(別記) (公表様式1) 新潟県福祉サービス第三者評価結果公表基準 ① 第三者評価機関名 公益社団法人新潟県介護福祉士会 ② 事業者情報 名称:社会福祉法人 松代福祉会 特別養護老人ホーム ほくほくの里 代表者氏名:施設長 佐藤 徹夫 種別:特別養護老人ホーム 定員:60名(利用人数) 所在地:〒942-1527 新潟県十日町市太平664番地4 連絡先電話番号: 025 ― 597 ― 2020 ホームページアドレス ③ FAX番号: 025 ― 597 ― 2041 http://www. 総評 ◆ 特に評価の高い点 ① 人事考課の整備と資格取得への支援 法人では人事考課規程を定め、等級且つ職種別シートを用いて定期的に人事考課を 実施している。シートには、職員個々の目標が掲げられ、目標達成に向けて意欲を高 めて仕事に取り組むことができるよう、理解と周知を図っている。 人事考課は、「成績」「能力」「情意」の3点から行われ、公正に評価できるよう、定 義と判断基準が具体的に示されている。また、考課者研修を月1回実施し、適正な考 課運営に努めていると共に、外部委託による人事考課制度運用の指導も受けており、 より透明性・客観性の確保が図られるよう取り組んでいる。 人事考課制度によって、職員が目的意識を持ち努力していくことは組織の活性化に 繋がり、ケアの質を高めていくこととなる。今後も職員へのフィードバックの方法な どを検討しながら、より効果的に運用していくことを期待したい。 また、職員の意欲を高める取り組みとして、人事考課制度のほかに、資格取得への 支援を行うことを経営計画の中に明示している。職員から、資格取得に関する申出書 を提出してもらい、積極的に資格取得を推奨している。更に資格取得後は、正職員に 登用するなど、人材の確保・育成に組織全体で取り組んでいる。 今後も継続していくと共に、より一層実情に即した制度の充実を図り実施していく ことに期待したい。 ② 災害時における利用者の安全・安心を確保する取り組みと地域との連携 サービスを実施していくうえで、利用者の生命を護り、安全な生活を保障すること は、施設にとって欠かすことのできない重要な役割と言える。利用者の安全・安心を 確保するためには、多様な災害を想定して、組織的に対策を講じる必要がある。 施設では、災害防護規程・消防計画の他に災害時行動マニュアルが整備され、全職 員へ周知する取り組みが行われている。そのマニュアルに沿って、定期的に防災訓練 が実施され、訓練には地域住民の参加も得られている。 また災害時には、地域の消防団や十日町市との相互協力が得られるよう、協定書を 取り交わし、連携を図る仕組みが構築されている。過去の大地震の教訓を活かし、避 難用名簿を作成して活用することや備蓄品の在庫管理表を常に点検・見直しをするこ となどきめ細かく対応がなされている。 今後も利用者・家族のみならず地域の罹災者を受け入れることも想定し、さらに連 携強化を図っていくことを期待したい。 ③ 利用者の意向に沿ったケアプランの策定と実施に向けた取り組み 利用者個々のケアプラン策定に当たっては、責任者が明確に位置づけられている。 責任者である介護支援専門員を中心に、部門横断による関係職員の合議の上で、ケ アプランが策定されている。 アセスメント結果を基に、利用者・家族の意向を聴き取り、ケアプランに反映され る仕組みとなっている。利用者の状態やニーズが変わった場合でも速やかに対応でき るよう、多職種間や関係機関との情報提供、連携がなされ、個々の利用者の状態に合 ったケアの提供が可能となっている。 また、日々ケアプランの実施に当たっている介護現場からの声は、随時取り上げら れ、その都度ミニカンファレンスを開催し検討する仕組みとなっている。更に定期的 な見直しの他、必要に応じて柔軟に計画の変更が行われ、個別ケアが提供されている。 今後もさらに情報の共有を図りながら、多職種協働でPDCAサイクルが継続的に 実施されることを期待したい。 ◆ 改善を求められる点 ① 理念・基本方針に沿った中・長期計画の策定と職員・利用者等への周知に向けて 法人では、経営計画において、利用者本位・サービスの質の向上を目指す姿勢を明 文化し、地域を支え、信頼される施設作りに向けて取り組んでいる。 年度当初に全職員に向けて、理事長より説明の機会を設けたり、人事考課の際に 目標設定シートに記載するなど、周知に向けた工夫がなされている。組織として目指 すべき方向を明確に示すことによって、職員は自らの仕事に対する意識を高め、誇り を持って利用者と向き合うことができる。 理念・基本方針は職員の行動規範となるべきものであり、具体的に明文化する必要 がある。現在は、基本理念と経営方針等が同一項目に記載されており、法人としても よりわかりやすく理念を掲げていく必要があると考え、検討中である。 また、現在、中・長期計画が策定されておらず、今回、第三者評価受審に当たって 見直しを行い、5年間の計画策定に着手したところである。理念や基本方針の実現に 向けた目標を明確にし、職員参画の下で課題や問題点など明らかにした上で、中・長 期計画の策定に取り組むことに期待したい。 ② 快適な生活空間作りと環境整備への取り組み 施設では、利用者に対して、よりきめ細かいサービスが提供できるよう、集団から グループケアへの取り組みを行っている。 60名の利用者を3つのグループに分け、一人ひとりに応じた過ごし方や活動への 参加ができるよう、配慮されている。居室にはカーテンが取り付けられ、プライバシ ーの保護を図っている。また、自宅で使っていた馴染みの家具などを持ち込むことが でき、生活環境への配慮がなされている。しかしながら、施設という特性からか物や 装飾品などが少なく、生活観が乏しい印象は否めない。利用者の心身の状況に配慮し ながら、その人らしい暮らし方ができるよう、環境を整えていく必要がある。加えて、 居室は利用者一人ひとりのプライベート空間であるという認識を持ち、離床後のベッ ドを整える、カーテンをきちんと引くなど全職員が意識して取り組んでいく必要があ る。 浴室でのタオル類、排泄用品、利用者の衣類などに関しても、きちんと整備するこ とによって、利用者にとっては心地よく入浴でき、職員にとっても働きやすい環境と なると考える。 利用者にとっては、「住まい」であり、「暮らしの場」であることを常に意識して環 境整備に取り組み、生活の質を高めていくことを期待したい。 ③ 利用者の意見を積極的に取り入れる仕組み作りと質の高いケアの提供に向けて 家族会が組織され、会合の中で意見、要望を聞く機会を設けている。また、施設内 には、意見箱が設置され、家族のみならず、利用者本人、ボランティアなど誰でも投 函できる仕組みとなっている。 しかしながら、実際にはなかなか意見が挙がってこない現状があり、意見や要望を 「待つ」だけではなく積極的に聞くための仕組みづくりが望まれる。 具体的には、相談窓口やプライバシーに配慮した相談スペースの確保、また定期的 に満足度調査など実施していくことも必要である。 利用者が施設での生活を送る上で、どんなことを考え、望んでいるのかを知ること は、サービスを提供していく上で欠かせないことである。