Stratus Avance導入ガイド - IBM

IBM 無停止型サーバー・ソフトウェア
Stratus Avance 太鼓判構成 導入・操作手順書
2012-03
お願い
ここに記載されている情報とそれに対応する製品をご使用になる前に、「本書をご利用になる前に」 の
事項を必ずご確認ください。
2012 年 3 月
発行: 日本アイ・ビー・エム株式会社
担当: System x Technical Sales
© Copyright International Business Machines Corporation 2012. All rights reserve.
2
本書をご利用になる前に
この出版物はお客様、ビジネスパートナー様、IBM 関係者が、IBM System x を活用することを目的とし
て作成されました。この情報はプログラミングインタフェースの仕様書ではありません。製品報告書の
類いの情報については、 System x 公式 URL をご参照ください
(http://www.ibm.com/systems/jp/x/index.shtml)
。
この文書中の IBM 製品、プログラム、サービスに関する記述は、IBM が営業を行うすべての国・地域に
おいて適用できることを意図するものではありません。
本書において IBM 以外の Web サイトに言及している場合がありますが、便宜のため記載したもので
あり、決してそれらの Web サイトにある資料は、この IBM 製品の資料の一部ではありません。
この文書に含まれる情報は IBM の正式な検査機関には未提出で、現状のまま提出するものです。これら
の情報は、資料作成時における最新情報を、ご参考のために提供することを目的として記載されており、
IBM は、情報の正確性、完全性または有用性について何ら保証するものではありません。この情報の利
用や技術の実行は、お客様の責任で行ってください。文書中の各事項は、それぞれ特定の環境でのその
正確さについて再チェックを行っていますが、他の環境で同様の結果が得られるという保証はありませ
ん。これらの技術を個々の環境に適用する場合は、各々のリスクにおいてこれを行ってください。
3
目次
本書をご利用になる前に ....................................................................................................... 3
概要 ...................................................................................................................................... 6
第一章 システム構成 ............................................................................................................ 7
ハードウェア構成における注意点 ......................................................................................... 7
ネットワーク接続 .................................................................................................................. 7
第二章 電源の投入 ................................................................................................................ 9
第三章 UEFI CONFIGURATION UTILITY の設定 .......................................................... 10
第四章 内蔵ストレージの構成 ............................................................................................ 11
第五章 STRATUS AVANCE のインストール ...................................................................... 16
AVANCE のインストール ...................................................................................................... 16
AVANCE ポータルログイン方法 ........................................................................................... 16
AVANCE の初期設定と NODE の追加 ................................................................................... 17
第六章 VCD の作成 ............................................................................................................ 22
第七章 VIRTUAL MACHINE の作成 ................................................................................ 23
【WINDOWS OS】 ................................................................................................................ 23
【LINUX OS】...................................................................................................................... 26
第八章 システムの起動・シャットダウン方法 .................................................................... 29
システムの起動方法............................................................................................................. 29
VIRTUAL MACHINE の起動 ................................................................................................... 32
VIRTUAL MACHINE のシャットダウン ................................................................................. 33
システム全体のシャットダウン .......................................................................................... 34
システム単体のシャットダウン .......................................................................................... 35
システム単体の起動から同期まで ....................................................................................... 36
第九章 ハードウェアの交換 ................................................................................................ 37
リプレース方法 .................................................................................................................... 37
リカバリ方法 ....................................................................................................................... 39
第十章 ユーザーの追加とパスワードの変更方法 ................................................................. 41
ユーザーの追加方法............................................................................................................. 41
4
