MedDRAおよび MedDRA/Jの概要

MedDRA
MedDRAおよび
Medical Dictionary for
Regulatory Activities
国際医薬用語集
ICH国際医薬用語集
MedDRA/Jの概要
オープンセミナー(東京)
2009年10月13日
(財)日本公定書協会 JMO事業部
Copyright: JMO 2008-2009
MedDRA/J
ICH国際医薬用語集日本語版
MedDRA Terminology bundled with
Japanese Translation
1
本日の予定


Copyright: JMO 2008-2009
オープンセミナーの趣旨
MedDRAおよびMedDRA/Jの概要
➣MedDRA開発の経緯、定義、目的
➣MedDRA利用の現状(日米EU)

MedDRAおよびMedDRA/Jのルールと例示

MedDRA利用標準化の検討
➣PTC文書(用語選択、検索と提示)
➣MedDRA標準検索式(SMQ)
➣ MedDRA利用の関心事
 JMO提供サービス

Copyright: JMO 2008-2009

3
オープンセミナーの趣旨(続き)






2
MedDRAはICHの成果物
参加者の約半数はMedDRA/J契約利用者からであった
JMOの開催するMedDRA/J研修の一環として位置づけた
MedDRA/Jオープンセミナー(無償)
対象:MedDRA/Jに関心を持つ契約利用者以外の方、医学用語集に
関心を持つ方など
契約利用者で直接利用しないが 周辺の業務の方あるいは
契約利用者で直接利用しないが、周辺の業務の方あるいは
MedDRA/Jの基礎知識(入門)を得たい方
MedDRA/Jエッセンシャル研修(有償)
対象:MedDRAを業務で利用される方、契約利用者以外の参加も可能
MedDRA/Jコーディング研修(有償)
MedDRA/Jをコーディング業務で利用される方
その他のJMOの活動
JMOユーザー会
バージョンアップ説明会
MedDRA/Jユーザー協議会
Copyright: JMO 2008-2009
MedDRA(ICH 国際医薬用語集)は日米EU 医薬品規制調和国際会議
の成果物として開発、国際的に利用。ICH 合意に基づき国際維持管理
機関(MSSO)と国内維持管理機関(JMO)で維持管理され、日米欧での
医薬品規制当局と製薬企業の間の医薬品等の安全性確保のための情
報交換の標準ツールとして利用。
MedDRA が利用対象とされる医薬品の副作用情報などは医薬品の規
制当局と製薬企業の間のみで完結するものではない。MedDRA のより
効果的な利用には、MedDRA の直接の利用者とともに、MedDRA が対
象とする情報に関係する多くの方にもMedDRA の意義および内容などを
ご理解頂くことも必要との指摘。
MedDRA/Jの契約利用者からの要望も踏まえて、医薬規制上の国際医
薬用語集であるMedDRAの利用の周辺で業務をされている方に、
MedDRAの概要を正しく知って頂くために企画、契約利用者以外を主対
象としての開催を開始。 Copyright: JMO 2008-2009
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5




ICHとは、日米EU医薬品規制調和国際会議
(International Conference on Harmonisation of Technical
Requirements for Registration of Pharmaceuticals for
Human Use)の略称
日本・米国・EUそれぞれの医薬品規制当局と産業界代表
で構成(6団体+オブザバ )
で構成(6団体+オブザバー)
日米EU3極の新医薬品の承認審査関連規制の調和を図
ることにより、データの国際的な相互受け入れを実現し、臨
床試験や動物実験等の不必要な繰り返しを防ぎ、承認審
査を迅速化するとともに、新医薬品の研究開発を促進し、
もって優れた新医薬品をより早く患者の手元に届けること
1990年4月、日本・米国・EUの各医薬品規制当局と業界団
体の6者により発足、ICH運営委員会および専門家会議は
現在年に2回程度開催されている
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1
ICH



ICH関連Website
ICHは任意の団体(会議)ではあるが
ハーモナイズしたガイドラインを作成・合意
各規制当局が薬事規制に取り込む

http://www.pmda.go.jp/ich/ich_index.html






Quality:品質:品質に関するガイドライン
Safety:安全性:非臨床に関するガイドライン
Efficacy:有効性:臨床に関するガイドライン
Multidisciplinary:複合領域:上記の複数領域に
かかわるガイドライン
MedDRAはトピックコード:M1として検討された
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

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MedDRA開発の目的


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8





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


自家用語集を含む複数の用語集の利用(WHOART、
COSTART、JART、自家用語集、ICD9、ICD9CM、
MEDIS病名集)の利用
治験段階、市販後で異なる用語集の利用
データ交換が出来ない、国際標準性の欠落
医薬品の安全性情報の処理、伝達に国際性が要求される
情報伝達に迅速性と正確性が要求される
情報の電子的処理に対応が必要
用語の細やかさ(specificity、granularity)の不足
検索機能の不足
夫々のメンテナンスコストの発生
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MedDRAの定義
国際的標準用語集(多言語)
医薬品規制のための医学用語集
企業間、行政間、企業・行政間の情報交換
のための標準ツール
医薬品の開発、市販後のあらゆる段階(動
物毒性試験は除く)への適用
広範な臨床情報(症候群など)の分類
データの電子的交換を容易にする
Copyright: JMO 2008-2009
Copyright: JMO 2008-2009
何故、必要とされたか?
1990~英国内での検討、欧州内での検討
1994.10 ICHの新規トッピックに採択(M1)
1997.07 ICHで合意成立(v.2.0)
(メンテナンス組織:MSSO/JMOの設立)
1999.03 MedDRA商用リリース(v.2.1)
(日米欧での有害事象の電子報告などでの医
薬品規制への導入)
2009.09 MedDRA バージョン12.1
Copyright: JMO 2008-2009
ICH (英語)
http://www.ich.org/
MedDRA開発の経緯

PMDA (日本語)
11

MedDRAは、医薬品等の登録、記録文書および安
全性監視における規制上のコミュニケーションに用
いる国際的医学用語集である。

MedDRAは、医薬品の市販前および市販後の両規
MedDRAは
医薬品の市販前および市販後の両規
制段階において、臨床データの入力、検索、評価お
よび提示に用いられる。

MedDRAは医学的に検証された国際用語集で、医
薬品の規制に関係する規制当局とし製薬企業
(biopharmaceutical industry)で使用される。
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12
2
MedDRAの利用目的
MedDRAの翻訳言語版

英語、日本語 (1999年3月)(ICH公用語)
仏語、独語、ポルトガル語、スペイン語 (2002年)
オランダ語 (2003年)
イタリア語 (2005年)
チェコ語 (2007年)
ハンガリー語 (2009年リリース予定)

ICH地域以外 中国語(北京語)(2009年9月)
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

安全性データを評価・分析する目的で、報告された
用語を医学的に意味のあるグループに集約する
臨床安全性を評価するための“共通データセット”
である認識を促進する
データベースから、特定の症例あるは医学状態を
整合性を持って検索することを促進する
“安全性シグナル”および集積安全性データの比
較と理解の一貫性を向上させる
臨床安全性情報の電子的交換を促進する
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

事務局
報告
IFPMA
JMB会議
MB会議
MHLW/JPMA
報告
監督
報告
使用権
使用権
JMO
使用権
提供サービス
報告
監督
MSSO
利用料
CR、利用料
国内ユーザー(行政、企業)
使用権
提供サービス
CR、利用料
欧米ユーザー(行政、企業)
MSSOとJMO
IFPMA(International Federation of Pharmaceutical
Manufacturers and Associations :国際製薬団体連合会)
はICHの事務局の役割を担っている
MedDRAは開発作業を分担したすべての関
係者が知的所有権をIFPMAに無償で譲渡
従って、MedDRAに関する一切の権利は
IFPMAが保有している
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ICH運営委員会
知的所有権の委譲
15
ICHとIFPMA

14
MedDRAの管理の仕組み
MedDRAを利用する理由

有害事象(副作用)症例情報の管理・蓄積
有害事象(副作用・感染症)の行政報告
有害事象情報の伝達(医療機関、海外提携
先など)
臨床試験情報の管理・蓄積
承認申請、再審査・再評価申請資料の作成
添付文書、副作用情報の作成、伝達
など
17



MSSO(Maintenance and Support Services
Organization )はIFPMAとの契約の元で、
MedDRAの維持、管理と配布を実施している。
MSSOは米国に活動の拠点を置くが、日本語以外
の維持 管理も実施 また 欧州に医学評価メン
の維持・管理も実施、また、欧州に医学評価メン
バーを配置している。
JMO(Japanese Maintenance Organization)は
MSSOとの契約の元で、MedDRAの日本語版の
維持・管理および日本国内での配布を行なってい
る。同時にMSSOの医学評価プロセスにも参画し
ている。
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18
3
MB会議





MedDRA Management Board会議は、ICHの一機
関としてMedDRAに関する案件の協議機関
メンバーは、EU、EFPIA(欧州製薬団体連合会)、
FDA、PhRMA(米国製薬協)、MHLW、JPMAおよ
び英国規制当局(MHRA)とカナダ規制当局
(Health Canada)、WHOはオブザーバー
MB会議はICH運営委員会(SC)に報告する
MB会議はICH会議と連動して開催に他、適宜電話
会議も実施される
会議には監視される側のMSSOおよびJMOも出席、
必要により協議にも参加する
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用語集の内容と構造
用語集の具体的内容は次講で解説
19
Copyright: JMO 2008-2009
20
器官別大分類(SOC: System Organ Class)
MedDRAに関するキーワード








高位グループ語(HLGT: High Level Group Term)
階層構造、LLT、PT、HLT、HLGT、SOC
情報粒度の細かさ(用語数が多い)
PT:単一医学概念(Single Medical Concept)
多軸構造、プライマリーSOC
カレンシーフラッグ(英語用語、日本語用語)
言語(英語・日本語、欧州言語、ICH地域外言語)
用語集のメンテナンス(体制、ルール)
用語集のルール(Rules & Conventions)
高位語(HLT: High Level Term)
26
333
1,699
基本語(PT: Preferred Term)
18,641
下層語 (LLT Lowest Level Term)
67,503
MedDRAの階層構造とバージョン12.1での用語数
Copyright: JMO 2008-2009
21
MedDRAのメンテナンス










