日消外会議 26 (10):2478∼2482,1993年 輪状膵,腸 回転異常 を伴 った windsock型 十 二指腸膜様狭窄 の 1成 人例 徳島県厚生連麻植協同病院外科 吉田 禎 宏 今冨 亨 亮 中 田 昭 性 中 村 浩子 斎 藤 恒雄 Windsock型 十 二 指腸膜様狭窄 (以下本症)は まれ な先 天奇形 で,成 人例 は極 めて少 な く,全 周性管 腔 内十 二 指腸憩室 と報 告 され てい る 5例 を含め11例の本邦報告例 がみ られ るにす ぎな い。 輪状膵ヵ腸 回転異常 を伴 った本症 の 1成 人例 を経験 した。患者 は47歳の女性.数 年来 の心寓部痛 , 上腹部膨満 感 を主訴 に入 院 した 。消化管 X線 検査 にて,十 二 指腸球後部狭窄,下 行脚 に西 洋梨状嚢状 陰影 と周 囲透 明帯,胃 漬瘍,揚 回転異常 を認 めた。 内視鏡検 査 で は,十 二 指陽下行脚 に全周性 の膜様 物 を認 め,一 部 に肛側 に通 じる小孔 を認めた。 本症 の診断 の もと,開 腹手術 を施行 した。十 二 指腸 ル ー プは形成 され てお らず,下 行脚上部 に輪状 陣 を認め,十 二 指腸切開 に よる検索 で,輪状膵 部 に狭窄,そ の肛側 に windsock型 十 二 指腸膜様狭窄 (径 6mmの 偏心性小孔)を 認めた が,十 二 指腸乳頭 は確認で きなか った 。広範 囲 胃切除術,Billroth II法 に よる再 建,十 二 指腸十 二 指腸 吻合 を施行 した。術後経過 は 良好 で あ り,術 後23日 目に退院 した。 Key worde: windsock web of the duodenum, intraluminal duodenal diverticulum, annular pancreas `よじめ に Windsock型 十 二 指腸膜様狭窄 (以下本症ンま,先 天 性十 二 指腸 閉鎖 ・狭 窄症 のなかで も特殊型 とされ てい 腹部膨満感 が 出現 し, 3月 13日,近 医で上部消化管 X 線検査 を受 け,胃 漬瘍,十 二 指腸狭窄,腸 回転異常 の 診断 を受 けた.症 状 が次第 に強 くな り,ま た 発作 回数 るまれ な奇形 で あ り,そ のほ とん どは新生 児,乳 児期 に発見 され,治 療 を受 けて い る。成人 にな ってか ら発 介 された。 見 され る症例 は極 めて少 な く,本 邦 で は11例の報告例 が み られ るに過 ぎな い。今 回われわ れ は windsock型 状態 は普通 で あ る。胸腹部 には と くに異常所見 はみ ら 十 二 指腸膜様狭窄 の 1成 人例 を経験 したので,若 子 の れ なか った 。 なお,食 欲 は良好 で,便 通 は 2∼ 3日 に 文献的考察 を加 え報告す る。 1回 と軽 度 の便秘傾 向 がみ られた。 検査所見 i血 液 一 般検査 ,肝 ・腎機能 は正 常 で ,血 症 例 も増加 してい るため ,手 術 目的 にて 3月 16日当科 を紹 現症 :身 長 146cm,体 重41.6kgと 体格 中等度 で栄養 症例 :47歳,女 性 主訴 :心 笛部痛,上 腹部膨満感 家族歴 。既往歴 :特 記す べ き こ とな し. 指腸球部 は拡張 し,下 行脚 には狭窄 がみ られ,そ の肛 現病歴 :3∼ 4歳 頃 か ら時 々腹痛 が あ った。 10年ほ 側 に透 明帯 を有す る西 洋梨状 の嚢状陰影 を認め,そ の 中 アル ブ ミン も3.4g/dlと正常下 限 で あ った。 消化管 X線 検査 :胃 体部後壁 に漬瘍 を認 めた 。十 二 ど前 ,食 後 に心 鴛部痛 出現 し,某 病院で上部消化管 X 大 きさは変化 し,最 大 時 には約8cmに な った 。襲状部 線検査 を受 け十 二 指腸狭窄 を指 摘 され ていた 。 3∼ 4 年前 か ら年 に 2∼ 3回 ,心 寓部痛,上 腹部膨満感 が 出 お よび肛 側 の 十 二 指 腸 には 拡 張 が み られ,十 二 指 腸 ル ー プ,Treitzの 形成 は認 め なか った。 また,小 腸 が 現 し,近 医で内服治療 を受 け る と 1∼ 2週 間で症状 は 右側, 結腸が左側に存在する腸回転異常を認めたく F を, 軽快 していた。平成 4年 3月 10日頃 か ら心寓部痛,上 1). <1993年 6月 14日受理>別 刷請求先 i吉 田 禎 宏 〒776 徳 島県麻植郡鴨島町鳴島252 徳 島県厚生連麻 植協同病院外科 内視鏡所見 t十 二 指腸球部 は拡張 し,十 二 指腸下行 脚 に袋状 に盲端 を形成 し,そ の側壁 に生検鉗子 が ど う にか通過す る小孔 が確認 された (Fig.2). 