ユーザー情報変更方法(パスワード変更方法) ................................................................. 42
第十一章 ライセンスのアクティベーションについて .......................................................... 44
ライセンスのアクティベーション方法................................................................................ 46
第十二章 ログファイルの収集方法...................................................................................... 47
障害分析に必要となるファイル .......................................................................................... 47
ログファイル取得方法 ......................................................................................................... 48
第十三章 諸注意 ................................................................................................................. 50
AVANCE の諸注意................................................................................................................. 50
VIRTUAL MACHINE の諸注意 ............................................................................................... 50
第十四章 問い合わせを行なうには...................................................................................... 51
第十五章 AVANCE ポータルを利用したライセンス番号(SITEID)と製品リビジョンの確認
方法 .................................................................................................................................... 52
5
概要
Stratus Technologies®社のAvance®は、高機能なディスクレプリケーション機能をもち、高可用性で強
靭、そして拡張可能な環境を実現し、業務に不可欠なMicrosoft® Windows®やLinuxで使用されるデータ
の保護、業務の継続性を高めることができる製品です。これによりデータ損失や停止時間を大幅に削減
します。
当ガイドでは例として、Avance®導入環境としてIBM System x®3650 M3を使用した手順を記載してお
ります。
【使用する機器(最低限のスペック)】
・
IBM System x®3650 M3 x 2台

ServeRAID-M5015 コントローラー

ServeRAID-M5000バッテリー (使用を強く推奨いたします)
活用局面: □ 提案時 ■ 構築時 □ 運用時
情報
: □ Marketing ■ Technical
シリーズ: ■ 単発 □ 定期発行
対象機種: □ 全機種 ■ 特定機種 (IBM System x®3650 M3)
以下のページでは、各社の登録商標マークを省略いたします。ご了承ください。
6
第一章 システム構成
ハードウェア構成における注意点
ネットワーク接続
Stratus Avance のシステム構成を以下に記載します。
※ 以下図はシステム構成のイメージ図となります。
NIC の位置は、左から NIC1, NIC2… と表示させていただいています。
実際にシステム装置に結線する際は、システム装置に記載されている NIC 番号に
合わせてください。
・ 2台のサーバーの NIC1(LAN ポート1)をストレートケーブルで直結します。
※ Private Network と呼称します。
・ 各サーバーの NIC2(LAN ポート2)を外部ネットワークの HUB と接続します。
※ Business Network と呼称します。
・ Avance の操作は、クライアント PC からブラウザ経由で行います。
接続時の注意点:

Node0 と Node1 の同種のネットワークは、必ず同じネットワーク HUB に接続してください。

Business Network 接続先に、Avance を操作するための管理 PC を必ず用意してください。

Private Network はクロスケーブルで結線させることも可能ですが、Category5 以上のストレート
ケーブルでの結線を強く推奨しています。
Avance を利用するには、上記のネットワークケーブルの接続の他に電源ケーブルを接続してください。
7
マウス、キーボード、ディスプレイケーブルの接続は、初期セットアップ時のみで Avance の操作は
Business Network 上に接続されている管理 PC 上から行います。
8
第二章 電源の投入
全てのケーブルの接続を終えたら、システムを起動するために電源スイッチを押して、サーバーの電源
を投入します。
サーバー本体に電源が供給されていると、サーバー前面の緑色ランプが点滅します。
電源ボタンを押しサーバーが動作すると、緑色ランプは常点灯します。
電源スイッチは、白いボタン形状です。
電源投入時の注意事項:

電源を入れる順序は、どちらからでも結構です。

電源投入し、Avance が正常起動するまで約 10 分から 15 分ほどかかります。
9
第三章 uEFI Configuration Utility の設定
Stratus Avance を導入する前に、uEFI の設定を変更する必要があります。以下の手順に沿って、uEFI
の設定変更を行ってください。
管理プロセッサー(Integrated Management Module)の使用ネットワークポートの変更
1.
ノード0 の電源を入れ、Boot Device Menu からF1 を選択します。
2.
System Settings > Integrated Management Module からUSB Interface Preference を “Disabled”
に設定します。
・
3.
この設定処理が終了するまで30 秒程お待ちください
System Settings > Integrated Management Module >
Network Configuration から
・ Network Interface Port を “Shared” に設定
・ Save Network Settings を選択し、Integrated Management Module のリセットプロンプトが表示
されたら “ Y” を入力し、Enter キーを押す
・ ESC キーを押し、Integrated Management Module に戻る
・ Integrated Management Module のリセットが終了するまで10分程お待ちください
・ Network Configuration page に戻り、Network Interface Port が “Shared” に設定されていること
を確認
vNICモードを使用しない設定への変更
1.
IBM Virtual Fabric Adapter II (10G NIC) がインストールされている場合には以下の設定を行ってく
ださい。
System Settings > Emulex NIC Configuration Utility > Emulex One Connect... Port 0 から
a. vNIC Support を “Disabled” に設定
b. “Save” を選択
System Settings > Emulex NIC Configuration Utility > Emulex One Connect... Port 1 から
a. vNIC Support を “Disabled” に設定
b. “Save” を選択
2.
設定を保存し、exit を選択
3.
ノード0 の電源を切る
ノード 1 も同様に設定してください。
両方のノードを設定したことを確認した上で次の手順に進んでください。
10
第四章 内蔵ストレージの構成
ここでは内蔵ストレージの構成を行います。
内蔵ストレージの構成には注意事項があります。
1.
1つのアレイには 1 つの論理ディスクのみ作成すること
2.
Stratus Avance で使用できるアレイレベルは 0,1,5,6,10 となります。
本書では以下のようにアレイを構成します。実際の導入の際には、必要に応じて読み替えてアレイを作
成ください。
Stratus Avance 導入用のアレイとして、HDD2 本での RAID1 を構成し、Virtual Server 用のボリュームと
して RAID5 を作成しています。
Stratus Avance の導入領域として、できる限り RAID1 を推奨いたします。
RAID1
RAID5
以下内蔵ストレージの構成の手順となります。
1.