ICHの枠組みの中でのメンテナンス
ユーザーの関与(追加変更要請:CR)
MedDRA MB (Management Board)会議
BRP(Blue
(
Ribbon Panel)会議
)会議
MSSO/JMO提案:ユーザーコメント募集
MSSO/JMOの役割
メンテナンスコストは利用者が応分に負担
日本語版(JMO)
英語・欧州言語・中国語版(MSSO)
日本語特有案件(日本語カレンシーフラグ、日本語
シノニム)
Copyright: JMO 2008-2009
Version
PT
LLT
2.1
11,193
46,258
3.0
11,778
47,337
00.03
4.0
14,287
51,083
01.03
5.0
15,701
55,638
02.03
6.0
16,341
58,560
03.03
7.0
16,449
,
61,204
,
04.03
8.0
16,751
62,348
05.03
9.0
17,320
63,817
06.03
10.0
17,719
65,147
07.03
11.0
12.0
12.1
18,075
18,483
18,641
66,135
67,159
67,503
08.03
09.03
09.09
99.03
23
MedDRAの用語数の変遷
4
Blue Ribbon Panel Meeting





第一回
第二回
第三回
第四回
第五回
第六回
MedDRA用語の対象範囲
MedDRA修飾語
MedDRA用語と医薬品表示
MedDRAとCTCAEのマッピング
MedDRAの階層構造の見直し
MedDRAバージョン管理
MedDRA利用の現状
MedDRAは医薬品規制の標準医学用語集
として、国際的な利用が開始されている

Blue Ribbon Panel MeetingはMB会議の指示によりMSSOが開催
する会議で、MedDRAの技術的内容を討議する。パネリストとしてMSSO
は日米EUの規制当局、企業からトピックに関する専門家を招いて討議を行
う。MedDRAユーザーは聴講して、意見を開示することができる。
Copyright: JMO 2008-2009
25
製薬企業におけるMedDRA利用








Copyright: JMO 2008-2009
ICHのE2Bとは
医薬品の安全性確保の重要性
迅速、かつ、正確な安全性情報処理
世界同時開発(開発期間の短縮)-ICHの目的の一つ
開発段階から市販後までの一貫した情報管理による医薬
品安全性監視
安全性監視
国内・国際を一貫した情報管理
親会社・子会社間、提携会社間での情報の共有が必須
情報の共有化、情報の電子化
ICHのトピックであるE2Bのインパクトが大きい
ICSR(Individual Case Safety Report)個別症例安全性
報告を伝送するためのデータ項目
多少の差異はあるが、既に日米欧とも企業からの行政
報告に実装されている(後述)
E2Bのデータ項目
デ タ項目






こうした目的に対して有効なツールとなる
Copyright: JMO 2008-2009










Copyright: JMO 2008-2009
28
MedDRA/J利用の国内規制
B.1.7 関連する治療歴
B.1.8 関連する過去の医薬品使用歴
B.1.9 死因
B.1.10.7 親の関連する治療歴及び随伴状態
B.1.10.8 親の関連する過去の医薬品使用歴(使用理由、副作用)
B 2 i 1 副作用(LLT)
B.2.i.1
B.2.i.2 副作用(PT)
B.4.k.11 医薬品利用理由
B.4.k.17 再発した副作用
B.4.k.18 医薬品と副作用の因果関係評価
B.5.3 送信者による副作用等の再分類
利用にあたっては整合性が取れていない部分がある。日本ではB.2.i.1以外は
MedDRAのPTを要求、欧州ではLLT、米国は原則PT、欧州では B.3.1の臨床検
査項目名にもMedDRA利用を要求している。
各行政要求の不整合は調整すべく検討中(E2B(R3))
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M項目 伝送される情報の種類、送信者識別、日付等
A項目 送信者・ファイルの情報
報告の種類、重篤性、情報入手日、報告者の情報、送信者の情報
B項目 症例の情報
B1:年齢、体重、性別、治療歴(治療薬剤、副作用等)、
子・胎児報告の場合は親(治療歴等)の情報
B2:副作用/有害事象の情報(転帰を含む)
B3:臨床検査の情報
B4:医薬品と副作用/有害事象の情報
B5:臨床経過等の記述情報、報告者の意見、送信者の意見
27
E2BでMedDRA利用の項目

26
29
以下の報告の副作用名等の用語には
日本語版MedDRAを使用すること

医薬品副作用・感染症報告(法第77条の4の2第
1項)
項)


感染症定期報告(法第68条の8)
治験薬副作用・感染症症例報告(法第80条の2
第6項。ただし、自ら治験を実施した者の場合を除く。)

安全性定期報告(薬事法施行規則第21条の4の2)
平成16年3月の通知内容
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30
5
平成16年3月の通知内容(続き)
国内の副作用・感染症報告の電子化
以下の資料、報告の副作用名等については、
可能な限り日本語版MedDRAを使用すること
 承認審査資料
 再審査申請資料
 再評価申請資料




使用上の注意等の副作用名等については、日本語版
MedDRAを使用しても差し支えない。
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31
企業から厚生労働省への副作用・感染
症報告の電子的報告とMedDRA
インターネットによる電送
製薬企業
既に90%を越える報告が電子的実施され
ている(MedDRAの利用は必須)
Copyright: JMO 2008-2009


厚生労働省

FD・報告書
FD・紙報告でもMedDRAは必須

医薬品機構
データベース





副作用(Undesirable effects)のSOC配列はMedDRAの国
際合意順を使用
副作用の記述はMedDRA用語を使用「Adverse reactions descriptions


SOCのまとめかた(臨床検査結果も適切な障害SOCにまと
のまとめかた(臨床検査結果も適切な障害
にまと
める)、NOS、NECの利用は好ましくない、「ad hoc
groupings」の利用、などが記述されている
副作用の記述以外ではMedDRAの記述はない
1999年12月に出されたものが、2005年10月に改訂、2007年
12月に改訂提案、MedDRA利用の部分は変更なし
「A Guideline on Summary of Product Characteristics」 revision 1 October 2005
This guideline will be included in The Rules Governing Medicinal Products in the European
Union Volume 2C Notice to Applicants
Copyright: JMO 2008-2009
34
Eudravigilance
should be based on the most suitable representation within the MedDRA terminology. This will usually
be at the Preferred Term Level, although there may be instances where the use of Lowest Term Level or
exceptionally group terms, such as High Level Terms may be appropriate. 」


EUの拡大およびEU言語への翻訳 (英語+7言語)
EMEAのEudraVigilanceの構築(EVCTM、EVPM)
薬事規制の中でMedDRAの利用を記述(The Rules
Governing Medicinal Products in the European
Union 全10巻のEUの医薬品規制)
Union-全10巻のEUの医薬品規制)
Volume2C:SPC(Summary of Product
Characteristics:製品概要)ガイドライン
Volume9A(Pharmacovigilance)
Volume10(Clinical trials)
Eudravigilanceのシグナル検出ガイドライン
Template for EU Risk Management Plan (RMP)
Copyright: JMO 2008-2009
SPCガイドラインの内容



電子情報処理組織による報告 (インターネット経由の電送)
FD等報告 (FD + 必要事項を記載した書類)または紙報告
ICSR:個別症例安全性報告(Individual Case Safety Reports)
32
欧州におけるMedDRA利用

ICSR
(E2B/M2)
平成15年10月、治験中、市販後の副作用・感染症
報告を電子化(ICHのE2B/M2を実装)
MedDRAの利用はそれ以前から義務とされていた
が 電子化により利用が強制されることになる
が、電子化により利用が強制されることになる
製薬企業から規制当局への報告は電子化(イン
ターネットを介した報告)が主で、90%以上の報告
率を示している(他の媒体での報告を含めて、
MedDRAの利用は100%と考えて良い)
35



EVCTM(治験)、EVPM(市販後)のICSRの電子報告での
MedDRA利用の義務化
EVTCM、EVPMは製薬企業とEMEAの間のみでなく、
EMEAとEU内の各国規制当局とのコミニケーションも行い
EMEAは小企業向けにW b上に副作用報告(入力)システ
EMEAは小企業向けにWeb上に副作用報告(入力)システ
ムを構築して提供している
EUではEMEA以外の各国規制当局も電子報告の利用を
開始している
Eudravigilanceのデータはデータウエアハウスとして関係
者(各規制当局、製薬企業、医療関係者、一般)に公開され
る予定(Data Analysis Systemが組み込まれている)
URL http://eudravigilance.emea.europa.eu/human/index.aspを参照
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36
6
米国におけるMedDRA利用





WHOのUMC(WHOARTとの関係)
2003年3月、副作用報告規制で利用を提案(この提案
はまだ最終ルールとはなっていない)
AERSでのデータ蓄積は1997年11月からMedDRA利
用開始、1969年以降の入手データもMedDRA変換を
終了して380万症例を蓄積(FDAのデータは入手可能)
終了
症例を蓄積(
デ タ 入手可能)
E2B電送は義務化でなくボランタリー(市販後のみ)で
あるが、多くの製薬企業が実施している。FDAがDIA
などで公表しているデータでは、企業からの緊急報告
の約75%を電子的に入手としている
MedDRAは必ずしも必須とされていない
投薬過誤関連用語、医療機器関連用語、SNOMEDCTとの関係
Copyright: JMO 2008-2009




FDAのAERS(Adverse Events Reporting
System):1997年からのデータ、300万症例、イン
ターネットでデータのダウンロード可能
EMEAのEudraVigilance Data Warehouse、1995
年からのデ タ 関係者に公開する目的でアクセ
年からのデータ、関係者に公開する目的でアクセ
スポリシーが現在提示されている
WHO(UMC)のVigibase、380万症例、有償で利用
可能
MHLW(PMDA)がE2B/M2で収集した症例:公開
が期待されている
各製薬企業のデータベース
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

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MedDRAとADR/AEデータベース


39
WHO(UMC)はICHのMedDRAの開発に最初は
オブザーバー参加していたが、モニタリング対象国
にはMedDRAを導入できないとして参加を中止
MedDRA開発以後もWHOARTはメンテナンスを
継続
UMCは収集したデータをVigiBaseとして蓄積され、
製薬企業などへの提供サービスもある
VigiBaseデータをMedDRA用語で利用したいとす
る要望が強く、MSSOと共同で、WHOART、
MedDRAのいずれでも入力および出力(検索)で
きる仕組みを開発し、2008年春より稼動している
Copyright: JMO 2008-2009
38
主なMedDRA関連資料






ICH国際医薬用語集(MedDRA)バージョンxx.x手
引書
MedDRA標準検索式(SMQ)手引書MedDRAバー
ジョンxx.x
ジョン
MedDRA用語選択:考慮事項リリースx.x
MedDRAデータ検索と提示:考慮事項リリースx.x
MedDRA/J利用の手引き
(バージョン改訂資料-最新情報、改訂情報、
SMQスプレッドシート 他)
Copyright: JMO 2008-2009
40
JMO/MSSOのURL