93(2479) 1993+108 Fig. 1 Upper gastrointestinal X-ray examination; (a) gastric ulcer, (b) post-bulbarduodenal stenosisand a barium filled pear-shapedsac with radiolucent halo in the descending limb of the duodenum,(c) malrotation of the duodenum, (d) malrotation of the colon. 術 を施行 した。 手術所 見 t胃 体部後壁 に潰瘍 を認めた。十 二 指腸 は ル ー プが形成 され てお らず,右 尾側 に下行 し,空 腸 ヘ 移行 して いた。下行脚 には輪 状膵 を認 め,そ の両側 は 著 明 に拡張 してお り,十 二 指腸 ・空腸移行部 は腹膜 バ ン ドで 固定 され ,caliber changeを認 めた (Fig。3). 輪状際 よ り肛 門側 の十 二 指腸 に切 開を加 え内腔 を検索 に両 面 を粘膜 に覆 われた吹 した ところ,輪 状膵部Hr_側 き流 し状 の隔膜 を認 め,偏心部 に径6mmの ネ ラ トンカ テ ーテル が通過す る小孔 を認めた。輪状膵 部 は手指 1 本 は容易 に通過す るが,仲 展不 良 で狭窄 を認 め,十 二 指腸乳頭 は確認で きなか った (Fig.4).以 上 の所見 よ に よる再 建 (Braun吻 り,広 範 囲 胃切除,Blllroth,II法 合付力8),十二 指腸球部切離端 と輪状際部肛側切開部 の 端側 吻合 を施行 した。 術後経過 :術 後 5日 目よ り経 日摂取 開始 し,経 過 良 好 にて術後 23日に退院 した 。 考 察 二 先天性十 指腸閉鎖 ・狭窄症 は先天性腸 閉鎖症 の約 40%を 占め る奇形 で,出 生 10,000∼15,000例に 1例 の 頻度 で発 生す る1)とされて い る。1954年に Billらのは十 二 指腸膜様狭 窄 の特殊型 として,吹 き流 し状 に肛 門側 に伸 びた ものがあ り,windsock型 と命 名 した。本症 は まれ な奇形 で あ り,ほ とん どは新 生児,乳 児期 に発見 され治療 を受 け てお り,成 人 にな ってか ら発見 され る の 例 は極 めて 少 な く,本 邦 で は 6例 の報 告例勁 が ぁ る にす ぎな い。発症時期 は十 二 指腸隔膜 に あ る小孔 の大 きさ,位 置 な どに よ り左右 され るもの と思われ ,小 孔 以上 の所 見 よ り, 胃 漬 瘍, 腸 回転 異 常 を合 併 した が偏心性 で 小 さい ものほ ど,腸 管嬬動波 の 中心 と内容 w i n d s o c k 型十二 指 腸膜様 狭窄 の 診 断で, 4 月 2 日 手 物 の 通 過 方 向 にず れ が 生 じ,十 二 指 腸 隔 膜 が wind_ Fig. 2 Gastroendoscopicfindings; The duodenal web is attached to the entire circumference of the lumen and a small aperture (arrow) is present. 94(2480) 輪状膵,腸 回転異常 を伴 った WindsoCk型 十二 指陽膜様狭窄 Fig. 3 Operative findings; The complete annular pancreas with stenosis (arrow) is present in the upper part of the descendinglimb of the duodenurn. 日 消外会議 26巻 10号 Fig. 5 Schematic illustration of the intraluminal duodenal diverticulum; (a) funnel type, (b) pocket type. a. Funnel type b. Pocket type Fig. 4 Schematic illustration of the operative findings. る。本 邦 で は1970年に 木 原 らりが 報 告 し て 以 来 34 ∼ 例 1の19が報 告 され て い るが, う ち30例が成 人 例 で あ る。IDDの 成 因 は胎生期 よ り遺残 した不完全十二 指腸 隔膜 が,腸 の嬬動運動 と食物 な どの圧力 に よって十二 指腸 内腔肛側 へ伸展 され袋状 にな る とす る不 完全十 二 10距)が 力であ り,そ の形態 は 指腸隔膜説 有 全周性 (fun_ nel type),非全周性 (pocket type)に 大別 され る(F堵. 5).全 周性 IDDと いわ れて い る ものは,本 症 と同一 の 病 変 と 考 え ら れ る。 