ノード 0 の電源を入れ、Boot Device Menu から F1 を選択します。
2.
System Settings > Adapters and UEFI drivers を選択します。
3.
画面をリフレッシュし、LSI EFI SAS Driver の下にカーソルを合わせ、Enter キーを押します。
11
4.
黒画面で 1 を押し、Web BIOS を起動します。
5.
WebBIOS が起動します。アダプターを選択し Start を押します
6.
WebBIOS の初期画面が表示されます。導入してある本数のハードディスクドライブが表示されて
いることを確認してください。
7.
Configuration Wizard を実行します。New Configuration を選び次の画面に進みます。
8.
すべての構成が消えるという警告がでますが、Yes を選択します。
9.
Manual Configuration を選択します。以下の画面になります。Drive ペイン内に表示されている中か
ら必要な HDD を選択し、Add To Array ボタンをクリックします。ここではアレイに必要な HDD を
すべて選択します。Drive Groups ペイン内に必要な HDD をすべて選択されていることを確認し、
Accept DG ボタンをクリックします。次に Next をクリックし、次の画面に進みます。
12
10. Array With Free Space ペインに書かれている内容をチェックし、Add to SPAN ボタンをクリック
します。SPAN 画面に Drive Groups が表示されたことを確認し、Next をクリックします。
11. アレイの詳細を決定します。RAID Level / Write Policy を選択します。1 つ目のアレイはこのように
設定します。次に、アレイのサイズを入力するため、Update Size ボタンをクリックします。クリ
ックすると Select Size のところに最大容量でのアレイの作成が行われます。Accept ボタンをクリ
ックし、ついで Next ボタンをクリックします。
12. Write Back with BBU についての説明が表示されますので、Yes で進みます。さらに次の画面も Next
で進みます。
13
13. 最終確認としてこのような画面が出てきますので、Next で進みます。Save Configuration の画面で
Yes をクリックします。また、アレイの初期化を行うメッセージで Yes をクリックします。
14. アレイの初期化が終了し、Optimal という表示であることを確認します。ここで、Set Boot Drive
ラジオボタンをクリックし、Go ボタンを押します。Current = NONE から Current=0 と変更された
ことを確認します。Home ボタンを押し、元の画面に戻ります。
15. 同様に 2 つ目のアレイを作成します。2 つのアレイが作成されると以下のようになります。
14
16. Exit をクリックし、UEFI Configuration Utility に戻ります。
17. ノード 0 の電源を切ります。
ノード 1 も同様に設定してください。
両方のノードを設定したことを確認した上で次の手順に進んでください。
15
第五章 Stratus Avance のインストール
Avance のインストールについて記載します。
インストールの流れは以下の通りになります。
1.
Node 0 に対して Avance のインストール
2.
Avance ポータルから Avance の初期設定と Node 1 の追加
Avance のインストール
1.
Node 0 としてインストールするサーバーを起動させてください。電源起動後、Avance インス
トールディスクをディスクドライブに挿入します。
2.
Avance ディスクによる boot が開始されたら、Enter キーを押下してください。
3.
メニュー画面が表示されるので「Install Avance」を選択してください。自動的に Avance の初期
インストールが開始されます。
4.
しばらくすると Business Network の接続が要求されます。「第一章 システム構成」に記載して
いるように NIC2 を結線してください。
5.
ネットワークの設定画面が表示されます。Avance ポータルにログインするための IP アドレスを
指定してください。なお、接続したネットワーク環境に DHCP サーバーが存在すると、「Quick
Connect」か「Config IP」を確認されます。「Quick Connect」は DHCP サーバーから IP を取得
する方法です。「Config IP」は IP アドレスを指定する方法です。設定が完了すると URL が表示
されます。以降の設定は Avance ポータル上で行います。
Avance ポータルログイン方法
1.
管理 PC から Avance に設定した IP アドレス に対して PING を実行します。
例) コマンドプロンプトから実行
> ping /t {Avance に設定した IP アドレス}
2.
PING の応答が返ってきたら Web ブラウザで「Avance ポータル」にアクセスします。
インストール完了後は、Username と Password が求められます。
インストール直後は
Username:admin
Password:admin
でログインできます。
Avance ポータル アクセス URL
http://
Username
Password
admin
出荷時のパスワードは Avance ソフトウェア設定
シートに記載されております。
ユーザーの追加およびパスワードの変更については,5 章ユーザーの追加とパスワードの変更方法をご参
照ください。
16
なお、「Avance ポータル」にアクセスする Web ブラウザは以下をご使用ください。
Internet Explorer 8
Mozilla Firefox 3.6.x 以降
Avance の初期設定と Node の追加
1.