JMO
http://www.sjp.or.jp/~jmo_nre2006/
MSSO
http://www.meddramsso.com/
MedDRAあるいはJMOに関するご質問、お問い
合わせは [email protected] までお寄せくだ
さい
Copyright: JMO 2008-2009
41
Copyright: JMO 2008-2009
42
7
1.MedDRAのルール
MedDRAおよびMedDRA/J
のルールと例示
MedDRAの基本ルール
1.MedDRAのルール
MedDRA/J オープンセミナ 2009年7月(大阪)
2.MedDRA/J(日本語版)での工夫
MedDRA/J オープンセミナー
Copyright: JMO 2009
MedDRAの階層用語の種類
2
MedDRAの階層構造と用語数(V12.1)
MedDRA 標準検索式
器官別大分類
高位グループ語
高位語
基本語
下層語
Standardised MedDRA Queries (SMQ)
SOC
HLGT
HLT
PT
LLT
79
器官別大分類
26
System Organ Class (SOC)
高位グループ語
333
(
)
High Level Group Term (HLGT)
高位語
1,699
High Level Term (HLT)
基本語
18,641
Preferred Term (PT)
下層語
67,503
Lowest Level Term (LLT)
MedDRA/J オープンセミナー
Copyright: JMO 2009
MedDRA/J オープンセミナー
Copyright: JMO 2009
3
下層語(Lowest Level Term: LLT)
基本語(PT: Preferred Term)


国際的に通用する単一の医学的概念を表す

症状、徴候、疾患、診断、治療上の適応、臨床検査、
外科または内科的処置、病歴、社会環境または家族歴

新しいPTが追加される毎に、同一用語・コードがデータ入力用にLLTに追加
される

妥当な限り複数のSOCにリンクできる(多軸構造)

個々のSOCには一つのHLT, HLGTのルートを通じてのみリン
クできる(同一SOC内では一つのルートしか持てない)

プライマリーSOC
リンクするSOCの内の一つが、PTのプライマリーSOCと定められている
Copyright MedDRA Japanese Maitenance
Organization (JMO)
MedDRAの最下位層を構成し、一つの基本語 (PT)にリンク
データ入力に使用するレベルの用語
(細分化された用語が収載されており、主観的な用語選択を少なくできて
高い一貫性が得られる)
PTにリンクするLLTの数に制限はない
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4

PTに対する関係
同義語、語彙変化、準同義語、部分要素、PTと同一LLT
PTが複数のSOCにリンクしていれば、下位のLLTも同じSOCにリンク

他の用語集からの用語はLLTに多い

カレンシーフラグが付与されている
過去の蓄積データの移行に対応
LLTのみにカレンシーフラグが付けられている(英語:日本語)
5
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6
1
PT:治療薬毒性 の下位LLTの例示
高位語(High Level Term: HLT)
[PT]( 251) 10043408 治療薬毒性 ( Therapeutic agent toxicity )
(LLT) 10035829 Y BCG中毒 ( Y Poisoning by BCG vaccine )
(LLT) 10035888 Y アヘン拮抗薬中毒 ( Y Poisoning by opiate antagonists )
(LLT) 10030881 Y アヘン毒性 ( Y Opiate toxicity )
(LLT) 10035790 Y アルカリ化薬中毒 ( Y Poisoning by alkalizing agents )
(LLT) 10043407 Y 医薬品中毒 ( Y Therapeutic agent poisoning )
(LLT) 10035964 Y 塩排泄利尿薬中毒 ( Y Poisoning by saluretics )
(LLT) 10035999 Y 黄熱ワクチン中毒 ( Y Poisoningg byy yellow
y
fever vaccine )
(LLT) 10035819 Y かゆみ止め薬中毒 ( Y Poisoning by antipruritics )
(LLT) 10035799 Y 感冒薬中毒 ( Y Poisoning by anti-common cold drugs )
(LLT) 10035800 感冒薬中毒 ( Y Poisoning by anti-common-cold drugs )
(LLT) 10035861 Y γグロブリン中毒 ( Y Poisoning by gamma globulin )
(LLT) 10035962 Y 狂犬病ワクチン中毒 ( Y Poisoning by rabies vaccine )
(LLT) 10035857 Y 去痰薬中毒 ( Y Poisoning by expectorants )
(LLT) 10035797 Y 駆虫薬中毒 ( Y Poisoning by anthelminthics )
(LLT) 10035798 駆虫薬中毒 ( Y Poisoning by anthelmintics )
(LLT) 10035789 Y 嫌酒薬中毒 ( Y Poisoning by alcohol deterrents )
(LLT) 10035824 Y 抗ウイルス薬中毒 ( Y Poisoning by antiviral drugs )
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




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7
[HLT] 下肢骨折 ( Lower limb fractures )
[PT] 下肢骨折 ( Lower limb fracture )
[PT] 脛骨骨折 ( Tibia fracture )
[PT] 股関節部骨折 ( Hip fracture )
[PT] 膝蓋骨骨折 ( Patella fracture )
[PT] 足関節部骨折 ( Ankle fracture )
[PT] 足骨折 ( Foot fracture )
[PT] 大腿骨頚部骨折 ( Femoral neck fracture )
[PT] 大腿骨骨折 ( Femur fracture )
[PT] 腓骨骨折 ( Fibula fracture )






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HLTの上位語
一つ以上のHLTが、解剖学的、病理学的、生理学的、病因
学的または機能により関連付けられている
データ検索と提示の目的のみに使用され、より広い概念で
検索するためにHLTをグループ化することに用いられる
一つ以上のSOCにリンクする
リンクできるSOCの数に制限はない
HLTと同じ複数形
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9
10
NEC
HLGT:骨折の下位HLTの例
[HLGT] 骨折 ( Fractures )
[HLT] 下肢骨折 ( Lower limb fractures )
[HLT] 胸郭骨折(脊椎骨折および病的骨折を除く)
( Thoracic cage fractures non-spinal
non spinal (excl pathological) )
[HLT] 骨折NEC(病的骨折を除く) ( Fractures NEC (excl pathological) )
[HLT] 骨盤骨折 ( Pelvic fractures )
[HLT] 上肢骨折 ( Upper limb fractures )
[HLT] 脊椎骨折(病的骨折を除く) ( Spinal fractures (excl pathological) )
[HLT] 頭蓋骨および顔面骨折 ( Skull and face fractures )
[HLT] 病的骨折および合併症 ( Pathological fractures and complications )
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8
高位グループ語
(High Level Group Term: HLGT)
HLT:下肢骨折の下位PTの例
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PTの上位語
解剖学的、病理学的、生理学的、病因学的または機能によ
り、関連するPTをグループ化させる包括的なカテゴリー
MedDRAは系統的な分類を意図したものではないことから、
個々のHLTの示す範囲はSOCによって異なる分類が適用さ
れることがあり、用語集全体を通じて全てが同じ分類とは限
らない
データ検索と提示の目的のみに使用されるグループ化のた
めの階層
グループを表す用語であるため英語では通常複数形
11

NECとは、Not Elsewhere Classified;
他に分類されない(「その他」ということ)
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12
2
器官別大分類
(System Organ Class: SOC)




階層用語とリンク
HLGTの上位語で26に分類されている
最も広い概念で検索、集計できる
SOCの分類
 病因学別
(例 「感染症および寄生虫症」)
「感染症および寄生虫症 )
 発現部位別 (例 「胃腸障害」)
 目的別
(例 「外科および内科処置」)
リンクのルール
多軸構造
プライマリーSOC
MedDRAではPTがリンクするSOCの内の一つを、そのPTの
プライマリーSOC (Primary SOC ; p-SOC) と定めている
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MedDRAの多軸構造
階層リンクのルール


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13
MedDRA
PTは妥当な限り複数のSOCにリンクできる(多軸性)
(最大で8のSOCにリンクしているPTがある)
各PTは、HLT, HLGTを経由する単一ルートのみでSOCにリンクする
即ち、一つのSOCへのリンクは、複数のルートを経由しない
プライマリーリンク
V12.0
器官別大分類
セカンダリーリンク
(SOC)
14
(JARTとの比較)
J-ART 96
器官別大分類
32 分類
26 分類
高位グループ用語
(HLGT)
リンクにプライオリティなし
333 語
SOC
プライマリ
プライマリー
セカンダリ
セカンダリー
高位用語
HLGT
(HLT)
1,699 語
HLT
基本語
(PT)
基本語
18,641 語
1984 語
PT
下層語
注:HLT⇒HLGT、HLGT⇒SOCの階層間で多軸となる場合もある
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15
MedDRAの多軸性とリンク




