胃癌に対するda Vinci S Surgical Systemによるロボット - 臨床腫瘍外科

当科では、受診者の皆様のご協力を頂き、下記の研究を行っています.
このページでは、当科における研究協力に同意を頂いた受診者の検診情報や 試料等がどの
ような研究に利用されたかを確認するため、 九州大学医学研究院等倫理委員会に承認され
た審査申請書(研究計画)を掲載しています。 これらの研究において、ご自身の提供され
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さい。
お問い合わせ先:
九州大学病院
〒812-8582
第一外科
福岡県福岡市東区馬出 3-1-1
TEL:092-642-5441 FAX:092-642-5457
E-mail:[email protected]
課題名
「胃癌に対する da Vinci S Surgical System による
ロボット支援手術の安全性・有効性の検討」
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研究者責任者: 臨床・腫瘍外科・教授・田中雅夫
研究実施担当者:臨床・腫瘍外科・准教授・永井英司
先端医療イノベーションセンター・講師・大内田研宙
臨床・腫瘍外科・助教・仲田興平
概要
1. 研究目的
Intuitive Surgical にて、改良された手術支援ロボット“da Vinci S Surgical
System”の院内導入にあたり、先進医療を目指して腹腔鏡下胃切除における“da
Vinci S Surgical System”を用いた低侵襲手術の安全性および有効性を検討す
る。
2. 試験の背景と意義
今日さまざまな手術手技において、従来の開胸または開腹手術から内視鏡下で
の低侵襲手術へと変換されつつある。内視鏡下による低侵襲手術の利点は、よ
り早い術後の回復および経口摂取、より短い入院期間、術後疼痛の軽減、美容
上の美しさ、そして医療費用の削減などが挙げられる。
手術支援ロボットはストレスの少ない、より複雑で細やかな手術手技を可能
としており、また 3 次元による正確な画像情報を取得できるため、より安全か
つ侵襲の少ない手術が可能である。ロボット支援手術は、今までの内視鏡下手
術の利点をさらに向上させうる、次世代の医療改革の一端を担った分野である。
この手術支援ロボット
は、欧米を中心にすでに医
療用具として認可され、
1997 年より臨床応用され
ており、一般的に臨床で用
いられている。
一方、日本における手術
支援ロボットは、現在
(2012 年 10 月)69 台程度で
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あり、実際に腹部外科においても、臨床で使用されている状態である。
手術支援ロボットのひとつである“da Vinci Surgical System(Intuitive
Surgical, inc.)”(図)は、7 度の自由度・motion scaling・鮮明な 3 次元画像
を有した優れた手術支援システムである。現在、さらに改良化された“da Vinci S
Surgical System”が九大病院に導入されており、今回の試験によりその安全性を
明らかにして、先進医療としての申請を行う。先進医療に認められると今後の胃
癌患者さんたちの治療選択肢の増加、本治療法を選択した際の負担軽減につなが
るものとなります。
3. 研究対象者と期間
対象:胃癌をもち、かつ内視鏡下手術の適応を有する症例を対象とする。
期間:承認日(2013 年 2 月 1 日)から 2015 年 12 月 31 日まで
4. 研究(試験)の方法
腹腔鏡下胃癌手術適応症例に対し、
“da Vinci S Surgical System(Intuitive
Surgical, inc.)”を用いて手術を行ない、周術期の合併症や生存期間などを
解析し、胃癌におけるロボット支援手術の安全性、有効性を明らかにする。
5. 個人情報の保護方法
個人情報 (プライバシー) は、厳重に保護する。研究実施中を含む期間にお
ける保管の責任者は研究責任者とする。個人情報は電子情報として管理するが、
院内の所定の場所(臨床腫瘍外科)に専用のコンピュ-タを配置し、認証システ
ムのみによりデータにアクセス可能とする論文や学会発表はもちろん個人が特定
できるすべてのものは消去した上で、教育、研究発表などに用いる。
6.連絡先
九州大学臨床・腫瘍外科 092-642-5441
臨床・腫瘍外科・准教授・永井英司
先端医療イノベーションセンター・講師・大内田研宙
臨床・腫瘍外科・助教・仲田
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