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平成23年度
第1回文京区地域包括ケア推進委員会
日時:平成23年4月22日(金)
要点記録
午後1時30分~午後3時
場所:区議会第1委員会室
<会議次第>
Ⅰ
開
会
Ⅱ
委
嘱
Ⅲ
議
題
1
2
地域密着型サービス事業所の報告について
(1) 平成22年度指定地域密着型サービス事業所の指定の状況
【資料第1-1号】
(2) 平成23年度指定地域密着型サービス事業所利用状況
【資料第1-2号】
第5期高齢者・介護保険事業計画改定スケジュールについて
(1) 地域包括ケア推進委員会の日程
3
【資料第 2 号】
高齢者現況調査及び高齢者等実態調査の調査結果について
(1) 高齢者現況把握調査結果
【資料第3-1号】
(2) 高齢者等実態調査結果
【資料第3-2号】
Ⅳ
その他
Ⅴ
閉会
<地域包括ケア推進委員会委員(名簿順)>
出席者
藤林慶子委員長、飯塚美代子副委員長、斉藤勝之委員、岩渕雅諭委員、平井基之委員、川
又靖則委員、阿部智子委員、望月修委員、奥山政治委員、片岡哲子委員、鈴木伸男委員、
島田富士子委員、平井宥慶委員、髙村清委員、小倉保志委員、塚本光子委員、田村喜久子
委員、堀江久美委員
欠席者
髙木知里委員、永井愛子委員
<事務局>
出席者
高橋介護保険課長、内野高齢福祉課長、望月健康推進課長、渡邊特命担当課長
欠席者
なし
<傍聴者>
1人
Ⅰ
開
会
高橋課長:開会。(議事省略)
Ⅱ
委
嘱
高橋課長:新委員(平井宥慶委員、片岡哲子委員、岩渕雅諭委員、永井愛子委員(欠
席))の紹介。
竹澤部長:委嘱状の伝達及び挨拶。(議事省略)
高橋課長:欠席委員の連絡、事務局職員異動、資料確認。(議事省略)
Ⅲ
議
題
1
地域密着型サービス事業所の報告について
藤林委員長:それでは、まず議事「1、地域密着型サービス事業所の報告について 」、事
務局から説明をお願いしたい。
高 橋 課 長 : (1)平 成 22年 度 指 定 地 域 密 着 型 サ ー ビ ス 事 業 所 の 指 定 の 状 況 ( 資 料 第 1-1
号)、(2) 平成23年度指定地域密着型サービス事業所利用状況 (資料第1-2号)に
ついて説明。(議事省略)
斉藤委員:夜間対応型訪問介護が、定員300人で利用者数が47人と相変わらず尐ない。こ
の理由は、300人も元々必要ないということか。または、知られていないということか。
高橋課長:定員300人の設定については、事業を始めるに当たって、これだけの利用があ
るのではないかということで開始した。実際には、なかなか利用が伸びず、当初の予
測を大きく外れている。
ただ、今回、ジャパンケアサービスが去年の秋口から営業活動に力を入れたというこ
とで、これだけ伸びているので、今後の伸びが期待できる事業ではあるというふうに
考えている。
斉藤委員:余り区民に知られていないのか。
高橋課長:このサービスだけを取り上げて周知しているということはない。ただ、サービ
スは、ケアマネジャーがケアプランの中に組み込む。ケアマネジャーというのは当然
この事業を知っているので、ケアマネジャーの必要ないという判断もあるというふう
に考えている。
斉藤委員:それは多分、看護ステーションなどで訪問介護などに対応している。
高橋課長:そういったケースもあると思う。また、夜間に他人が自分のところに入るのに
抵抗があるというような方もおいでになるかもしれない。ただそうはいっても、必要
であればケアマネジャーがケアプランの中に入れていくので、私どもも伸びない理由
を計りかねているところもある。今後、在宅で介護を必要とする方をきちんと見てい
く中で、この夜間対応型訪問介護というのは、なくてはならないサービスだというふ
うに思っている。改めて事業者連絡会等でも周知を進めていきたいと考えている。
阿部委員:元々定員数を300人にした根拠は、何だったのか。また、確かにケアマネジャ
ーがケアプランに入れなければ、需要が増えないというのはある。しかし、ケアプラ
-1-
ンに入れるためには、利用者さんが希望しなくちゃ入らない。営業活動をしたからと
いって、必ずしも増えるというわけではない。やはりさっき言っていらっしゃったよ
うに、夜間の2時とか3時、また家族の寝入りばなとかに訪問されて、家族がそれで
目 が 覚 め て し ま っ て 眠 れ な く て と い う こ と も 結 構 あ り 、 夜 11時 、 12時 ぐ ら い ま で の 訪
問はあるんだけれども、0時から朝の5時ぐらいまでの希望というのは尐ないという
実情がある。そういうことから判断しても300人が妥当だったのか、根拠というのを知
