第3章 歳入 - 高知県庁

高知県会計事務処理要領
第3章 歳入
第1節 通則
事 項
説
明 ・ 根 拠 法 令
1収入の意義
収入とは、地方公共団体が法令又は公権力に基づき、あるいは使用の対価、反対給付として
現金を収納する一連の行為をいい、調定から収納までを広くその範囲としています。自治法で
は収入について定義している規定は設けられていませんが、収入とは地方公共団体の各般の需
要を満たすための支払の財源となるべき現金の収納をいいます。
収入行為は、地方公共団体が存続する限り無限に継続していますが、会計年度で区切った場
合に歳入となります。すなわち歳入とは一会計年度の一切の収入をいうものです。
歳入に類似するものに、入札保証金、契約保証金又は一時借入金のような現金がありますが、
これらは歳出の財源とならないので、歳入として取扱いするものではありません。
2収入の原則
(1) 収入はあらゆる資料に基づいて正確にその財源を捕そくし、かつ、経済の現実に即応
して算定し、適実かつ厳正に、これを確保しなければなりません。
(地方財政法第3条、第4条)
(2) 全ての収入を歳入とし、全ての支出を歳出とする総計予算主義が貫かれていること。
(自治法第 210 条)
(3) 収入は、法律又はこれに基づく政令並びにこれらの規定に基づく条例で定めることに
より徴収するものとしていること。(自治法第 149 条、第 170 条)
3収入の根拠
地方公共団体の収入は、法律、政令、条例、規則又は契約の定めにより、あるいは議会の議
決を経て、徴収又は収納するものです。したがって、これら法令等の根拠に基づかなければ徴
収又は収納することはできません。
歳入予算は、単なる収入の見積りであって、歳出予算と異なり執行機関を拘束するものでは
ありません。したがって、収入の原因が発生し収入すべきものは、予算上受入科目を設けてい
ない場合にも歳入科目の新設手続をとり、全て受け入れしなければなりません。
また、予算額以上に収入することも差し支えありません。
4収入の種類
収入は、地方公共団体が法令又は公権力に基づき収納する公法的収入と、使用の対価として
又は私法上の契約に基づく反対給付として収納する私法的収入とに分けられます。
この分類は、強制徴収ができるかどうかにありますが、公法的収入のうち、分担金、加入金、
過料以外の収入は強制徴収について法律で特に定めなければならないものとされています。
税収入········· (例)県税
公法的収入
収入
税外収入······· (例)分担金、加入金、過料、使用料、
手数料
私法的収入 ······················ (例)財産収入、預金利子
(参考) 消費税について
● 一般会計
地方公共団体の一般会計については、売上げに係る消費税額と仕入れに係る消費税額を
同額とみなすことにより、結果的に納付税額が生じないこととされています。
(消費税法第 60 条6項)
歳入において課せ
られるべき税額
=
歳出において既に支出済の(支出先の
事業者が納税すべき)税額
第3章 歳入 第1節 -39-
高知県会計事務処理要領
この結果、一般会計については、課税はされても納税は行わないとともに還付もされな
いことになります。
また、これに伴い、申告や帳簿保存の義務も課されず、当然に事業者免税点、簡易課税
の適用もありません。(消費税法第 60 条7項)
● 特別会計
一般会計のように地方公共団体の特例はなく、一般事業者と同じく申告・納付の義務が
あります。
ただし、経常的に一般会計に対して資産の譲渡等を行うために設けられた特別会計は消
費税法においては一般会計とみなされます。(消費税法第 60 条第 1 項ただし書、消費税法
施行令第 72 条第 1 項、消費税法基本通達 16-1-1)
5歳入の会計 歳入の会計年度所属区分は次によります。
年度所属区分
【自治令第142条】
区
納期の
一定し
ている
収入
随時の
収入
分
所 属 年 度
根
拠
会計年度の末日までに申告があった
とき又は納入通知書等を発したとき
納期の末日の属する年度
令142①
会計年度の末日までに申告がなかっ
たとき又は納入通知書等を発しなか
ったとき
申告があった日又は納入通
知書等を発した日の属する
年度
令142②
納入通知書等を発するもの(使用料、
手数料、分担金等)
納入
地方交付税、地方譲与税、交
付金、負担金、補助金、地方
通知
書等
債その他これらに類する収
を発
入、他会計からの繰入金
しな
その他(口頭により納入の通
いも
知をするもの、委託徴収金)
の
納入通知書等を発した日の
属する年度
その収入を計上した予算の
属する年度
令142①2
歳入に係る督促手数料、延滞金及び滞納処分
費(私法上の違約金は含まない。
)
令142①3
領収した日(出納員、現金
取扱員又は徴収、収納事務
の受託者が受領した場合の
日を含む)の属する年度