Avance 初期インストール後、Avance ポータルに初回アクセスを行った際に言語選択を行います。
2.
使用許諾画面が表示されます。
そのまま”ACCEPT”を選択してください。
3.
システムの構成チェックを行います。
構成チェックが完了したら“CONTINUE”を選択してください。
インストールの確認ポップアップが表示されますが、そのまま”Yes”を選択しイン
ストールを継続します。
17
4.
Avance 初期インストール時に設定した IP アドレスを確認します。
特に変更がない場合はそのまま”CONTINUE”を選択してください。
5.
時刻設定を行います。
適切な時刻に設定し、”CONTINUE”を選択してください。
18
6.
イベント発生時のメール通知やプロキシ等の構成設定を行います。
詳細は画面上のヘルプを参照し、必要箇所の設定を行ってください。設定が完了した
ら、”CONTINUE”を選択してください。なお、本設定はインストール後にも行う事が可能です。
7.
Avance のインストールが再開されます。
Node 0 インストール完了後、インストール完了を示すポップアップが表示されます。
19
8.
ライセンスの登録を行います。
Avance ポータルを操作している PC にライセンスキーを保存しておきます。画面上の”参照”ボタンを
クリックし、保存しているライセンスキーを指定し、”Upload”ボタンをクリックします。
ライセンスキー:{SiteID}_L.KEY
【外部ネットワークと通信可能な環境】
アップロード時に外部ネットワークと通信できる状態であれば、そのままアクティベーションキーを
自動でダウンロードし適用されます。
【外部ネットワークと通信不可能な環境】
外部ネットワークと通信できない状態であれば、表示された URL を外部通信可能な環境で入力し、
アクティベーションキーをダウンロードします。
ダウンロードした場合、再び”参照”ボタンをクリックし、ダウンロードしたアクティベーションキー
を選択し、”Upload”ボタンをクリックします。
正常に適用されると、ライセンスキーが有効化された旨画面に表示されます。“CONTINUE”を選択し
次に進みます。また、ライセンスキーの登録はインストール完了後に行う事ができます。
その際は”SKIP”を選択し次に進んでください。
20
9.
Node 1 を追加します。
画面にも表示されますが、
両 Node の NIC1 をストレートケーブルで直結し、
Node1 の NIC2 を Node0
の NIC2 で接続したネットワークに接続します。ネットワークケーブル結線後 Node 1 の電源を入
れて”ADD SECOND PM”をクリックしてください。
Avance が Node 1 を認識したら Node 1 の設定を自動で行います。
10. 初期インストール後、Call-Home を無効化します。
「Avance ポータルログイン方法」で記載したとおり Avance にログインし、左メニューにあ
る”Preferences”を選択し、”Call-Home & Dial-in”を選択してください。“Enable Call-home”にチェッ
クがついているので外します。
“Save”をクリックして設定を有効化してください。
以上で Avance のインストールが完了となります。
21
第六章 VCD の作成
VCD の作成について記載します。VCD は Virtual Machine の OS インストールや、Windows アプリ
ケーションをインストールする際に使用する仮想ディスクを示します。
※ 作成した VCD は Linux の Virtual Machine 上では使用できません。
1.
左メニューにある”Virtual CDs”を選択し、画面右上にある”Create VCD”をクリックします。
2.
ウィザードで、十分な空き容量を持つ共有ミラーボリュームを選択し、作成する VCD 名の入力と
VCD の作成方法を選択します。
共有ミラーボリュームとは、”Storage Groups”に表示されるストレージを示しています。詳細説明につい
てはオンラインヘルプを参照してください。
VCD は Avance のシステム領域に使用している共有ミラーボリュームと Virtual Machine 作成で使用して
いる領域の共有ミラーボリュームの空き容量が許すまで、また Virtual Machine で使用している仮想ディ
スク数と VCD を合わせて 62 個まで使用することができます。そのため、不要となった VCD については
削除することを推奨いたします。
[Uplode ISO file]
Avance ポータルを操作している PC 上に保存されている ISO イメージを参照して作成します。
[Copy CD ISO from network source]
ISO イメージを Web サーバーで入手して作成します。
http:// および ISO ファイルのフルドメイン名を入力します。
[Copy CD ISO from CD on “node0”]
CD/DVD メディアから直接 VCD を作成します。
Primary Node のディスクドライブにメディアを挿入して作成します。
3.
全ての設定を終えたら”Finish”をクリックします。
22
第七章 Virtual Machine の作成
Virtual Machine の作成について記載します。
【Windows OS】
1.
