腫
(チ) 脂肪円柱
(ツ) 尿蛋白 3.5g/日以上の持続
(テ) 血清総蛋白 6.0g/以下
(ト) 血清総コレステロール 250mg/dl 以下
~ 18 ~
横浜市立大学マッチング試験問題(第 1 回)2010
84. (98D37)
78 歳男性。全身倦怠感を主訴に来院した。10 年以上前に尿蛋白と高血圧を指摘された。血清クレア
チニン値も徐々に上昇してきた。数週まえから全身倦怠感と食欲不振とが出現した。血圧
174/86mmHg.眼瞼結膜の貧血と下腿浮腫を認める。血清生化学所見:尿素窒素 73mg/dl.クレアチニ
ン 6.8mg/dl
この患者の血液検査で考えにくいものはどれか。
(ナ) Na
132mEq/l
(ニ) K
5.5mEq/l
(ヌ) Ca
7.2mEq/l
(ネ) P
6.3mg/dl
(ノ) HCO3- 32mEq/l
85. (103A45)
28 歳の女性。1 ヶ月前からのたちくらみを主訴として来院した。2 年前から浮腫を訴え、近医で利尿
薬の投与をうけていた。脈拍 84/分、整。血圧 92/54mmHg.血液生化学所見::Na142mEq/l
2.1mEq/l, Cl92mEq/l
みられるのはどれか。2 つ選べ。
(ハ) 高張尿
(ヒ) 筋力低下
(フ) 心電図上U波出現
(ヘ) 代謝性アシドーシス
(ホ) 血漿レニン活性低下
86. (104G16)
血液透析について正しいのはどれか。
(マ) 浸透圧の差で除水する
(ミ) 透析後に血液重炭酸イオン濃度は低下する
(ム) カリウムよりもクレアチニンの方が除去されやすい
(メ) 透析後イオン化カルシウムの濃度は正常~高値に設定する
(モ) 透析時の不均衡症候群は血漿浸透圧の上昇によって発現する
87. 忘れました。
88. 交感神経亢進症状を2つ選ぶ問題。
発汗と瞳孔散大を選んだような気がする。
~ 19 ~
,K
横浜市立大学マッチング試験問題(第 1 回)2010
89. (103E22)
海面静脈洞を通るのはどれか?3 つ選べ。
a. 視神経
b. 動眼神経
c. 滑車神経
d. 外転神経
e. 前庭神経
答え.b c d
90. 多発性硬化症の問題。
91. (103E40)
16 歳の女子。全校集会の立位後に失神して倒れたため校医を 受診した。目撃者によると意識は 1 分以
内に回復し、すぐに立ち上がることができ た。失神前に嘔気と胸痛とを自覚したという。2 年前にもラ
ンニング中に失神したことがあった。身体診察で異常所見を認めない。母方の叔父が突然死している。
更衣は 専門医に紹介した紹介する根拠となった病歴はどれか。3 つ選べ。
a. 運動中の失神
d. 突然死の家族歴
b. 失神前の胸痛
c. 失神の持続時間
e. 長時間の立位後の失神
答え.a b d
92. (104H21)
62 歳の男性。3 か月前から体重減少、夜間の発汗のおよび咳嗽を主訴に来院した。喫煙は 50 本/日を 40
年間。路上生活の経験がある。意識は清明。聴診で胸部全体に rhonchi<いびき様音>を聴取する。胸部
X線写真で両肺野に浸潤影と空洞を伴う辺縁不正な結節影とを認める。喀痰の Gram 染色で多数の白血
球を認めるが、最近は認めない。考えられる起炎菌は?
a. 緑膿筋
b. 結核菌
c. 肺炎球菌
d. 肺炎桿菌
e. レジオネラ菌
答え.b
93. 忘れました。
94. (104I5)
伝染性単核球症で正しいのはどれか
(ア)
末梢血では単球が増加する
(イ)
心筋炎の合併はまれである
(ウ)
治療薬としてアンピシリンを用いる
(エ)
EB ウイルスによる垂直感染が原因である
(オ)
EBNA〈Epstein-Barr nuclear antigen〉抗体は急性期に陽性になる
95. すいません、覚えられてないです。
~ 20 ~
横浜市立大学マッチング試験問題(第 1 回)2010
96. (101G20)
38 歳男性。頻回に生じる動機発作を主訴に来院した。
・・・以下略
(カ)
房室ブロック
(キ)
心房粗動
(ク)
心室性期外収縮
(ケ)
上室性頻拍
(コ)
心室性頻拍
97 -100(100C25-27)
55 歳の男性。激しい胸痛のため救急車で搬入された。
・・・以下略
97.