令142①3
当該歳入の属する年度
令142③
(注)
1 収入には、公金振替による振替収入を含みます。
2 「納期の一定している収入」とは、納入すべき期日が法令、契約等によってあらかじめ定
められている収入をいいます。
(例 条例、契約等により納入期日が定められている使用料、
負担金、財産収入)
3 「随時の収入」とは、収入の性質の随時性に着目し、その事実に基づいて収入事実が発生
のつど徴収するものをいいます。
4 「納入通知書等」とは、納入通知書及び納税通知書その他納税の告知に関する文書をいい
ます。
5 「納期の末日」とは、民法第 142 条、地方自治法第4条の2第4項、地方税法第 20 条の
5又は当該期日が土曜日に当たる場合にその翌日をもって納期の末日とする旨の法令、条
例若しくは規則の規定の適用がないものとしたときの納期の末日をいいます。
第3章 歳入 第1節 -40-
高知県会計事務処理要領
第2節 調定
事 項
1調定の意義
説
明 ・ 根 拠 法 令
調定とは、歳入を徴収しようとする場合において、内容を調査し収入金額を決定する行為、
すなわち徴収に関する内部的意思決定の行為をいう(自治法第231条)ものであり、これを文書
にしたものが収入調定書であり、納入義務者に通知するために文書にしたものが納入通知書等
です。
2調定の手続
(1) 調 定 の 原
則
歳入の調定は、原則として納入の通知及び収納に先だって行うべきものです。
(2)調査事項
調査事項は次のとおりです。(自治令第154条第1項)
ア 歳入は、法令又は契約に違反していないか。
イ 歳入の所属年度は誤っていないか。
ウ 歳入科目は誤っていないか。
エ 納入すべき金額は、法令、契約等に照らし、その算定を誤っていないか。
オ 納入義務者は、法令、契約等に照らし適正な者であるか。
カ 納期限は、法令、契約等に照らし適正であるか。
キ 納入場所は、法令、契約等に照らし適正であるか。
(3) 調 定 の 方
歳入の調定は、一般的には収入調定書(会計規則第8号様式)に決裁することにより行いま
法
すが、口頭による納入の通知を行う収入等については、収納後に収入調定書を作成する(以下
「事後調定」という。)こととなります。
また、収入調定書には収入の内容を示す関係書類を添付しなければなりません(会計規則第
23条)。
(4) 調 定 時 の ア 収入調定書への記載事項
留意事項
(ア) 年度欄
収入の所属する年度(第1節-5 歳入の会計年度所属区分のとおり。)
(イ) 予算種別欄
予算の種別
(ウ) 調定番号欄
所属ごとの収入調定書の通番(システムにより自動的に採番される。)
(エ) 略科目欄
略科目コード(入力したコード)
(オ) 会計欄
会計名
(カ) 款項目節欄
受入れしようとする収入の款、項、目、節の名称(略科目コードが対応する。)
(キ) 調定年月日欄
調定をしようとする日
(ク) 通知年月日欄
納入通知書を発する日
なお、納入通知書を発しないものにあっては不要
(ケ) 納期限
法令又は契約により定められた日又は会計規則第32条の規定に基づき指定した日
なお、納入通知書を発しないもの及び振替要求書(証紙振替要求確認書を含む)にあ
第3章 歳入 第2節 -41-
高知県会計事務処理要領
っては不要です。
(コ) 納入義務者欄
債務者の住所及び氏名
(サ) 納付目的欄
収入の具体的内容(コード又は漢字入力)
(シ) 債権の種類欄
財産規則第122条別表第2の目名
なお、納入通知書を発しないものにあっては不要(振替要求書には必要)
(ス) 発生等行為者欄
契約担当者又は行政処分等によって債権を発生、消滅又は異動させることとなる者の
事務担当係(班)及び係員名
なお、納入通知書を発しないものにあっては不要(振替要求書には必要)
イ 事後調定
歳入の調定は、収入行為の事前少なくとも歳入金の収納前に行われることが原則ですが、
申告納付(納入)に係る県税、県税の延滞金、こうちふるさと寄附金その他現品と引換えに
即納された物品代金等調定のいとまがなく納付される歳入金は、特例として事後調定により
行うことができます。
また、税外収入にかかる延滞金も事後調定により行うことができます(会計規則第22条第
8項)。その場合は、事後調定用の収納種別を記入し、納付書(会計規則第11号様式の2)
を作成します。
なお、収入調定書は収納後自動的に作成され、財務会計システム「サポートメニュー/帳
票取り出し」で出力されます。
事後調定において、収入調定書の納入義務者が財務会計システムで記載されない場合は、
収納した者の職名及び氏名又は納付した者の住所及び氏名を手書きにより記入します。
※ 納付書で収納となった後に作成される収入調定書(事後)において納入(義務)者を記
入する必要が生じますが、収入調定書及び収納状況一覧表は払込番号でしか表示されない
ので、払込番号によって個々の納入(義務)者を確認してください。
