第12号 - Itscom.net

平成25年度学校だより
はちやま
渋谷区立鉢山中学校
第 12 号
平成26年 3月25日
平成25年度 鉢山中学校卒業証書授与式
本校の卒業証書授与式には、雨模様の中、保護者の皆様方をはじめ、地域の皆様方、
関係諸機関の皆様方に御参列していただき、無事終了することができました。希望あふ
れる卒業生の前途を祝福いただき、厚く御礼申し上げます。
ここに、『学校長式辞』
、在校生の『送ることば』と卒業生の『別れの言葉』を御紹介いたします。
『校長式辞』
第六十五回卒業生 四十一名の皆さん、卒業おめでとうございます。
この良き日にあたり、ご多用のところ渋谷区教育委員会 教育委員長、大高 満範様をはじめ、多数のご来賓各位、
ならびに、保護者の皆様のご臨席を賜り、卒業生の前途を祝福して、いただきますことに、深く感謝を申し上げます。
卒業生、教職員一同と共に、心より厚く御礼を申し上げます。有り難うございました。
保護者の皆様方にはお子様が、ここにめでたく九年間の義務教育を終えられるにあたり、長い間のご苦労に敬意を
表します。と同時に、この間の学校教育に対しまして深いご理解とご協力を頂きましたことに、改めて、感謝申し上
げます。お子様がたくましく健やかに成長され、ご卒業されますことを、心からお慶び申し上げます。
さて、卒業生の皆さんは、この三年間、学習をはじめ、行事や部活動などに励み、自分を磨いて、成果をあげてき
ました。毎日つづけた朝ランニング駅伝での好成績、とりわけ運動会では頼もしい先輩の力強さを秋の合唱コンクー
ルでは、合唱のすばらしさ 調和の美しさを、後輩たちに伝えてくれました。三年間の活動を通し、自分自身や友だ
ちとの触れ合いの中で、学びとった多くのことをバネとして、これから大きく飛躍していって欲しいと思います。
本校の教育目標は、
一 よく考え、すすんで学ぶ生徒の育成
一 創造性豊かな生徒の育成
一 健康で明るい生徒の育成
です。
この教育目標を達成するため、本校の教職員は毎日の授業や行事を工夫し、研究を重ね改善してきました。皆さん
の、今のこの姿は、三年間の成果を体現しています。夢や目標をもち、主体的に学び行動できると確信しています。
皆さんがこれから担っていく世の中は、日本の中のみに留まらず、地球的な規模での発想や問題解決が求められてい
ます。言葉や国民性の違いを乗り越え、お互いを理解し、何ができるのかを具体的に考え、実行する勇気が求められ
ます。
皆さんは、明日からそれぞれの進路に向かって、新たな出発をします。きっと大きな壁が、皆さんの行く手に立ち
ふさがることがあるでしょう。先の未来に希望がもてないときもあるでしょう。しかし、未来は向こう側にあるので
はなく、自分自身の中にあるのです。未来を作り出すのは、自分の意志と勇気です。ぜひ心に留め置いてください。
そして、皆さんの未来に夢を託して、次の詩を贈ります。
『後から来る者のために』
後から来る者のために
田畑を耕し 種を用意しておこう
山を 川を 海を きれいにしておこう
後から来る者のために
苦労をして 我慢をして
みな それぞれの力を傾けよう
あとから あとから 続いてくる
あの可愛い者たちのために
みな それぞれ 自分にできる なにかをしていこう
これから進む道は、一人一人異なります。自分らしさを
失わずに、これからも鉢山中学校の卒業生として、自信と
勇気を胸に、前に進んでいってください。
鉢山中学校は、皆さんのふるさとです。皆さんの限りない
前途を祝し、式辞といたします。
校長式辞途中の「詩」は、BGMに乗せられ、卒業生に向けて熱いメッセージとなりました。
続いて、卒業生の感動的な、『別れの言葉』です。
『別れの言葉』
窓から差し込む日の光りが日に日に暖かくなり、桜の蕾もだいぶふくらんできました。今日、私たち41名は、
かけがえのない思い出を胸に、鉢山中学校を卒業します。思い起こせば三年前の入学式は、晴天の下満開のさく
らの花が咲き誇っていました。その中を真新しい制服に身を包み、大きな期待と不安を抱いて入学式に参列した
日のことが、まるで昨日のことのように思い出されます。
6月、はじめて友達と一緒に泊まった山中移動教室。学校では、見ることのできない友達の新しい一面を知り