プライマリーSOCは、標準的なデータ集約(アウトプット)において個々PTを何れのSO
Cに集約するかを示すもので、PTが複数のSOCに重複集計されることを防止し、単
一集計において一義的な集約結果となるよう、MedDRAの一部として定められている
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慣用語
3126 語
16
各SOCとその特徴
PTはHLT-HLGTを経由してSOCにリンクする
PTはその医学概念に関係するSOC(複数)にリンク付けできる
但し、 SOC 臨床検査、 SOC 社会環境、 SOC 外科および内科処置に
リンクするPTは他のSOCにはリンクしない(単軸)
ルールに従い、リンクするSOCの内の一つをPTのプライマリーSOC
(Primary SOC ; p
p-SOC)
SOC) と定めている
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(LLT)
67,503 語
17
26 SOC と用語数
SOCの分類基準
各SOCの用語数
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18
3
MedDRAのSystem Organ Class (SOC)
(国際合意順:IAO ; Internationally Agreed Order)
* 感染症および寄生虫症 (Infections and infestations)
* 良性、悪性および詳細不明の新生物( 嚢胞およびポリープを含む)
(Neoplasms benign, malignant and unspecified (including cysts and polyps))
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
血液およびリンパ系障害 (Blood and lymphatic system disorders)
免疫系障害 (Immune system disorders)
内分泌障害 (Endocrine disorders)
代謝および栄養障害 (Metabolism and nutrition disorders)
精神障害 (Psychiatric disorders)
神経系障害 (Nervous system disorders)
眼障害 (Eye disorders)
耳および迷路障害 (Ear and labyrinth disorders)
心臓障害 (Cardiac disorders)
血管障害 (Vascular disorders)
呼吸器、胸郭および縦隔障害 ( Respiratory, thoracic and mediastinal disorders)
胃腸障害 (Gastrointestinal disorders)
胆道系障害 (Hepatobiliary disorders)
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3.目的による分類(2 SOC)
臨床検査、外科内科処置
4.その他 (1 SOC)
社会環境
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21
各SOCにリンクするLLT、PT、HLT、HLGTの語数 (つづ
プライマリー・セカンダリー2
HLT3
HLGT3
LLT
PT
11,678
4,721
11,678
4,721
104
23
14
862
245
2,267
611
65
筋骨格系および結合組織障害
2,190
365
5,616
952
60
11
新生物
7,869
1,696
8,343
1,891
203
40
神経系障害
妊娠、産褥および周産期の状態
3,035
750
5,983
1,492
107
20
1,548
199
2,502
474
47
8
精神障害
2 128
2,128
462
2 866
2,866
646
78
23
腎および尿路障害
生殖系および乳房障害
1,068
293
2,295
614
33
8
1,582
419
3,620
940
52
16
呼吸器、胸郭および縦隔障
皮膚および皮下組織障害
1,492
447
3,633
943
48
11
1, 810
403
3,781
964
56
10
社会環境
外科および内科処置
609
250
609
250
20
7
3,860
1, 805
3,860
1,805
140
19
1,059
238
5,235
1,176
68
11
67,503
18,641
血管障害
合計
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該当するSOCをプライマリーとしてリンクするLLTまたはPTレベルの用語数
該当するSOCをプライマリーまたはセカンダリーとしてリンクするLLTまたは PTレベルの用語数を合算したもの
MedDRAが多軸性であることから、複数のSOCに重複計上されている
プライマリー・セカンダリー
2
プライマリー1
感染症、新生物、先天性、傷害および中毒、妊娠
代謝および栄養障害
配列順は国際合意順以外に英語アルファベット順も利用されている
SOC
2.病因学的分類(
病
分類(5 SOC))
臨床検査
皮膚および皮下組織障害 (Skin and subcutaneous tissue disorders)
筋骨格系および結合組織障害 (Musculoskeletal and connective tissue disorders)
腎および尿路障害 (Renal and urinary disorders)
妊娠、産褥および周産期の状態 (Pregnancy, puerperium and perinatal conditions)
生殖系および乳房障害 (Reproductive system and breast disorders)
先天性、家族性および遺伝性障害 (Congenital, familial and genetic disorders)
全身障害および投与局所様態 (General disorders and administration site conditions)
臨床検査 (Investigations)
傷害、中毒および処置合併症 (Injury, poisoning and procedural complications)
外科および内科処置 (Surgical and medical procedures)
社会環境 (Social circumstance)
1.
2.
3.
眼、耳、心臓、血管、呼吸器、胃腸、肝、皮膚、筋骨格
腎、生殖器、血液、内分泌、代謝、免疫、精神、神経、全身
プライマリー1
LLT
PT
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
各SOCにリンクするLLT、PT、HLT、HLGTの語数
1.障害発現部位(機能)による分類 (18 SOC)
SOC
(国際合意順:IAO ; Internationally Agreed Order)
19
System Organ Class の分類
き)
MedDRAのSystem Organ Class (つづき)
23
血液およびリンパ系障害
心臓障害
先天性、家族性および遺伝性障
害
耳および迷路障害
内分泌障害
眼障害
胃腸障害
全身障害および投与局所様態
胆道系障害
免疫系障害
感染症および寄生虫症
傷害、中毒および処置合併症
LLT
PT
LLT
HLT3
HLGT3
PT
969
226
3,821
845
87
17
1,276
283
2,083
506
36
10
2,983
1,082
2,983
1,082
99
19
415
79
723
173
17
6
528
139
1,495
416
38
9
2,245
496
3,238
820
64
13
3,386
719
6,652
1,409
109
21
1,756
573
2,204
709
33
7
572
161
1,269
353
19
4
411
109
1,847
459
24
4
6,388
1,667
6,665
1,738
150
12
5,734
814
7,378
1,420
62
7
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22
MedDRA用語のルール
カレンシー (英語)
コード
スペル
身体部位
用語概念の定義
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24
4
MedDRA用語のルール (1)
カレンシー(英語用語)
MedDRAコード
英語カレンシーフラグ:


全てのLLTに付与される(Y=カレント、N=ノンカレント)
ノンカレント用語とは

・ 非常に漠然とした用語
・ 曖昧な用語、不完全な用語

・ 略された用語、古い用語

-
・ またはスペル間違いの用語等で
-
MedDRAのルールから外れる用語であり、 新たな用語選択(コーディン
グ)には使用しないが過去データの検索・集約への対応のためLLTとし
て継続収載されている。また、通常、英語ノンカレント用語には、日本語
表記が付与されていない。
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V 2.1 : 10000001~10048290
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
V11.0 : 10067758~10068300
V11.1 : 10068301~10068752
V12.0 : 10068753~10069340
V12.1 : 10069341~10069684
V13.0 : 10069685~
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
PT以上では英国式スペルを使用し、LLTレベルには米国式のスペルを含む
例 PT 出血/ Haemorrhage にリンクする LLT (抜粋)
NOS とは、Not Otherwise Specified;他に特定され
ない、(「詳細不明」ということ)
[PT] 胃炎 ( Gastritis )
(LLT) 胃炎NOS ( Y Gastritis NOS )
(LLT) 胃炎 ( Y Gastritis )
(LLT) 胃炎増悪 ( Y Gastritis aggravated )
(LLT) 胃充血 ( Y Gastric hyperaemia )
(LLT) 胃粘膜炎 ( Y Gastric mucositis )
(LLT) 胃の炎症 ( Y Gastric inflammation )
(LLT) 急性胃炎 ( Y Acute gastritis )
(LLT) 肉芽腫性胃炎 ( Y Granulomatous gastritis )
(LLT) 表層性胃炎 ( Y Superficial gastritis )
(LLT) フレグモーネ性胃炎 ( Y Phlegmonous gastritis )
(LLT) 慢性胃炎 ( Y Chronic gastritis )
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27
28
MedDRA用語のルール (4)
MedDRA用語のルール (3)
身体部位に関するMedDRAの考え方

原則として身体の部位、左右の違いのみのLLTは収載対象外
例:PT 発疹 の下に、「右手の発疹」、「左手の発疹」は追加収載されない
しかし、部位の違いが医学的に重要な意味を持つ場合はPTとして収載
例:PT 左室不全 (Left ventricular failure) と、
PT 右室不全 (Right ventricular failure)

26
例
10045869/N//N/Unspecified fetal and neonatal haemorrhage
10066691/Y/急性出血/Y/Acute haemorrhage
10066767/N/急性出血/Y/Acute hemorrhage
10066291/Y/止血不能の出血/Y/Uncontrolled haemorrhage
g
10066292/N/止血不能の出血/Y/Uncontrolled hemorrhage
10005103/N/出血/Y/Bleeding
10055798/Y/出血/Y/Haemorrhage (英国式スペル)
10019524/N/出血/Y/Hemorrhage (米国式スペル)
10019003/N/出血、詳細不明/Y/Haemorrhage, unspecified
10005645/N/出血(NOS)/Y/Blood loss of (NOS)
10018988/Y/出血NOS/Y/Haemorrhage NOS
10055269/Y/出血増悪/Y/Hemorrhage aggravated

(最新のバージョン)
NOS
用語の表記 英国式スペルと米国式スペルを収載
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当初はアルファベット順に10000001から付与された
その後は新規追加収載決定順に連番でコードが付与されている
25
MedDRA用語のルール (2)

全MedDRA用語に固有の8桁の数字コードが付
与されている
数字コード自体には意味を持たせていない
一度付与されたコードは再使用されない
連続的 番号が付与される
連続的に番号が付与される
複合概念の用語(2つ以上の概念を表す用語)
原則として複合概念の用語(複合語)は収載対象外
例外的に、他の用語集から由来した複合語は、最も臨床的に関連のある
PT 下のLLTとして配置されている (但し、カレンシーはノンカレント)
例:PT 10047700/ 嘔吐 / Vomiting
LLT 10028819/ N / Nausea vomiting and diarrhoea
概念が定義された用語
一般的には複数の概念で使用されている用語で、MedDRAとして必要な数
種の用語は、定義した概念で収載され配置されている
<例示>
「頚部(首)」(Cervical (neck))と「頚部(子宮)」(Cervix (uterus))
”cervical”は「首」を表す用語として用い、”cervix”は「子宮頚部」
例:LLT 頚椎損傷 (Cervical vertebra injury )
LLT 子宮頚部障害 (Cervix disorder )
「吻合」(Anastomosis)
Anastomosisは外科的処置の用語、外科的処置以外には別の表現を使用
例:LLT 食道吻合 (Oesophageal anastomosis )
【SOCは 「外科および内科処置」】
LLT 吻合部出血 (Anastomotic haemorrhage)
【SOCは 「傷害、中毒および処置合併症」と「血管障害」】
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29
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30
5
MedDRA用語のルール (4)

概念を定義された用語
(つづき)
(つづき)
2.MedDRA/J(日本語版)での工夫
「Dilation(拡張)」と「Dilatation(拡張)」 (本来は同義)
”dilation”は外科的処置の用語、”dilatation”は障害関連の用語
例:LLT 胃拡張術 (Dilation of stomach)
日本語カレンシー
日本語シノニム
LLT 胃拡張 (Dilatation of stomach)
「 Drainage (ドレナージ)」(手術/手技)と「 Discharge (分泌) 」は本来は
同義であるが、Drainageは「意図的に行う排液」を、Dischargeは分
泌(物)を意味する
例:LLT 腹腔ドレナージ (Abdominal cavity drainage )
LLT 尿道分泌物 (Urethral discharge )
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31
複数の英語が一つの日本語に対応する
MedDRA/J の制約

MedDRA/Jは、英語で作成されたMedDRAに日本語表記
を付加した用語集



MedDRA/Jは、英語用語と、日本語表記を対応させた2
言語の用語集
日本語表記での配慮
⇒ 単なる英語を直訳した日本語ではなく、医学的な判断
単なる英語を直訳した日本語ではなく 医学的な判断
を踏まえ、概念をより適切に表す表記に努める
日本語版は英語版と基本的には同一であるが、英語と日本
語が1:1ではないため、翻訳された用語集としての制約が
ある
⇒ 円滑な使用のための対策・工夫がされている
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
英語版では各用語がユニークに管理されているが、
日本語版ではユニークにはならない
例:LLT Haemorrhage 、LLT Hemorrhage、LLTBleeding の日本語表記は、
いずれも 「出血」
⇒ MedDRA/Jでの用語選択(コーディング)の標準化(誰もが同じ用語を選択す
る)のために、用語選択に使用される LLT に優先性を示す印(フラグ)を付
与している

行政報告の用語選択では、日本語カレンシーフラグ(J-Currency
Flag)が”Y”の用語(日本語カレント用語)を選択する

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
英語ノンカレント用語は日本語カレンシーフラグも “N”
英語表記は異なるが日本語表記が同じとなる用語の組
み合わせが複数ある場合は、次の優先順で一組の英語
と日本語を選定し、日本語カレンシーフラグを” Y”(日本語
カレント)としている
-
PTである組み合わせを優先して “Y”
-
英国スペルの組み合わせを “Y”
-
自然語順の組み合わせを “Y”
-
フルスペルの組み合わせを “Y”
例:PT 腹部膨満 ( Abdominal distension )
PTと同一のLLT 腹部膨満( Abdominal distension ) の日本語カレン
シーが“Y”、他のLLT 腹部膨満 の日本語カレンシーは“N”
(日本語ノンカレント)