ウ 労働保険料の調定
支出金から控除される労働保険料の収入調定書の納入義務者は、財務会計システムでは記
載されないので、支出命令者の職名(知事又は支出命令の委任を受けた者)を手書きにより
記入します。
なお、収入調定書は自動的に作成され、財務会計システム「サポートメニュー/帳票取り
出し」で出力されます。
※ 帳票取り出しのできる時期は支払日(歳入日)の翌々日からです。
エ 継続して収入されるものの調定(継続収入金)
会計規則第29条第1項第2号から第5号まで及び第8号に掲げる口頭による納入の通知を
行う収入、自治令第158条第1項の規定に基づき私人に歳入の徴収又は収納の事務の委託をし
た収入(以下「委託収入金」という。)、宝くじの収益金、県税の延滞金、貸付金の違約金
等継続して収入される性質のものは、毎月末に1月分をまとめて収入調定書を作成すること
ができます。
なお、システムで作成される口頭による納入の通知を行う収入に係る収入調定書は、収納
した現金の払込者が現金取扱員の場合でも、納入義務者は当該機関の出納員の職名で記載さ
れるので、その場合は、内訳書の備考欄に現金取扱員の職名及び氏名並びにその払込額を明
示してください。
第3章 歳入 第2節 -42-
高知県会計事務処理要領
オ 委託収入金の調定
委託収入金の収入調定書は、自治令第158条1項の規定により歳入の徴収又は収納の事務の
委託を受けた者(以下「歳入金取扱者」という。)が毎月末までに指定金融機関等に納付し、
その月末で歳入となった額で作成されます。
なお、この収入調定書の額と会計規則第41条第5項の規定による収入計算書(規則第22号
様式)で報告される額とは必ずしも一致するものでないので、両者の突合を行い、歳入金取
扱者からの委託収入金の収納状況を正確に把握してください。
※ 収入調定書と収入計算書が不一致となる理由
収入調定書
歳入日で作成(狭義の公金)
収入計算書
委託先の受取日で報告(広義の公金)
カ 証紙収入の調定
(ア) 証紙収入の調定は、《302》の処理区分5で行います。納入義務者欄には、振替要
求の相手方である「会計管理課長」を記載します。
※ 会計管理課長の債務者コードは「2180101」
(イ) 証紙振替要求確認書は、当月分を翌月の15日までに作成してください。
※ 証紙振替要求確認日は、調定日と同一年月日を入力してください。
例 調定日4月末、4月末の日付で5月15日までに振替要求確認書を作成→5月末振替(旧年
度分は、3月末までの日付で5月15日までに振替要求確認をしないと旧年度の歳入になり
ません。)
(ウ) 収入証紙の取扱い及び調定手続については、このほか「高知県証紙収入事務取扱
要領」(平成4年3月10日3出第255号)に基づき適正に処理してください。
※ 消印の時期は、使用料及び手数料の納入義務者から当該使用料又は手数料として収入証
紙により徴収すべき日において消印してください。消印の方法は、申請書の紙面と証紙の
彩紋とにかけて鮮明にこれを消さなければなりません。
なお、納入者があらかじめ消印したものについても同様とします。処理方法としては、
当日分を一括して直ちに調定することを原則としますが、比較的継続して収入処理を必要
とする場合には、事務の簡素化の意味から毎月末に1月分をまとめて調定しても差し支え
ありません。ただし、この場合は係職員による受付、消印処理のみでは、日々の金額を把
握することも困難と思われるので、次のような日計表を作成し処理することが望ましい。
消
決
印
証
紙
日
計
裁
年
款
種 別
表
科
項
目
目
内
使用料手数料
節
件数
第3章 歳入 第2節 -43-
月
日
金
額
備 考
訳
金
額
備 考
高知県会計事務処理要領
(エ) 納入者に手数料等を還付する場合は、納付額全額について収入調定書及び証紙振替要
求確認書を作成するとともに、還付の必要があると認めた手数料等の額を、歳出予算(23
節償還金、利子及び割引料)から還付すること。この場合において、償還金に係る予算
がない場合は流用等で対応すること。
キ 振替要求を行うものの調定
振替要求により支出又は払出しの要求をする収入調定書の納入義務者氏名欄には、振替要
求の相手方である「課又は出先機関の長」を記載します。
※ 公金振替に係る調定業務の債務者コード欄への入力は、(2+執行機関コード)を入力
してください。
ク 分割延納時の調定
自治令第171条の6の規定により分割して納付させるとき又は分割して納付させる契約に
基づくときは、分割納付される額について納期の到来するごとに調定することができます。
なお、納入通知後に分割延納を認めた場合は、当初の調定は減額してはいけません。
ケ 調定の変更
調定した後において、当該調定した金額につき変更しなければならない事由が生じたとき
は、次により変更の手続をします。
(ア) 増額する場合