左メニューにある”Virtual Machines”を選択し、画面右上にある”Create VM”をクリックします。
2.
ウィザードで Virtual Machines の名前, CPU 数, Memory 数を入力します。入力が完了したら”next”
を選択します。
3.
オペレーションシステムの種類を選択します。
ここでは Windows の Virtual Machine を作成するので Windows を指定し”next”を選択してください。
23
4.
インストールに使用する VCD を選択します。
ここでは、Windows の Virtual Machine を作成するので、Windows インストール用の VCD を指定
し”next”を選択してください。
5.
Virtual Machine に使用するディスクを作成します。
ボリュームの名前, ボリュームのサイズ, ボリュームを作成する場所を指定してください。2 本目
を追加する場合は、”Create another volume”をクリックしてください。全ての設定が完了した
ら”next”を選択してください。
Virtual Machine で使用している仮想ディスク数(合計)と VCD を合わせて 62 個まで使用することができます。
6.
Virtual Machine に使用するネットワークを選択します。
使用するネットワークにチェックを入れて”next”を選択してください。
Virtual Machine 作成時に認識されるネットワークは、リンクアップされているポートが表示されます。リンク
24
アップされていないポートはここでは認識されません。現在認識されていないポートをご利用頂く際は、一度
本ウィザードを閉じネットワークケーブルを結線してリンクアップされていることを確認して再度本ウィザー
ドを起動してください。
7.
作成する Virtual Machine の設定確認を行います。
設定内容に問題なければ”Finish”を選択し、OS のインストールを開始してください。
8.
Virtual Machine のインストールが完了したら PV ドライバのインストールを行います。
作成した Virtual Machine を選択し画面下側にある”CD Drives”タブを選択します。
9.
“Eject CD”をクリックしてインストールに使用した VCD を取り出します。
10. リストボックスから”xen-win-pv-drivers-5.5.0”を指定し、”Insert CD”をクリックします。
11. Virtual Machine のコンソールから”xensetup.exe”を実行し、インストーラーの指示に従いインスト
ールします。インストール完了後、Virtual Machine の再起動を行います。
25
【Linux OS】
1.
左メニューにある”Virtual Machines”を選択し、画面右上にある”Create VM”をクリックします。
2.
ウィザードで Virtual Machines の名前, CPU 数, Memory 数を入力します。
入力が完了したら”next”を選択します。
3.
オペレーションシステムの種類を選択します。
26
ここでは、Linux の Virtual Machine を作成するので、Linux を指定し”next”を選択してください。
4.
インストールに使用する VCD を選択します。
ここでは、Linux の Virtual Machine を作成するので、Linux インストール用の VCD を指定し”next”
を選択してください。
5.
Virtual Machine に使用するディスクを作成します。
ボリュームの名前, ボリュームのサイズ, ボリュームを作成する場所を指定してください。
2 本目を追加する場合は、”Create another volume”をクリックしてください。
全ての設定が完了したら”next”を選択してください。
Virtual Machine で使用している仮想ディスク数(合計)と VCD を合わせて 62 個まで使用することができます。
6.
Virtual Machine に使用するネットワークを選択します。
27
使用するネットワークにチェックを入れて”next”を選択してください。
Virtual Machine 作成時に認識されるネットワークは、リンクアップされているポートが表示されます。リンク
アップされていないポートはここでは認識されません。現在認識されていないポートをご利用頂く際は、一度
本ウィザードを閉じネットワークケーブルを結線してリンクアップされていることを確認して再度本ウィザー
ドを起動してください。
7.
作成する Virtual Machine の設定確認を行います。
設定内容に問題なければ”Finish”を選択し、OS のインストールを開始してください。
また、Linux の Virtual Machine インストール後に別途 Linux カーネルをインストールする必要があ
ります。画面下部の内容にある対象のカーネルをクリックしダウンロードしておきます。
Linux カーネルは Avance 内からダウンロードするため、インターネット環境に接続する必要や、ログイン認証
等の特別な操作は必要ありません。
8.
Virtual Machine のインストールが完了したら Linux カーネルのインストールを行います。
先にダウンロードしたカーネルを Linux の Virtual Machine にコピーします。
9.
