新規検査項目 Ara h2 ピーナッツを掲載しました。

NO.2014-14
平成 26年 7月
KSMLINEWS
新規実施項 目のお矢□らせ
謹啓
時下 ます ます ご清祥 の こ ととお 慶 び 申 し上 げます。
平 素 は杏和 総合 医学研 究所 を ご利用 い ただ き誠 にあ りが と うご ざい ます 。
このたび 、下記 検 査項 目の新 規受託 開始 を ご案 内 させ てい ただ きます。
何 卒 ご了承賜 ります よ う、 よろ しくお 願 い 申 し上 げます。
謹白
記
●実施 日
平成 26年 8月
1日
(金 )受 付分 よ り
●新規実施項 目
検査項 目
1903
特異 的 lgE
Ara h 2
ナッツ由来 )
(ピ ー
検体量
血清
03
容器
要数
所 日
項 ロコー ド
保存
実施料
判断料
(安 定性 )
Al
↓
A10
冷蔵
110
2-4
*5
基準値
(単 位)
検査
方法
―
(―
FEIA
)
035未 満
(UAん L)
備考
特異的 lgE
゜
ヒ―ナッツθ
D
陽性者 が
対象 です
*5:免 疫学的検査判断料
◆特異的 lgE Ara h 2(ピ ーナ ッツ 由来 )
特異的 lg:‐ 抗体価│(UA/"L)
4.00以 上
0.35 - 3.99
判│1定
(―
卜
)
l―
(―
判定基準
)
∩∪
―
(―
)
35未 満
*他 の特異 的 lgEの クラ ス 分類 とは異 な るため、 ア レル ゲ ン検査専用 チ ャー ト報告 は
いた しませ んので ご了承 くだ さ い。
五釧 Z杏 和総合医学研究所
イ ン フォ メー シ ョン
0798-40-0685
● 特異的lgE Ara h 2 (ピ ーナッツ由来)
ピーすッツ (落 花生)は 、「特定原材料」として食品への表示が義務付けられている食物アレルゲ
ンの 1つ です。また、アナフィラキシーシヨックを含む多臓器にわたる重篤な症J犬 が多いアレルゲン
として知られ、小児の乳製品・ 卵・大豆アレルギーのケースとは異なり、経年的な耐性が得られにく
いといわれています。
*の
Ara h 2は ピーナッツのアレルゲンコンポーネント うちの1つ で、臨床症状発現との強い関連
性が報告されており、本検査は、粗抽出アレルゲンであるピーすッツ特異的lgE検査 陽性憲者におけ
るアレルギー診断補助に有用です。従来の診断フローに加えることで、ピーすッツアレルギーの疑い
性があると期待されています。
旨
のある患者およびその家族OQOL向 上に役立つ可台
iク 質。
*ア レルゲンコンポーネント:ア レルギー原因食品から抽出されるタンパク質の中の単一のタンノ
f423ハ ra Ⅲ 2は t臨 床的特異度に優れており、
fllピ ■テ ジッと組み合わせることでピーナッ
血中特異 的
lgE検 査
食物経 □
負荷試験
ツア レル│ギ■診断の精度を向上 します 。
ッ ツ は、 臨 床 的 な 感 度 は 十 分 で あ る
も の の 、 甍 床 的 特 異 度 は十 分 で な しヽと 指 摘 さ ね
て います 。
食物 ア レルギ ー の確定 診 断 で は、食 物経 □負荷
試 験 が も っとも信 頼性 が高 い とされて いま す
が、f423 Ara h 2を 加 え る こ と に よ り、危 険
を伴 う食物 経 □負 荷試験 の実 施 を減 少 さ せる こ
とが可能 とな りま す
。
ピー ナ ッ ツ は 、 食 物 経 □負 荷 試 験 で の確 定 診 断
が 難 しい 原 因 食 物 の 一 つ で す 。
ま た 、 重 篤 な 症 状 を 誘 発 す る ア レル ゲ ン で あ る
こ と か ら、 明 ら か な 既 往 歴 が あ る 症 例 に 対 す る
実 施 は推 奨 さ れ て い ま せ ん 。
f13ピ ニ ナ ッツ 陽 性 か つ f423 Ara h 2の 値 が
4.OUA/mL以 上 で あれ ば ピー ナ ッツア レル ギ ー
であ る可 能性 は極 めて高 い と言 え ます 。
診断 ・ 指 導
f13ピ ー ナ
f13ピ ーナ ッツ とf423 Ara h 2を 組み合 わせ
ることで、よ り精度の高 い診断が可百じとな り、
思者きんやその家族の OOL向 上に集がります。
Fal診 よ り明 らか な既 往歴 が あ り、 f13ピ ー ナ ッツが
陽性 で あれ ば、診 断 は確 定 し除去 指導 を行 しヽます。
現状 の 問題点 と して は、明 らか な既 往 歴 が不 明 なま
ま、 f13ピ ー ナ ッツが陽 1生 だ けの理 由で 除去 指導 が
る 例 が少 な くな い こ とで す。 そ の た め 、
行 わ れ て しヽ
ピー ナ ッツの 除 去 指 導 を さ rlた 患 者 さ ん や 家 族 │よ 、
微 量 の ピー ナ ッツ混 入 に伝 え た食 生 活 を 送 る な ど
QOL低 下 に業 が る可能 4生 が あ ります 。
診 断 に際 して は、摂 取 時 の誘 発 症 状 や血液 検 査 結 果 も併 せ て 、総 合 的 に判 断 す る必 要 が ある と考 え られ ま す 。
ピー ナ ッツア レルギー判定 フ ローの 目安 *)
単位
:UA/mL
=
実 際 の 診 断 に は 血 液 検 査 の 結 果 だ け で はな く、 詳 細 な 問 診 を実 施 し総 合 的 に評 価 しま す 。
※ ピ ー ナ ッ ツ ア レル ギ ー で も f423 Ara h 2陰 :生 と な る 場 合 が あ りま す 。
患 者 さ ん の 状 況 に 応 じて 経 □ 負 荷 試 験 を 考 慮 しま す 。
*)フ
アデ ィ ア 社 内 デ ー タよ り
▼参考文献
奥田
海老沢
勲 ,他 :医 学検査 46(10)11525∼ 1530,1997.(検 査方法参考文献 )
元宏,他 :日 本小児 ア レル ギー学会誌 27(4):621∼ 628,2013