380 Docetaxel and high-dose epirubicin as neoadjuvant chemotherapy in locally advanced breast cancer. E Espinosa S, M orales, P Borrega, : : - , . 局所進行乳癌における術前化学療法としての docetaxel と高用量 epirubicin との 併用効果 局所進行乳癌症例では 患者の生存率の上に病理学的完全寛解(pCR)が重要であるので 乳 癌に有効な epirubicin と docetaxel の 2剤を併用して有効性を検討した。局所進行型または炎症 性の乳癌患者に対し epirubicin 120mg/m と次いで docetaxel 75mg/m を day1に投与し 21 日ごとに繰り返し全 4回投与した。全 51例について検討したが 50例が合計 188サイクル投与さ れ 患者当たりの中央値は 4サイクルであった。患者年齢の中央値は 47歳 患者の腫瘍状況は 14 名が stage ⅢA 36名が stage ⅢB であった。estrogen receptor (ER) は 65名の癌で陽性であっ た。10例で CR(20%)が 29例で PR(58%)が得られている。外科的処置として 40例に乳房 切断術が実施され 6例で腫瘍摘出が行われた。pathological CR(pCR)は 9例(18%)に得ら れている。1例は化学療法終了後 増悪し死亡した。追跡期間中央値 22か月の後 無症状生存期 間の中央値は 33.7か月となった。grade 3または 4の好中球減少は 32% 血は 6% 血小板減 少は 4%にみられた。毒性によるものまたは grade 4の非血液系毒性による死亡はなかった。これ らの結果を踏まえて 著者らは docetaxel プラス高用量 epirubicin の投与は 局所進行型で炎症 性乳癌患者に対して 毒性は激しいものでなく期待できる有効性を示した と述べている。 (塚 越 茂)
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