コピーしたカーネルをインストールし、Virtual Machine を再起動します。
28
第八章 システムの起動・シャットダウン方法
システムの起動、シャットダウン方法についての操作概要を記載します。
ここに記載されていない操作方法や詳細については、各ページにある Help をご参照ください。
システムの起動方法
電源を投入すると、システムは自動的に起動します。
電源投入からシステムが正常起動するまで約 10 分から 15 分を要します。
システム起動後は Avance と同一セグメント上にある管理 PC から全て操作を行います。
管理 PC より以下の操作を行って起動している事を確認してください。
「Avance ポータル」の左メニューにある ”Dashboard” を選択し、画面右側に表示され
る 各 Node の状態を確認します。
障害が発生している際は次のように表示されます。
29
ケース1:Business Network 障害
ケース2:Private Network 障害
30
ケース3:電源障害
ケース4:ハードウェア障害
31
Virtual Machine の起動
「Avance ポータル」の左メニューにある “Virtual Machines” を選択します。
画面右側にある起動させたい Virtual Machine を選択し、画面中央右側にある “Start” アイコンを
クリックしてください。コンソールを起動させたい場合は、”Console” アイコンをクリックして
ください。
コンソールは、Virtual Machine が起動している時にご使用ください。
Virtual Machine が起動していない時は画面が表示されません。
32
Virtual Machine のシャットダウン
「Avance ポータル」の左メニューにある “Virtual Machines” を選択します。
画面右側にある停止させたい Virtual Machine を選択し、画面中央右側にある “Shutdown” アイ
コンをクリックしてください。
Shutdown:システム装置をシャットダウン
Power Off:システム装置を強制電源断した時と同じ状態にします。Windows 等でシャットダウンを実行した
が、シャットダウンしない等の状態の場合に使用します。
33
システム全体のシャットダウン
システムのシャットダウンは Avance ポータル内のメニューにて、Avance が自動でシャットダウ
ンを行うため、どの Node を先にシャットダウンするか等を気にする必要はありません。
「Avance
ポータル」の左メニューにある “Unit” を選択します。画面右上にある ”Shutdown” をクリックし
てください。Avance が自動で各 Node のシャットダウンを実行します。
Virtual Machine をシャットダウンせずにシステムのシャットダウンを行った際は、次回起動時に Virtual
Machine も起動します。
34
システム単体のシャットダウン
システムの片 Node のみシャットダウンを行う際は以下のようにします。
主にハードウェアの故障が見つかり交換が必要な場合や Virtual Machine を稼動させたまま定期再
起動を行いたい場合に利用します。
1.
「Avance ポータル」の左メニューにある “Physical Machines” を選択します。
2.
シャットダウンを行う Node を選択して、画面中央右側にある ”Work On” をクリックしてメン
テナンスモードにします。
3.
画面中央右側にある “Shutdown” をクリックします。
Shutdown:システム装置をシャットダウンした時と同じ状態にします。
Power Off:システム装置を強制電源断した時と同じ状態にします。Windows 等でシャットダウンを行ったが、
なかなかシャットダウンしない等の状態の場合に使用します。
35
システム単体の起動から同期まで
Avance 上から Node を起動させて同期するには以下のようにします。
1.
修復した Node を選択して、画面中央右側の”Power On” をクリックします。
システム装置本体の電源ボタンからの起動も可能です。
2.
起動したら、画面中央右側の ”Finalize” をクリックします。
36
第九章 ハードウェアの交換
障害が発生し、ハードウェアの交換が必要になった場合は、以下の流れに沿ってください。
1.
Node のシャットダウン
2.
ハードウェアの交換
3.
リプレース
4.
Node の起動
リプレース方法
ハードウェアが故障し、修理等を行った際にリプレースを行う方法を記載します。
1.
「第六章 システムの起動・シャットダウン方法 システム単体のシャットダウン」に記載している
手順にて、障害の発生している Node を停止させます。
2.
ハードウェアの修理を行ってください。
修理時は感電防止等のため全ケーブルを抜いてください。
また、修理/確認作業完了後、修理を行った Node のみネットワークケーブルは未接続のままにし、電源を
落とした状態にて次の工程に進んでください。
修理が完了したら、修理した Node を選択している状態で、画面中央右側にある
3.
“Replace” をク
リックします。
Replace には環境により時間がかかりますが、起動している Virtual Machine には通常影響はありません。
ただし、Replace の最中に Primary Node に障害が発生した際はシステムがダウンしますのでご注意ください。
RAID コントローラの交換等、RAID の再構築が必要な修理を行った際はリプレースを行う前に RAID の再構築を行っ
てください。
4.
Replace を実行後、Replace 時の注意事項が表示されます。
そのまま”Yes”を選択し処理を継続してください。
37
5.
Avance の情報更新が行われます。
6.
以下の画面が表示されたら、
修理を行った Node のネットワーク結線を行い電源を入れてください。
38
7.
以下の画面が表示され、ネットワークインストールが開始されます。
“ダイアログを閉じる”を選択ししばらくお待ちください。
ネットワークインストールから状態回復まで Avance が自動で行います。
また、ハードウェアを交換しない障害(片 Node のみ誤ってハードディスクを初期化してしまった等)
が発生し、
Avance を片 Node のみ再インストールが必要になった場合は、
以下の流れに沿ってください。
1.
