PL顆粒 - 薬事日報

「ポケット版臨床医薬品集 2007」収載漏れ医薬品
サリチルアミド,アセトアミ
ノフェン,無水カフェイン配
合
PL(塩野義),顆粒 1g 中:サリ
チルアミド 270mg,アセトアミノ
フ ェ ン 150mg, 無 水 カ フ ェ イ ン
60mg,メチレンジサリチル酸プロ
メタジン 13.5mg,幼児用 PL 顆粒,
1g 中:サリチルアミド 45mg,ア
セ ト ア ミ ノ フ ェ ン 25mg, 無 水 カ
フェイン 10mg,メチレンジサリチ
ル酸プロメタジン 2.25mg
【適応(効能・効果)
】感冒若しく
は上気道炎に伴う下記症状の改善
及び緩和:鼻汁,鼻閉,咽・喉頭痛,
頭痛,関節痛,筋肉痛,発熱
【用法・用量】[ 成人 ]1 回 1g,1 日
4 回,[ 幼児用 ]2 ~ 4 歳 1 回 1g(1
包)1 日 4 回,5 ~ 8 歳 1 回 2g(2
包)1 日 4 回,9 ~ 11 歳 1 回 3g(3
包)1 日 4 回
【臨床成績】各症状の改善率:プラ
セボと有意差あり
【薬効薬理】①体温下降作用 ②鎮
痛作用 ③解熱鎮痛作用(サリチ
ル ア ミ ド・ ア セ ト ア ミ ノ フ ェ ン ) ④鎮痛作用の増強(メチレンジサ
リチル酸プロメタジン) ⑤中枢神
経興奮作用(カフェイン)
【薬物動態】24 時間以内に単回 90
~ 100%尿中排泄
【薬物代謝】サリチルアミド:ほと
ん ど 完 全 に 不 活 性 代 謝 物 に 代 謝,
24 時間以内に 90 ~ 100%尿中排
泄カフェイン:CYP1A2 による脱メ
チル化及び酸化,尿中排泄 アセ
トアミノフェン,プロメタジン→
各項参照
【禁忌】①本剤成分,サリチル酸製
剤(アスピリン等),フェノチアジ
ン系化合物又はその類似化合物に
過敏症 ②消化性潰瘍 ③アスピ
リン喘息 ④昏睡状態の患者又は
バルビツール酸誘導体・麻酔剤等の
中枢神経抑制剤の強い影響下にあ
る患者 ⑤緑内障 ⑥前立腺肥大
等,下部尿路閉塞性疾患 ⑦ 2 歳
未満の乳幼児
【慎重投与】①肝障害,腎障害 ②
出血傾向 ③気管支喘息
【相互作用・併用注意】[ 詳細は各
配合薬の項参照 ] ①ワルファリン
②糖尿病用剤 ③中枢神経抑制剤
④アルコール ⑤降圧剤 ⑥抗コ
リン作用を有する薬剤(フェノチア
ジン系化合物,三環系抗うつ剤等)
【重大な副作用】ショック,アナフィ
ラキシー様症状(0.1%未満),剥脱
性皮膚炎,Stevens-Johnson 症候群,
Lyell 症候群(0.1%未満),再生不
良性貧血(0.1%未満),無顆粒球症,
溶血性貧血,血小板減少(頻度不
明),喘息発作の誘発(頻度不明),
間質性肺炎(0.1%未満),好酸球性
肺炎(頻度不明),肝機能障害,黄
疸(頻度不明),乳児突然死症候群
(SIDS),乳児睡眠時無呼吸発作(頻
度不明),間質性腎炎,急性腎不全
(頻度不明),横紋筋融解症(頻度
不明),緑内障(頻度不明)
【副作用】(成人用)[5%以上または
頻度不明 ] 食欲不振,胸やけ,胃痛,
悪心・嘔吐,口渇,消化管出血 ,眠気,
めまい,倦怠感,頭痛,耳鳴,難聴,
視覚障害,不安感,興奮,神経過敏,
不眠,痙攣,せん妄,チアノーゼ,
過呼吸,代謝性アシドーシス
【妊婦・授乳婦】妊婦:サリチル酸
(アスピリン)を参照,授乳婦:長
期連用を避ける
【小児・高齢者】小児:1)2 歳未満:
禁忌(幼児用 PL も禁忌)[致死的
な呼吸抑制]2)2 歳以上の幼児,小
児:有益性>危険性のみ投与 { 安全
性未確立 },高齢者:減量など注意
【特記事項】各配合剤の項参照 ラ
イ症候群 [ サリチル酸の項参照 ] →
15 歳未満の水痘,インフルエンザ
の患者には原則投与不可:やむを
得ず投与する場合,慎重に投与し,
十分観察
ペ レ ッ ク ス( 大 鵬 ), 顆 粒 1g 中:
サリチルアミド 270mg,アセトア
ミノフェン 150mg,無水カフェイ
ン 30mg, マ レ イ ン 酸 ク ロ ル フ ェ
ニラミン 3mg,ペレックス 1/6 顆
粒 1g 中:サリチルアミド 45mg,
アセトアミノフェン 25mg,無水カ
フェイン 5mg,マレイン酸クロル
フェニラミン 0.5mg
【適応(効能・効果)】感冒もしくは
上気道炎に伴う下記症状の改善及
び緩和,鼻汁,鼻閉,咽・喉頭痛,咳,
痰,頭痛,関節痛,筋肉痛,発熱
【用法・用量】[ ペレックス顆粒 ]1
回 1g,1 日 3 ~ 4 回,[ 1/6 顆粒 ]1
回 2 ~ 4 歳は 1g,5 ~ 8 歳は 2g,
9 ~ 12 歳は 3g を 1 日 3 ~ 4 回
【臨床成績】ペレックス顆粒:有効
率 80.2%,ペレックス 1/6:有効率
76.8%
【薬効薬理】【薬物代謝】各配合成
分及び PL 顆粒参照
【禁忌】→ PL 顆粒の①②③⑤⑥参
照
【慎重投与】PL 顆粒参照
【相互作用・併用注意】PL 顆粒①
②③④(③はペレックス顆粒のみ)
及び MAO 阻害剤 [ マレイン酸クロ
ルフェニラミンの抗コリン作用増
強→相互に作用増強 ]
【重大な副作用】→ PL 顆粒①~⑥
⑨参照
【副作用】食欲不振 3.1%,胃部不快
感 2.8%,眠気 1.3%等
【妊婦・授乳婦】→ PL 顆粒参照
【小児・高齢者】高齢者:減量など
注意
【特記事項】→ PL 顆粒参照 本剤
は小児に禁忌はない(15 歳未満の
水痘,インフルエンザ患者には原
則投与不可)
2007 年 6 月 27 日
薬事日報社