ました。一緒に過ごしている時間が長かった分、普段話したことのない人とも悩みなどを打ち明けあい、友達に
なることができました。また、世界文化遺産となった富士山周辺の雄大な自然に触れることができ、今でも深く
印象に残っています。きっと、山中移動教室からが友情の始まりであり、私たちの中で、輝いている思い出の時
間だったと思います。
部活動では、最初どの部に入ろうか、とても迷いました。私はバレーボール部に入部しました。入部すると毎
日きびしい練習。バレーボール初心者の私には、スパイク、レシーブ、サーブ、トス、すべてが一からの挑戦で
した。基礎から教えてくれた先輩がすごく頼りがいがあり、かっこよく見えました。部活動を通して、先輩や後
輩と出会ったことで、いっそう人間関係の輪が広がりました。辛くしんどい時や何度もくじけそうになった時も
あったけれど、友達と励ましあいながら、がんばってきました。力を合わせることで、仲間の大切さ、努力すれ
ば結果は必ずあらわれるということなど、部活動は私たちにたくさんの事を学ばせてくれました。中学校生活、
三年間での部活動は忘れられません。
二年生になるとはじめて後輩ができました。それまで、先輩方の後についていくだけだった私たちが、今度は
行事や部活動の中心となり、後輩を引っ張っていく立場になりました。はじめの頃は、自覚がなかったのですが、
部活動や行事を通して先輩としの自覚をもつことができました。
鉢山中学校での二回目の運動会。応援の練習期間が三年生の修学旅行と重なり、私達がはじめて一年生をまと
めることになりました。人に教えることが初めての人も多く、難しく大変だったけれど、困ったときは同じ組の
仲間同士で協力して教えることができました。本番は、三年生とも協力してすばらしい応援を作り上げました。
このことは私たちが三年生になったときの応援にも役に立ちました。そして、この年の運動会から新たに大縄飛
びの種目が追加されました。大縄飛びは、紅組、白組が組の中でそれぞれ二つに分かれて飛ぶ競技です。三十人
近くの人が一斉に飛ぶのでみんなの呼吸が合わないとなかなかうまく飛べません。はじめは十回も飛べませんで
したが、この年できた特別支援学級のI組の人たちとも息を合わせ、本番では四十一回という記録を打ち立てる
ことができました。
一年生の秋頃から始まった朝ランニング。始まってから一年がたち、走ることの楽しさがわかってきました。
そして、「渋谷ニュー駅伝」では、男子が3位、女子が4位に入賞し、全員が完走することができました。走っ
ている人をみんなが応援し、たすきをつないで、走りぬいた感動は、今でも忘れることはできません。
二年生の校外学習では鎌倉に行きました。
鎌倉遠足では、それぞれの班でルートの計画を立て、そのコースを周りました。このことは、初めての体験で
した。はじめは意見が合わず、班活動がうまくいかなくなることもありましたが、結果的に一つのルートにまと
まり、ほとんどの班が計画通りに周ることができました。このことから事前に計画を立てることが重要であるこ
とを学びました。
一年生の職場訪問を踏まえた、二年生の職場体験学習。実際に社会人の方と、一緒に働かせていただきました。
初日、二日目と分からないことだらけで緊張し、職場の方に頼りきりでしたが、三日目以降は慣れてきたせいか、
楽しめるようになり、自ら率先して仕事に取り組めました。最終日には職場体験活動が終わってしまう寂しさと、
充実感で満ち溢れていました。
鉢山中学校の三年生となり、気がついたら先輩はいなくなって最上級生という立場に立っていました。しかし、
はじめはあまり実感もなく自覚もありませんでした。
中学校生活最後の運動会は、今までで一番盛り上がりました。みんなで取組み、協力した応援はやっぱり一番
の思い出になっています。曲決めから振付けまで自分たちで考え、本番までたくさんの朝練習や放課後練習をし
ました。振付けを覚えた人が、まだ覚えていない人に教えたりしました。このときは、本当に仲間の大切さやあ
りがたさを感じました。また、限られた時間を有効に使えるように、みんなをまとめることは大変でしたが、そ
んな時はお互いが助け合い協力することで乗り切ることができました。
全校生徒が勝敗に関係なく行うソーラン節では、最後に校庭の真ん中に大きなやぐらを作りました。この時、