食事や入浴、睡眠時間、職 員の接遇に対してなどきめ細かく意見を聞き取り、利用者の視点に立った業務改善に 取り組んでいくことを期待したい。 ④ 第三者評価結果に対する事業者のコメント (H 26. 3.7) 「特養ほくほくの里」は地域の高齢福祉の拠点として15年目を迎えました。周囲を山々 に囲まれ、四季の移ろいが視覚を通してはっきりと感じることができる自然がいっぱいの ゆったりした環境の中で日々を過ごしています。 今回、県介護福祉士会様から事業評価を受けた理由として、外部からの刺激が比較的少 ない社会環境の中で、ややもすると私たちが提供しているサービスが独り善がりとなって いないかとの心配があり、私たちの日頃の業務に対して専門的な視野から評価をいただき、 基本から見直すための機会が必要と考えました。 評価の結果は、学校の通知表で例えればすべての項目で「オール3」、それも「2」に 近い状況であったと内部分析をしています。ただ、利用者調査が70%の高い回収率の中 で、利用者様とご家族様からは、私たちのサービスに関して温かい評価をいただいている ことが、職員全員にこの上ない自信となりました。 職員の優しさと笑顔が利用者様に伝わり、これからも地域の皆様に信頼される法人であ り続けるために、できるところから一つ一つ改善しながら、より質の高いサービスの提供 に心掛けていきたいと思います。 (H . . ) (H . . ) ⑤ 評価細目の第三者評価結果(別添:公表様式2のとおり) (公表様式2) 評 価 細 目 の 第 三 者 評 価 結 果 【 高齢者施設(事業所)版 】 特別養護老人ホーム ほくほくの里 評価対象Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織 Ⅰ-1 理念・基本方針 Ⅰ-1-(1) 理念、基本方針が確立されている。 評 価 細 目 Ⅰ-1-(1)-① 法人や施設(事業所)の理念が明文化されて いる。 Ⅰ-1-(1)-② 法人や施設(事業所)の運営理念に基づく基 本方針が明文化されている。 評価結果 コメント b 法人内経営計画にて、利用者主体・サービスの質の向上を目指す姿勢が 明文化されている。しかし、基本理念・経営方針等が全て同一項目に明記 されており、今後は法人の目指す方向性がより簡潔明瞭に提示され、且つ 広報誌等を活用した内外両面への周知に期待したい。 b 理念と同様に経営方針として法人内経営計画に明記されている。単年度 の経営方針として策定し、職員に求めるサービス提供の方向性が明文化 されている。今後は、中・長期的視点で事業所が目指す方向性を基本方 針として策定し、且つより具体的に単年度方針へ反映されるよう期待した い。 Ⅰ-1-(2) 理念や基本方針が周知されている。 評 価 細 目 Ⅰ-1-(2)-① 理念や基本方針が職員に周知されている。 Ⅰ-1-(2)-② 理念や基本方針が利用者等に周知されてい る。 評価結果 コメント b 人事考課時の面接や研修委員会を通した代表職員への周知等、多様な 方法での周知に向けた工夫がなされている。しかし、職員の理解状況の把 握や会議研修への欠席者への周知等の取り組みがなされておらず、全体 的な周知には至っていない。理解しているだろうという周知方法ではなく、 今後は繰り返し説明を実施する等の継続した理解に向けた方策の実施が 期待される。 b 年1回の家族会総会による行事計画の配布説明や、近隣への広報紙回 覧等がなされている。しかし、事業所運営の根底である理念や基本方針の 周知や告知がなされていない現状である。今後は、事業所を理解し共に参 画して頂くという観点から、利用者等へ安心及び信頼関係の構築も含めた 周知の実施が期待される。 Ⅰ-2 事業計画の策定 Ⅰ-2-(1) 中・長期的なビジョンと計画が明確にされている。 評 価 細 目 Ⅰ-2-(1)-① 中・長期計画が策定されている。 Ⅰ-2-(1)-② 中・長期計画を踏まえた事業計画が策定さ れている。 評価結果 コメント c 現状は中・長期計画が策定されておらず、今回の第三者評価受審を含め 5年間の計画策定に着手した段階である。長期的視点での事業展開及び 方向性の明示が安定した経営及び職員像の構築に繋がるため、今後の 策定に期待したい。 c 中・長期計画が現状として策定されておらず、単年度ごとの評価を継続し た事業計画策定となっている。今後の長期的視点を計画化し、単年度にお いてどう達成していくか、評価分析の実施により法人組織全体でどのよう に取り組まれていくか、着手された5年計画の進捗と併せた取り組みに期 待したい。 Ⅰ-2-(2) 事業計画が適切に策定されている。 評 価 細 目 Ⅰ-2-(2)-① 事業計画の策定が組織的に行われている。 評価結果 コメント b 各部署における活動計画及び各委員会別の研修計画等が策定され、計 画事項実施後の反省を次期計画に反映させている。今後は、各ユニット単 位での目標策定や実施状況を定期的に評価し、且つ実情に応じた計画見 直しを実施することで、職員参画で組織的に事業運営がなされていくことを 期待したい。 Ⅰ-2-(2)-② 事業計画が職員に周知されている。 Ⅰ-2-(2)-③ 事業計画が利用者等に周知されている。 b 主任会議にて周知し、各グループ単位で説明し周知を図っている。今後は 全職員へ繰り返し説明を実施し、事業所が向かう方向性の周知徹底及び 計画実施状況を評価することで、計画性及び目標を持った事業所運営に、 職員が参画出来る取り組みを期待したい。 b 玄関への掲示及び家族会での資料配布や口頭説明がなされている。しか し、分かりやすい資料提示や掲示物の工夫等がなされておらず、利用者 等への理解へ向けた取り組みが今後の課題である。家族会総会を有効に 活用した、事業所運営の透明化や一体運営の取り組みに期待したい。 Ⅰ-3 管理者の責任とリーダーシップ Ⅰ-3-(1) 管理者の責任が明確にされている。 評 価 細 目 Ⅰ-3-(1)-① 管理者自らの役割と責任を職員に対して表 明している。 Ⅰ-3-(1)-② 遵守すべき法令等を正しく理解するための 取組を行っている。 評価結果 コメント b 施設長が求める事業所運営及び職員像が広報誌に明記されている。施設 長着任後1年を経過し、現状分析を経て今後は職員研修等により深く踏み 込んだ参画を行うことが課題であると自ら認識しており、今後の取り組みに 期待したい。 b 新聞記事や老施協からの情報提供を有効活用し、タイムリーに時事問題 を職員へ周知している。法令遵守マニュアルを現在作成中であり、多様な 法制度変革や理解すべき根拠法令を職員へ周知されると共に、法制度の 理解は職員を守ることに繋がることも視野に入れた周知徹底と理解への 取り組みを期待したい。 Ⅰ-3-(2) 管理者のリーダーシップが発揮されている。 評 価 細 目 Ⅰ-3-(2)-① 質の向上に意欲を持ちその取組に指導力を 発揮している。 Ⅰ-3-(2)-② 経営や業務の効率化と改善に向けた取組に 指導力を発揮している。 評価結果 コメント b 主任・係長を通した業務改善事項の検討がなされ、内容に応じて施設長が 参画している。本年度の第三者評価受審をスタートに、次年度以降は併設 事業所も第三者評価受審を計画する等、これからの構想を具現化してい る段階である。