Node のシャットダウン
2.
リカバリ
3.
Node の起動
リカバリ方法
誤ってディスクを初期化してしまったなどハードウェアの交換を行わず Node を修復する際にリカバ
リを行う方法を記載します。
1.
「第六章 システムの起動・シャットダウン方法 システム単体のシャットダウン」に記載している
手順にて、リカバリを行う Node を停止させます。
2.
リカバリを行う Node を選択している状態で画面中央右側にある “Recover” をクリックします。
Recover には環境により時間がかかりますが、起動している Virtual Machine には通常影響はありません。ただ
39
し、Recover の最中に Primary Node に障害が発生した際はシステムがダウンしますのでご注意ください。RAID
の再構築が必要な処理を行った際は、リカバリを行う前に RAID の再構築を行ってください。
3.
リカバリ方法の選択が表示されます。
すべての状態を回復させるため、”Yes(Recover with Reformat)”を選択してください。
4.
Avance が自動でネットワークインストールを開始します。
5.
Recover が完了したら「第六章 システムの起動・シャットダウン方法 システム単体の起動から同
期まで」 2. に記載している手順にて復旧させます。
障害からの復旧状態によって時間がかかる場合がございます。
40
第十章 ユーザーの追加とパスワードの変更方法
Avance ポータル ログインユーザー追加方法、ならびにユーザー情報の変更方法について記載します。
ユーザーの追加方法
ユーザーを追加するには以下の順で行います。
1.
「Avance ポータル」の左メニューにある “User & Groups” を選択します。
2.
画面右上にある “Add” アイコンをクリックします。
41
3.
必要な情報を入力して “Finish” をクリックして終了します。
ユーザー情報変更方法(パスワード変更方法)
ユーザー情報の変更(パスワードの変更)を行うには以下の順で行います。
1.
「Avance ポータル」の左メニューにある “User & Groups” を選択します。
2.
画面右側に登録されているユーザーが表示されるので、変更対象のユーザーを選択します。
3.
画面右上にある “Edit” アイコンをクリックします。
42
4.
必要な情報を変更し、 “Finish” をクリックして終了します。
パスワードのみを変更する場合は “Change Password” を入力し“Finish” をクリックして終了しま
す。
43
第十一章 ライセンスのアクティベーションについて
Avance のライセンスは複数年保守をご契約頂いた場合でも 1 年単位でライセンスの確認を行います。
Avance のライセンスはストラタス社のライセンスサーバと同期を行っており、Avance の環境が外部ネ
ットワークと接続している際は、ストラタス社のライセンスサーバと自動更新が取れているため保守ご
契約期間内は何もする必要はありません。
Avance の環境が外部ネットワークに接続されていない場合は、ストラタス社のライセンスサーバと同
期が出来ないため自動更新が行われず、1 年単位でアクティベーション実行の警告やライセンスサーバ
に接続されていない旨の警告が発生いたします。これは、複数年保守をご契約された場合も同様です。
本章では、Avance の環境が外部ネットワークと接続されていない際、保守期間内でアクティベーショ
ンを行う方法について記載します。
Avance が外部ネットワークに接続されている環境でも、保守ご契約期限が切れた際は自動更新され
ず、保守満了となり警告等が発生し続けます。保守満了前に弊社営業までご相談ください。
また、万が一保守が切れてしまい再契約を行う際はライセンスの再発行となります。ライセンス再発
行後のアクティベーションも本章記載内容と同様となります。
外部ネットワークと非接続時の警告
【警告 1】
44
【警告 2】
【e-Alerts】
件名:Avance ユニットのサービス ステータスが不明です。
アラート日付:
アラート重大度: 低い
Avance ユニット:
名前:
ユニット IP アドレス:
Avance バージョン:
アラート ヘルプ テキスト:
Avance ユニットのサービス ステータスが不明です。
この Avance バージョンで今後も Avance アップグレードを可能にするには、ライセンスを
再アクティベートする必要があります。 Avance License Activation Server (ALAS: Avance ラ
イセンス アクティベーション サーバー) 問題を解決するか、License (ライセンス) ページで
ライセンスを手動で更新します。
45
ライセンスのアクティベーション方法
ライセンスのアクティベーションを行うには以下の順で行います。
1.
「Avance ポータル」の左メニューにある “Preferences” を選択し、” License”を選択します。続け
て、画面中の”Check License Now”をクリックし、“Activated License”のリンクをクリックします。
2.