大きな団結力を感じました。走って踊って、たくさんの汗と涙を流した運動会があったおかげで、私たちの気持
ちがひとつにし、最後までやり遂げるという気持ちが大切なんだと学びました。
修学旅行、みんなで行く最後の行事でした。新幹線の中もとても、にぎやかで楽しかったです。奈良と京都を
巡りましたが、日本の素晴らしい歴史や文化に触れることができました。千年以上前に建立された東大寺などの
数々の寺院。また、京都の清水寺や金閣寺・銀閣寺など、日本を代表する名所を見学し、今でも昔と変わらず保
存されているその姿に心を打たれました。このような古き良き日本の風景を目の当たりにして、鎌倉遠足や、普
段の学校生活で学べなかったことをたくさん学ぶことができました。
さみどり祭の合唱では、毎年さみどり祭が終わると、もっと早くからまじめに取り組めばよかったなど、後悔
している人がたくさんいました。そのことからか、最後のさみどり祭は後悔したくないと思う人が多く、今まで
よりも多くの人が最初の頃から練習に揃い練習に励みました。本番では、練習の成果か、あまり緊張せずにのぞ
めました。そして、ついに、カンタービレ賞を受賞しました。受賞した瞬間は、とてもうれしく、今でも鮮明に
覚えています。
修学旅行、運動会、さみどり祭と、鉢山中学校の大きな行事が終わり、いよいよ本格的な受験シーズンに入り
ました。毎週末になると、塾や学校説明会に通う日々になりました。
そんな中でも、少しでもクラスの雰囲気を盛り上げようと、おもしろいことを言って明るくしようと努力して
いる人もいました。そして、悩んだり、迷ったり、不安になったり、とても苦しい時もありましたが、先生や家
族、クラスメイトに相談し、受験という大きな壁を乗り越えることができました。
三月に入り、鉢山中学校で初めての全校球技大会が行われました。球技大会は、縦割りで三チームに分かれ行い
ました。学年に関係なくチームを組むことで、他学年と協力し団結することで、友情と全校生徒の絆が一層深ま
りました。
今日私たちは、これら、かけがえのない思い出を胸に、鉢山中学校を卒業します。
在校生のみなさん、今日で皆さんともお別れです。私たちは今、このような時を迎えて初めて、何気ない中学
校生活がいかに貴重なものであったかを痛感させられるとともに、今までのあの当たり前の日常が過去になって
しまうことが寂しくてなりません。今、私はようやく分かりました。本当に大切なものは普通の生活の中にあっ
たもだと。在校生のみなさんは、まだたっぷり時間が残されています。一日一日を大切に、充実した学校生活の
中で、友達とともに多くの思い出を作っていってください。
いつも私たちのことを親身になって考え、相談に乗ってくださった校長先生をはじめ、先生方。また、私たち
の生活を陰で支えてくださった主事さん方。その深い愛情に包まれながら、私たちは三年間過ごすことができま
した。心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
本日ご臨席いただいたご来賓の皆様、お忙しい中、私たちの門出を祝福していただきありがとうございました。
ご祝辞の一言一言を心に刻み、前進していきたいと思います。
お父さんお母さん、いつも照れくさくて言えませんが、この場を借りて言いたいと思います。いつも困らせた
り心配かけたりしてごめんなさい。今日までたくさんの愛情を注ぎ、育ててくれて本当にありがとうございまし
た。まだまだお世話になりますが、これからもよろしくお願いします。
実は今、この場に立っていても、私は「卒業」を実感できません。もっともっと友達や後輩、先生方と他愛の
ない話で笑っていたいです。鉢山中学校を卒業したくありません。しかし今日、その思いを胸にしまい、また新
たな一歩を踏み出さなくてはなりません。今度は自分自身で道を創って進んで行かねばなりません。明日から私
たちは、夢と希望を胸に、自分の足で自ら選んだ道を歩いて行こうと思います。
三年間、私たちを大切に育んでくださった全ての方々に感謝をし、今後の鉢山中学のますますの発展をお祈りし
つつ別れの言葉といたします。
平成26年3月20日 卒業生代表 澤島 貴美子・鶴岡
宝
卒業生への向けた
在校生の『送る言葉』は、
来年度の鉢山中を引き継ぐ、在校生の自覚と意識の表れでもあり、たくましく思いました。