現状分析に積極的に参画し、組織全体で更なる質の向上 が目指されることを期待したい。 b 運営会議での月次収支分析や決裁時の時間外及び休暇取得の現状把握 を行っている。今回の第三者評価受審をスタートに、職員参画での現状分 析による日常的な課題分析検討がなされ、組織的に施設長参画で事業所 運営がなされていくことを期待したい。 評価対象Ⅱ 組織の運営管理 Ⅱ-1 経営状況の把握 Ⅱ-1-(1) 経営環境の変化等に適切に対応している。 評 価 細 目 Ⅱ-1-(1)-① 事業経営をとりまく環境が的確に把握されて いる。 Ⅱ-1-(1)-② 経営状況を分析して改善すべき課題を発見 する取組を行っている。 Ⅱ-1-(1)-③ 外部監査が実施されている。 評価結果 コメント b 協力医療機関が地域中核医療機関であり、会議を通した関係機関との情 報共有や情報収集を行っている。人口動態や豪雪地における季節的な利 用ニーズ等、地域の現状が把握しやすい環境となっている。今後は、把握 した情報が中・長期計画及び事業計画に反映され、地域ニーズに計画的 に対応されることを期待したい。 b 法人内部会計監査を年2回実施し、且つ月次収支状況及び利用状況が運 営会議で報告検討されている。今後は分析結果を計画的に維持改善に発 展させるよう、各種計画に明記されると共に、実情に基づく評価検討時期 を定め、効率的且つ効果的に実施されることを期待したい。 c 法人内部会計監査が年2回実施され、監査委員による収支状況の分析が なされている。しかし、本項目では外部による監査指導等を求めており、評 価結果はC評価とした。法人全体として次年度以降に外部監査を実施する 方向性で計画中であることから、今後の取り組みに期待したい。 Ⅱ-2 人材の確保・養成 Ⅱ-2-(1) 人事管理の体制が整備されている。 評 価 細 目 評価結果 コメント Ⅱ-2-(1)-① 必要な人材に関する具体的なプランが確立 している。 b 本年度経営計画に明記され、専門職の育成として資格取得及び研修参加 の推奨を実施している。今後は、有資格者をどのように配置し、どのような 計画で人材育成・人事管理を実施していくのか、方針を決定し計画的且つ 効果的に運用されていくことを期待したい。 a 人事考課制度を実施し、等級別且つ職種別シートを用いて定期的に考課 を実施している。考課者研修も月1回実施され、適正な考課運営に努めて いると共に、外部委託による人事考課制度運用の指導を受けており、今後 の継続した実施及びより一層の実情に即した効果的な制度実施に期待し たい。 Ⅱ-2-(1)-② 人事考課が客観的な基準に基づいて行わ れている。 Ⅱ-2-(2) 職員の就業状況に配慮がなされている。 評 価 細 目 Ⅱ-2-(2)-① 職員の就業状況や意向を把握し必要があれ ば改善する仕組みが構築されている。 Ⅱ-2-(2)-② 職員の福利厚生や健康の維持に積極的に 取り組んでいる。 評価結果 コメント b 産業医及び保健所と連携した相談体制、研修委員を通したメンタルヘルス 研修の実施等、職員相互の相談環境及び意向把握の環境整備に努めて いる。今後は、働きやすい職場環境の構築に視点を当て、現状把握及び 分析を職員参画で形成した組織で実施され、より一層の環境改善に向け た取り組みがなされることを期待したい。 b 安全衛生パトロールを毎月10日に実施し、事業所全体の環境改善事項 の把握に努めている。全職員が毎日出勤時に健康状態の自己申告を行っ ており、体調不良の把握も行われている。今後は、親睦会以外での福利厚 生制度の活用等、どのような福利厚生が必要なのか検討されると共に、介 護技術の進歩に対応する取り組み等が総合的に実施され、職員の心身の 健康について工夫検討されることを期待したい。 Ⅱ-2-(3) 職員の質の向上に向けた体制が確立されている。 評 価 細 目 評価結果 コメント b 本年度経営計画に、専門職育成としての資格取得及び研修参加の推奨を 明記している。今後は、計画的な資格取得や求める技術をより詳細に設定 し、中・長期的視点での人材育成及び職員の資質向上支援がなされること を期待したい。 Ⅱ-2-(3)-② 個別の職員に対して組織としての教育・研修 計画が策定され計画に基づいて具体的な取 組が行われている。 b 研修委員による職員個々の外部研修参加計画が策定され、研修受講者 は伝達講習及びレポート提出で情報共有を実施している。今後は、多種多 様な研修参加を導入し、前年度同様の研修を年数別に設定する以外に、 職員個々の能力に応じた研修参加やタイムリーな外部研修への参加を行 い、幅広い知識と技術の習得に努められることを期待したい。 Ⅱ-2-(3)-③ 定期的に個別の教育・研修計画の評価・見 直しを行っている。 b 研修受講者はレポートを提出し、且つ伝達研修も実施されている。今後は 研修受講成果を人事考課制度と連動させ、次期計画策定に反映されると 共に、計画的且つ継続的な職員教育が実施されていくことを期待したい。 Ⅱ-2-(3)-① 職員の教育・研修に関する基本姿勢が明示 されている。 Ⅱ-2-(4) 実習生の受入れと育成が適切に行われている。 評 価 細 目 Ⅱ-2-(4)-① 実習生の受入れと育成について基本的な姿 勢を明確にした体制を整備し、積極的な取 組をしている。 評価結果 コメント b 実習生は依頼に対し全て受入を行う方針であり、受入時はオリエンテー ションを通して詳細にカリキュラムや留意事項が説明されているが、初任 者研修や高校生の福祉体験実習が主となっている。今後は、介護福祉士 等多様な資格取得希望者への対応がなされるよう、マニュアルの整備や 実習指導者の配置等が行われることを期待したい。 Ⅱ-3 利用者の安全・安心の確保 Ⅱ-3-(1) 利用者の安全・安心を確保するための取組が行われている。 評 価 細 目 Ⅱ-3-(1)-① 緊急時(事故、感染症の発生時など)におけ る利用者の安全・安心を確保するための体 制が整備されている。 Ⅱ-3-(1)-② 災害時に対する利用者の安全・安心の確保 のための取組を行っている。 Ⅱ-3-(1)-③ 利用者の安全・安心を確保するためにリスク を把握し対策を実行している。 Ⅱ-3-(1)-④ 緊急時(事故、感染症の発生時など)に、迅 速な対応ができる仕組みがある。 評価結果 コメント b 各種マニュアル及び対応手順(フローチャート)が明文化され、事故防止委 員会を中心に集計し、対応策の分析も行われている。今後は、整備された マニュアルを通した研修や事故発生後の現場検証等、対応手順の理解徹 底の促進や再発防止策が効果的に実施される仕組み作りを期待したい。 a 多種の災害を想定したマニュアル整備や地域と連携した防災訓練の実 施、十日町市との相互協力や地域消防団との連携も図られており、過去 の大地震の経験を活かした平素の対応が図られている。備蓄品も整備さ れ、発電機等の整備も行われており、今後も継続した取り組みがなされる ことを期待したい。 b 安全衛生パトロールを毎月10日に実施し、事故・ヒヤリハット報告書は毎 月の統計で発生事由を分析する等、リスク管理に向けた取り組みが工夫 されている。今後は現場検証等を職員参画で実施し、より実践的なリスク 回避及び事例の共有により、安全な環境整備が促進されると共に、継続し た対応策の実施評価に基づく効果的な対策実施がなされることを期待した い。 