通巻第 41 号 発行日 2014 年 1 月 17 日 年 頭 の ご 挨 拶 医療法人社団誠馨会 セコメディック病院 院長 景山雄介 2014 年の年頭にあたり、新年のお慶びを申し上げます。本年が皆様にとりまして、 より善き一年となりますよう、心からお祈り申し上げます。 総理大臣自らが言うアベノミクスで、一見景気がよくなっているような印象を我々 国民に与えています。しかし、果たしてどうなのでしょうか。経済に詳しいわけでは ありませんので、深くは言及できませんが、2014 年4月に迫っている消費税率アップ について医療に与える影響を少し書かせていただきます。 本来、消費税というのは最終消費者が薄く広く納めるものです。通常は、事業者が 最終消費者にサービスや商品を与えて代金を受け取り、それと同時に事業者は消費税 をいったん預かります。そして事業者自らが仕入れの段階で払った消費税分を差し引 いて国に納付するのです。では 医療機関での消費税はどのようになっているのでしょ うか。医療機関は、医薬品や診療材料、医療機器などの購入時に消費税を払っていま す。ところが保険診療の部分は、非課税であるため、最終消費者である患者さんから 消費税を受け取ることはできません。このため、仕入れの段階で払った消費税分は実 質的に医療機関の負担となります。これを控除対象外消費税、いわゆる損税と言いま す。この医療機関の控除対象外消費税の負担は、大きな病院では、年間数億円にもの ぼります。消費税が現在の制度のまま 8%に引き上げられると、当院でも年間 5 千万 円以上の損税が増えることになり、病院経営に大きな影響があります。病院といえど も経営基盤が安定していなければ、期待される医療を継続していくことが難しくなる 可能性があります。医療だけの話ではないと思いますが、アベノミクスに踊らされる ことなく地に足をつけて、きちんとした医療を行っていくことが、ますます大切な 1 年になるのではないかと思っています。 さて、当院は昨年の 12 月で開院 15 周年を迎えました。患者さん、職員をはじめと して当院に関わってくださった全ての方々に感謝申し上げます。お陰様で徐々にでは ありますが地域からの信頼も厚くなり、当院を利用される患者さんも大きく増えてき ていることを心から誇りに思います。その一方で、外来待ち時間問題、駐車場不足、 入院療養環境などなど、患者さん、職員には不便と苦労をかけることも増えてきてい ます。期待される部分が大きくなるほど責任も重くなってきているということだと思 います。 (次頁へ) ¥ セコメディック病院は、これからも当院に関わってくださる全ての方々との信頼と協力 で、いっそう地域医療に貢献してまいります。 本年もよろしくお願い申し上げます。 新年明けましておめでとうございます。 昨年は、病院創立 15 周年という節目の年にもかかわらず、個人的には 最悪なスタートでした。幸い病院としては、幾つかの経営課題をクリア し、極めて順調な一年だったと言えるでしょう。これも職員一同、一丸 となって職務に邁進した成果であると思います。ここに厚く御礼申し上 げます。 副院長 星 誠一郎 さて、本年はどのような年となるでしょうか。4 月には消費税増税に伴い診療報酬は 実質マイナス改訂となるようですので、経営環境は厳しさを増してくると考えられま す。外部環境の変化にアンテナを張り巡らせることは重要ですが、私達のすべきことは 本質的には何ら変わりはありません。医療の安全を確保しつつ、「質」を高め、地域に信 頼される病院を目指しましょう。 本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。 新年おめでとうございます。 現代社会は、少子高齢化、高度情報化であり、医療は高速に進歩して います。この中で、本院は一流の医療を目指しています。 それは、高度医療機器を高い技術で使いこなすことはもちろんであり、 更に大切なものは、患者さんに対する暖かい優しい心なのです。病める 副院長 川越 康博 人の痛みだけでなく、心の苦しみを解った上での、本当の優しさが大事なのです。高度 医療と優しさこそ、我々が目指す真の一流病院なのです。 本院は皆様の御尽力により、順調に伸びて来ておりますが、今年も、職員一同、力を合 わせて、頑張りましょう。本年が、皆様にとって、素晴らしい年になります様にお祈り します。 本年もどうぞ宜しくお願いいたします。 新年明けましておめでとうございます。 昨年は診療部としては、内科に副院長として川越 康博先生、脳神経外科 に溝上 義人先生、泌尿器科に江越 賢一先生、麻酔科に佐藤 泰雄先生、 外科に三好 正義先生と 5 名の入職があり、医局の先生方の人数も総勢 36 名となった時期もありましたが、外科の荒井先生が開業のため 8 月末で退 職、脳神経外科の堀田先生が元の病院に復帰のため退職となったため常勤 診療部長 前村 誠 の医師が現在 34 名となっております。 