34
日本語カレンシーの例
日本語カレンシーフラグの付与ルール

薬食審査発第0331022号、薬食安発0331009号(H.18.03.31)
(2)MedDRA用語の選択 ア.副作用名
(ア)国内症例 原則として、日本語カレントYの用語を選択すること。
33
日本語カレンシーフラグの付与ルール

32
コード
10000060
10000065
10013480
10014842
10017467
10042678
10042679
英語表記
日本語表記 英語カレンシー 日本語カレンシー
Y
Abdominal distension
distension
Abdominal
腹部膨満
Y
N
Abdominal ffullness
llness
腹部膨満
Y
N
Distended abdomen
腹部膨満
Y
N
Enlargement abdomen 腹部膨満
Y
N
Fullness abdominal
腹部膨満
Y
N
Swelling abd
腹部膨満
Y
N
Swellling abdomen
腹部膨満
Y
(他の組み合わせは日本語ノンカレント)
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35
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36
6
複数の日本語が一つの英語に対応する

日本語シノニム
MedDRAでは英語用語はユニークになるよう管理されているた
め、対応する英語表記が同一となる複数の日本語の用語につ
いては、その中の代表的な一つの用語しか MedDRA/Jには収
載できない

例:「しゃっくり」と「吃逆」 ⇒ Hiccups
「精巣炎」と「睾丸炎」
精巣炎」 睾 炎」 ⇒ Orchitis



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Syn_Kanji
LLT_CODE
1,371語注)
MedDRA/J用語検索ツール
90000017
アクネ
10000496
ざ瘡
Acne
おたふくかぜ
10028257
ムンプス
Mumps

90000067
むくみ
10030095
浮腫
Oedema
90000101
咳
10011224
咳嗽
Cough
90000126
吃逆
10020039
しゃっくり
Hiccups
90000375
風邪
10010106
感冒
Syn_Kanji
99000056
ガンマグロブリン血
症
LLT_CODE
10017664

3,166語注)
LLT_KANJI
γグロブリン血症
靭帯捻挫
10024453
靱帯捻挫
Ligament sprain
99000149
犬咬傷
10013589
イヌ咬傷
Dog bite
99000374
鬱病
10012378
うつ病
Depression
99000514
座瘡
10000496
ざ瘡
MedDRA/J オープンセミナー
Copyright: JMO 2009

LLT_NAME
用語検索ツールの要件

Gamma
globulinaemia
99000095
MedDRA/J用語を冊子体で探すのは無理
用語検索ツール(PCを使用)で検索し選択する
1.MedDRA/J Browser
2.オンラインMedDRA/J検索ツール
3.その他市販されているもの
Common cold
カテゴリー2
38
LLT_NAME
90000026
Syn_code
MedDRA/J オープンセミナー
Copyright: JMO 2009
37
LLT_KANJI
日本語シノニムは日本独自の入力補助用のデータであり、シノニム用語
またはそのコードを行政報告・海外伝達等では使用できない
⇒ シノニムがリンクするLLT用語・コードを使用する
⇒ MedDRA/Jの用語検索で見つけるには工夫が必要
Syn_code
日本語シノニムは、対応する正規のLLT用語への関連付け情報を含ん
だ
だファイルで提供される
イ
提供される
MedDRA/J Browser等にシノニムを組み込み検索に利用

また、日本語用語には、かな、カタカナ、漢字、漢字(異字体)で
の表記があるが、何れか一つの表記しか 収載できない
例: 「いぬ」、「イヌ」と「犬」、「腟」と「膣」、「靱」と「靭」
日本語シノニム例示 カテゴリー1
LLT(英語)に対しMedDRA/Jで付与されている日本語以外の日本語表記が
ある場合は、MedDRA/Jのユーザーが共有し活用できるよう、 JMOで集積
し日本語シノニムとして提供している

MedDRA/Jのバージョン更新に連動して、日本語シノニムも追加・更新さ
れる(約1ヶ月のタイムラグ)


Acne

注:バージョン12.1での件数
39
部分一致検索
And検索
自在な上層、下層展開
(用語の概念の確認と、より適切な用語を探すため)
バージョンアップ対応
MedDRA/J オープンセミナー
Copyright: JMO 2009
40
MedDRA/Jのルール まとめ
 MedDRAはSOC – HLGT – HLT – PT – LLTの5階層
で構成されている
 各用語は階層間でリンク付けされている
多軸構造、プライマリーリンクの設定
 注意すべきルール
リンクのルール(特定のSOCへのリンクは単軸)
概念が定義された用語
カレンシーフラグ(英語)
 MedDRA/Jでの日本語対応のための工夫
日本語カンレンシー
日本語シノニム
 MedDRA/J用語は用語検索ツールで検索・参照する
MedDRA/J オープンセミナー
Copyright: JMO 2009
Copyright MedDRA Japanese Maitenance
Organization (JMO)
41
7
Agenda
MedDRA利用の標準化
MedDRA利用の標準化
MedDRA利用の関心事
MedDRA
利用の関心事
JMOの提供サービス
JMO
の提供サービス
MedDRA利用の標準化検討
➣用語選択(コーディング)の標準化
➣検索と提示(アウトプット)の標準化
➣MedDRA標準検索式(SMQ)
 MedDRA利用の関心事
 JMOの提供サービス

MedDRA/Jオープンセミナー
2009年10月13日(東京)
JMO事業部
1




2
PTC--WG (ICH
PTC
ICH活動)
活動)
MedDRAの利用が開始された1999年に先行して利用を開
始していたFDAから、「“標準用語集”のみでは情報の標準
化は難しい」として、利用の標準化の検討が提案された

提案の一つである「用語選択」のガイドをICHレベルで作成
する方針が承認され、PTC-WGが編成された、続いて「検索
と提示」のPTC文書も作成された

MedDRAで蓄積されたデータから症例検索をする際、用語
数が多いことから検索式の標準化が望まれ、CIOMSがWG
を編成してSMQを開発した



ICHの活動の一環で作成された2つのPTC文書あるいは
CIOMSとICHとの共同で開発されたSMQはMedDRAの一
部であり、内容を理解して活用することが望まれている
3
データ入力に関する標準化








4


MedDRA Term Selection: Points to Consider(PTC文
書)の作成
ICHの6団体(規制当局、製薬業界団体)、カナダ規制当局、
MSSO/JMO-ICHのEWGに準ずる活動
ICH Endorsed Guide for MedDRA users
“Living document”として作成され、必要により改訂される。
この文書の最新リリ スは3 12である(バ ジョン12 0対応
この文書の最新リリースは3.12である(バージョン12.0対応:
2009年4月)-10月にバージョン12.1対応版を予定
データ入力(用語選択)はLLTを対象に行われる(MedDRA
の情報粒度の細かさを活かす)
MedDRAの用語選択(コーディング)のガイドとして国際的に
も重要性が認識されている
今後も検討は継続される
JMOのWebsite(ドキュメントライブラリー)から取得可能
5
ICH組織であるPTC-WGで検討
ICHの6団体、カナダ当局、MSSO、JMOで構成
日本からは厚生労働省(総合機構)、製薬協に加え
てJMOからも協議に参加
「
「用語選択PTC」と「検索と提示PTC」の両方を検討
択
「検索 提
検
MedDRAバージョン改訂に伴う例示の変更などは
MSSOが提案してメール・電話会議で決定し、重要
な事項はICHの専門家会議に合わせてFace to
Faceの会議で決定する







ICH国際医薬用語集(MedDRA)は、ヒトに用いられる医療用製品に関する規制情
報を共有するという特定の用途を目的に作成されたものである。
特定の用語を特定の症状、徴候、疾患などにあてはめるユーザー側の利用方法に
一貫性がなければ、MedDRAをもってしても、過去の様々な問題点を改善すること
は期待できない。
本文書はICHの活動の一環としてMedDRAユーザーのために作成されたガイドで
あり、ICHの運営委員会の指示によって設けられたワーキンググループにより作成
およびメンテナンスが行われている。MedDRAの改訂に伴って更新される予定であ
りMedDRAに付随する文書である。
ワーキンググループメンバーは、EU、日本、USAの規制当局および製薬企業の代
表さらにカナダ、MSSO、JMOの代表で構成されている。
本文書の目的は、用語選択の一貫性を向上させることにある。
MedDRAを利用する組織において、用語選択の戦略、方法、品質保証の手順をそ
れぞれのコーディングガイドラインとして文書化することが推奨され、その基本的考
え方は本文書と一致している必要がある。
用語選択の一貫性は、MedDRAを用いたデータを世界的に共有する際に医学的な
正確性を促進することとなる。同時にこのことは、学会、民間企業および規制当局な
どの間で共有される安全性データの共通理解を促進するものになると思われる。本
文書は、医療従事者や研究者をはじめ、規制対象の製薬企業/生物学的製剤企
業以外の関連団体が使用する可能性もある。
ユーザーからの要望に基づき、複数の選択肢がある例示では「好ましい選択肢
(preferred option)」を示した。しかしここで示した「好ましい選択肢(preferred
option)」は、ユーザーがその選択肢を用いることを強制するものではない。
MedDRA使用の経験が増えれば、内容の変更が行われるであろう。
6
1
MedDRA Term Selection: Points to
Consider





2.0 一般的原則
2.1 原データの質
2.2 用語選定レベル
 2.3 カレント/ノンカレントLLTの使用
 2.4 用語選択
 2.5 情報の削除または追加は行わない
情報 削除
追
わな
➣報告された情報の削除は行わない
➣情報の追加は行わない
 2.6 品質保証

1.0 はじめに
1.1 本文書の目的
1.2 MedDRAの使用目的
MedDRAの使用目的
1.3 背景
1.2 本文書の範囲

7
8
MedDRA/J利用の手引き
MedDRA/J
利用の手引き
3.0 用語選択のポイント
3.1 診断および暫定的診断と徴候・症状
3.2 死亡およびその他の転帰
3.3 自殺および自傷
3.4 矛盾/不明瞭/曖昧な情報
3.5 組合せ用語
3.6 年齢とイベントの特定
3.7 身体部位とイベントの特定
3 8 感染部位と感染原因
3.8
3.9 既存の医学的状態
3.10 妊娠中、授乳中の曝露
3.11 先天性という用語
3.12 新生物
3.13 内科的/外科的処置
3.14 臨床検査
3.15 投薬/投薬過誤と偶発的曝露
3.16 医薬品を介する感染因子の伝播
3.17
3.18
3.19
3.20
3.21
3.22
3.23
3.24
景
3.25
3.26
過量投与/毒性/中毒
医療機器用語
薬物相互作用
副作用なし
予期しない治療効果
効果の変化
社会環境
学的お び または社会的背
医学的および/または社会的背
適応症
適応外使用
-用語選択ガイド
用語選択ガイド-





