文字と式 - 文字の使用、積・商、数量の表し方

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文字と式 - 文字の使用、積・商、数量の表し方
【重要事項 1】
数量を文字で表す
例題 次の数量を、文字を使った式で表せ。
① 1 冊 a 円のノートを 4 冊買うときの代金
a × 4 (円)
② 1000 円もって x 円のハンカチを買ったときのおつり
1000 − x(円)
③ 150 円のりんご x 個と 100 円のなし y 個の合計の値段
+ 100 × y(円)
150 × x ④ a ㎞の道のりを時速 4 ㎞で行くときにかかる時間
a ÷ 4 (時間)
※ 数字のかわりに文字を使って式に表すことで、さまざまな数量について、一つの数字の場合
だけでなく、全ての数の場合をまとめて表すことができる。
【重要事項 2】
文字式の表し方 <積>
① 文字の混じった積では、「×」は省略する。
x × y = xy
4 × a = 4a
② 文字と数の積では、数を文字の先に書く。
a × (−5) = −5a
③ 同じ文字の積は累乗の指数を使って書く。
a × a = a 2
x × x × x = x3
④ 文字の積はアルファベット順に書くことが多い
b × a = ab
⑤ 1や-1と文字との積では、1を省略して書く。
1× a = a
中学 1 数学
x × (−1) = − x
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【重要事項 3】
文字式の表し方 <商>
● 文字式の割り算では、割り算の記号 ÷ を使わずに商を分数の形で表す。
x
y
例題 x÷ y =
a
a ÷ 3 = :
3
a÷
a ÷3 = a×
1 1
= a でも可。
3 3
3
4 4
= a× = a
4
3 3
( x+ y ) ÷5 =
x+ y
5
( x+ y ) ÷5 = ( x+ y )×
=
1
5
1
( x+ y )
5
問題 1 次の式を文字式の約束にしたがって表せ。
① a×b
② − 7× x
③ 0.5 × y
④ ( x − y ) × (−1)
⑤ x×3+ 2
⑥ a + b × (−2)
⑦ x × x × (−3) + y × (−2)
⑧ x× y ÷ z
⑨ x÷ y× z
⑩ x÷ y÷z
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問題 2 次の式を × や ÷ の記号を使って表せ。
①
x + 6y
②
− 3a − 2b
③
x
− 5y2
4
問題 3 文字式の約束にしたがって次の数量を表す式を書け。<数量を表す式>
① 1 ダースが a 円の鉛筆 1 本の値段
② 分速 50m で x 分歩いた道のり
③ たてが x cm 、横が y cm の長方形の面積
④ a の 5 倍と b の 2 倍の和
⑤ x 才の子どものちょうど 3 倍の年齢である父親の y 年後の年齢
【重要事項 4】
割合
百分率と歩合
・ 1% → 0.01
(
・ 1 割 → 0.1
(
・ 1 分 → 0.01
(
・ 1 厘 → 0.001
(
1
100
1
10
1
100
1
1000
)倍
)倍
)倍
)倍
問題 4 文字式の約束にしたがって次の数量を表す式を書け。
① a 円の 10%
kg の 45%
② x ③ x 円の 3 割
④ y 円の 20%増し
⑤ a 円の 5 割増し
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【重要事項 5】
<単位の変換>
例題 時速 60 km の時速で 15 分かかる道のりを求めよ。
方法 1 時速を分速にする 方法 2 分を時間にする
※ 時速と分は一緒に計算することはできない。
どちらかの単位にそろえる必要がある。
km
問題 5 時速 x の自動車で
y 分かかる道のりを求めよ。
【重要事項 6】
いろいろな数
例) 3 で割り切れる数を全て書き上げることはできるか
→ 3 で割り切れる数は 3 の倍数:3,6,9,12,15,18,21,24,27,30,……
無数にあるため書き上げられない
⇒ 文字を用いて表す
「 n を自然数とすると、3 の倍数は 3 n 」
※ n を整数とすると、負の数まで広げられる。
問題 6 次のような数を、文字を用いて表せ。
① 7 の倍数
② 奇数
③ 5 で割ると 1 余る数
④ 3 でも 4 でも割り切れる数
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