b 各種マニュアル及び対応手順(フローチャート)が明文化され、必要に応じ た改定がなされている。今後はマニュアル活用に向けた職員研修の実施 や、最悪の事態を想定した専門家との連携等による総合的且つ継続的な 対応策の実施が期待される。 Ⅱ-4 地域との交流と連携 Ⅱ-4-(1) 地域との関係が適切に確保されている。 評 価 細 目 Ⅱ-4-(1)-① 利用者と地域とのかかわりを大切にしてい る。 Ⅱ-4-(1)-② 施設(事業所)が有する機能を地域に還元し ている。 Ⅱ-4-(1)-③ ボランティア受入れに対する基本姿勢を明 確にし体制を確立している。 評価結果 コメント b 経営計画に地域連携を重点事項として掲げ、広報誌の回覧や各種イベン ト案内等が随時実施されている。今後は開かれた事業所・地域に根差した 事業所として、利用者外出時のボランティア活用や積極的な地域行事へ の参加、更には地域交流イベントの開催等、互いに行き来出来る仕組み 作りの着手検討に期待したい。 b 広報誌は地域へ回覧され、法人内事業所での介護教室の開催等を通した 介護相談等も実施している。いつでも相談対応に応じる姿勢でおり、防災 訓練等における連携も図られているが、広報誌の定期発行が休止し情報 発信が中断する等、事業所が待ちの姿勢である現状が今後の改善策とし て取り入れられ、積極的に地域へ働きかける取り組みを期待したい。 b ボランティア受入時にオリエンテーションによる留意事項の説明がなされ、 日誌整備による活動内容の把握にも努めている。ボランティア団体の総会 への参加や行事開催時のボランティア受入等、日常的な受入が実施され ている。今後は、利用者対応にあたる上での留意点や事業所としての受 入方針を明文化し、マンパワーが組織として体制整備し受入がなされるこ とを期待したい。 Ⅱ-4-(2) 関係機関との連携が確保されている。 評 価 細 目 Ⅱ-4-(2)-① 必要な社会資源を明確にしている。 Ⅱ-4-(2)-② 関係機関等との連携が適切に行われてい る。 評価結果 コメント c 社会資源等の情報収集や情報提供はなされていない現状である。利用者 が地域を有効に活用し、趣味の外出や生活支援対応が継続して受けられ るよう、各種社会資源の情報提供を実施し、担当職員も理解しスムーズに 活用出来る仕組み作りがなされることを期待したい。 b 協力医療機関が地域中核医療機関であり、病院主催の会議を通した連携 が行われている。地域包括との日常的連携も行われ、成年後見制度等も 必要に応じた活用支援がなされている。今後は事業所が計画した連携策 の構築により、情報を待つ姿勢から連携に向けた発信をい、利用者対応 が多様な連携対応でなされていくことを期待したい。 Ⅱ-4-(3) 地域の福祉向上のための取組を行っている。 評 価 細 目 Ⅱ-4-(3)-① 地域の福祉ニーズを把握している。 Ⅱ-4-(3)-② 地域の福祉ニーズに基づく事業・活動が行 われている。 評価結果 コメント b 関係機関の会議へ出席し、地域ニーズの把握を行うと共に、家族会を通し たサービス提供の現状把握に努めている。今後は、利用者満足度調査等 による自己のサービス提供を通したニーズの把握や地域に向けた事業所 独自の相談会開催等、より積極的にニーズの把握に努められることを期 待したい。 c 障害者支援事業展開の構想等があるが、中・長期計画に基づく計画構想 の具現化、実施に向けたニーズの発掘には至っていない現状である。現 在着手している5年計画をベースに、沢山のニーズをどのように把握しど のように具現化されるか、今後の取り組みが期待される。 評価対象Ⅲ 適切な福祉サービスの実施 Ⅲ-1 利用者本位の福祉サービス Ⅲ-1-(1) 利用者を尊重する姿勢が明示されている。 評 価 細 目 Ⅲ-1-(1)-① 利用者を尊重したサービス提供について共 通の理解をもつための取組を行っている。 Ⅲ-1-(1)-② 利用者のプライバシー保護に関する規程・マ ニュアル等を整備している。 評価結果 コメント b 「主役は誰なのか」を常に問いかけながら、利用者本位の経営に努めてい くことを基本理念として掲げている。年度当初には人権の尊重に関して、理 事長より全職員に向けて話をする機会を設けている。毎月1回事故防止委 員会で不適切なケアに繋がる事例について検討し、職員への周知を図っ ている。今後は、検討した結果をマニュアル等の見直しに活用し、標準的 な実施方法への反映に繋げていくことに期待したい。 b 各種マニュアルには、プライバシー保護の視点が明記されている。設備の 面では、トイレのカーテンをアコーディオンカーテンに変えたり、浴室にカー テンを設置したりなど、プライバシーに配慮した取り組みを行っているとこ ろである。マニュアルは、パソコンの中に入っており、職員がいつでも見る ことができるようになっている。今後は、マニュアルが効果的に活用されて いるか検証していく仕組みを作るなど、職員の意識を高めていく取り組み に期待したい。 Ⅲ-1-(2) 利用者満足の向上に努めている。 評 価 細 目 Ⅲ-1-(2)-① 利用者満足の向上を意図した仕組みを整備 し、取組を行っている。 評価結果 コメント b 年2回開催される家族会の中で、意見、要望を聞く機会が設けられてい る。面会時等の声かけや、利用者に対しては担当職員が日常業務の中 で、意見を聞く努力がなされている。今後は、定期的なアンケートを実施す るなど、より一層利用者ニーズの把握に努め、意向に沿ったサービスを提 供していくことに期待したい。 Ⅲ-1-(3) 利用者が意見等を述べやすい体制が確保されている。 評 価 細 目 Ⅲ-1-(3)-① 利用者が相談や意見を述べやすい環境を 整備している。 Ⅲ-1-(3)-② 苦情解決の仕組みが確立され十分に周知・ 機能している。 Ⅲ-1-(3)-③ 利用者からの意見等に対して迅速に対応し ている。 評価結果 コメント b 意見箱を設置したり、日常的な関わりの中で、利用者の声を聞く機会を設 けている。しかしながら、実際にはなかなか意見が上がってこない現状も ある。今後は、複数の相談方法や相談相手を用意したり、相談窓口を明確 にするなど、利用者・家族にわかりやすく提示していく必要がある。また、 相談しやすく、プライバシーが守られるスペースを確保するなど、環境整備 にも取り組んでいくことに期待したい。 b 苦情解決の体制は整備されており、仕組みについてもわかりやすく説明し た文書を玄関に掲示している。入所契約時や家族会の際にも苦情解決の 仕組みについて、丁寧に説明がなされている。苦情については事故防止 委員会の中で検討される仕組みとなっている。今後は、検討された結果に ついて、どのように利用者・家族・職員に周知し、改善に向けた取り組みを 行っていくのか、より具体的に検証していく仕組みを構築することに期待し たい。 b 利用者・家族の意見については、日常業務の中、あるいは面会時など気 軽に話をしてもらうよう働きかけている。相談を受けた職員は、相談員や介 護支援専門員に繋げる事となっている。今後は、受付から報告の手順、対 応策の検討等についてマニュアルを整備していく必要がある。