まず行う処置はどれか。2 つ選べ。
(サ)
酸素吸入
(シ)
静脈路確保
(ス)
利尿薬投与
(セ)
エピネフリン投与
(ソ)
電気的除細動
98.
心エコー検査中に意識が低下した。
・・・
行う処置はどれか。
(タ)
ジギタリス投与
(チ)
プロプラノロール投与
(ツ)
ニトログリセリン投与
(テ)
緊急ペーシング
(ト)
IABP
99.
次に行う検査はどれか
(ナ)
心臓 MRI
(ニ)
胸部単純 CT
(ヌ)
タリウム心筋シンチグラフィ
(ネ)
運動負荷心電図
(ノ)
冠動脈造影
~ 21 ~
横浜市立大学マッチング試験問題(第 1 回)2010
100. (96F18)
52 歳男性。強い胸痛のため救急車で来院した。
・・・以下略
(ハ)
血清クレアチンキナーゼ測定
(ヒ)
呼吸機能
(フ)
運動負荷心電図
(ヘ)
上部消化管内視鏡
(ホ)
胸部造影 CT
以下は番号が何番だったか不明な問題について
(102I10)
卵巣の表層上皮性・間質性腫瘍はどれか。2 つ選べ。
(ル) 線維腫
(レ) 夾膜細胞腫
(ロ) 顆粒膜細胞腫
(ワ) しょう液性のう胞腺腫
(ヲ) 粘液性のう胞腺腫
(103I36)
子宮内膜類内膜腺癌 Grade1 で正しいのはどれか。3 つ選べ。
(ン) 未分化癌である。
(ア) 50~70 歳に好き発生する。
(イ) 肥満は発症のリスク因子である。
(ウ) 臨床進行期は画像診断で決定する。
(エ) 放射線感受性は子宮頚癌に比べて低い。
(98H48)
外陰潰瘍をきたすのはどれか。
(オ) カンジダ
(カ) トリコモナス
(キ) ヘルペスウイルス
(ク) クラミジア
(ケ) 淋菌
~ 22 ~
横浜市立大学マッチング試験問題(第 1 回)2010
(74A29)
妊娠高血圧症候群につき正しいのはどれか。3 つ選べ。
(コ) 子癇は初妊婦に多い。
(サ) 妊娠高血圧腎症の症状の多くは分娩後早期に消失する。
(シ) 加重型妊娠高血圧腎症は妊娠高血圧腎症に比し IUGR の発生が多い。
(ス) 妊娠高血圧腎症は妊娠早期より発症しやすい。
(セ) 加重型妊娠高血圧腎症の主症状は浮腫である。
B 型肝炎の母から生まれた子供にどんな対応をすればいい?
均衡型 IUGR となる疾患は?→18 トリソミー
たぶん 98G50
(104D34)
42 歳女性。多尿と易疲労感とを主訴に来院した。1 年前の離婚を契機に、頻回に飲水を行うようになっ
た。夜間の排尿は 1 回程度、日中は 30 分から 1 時間ごとである。意識は清明。身長 165cm,体重 46kg,
脈拍 64/分,血圧 96/62mmHg,胸部と腹部に異常を認めない。下腿に浮腫を認めない。尿所見:蛋白(-)、
糖(-)尿浸透圧検査:来院時 120mOsm/kgH2O,
水制限試験後 650mOsm/kgH2O,バソプレシン 5 単位皮下注射後 680Osm/kgH2O
治療として適切なのはどれか。2 つ選べ。
a. 水制限
b. Na 制限
c. 心理療法
d. デスモプレシン点鼻
e. サイアザイド系利尿薬投与
かぜについて 96H17(感染症)、経皮感染するのは?91A41(感染症)
路上生活歴あり→結核??
グラム陽性菌は?(感染症)→肺炎球菌、
麻酔科 100I21 、94E40、97D14、80E2、77B74、86A79 、84A76 、95A104、
救急 103E14、91B75、92D14、103F5、102E29、97I34、103E14、102D44、100H15、
精神科 101B40、96G86、103B16 、70B27、 102A27、 99A5
呼吸器科
98G74、103A46、102H27、
~ 23 ~