■ 文部科学省スポーツ・青少年局青少年課 国立江田島青少年交流の家 お泊りで子どもは大はしゃぎ ママも学生時代の気持ちに 「子育てママの井戸端会議」開催 国立江田島青少年交流の家は、 瀬戸内の温暖な気 候と豊かな自然環境に恵まれた風光明媚な江田島に 位置しています。 明るく爽やかな雰囲気の中で、 寝 食をともにしながら語り合い、 カッター研修などの海 洋活動、 創作活動や学習活動、スポーツ活動、 野外 を育んでいます。 活動など多様な活動を通して青少年の自主性や意欲 今回紹介する「子育てママの井戸端会議」 は、 核 できるネットワークをつくること、また、 親子での多 家族等により孤立しがちな若い親に対して気軽に相談 様な体験活動の機会を提供することにより、 幼児期に おける体験活動の必要性を保護者に理解してもらうこ と、さらには、 施設を利用している青少年との交流を てのすばらしさを伝えることを目的に、 12 月から 3 図ることで、 将来の親となる若者に親子の絆や子育 大学生のお姉さんとの交流(第 4 回事業) を実施しました。 月に 1 泊 2 日(金曜日∼土曜日)の日程で 5 回事業 子育てママへの支援 ました。したがって、事業のタイトル は、それに合わせて﹁子育てママの井 戸端会議﹂︵以下﹁井戸端会議﹂ ︶とし ました。 ママが普段できない内容を 事 業 の コ ン セ プ ト を ﹁ お 泊 り ﹂﹁ 体 験 ﹂﹁ 交 流 ﹂ に 絞 り 、 江 田 島 市 子 育 て 支援センター、近隣にある広島県立図 書館、広島市女性教育センター、そし て呉市を中心に活動している子育てサ ークル﹁くれ・パステル﹂と連携し計 画を進めました。 その結果、ママと子どもが一緒に活 動できて、他団体の参加者との交流が 回 図れる内容に決めました︵第 回﹁ク リ ス マ ス リ ー ス を つ く ろ う ﹂、 第 回﹁助産師さ 回﹁銀の指輪をつ ﹁絵本を楽しもう﹂、第 2 1 回﹁春の歌をみんなで ん と 話 そ う ﹂、 第 く ろ う ﹂、 第 3 回ごとに行いました。子育て支援情報 会議﹂にするために、参加者の募集は 多くの参加者が交流できる﹁井戸端 参加者募集のツボ がけました。 マたちが安心できるサポート体制を心 んどを企画指導専門職が行うなど、マ ︵助産師など︶とし、事業運営のほと 講師は専門的分野のみを外部講師 歌おう﹂︶ 。 4 本所は﹁カッターの江田島﹂として 家 族 ︶、 所 内 に ベ ビ ー カ ー とはまれでした。 そこで、上記の目的の達成に加え、 新たな利用者獲得を目指して本所の閑 散期に本事業を実施しました。参加し たママたちが子どもとゆったりと過ご すことができ、また、学生時代のクラ ブ合宿のときのような﹁わいわい﹂と 語り合える雰囲気となるように企画し 5 全国的に有名な青少年教育施設で、た くさんの学校や職場などの団体の利用 年度 はありますが、家族利用は少なく︵平 成 17 を押すママの姿や幼児の歓声が響くこ 19 大学生のお姉さんの絵本のおはなし会(第 2 回事業) 1 文部科学時報 2009.6 62 ■ 自然に学び、 仲間と笑う しぶりです﹂と、第 回事業に参加し 人 は 、﹁ 今 回 の 内 これらの取組も影響して、昨年度、 本所を利用した家族は た。中国人女性の 容を中国に帰って子育てをする時に役 と、一昨年度を大きく上回りました。 ファミリー 立てたい﹂と笑顔で語ってくれました。 回事業では、 なって、ママだけでなくパパたちも参 さ ら に 、﹁ 井 戸 端 会 議 ﹂ が き っ か け と 加したネットワークが動き始めまし 月には参加者が、独自に企画す 食べさせ方、叱り方︶を見ることがで 大変さが少し理解できました﹂と、子 初めてでした。楽しいけど、子育ての 今 年 度 は 、﹁ 子 育 て パ パ と マ マ の お た。 