グループワークの進め方

住民組織活動を通じたソーシャル・
キャピタルの醸成・活用にかかる
研修の進め方
研修の進め方 (1) 総論についての学習
• 住民組織活動を通じたソーシャル・キャピタルの醸
成・活用にかかる研修では,講義を聴くだけでなく,
グループワークにより,自分たちの活動を振り返
り,今後,どう取り組むかを具体的に議論してもらう
ことが重要です。
• 研修では,「ソーシャル・キャピタルに関する基本的
な講義」のパワーポイントを視聴し,住民組織との
協働やソーシャル・キャピタルにかかる基本的な理
解を図ることをお勧めします。
• 学習環境により,「音声あり」,「音声なし」のいずれ
かを選んでください。
「音声あり」は全体で64分かかりますが,スライド
1枚単位で分割して,視聴できます。
研修の進め方 (2) 各論についての議論
• 各論のテーマについて,グループワークを行います。
• グループワークでは,話題提供のパワーポイント
(各テーマについて8~18分程度)を視聴します。
テーマ2~4はそれぞれ関連しますので,複数の
テーマを組み合わせて視聴すると良いでしょう。
例:「組織の立ち上げや推進員等の養成のポイント」と
「住民組織との協働におけるそれぞれの役割」
• 話題提供を聞いて,今後どう取り組むかをグループ
で話し合います(30分間)。
その際,方法論の議論にならないように,留意し,
住民との協働の目的を確認することが重要です。
• グループでの討議の結果を発表して,総括します。
全国6ブロックでの論点整理を参照ください。
• こうしたセッションを2回行うと良いでしょう
研修の進め方 (3) 事例検討
• 研修では,地域の事例から学ぶために,事例検討
を入れることをお勧めします。
• うまくいっている事例だけでなく,紆余曲折があっ
て,苦労している事例からも多くのことを学べます。
• 事例の報告においては,前半部分と後半部分に,
分けて報告をしてもらいます。
• 前半部分は,住民組織との協働に悩んだり,壁に
当たったりした時期までを報告してもらいます。
• 前半部分を聞いて,自分が担当だったら,どう考え
て,どう対応したかを議論してもらいます。
時間があれば,議論した内容を発表します
• その後に,後半部分を報告してもらうことで,学びを
深めることができます。
研修プログラム
(1)基調講演 70分
「住民組織活動を通じたSCの醸成と活用」
(2)実践についてグループワーク 60分× 2
各セッションの構成 (1セッション 60分)
テーマについての話題提供 (15分)
グループ討議:何を重視して展開するか (30分)
発表と総括:講義での気づきや学びを共有 (15分)
(3)地域の先進事例の分析(ケースメソッド) 85分
事例の前半部分(ターニングポイントまで)の紹介 (10分)
グループ討議:自分だったら,どう展開するか (25分)
事例の後半部分(その後の展開)の紹介(15分)
グループ討議:この事例からの学びを話し合う (20分)
発表と総括:事例からの学ぶべきポイントを共有(15分)
研修プログラムの例 (1日で実施の場合)
10:00 開会セレモニー
10:10 講義 「住民組織活動を通じたソーシャル・キャピタルの
醸成・活用」
11:20 休憩
11:30 GW1 「PDCAサイクルに基づく住民組織との協働」
「住民組織との協働におけるそれぞれの役割」
12:50 昼休み
13:45 GW2 「職域をベースとしたSCの醸成・活用」
14:55 休憩
15:05 事例検討 「〇〇市における□□□の取り組み」
16:30 閉会
グループワークの進め方(例)
• アイスブレイクを兼ねた自己紹介をお願いします
所属,職種,氏名,誕生日
健康のために実践していること
一人1分以内でお願いします
• グループワークにおける役割を決めます
次の誕生日が早く来る人から順番をつけます
1番目 1回目のGWの記録兼発表
2番目 事例検討のGW1の記録
3番目 事例検討のGW2の記録兼発表
ファシリテーターは,司会・進行をお願いします
テーマについてのグループワークの進め方
• テーマについてのパワーポイントを視聴して,
「住民組織との協働は何のためか?」につい
て,話し合ってください(25分)。
• 住民組織との協働の目的を,行政や専門職の
視点で考えてしまいがちですが,住民にとって
住民組織活動の意義や行政との協働の意義
は何かも考えてみましょう。
※ グループワークにおける問いかけは,テーマ
によって変えることが必要です(次のスライド
を参照ください)。
グループワークにおける問いかけ(例)
• 「住民組織の立ち上げと養成講座のポイント」
• 「PDCAサイクルに基づく住民組織との協働」
• 「住民組織との協働におけるそれぞれの役割」
→ 「住民組織と協働するのは何のため?」
• 「地縁が乏しい地域における住民組織活動」
→ 「地縁が乏しい地域において住民組織と協働
するのは何のため?」
• 「職域をベースとしたソーシャル・キャピタルの活用」
→ 「職域と連携するのは何のため?」
• 「ソーシャル・キャピタルの醸成におけるOJT」
→ 「ソーシャル・キャピタルの醸成にかかるOJTに
おいて,大切にすべきことは何か?」
事例検討でのグループワークの進め方
• 事例の前半の報告(「起承」の部分 10分間程度)を
聞いて,自分が担当者だったら,どのように考えて,
どう行動するかを話し合ってください(20分)。
例:住民組織のエンパワーをどう進めるか?
• 事例の後半の報告(「転結」の部分 15分間程度)を
聴きます(方法論よりも,どう考えたかが重要で
す)。
• グループで事例からの学びを話し合います(20分)。
• 各グループから,この事例に学んだことを発表して
もらい,事例からの学びを共有しましょう
• DVDに収載された全国6ブロックにおける研修での