『送る言葉』
冬の厳しい寒さも日に日に和らぎ、暖かい春の日差しが降り注ぐ季節になりました。卒業生のみなさん、御卒業お
めでとうございます。在校生一同、心よりお祝い申し上げます。
この「送る言葉」を書くにあたり、先輩方と過ごした2年間は、本当にたくさんの思い出に溢れていることに改め
て気付きました。思えば、先輩方はいつも私たち下級生を気遣い、引っ張ってくださる頼りがいのある存在でした。
まだ入学したばかりの頃、中学校という新しい環境にまだ慣れておらず、緊張していた私たちに、先輩方は優しく声
をかけてくださり、また、中学校の色々なことを教えてくださりました。皆さんに話しかけていただいたお蔭で、緊
張が解けてほっとしたことをよく覚えています。先輩方は行事の場面でもリーダーシップを発揮され、時に私たちを
叱り、時に励ましてくださいました。特に印象深かったのは、運動会とさみどり祭です。運動会では、先輩方が考え
たダンスを1・2年生一人一人が踊れるようになるまで根気よく指導してくださりました。難しい振付でも先輩の熱
意に応えようと私たちも一生懸命頑張ったと同時に、毎回の練習が楽しみになるほどでした。そして、本番で全員の
動きがそろったときに見せた先輩方の笑顔と涙を思い出すと、今でも胸が熱くなります。応援と並ぶ運動会の花形で
ある装飾部門でも中心となって取り組んでくださり、私たちが少し失敗してしまったところも上手にフォローしてく
ださいました。あの大きいパネルを運動会当日に間に合わせ、お披露目することができたのは、まぎれもなく先輩方
のお力のお蔭だと思います。私も後輩に優しく接することができる先輩になりたいと強く思うことができたのは、そ
んな先輩方がいてくださったからです。
さみどり祭では、合唱のすごさと集中力の高さに圧倒されました。指揮・伴奏・歌の三つの役割が一つになって、
とても迫力ある合唱になっていました。私も伴奏をやっているので、先輩の演奏はすごく勉強になりました。さみど
り祭では、実行委員会でとてもお世話になりました。役割分担をするときにもテキパキと進めてくださり、とても頼
もしかったです。そのお蔭で本番でも滞りなく各発表を進めることができ、大成功を収めることができました。
先輩の活躍は行事だけではありません。部活動では、みなさんは常に私たちのお手本となり、アドバイスをくださ
いました。いつも明るく、決して諦めず、どんなことにも一生懸命に取り組む先輩方の姿は輝いて見えました。私た
ちは、そんな先輩方の背中を見て憧れ、目標にしました。去年の夏、先輩方は部活動を引退されました。それは、私
たちが部長・副部長となり、先輩方に意志を引き継ぐことを意味します。寂しさと、身の引き締まる思いが一緒にな
った感覚がありましたが、それらはすぐに責任感へと変わり、先輩方が教えてくださった心構えでしっかりと受け取
めることができました。
先輩方が卒業され、今度は私たち在校生がこの学校を背負っていきます。まだ足りないところばかりで不安も大き
いですが、先輩方から託された思いを胸に、少しでもみなさんの期待に応えられるよう努力していきます。先輩方は
今日、鉢山中学校を卒業し、それぞれの進路へと新しい一歩を踏み出します。その途中には、辛いことや逃げ出した
くなることもあるかもしれません。そのときは、鉢山中で過ごした三年間を思い出してください。きっとみなさんの
力、勇気になるはずです。それを糧に、信じる道を一歩一歩着実に歩いていってください。私たちも先輩方から受け
継いだ鉢山中を、もっと輝く学校にしてみせます。2年間本当にありがとうございました。先輩方のこれからの御活
躍を心からお祈りしています。
平成26年3月20日 在校生代表 飯尾 千賀子・芳賀 恭子
4月当初の予定
平成26年度 入学式
5日(土) 春季休業日終
7日(月) 着任式 始業式
8日(火) 入学式 保護者会(1年)
10日(木) 給食始
11日(金) 生徒会オリエンテーション
健康診断始 内科検診(1年・Ⅰ組)
14日(月) 内科検診(2・3年)
15日(火) 眼科検診
日時:
4月 8日(火)
午前10時 開式
場所: 本校体育館
※ 御来賓の皆様方には、誠に恐縮です
が、会場への御案内がございますので、
9時30分までに御来校していただき
ますようお願いいたします。