Ⅰ 平成 23 年度 在宅ホスピスケア研修 実施要項 - 大分県看護協会

Ⅰ
平成 23 年度 在宅ホスピスケア
在宅ホスピスケア研修
ホスピスケア研修
実施要項
実施要項
1.目 的
1)訪問看護におけるターミナルケアやがん性疼痛看護等の看護実践能力を高める。
2)死に行く過程にある療養者および家族に対し、療養者の自己決定を尊重しつつ全人
的苦痛の緩和をはかり、多職種からなる在宅チームにおいて在宅ホスピスの役割を実
施出来る。
2.主 催
大分県(大分県看護協会委託)
3.会 場
大分県看護研修会館
大分市大字豊饒 310 番地の 4
4.開講期間 平成 23 年 8 月 26 日(金)~平成 23 年 12 月 16 日(金)
①開講・閉講式、講義、実習のまとめ
10 日間
②施設見学(ホスピス及び緩和ケア病棟)
7.5 時間
5.募集人員
20 名
6.教育日程およびカリキュラムと時間数
別紙
7.修了要件
1)科目レポートの審査結果
①科目レポートは A・B・C・D 評価で C 以上の評価をうけること。
評価基準は、A(80 点以上)
、B(79~70 点)、C(69 点~60 点)、D(59 点以下)
②マニュアルの作成
③出席要件
全教科目、施設見学に出席していること
8.修了認書の発行
科目レポートの成績、マニュアル作成ならびに出席状況について審査を行い、合格者に
対して修了証書を大分県知事名で交付する。
9.受講経費
受講料は主催者(大分県)が負担するが、資料代として 4,000 円が必要。
Ⅱ 平成 23 年度 在宅ホスピスケア
在宅ホスピスケア研修
ホスピスケア研修
募集要項
1.応募資格
1)免許取得後に通算 2 年以上の訪問看護領域に実務経験を有すること。又はそれと同
等以上の実務経験を有すること。
2)終末期にある患者家族への看護の経験事例があり、困難事例を提出出来ること。
2.応募期間
平成 23 年 6 月 16 日(水)~7 月 15 日(金)
17
: 00 必着
3.応募書類
平成 23 年度 在宅ホスピスケア研修 受講申込書「様式4」に必要事項を記入し、FAX
して下さい。(FAX 番号 097-574-7364)
4.受講者の選考について
提出された書類を審査し、受講者を選定します。
5.受講決定通知について
平成 23 年 7 月末までに、応募者本人に受講の可否を文書にて通知いたします。
6.お問い合わせ先
〒 870-0855
大分県看護協会
大分市大字豊饒 310 番地 4
事業部 河野 智美
TEL:097-574-7362
FAX:097-574-7364
平成 23 年度 在宅ホスピスケア研修カリキュラム
科
目
目
標
時
間
内
容
在宅ホス
研修の目的や
1.研修の目的・目標
ピスの研
演習・課題実習
2.研修の内容(講義・演習・課題実習)
修につい
の進め方が理
3.演習・課題実習の進め方
て
解できる。
4.評価(レポート)
ホスピス
緩和ケアの定
ケア、緩
義や現状を理
2.わが国の緩和ケアの現状
和ケアの
解できる。
3.在宅での終末期がん患者の現状
①がん性疼痛
1.がん性疼痛のアセスメント
を理解し、疼痛
1)がん性疼痛の特徴(性質、強さ、影響する因子、オピオイ
のマネージメ
ドに対する反応性など)
ントが出来る
2)原発の癌疾患の種類や転移による疼痛の部位や性質の特徴
5.5
講
師
大分大学医学部看護
学科
1.緩和ケアの定義と理念
教授
寺町芳子
理解
大分大学医学部附属
病院
3
2.がん性疼痛のマネージメントの実際
消化器科外科
1)がん性疼痛緩和治療法の原則と使用薬剤
准教授
野口剛
2)オピオイド製剤の種類と特徴