担当者が不 在の時でも、確実に意見を取り上げ迅速に対応していく仕組みの構築に期 待したい。 Ⅲ-2 福祉サービスの質の確保 Ⅲ-2-(1) 質の向上に向けた取組が組織的に行われている。 評 価 細 目 評価結果 コメント Ⅲ-2-(1)-① 福祉サービス内容について定期的に評価を 行う体制を整備している。 c サービスの質の向上に向けて、今回、第三者評価を受審することとなっ た。自己評価や利用者アンケート等も含め、総合的な評価結果を踏まえ、 さらなる改善に向けたスタートと捉えている。今後も継続して取り組んでい くことに期待したい。 Ⅲ-2-(1)-② 評価結果に基づき組織として取り組むべき 課題を明確にし、改善策・改善実施計画を立 て実施している。 c 今回、第三者評価の受審を機に評価結果の分析を行い、自らの施設の課 題について、職員全員で取り組んでいくことに期待したい。 Ⅲ-2-(2) 提供する福祉サービスの標準的な実施方法が確立している。 評 価 細 目 Ⅲ-2-(2)-① 提供する福祉サービスについて標準的な実 施方法が文書化され福祉サービスが提供さ れている。 Ⅲ-2-(2)-② 標準的な実施方法について見直しをする仕 組みが確立している。 評価結果 コメント b 介護業務マニュアルの中に、サービス種類ごとに留意点やプライバシー保 護の姿勢が明記されている。介護業務マニュアルは、現場の職員によって 作成され新人研修で活用されている。今後は、新人だけでなく、全ての職 員へのより一層の周知を図ると共に、確実に実施されているか確認するシ ステムを構築する取り組みに期待したい。 b 研修委員会が中心となって、必要に応じて見直しを行っている。見直しの 際には各部署から意見を聞くこととなっている。しかしながら見直しに関す る時期や方法についての規程はなく、現状を検証する仕組みを構築してい く必要がある。より実態に即したマニュアルとなるよう、定期的に見直しを 行っていくと共に利用者・職員の意見を反映していく取り組みに期待した い。 Ⅲ-2-(3) 福祉サービス実施の記録が適切に行われている。 評 価 細 目 評価結果 Ⅲ-2-(3)-① 利用者に関する福祉サービス実施状況の記 録が適切に行われている。 Ⅲ-2-(3)-② 利用者に関する記録の管理体制が確立して いる。 Ⅲ-2-(3)-③ 利用者の状況等に関する情報を職員間で共 有化している。 コメント b 記録の仕方についてはマニュアルがあり、新人職員にはマニュアルに沿っ て、プリセプターが指導している。日々の記録は、時間によって色を変える など、わかりやすく読み取るための工夫がなされている。今後は福祉サー ビス実施計画に沿って、具体的に記録していくことで評価・見直しに繋げて いく事が望まれる。各職種の、専門職としての視点から記録がなされ、利 用者の状態把握に生かされることに期待したい。 b 文書取り扱い規程の中に、保管・保存・廃棄に関する規程が定められてい る。職員研修については、「我々の遵守すべき行動規範」の中に個人情報 の取り扱いについて記載されており、年1回全職員に向けて説明がなされ ている。今後はさらに記録管理の責任者を明確にした上で、個人情報の保 護と情報開示の観点から職員への教育・研修を行い、周知を図る取り組 みに期待したい。 b 会議報告等は、各部署で回覧し、全職員が確認し押印することとなってい る。ケアカンファレンスは定期的に開催され、部門横断での取り組みによ り、情報共有を図る仕組みとなっている。施設内の情報はパソコンを通じて 共有する仕組みとなっているが、職員が「見る」ということを前提としている ため、今後は全職員への周知状況を確認する仕組みを構築していくことが 望まれる。 Ⅲ-3 福祉サービスの開始・継続 Ⅲ-3-(1) 福祉サービス提供の開始が適切に行われている。 評 価 細 目 Ⅲ-3-(1)-① 利用希望者に対して福祉サービスの選択に 必要な情報を提供している。 Ⅲ-3-(1)-② 福祉サービスの開始にあたり利用者等に説 明し同意を得ている。 評価結果 コメント b パンフレット・広報誌はわかりやすい内容になっており、松代支所や地域包 括支援センターに置いている。電話での問い合わせや見学についても随 時対応可能となっている。現在ホームページを作成中であり来年には公開 予定である。今後広く情報を発信していくことを期待したい。 b わかりやすく作成された契約書・重要事項説明書を基に相談員が、利用 者・家族と面接し、説明と同意の上で契約を交わしている。今後は同意を 得るまでの過程を記録に残したり、説明もれのないよう、チェックリストを作 成し、活用するなどの工夫が望まれる。 Ⅲ-3-(2) 福祉サービスの継続性に配慮した対応が行われている。 評 価 細 目 Ⅲ-3-(2)-① 施設(事業所)の変更や家庭への移行など にあたり福祉サービスの継続性に配慮した 対応を行っている。 評価結果 コメント b 入院や他の施設への入所、家庭への移行の際は、相談員を中心に各職 種が申し送りを行っている。今後は、サービスを終了した後も相談を受け 付けることができるよう、担当や窓口を明確にし、より利用者・家族が安心 感を得られるよう配慮していくことに期待したい。 Ⅲ-4 福祉サービス実施計画の策定 Ⅲ-4-(1) 利用者のアセスメントが行われている。 評 価 細 目 Ⅲ-4-(1)-① 定められた手順に従ってアセスメントを行っ ている。 評価結果 コメント b 利用者・家族の希望と利用者の身体状況等がきめ細かく所定の様式にア セスメントされている。各職種が集まって、3ヶ月に1回カンファレンスを開 催し、利用者の状況や家族の意向等をケアプランに反映するよう努めてい る。今後は、利用者の身体状況だけでなく、生活習慣や入所前の生活状 況などについて、より細かくアセスメントしプランに生かしていくことに期待 したい。 Ⅲ-4-(2) 利用者に対する福祉サービス実施計画が策定されている。 評 価 細 目 Ⅲ-4-(2)-① 福祉サービス実施計画を適切に策定してい る。 Ⅲ-4-(2)-② 定期的に福祉サービス実施計画の評価・見 直しを行っている。 評価結果 コメント a アセスメント結果を基に、計画策定責任者である介護支援専門員が中心と なり部門横断による関係職員の合議により計画が策定されている。計画の 実施については、日々の記録用紙の中にチェックリストがあり、確実に実 施されていることが確認できる。また、プランについて介護現場からの意見 は随時取り上げられ、ミニカンファレンスを開催し、プランの検討が行われ る仕組みとなっている。 a 所定のモニタリング表を用いて、3ヶ月毎に評価・見直しを実施している。 利用者の小さな変化も見逃さないよう、介護現場の意見を聞く仕組みとし て、毎日開催される相談会議が効果的に機能している。利用者の状況の 変化についてはその都度、情報提供がなされ、必要に応じて計画が変更さ れる仕組みとなっている。 評価対象Ⅳ 福祉サービス内容 A-1 利用者の尊重 A-1-(1) 支援の基本 評 価 細 目 A-1-(1)-① 【訪問介護以外の場合】 利用者一人ひとりに応じた一日の過ごし方 ができるよう工夫している。 