学生との交流機会がありました。大学 人 は 、﹁ 乳 幼 児 と 接 す る 機 会 は れまでの参加者からの口コミもあっ きて、大変参考になりました﹂と語 の施設の利用者さんは、みんな子ども に挨拶をしてくれて、子どもも挨拶を するようになっていました。良い影響 画を ︵主任企画指導専門職 植田佳宏︶ 月と 月に開催する予定です。 る家族キャンプの予約もあります。 て、 特 に 多 く の 参加を得ることができ 将来親となる若者との交流と 9 ました︵全事業参加者数123名︶。 こんなに笑ったのは久しぶりです 参 加 し た マ マ たちの評判もよく、子 ども た ち も 嬉 し そうにはしゃいでいま をもらったようです﹂と、目を細めて 話してくれました。 家族 名の利用があり 月 末 に は 、﹁ 井 戸 端 会 議 ﹂ 参 加 者 を中心とした 広島県江田島市江田島町津久茂 1-1-1 0823-42-0661 http://etajima.niye.go.jp/ 参加者同士のネットワークの広がり ている青少年との交流も毎回あり、 参加したママたちと、施設を利用し ﹁家では普段ずっとテレビをつけ、 月に開催した第 回事業では、本所に ました。所内散策や野外炊事など、今 度は自分たちが独自に企画をして過ご しました。 ﹁夕べのつどい﹂などでは、他団体 との交流もあり、参加した幼児に挨拶 をする大学生や新入社員など、子ども に接するときの若者の表情は輝いて見 えました。 以上のように、子育て中のママや乳 幼児と若者が交流することで、将来の 親となる若者に親子の絆や子育てのす 7 1 ばらしさを伝えることもできた事業と 国立江田島青少年交流の家 した 。 ま た 、 仕 事が終わって駆けつけ それを見たりしている生活なのです 宿泊して、日本語研修を行っている中 国人女性との交流機会がありました。 30 るパ パ の 姿 も あ りました。 日間はテレビなしで、ま た、 家 事 に 追 わ れることもなく娘とゆ その中で、子育て談義が行われ、お互 が、この っく り と 過 ご せ ました。自然の中での いの国の子育ての話に花が咲きまし 3 会話 も 楽 し く 、 こんなに笑ったのは久 助産師さんとの座談会(第 3 回事業) 8 でき た 事 業 で し た 。 泊り井戸端会議﹂と題してパパの参加 生の ﹁ボランティア研修会﹂に参加した大 月に開催した第 45 を発 信 し て い る ﹁ひろしまこども夢財 人 日という時間を他のママ 回事業に参加したママの たママの 人は笑顔で話してくれまし た。 団﹂ ホ ー ム ペ ー ジでの広報、中国新聞 への 記 事 掲 載 、 江田島市内の全保育園 第 泊 たちと生活をともにしたことで、他の は 、﹁ での 保 護 者 へ の チラシ配布等を行った ところ、県内だけでなく他県︵島根県︶ から も 問 い 合 わ せがありました。 月 1 どもと遊んだ感想をはにかみながら語 2 今夜はゆっくりコンサート(第 5 回事業) り、次回もぜひ参加したいと希望され 7 1 ママたちの子どもへの接し方︵ご飯の 4 4 も視野に入れたパワーアップした新企 に実 施 し た 第 回、第 回事業は、そ 3 1 2 5 1 人 は 、﹁ こ 1 3 ってくれました。ママの 4 るなど確かな手ごたえを感じることの 5 野外でピザとスープのランチ(第 1 回事業) 3 なりました。 63 文部科学時報 2009.6 独立行政法人国立青少年教育振興機構 江田島のイニシャル E を船形にシンボライズ し、左から右へ流れる 3 本の線は、青年の意 気と前進性を表し、あ わせて生活信条を示す ものである。 生活信条:規律正しく 仲よく 真剣に 2
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