新規ブラウザが立ち上がりアクティベーションファイルをダウンロードしようとします。(この時、
外部ネットワークに接続されていないため接続エラーが表示されます。)ここで開かれたブラウザの
URL を記録し、外部通信可能な環境で入力し、アクティベーションキーをダウンロードします。ダ
ウンロードしたアクティベーションキーを Avance の操作している環境に移動します。
3.
“参照”をクリックし、先に取得したアクティベーションキーを選択します。
アクティベーションキーを選択した後、”Upload”をクリックします。
以上でライセンスのアクティベーションが完了いたします。
46
第十二章 ログファイルの収集方法
障害分析に必要となるファイル
Avance ご利用中でシステムに何か問題が発生した場合には、Avance 内に情報が記録されます。
これらを確認し、現在の状況を把握した上で適切な対処を行なう必要があります。
問題の分析をする上で Diagnostics ファイルが必要となります。
以下は、問題発生時に取得する種類です。
☆ 障害発生から 24 時間以内
Minimal(last 24 hours)
Statistics
Dumps ※1
☆ 障害発生から 1 週間以内
Medium(last 7 days)
Statistics
Dumps ※1
☆ 何時ごろから発生しているか不明
Full(all date)
※1. Linux をご利用の場合必要となります。
47
ログファイル取得方法
問題発生時に情報を取得する際、Avance ポータルから以下の流れを実施します。
1.
「Avance ポータル」の左メニューにある “Preferences” を選択します。
2.
画面中央に位置するサブメニューの “Diagnostics” を選択します。
3.
リストボックス内から取得したいログを選択して “Generate Diagnostic File” をクリックします。
48
4.
しばらくすると、ログファイルが作成されます。
作成されたファイルを選択し、同じ項目内にある ”Download” のアンカーをクリ
ックして保存してください。
取得したログファイルの容量は約 2MB~10MB を超えるものまであります。
サポートへログファイルを送付される際はファイルサイズにご注意ください。
49
第十三章 諸注意
本章では、Avance や Virtual Machine をお使いの上での諸注意を記載します。
Avance の諸注意
Avance については以下にご注意ください。
【Windows】
Avance で稼動している Virtual Machine は Avance の Console やリモートデスクトップから操作を
行います。
ただし、Avance の Console では日本語キーボード特有のキー(“¥”やテンキー等)は扱えません。
Virtual Machine はリモートデスクトップから操作して頂く事を推奨します。
【Linux】
Avance で稼動している Virtual Machine は Avance の Console やターミナルソフトから操作を行い
ます。
ただし、Avance の Console では日本語キーボード特有のキー(“¥”やテンキー等)は扱えません。
Virtual Machine はターミナルソフトから操作して頂く事を推奨します。
OS の言語を日本語にしている場合は Avance の Console では文字化けを起こします。
Virtual Machine はターミナルソフトから操作して頂く事を推奨します。
Virtual Machine の諸注意
Virtual Machine の設定では以下にご注意ください。
【Windows】
Microsoft Update の自動更新を無効にする事を推奨します。
Microsoft Update を有効にした場合、アップデート後の再起動処理が行われる事があります。また、
サービスパックを自動更新して製品がサポートしている OS バージョンと変わることがございます。
【Linux】
yum の自動実行を無効にする事を推奨します。
yum の自動更新を有効にした場合、カーネルのアップデートで製品がサポートしている OS バージ
ョンと変わることがございます。
Windows Update および Linux カーネルのアップデートをすると上述の通り、ご使用の Avance ソフ
トウェアがサポートしていない OS バージョンに変わる可能性がございます。アップデートに関して、
ご不明な点は、弊社 Avance ソフトウェアサポートにお問い合わせください。
50
第十四章 問い合わせを行なうには
問い合わせにつきましては、別紙 Avance ソフトウェアサポートプログラムに基づきサポートいたしま
す。サポート内容およびサポート問い合わせ方法につきましては次の別紙にてご確認願います。
サポート内容について
:Avance ソフトウェアサポートプログラム
サポート問い合わせ方法
:Avance ソフトウェアサポートサービス要項書
Avance ライセンス番号(SiteID)は、Avance に添付される【サポート内容証書】に記載されていま
すが、後述の【Avance ポータルを利用したライセンス番号(SiteID)と製品リビジョンの確認方法】
で、ライセンス番号(SiteID)ご確認ください。
51
第十五章 Avance ポータルを利用したライセンス番号(SiteID)と製品リビ
ジョンの確認方法
Avance のライセンス番号(SiteID)と製品リビジョンは Avance ポータル上の以下の場所で確認して
ください。
【ライセンス番号(SiteID)および 製品リビジョン】
「Avance ポータル」画面上部にある “SiteID” と “Version” を確認してください。
52