A-1-(1)-① 【訪問介護の場合】 利用者の心身の状況に合わせ、自立した生 活が営めるよう支援している。 A-1-(1)-② 利用者一人ひとりに応じたコミュニケーション を行っている。 評価結果 コメント b 集団からグループケアへの取り組みを行い、よりきめ細かいサービスが提 供できるよう、工夫している。現在は活動や行事への参加について、希望 を聞きながら、カウンターバーなどの企画を行い利用者に喜ばれている。 施設での生活は、集団生活ではあるが、食事時間や起床・就寝の時間な ど一人ひとりの暮らしの意向や生活習慣を把握し、一律に同じサービスを 提供するのではなく、可能な限り利用者の意思を尊重した生活のあり方を 考慮していく取り組みに期待したい。 対象外 特別養護老人ホームは対象外 b 利用者にとって馴染みの言葉(方言)を使ったり、筆談で意思疎通を図った り等の工夫をしている。認知症や失語症などの障害のため意思疎通が困 難な利用者の思いを受け止め、ケアに生かしていくことは、利用者が安心 して暮らしていくために欠かせない取り組みである。今後は、接遇の研修 等を通じて利用者の尊厳を尊重し、一人ひとりに応じたコミュニケーション を行っていくことに期待したい。 評価結果 コメント b 年度当初に、理事長より全職員に向けて、人権の尊重について話をする 機会を設けている。また、事故防止委員会で不適切なケアに繋がる事例 について検討し、グループ会議で周知していく取り組みがなされている。職 員同士で、良いことを褒めあい、公表することによって意欲を高める取り組 みも行われている。今後は、倫理綱領や行動規範等で明文化し、全職員 に周知していくと共に、定期的に研修を行うなど職員の意識啓発への取り 組みに期待したい。 b マニュアルが整備され、契約書の中にも拘束の禁止を規定し利用者・家族 に説明している。緊急やむを得ない場合の対応についても定め、併せて説 明を行っている。現在ミトン等の着用を余儀なくされている利用者がいる が、ケアプランを策定し、毎日記録を残し、情報の共有化を図っている。事 故防止委員会において、代替方法を検討し拘束の解除に向けて取り組ん でいる。今後は、さらに研修の実施や委員会活動等で身体拘束のないケ アについて学ぶ機会を増やし、ケア方法の検討や環境整備等に取り組ん でいくことに期待したい。 b マニュアルが整備され、利用者個々に合わせた介護計画が策定されてい る。1年に1回認知症利用者への対応について研修が実施され、理解を深 める取り組みが行われている。今後は、さらに個々の利用者の行動パター ンや生活リズムを把握することに努め、個別のプログラムを提供していくこ とが望まれる。 b 60人の利用者を3つのグループに分け、きめ細かくサービスの提供がで きるよう、心がけている。同室者についても、できるだけ気の合う人と一緒 に・・・という配慮がなされている。「生活の場」としての居室空間について は、馴染みの家具や写真などを持ち込むことによってその人らしい暮らし ができるよう環境を整えていくことが望まれる。カーテン等を有効に利用 し、プライベートな空間を確保するなど、利用者が、より落ち着いて安全に 生活できるよう環境作りに取り組んでいくことに期待したい。 A-1-(2) 利用者の権利擁護 評 価 細 目 A-1-(2)-① 利用者を傷つけるような職員の言動、介護 放棄等の虐待が行われないための具体策 を講じている。 A-1-(2)-② 身体的拘束の廃止について明確な対応策を 講じている。 A-1-(2)-③ 認知症高齢者への対応は、利用者の個別 的状況を十分に把握した上で、適切なケア に努めている。 A-1-(2)-④ 認知症高齢者が安心・安全に生活できるよ う、環境の整備を行っている。 A-1-(2)-⑤ 成年後見制度や日常生活自立支援事業(地 域福祉権利擁護事業)の利用情報の提供な ど支援を行っている。 b 現在該当者はいない。情報提供として、玄関ロビーにパンフレットを置いて いる。相談員は研修に参加して、制度についての知識を高めたり、情報収 集に努めている。今後制度を利用する方に対して適切に対応していくため 研鑽を積み実情に応じて支援していく体制作りに期待したい。 A-1-(3) 福祉サービス実施計画の実践 評 価 細 目 A-1-(3)-① 福祉サービス実施計画に基づいて、自立生 活が営めるよう支援している。 評価結果 コメント b 今年度からケアカンファレンスに利用者・家族が同席し、意向を聞きながら 計画に生かしていく取り組みが実施されている。今後も取り組みを継続し、 さらに、利用者が入所後も「その人らしい生活」が送れるよう、全職種で具 体的な支援のあり方について検討していくことが望まれる。 A-1-(4) 預かり金・所持金の管理 評 価 細 目 A-1-(4)-① 預かり金について、適切な管理体制が作ら れている。 評価結果 コメント 対象外 預かり金は、取り扱っていないため、評価対象外とする。 A-2 日常生活支援 A-2-(1) 食事 評 価 細 目 A-2-(1)-① 食事の提供、食事介助を利用者の心身の状 況(咀嚼能力等)及び嗜好を考慮し、適切に 行っている。 A-2-(1)-② 食事を美味しく、楽しく食べるための喫食環 境に配慮している。 A-2-(1)-③ 自力で食事を摂取するための支援・配慮 や、利用者の状況に応じた口腔ケアを行っ ている。 評価結果 コメント b 利用者の健康状態を把握し、身体状況に応じた食事形態や治療食の提供 が行われている。給食栄養委員会を毎月開催して、献立や行事食、栄養 ケア等について検討しており、昨年度より検討を重ねてきたソフト食を7月 から導入し、誤嚥防止と残食の減少に効果をあげている。今後は、食事に 関しての希望や好みを確認するマニュアルの整備とともに、嗜好調査結果 を献立に反映させる仕組みづくりや、食事のメニューを利用者にわかりや すく表示する工夫等に期待したい。 b 食堂が調理室から近いため、保温食器を使用して適温の食事提供に努め ている。集中しておいしく食事が食べられるよう今年度からテレビを消して BGMを流している。今後は、利用者個々の意向を尊重した食事時間のあ り方や、食堂の雰囲気づくり、料理に合った食器の使用などについての検 討・改善を期待したい。 b 本人に合った食事形態や食器・自助具を活用して、できるだけ自力で食べ ることが出来るよう支援している。また、自力摂取が困難な利用者には、食 事形態や飲み込みやすい姿勢に配慮し、本人のペースに合わせて適切な 介助を行っている。義歯は歯科医に受診して調整を行っているが、口腔ケ アの実施は夕食後のみである。今後は、口腔機能の維持・向上を図るた め、歯科医師や歯科衛生士とも連携して、適切な口腔ケアへの取り組みを 強化していくことに期待したい。 A-2-(2) 入浴 評 価 細 目 A-2-(2)-① 入浴介助、清拭等を利用者の心身の状況に 合わせて行っている。 A-2-(2)-② 入浴は、利用者の希望に沿って行われてい る。 A-2-(2)-③ 浴室や脱衣場等の環境は適正である。 評価結果 コメント b 利用者の心身状況や意向に応じた入浴形態が選択でき、サービス計画に も位置づけが行われている。入浴前には健康チェックを行って入浴の可否 判断をし、必要に応じて清拭等への変更を行っている。