当初の調定金額の収納の有無にかかわらず、増加相当額について増額調定するととも
に、当該増加分については、新たに会計規則第27条に定める納入通知の手続をとります。
納入通知書は当初の分と増額分の別々となります。
(イ) 減額する場合
調定した金額の減少相当額について減額調定するとともに、納入義務者に対し納入通知
額が超過している旨の通知文書と未納の場合は、変更された収入未済額を記載した納付書
(会計規則第11号様式又は会計規則第11号様式の2)を送付します。
なお、調定した金額が収納済である場合は、減少相当額について減額調定後、直ちに還
付の手続をとらなければなりません。
※ 財務会計システムで減額調定の業務を行うときは、金額に-(マイナス)をいれます。
3調定の通知
歳入徴収者は、調定を行ったときは、会計管理者又は出納員に調定の通知をしなければなり
ません。(会計規則第24条)
(1) 会計管理者への通知(本庁) ········ 収入調定通知事項一覧表の送付
(2) 税務課の収入出納員及び出先機関の出納員への通知 ·······収入調定書の出納員欄へ
の確認印の押印
第3章 歳入 第2節 -44-
高知県会計事務処理要領
第3節 納入の通知
事 項
説
明 ・ 根 拠 法 令
1納入の通知
納入の通知とは、金銭を納付すべき債務者に対する履行の要求をいうものであって、その性
の意義
質は一般的には確定債務の履行を催告する通知行為として、また一部には金銭の納入義務を命
ずる行政行為としての意味を持つものです。
納入の通知は、調定と連動した行為であるため、歳入の調定が行われたときは、直ちに納入
の通知を行わなければならず、通知をしなければ、行政行為とはなりません。
※ 納入通知書は納入義務者に対して最初に納入について通知(公印の押印をしたもの)する
ものをいい、その後催告等で再発行する同内容の通知(公印の押印はしない。)は納付書と
いいます。
2納入の通知
の方法
(1) 納 入 の 通
納入の通知は、納入義務者に対し、所属年度、会計、歳入科目、納入すべき金額、納期限、
知の原則
納入場所及び納入の請求事由を記載した納入通知書により通知しなければなりません。(自治
令第154条第3項)
なお、歳出戻入金で出納閉鎖日後歳入として調定したものについては、すでに発してある返
納通知書を納入の通知とみなし、新たに納入通知書を発する必要はありません。
(2) 納 入 通 知 ア その性質上納入の通知を必要としない歳入
の例外
(ア) 地方交付税、地方譲与税、補助金、地方債、滞納処分費
(イ) 申告納付に係る県税及びその延滞金
(ウ) 徴収の事務を私人に委託した歳入
(エ) 誤払い又は過渡しの戻入金
(オ) 過誤納金
(カ) こうちふるさと寄附金
イ その性質上納入の通知によることが困難な歳入
(ア) 物品等の売払いで引渡しと同時に現金を収納するもの
(イ) 使用料、手数料等で現金を即納するもの
(ウ) 美術館等の入場、入園、入館又は観覧の料金
3納入通知書
の様式
納入通知書の様式は、会計規則第27条に定める第11号様式(規格257㎜×191㎜)によります。
なお、会計規則に規定する納入通知書及び現金領収証書の様式以外の様式を定める場合は、
告示の手続及び会計管理課への合議が必要です。
また、納入通知書及び納付書の様式(既に定めているものを含む。)を印刷するときには、
OCRの読み取りテストを行いますので、会計管理課へ連絡してください。
4納期限の指
納期限は、法令、契約等に定めのあるものを除き、調定日から起算して20日以内において適
定
宜指定するものとなっていますが、納入義務者の混乱を避けるため、特に必要のない限り日曜
日、祝日、土曜日等は指定しないことが望ましい。(20日目が、金融機関休日の場合は、直前
の営業日にする方が望ましい。)
第3章 歳入 第3節 -45-
高知県会計事務処理要領
5納入通知書
納入通知書等は、法令、契約等に定めがある場合はその期限までに、定めがない場合には原
等の送付期限 則として納期限の10日前までに、納入義務者に送付しなければなりません。
6納入通知書
に記載する歳
入徴収者
該当の職名又は職氏名
※ 歳入徴収者は知事又は歳入の徴収をする権限の委任を受けた者(出先機関長等)をいい
ます。(会計規則第2条、事務処理規則第5条)
7納入通知書
納入義務者から納入通知書等の亡失、損傷等の申出があった場合や、四国外のゆうちょ銀行
等の亡失、損 等(ゆうちょ銀行又は郵便局)で納付することを希望する場合は、直ちに納入通知書と同じ内
傷等
容を記載した納付書(公印の押印はしない)を作成し送付してください。
8納付書の様
式
納付書の様式は、会計規則第27条に定める次の別記様式です。
・第11号様式(規格257㎜×191㎜)……財務会計システムで作成するもの
(《306》の納入通知書等作成の処理区分2の納付書により作成)
・第11号様式の2(規格93㎜×182㎜)……手書きで作成するもの