3)がん疼痛緩和治療法の実際と副作用対策
終末期の
4)オピオイド製剤の効かない痛みとその対策
症状マネ
ージメン
ト①②
②その他の症
1.終末期の疼痛以外の症状とマネージメントの実際
大分ゆふみ病院
状及び緩和ケ
1)呼吸困難感
院長
ア病棟におけ
2)全身倦怠感
る緩和ケアの
3)食欲不振
4)せん妄・不穏・興奮
実際が理解で
3
きる
一万田正彦
5)死前喘鳴
2.緩和ケア病棟における緩和ケアの実際
1)症状コントロールの実際
2)緩和ケア病棟でのケアの課題
3)緩和ケア病棟との在宅ケアの継続及び連携
1.ホスピスの理解
1)ホスピスケアの理念と定義
2)ホスピスケアのプログラム
3)さまざまなホスピスケアの形態
ホスピス
ホスピスにお
における
ける療養者・家
療養者・
族の援助の実
家族の援
際を理解でき
1)ホスピスケアを進めていくにあたっての患者・家族の準備
助の実際
る
2)苦痛の緩和の実際(症状コントロールや薬物以外の疼痛緩
2.大分ゆふみ病院で療養している患者の特徴(病名・病状・
治療・経過・転帰・選択の動機や背景・満足度)
2
3.大分ゆふみ病院でのホスピスケアの実際
和方法や代替医療を含む)
3)患者への心理的ケア
4)臨死期のケア・看取り
5)家族へのケア(家族の悲嘆・グリーフケア)
大分ゆふみ病院
看護師長
後藤
隆子
4.ホスピスケアでのケアの課題
5.ホスピスケアと在宅ケアの継続及び連携
1.患者への支援
①死にゆく過
1)痛みが療養者に与える影響
大分大学医学部看護
程にある在宅
療養者への支
2)死にゆく患者の心理プロセス
3
学科
3)意思的決定を与えるコミニケション
教授
寺町芳子
援ができる
4)スピリチュアルケア
1.家族へのケア
1)家族の心理的プロセス
2)予期的悲嘆
死にゆく
3)家族参加を促すケア
過程にあ
②死にゆく過
2.臨死期のケアと看取り
る在宅療
大分大学医学部看護
程にある家族
養者及び
への支援がで
1)身体的変化
3
学科
2)家族へのケア
家族への
教授
寺町芳子
きる
3)死後のケア
支援
3.グリーフケア
①~③
1)家族の負担
2)グリーフケアのプログラム
③死にゆく過
1.緩和ケアにおける倫理的問題
程にある在宅
大分大学医学部看護
療養者及び家
族へ倫理的な
学科
3
教授
寺町芳子
支援が出来る
1.在宅ホスピスケアをはじめる準備の実際
①淀川キリスト教病
1)療養者の病状や治療法の確認、本人、家族の意思の把握
院
2)在宅でのケアチーム構築と 24 時間および緊急時の医療提
ション
訪問看護ステー
所長
高沢
洋子
供体制の構築
3)在宅療養生活への移行における問題の把握
在宅での緩和
2.在宅ホスピスの実際
ケアの実際を
1)在宅ホスピスの実際(心理的ケア、臨死期のケア、看取り、
理解し支援で
①訪問看
きる
護師
在宅での
緩和ケア
①訪問看護師
3
②医師、薬
に実際
の立場から
①②
②医師、地域薬
剤師の立場か
ら
剤師 1.5
家族へのケアの実際、薬物以外の疼痛緩和方法や代替医療を含
む)
2)在宅ホスピスケアでの課題
3)病院(一般病棟および緩和ケア病棟)やホスピスと在宅ケ
お元気でクリニック
院長
是石誠一
アの継続および連携
3.在宅ホスピスケアにおけるチーム運営の実際
1)在宅におけるチームメンバーとその働き(病院との調整を
含む)の実際
4)地域薬剤師の役割と実際
1)HPN や症状緩和に用いる薬剤(オピオイド製剤や鎮痛補
九州調剤薬局
専務取締役薬剤師
助薬など)の院外処方船の実際
小野隆志
2)HPN や症状緩和に用いる薬剤の調剤とデリバリーの実際
3)麻薬についての療養者・家族への服薬指導の実際