ICHで作成された「用語選択PTC」の解説
「MedDRA利用の手引き-用語選択ガイド-」は最初、製薬協の
グリーンブックとして作成されたが(2003年)、その後の改訂を
JMOが担当することとされた。
必要により改訂するが 最新版は平成21年7月版で PTC文
必要により改訂するが、最新版は平成21年7月版で、PTC文
書のリリース3.12(バージョン12.0対応)をベースにしたもの
改訂検討の母体はMedDRA/Jユーザー協議会である
コーディングの標準化がMedDRA利用の標準化の出発点であ
る。今後も使用経験を踏まえた“ブラッシュアップ”が必要
用語選択ガイド以外に日本語MedDRAの利用に関する情報を
収載
9
検索と提示に関するPTC
検索と提示に関する
PTC文書
文書









用語選択PTCに引き続き、 ICHの活動として検討を開始
担当するPTC-WGは用語選択PTCと同じ
MedDRAでコーディングされたDataをアウトプットする時に考
慮すべき事項をまとめる
データアウトプットにおけるMedDRAの適切な利用を促進
MedDRAの構造、ルール、取り決めをどう利用するか明確に
の構造、ル ル、取り決めをどう利用するか明確に
する
原則の提示および例示とオプションの提示
最初のリリースは2006年1月、現在の最新リリースは2.0(バー
ジョン12.0対応版:2009年4月)-10月にバージョン12.1対応
版を予定
MedDRA MB会議の要請を受けて、リリース2.0で「SMQの利
用に関するガイド」を大幅に追記
JMOのWebsite(ドキュメントライブラリー)から取得可能
MedDRA Data Retrieval and Presentation: Points to Consider11
10
1 はじめに




12
1.1
1.2
1.3
14
1.4
本文書の目的
MedDRAの用途
背景
適用範囲
12
2
2 一般原則
3 検索式と検索の概論
2.1 原データの質
2.1.1 データ変換における留意点
2.1.2 データ検索に及ぼすデータ変換方法の影響
2.2 データ検索と提示プロセスの文書化
2.3 組織独自のデータの特徴
2.4 データ検索と提示に影響を及ぼすMedDRAの特徴
2.4.1 グループ用語:HLGTおよびHLT
2.4.1.1 グループ用語にリンクする用語の確認
グ
プ
2.4.2 情報粒度(Granularity)
2.4.3 多軸性(Multi-axiality)
2.4.3.1 プライマリーSOCへの関連付けのルール
2.4.3.2 非多軸SOC
2.4.3.3 臨床的に関連のあるPT
2.4.3.4 臨床検査の結果
2.5 MedDRAバージョン管理























13
13
図.10
14
14
SMQ (Standardised MedDRA Queries)
Queries)
検索対象の特定(安全性に関する質問式)

MedDRA検索方針の開発

SMQ利用
SOC分類
2ndリンクを含む
グループ用語
HLGT/HLT
カスタマイズ
検索式

修正SMQ
の利用
3.1 MedDRAデータ検索の一般原則
3.1.1 グラフによる表示
3.1.2 特異的な患者の小母集団
3.2 安全性プロフィール概要の提示
3 2 1 プライマリ
3.2.1
プライマリーSOCによる概観
SOCによる概観
3.2.2 小規模データセット概要の提示
3.2.3 目的を絞った検索
3.2.3.1 セカンダリーSOC配置を用いた目的を絞った検索
Ad Hoc
検索式の作成

検索方針に合致した事象あるいは症例の検索

MedDRAのSSCが十分に機能しないとの批判
CIOMS-WGとMSSOが個別に検討開始したが、
基本コンセプトは類似しており、一体化して開発す
ることを決定
CIOMS-WGとICH(MSSO)が協同で開発し
CIOMS-WGとICH(MSSO)が協同で開発し、
MedDRAの一部としてMSSO/JMOがメンテナン
スと配布を担当
2004.12に最初の2件のSMQがリリースされ、現
在は79件のSMQがリリースされ、メンテナンスさ
れている
SSCはバージョン10.0(2007.03)で廃止
検索対象になった安全性課題による検索結果(事象/症例)の評価
16
SMQの開発の目的
SMQ
の開発の目的




SMQの定義
SMQ
の定義
MedDRAでコーディングされたデータベースに対
して利用する標準ツール
用語数が多く構造も複雑なMedDRAでコーディン
グされた情報から、医薬品の安全性に係わる症
例情報の特定や検出のための標準的な検索式を
提供する
異なった組織(規制当局と企業の組み合わせな
ど)間で利用することで、Communication Tool
としても有用となる
CIOMSが開発し、MSSO/JMOからユーザーに
MedDRAの一部として配布(共通のToolとなる)
17




特定の医学的状態に関連する、一つあるいはそれ
以上のSOCに含まれるMedDRA用語の集合
治験中・市販後のMedDRAでコーディングされた症
例データベースから、該当する可能性のある症例を
特定/検索することを意図している
標的とする医学的状態に関連する、徴候、症状、診
断、症候群、身体所見、臨床検査値などに関連する
用語を含む
焦点はMedDRAのPTに当てられている
18
3
トルサード ド ポアン/QT延長(SMQ)の狭域と広域検索用語
SMQの設計上の特色
SMQ
の設計上の特色
<狭域検索用語>、[広域検索用語]
狭域検索と広域検索
高度に関連する症例を検索する(狭域:Narrow)、可能
性のあるすべての症例を検索する(広域:Broad)
 アルゴリズム
グループ化された用語を組合わせて精度良い検索を行
なう
 階層構造
SMQが階層構造を持ち、包括的検索、より特異的な検
索を実行する

19
<PT> 10024803/QT延長症候群/Long QT syndrome
<PT> 10044066/トルサード ド ポアン/Torsade de pointes
<PT> 10047302/心室性頻脈/Ventricular tachycardia
<PT> 10014387/心電図QT延長/Electrocardiogram QT prolonged
<PT> 10063748/心電図QT間隔異常/Electrocardiogram QT interval abnormal
<PT> 10057926/先天性QT延長症候群/Long QT syndrome congenital
[PT] 10024855/意識消失/Loss of consciousness
[PT] 10042772/失神/Syncope
[PT] 10061592/心細動/Cardiac fibrillation
[PT] 10047290/心室細動/Ventricular fibrillation
[PT] 10065341/心室性頻脈性不整脈/Ventricular tachyarrhythmia
[PT] 10047281/心室性不整脈/Ventricular arrhythmia
[PT] 10047294/心室粗動/Ventricular flutter
[PT] 10049993/心臓死/Cardiac death
[PT] 10007515/心停止/Cardiac arrest
[PT] 10055068/心電図2相性U波/Electrocardiogram U-wave biphasic
[PT] 10055032/心電図U波異常/Electrocardiogram U-wave abnormality
[PT] 10052464/心電図再分極異常/Electrocardiogram repolarisation abnormality
[PT] 10049418/心突然死/Sudden cardiac death
[PT] 10007617/心肺停止/Cardio-respiratory arrest
横紋筋融解/ミオパチー(SMQ)
アルゴリズム
<狭域検索用語>、[広域検索用語]
<PT> 10058735/ミオグロビン血症/Myoglobinaemia
<PT> 10028629/ミオグロビン尿/Myoglobinuria
<PT> 10028641/ミオパチー/Myopathy
<PT> 10039020/横紋筋融解/Rhabdomyolysis
<PT> 10028320/筋壊死/Muscle necrosis
<PT> 10028625/血中ミオグロビン増加/Myoglobin blood increased
<PT> 10059888/血中ミオグロビン陽性/Myoglobin blood present
<PT> 10028648/中毒性ミオパチー/Myopathy toxic
<PT> 10028631/尿中ミオグロビン陽性/Myoglobin urine present
[PT] 10010121/コンパートメント症候群/Compartment syndrome
[PT] 10012708/横隔膜筋力低下/Diaphragm muscle weakness
[PT] 10038436/急性腎不全/Renal failure acute
[PT] 10028653/筋炎/Myositis
[PT] 10057945/筋酵素上昇/Muscle enzyme increased
[PT] 10048592/筋骨格障害/Musculoskeletal disorder
[PT] 10028391/筋骨格痛/Musculoskeletal pain
[PT] 10053156/筋骨格不快感/Musculoskeletal discomfort
[PT] 10028300/筋障害/Muscle disorder
[PT] 10004803/筋生検異常/Biopsy muscle abnormal
[PT] 10028331/筋断裂/Muscle rupture





広域検索用語



用語のカテゴリーはTerm_categoryで示され、
用語のカテゴリーはTerm_category
で示され、
アルゴリズムは注釈の文章および式で示される

用語にウェイトを掛けることもある

現在アルゴリズムが設定されているSMQ
現在アルゴリズムが設定されている
SMQは
は6件

個々に特徴を持っている
急性膵炎(SMQ)/Acute pancreatitis (SMQ)
カテゴリーA (狭域検索用語 全件)
1型過敏症/Type I hypersensitivity
1型過敏症/Type
アナフィラキシーショック/Anaphylactic
アナフィラキシーショック
/Anaphylactic shock
アナフィラキシー反応/Anaphylactic
アナフィラキシー反応
/Anaphylactic reaction
アナフィラキシー様ショック/Anaphylactoid
アナフィラキシー様ショック
/Anaphylactoid shock
アナフィラキシー様反応/Anaphylactoid
アナフィラキシー様反応
/Anaphylactoid reaction
ショック/Shock
ショック
/Shock
循環虚脱/Circulatory
循環虚脱
/Circulatory collapse

アルゴリズム(例22)
アルゴリズム(例
アナフィラキシー反応/Anaphylactic
アナフィラキシー反応
/Anaphylactic reaction (SMQ)

広域検索用語をいくつかカテゴリーに分けてそ
の組合せで検索の精度を上げる
22
22
アルゴリズム(例11)
アルゴリズム(例


A or
B and C or
D and ((B or C))








(例示)