・第11号様式の3……四国外のゆうちょ銀行等で納付する場合で、財務会計システムで作成す
るもの
・第11号様式の4……四国外のゆうちょ銀行等で納付する場合で、手書きで作成するもの
第3章 歳入 第3節 -46-
高知県会計事務処理要領
第4節 収納
事 項
1収納の意義
説
明 ・ 根 拠 法 令
収納とは、現金等を受領する行為をいいます。
収納方法として、納入義務者が納入通知書(納付書)で指定金融機関等に納入するもの、出納
員及び現金取扱員の現金領収によるもの、県証紙によるもの、県の機関の使用料等の徴収・収
納の委託によるものなどがあります。
※ 収納日 ― 歳入金が指定金融機関等に収納された日
※ 歳入日 ― 四国銀行県庁支店(県の公金口座)へ収納された日
※ 収納データが財務会計システムに反映される時期 ― 歳入日の翌々日
2現金の収納
(1) 領 収 書 の
会計管理者、出納員及び現金取扱員は、納入義務者から現金(現金に代えて納付される証券
発行
を含む。)の納付を受けたときは、現金領収証書(会計規則第15号様式)を交付しなければな
りません。
また、納入義務者が納入通知書等を持参したときは、当該納入通知書等に受領印を押して、
領収書を交付しなければなりません。
現金領収証書は、一冊(100枚つづり)ごとに異なる通し番号を印刷しその取扱いを厳正にし
ているので、会計管理課で登録の検印を受けた後、使用してください。
なお、会計規則以外の様式を定めるときは、会計管理者への合議が必要ですが会計管理課で
の登録の検印は必要ありません。
(2) 現 金 受 領 ア 出納員又は現金取扱員が現金受領の時に使用する印章は、次の区分によりあらかじめ届出
の印章
済みの領収日付印又は認印を使用することができます。
※ 受領印に使用する印鑑の届出区分
印 章 区 分
会計規則第7条第2号から第5号までに掲げ
る事務の委任を受けた出納員の領収日付印
届 出 先
会計管理者
出先機関の出納員の領収日付印
会計管理者
現金取扱員の認印又は領収日付印
所属出納員
イ 証券を現金に代えて収納した現金領収証書等への表示は、次のようなゴム印を使用する等
工夫してください。(なお、ゴム印のない場合、下記内容の記載のみで可)
※ 証券表示印の様式
証
種
券
受
領
類
記 番 号
金
額
(3) 収 納 さ れ ア 収納された現金は、現金出納簿(会計規則第64号様式)に記録、整理しなければなりませ
た現金の取扱
ん。
い
また、この場合において、証券にあっては現金出納簿の摘要欄に種類、金額、記号、券面
金額等の記載が必要です。
第3章 歳入 第4節 -47-
高知県会計事務処理要領
イ 出納員等が受け取った現金の払込方法は、下記(ア)(イ)により、当日又は翌日に行わな
ければなりません。
(ア) 出納員が現金領収証書を交付し受領したもの及び現金取扱員が同様に受領し引き継が
れた場合(収入調定書のない事後調定に該当)→総額を記載した納付書(会計規則第11
号又は11号の2様式)
(イ) 納入通知書等に領収し受領したもの及び現金取扱員が同様に受領し引き継がれた場合
(すでに収入調定書がある場合)→当該納入通知書等を添えて、その総額を記載した現
金払込書(会計規則第16号様式)
※ 原則は当日であるが、指定金融機関等の営業時間外又は休日等で収納した現金を払い込
むことができないときは、翌日に払い込むことができます。
ウ 出納員が不在(休暇、出張等)時の現金取扱員の現金の払込方法は、出納員と同様に行っ
てください。
※ 歳入金の収納に関する事務を行うのは、出納員と現金取扱員のみ。経理員は不可。
※ 現金収納の全体の流れ
ア 現金の納付を受けた場合
現金取扱員 → 現金出納簿
整理(現金取扱員用)
①現金の納付
納入義務者
②現金領収証書交付
↓引継
出 納 員 → 現金出納簿
整理(出納員用)
①現金の納付
※ 領収済通知書は歳入徴収者へ
③総額を記載した納付書
指定金融機関等
イ 納入通知書等を持参した場合
①納入通知書等
+現金
納入義務者
①納入通知書等
+現金
③納入通知書等+総額を
記載した現金払込書
出 納 員 → 現金出納簿
整理(出納員用)
②領収書交付
↑引継
現金取扱員 → 現金出納簿
整理(現金取扱員用)
第3章 歳入 第4節 -48-
※
出
納
員
不
在
の
時
高知県会計事務処理要領
3証券による
歳入は全て現金をもって収納することが原則ですが、納入義務者の便宜のために一定の制限
収納
のもとに、現金に代わるべき確実な証券で納付させることができます。(自治法第231条の2第
3項)
なお、その証券が納付された時に歳入となりますが、不渡り等で現金化されない場合にあっ
ては、当該歳入は初めから納付がなかったものとみなします。(自治法第231条の2第4項)
(1) 歳 入 の 納
付に使用でき
る証券の制限
(自治令第 156