4)大分県内の調剤薬局の現状1)~3)に対する対応状況
1.チーム運営
1)在宅におけるチームメンバーとその働き(病院との調整を
含む)
2)スペシャリストの活用(専門・認定看護師)
3)コーディネーターとしての訪問看護師の役割
4)効果的なチーム運営
5)インフォーマルサポートとの連携
2.在宅でのホスピスケアに関する制度・社会資源活用
円滑なチーム
1)社会資源
チーム運
運営と関連す
(1)疼痛緩和のための特殊な医療機器とその供給体制
営と関連
大分赤十字訪問看護
る制度や社会
する制度
(2)保険制度の活用(医療保険・介護保険制度)
3
資源を活用す
2)法的問題
や社会資
ステーション
管理者
生野秀子
ることができ
(1)葬儀・死別に関する手続きについての情報提供
源の活用
る
(2)死亡確認・死亡診断書の取り扱い
3.在宅ホスピスケアをするための条件整備
1)訪問看護ステーション内での 24 時間ケア提供体制や緩和
ケアチームの体制整備
2)在宅のホスピスケアチームの構築
3)24 時間緊急時・症状変化に伴う医療チームの 24 時間体制
と医療提供体制(入院)の準備
4)プロトコールに基づいた個々のホスピスケアのすすめ方
症状マネ
症状マネージメント①
ージメン
1.患者主体の症状マネージメント
ト①~③
2.症状とは
①②大阪大学大学院
医学系研究科保健学
専攻看護実践開発課
3.症状体験とは
①~③
3
講座
教授荒尾晴惠
4.症状マネージメントの統合的アプローチ
③大分大学医学部看
5.事例分析
護学科
教授
症状マネージメント②・・・演習
寺町芳子
症状マネージメント③・・・事例検討
事例検討
各自が提出し
事例検討①・・・方法と計画
①~④
た事例に対し
事例検討②・・・患者
て学習内容に
事例検討③・・・家族
よってケース
事例検討④・・・連携。調整
①
スタディを行
②~④
い、在宅で訪問
看護師が解決
しなければな
らない課題を
1
大分大学医学部看護
学科
3
教授
寺町芳子
考察する。
緩和ケア
講義や実習を
マニュア
ふまえ、各施設
緩和ケアマニュアル①・・・方法と計画
緩和ケアマニュアル②・・・演習
①
ル①~③
での緩和ケア
1
②~③
マニュアルを
緩和ケアマニュアル③・・・演習
3
ホスピス及び
①
3
ホスピス及び緩和ケア病棟の施設見学
緩和ケア病棟
②
4.5
①ホスピス・・・3 時間
の施設見学を
大分ゆふみ病院
13:00~16:00
通して、それぞ
れのケアの特
②緩和ケア病棟・・・4.5 時間
徴と在宅ケア
・黒木記念病院
8:30~13:00
との連携・継続
・佐伯中央病院
8:30~13:00
における課題
を考える
学科
教授
寺町芳子
作成する
実習
大分大学医学部看護
平成 23 年度 在宅ホスピスケア研修日程表
月日
曜
日
時間
内容
9:00~9:30
受付
9:30~10:00
開講式
講師
在宅ホスピスの研修について
8 月 24 日
水
10:00~14:00
ホスピスケア、緩和ケアの理解
大分大学医学部看護学科
14:00~16:30
事例検討①(演習)
教授
寺町芳子
緩和ケアマニュアル①
<方法と計画>
9:30~12:30
終末期の症状マネージメント①<がん性疼痛>
大分大学医学部附属病院
消化器外科
8 月 27 日
野口剛
土
13:30~16:30
10:00~12:00
終末期の症状マネージメント②<その他の症状及び緩
大分ゆふみ病院
和ケア病棟における緩和ケアの実際>
院長
ホスピスにおける療養者・家族の援助の実際
大分ゆふみ病院
一万田
看護師長
9月1日
木
准教授
13:00~16:00
チーム運営と関連する制度や社会資源の活用
正彦
後藤
