平成24年度 - 鳥取県厚生事業団

平成24年度
特別養護老人ホーム
■ 定員
1
入所100名
皆生みどり苑
事業計画書
短期入所6名
基本方針
「尊厳の保持」と「自立支援」をケアの基本とし、利用者が健康で安らぎのある主体的生活
が送れるよう支援を行うとともに、地域住民との連携強化や情報公開等による透明性の確保
に努め、地域に信頼される施設を目指す。
2
今年度重点事業目標
(1)ユニットケアの充実
ア 24時間シート(個別日課)を作成・活用し、利用者の生活リズムを尊重した個別ケア
を実践する。また、ケアプラン更新時には24時間シートを必ず見直し利用者の状況変
化を把握してプランに反映させる。
イ 利用所のニーズに沿った行事・アクティビティー活動を企画し、ボランティアの活用、
多職種共同により余暇活動の充実を図る。
ウ 排泄リズムをつかみ利用者の状況に応じてオムツ外しを順次実施し QOL の向上につな
げる。
エ 全職員にユニットケアについての理念研修を継続実施するとともに「一人ひとりに向か
い合った寄り添うケア」を実践するためコミュニケーション能力、対人援助技術を高め
る研修を継続実施する。
オ ユニット毎に鍋、焼き肉等利用者の嗜好に沿った行事食を考え調理士、栄養士、介護員
が共同し提供する。
(2)個別機能訓練の充実
ア 日常生活リハビリを個別機能訓練計画に位置づけ多職種協働による訓練を実施する。
イ 利用者にあった福祉用具、自助具等を選定・利用することで日常生活の自立を支援し生
活の質(QOL)の向上を図る。
ウ 作業療法的訓練(手芸・工作・園芸・音楽・書道等)を数多く取り入れ心身の機能維持
を図り利用者の自己実現の一助とする。また、ボランティアを有効的に活用し継続的な
取り組みになるよう努める。
3
事業計画
(1)基本的事項における計画
ア サービス提供と向上
(ア)認知症のある利用者には、認知機能面のアセスメントを行い潜在的な能力を引き出せ
るようなケアプランを作成する。(センター方式の利用を検討する。)
(イ)終末期を充実したものにするため、本人・家族の希望をもとに多職種協働によりケア
プラン(ターミナルケアプラン)作成し、尊厳ある死という共通理解のもとケアにあ
たる。
(ウ)口腔ケア・マネジメントに係る計画を作成し利用者の口腔ケアを推進するための課題、
目標、具体的方策を明確にして歯科医師等から口腔ケアに関する助言及び指導を受け
て正しい口腔ケアを安全かつ適切な方法で継続実施する。
(エ)咀嚼・嚥下力の低下した利用者へソフト食、なめらか食を導入し個々に合った食事形
態を実施する。
(オ)施設オンブズマンとの意見交換を充実させ、利用者個々の権利擁護を図る。
(カ)利用者の意見をサービスに反映させるため、個別の相談面接を継続実施する。
(キ)口腔内たん吸引、胃瘻による経管栄養については介護職員、看護職員との協働により
安心安全ケアを実現する。
(ク)看護職員のフィジカルアセスメント(身体状態の分析)能力を高め、予防的・予測的
看護に努め重症化を回避する。
イ 地域福祉への貢献と情報公表
(ア)ホームページ、ブログの公開を地域、家族に周知するとともに、随時更新して透明性
の高い施設を目指す。
(イ)民生委員、自治会役員と定期的な情報交換会を開催し地域のニーズを把握し、施設が
有する機能を地域へ還元する。
(ウ)地域へ広報活動及び米子市ボランティアセンターを有効的に活用することにより新規
ボランティアの開拓を行う。
(エ)地域行事への参加・協力を行い、また地域の社会資源を積極的に活用することにより
地域との一体感の醸成を図る。
(オ)福祉サービス第三者評価を受審し、サービスの資質向上を図る。
ウ 職員資質の向上と人材の育成
(ア)法人理念や施設基本方針等の周知へ向けた研修を実施し、共通理解を徹底させる。
(イ)職員ニーズを把握した上で効果的な個人別年間研修目標を設定し、定期的に研修委員
会でその評価・見直しを行う
(ウ)各専門資格取得の奨励と施設内勉強会を継続実施する。(介護支援専門員合格1名、
介護福祉士3名目標)
(エ)専門性の高い職員を養成するため各種研修、講習に参加させる。
(ユニットリーダー1名、認知症介護実践リーダー1名、特定行為業務従事者(喀痰
吸引等業務従事者)3名以上、介護福祉士養成実習指導者 1 名)
エ 経営改善・基盤の確立
(ア)高稼働率の維持に努める。
①入所年間平均98%以上、短期入所75%以上確保する。
②欠員期間短縮(10日以内の欠員補充を継続)
(イ)コンプライアンスの徹底による健全な経営に努める。
(ウ)中長期計画を再作成し方向性を見据え、安定的かつ継続的な事業経営を目指す。
(エ)鳥取県版環境管理システム(TEAS)Ⅱ種に取り組み、省エネ等を推進し環境に配
慮した施設運営を行う。
(オ)労働安全衛生に努め、安心・安全な職場環境を維持する。
①基礎的な移乗介助技術研修を継続して行うことにより介護負担軽減を図り、腰痛の
軽減に努める。
②産業医の面接相談日を周知し、また相談しやすい環境づくりを行い職員のメンタル
スサポート体制の充実を図る。
(2)自施設らしさの発揮
ア 地域交流ホールの活用及び利用促進
(ア)自治会等の地域の方に開放するとともに軽食喫茶を営業委託し、気軽・自由に交流で
きるコミュニティスペース化を図る。
(イ)利用者・家族・地域の各種団体・ボランティア等が参加できる地域交流事業の企画・
検討を行う
イ 短期入所の積極的な受入れ
(ア)居宅支援事業所等と連携を密にして在宅介護ニーズの把握に努めるとともに、在宅福
祉を支える施設として緊急入所、医療的ケアの必要な方の入所を積極的に受け入れ地
域支援活動を展開する。