条)
歳入の納付に使用できる証券は、次の要件を満たす小切手、為替証書、振替払出証書小切手
(以下「小切手等」という。)、国債、地方債であり、納付金額を超えないものに限ります。
ただし、その証券の支払が確実でないと認められるものについては、収納を拒絶することがで
きます。(例:先日付小切手)
ア 持参人払式の小切手等又は会計管理者、出納員若しくは指定金融機関、指定代理金融機関、
収納代理金融機関若しくは収納事務取扱金融機関を受取人とする小切手等で、手形交換所に
加入している金融機関又は当該金融機関に手形交換を委託している金融機関を支払人とし、
支払地が当該普通公共団体の長が定める区域内であって、その提示期間内に支払のための提
示又は支払の請求をすることができるもの
イ 無記名式の国債若しくは地方債又は無記名式の国債若しくは地方債の利札で、支払期日の
到来したもの
会計管理者、出納員又は現金取扱員は、証券で歳入を徴収したときは、現金領収証書及び領
(2) 証 券 表 示
収済通知書の余白に、証券の種類、記号、番号、券面金額等を記載しなければなりません。(会
について
計規則第35条第4項)
(3) 収 納 し た ア 会計管理者又は県税出納員は、指定金融機関等から不渡り等となった証券を添付した不渡
り小切手等報告書(会計規則第97号様式)の送付があったときは、受領書を交付するものと
証券が支払拒
します。
絶となった場
なお、送付があった証券のうち出先機関に係るものについては、不渡り小切手等送付書(会
合(会計規則
計規則第17号様式)に当該証券を添えて、出納員(県税出納員を除く。)に送付しなければ
第 128 条第2
なりません。
項、第 37 条)
イ 会計管理者、出納員は、不渡り等となった証券について、現金出納簿(会計規則第64号様
式)にその旨を整理し、あわせて、不渡り小切手等通知書(会計規則第18号様式)に納付書
(再発行)を添付して、当該証券の納付者に送付しなければなりません。
第3章 歳入 第4節 -49-
高知県会計事務処理要領
4口座振替に
よる収納
(1) 対 象 と な ア 県税のうち、個人事業税、自動車税、期限内申告(申告期限の延長を受けている場合を除く。)
る歳入の種類
に係る法人県民税、法人事業税、及び期限内申告(徴収猶予となる部分を除く。)に係る軽油
引取税
イ 高等学校授業料
ウ 県営住宅の家賃
エ 母子及び寡婦福祉資金償還金
オ 高等学校奨学金返還金
カ 施設入所児童保護者等負担金
キ 地域改善対策奨学資金返還金
5証紙による (1) 証紙により徴収する使用料及び手数料は、証紙条例別表に掲げる以外の使用料及び手
収納
数料です。(証紙条例第2条別表参照)
(2) 証紙取扱い留意事項
ア 領収書を発行しません。(証紙条例第4条)
イ 消印された証紙又は汚染若しくは損傷した証紙は無効とします。(証紙条例第7条)
ウ 台紙と証紙の彩紋とにかけて、鮮明に消印します。
第3章 歳入 第4節 -50-
高知県会計事務処理要領
6収納額の整
理
(1) 収 納 状 況
納入義務者が納付した歳入金の収納状況については、指定金融機関から送付のあった領収済
一覧表
通知書に基づき作成された収納状況一覧表により確認してください。
なお、収納状況一覧表は、財務会計システム「サポートメニュー/帳票取り出し」により、
歳入日から2営業日後に出力できます。
(2) 領 収 済 通
個別システム(個々の債務者の情報を財務会計システム以外で行うもの)以外の領収済通知
知書の取扱い 書は、会計管理課で一括保管しているので、内容の問い合わせなどの必要が生じたときは、会
計管理課に連絡してください。
なお、個別システムによる領収済通知書は、下記のとおり送付されます。
県税等徴収金
取扱店から当該出先機関へ
高等学校授業料
上記以外
会計管理課から当該課へ
* 個別システム
県税等徴収金
児童保護費負担金
児童福祉施設費負担金
県営住宅使用料
職員宿舎等貸付料
農業改良資金貸付金
児童扶養手当返納金
高校授業料
母子寡婦福祉資金貸付金
中小企業近代化資金貸付金
林業改善資金貸付金
沿岸漁業改善資金貸付金
漁港施設使用料(小型船舶係留)
高等学校等奨学金
地域改善対策奨学資金
※ 漁港施設使用料(小型船舶係留)
、高等学校等奨学金については会計管理課保管
第3章 歳入 第4節 -51-
高知県会計事務処理要領
第5節 過誤納金の処理
事 項
説
明 ・ 根 拠 法 令
1過誤納金の
過納金とは納入義務者等が納付すべき金額を超えて納付した金銭をいい、誤納金とは、納入
意義
者が納入義務がないにもかかわらず誤って納付してきた金銭をいいます。
これらが発生した場合は、その理由のいかんにかかわらず、速やかに払い戻さなければなり
ません。
2過誤納金の
納入者からの歳入金に過誤納があった場合は、事後調定の例にならって、徴収決定外誤納と
調定
して調定を行います。
