鶴岡市北部郊外地LED防犯灯導入調査事業 委託業務仕様書 1.業務

鶴岡市北部郊外地LED防犯灯導入調査事業
委託業務仕様書
1.業務の概要
平成25年度事業対象地域とした市街地に引き続き、鶴岡市北部郊外地(鶴
岡地域郊外地及び藤島地域)においてもリース方式による防犯灯のLED化を
目指し、電気料金等の防犯灯に関連する経費負担を軽減するとともに、低炭素
社会の実現と地域経済の活性化への寄与、そして地域コミュニティの安全の確
保を図るため、一般社団法人低炭素社会創出促進協会(以下、
「協会」という。)
の実施する環境省補助事業 平成26年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補
助金(低炭素価値向上に向けた社会システム構築支援基金事業)(以下、「補助
事業」という。)を活用し、
「鶴岡市北部郊外地LED防犯灯導入調査事業」
(以
下、本事業という。)を実施する。
本事業では、防犯灯約6,560灯の現状を把握・分析し、従来の明るさ、
機能を維持しつつ、約60%省エネと長寿命化による省メンテナンスにより、
現況の年間電気料金と維持管理費に比べて、イニシャルコストを平準化させた
リース料とLED化後の電気料金と維持管理費用の合計が可能な限り少なくな
る「鶴岡市北部郊外地LED防犯灯導入計画」(以下、導入計画という。)を策
定する。
2.委託期間
委託業務契約締結日から平成26年10月10日まで
※約3カ月程度を確保するものとし、委託期間終了日は委託業務締結日から
前後する。
3.業務の内容
本事業は補助事業の採択を受けて行うものであることから、事業スキーム、
公募要領及び交付要綱を十分に理解の上業務を行うものとする。業務の内容に
ついては以下のとおり。
(1)現状把握調査業務
本事業対象地域にある防犯灯の現状把握調査(数量、灯具・照明の仕様、
電力使用量、維持管理費、温室効果ガスの排出量等)を実施する。
<調査対象範囲>
・北部郊外地(鶴岡地域郊外地及び藤島地域)に設置されており、町内
会等の自治組織及び藤島庁舎総務企画課が管理する防犯灯約6,560
灯。(概数については別紙のとおり。)
・尚、別紙記載の灯数は自治組織の申告による概数であり、実数につい
ては若干の差がある可能性がある。従って本業務においては、防犯灯の
正確な数についても調査し、台帳を整備することを目的とする。
<調査項目>
・防犯灯設置の有無、設置場所住所(住所の特定がしがたい場合は標記
について別途協議の上決定する)、電柱番号、灯具・照明仕様、電気契約
区分(主に公衆街路灯AのW区分)、電柱の状況、LED灯具への切替の
可否等について調査する。また、現地写真を撮影し、それぞれ管理番号
により台帳整理を行う。
・特に別紙で示す塩害地域については塩害に対応する灯具の使用必要性
についても調査を実施する。
<調査方法>
・調査員は電気や照明工事の知見を有する者(第2種電気工事士以上の
資格を持つ者あるいはそれに準ずる者)を2名1班とし、3班以上の体
制で約40日間程度現地調査を実施する。
・調査員については直接雇用又は他団体への委託を行うものとする。尚、
他団体へ委託する場合は事前に市長の承認を得ること。
・現地調査によって得られた項目をもとに、現地調査と並行して集計・
台帳整理等の業務を行う。
・現地調査にあたっては地域コミュニティ支援施策としての本事業の性格
を十分理解し、各地域町内会等の長と十分連絡を取り合い、現地調査結果
の確認を依頼する等必要な手続きをとり、地域との協力体制の下事業を実
施する。
・本事業が補助事業を受けて実施されるものであり、本年度中にLED防
犯灯への切替工事が完了する必要があることを十分理解の上、調査日程や
調査体制について十分計画する。
・調査にあたっては事前研修を実施し、安全かつ確実な調査を実施できる
ように配慮する。また、不測の事態にも対応できるよう、雇用する調査員
及び事務作業員には、社会保険及び労働保険を必ず適用する。