3 0 例の 成 人 I D D の う ち 5 10∼ 1ゆ 例 11)1り が全 周性 と報告 され てお り,こ の 5例 を本 症 に含 め る と, これ までの本邦 での本症成人 報告例 は 11例にな るもの と考 え られ る。 本症 には高率 に輪 状膵,腸 回転異常,総 胆管拡張症, Down症 候群,十 二 指腸前 門脈 な どの合併 奇 形 1'2い が み られ,IDDに み られ る合併 奇形 と類似 してい る.自 sock型 にな りやす い もの と推測 され る。 験例 を合 めた 本症 12例中 6例 (50%)に 合併奇形 がみ られ,輪 状膵 3例 ,腸 回転異常,十 二 指腸前 門脈 ,心 類似疾患 として1949年Kinzer8)が 命 名 した管腔 内十 奇形 が各 2例 ,総 胆管拡張,内 臓 全逆位 が各 1例 で, 二 指腸憩室 (intraluminal duodenal diverticulum,以 Down症 候群 はみ られ なか った (Table l)。自験例 の 下 IDD)は ,通 常み られ る管腔 外 に突 出す る憩室 とは 異なり, 十 二指腸内腔に嚢状に突出す る憩室で, そ の 両面は粘膜で覆われているまれな先天奇形 とされてい よ うに 2つ 以 上 の 合 併 奇 形 を伴 った症 例 は,HaitrO ら距)および加 藤 らりの報 告 した 2例 のみ で あ った。 ま た ,成 人 IDD 26例中 5例 (19.2%)に 合併奇形 (輪状 95(2481) 199y子10月 Table l Clinical proflles of 12 aduit cases with windsock web of the duodenum in Japanese liter‐ ature dilatatim or D flPt, lll, sL 1980 44 P ttiting w @tio $s '*tid amldF|r:@ B {* ribu nyr 1981 *} r hot"*i 8 Fu,1配 IB 1988 19 P rauseal volting O PrJi碗 由 19鶴 RIle 副 嘔 ― tim a聞 “ inal pal■ 19 1 ep屯 匹 tralgia mle 1992 24 F"igtttralgta ule |@ mlrrng @ l9g2 38 F ffiiq ll* Saitdr mitirE, fatigrc SurB resectim 10 YRnM of uFer atdaiEl rul lness W amld FtE!@ Dlmtatim @tim $E t€tio gstrctay, Fl duoddr BJiblle duct,PDFtipreduodertal portal vei町 4AR細的□ly of芝 理脚s retumi SI:situs invettus, IttD:idiopathic right ventricular dilatatim,田,cardioBycthy end:節 的的中iO st理 :surgl∽1 =,99rted as IDtralu■ in81 D的にはl DivertictitH 膵,総 胆管拡張各 2例 ,腸 回転異常 1例 )が み られ, 本症 に比 べ低 率 で あ った 。 本症 お よび IDDの 治療 の 原 則 は 憩 室 の切 除 で あ る が,先 天性膜様物 はほ とん どが十 二 指腸第 2部 ,乳 頭 開 田部 の近 くにみ られ,一 部 には膜様物 に乳 頭 が 開 ロ 分,安易 に憩室 の切除を行 えば してい る もの もあ り。21レ 乳頭 を損傷す る危 険性 が あ る。術前 あ るいは術 中 に乳 頭 を確認 した うえで,憩 室 の切除 は行 うべ きであ る。 また,内 視鏡技術 の進歩 とともに,内 視鏡的 に憩室 の 1い 切除 が行 われた症例 も散見 Dlいされ,合 併奇 形 の な い,乳 頭 の位置 が確認 された症例 で は よい適応 で あ る と思わ れ る。 自験例 で は乳頭 の位 置 が確認 で きなか っ た。術 中 に胆嚢収縮剤 を投与 した りして,詳 し く検索 すれ ば確認 で きた と思われ るが,輪 状膵 に よる狭窄 の b切 除 だ けでは不十 分 と判 断 合併 に よ りwindsock wさ II し,胃 潰瘍 の存在 も考慮 して広範 囲 胃切除,Billloth‐ 法 に よる再 建 の方針 としたため,詳 しい検索 を行わ な か った。 ただ,術 前 内視鏡検査 で袋状盲端 内 に胆 汁 が ほ とん どみ られ なか った こ とよ り,windsock webの 肛 側 に存 在 す る もの と推 測 され る。 な お,輪 状 膵, windsock webに よる通過障害 を考慮 し,十 二 指腸球 部 断端 と輪状膵肛側 の切 開部位 を端側吻合 した 。 文 献 斎藤純夫 t昭和58年度新生児外科 の現況。 