りたいと思う。
高橋課長:根拠は、平成18年4月に国が示した定員 で、それに則って文京区も300人とい
う指定をしている。
藤林委員長:夜間対応型は、モデル事業を始めてからずっとやっている世田谷区は利用が
多い。先駆的な研究とかを兼ねた形の活動も行っている。尐しずつ利用者が理解して
いけば希望が多くなるのではないかと思う。便利なサービスなので、また来年度の計
画にも反映させていただければと思う。
議
題
2
第5期高齢者・介護保険事業計画改定スケジュールについて
藤林委員長:それでは、議事の2、「 第5期高齢者・介護保険事業計画改定スケジュー
ルについて」 、事務局から説明をお願いしたい。
高 橋 課 長 : (1) 地 域 包 括 ケ ア 推 進 委 員 会 の 日 程 ( 資 料 第 2号 ) に つ い て 説 明 。 ( 議 事 省
略)
高橋課長:3年に1回のことなので、今年度大変かと思うが、ご協力よろしくお願いした
い。
藤林委員長:第5期高齢者・介護保険事業計画に向けて、この委員会が文京区の今後3年
間の高齢者の介護等について、どうしていくのかという意見を言っていく場というこ
とである。計画策定に向けて、今後1年間の委員会の活動のスケジュール提示という
ことになる。
国が、どのように動くという情報はあるか。
高橋課長:私どももなかなか情報は入ってこない。改正案は国会に提出されたが審議自体
にまだ入っていない。介護報酬に関しての改定案も1月下旬ぐらいにならないと固ま
らないというふうな話も聞いているので、やはり高齢者はさておき、介護保険事業計
画についてはかなり厳しいスケジュールとなると認識している。
阿部委員:これから介護保険制度については、24年度の制度改正に向けた国の動きという
のはあるとは思うのですけれども、それとは別に文京区としてどういう方向に動かし
ていくのかという意見があれば聞きたいと思う。
高橋課長:今年度から10年間の基本構想実施計画に基づき、当面3年間の実施計画を出し
て い る 。 高 齢 者 福 祉 に つ い て は 、 10年 後 に あ る べ き 姿 と し て 「 年 を 重 ね て も 生 き 生 き
と自分らしく暮らせるまち」という将来像を設定し、それに基づいて今後3年間どう
していくかという計画を定めている。
-2-
川又委員:21年から23年の文京区のハートフルプランをチェックして、これを改定してい
くという考え方はないのか。3年間やって、24年に生かすという考え方はあるか。
高橋課長:もちろん、チェックについては、毎年やっている。それとともに、こういう実
施計画に基づいた新たな構想ということも必要かというふうに思って いる。
内野課長:区の基本構想、これは昨年、10年間を見据えたものとして区民の皆さんと一緒
に作った。それに基づいて、今年度から3カ年の具体的な行動実施計画、基本構想実
施計画を作っている。こちらの中では、それぞれの区政の各分野についての向こう3
カ年、特にこういったところに力を入れていくというものを、基本構想をもとに具体
化したものとしてご提示させていただいてい る。
ハートフルプランは、文京区の地域福祉保健に係る総合的な計画として位置づけて い
る。基本構想実施計画、あるいは基本構想とこの地域福祉計画との関係は、基本構想
実施計画は区政全般にわたるものとしての大きな計画で、それを特に地域福祉、ある
いは地域保健の分野に落とし込んだものがこの地域福祉計画という構造になる。
基本構想や基本構想実施計画の考え方をベースに、今まで積み上げてきたそれぞれ
の各分野における福祉の推進について、これを当然発展させ、今後新しい3カ年の地
域福祉計画を作っていくことになる。資料2号のスケジュールで、第2回目ないしは
3回目のところで具体的なご提案を行い、それでご議論いただきたいと考えている。
藤林委員長:これはスケジュール案なので、ずれはあるということでご了解をいただきた
い。ただし3月までに計画は出さなければいけないという中でのタイトな日程になっ
ているので、皆様のご協力をお願いしたい。
それでは、このスケジュール案をご承認いただけるか。
ご承認いただいたので、次に議事に進める。議事3、「高齢者現況把握調査及び高齢
者等実態調査の調査結果について」、事務局から説明をお願いしたい。
議題3
高齢者現況調査及び高齢者等実態調査の調査結果について
高 橋 課 長 : (1) 高 齢 者 現 況 把 握 調 査 結 果 ( 資 料 第 3-1号 ) 、 (2) 高 齢 者 等 実 態 調 査 結 果
(資料第3-2号)について説明。(議事省略)
藤林委員長:この調査から、住民のニーズとかを読み込んで、委員会でご意見をいただき
