プール管理の基礎知識 トラブル解決法 代表的なトラブル例 と解決法 プール管理の基礎知識 プールをいかに正しく管理するか、 「古くて、 新しい難問」 といわざるを得ません。 優れた機器、 薬剤を正しく使うこと、 これがポイントです。 ・プール衛生管理のポイント・ ・PHが高い場合 →PH−調整剤で調整する (好ましくは常にPH6.5∼7.5程度になるよう調整する) ・残留塩素はなぜ必要か・ 2.残留塩素濃度の異常 プールは残留塩素濃度が規定量(0. 4mg/R∼1. 0mg/R )存在しないと 人体に影響を与える様々な病原菌の格好の住処なのです。 そのために最も重要なポイントは残留塩素濃度を正しく管理することです。 ・残留塩素による菌の致死量は・ 0. 15∼ 0. 25mg/R ・PHが低い場合 →PH+調整剤で調整する ①プールに汚れを持ち込まない ②ろ過機の機能をフルに活用する ③薬剤にたよりすぎない ④原水の性質を把握しておく 塩素濃度 0. 10mg/R 1.PHの異常 ・遊離残留塩素濃度が0.4mg/R未満の場合 →ハイライトを追加投入して規定値に調整する ・遊離残留塩素濃度が1.0mg/Rを大きく超えた場合 →ニッサンエンソトールで規定値に調整する 死滅菌 チフス菌、 コレラ菌、 赤痢菌、 腸炎ビブリオ菌、 黄色ぶどう球菌 パラチフス菌 大腸菌、 ジフテリア菌、 脳せきずい膜炎菌、 肺炎球菌、 溶血性連 鎖球菌、 サルモネラ菌 (好ましくは常に0.7mg/R程度になるよう調整する) 3.プール水の着色 ・藻の発生による着色 →PH調整剤でPHを調整しながらスターフレッシュで高濃度塩素処理を行う ・PHは殺菌力に影響を与える・ →アクアスキットを投入し、 ろ過機を24∼48時間程度連続運転させる 水質基準はPH5. 8∼8. 6 (厚生省基準) とされていますが中性(PH7) より 高いほど殺菌力が弱くなり、 低い程強くなります。 PH5. 8 ← PH7 → PH8. 6 (殺菌力が強くなる) (殺菌力が弱くなる) →塩素濃度を測定し規定以上であればニッサンエンソトールで調整する ・金属分(鉄・マンガン)による着色 →PHを測定し異常があれば調整する →アクアスキット又はPACを投入し、 ろ過機を24∼48時間程度連続運転させる ・水質基準に法律の規定は・ 給水原水 PH 濁度・透明度 残留塩素 過酸カリ消費量 総トリハロメタン 大腸菌群 一般細菌数 厚生省の通達と文部省の学校環境衛生基準があります 厚生省通達(平成13年7月24日) 文部省学校環境衛生の基準(平成13年8月28日) 飲料水基準に適合するものであることが望ましい − 5. 8∼8. 6 5. 8∼8. 6 2度以下 2度以下 プール内の対角線上の3点以上を選び表面及び 遊離残留塩素0. 4mg/R以上であること。 中層で0. 4mg/R以上であること。 また1. 0mg/R以下であることが望ましい。 また1. 0mg/R以下であることが望ましい。 12mg/R以下 12mg/R以下 0.2mg/R以下であることが望ましい 0.2mg/R以下であることが望ましい 100/mR中の最確数が5を超えないこと 検出されてはならない 1mR中200コロニー以下 − 4.プール水の濁り ・塩素切れによる濁り →PH調整剤でPHを調整しながらスターフレッシュで高濃度塩素処理を行う →アクアスキットを投入し、 ろ過機を24∼48時間程度連続運転させる →塩素濃度を測定し規定以上であればニッサンエンソトールで調整する ・凝集剤・ろ過機の使用ミスによる濁り →ろ過機管理業者に相談する 5.目の刺激 ・PHの異常による刺激 →1のPHの異常を参照 ・正しい日常検査とは・ ・結合塩素による刺激 項目 塩素管理 プール本体 PH管理 外観 内容 0. 4∼1. 0mg/R(遊離塩素) 1. 0mg/R以上(総残留塩素) 点検頻度 1時間毎に1回 足・腰洗槽 50∼100mg/R(遊離塩素) 1日1回以上 プール本体 5. 8∼8. 6 (厚生省基準)望ましくは6. 5∼8. 0 1日1回以上 項目 プール本体 内容 浮遊物、 沈殿物がないことが望ましい。 透明度 プール本体 プール水は水中で3m離れた位置からプール壁面が明確に見える程度に保たれていること。 ろ過機 プール本体 適時点検を行う。 →PH調整剤でPHを調整しながらスターフレッシュで高濃度塩素処理を行う →ろ過機を24∼48時間程度連続運転させる →塩素濃度を測定し規定以上であればニッサンエンソトールで調整する ・濁り成分よる刺激 → 4のプール水の濁りを参照
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