11 ◆工事場所 東京都江戸川区小松川1丁目地内 ◆施 主 東京都下水道局 第一基幹施設再構築事務所 ◆工 期 平成 年3月 日~平成 年9月3日 ◆所 長 布藤 省三 小松川第二ポンプ所建設その 工事 (首都圏土木支店) 職長会主導で、工程管理も含め積極的に現場を動かす 24 28 26 現場は荒川と旧中川に挟まれた海抜0m地 こともあり、各社独自で安全対策を行ってい 帯。加えて大量の地下水やメタンガスの発生 るところもある。 など、極めて危険度の高い状況下で掘削と巨 「現地KYの他に、自社独自に『絵で見る 大なケーソン躯体の構築を同時進行していく 手順書』を作成し、毎日作業手順の確認を行 工事(詳細はp10 ~ 12『現場を訪ねて』を わせています。いわばプラモデルの設計図み 参照) 。現場の職長会を束ねる会長の大崎良 たいなもので、文章で書くよりも絵にするこ 三さん(㈱タイコー技建) 、副会長の室清美 とで、作業員も理解しやすいのではないか、 さん(㈱SRK) 、同じく野坂元久さん(原田 と思います」 (野坂さん) 鉄筋㈱)はいずれも経験豊富だが、今回の難 毎日少しずつ躯体構築の足場が下がってい 工事にはより一層気を引き締めている。 く中での作業。危険を意識しながら、一方で 「職長会は役員の下に安全、衛生、広報・ は作業工期内に完成させるために常に工程管 風紀、ごみゼロ、車両のそれぞれ分会を設け、 理も意識しつつの作業となる。 活動しています。毎月一回の安全協議会を設 「とにかく毎日自分の足元をしっかり確認し 定し、各種パトロールなどで問題点があれば ろと厳しく言い聞かせています。それに11 取り上げて是正します。また日々の職長会の ロットあるので工程管理もしっかりやらせて 活動要綱を作成し、業者毎に改善点があれば います。作業も複雑ですし、言わないと忘れ 役員会に吸い上げて協議しています」 (大崎 ちゃいますからね(笑) 」 (室さん) さん) 職長会はお集まりいただいたお三方の会社 作業はケーソンの設置が2ロットまで進み、 3社がメインとなり、工程管理も含めて積極 これから本格的に難しい段階となる。近接し 的に現場を動かしている。安全施工のために て複数の職種が混在する危険な作業が行われ は元請と協力会社が一致団結して工事に臨む るため、業者同士が作業時間帯をずらす等、 ことが絶対条件であるが、東急建設の全面的 毎日コミュニケーションをとりながら進めて なバックアップもあり、 「何でもものが言い いる。また、非常に危険度の高い現場という 合える」環境は整っている。 9
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