200 4 ( H1 6 ). 7 . 21 ガソリン税など石油諸税の実態について 1.石油諸税の課税実態と消費税の二重課税(T 1.石油諸税の課税実態と消費税の二重課税(T A A X XO O N NT T A A X X )について )について 年間5兆6, 500億円(消費税額7, 500億円含む) に達する。 (1)ガソリン税など石油諸税収入は、年 → 国税収入の約9 %を占めるほど巨額の税収入 関税+ 石油石炭税+ ガソリン税+ 消費税) (2)ガソリンは小売価格の約60%が税金 となっている。( (3)ガソリン税など石油諸税に対しては消費税が二重課税(TAXONTAX)されている 800億円 にものぼる。 → 二重課税(TAXONTAX)は、年間1, (4)消費税導入時( 平成元年) に調整措置がなされなかったのは石油諸税のみ。 【図】石油諸税の実態と使途について(税収等は平成16年度予算) 道路整備財源へ 石油ガス税 LPガス 原油関税 石油石炭税 0 . 1 7 円/ L 2 . 0 4 円/ L 税収:400億円 9 . 8 円/ L ガソリン税 ガソリン 5 3 . 8 円/ L 税収:300億円 税収:31,400億円 (小売価格の約6 0 %が税金) 税収:4,800億円 軽油引取税 軽 油 3 2 . 1 円/ L 税収:11,000億円 (小売価格の約4 0 %が税金) 石炭対策へ ジェット燃料油 石油対策・エネルギー対策へ 航空機燃料税 2 6 . 0 円/ L 税収:1,100億円 消 費 税 5 % ナフサ、灯油、重油など 消費税 7,500億円 石油諸税計 4兆8,900億円 合計 5兆6,500億円 2.石油諸税の使途等問題点 2.石油諸税の使途等問題点 最近は本来の目的から外れ、なし崩し的に使途が拡大されている。 (1)最 →特定財源における受益と負担の関係が曖昧になっている。 (例) ガソリン税などの道路財源の使途拡大 ・有料道路に充当(4公団などに対する出資金、利子補給金など) ・地下鉄インフラ整備、港湾関連などの交通連携整備 ・交通安全、共同溝、沿道環境整備などの道路環境整備 ・直轄高速道路整備 石油諸税の使途は全て特定財源。 ・ ガソリン税・軽油引取税・石油ガス税は、「道路整備財源」へ充当。 ・ 石油石炭税は、「石油対策・エネルギー需給構造高度化対策財源」へ充当。 高率な税が脱税の誘因となり、環境への悪化および市場の混乱を引き起こしている。 (2)高 (例) 灯油・A 重油等の混和などによる軽油引取税の脱税 本体価格への消費税 5,700億円 石油諸税に対する消費税 1,800億円 (TAX ON TAX) 空 港 整 備 財 源 へ
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