医局のスタッフの高齢化は進んでおりかつ、現場での医師・看護師をはじめとする人員 不足は相変わらずで、病院をとりまく環境は年々厳しさを増してきております。 そのような中、当院は地域の中核医療を担うべく、職員一丸となって奮闘しており、地 域の皆様に愛される病院を目指しております。 本年も地域医療及び地域連携重視の基本姿勢は変えず、より一層の努力を重ね、患者さ んのお役に立てる、すべての方に満足いただけるような病院を目指して職員一同精進致 したいと思います。 本年もよろしくお願い申し上げます。 明けましておめでとうございます。 近年、世界人口は長期の減少過程に入り、2026 年には人口が 1 億 2000 万人を下回るといわれています。その後も人口は減少を続け、2060 年に は 8074 万人になり、その一方で、2.5 人に 1 人が 65 歳以上という高齢者 社会が到来すると推測されています。 看護部長 小池 文江 このような高齢者社会を見据えたなか、2014 年は診療報酬の改正もあります。医療 に携わる者として、これからの医療、看護、介護のあり方について考えていかなければ ならないと思っています。社会情勢に沿った看護を実践すべく、病院で働く看護師の役 割を考え、予防医療のための指導や、在宅療養へとつながる退院支援など、看護部一同 力を合わせ努力して参りたいと思います。 今年もよろしくお願い申し上げます。 あけましておめでとうございます。 本年の干支は午年です。十二支の 7 番目です。午にまつわることわざは たくさんありますが、代表的なものを紹介します。 「人間万事塞翁が馬」(にんげんばんじさいおうがうま)あるとき、塞翁 という老人の馬が逃げてしまったが(不幸)、まもなくその馬が優れた馬 事務長 鈴木 誠 を連れて戻ってきたので人々が祝福した(幸)。ところが、老人の子がそ の馬から落馬して怪我をした(不幸)。しかし、怪我をしたおかげで、多くの若者が戦 死したというのに、老人の子は兵役を免れて死なずにすんだ(幸)という故事でありま す。 人生の幸不幸は予測しがたいので、安易に喜んだり悲しんだりすべきでないとい う事のようです。医療界では今後TPPがどう関わってくるのか、また診療報酬の改定、 消費税3%アップ等、大変騒がしくなっております。 本年もこの故事に習って前向きに 1 年間過ごしたいと思っております。 本年も宜しくお願い申し上げます。 新年明けましておめでとうございます。 昨年、リハビリテーション部では言語聴覚療法部門においてマンパワー が不足し、手厚い言語聴覚療法の提供が困難な状況となりました。今年 も厳しい状況が続きますが、一層人員体制の充実に力を入れ、患者様の 機能回復に貢献できるよう努めたいと考えております。 リハビリテーション部 部長 坂本 雄 本年も患者様が豊かな生活を送ることができますように、またご家族様 を含めまして笑顔が増えますように、スタッフ一丸となって取り組んで参りますので、 ご理解とご支援を頂きたく、どうぞ宜しくお願い致します。 末筆ながら、新年が皆様にとりまして、穏やかな幸多き一年になりますよう心からお祈 り申し上げます。 新年あけましておめでとうございます。 昨年は休職などによる薬剤師の欠員により業務の拡大は出来ませんでし たが、1 年間その内容を変更する事なく薬物治療への支援は維持できた と思います。 多くの日常業務のなか、学会発表も4題、研究会や大学での講演も複数 薬剤部 部長 長澤 宏之 行い、薬剤師個々のレベルは年々高まっています。 医療費削減が進むことに逆行し、新しく開発される薬剤の価格は高くなってきていま す。これは、治療において効果が高いという事に由来しているためですが、その一方で 副作用も重篤な状態になるものが出てきています。そのよう中で薬剤師は、効果の判定 や副作用の早期発見等、個々の患者様に対して最も有効かつ安全に薬物治療が行えるよ う今年も支援してまいります。 薬剤部一同、本年もよろしくお願い致します。 新年明けましておめでとうございます。 訪問看護ステーションとして独立し、9 年目に入りました。 看護師は現在 4 名(内 1 名休職中)、看護師一人あたり 1 日平均 4.5 件、多い日は 7 件から訪問し、ご利用者が安心して在宅生活を 送っていただけるよう日々お手伝いさせていただいております。 セコメディック訪問 看護ステーション所長 市川清実 看護師不足は毎年の課題ですが、今年度も看護師の増員を目指し、明るくやさしい看護 で地域のニーズに応えられる様、スタッフ一同尽力していきたいと思っています。 本年もよろしくお願い申し上げます。 編 集 後 記 セコメディック病院広報誌「みどりの風 2014 新年号」を読んでいただけましたか? 今年は「午年」 皆様に幸運が駆け込んでくる一年となりますよう、心からお祈り申し上げます。 広報チーム(T)
© Copyright 2024 ExpyDoc