カテゴリーB(上気道
カテゴリーB
(上気道//呼吸器性)
呼吸器性);急性呼吸不全
;急性呼吸不全/Acute
/Acute respiratory failure, 呼吸困
難/Dyspnoea, 息詰まり
息詰まり/Choking
/Choking
カテゴリーC
カテゴリー
C(血管浮腫
(血管浮腫//蕁麻疹)
蕁麻疹);; そう痒症
そう痒症/Pruritus,
/Pruritus, 血管浮腫
血管浮腫/Angioedema,
/Angioedema, 紅
斑/Erythema, 眼球浮腫
眼球浮腫/Eye
/Eye oedema, 蕁麻疹
蕁麻疹/Urticaria
/Urticaria
カテゴリーD
カテゴリー
D(心血管性
(心血管性//低血圧)
低血圧);; 血圧低下
血圧低下/Blood
/Blood pressure decreased, 心停止
/Cardiac arrest, 心肺停止
心肺停止/Cardio
/Cardio--respiratory arrest







23
23
A or
B and C
カテゴリーA(狭域検索用語 全件)
カレン徴候/Cullen's sign
カレン徴候/Cullen's
遺伝性膵炎/Hereditary
遺伝性膵炎
/Hereditary pancreatitis
壊死性膵炎/Pancreatitis
壊死性膵炎
/Pancreatitis necrotising
急性膵炎/Pancreatitis
急性膵炎
/Pancreatitis acute
虚血性膵炎/Ischaemic
虚血性膵炎
/Ischaemic pancreatitis
再発性膵炎/Pancreatitis
再発性膵炎
/Pancreatitis relapsing
出血性膵炎/Pancreatitis
出血性膵炎
/Pancreatitis haemorrhagic
浮腫性膵炎/Oedematous
浮腫性膵炎
/Oedematous pancreatitis
膵フレグモーネ/Pancreatic
膵フレグモーネ
/Pancreatic phlegmon
膵炎/Pancreatitis
膵炎
/Pancreatitis
膵仮性嚢胞/Pancreatic
膵仮性嚢胞
/Pancreatic pseudocyst
膵仮性嚢胞ドレナージ/Pancreatic
膵仮性嚢胞ドレナージ
/Pancreatic
pseudocyst drainage
膵壊死/Pancreatic
膵壊死
/Pancreatic necrosis
膵腎症候群/Pancreatorenal
膵腎症候群
/Pancreatorenal syndrome
膵臓出血/Pancreatic
膵臓出血
/Pancreatic haemorrhage
膵膿瘍/Pancreatic
膵膿瘍
/Pancreatic abscess
Bから1つ以上、かつ、
Cから1つ以上
ら
以
広域検索用語


(例示)
カテゴリーB(臨床検査結果用語)
カテゴリーB
(臨床検査結果用語);血中
;血中
アミラーゼ増加/Blood
アミラーゼ増加
/Blood amylase
increased, 高リパーゼ血症
/Hyperlipasaemia, 膵酵素増加
/Pancreatic enzymes increased
カテゴリーC
カテゴリー
C(徴候および症状用語)
(徴候および症状用語);急
;急
性腹症/Acute
性腹症
/Acute abdomen, 血性腹水
/Haemorrhagic ascites, 噴出性嘔吐
/Vomiting projectile
24
24
4
SMQの階層構造(例1)
SMQの階層
SMQ
の階層

一部のSMQは、
一部のSMQ
は、MedDRA
MedDRA本体の階層構造に類似した階層
本体の階層構造に類似した階層
関係を持つ

下位のSMQ (sub
下位のSMQ
sub--SMQ)(通常は複数)の組合せでより包
SMQ)(通常は複数)の組合せでより包
括的な上位のSMQ
括的な上位の
SMQを構成する
を構成する

Sub-SMQ
SubSMQは原則として単独でも利用可能
SMQは原則として単独でも利用可能、上位
は原則として単独でも利用可能、上位SMQ
は原則として単独でも利用可能 上位SMQ
上位SMQを実
を実
行する場合は、下位のすべてのsub
行する場合は、下位のすべての
sub--SMQを結合して利用
SMQを結合して利用
する
造血障害による血球減少症(SMQ)
/Haematopoietic cytopenias
(SMQ)
Level 1
Level 2

上記の例外として、組合わせて利用することを前提にしてい
るサブSMQ
るサブ
SMQもあるので「
もあるので「SMQ
SMQの手引書」を確認すること
の手引書」を確認すること

最上位の階層はLevel
最上位の階層は
Level 1、現在最も深い階層はLevel
1、現在最も深い階層はLevel 4
白血球減少症)
/Leukopenia
(SMQ)
赤血球減少症
/Erythropenia
(SMQ)
血小板減少症
/Thrombocyto
penia (SMQ)
2種以上の血球減
少症および造血障
害/Cytopenia and
haematopoietic
disorders affecting
more than one type of
blood cell (SMQ)
25
25
正式リリースSMQ(
正式リリース
SMQ(例示
例示))
SMQの階層構造(例2)


ショック(SMQ)/Shock (SMQ)

レベル1

レベル2



アナ ィラキシ
アナフィラキシー/ア
ア
ナフィラキシー様
ショック状態(SMQ)
ショック関連の循環ある
いは心臓の状態(トル
サード ド ポアンを除
く)(SMQ)

ショック状態NEC
シ
ク状態NEC
(SMQ)





トルサード ド ポア
ン、ショック関連状態
(SMQ)
血液量減少性ショック
状態(SMQ)
中毒性-敗血症
性ショック状態
(SMQ)



トルサード ド ポアン/
ポアン/QT
QT延長
延長/Torsade
/Torsade de pointes/QT prolongation
横紋筋融解//ミオパシー
横紋筋融解
ミオパシー/Rhabdomyolysis
/Rhabdomyolysis /myopathy
急性腎不全/Acute
急性腎不全
/Acute renal failure
肝障害/Hepatic
肝障害
/Hepatic disorders(階層)
disorders(階層)
溶血性障害/Haemolytic
溶血性障害
/Haemolytic disorders
重症皮膚副作用/Severe
重症皮膚副作用
/Severe cutaneous adverse reactions
アナフィラキシー反応/Anaphylactic
アナフィラキシー反応
/Anaphylactic reaction(
reaction(A)
急性膵炎/Acute
急性膵炎
/Acute pancreatitis(
pancreatitis(A)
M dDRAバ ジ ン12 1
MedDRAバージョン12.1
無顆粒球症/Agranulocytosis
無顆粒球症
/Agranulocytosis
では合計79のSMQ(レベ
血管浮腫/Angioedema
血管浮腫
/Angioedema
ル1)が正式リリースされ
喘息//気管支痙攣
喘息
気管支痙攣/Asthma/bronchospasm
/Asthma/bronchospasm
ている
脂質異常症/Dyslipidaemia
脂質異常症
/Dyslipidaemia
造血障害による血球減少/Haematopoietic
造血障害による血球減少
/Haematopoietic cytopenias(階層)
cytopenias(階層)
効果欠如/Lack
効果欠如
/Lack of efficacy/effect
乳酸アシドーシス/Lactic
乳酸アシドーシス
/Lactic acidosis
末梢性ニューロパシー/Peripheral
末梢性ニューロパシー
/Peripheral neuropathy
27
SMQ手引書、関連資料
SMQ
手引書、関連資料



28
28
SMQの利用目的
SMQ
の利用目的
手引書はバージョンごとに作成されている
➣概論(解説)
➣各論
▶定義
▶包含/除外基準
▶アルゴリズム
ゴ ズ
▶階層構造
▶検索の実施と検索結果の予測に関する注釈
▶参考資料リスト
CIOMSオリジナル文書
SMQスプレッドシート



29
症例検索
➣ PSUR作成
➣ 行政からの問合せ
➣ 安全性評価、安全性資料作成、など
シグナル検出
➣シグナル検出(規制当局、製薬企業)
➣治験活動における安全性課題の探索
➣製品の安全性監視、など
その他、安全性情報の標準化、コミニケーション
欧州の規制にはSMQの利用がいくつか示されている
30
5
MedDRA収載対象の広がり
MedDRA利用の関心事





投薬過誤(Medication error)用語
品質関連(Product quality)用語
医療機器関連用語(Patient problem code)
医療機器関連用語(D i problem
医療機器関連用語(Device
bl
code)
d )
ワクチン関連用語
米国の動向が大きく関与している(Single Coding Systemへ
の期待)
31
CTCAE(有害事象共通用語規準 )
MedDRA対象地域の広がり






32
との調和(CTCAE第四版の開発)
ICHの3地域での利用
EUの拡大
カナダ、オーストラリアの利用
WHO(UMC)での利用可能
(
中国語版の開発
ICHのGCG (Global Cooperation Group)活
動に関連してICH地域以外からのMedDRA情
報の要求






CTCAEは米国国立がん研究所(NCI)が開発提供している用語集の略称
で、Common Terminology Criteria for Adverse Events(有害事象共
通用語規準)で、従来v.3.0が使用されていた
抗悪性腫瘍剤あるいは抗HIV剤の臨床試験には米国のみならず、欧州お
よび国内でも必ずといって良いほど利用され、有害事象が多発する抗悪
性腫瘍剤の臨床試験の有害事象評価には優れた用語集として評価され
ている
CTCAEは基本語(AE term)とその程度を表すグレードという二次元構造
を持つ用語集である
共に医薬品の臨床試験のAE/ADRに持ちられるため、MedDRAと
CTCAEのデータ互換については日米欧共に関心が高い
第4回のBRP会議(2006.04)でこの内容が検討され、CTCAEの次の改訂
(v.4.0)ではMedDRAと完全互換可能にする方向で改訂するとされた
CTCAEのv.4.0の開発(NCIからのリリース、2009年5月29日)
33
ICH E2B(R) and MedDRA
CTCAE v.4.0






34
2006年4月のBRP会議の開催が契機
製薬企業はMedDRAとCTCAEの両方を利用
CTCAE Revision Project:140を超えるWGメンバー、FDA
など多くの関係者を含むSC
764語のMedDRAのLLTと26語のMedDRAのSOCごとの
‘Other
Other, specify’とした合計790語のAE Termを選定
Termを選定、その
その
用語ごとにGradeが規定されている
AE Termには定義が付与されている
日本語化はCTCAEの第三版と同様、JCOG(日本臨床腫
瘍研究グループ)が実施予定







全てのMedDRA用語はLLTのコードで入力
MedDRAのバージョンはICSRで一つ
臨床検査の項目名にもMedDRAを使用
E2B(R2)のMedDRA利用に関するユーザーガイダンスの
記述を更新
有害事象で現在規定されているMedDRAの PTを削除
(現在はPT-LLTの両方が必要、LLTのみになる)
実質検討の場はICHからSDO(ISO)になっている
関連トピックにIDMP(M5:Identification of Medical
Products)があり、これもSDOで検討されている
2005.05にStep2となっているが、Step4および実装時期は未定
35
36
6
MedDRAバージョン管理