ながらやっていく、それが最終的に計画にも生きていくという形になると思う。
斉藤委員:これをもとに、今後どうしていくかを考えるのがこの委員会だが、文京区の全
体 的 な 高 齢 者 の 状 況 と か 、 例 え ば 何 が 必 要 な の か と か 、 今 後 5 年 、 10年 た っ て 、 こ う
いうものが必要になってくるんじゃないかとか、この調査をやってみて区のほうとし
ての大雑把な印象はあるか。文京区は高齢者が多いので、例えば施設が今後足りなく
なるであろうとか、その辺の。
高橋課長:日々入ってくる相談の様子を見ますと、やはり認知症の方の対応をどうしてい
くか。今後増え続ける相談に対して、介護保険だけではなく、他の支援をどのように
していくかということ。また、病院を退院された方が、すぐにどこかの病院に行くと
か、どこかの施設に入るというのは大変難しい。在宅でいかに安定して受け入れられ
るか。在宅医療と介護の連携が必要であるというふうには、強く感じて いる。
-3-
内野課長:この報告書自体がかなり分厚いものであり、どういうふうに分析していくのか
というのは、それなりに時間も要するのかと思う。例えば施設整備一つをとってみて
も、それが区民のニーズに合致しているのかどうか。あるいは、在宅で生活していく
ためにどういったサービスが必要なのか、そのサービスが今十分足りているのか。あ
るいは、新しいニーズがあるのか。そういうことをこれからきっちり読み切っていか
なくてはいけないなと思っている。
具体的に今申し上げるところではないが、これからの地域福祉計画、高齢者・介護保
険事業計画を策定する中では、文京区としての対応はどうするのかというところをき
っちり打ち出していって、皆様と一緒にご議論をしていきたいと思って いる。
渡邊課長:報告書も非常に分厚くて、一通り目を通したが、現時点で総括的にどうのとい
う状況ではないというふうに思っている。
ただ、介護者、身内で、家族でやっていらっしゃる方々への支援を考えていかなけれ
ばならないところは、この調査である程度見えてきているのかなと思う。ハード、ソ
フトを含めて、今回の計画の中で一定の方向性が出していけるといい。皆さんのご意
見を頂戴して、よりよい計画にできるといいというふうに考えている。そのような印
象を私は持っている。
望月課長:具体的な分析は、まだしていないが、大きな方向性としては、やはり今後介護
予防事業というのは、ますます重要になるというふうに考えている。調査の中でも現
在の介護予防事業に対するいろいろなご意見等も伺っていますので、調査の分析、そ
れから、この委員会の中で皆様のご意見をお聞きする中で、介護予防事業の将来のあ
り方というのを検討させていただきたいというふうに考えて いる。
飯塚委員:ひとり暮らしだとか、うつの人、また独居で認知症だったりして、回答ができ
なかった方、やはり、そういうところに目を向けて重点的に考えていっていただきた
いと思う。
それと、夜間対応型が全然文京区は伸びていないが、調査の回答の中では、どういう
サービスがあったら自宅にいたいかというところで、夜間、緊急時の利用できる介護
サ ー ビ ス と い う と こ ろ が 42% と い う 数 が あ る 。 24年 度 の 改 正 の 中 に も 、 24時 間 巡 回 型
というサービスを取り入れるということがあるが、文京区で本当にこれが回っていく
のかということが、非常に懸案事項じゃないかと私は思って いる。
それから、もう一つ。今問題になっている、お泊りデイについて、文京区はどのよう
に考えて、今後そのところをどのように整備していくのかということも、今年度の中
で皆で考えていただきたいと思っている。
それと、もう一つ、先日も望月委員のほうから、ケアマネジャーが非常に不足してい
ますというお話があった。ケアマネジャーだけではなく、介護従事者も非常に不足し
てきている。講習を受ける人に助成金を出して、ただし3年間はその区で働いてくだ
さいというような条件つきで募集をするという区も先駆けて出てきている。私たち介
護事業所も必死になってヘルパーさん、またケアマネジャーさんを集めている。しか
し、今後増える高齢者に対して本当に私たちだけの力でできるのか。文京区としてど
のようにしていくかということを考えていただきたいと思う。
藤林委員長:この調査以外でも、介護保険とか、会議の進め方全般へのご意見、ご質問で
-4-
も結構であるが、ご意見、ご質問があればお願いしたい。
島田委員:常々の疑問だが、他県の施設にお入りになった方で、文京区に住民票をそのま
ま 残 し て い ら っ し ゃ る 方 が 非 常 に 多 い 。 こ れ は 別 に 何 の 差 し さ わ り も な い こ と な の か。