(2)導入計画の策定に必要な分析業務
・(1)で得られたデータをもとに、現在の光熱費・維持管理費の算出等、
導入計画の策定に必要な分析を実施する。
<分析方法>
1)電力使用量
(1)で確認した電気契約区分を踏まえ、現状の電力使用量を把握する。
既存の防犯灯のワット数(W)×年間点灯時間4,015時間(H)
(365日
×一日11時間想定)を基本とし、本市の実態に即した電力使用量を把握す
る
2)維持管理費
(1)で確認した灯具・照明仕様により、修繕・更新等に係る平均的な維持管
理費を算出する。
3)電気料金等を定量的に把握する調査
(1)で確認した電気契約区分及び1)で把握した電力使用量により現状
の電気料金を把握する。なお、電気契約区分ごとの電気料金については東
北電力の最新の数値とし、燃料費調整制度等についても考慮する。
(3)導入計画の策定
(1)及び(2)を基に、契約期間を10年としたリース方式による最適な
導入方法と、維持管理も含めた導入計画を策定する。
策定にあたっては、「本事業において策定された導入計画によりリース方
式による防犯灯のLED化が実施される」という事業スキームについて十分
理解した上で、リース会社及び機器メーカーと協力し、以下の内容を考慮の
上計画を策定する。
<費用対効果>
LED化後の機器については、原則として(1)で把握した現状から明る
さ、機能を維持できる範囲で、電気契約区分の段階が下がるものとする。
(2)で分析した結果を基に、10年間のLED化による電気料金、温室効
果ガス排出削減量及び維持管理費削減額を算出し、補助事業の定率補助額
(工事費の4分の1の額 上限1,500万円)を考慮した工事費を設計し、
可能な限り経費負担が軽減されるリース料を設定する。
工事費の設定項目は以下を基本とする。
①灯具費(LED化後の導入する機器ごとに1台あたり単価を明示の上総
額を算出する)
②施工費
③電力会社等申請費
④既存機器の処分費
⑤維持管理費
導入計画の策定にあたっては、維持管理を含めたフルメンテナンスによる設
計とし、リース物件は、リース期間終了後鶴岡市へ無償譲渡する。
<維持管理体制>
リース期間中の維持管理体制については、可能な限り市内事業者の協力に
よる維持管理体制がとられるよう計画を策定する。
4.成果物
・導入計画書 紙媒体5部及び電子データを格納した電子媒体
(紙媒体についてはA4判とし、大きいものについてはA4に折り込む。)
・現地写真及び防犯灯台帳 各1部(鶴岡地域と藤島地域ごとにそれぞれ分割
し、1部ずつ納入する。)
・導入計画書、現地写真及び防犯灯台帳等本業務に係る資料を格納した電子
媒体4部。
電子媒体に格納する際の仕様については以下①~③に示すとおり。
①現地写真及び防犯灯台帳については、3.(1)で調査・集計を実施した
ものをエクセル形式で再生できる状態で格納する。
尚、集計表及び写真台帳の整理方法についてはコミュニティ推進課より指示
を受ける。
②防犯灯設置箇所のデータについては、セキュリティに関しても十分責任を
持ち、
「ゼンリン電子住宅地図 デジタウン山形県鶴岡市1(鶴岡)」
「同 山
形県鶴岡市 2(藤島)・三川町」(㈱ゼンリン)において再生できる状況で電
子媒体(DVD及びUSBメモリ)に格納するものとする。
③電子媒体は鶴岡地域分正副合計2部、藤島地域分を正副合計2部とし、合
計4部を成果物として納入する。
・提出場所 鶴岡市役所コミュニティ推進課(鶴岡市役所本所4階)。
5.その他
(1)鶴岡市契約に関する規則及び別紙業務委託契約約款に定める諸条項を遵
守に基づく諸条件に沿って、誠実に業務を遂行する。
(2)防犯灯調査について、別紙一覧に示した灯数以上の調査が必要になった
場合においては、その数が 10%以内の場合は契約金額の変更は行わないも
のとする。
(3)業務遂行に当たって疑義が生じた場合には、鶴岡市と事業者の両者で誠
意をもって協議するものとする。