(1)過納金
収入調定書の作成は省略できます。この場合、帳簿上は過納状態で収納の整理をしています。
※ 過納金の場合は、すでに調定額を超えて納入されており、減額調定をしなくても還付や充
当ができるので、収入調定書の作成は省略できます。
(2)誤納金
調定情報と合致するものがなく、収納された収入の消込先がないので全て消込不能になりま
す。財務会計システム【316】消込不能更正の画面で、収納種別コードの項目は事後調定の
コードを選択し、必須入力項目と更正を行う箇所に入力してください。自動的に収入調定書(事
後)が出力されます。
※ 誤納金の場合、調定がされていないので消込不能になります。更正後、作成された収入調
定書を全額減額調定して、還付や充当を行います。
3過誤納金の (1) 過誤納金を払い戻すときは、支出の手続の例により、これを当該収入した歳入から戻
戻出
出しなければなりません。(自治令第165条の7)
※ 出納閉鎖後の支出は、これを現年度の歳出としなければなりません。過誤納による戻出
金で出納閉鎖後に係るものについても、また同様とします。(自治令第165条の8)
この場合、本課は財政課に、出先は本課を通じて財政課へ報告のうえ、その指示を受け
て処理してください。
(2) 戻出しようとするとき、歳入徴収者は、調定を減額後(収納額>調定額にする)戻出
命令書(会計規則第12号様式)により、会計管理者又は出納員に命令しなければなりま
せん。
なお、歳入徴収者は戻出命令書及び関係書類を会計管理者又は出納員に戻出予定日の
7日前(会計管理者又は出納員が別に定めるときはその日)までに送付してください。
(3) 委託徴収金の戻出の場合、戻出命令書の「相手方」及び「納入者」欄は実質上の納入
義務者を記入します。
※ 収入調定書の納入義務者は委託先ですが、戻出の相手方は実際に歳入金を納付した本人
になります。
(4) 過納金(収入調定書作成省略)の払戻しをしようとするときは、戻出命令書の上部余
白に「調定書省略」と朱書きで表示します。
(5) 公金振替により収入となった歳入の戻出は、公金振替の方法で行わなければなりませ
ん。
※ 支出金から控除される労働保険料を誤った場合等
第3章 歳入 第5節 -52-
高知県会計事務処理要領
4過誤納金の (1) 過誤納金を払い戻す場合において、当該払戻しを受ける者に別に納入しなければなら
充当
ない未納の歳入金がある場合は、当該過誤納金をこれに充当することができます。
※ 充当する場合、払戻しを受ける者の了解が必要です。
※ 充当は、過誤納金発生時に未納がある場合に行うことができます。後日予定の調定まで
過誤納金を放置して、その後充当としてはいけません。
(2) 充当手続の流れは、以下のとおりです。
【出先機関】
①通知
歳入徴収者
⑤内容確認
④処理済の連絡
出納員
②報告
【本庁】
⑤内容確認
歳入徴収者
①通知
会計管理者
④処理済の連絡
③充当の処理
① 過誤納金充当決議書(会計規則第14号様式)を本庁は2通作成して、収納額更正依頼書を
添付した1通を会計管理者に(もう1通は控え)、出先機関は1通を作成し、出納員に通知
します。
※ 過納金(収入調定書作成省略)の充当をするときは、過誤納金充当決議書の上部余白に
「調定書省略」と朱書きで表示します。
② ①の通知を受けた出納員は、過誤納金充当報告書(会計規則の施行について(依命通達)
別表第4の様式)に当該過誤納金充当決議書の写しを添えて会計管理者に報告します。
③ ②の報告を受けた会計管理者は充当の処理(収納額更正)を行います。
④ 会計管理者は③の充当の処理後、更正決議書(収納額更正)を本庁は歳入徴収者に、出先
機関は出納員を経由して歳入徴収者に送付します。
⑤ 更正決議書(収納額更正)の送付を受けた歳入徴収者は、その内容を確認のうえ、過誤納
金充当決議書の充当済確認印欄に押印します。
5過誤納金の
過誤納金は収納状況一覧表の収納額欄にアスタリスク(*)が表示されるので(一部収納も
管理
同様に表示される。)、これにより早期に必要な手続を執らなければなりません。
第3章 歳入 第5節 -53-
高知県会計事務処理要領
第6節 徴収又は収納の事務の委託
事 項
1委託の意義
説
明 ・ 根 拠 法 令
私人の公金の取扱いについては、法律又はこれに基づく政令で特別の定めがある場合に限り
認められており、歳入のうち①使用料②手数料③賃貸料④物品売払代金⑤貸付金の元利償還金
については、その収入の確保と住民の便益の増進に寄与すると認められる場合に限り、私人に
その徴収又は収納の事務を委託することができます。(自治法第243条、自治令第158条第1項)
なお、督促状の発行、延滞金の徴収及び滞納処分は委託できません。
※ 「私人」には、自然人だけでなく、法人も含まれます。法人格のない団体に委託する場合
には、その代表者に委託することになります。