入浴介助マニュア ルは整備されているので、マニュアルが活用されているかどうか検討する 場を設け、利用者の尊厳や安全面に十分配慮した入浴支援となることを 期待したい。 b 週2回の入浴を基本としているが、希望があれば毎日の入浴も工夫して対 応している。また、失禁等の場合は状況に応じてシャワー浴等で随時対応 をしている。同性介助については可能な限り意向に沿うよう努めている。今 後は、入浴の時間帯や回数、介助の手順等についても、利用者の希望を 尊重した対応を期待したい。 b 定期的(年1回)な水質検査や業者による清掃が行われている。日々の浴 室や脱衣場の清掃・整備は介護職員が交代で行っている。脱衣場には冷 暖房設備があり、利用者に合わせた調節ができる。今後は、脱衣場の衣 類棚や清掃用品置き場の整理整頓、入浴器具の点検・改善等について検 討の場を設け、更なる環境整備への取り組みを期待したい。 評価結果 コメント b 利用者の身体状況に応じた対応が行われ、必要に応じてサービス計画へ の位置付けもなされている。排泄介助の結果はチェック表に記録し、尿や 便の観察も行って健康状態を確認し、必要時は看護師や関係者に連絡相 談している。おむつ交換は定時、随時に行われ、その際は皮膚観察も行い 褥瘡予防に努めている。今後は、排泄マニュアルに排泄用具の使用方法 を追加するとともに、介助の際は利用者の尊厳や羞恥心への配慮が十分 になされるような環境の工夫を期待したい。 b 利用者の希望や状況に応じた排泄介助を心掛け、可能な限りトイレ(ポー タブルトイレも含む)での排泄介助に努めている。また、おむつ業者を招い て説明会を実施し、利用者個々の特性に合った紙おむつやパッドの検討 をしている。洋式便座が高すぎるため、順次利用者に合ったものに取り換 え中である。トイレ内のペーパーホルダーの位置や手摺り等についても、 利用者に使い勝手の良い工夫・改善が望まれる。 b トイレ清掃は専門の職員が行い、汚れを発見した時は随時清掃して清潔 保持に努めている。今後は、トイレの設備や環境(暖房・清掃・防臭・プライ バシーへの配慮等)についての検討体制を整備し、事故防止や快適性に ついて工夫や改善に取り組んでいくことを期待したい。 評価結果 コメント b 意思表示できる利用者には、入浴時に着替える衣類を選択してもらってい る。衣類の購入は家族への依頼を基本とし、臨機応変に職員による対応も 行っている。今後は、衣類の破損や汚れに速やかに対処するための業務 手順の整備が望まれる。また、就寝・起床時の着替え支援を行い、生活の メリハリをつける支援への取り組みを期待したい。 A-2-(3) 排泄 評 価 細 目 A-2-(3)-① 排泄介助を利用者の心身の状況に合わせ て快適に行っている。 A-2-(3)-② 排泄の自立について、利用者個々の状況に 応じた適切な取組を行っている。 A-2-(3)-③ トイレは清潔で快適であ る。 A-2-(4) 衣服 評 価 細 目 A-2-(4)-① 利用者の個性や好みを尊重し、衣服の選択 や着替えについて支援している。 A-2-(5) 理容・美容 評 価 細 目 評価結果 コメント b 地区の理容部会から月1回施設に来てもらって実施しており、希望があれ ば、地域の理・美容院に付き添うことも可能である。今後は、施設での理容 の際は利用者の髪型等の希望を聞き、本人の好みを尊重した支援が望ま れる。また、日常における整髪や爪切り、ひげそり、歯磨き、化粧等の身だ しなみにも気を配り、可能な限り本人の意思に応じた支援がなされるよう 期待したい。 評価結果 コメント b 業務マニュアルに就寝中の利用者へ対応が定められており、夜間不眠等 で同室者への影響が心配される場合には静養室に移動し、しばらく付き添 う等の支援が行われている。また、寝具は施設で用意しているが、私物の 持ち込みも可能である。今後は、利用者個々の心身の状況に合わせた就 寝時間の検討を期待したい。 評価結果 コメント b 日々の利用者の健康管理やインフルエンザの予防接種、定期的な健康診 断が実施され、マニュアルも整備されている。また、嘱託医による週2回の 回診が行われ、指示や注意事項は他職種と共有し、連携して健康維持に 努めている。今後は、マニュアルを職員に周知するための取り組みが望ま れる。また、健康の維持・増進に向けた日常生活の中に取り入れることの 出来るプログラムを整備し、生活の中でのリハビリや機能活用の充実化を 期待したい。 b 緊急時対応マニュアルや緊急連絡網を整備し、協力医療機関には必要時 の協力が得られるように連携を図っている。また、緊急時には協力医療機 関のみならず、救急搬送も含めた速やかな対応を行っている。今後は、マ ニュアルに沿った対応方法を、職員全員に周知するための取り組みを期 待したい。 b 薬物は看護師が管理しており、利用者に処方された薬については、説明 書をグループの介護職員にも渡して情報を共有している。マニュアルが整 備され、薬物は医務室のロッカーに施錠管理し、看護師と介護職員が連携 して服用ミスがないように努めている。今後は、利用者ごとの内服確認の 記録の整備等、事故防止に向けた更なる取り組みを期待したい。 A-2-(7)-④ 褥瘡の予防に対して、具体的取組が行われ ている。 a 褥瘡予防の取り組みに関しては、マニュアルを整備し、ケア・褥瘡委員会を 定期的に開催して検討が行われている。作業療法士と連携して対象者の 体位交換の時間やポジショニングを検討し、わかりやすく表示して統一し たケアの実施に努めている。また、栄養ケアマネジメントを実施し、適切な 栄養ケアを行っている。今後も、本人の状態に合わせた継続的な取り組み に期待したい。 A-2-(7)-⑤ 医療機関の入退院時の対応が適切に行わ れている。 a 退院後の再入所の取り扱いや費用負担については、家族に説明がなされ 同意を得ている。また、入院中の利用者の状態把握に努め、退院時はサ マリー等による引き継ぎの徹底等、医療機関との連携が図られている。 A-2-(5)-① 利用者の個性や好みを尊重し、選択につい て支援している。 A-2-(6) 睡眠 評 価 細 目 A-2-(6)-① 安眠できるように配慮している。 A-2-(7) 健康管理 評 価 細 目 A-2-(7)-① 日常の健康管理が適切に行われている。 A-2-(7)-② 必要な時には、迅速かつ適切な医療が受け られる体制が整備されている。 A-2-(7)-③ 内服薬・外用薬等の扱いは確実に行われて いる。 A-2-(8) 衛生管理 評 価 細 目 評価結果 コメント A-2-(8)-① 感染症及び食中毒の予防及びまん延の防 止に関するマニュアル等が整備されており、 職員全員に周知徹底され、活用されている。 a 感染症予防委員会を定期的に開催し、感染症や食中毒の予防や対策に ついて検討している。マニュアルを整備し、研修委員会で感染症予防研修 を実施して全職員への周知を図っている。マニュアルには見直す必要があ ることが明記されている。職員の健康状態は自己判断で毎日チェックし、 体調変化を把握できる体制となっている。地域に感染症が発生した場合に は、面会を制限して予防に努めている。今後も、必要箇所への手洗い洗 剤、消毒薬の設置状況の確認等、施設の衛生管理に十分配慮した感染症 予防にへの取り組みを期待したい。 