MedDRAと医薬品表示

2003年に3種の”Best Practice”文書がMB会議で承認(個
別症例報告、暫定追加用語、臨床試験)
データの共有化、伝達、コミニケーションのためにはバージョ
ン管理の標準化が必要(相互理解、透明性)
“Best Practice”文書の拡張が検討されている
ICSR(個別症例報告)では固定日(新バージョンリリース後
(個別症例報告) は固定 (新バ ジ
後
2ヶ月後の最初の月曜日)でのバージョン更新が推奨されてい
る(MHLW、EMEAは最新版とその前の版が利用可能)
バージョン管理の推奨文書を整備する(PTC-WGが担当予
定)
2009年5月のBRP会議でMedDRAのバージョン更新を年2回
から年1回する提案が協議されたが、時期尚早いとされ、2年
後に再度検討予定






MedDRA用語と医薬品表示(副作用表示)の関係を標準化する検討が
必要とするユーザー意見(CCDS)
関連するBRP会議を2005年3月に開催
MLE(MedDRA Labeling Entities、MedDRA Listedness Entities)
の開発をBRP会議が提案
MedDRA MB会議では約2年間繰り返し検討されたが、標準化を検討開
始するというコンセンサスには達しなか た
始するというコンセンサスには達しなかった
MLEなどの標準化の開発はMedDRAのみの問題でないため、MB会議
での検討は適切でないと結論(2006.10)された-表示に関する考え方お
よび規制がICHの各極で異なる
従って、国際標準化のトピックとしては仕切り直しであるが、MedDRAが
関係する課題としては重要なものである
(関連情報として欧州のSmPCガイドライン、米国のSPLに関するものが
ある)
37
Always Serious Term
Data Mining – Signal Detection






38
医薬品の副作用/有害事象情報が迅速に蓄積されるようにな
ると、ITを利用したシグナル検出への関心が高まっている
統計的な方法論についてはほぼ確立しているようだが、用語
集の意味付け(粒度、グルーピング、など)およびコーディング
(データ入力)などについての検討はまだ不十分な感がある
臨床安全性情報はMedDRAを利用して蓄積されているので、
関心は高
関心は高い
EMEA、MHRA、FDA、PMDAなどで業務の流れのなかで
signal検出を実施
SMQの利用(狭域用語のグループあるいは個々の狭域用語
の利用)も検討されている
MedDRAの情報粒度が細かいので、シグナルが希釈される
可能性が指摘されているが、一方ではグループ用語より単一
PTの方が感度が良いという報告もある







CIOMS-Vで提案されている内容
「リストされている用語はSerious症例に該当する可能性があ
るので、精査を必要とする」と言った趣旨
WHOARTが持っていた機能の一つ(JARTでは取り入れてい
ない)
いくつかの規制当局ではこの考え方を推奨し、企業でも取り
入れられているが、内容は同一ではない
れられ
るが 内容は
はな
国際標準化ができるかどうか、MedDRAの機能の一部として
提供可能かMB会議で議論が続いた
国際標準として作成する合意は得られず、この事案は
MedDRAに関する検討の範囲を越えていると結論された
上記の結果を踏まえEMEAは独自のIMEリストを作成し、コメ
ントを求めている:IME: Important Medical Event Terms
39
40
標準病名マスター
MedDRAの役割の拡大?







MedDRAの基本的役割はICHの性格から、医薬品規制に
利用する医学用語集で、主たる利用者は医薬品規制当局と
製薬企業
医薬品に関連する医学用語は、この範囲に限定されない
医療情報の電子化は、国内でも、国際的にも重大な関心事
である
医療情報の電子化にはいくつか標準用語集が利用あるい
は提案されている
電子化された医療情報とリンクできる機能が、必要ではない
かという議論が始まっている
MedDRAの役割としてこの機能を持つことが可能か?
41






ICD10対応電子カルテ用標準病名マスター(標準病名マスター)
は電子カルテ、病歴管理などのシステムを支える基本マスターと
して開発
ICD10にリンクはしているが、日本語のみの医学用語集である
コンピュータ処理できる日本語の標準医学用語集として重要な位
置を占める
MedDRAとの間にデータ互換の必要性はあるかどうか、データ
MedDRAとの間にデ
タ互換の必要性はあるかどうか、デ タ
互換を実現するためにはどうすれば良いか-この命題に検討を
加えた
例えば、電子カルテに記録された臨床記録から、「医薬品の副作
用情報」を抽出してMedDRAで蓄積された情報と比較する(安全
性のシグナル検出)
標準病名マスターからMedDRAへの予備的なマッピングを作成
目的を明確にすればマッピングテーブルの作成は可能か
42
7
SNOMED-CT
ICD-11の開発
SNOMEDとはSystematized Nomenclature of Medicineという用
語集であり、米国臨床病理医協会(CAP: The College of American
Pathologists)が作成、当初は病理の用語集だったが、現在ではもっ
とも大きな医療用語集の1つで、概念数は34万にもなるとされる
Clinical Terms Version としてSNOMED-CT が作成されている
2005年米国政府はSNOMED-CTを米国内の医療用語集の標準とす
ることを決定
英国のGPRD(General Practice Research Database )でも利用さ
れている
2007年にIHTSDO(International Health Terminology Standard
Development Organization)がデンマークに設立され、SNOMEDの
版権がCAPから移行された→米国標準から国際標準へ
このSDOの活動に参画しているのは現在11カ国(オーストラリア、カナ
ダ、デンマーク、リトアニア、ニュージーランド、オランダ、英国、スウェー
デン、米国、シンガポール、キプロス)
米国のみならず欧州でもSNOMED-CTへの関心が高く、国際的な重












ICD-10が1993年にリリースされ、既に15年以上が経過
している
2011年のフィールドテスト、2015年の実運用がスケ
ジュールとして示されている
基盤となる用語集(SNOMED-CTなど)との論理的リン
ク
オントロジーデータベースとして開発・提供が想定され
ている
MedDRA利用と直接の関連は想定しにくいが、国際標
準として関心が必要
要性からMedDRAとSNOMEDとのマッピングは検討すべき課題とされている
43
44
JMO提供サービス

JMO提供サービス
JMO
提供サービス

MedDRA/Jを利用するには
MedDRA/J
を利用するには









MedDRA/Jの更新データの提供(CD、ダウンロード):年2回
日本語シノニムファイルの提供
用語の追加変更要請の権利(利用区分により無償要請の上
限が異なる)
JMOヘルプデスクの利用
スタンドアロン検索ツールの提供(日本語検索システム、英語
スタンドアロン検索ツ
ルの提供(日本語検索システム、英語
検索システム)
Web上の検索システム(オンラインブラウザー)の提供
JMOのWebsiteへのアクセス
JMOのメーリングリストへの登録
JMOユーザー会、バージョンアップ説明会への参加
MedDRA/Jユーザー協議会への参加
MedDRA/J研修への参加(有償、無償)
45
JMOの料金体系
制約


46
MSSOとの取決めにより、海外資本が100%出資
の日本子会社は親会社がMSSOと契約している
ことが必要条件
逆に国内資本が100%出資の海外子会社が利用
する場合は、日本親会社とJMOとの契約が必要
条件








47
医薬品関連(製薬企業および一部の医療機器関連企
業)(医薬品等の売上高で区分)
CRO(医薬品開発業務受託機関)(一定額)
医療機関、教育機関、公的機関(一定額)
その他(システム開発、翻訳業者など)(一定額)
そ
、翻
定額
規制機関(無償)
Web検索限定(医薬品関連)(2003年度より)
アカデミア(2006年度より)
Webアカデミア(2007年度新設:無償)
48
8
医薬品関連、CRO、医療機関、教育機関、公
的機関、その他、規制機関










MedDRA/Jの更新データの提供(CD、ダウンロード):年2回
用語の追加変更要請の権利(利用料金により無償要請の上限が異
なる)
JMOヘルプデスクの利用
スタンドアロン検索ツールの提供(日本語検索システム、英語検索シ
ステム)
テ )
Web上の検索システムの提供
JMOのWebsiteへのアクセス
JMOのメーリングリストへの登録
JMOユーザー会、バージョンアップ説明会への参加
MedDRA/Jユーザー協議会への参加
MedDRA/J研修への参加(有償提供サービス)
Web検索限定(医薬品関連)
2003年副作用報告でMedDRA/J義務化に伴い年間売上10億未満の会
社向けに新設(年間利用料:1万円)










MedDRA/Jの更新データの提供(CD、ダウンロード):年2回
用語の追加変更要請の権利(利用料金により権利数が設定され
ている)
JMOヘルプデスクの利用
スタンドアロン検索ツールの提供(日本語検索システム、英語検
索システム)
Web上の検索システムの提供
JMOのWebsiteへのアクセス
JMOのメーリングリストへの登録
JMOユーザー会、バージョンアップ説明会への参加
MedDRA/Jユーザー協議会への参加
MedDRA/J研修への参加(有償提供サービス)
49
50
アカデミア
Webアカデミア
2006年MSSOの料金区分見直しに伴い新設、非営利・非商業活動目的
に限定(年間利用料:3万円)
2007年MSSOの料金見直し(Basic区分への無償提供)により新設、非営
利・非商業目的に限定(年間利用料:無償)










MedDRA/Jの更新データの提供(CD、ダウンロード):年2回
用語の追加変更要請の権利(利用料金により権利数が設定され
ている)
JMOヘルプデスクの利用
スタンドアロン検索ツールの提供(日本語検索システム、英語検
索システム)
Web上の検索システムの提供
JMOのWebsiteへのアクセス
JMOのメーリングリストへの登録
JMOユーザー会、バージョンアップ説明会への参加
MedDRA/Jユーザー協議会への参加
MedDRA/J研修への参加(有償提供サービス)
51










MedDRA/Jの更新データの提供(CD、ダウンロード):年2回
用語の追加変更要請の権利(利用料金により権利数が設定され
ている)
JMOヘルプデスクの利用
スタンドアロン検索ツールの提供(日本語検索システム、英語検
索
索システム)
)
Web上の検索システムの提供
JMOのWebsiteへのアクセス
JMOのメーリングリストへの登録
JMOユーザー会、バージョンアップ説明会への参加
MedDRA/Jユーザー協議会への参加
MedDRA/J研修への参加(有償提供サービス)
52
JMOのコンタクト情報
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-12-15
日本薬学会長井記念館5F
(財)日本公定書協会 JMO事業部
Tel:03-3400-5608
Fax:03-3400-5609
Email: [email protected]
[email protected]
[email protected]
[email protected]
URL:
http://www.sjp.jp/~jmo_new2006/
53
9