※ 「徴収」とは、歳入を調定し、納入の通知をし、収納する行為をいいます。
※ 「収納」とは、調定及び納入の通知があった収入を、受け入れる行為をいいます。
(1) 私人に歳入の徴収又は収納の事務を委託するときは、会計管理課長に合議してくださ
2委託の事務
い。(会計規則の施行について(依命通達)第2収入 11(1)
)
手続
なお、会計規則第 40 条、第 41 条に定めるもののほか、歳入金取扱者の事務取扱につ
いては、委託契約書の定めるところによります。(会計規則第 40 条第5項)
※ 歳入の徴収又は収納の事務の委託を受けた者を、歳入金取扱者といいます。
(2) 知事は、私人に歳入の徴収又は収納の事務を委託したときは、その旨を告示し、かつ、
当該歳入の納入義務者の見やすい方法により公表しなければなりません。(自治令第158
条第2項)
※ 「見やすい方法」とは、新聞、県の広報等に掲載して行う方法をいいます。
(3) 歳入金取扱者は、標札(会計規則第 19 号様式)を同取扱者の事務所の見やすいところ
に掲げなければなりません。
(会計規則第 40 条第1項)
また、事務所以外の場所で、歳入の徴収又は収納の事務を行う場合は、歳入金取扱者
の証(会計規則第 20 号様式)を携帯し、関係人の請求があったときは、これを提示しな
ければなりません。
(会計規則第 40 条第2項)
(4) 歳入金取扱者が領収証書に使用する収納印(会計規則第 21 号様式)は、当該印影をあ
らかじめ会計管理者及び所管する出先機関の出納員に届け出なければなりません。
(会計
規則第 40 条第3項)
(5) 会計管理者は必要があると認めるときは、委託事務について検査することができます。
(自治令第158条第4項)
第3章 歳入 第6節 -54-
高知県会計事務処理要領
3収納の事務 (1) 歳入金取扱者が納入義務者から現金の納付を受けたときは、会計規則第35条第1項、
手続
第2項の規定を準用します。(第4節収納2(1)を参照)
(2) 歳入金取扱者は、その徴収し又は収納した現金を次に掲げる期限内に指定金融機関に
払い込まなければなりません。(自治令第158条第3項、会計規則第41条第2項)
ア 領収金額の総額が1万円未満····· 最初の現金領収の日から起算して15日以内
イ 領収金額の総額が1万円以上····· その日から起算して10日以内
ウ 領収金額の総額が2万円以上····· その日から起算して5日以内
エ 領収金額の総額が3万円以上····· その翌日
※ 上記の期限となる日が指定金融機関等の休日に該当するときは、当該期限となる日の翌
日以後における直近の休日でない日をその期限とみなします。
(3) 歳入金取扱者は、納入義務者より収納した現金について、収入計算書(会計規則第22
号様式)を作成し、歳入徴収者に提出しなければなりません。(会計規則第41条第5項)
第3章 歳入 第6節 -55-
高知県会計事務処理要領
第7節 収入未済及び不納欠損
事 項
説
明 ・ 根 拠 法 令
1収入未済の
出納閉鎖日までに収納とならない収入未済額は、翌年度の歳入としなければならないので、
繰越し
歳入徴収者は、毎年6月1日付けで収入未済額繰越通知書(会計規則第23号様式)を作成し、
会計管理者又は出納員に通知します。
なお、財産規則第119条の規定により、電子計算機により事務の記録等を行い債権者個々の現
在額を明らかにしている場合は、繰り越した収入未済額を繰越歳入金債権管理簿(財産規則第
19号様式の2)に整理する必要はありません。
2収入未済の
歳入徴収者は、納期限を経過した未納金について、収納未済一覧表により収入未済の内容を
管理及び不納 調査確認し、督促を行う等適切な収納未済金の管理を行わなければなりません。
欠損
(1)督促
債権管理者は、財産規則第124条に基づき督促する場合は、財務会計システムで作成した督促
状(財産規則第21号様式から第21号様式の4まで)を債務者に送付します。
この場合、摘要欄には適宜延滞金等の計算方法を記入してください。
(2)不納欠損
債権管理者は、不納欠損の処分を行う場合は、不納欠損処分調書(通知書) (財産規則第31
号様式) を2部(出先機関は1部でも可)作成し、収入調定書及び内訳書の写しを添付して、
会計管理者又は出納員に通知してください。
通知を受けた会計管理者又は出納員は、当該通知に基づき、財務会計システムで不納欠損登
録の処理を行い、不納欠損処分調書(通知書)の不納欠損登録処理済印の欄に処理済印を押印
のうえ、1部を債権管理者に返し、1部を不納欠損登録書とともに保管します。
(3)処理済印
処理済印は、下記の様式を基準として作成します。また、処理済日は、不納欠損登録入力日
とします。
処理済
平
成
高知県
※なお、不納欠損件数が少なく、処理済印を作成していない場合は、登録入力日付と入力者
の押印で対応します。
第3章 歳入 第7節 -56-