A-2-(8)-② 厨房や調理器具等の消毒、殺菌を徹底する など、衛生管理体制が確立している。 a 消毒や殺菌に関するマニュアルが整備され、給食委託業者と施設の管理 栄養士が連携して衛生管理が適切に行われている。厨房内の清掃や調理 器具・食器類の消毒・殺菌は毎日行われ記録されている。 評価結果 コメント b 作業療法士が利用者個々の機能訓練計画書を作成して実施し、モニタリ ングに基づいて評価・見直しをしている。訓練内容については本人の意思 を大切にし、自主的な取り組みを促すことに重点が置かれている。状態に 変化があった場合は、他職種と連携して医療機関に繋げる等の対応をし ている。今後は、機能訓練を必要としない利用者に対しても身体機能低下 防止のための活動を計画的に行い、日々の生活動作の維持、向上を図る ことを期待したい。 評価結果 コメント b 作業療法士が中心となって検討し、利用者個々の状態に合った移乗・移動 介護が行われ、使用している福祉用具の点検は、定期的に衛生委員会で 行っている。また、更に安全で適切な介護を行うため、理学療法士による 研修を計画している。今後は、利用者の快適性・安全性向上や職員の負 担軽減を図るため、技術進歩に対応した機器導入の検討を期待したい。ま た、利用者が施設内を移動する際、安全に移動できるような環境整備への 取り組みにも期待したい。 A-2-(9) 機能回復訓練 評 価 細 目 A-2-(9)-① 機能回復訓練や介護予防活動は、個々の 利用者の心身の状況に合わせた個別プログ ラムを策定し、実施している。 A-2-(10) 移乗・移動介護 評 価 細 目 A-2-(10)-① 移乗・移動介護を利用者の心身の状況に合 わせて行っている。 A-2-(11) レクリエーション・余暇 評 価 細 目 A-2-(11)-① レクリエーションや行事の実施については、 利用者の意向を聞き、十分に反映した取組 を行っている。 A-2-(11)-② 新聞・雑誌の購読やテ レビ等は利用者の意思や希望に沿って利用 できる。 A-2-(11)-③ 嗜好品については、健康上の影響等に留意 した上で、利用者の日常生活の継続性が保 たれるように配慮している。 評価結果 コメント b 日常の楽しみとして行うレクリエーションや季節の行事は、利用者の趣味 や希望を反映させた内容で実施している。家族に行事案内を出し、参加促 進を図っている。今後は、地域行事への参加や地域交流イベントの開催等 の積極的なレクリエーションへの取り組みと同時に、指導技術などの研修 受講により、更に充実したレクリエーションが展開されることを期待したい。 a 新聞や雑誌などは個人購読が可能であり、家族が持ち込んだりして希望 に沿った支援をしている。テレビやラジカセ等も自由に所有できる。フロ アーにマガジンラックを設置し、新聞や雑誌が好きな時に利用できるように 配慮されている。 a 施設内は禁煙であり現在喫煙する人はいないが、希望があれば玄関で喫 煙してもらう等の対応をしている。飲酒については、健康面に配慮しながら 行事で提供するほか、夕食後にカウンターバーを開き希望者に楽しんでも らうことも試みている。 A-2-(12) 送迎 評 価 細 目 A-2-(12)-① 送迎車両の運行に関して、安全性・快適性 に配慮している。 A-2-(12)-② 送迎車両への乗降時及び車両内での安全 に配慮している。 A-2-(12)-③ 送迎時の交通事故や急病の発生など、緊急 時の対応マニュアルが整備されており、適切 に対応が行われている。 A-2-(12)-④ 送迎時に家族等との情報交換をしている。 評価結果 コメント b 毎月10日の安全衛生パトロールによる車両点検や、全職員が毎日出勤 時に体調を自己申告し、介助担当者を必要に応じて変更する等の取り組 みが行われている。送迎は事務職員が必ず対応し、介護職員等が運転は 行わないという想定であるが、不慮の事態に備えたマニュアル整備や車両 操作訓練、更には日常的な運行前点検による車両管理の徹底がなされ、 送迎の安全確保により一層の取り組みが期待される。 b 複数職員での送迎対応や車両乗降時の安全確保の徹底、車両内物品の 整備等がなされており、送迎車両内での安全確保に努めている。今後は、 必要物品の定期的な見直しや管理、運行日誌への各車両ごとの点検事項 や添乗者等の詳細項目の記載がなされ、管理把握がスムーズに行われる ことを期待したい。 b 携帯電話による緊急時の連絡手段は確保されているが、事務職員が送迎 対応にあたる前提でマニュアル等は整備されていない現状である。今後は 不慮の事態の想定による送迎(運転)マニュアルの整備、車両操作方法の 研修訓練等が実施されることを期待したい。 対象外 特別養護老人ホームは対象外 A-2-(13) 建物・設備 評 価 細 目 A-2-(13)-① 施設の建物・設備について、利用者の快適 性に配慮している。 評価結果 コメント b 施設の建物・設備については定期的に点検し、不備があれば改善するよう に努めている。備品の故障や汚れ等は日常の業務の中で職員全員が気 を付け、安全、快適の維持に努めている。今後は、利用者が思い思いに過 ごせるような場所の工夫や、個々の利用者の好みに基づいた居室のレイ アウトなど、更に落ち着いて快適に過ごせるような環境整備への取り組み を期待したい。 A-3 家族との交流・連携 A-3-(1) 家族との交流・連携確保 評 価 細 目 A-3-(1)-① 利用者の家族との交流・連携を適切に行っ ている。 A-3-(1)-② 外出・外泊は利用者や家族の希望に応じて 行われている。 評価結果 コメント b 定期の近況報告や随時の行事案内等を発送し、情報提供と行事参加など による交流を図っている。また、家族会も組織され総会後はボランティア活 動が行われている。今後は、サービスや施設運営等に対する家族からの 意見や要望を色々な方法で把握し、サービス内容や施設運営に活かして いくことを期待したい。 b 外出・外泊は、利用者や家族の希望に応じて行われ、時期や時間も可能 な限り希望に基づくよう心掛けており、必要があれば職員が送迎を行って いる。今後は、地域のイベント情報を収集して利用者に提供し、地域行事 への参加希望にも応じられるような取り組みを期待したい。 A-3-(2) ターミナルケア(終末期の介護) 評 価 細 目 評価結果 A-3-(2)-① ターミナルケアの対応の手順を確立してお り、利用者、家族の希望に応じて行ってい る。又はターミナルケアを検討している。 a コメント 指針を定め、利用者及び家族の意向を尊重して可能な限り対応する方針 であり、利用者、家族、嘱託医、看護師、介護職員などが連携して看取りを 実施している。看取り対応時は同意書を交わしプランが作成され、緊急時 は医療スタッフが対応出来る体制が確立されている。看取りに関する研修 には看護職員が参加し、グループ会議で伝達講習を行っている。 A-3-(3) サービス提供体制 評 価 細 目 評価結果 コメント A-3-(3)-① 安定的で継続的なサービス提供体制を整え 対象外 特別養護老人ホームは対象外 ている。
© Copyright 2025 ExpyDoc