文京区に住民票は置いていらっしゃるから、敬老金はお払いしている。住居と住民票
というのは、一緒なのが本来じゃないかと思って質問させていただく。
高橋課長:お入りになった施設というのは、特養。
島田委員:有料の老人ホーム。
高橋課長:有料老人ホームですか。一時的に。
島田委員:いえ、もうお帰りにならない。
高橋課長:文京区から住民票を移されたとしても、そういった施設に入られた方は、住所
地特例といって保険者は文京区のままになっている。なぜ移されないのかなというふ
うには考えるが。
島田委員:例えばケアマネさんが切り替えの時期にきちんと説明するとか、そういうふう
にするのが本来ですよというのを言っていただけたらと思う。法律的にどちらでもい
いことだということであれば、それで結構だが。
藤林委員長:住所地特例は、やはり難しいので、周知徹底等も含めて、ケアマネ向けのパ
ンフレットなり、説明会なり、ご検討いただきたい。実態をまず踏まえた上での対応
をご検討いただきたいと思う。
高橋課長:5月に事業者連絡協議会があるので、そこで改めてお話するかどうか検討をさ
せていただく。
阿部委員:飯塚委員の意見とかぶるが、高齢者現況把握調査の訪問回収の状況の中で、郵
送で回答しなかった者に訪問で調査を行ってい るが、結局2,500人ぐらいが訪問も郵送
もされていないという状況がある。高橋課長がおっしゃったように、これからは認知
症と独居高齢者、これは文京区だけではなくて、全国的に問題になってくる。
認知症というのは、なるべく早期に発見して、早期に医療につなげていくこと である
程度予防できるというふうに言われていることですので、そういう人たちをどういう
ふうにつなげていくかということも、何かの方法を考えていかなくてはいけないかな
と思う。
それと、ケアマネの不足というのは、確かに不足しているけれども、本当に自分たち
が こ の 仕 事 を や っ て い て 申 し 訳 け な い が 、 介 護 保 険 10年 た っ て も ケ ア マ ネ と し て 育 っ
ていないケアマネがいる。この恥ずかしい状況というのもあって、ケアマネをたくさ
んつくればいいというものじゃない、ケアマネの質をどういうふうに上げていって、
全体的にレベルアップをしてくかと、これは介護保険が始まったときからの問題だと
私 は ず っ と 思 っ て い る 。 東 京 都 な ど も 研 修 と か を し て い る が 、 ケ ア マ ネ の 質 を 上 げ て、
やはり介護保険事業をきちんと適正に運営できる状況に早くしたいなと。
高橋課長:私も全く同感で、数さえ増やせばいいということでは全くない。ケアマネの質、
どのようにケアプランを作るかが、介護保険制度の本当に的確な運営に直結している
というふうに思っている。
私どもも何もしていないわけではなくて、研修の機会を増やしていくとか、ケアプラ
ン点検を実施している。ケアプラン点検は、数はたくさんこなせないが、主任ケアマ
-5-
ネと区の職員が入っているが、ケアプラン作成時のアセスメント不足に、ケアマネ自
身が気づくようになった。また、区が主催するケアマネを対象とした外部講師による
研修も行っており、質を上げるために努力はしているので、またいろいろご意見をい
ただきたい。
阿部委員:今のケアプラン点検だが、ただ評価されるみたいな、そういう意識につながっ
ているところもある。当然そういうことを踏まえてやっていると思うが、やはり指導
的 に つ な が る と い う よ う な こ と を 全 面 的 に や っ て い た だ き な が ら 進 め て い た だ け る と、
ありがたい。
藤林委員長:今年は、ともかく改定に向けてさまざまな課題が、区のほうに寄せられるこ
とになる。この委員会の場だけでなく、あとから思い出すこともあると思う。事務局
のほうに委員会以外でもお寄せいただいて、必ず委員会の冒頭で、前回のご質問と、
それから委員会以外でご質問が委員から入った場合の回答を、事務局のほうからお願
いして、整理をしてから、その日の議事に入っていくという方法を取っていただきた
い。
高橋課長:すぐ次の会にということでは、できない部分もあるかもしれないが、基本的に
は従来から行っていたご指摘のやり方でと考えている。
藤林委員長:それでは、事務局から、その他の事務連絡お願いしたい。
Ⅳ
その他
高橋課長:第2回目の委員会を6月10日金曜日に行いたい。会場は庁議室で、また改めて
正式に通知をお送りするので、よろしくお願いする。
Ⅴ
閉
会
藤林委員長:それでは、平成23年度第1回文京区地域包括ケア推進委員会をこれで終了 す
る。
-6-