日小児 外会誌 20:1113-1120,1984 Blll AH, Pope WM i Congenital duodenal diaphran.Report of tWo cases,Surgery 35: 482--486, 1954 加藤俊夫,森 孝 郎,竹中 巧 ほか :種々の奇形を 伴 った Windscck型十二指腸膜様狭窄の成人例. 臨外 35:1177-1180,1980 藤原利男,池 田祥一,信 回重光 :年長児および成人 にみ られた先天性十二指腸膜様狭窄症 の 4例 .腹 部救急診療 の進歩 8!799-803,1988 三浦 力 ,北 川達士 1成人 にみ られた Windsock 型十二指腸膜様狭窄の 1例 .三重医 29:92,1985 加納右一郎,E矢 保雄,吉降順子 はか :成人に達 し て発見 された十二指腸膜様狭窄症 の 1例 。日 消病 と 当 志 83:712, 1986 言 7)遊 佐 透 ,船 山裕 士,中村隆司 ほか !成 人 にみ られ た先 天 性十 二 指膜 様 狭 窄症 の 1例 。 日消 外会 誌 25: 2190--2194, 1992 8)Kinzer RE: Intraluminal diverticulum and other lesions producing intermittent duodenal obstruction or stasis.Am J Rcentgeno1 61: 212--218, 1949 9)木 原 彊 ,小 林 良一 ,森 田 稔 ほか :Intraluminal 1症 例. 胃 と腸 5: duodenal diverticulurnの 685--691, 1970 10)今 村哲理,別役 孝 ,加藤茂樹 ほか :Intralulninal 1例 . Cas‐ duodenal diverticulum(IDD)の troenterol Endosc 27 t 1355--1359, 1985 11)木 須達郎,森 久 男,内 田康文 ほか i内 視鏡的憩室 切除術を施行 した intraluminal duodenal diver‐ ticululnの1例 .胃 と腸 21:439-445,1986 1 2 ) 斎藤 興 信, 成 沢 林 太 郎, 川 口 秀 輝 ほ か : D l例 Intralurninal duodenal diverticululn ι, 胃 と魁 3 24:362--364, 1989 13)斎 藤智裕,横山義信,安斉 裕 ほか :成 大型輪状膵 に併存 した管腔内型十 二指腸憩室 の 1治 験例, 日 消外会議 25!2018-2022,1992 14)Nance FC: Intraluilinal duodenal diverticula. Surg Cyneco1 0bstet 125 1 613-618, 1967 15)Newman A,Nathan MH: Intralulninal diver‐ ticulum of the duodenum in a child. Arn J Roentgenol 103 i 326--329, 1968 16)Hajiro K,Yamalnoto H,Matsui H et al: Endoscopic diagnosis and excision of intraluminal duodenal diverticulum. 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Surgical explorationwas doneunder the diagnosisof windsockwebof the duodenum.Duodenotomyshowedthe completeannular pancreaswith stenosisin the upperpart of the descending limb of the duodenumandthe windsockwebwith a smallaperture,but the papilla of Vater could not be recognized.Therefore,conventionaldistal gastrectomywith Billroth-tr reconstructionand duodeno-duodenostomy were performed.The postoperativecoursewas uneventful.Shewas dischargedsympromfree on the 23rd postoperativeday. Reprint requests: SadahiroYoshida Departmentof Surgery,OeKyohdohHospital 252Kamojima,Kamojima.cho, Oe,Tokushima,726JApAN
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