隆子
大分赤十字訪問看護ステ
ーション
管理者
生野
秀子
9:30~12:30
死にゆく過程にある在宅療養者及び家族への支援①
大分大学医学部看護学科
教授
9月3日
土
13:30~16:30
在宅での緩和ケアの実際①
淀川キリスト教病院
訪
問看護ステーション
所
長
9:30~12:30
寺町芳子
高沢洋子
死にゆく過程にある在宅療養者及び家族への支援②<
家族への支援>
大分大学医学部看護学科
9月9日
金
13:30~16:30
死にゆく過程にある在宅療養者及び家族への支援③<
教授
寺町芳子
倫理的問題>
9:30~12:30
症状マネージメント①(講義)
大阪大学大学院医学系研
症状マネージメント②(演習)
究科
保健学専攻
看護実践開発科学講座
9 月 10 日
教授
土
13:30~15:00
在宅での緩和ケアの実際②
お元気でクリニック
院長
15:20~16:50
地域薬剤師の役割と実際
月
実 習 先 との調 整で日
ホスピス及び緩和ケア病棟の施設見学(合計 7.5 時間)
30 日
~
程を決定する
ホスピス病院(13:00~16:00
金
3 時間)
是石誠一
九州調剤薬局
薬剤師
9 月 12 日~
荒尾晴惠
小野隆志
緩和ケア病棟(8:30~13:00
4.5 時間)
9 月 17 日
10 月 1 日
10 月 8 日
12 月 16 日
土
土
9:30~12:30
緩和ケアマニュアル②(演習)
大分大学医学部看護学科
13:30~16:30
症状マネージメント③(事例検討)
教授
9:30~12:30
事例検討②<患者>(演習)
大分大学医学部看護学科
13:30~16:30
事例検討③<家族>(演習)
教授
9:30~12:30
事例検討④<連携・調整>
大分大学医学部看護学科
(演習)
教授
土
13:30~16:30
緩和ケアマニュアル③(演習)
13:30~14:30
まとめ
14:00~
閉講式
寺町芳子
寺町芳子
大分大学医学部看護学科
教授
金
寺町芳子
寺町芳子
在宅ホスピスケア
在宅ホスピスケア研修
ホスピスケア研修
受講申込書
提出日 平成
看護協会員
1. 会員(会員番号
)
ふりがな
氏
月
日
2.非 会 員
昭和
生年月日
名
年
年
月
日
(満
〒
歳)
自宅電話
現住所
携帯電話
勤務先
勤務先
電話番号
〒
FAX 番号
住所
種
免許
資
格
類
職
歴
月
日
年
月
助産師
年
月
日
年
月
看護師
年
月
日
年
月
准看護師
年
月
日
年
月
1.有
動
機
2.無
1.訪問看護師養成講習会(訪問看護研修ステップ1)
2.実習指導者講習会
3.認定看護管理者教育課程(ファーストレベル)
業 機 関 名
実
務 経 験 年 数
1.
年
ヶ月
2.
年
ヶ月
3.
年
ヶ月
4.
年
ヶ月
5.
年
ヶ月
算 就 業 期 間
終末期患者の訪問看護の経験事例数
講
卒業年月
年
通
受
業 学 校 名
保健師
就
護
卒
得 年 月 日
介護支援専門員(ケアマネージャー)
研修受講記録
看
取
年
事例数(
職
名
常
非
ヶ月
)事例
受講後の
活動計画
1.氏名は終了証を交付するため戸籍上の文字を用いる。
2.免許の欄には、取得しているすべての免許を記入する。
3.看護職歴は、免許取得後の職歴をすべて記入する。
<個人情報の取り扱い>
看護協会の個人情報保護方針および、個人情報の修得・利用を適切に行います。研修会申込みに際して得た個人情報は、研修会申込みに伴う書
類発送、学習ニーズや研修評価に伴う調査依頼、研修案内に用い、個人情報を取り扱うことはいたしません。もし、この利用目的の範囲を出る場
合は本人の同意を得たうえで取り扱います。