第11回講義概要 インターネット - 九州産業大学情報科学部

2014/06/26
第11回講義概要
インターネットと通信プロトコル
¨  TCP/IP
¨  IPアドレス
¨ 
情報システム特講A
第11回:ネットワーク(1)
九州産業⼤大学 情報科学部
神屋 郁⼦子
インターネット
インターネットと通信プロトコル
世界中に広がるコンピュータネットワーク
¨  TCP/IPと呼ばれるプロトコル群を⽤用いて
通信を⾏行行うネットワーク
¨ 
¤ プロトコル:通信規約
¨ 
ネットワークのネットワーク
¤ コンピュータネットワーク同⼠士がつながって
ネットワークを構成
1
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通信プロトコルとOSI基本参照モデル
¨ 
OSI基本参照モデル
通信プロトコル
階層
7
6
5
4
3
2
1
¤ コンピュータ同⼠士がネットワークを使って通信
する際の通信規約
¨ 
OSI基本参照モデル
¤ ISOによって定められた通信の仕組み
¤ プロトコル群を7層に階層化したモデル
OSI基本参照モデル(1)
¨ 
層
OSI基本参照モデル(2)
¨ 
¤ 機器やケーブル、通信過程の物理理的なデータ伝
を中継・転送して、宛先までパケットを送り届
ける
¤ 接続されたコンピュータ同⼠士の通信の取り決め
層
¤ 直接つながったコンピュータとのデータのやり
とりに関する取り決め
¤ 隣隣接機器間で誤りのないデータ通信を⾏行行う
層
¤ 通信ルートを選定(経路路選択機能)し、パケット
送に関する取り決め
¤ 通信回線を介してビット単位の伝送を⾏行行う
¨ 
名称
アプリケーション層
プレゼンテーション層
セッション層
トランスポート層
ネットワーク層
データリンク層
物理理層
¨ 
層
¤ 信頼できる通信を⾏行行うための取り決め
¤ エンドツーエンド間のデータ転送を保証
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OSI基本参照モデル(3)
¨ 
層
OSI基本参照モデル(4)
¨ 
¤ コンピュータ同⼠士の通信が始まってから終わる
¤ 通信を⾏行行う際に利利⽤用するサービスやアプリケー
までのひとまとまりのデータややりとりに関す
る取り決め
¨ 
層
ションの具体的な内容や操作⽅方法に関する取り
決め
¤ メールやファイル転送、Webの閲覧など
層
¤ 通信の際のデータの表現形式に関する取り決め
¤ ⽂文字コードの変換、暗号化など
TCP/IP
TCP/IP
インターネット上で利利⽤用されているプロ
トコル群の総称
¨  (Transmission Control Protocol)
¨ 
¤ データが正しく届くのを保証する
¤ アプリケーションの識識別にポート番号を使⽤用
¨ 
(Internet Protocol)
¤ 宛先IPアドレスに基づいたパケットの経路路選択
3
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TCP/IPとOSI基本参照モデル
階層
7
6
5
4
3
2
1
OSI
基本参照モデル
アプリケーション層
プレゼンテーション層
セッション層
トランスポート層
ネットワーク層
データリンク層
物理理層
TCP/IPの階層
TCP/IPのプロトコル
プロトコル名
層
層( )
層( )
層
サービスの説明
Webページを送受信する
ファイル転送を⾏行行う
離離れたところにあるコンピュータにログイン
し、遠隔操作をする
メールサーバ間でメールの転送を⾏行行う
メールサーバ上のメールをメーラが受信する
コンピュータの時刻を同期させる
ネットワークの管理理を⾏行行う
IPアドレスを⾃自動的に割当てる
IPアドレス
IPアドレス
インターネットでの住所にあたる番号
¨  通信相⼿手を識識別するのに利利⽤用
¨  :Internet Protocol Version 4
¨ 
¤  ビットの整数を ビットずつに区切切り、 つ
の10進数を.でつなげて表記
¤  例例:情報科学部のWebサーバ 133.17.169.19
¨ 
でドメイン名をIPアドレスに変換
¤  例例:www.is.kyusan-‐‑‒u.ac.jp→133.17.169.19
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[復復習]10進数から2進数への変換
¨ 
133.17.169.19を各桁8ビットの2進数
¤ 133: IPアドレスの仕組み
¨ 
¤ 前半を 部、後半を 部
8桁より少ない場合は8桁に
なるように0をつける
¤ 17: ¤ 169: ネットワーク部
¤ 19: に属しているか
A
ビット
ビット
B
接続可能なホスト数
C
2 -‐‑‒2=254台
アドレス
¤ ホスト部のビットがすべて のIPアドレス
=16,777,214台
ビット
ビット
¨ 
2 -‐‑‒2
2 -‐‑‒2=65,534台
ビット
¤ ホスト部:同⼀一ネットワーク内のノードを識識別
ネットワークアドレスと
ブロードキャストアドレス
IPアドレスのクラス
IPアドレスの構成
ホスト部
¤ ネットワーク部:ホストがどこのネットワーク
133 17 169 19 クラス
32ビットを前半と後半に分割
¤ ネットワーク⾃自⾝身を表すIPアドレス
¨ 
アドレス
¤ ホスト部のビットがすべて のIPアドレス
¤ ネットワークを構成するすべてのホストに宛て
て⼀一⻫斉送信をする⽤用途に使⽤用
ビット
接続可能なホスト数=2ホスト部のビット数-‐‑‒2
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サブネットとサブネットマスク
ホスト部を分割しサブネットワークと呼
ばれる複数のネットワークに分割
¨  サブネットマスク:ネットワーク部が全
て1、ホスト部が0のマスク(ビット列列)
¨ 
例例題
¨ 
次のIPアドレスとサブネットマスクをも
つPCがある。このPCのネットワークアド
レスを求めよ。(H20春・改)
¤ IPアドレス:200.170.70.19 ¤ サブネットマスク:255.255.255.240
¤ 例例:クラスAのサブネットマスク
11111111 00000000 00000000 00000000
255 0 0 0
(ネットワーク部のビット数で表現→/8)
例例題解答
¨ 
IPアドレス200.170.70.19
例例題解答
¨ 
11001000 10101010 01000110 00010011
¤ 2進数に変換
¤  ¨ 
サブネットマスク255.255.255.240
¨ 
¤ 2進数に変換
¨ 
¤ 2進数を10進数に変換
¤ 先頭24ビットは同じなので下位8ビットのみ
¤ (00010000)2 = (16)10
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例例題
¨ 
IPアドレスが192.168.0.xでサブネット
マスクが255.255.255.0のTCP/IPネット
ワークでブロードキャストアドレスはど
れか。(H20秋)
A. 
B. 
C. 
D. 
¨ 
IPアドレス
¨ 
¤ ブロードキャストアドレスはホスト部が1
NATとNAPT
¨ 
¤ インターネットに直接接続しないコンピュータ
が使うIPアドレス
¤ 家庭や企業内LAN上では複数のコンピュータで
1つのグローバルIPアドレスを共有
¤ プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレ
使うIPアドレス
IPアドレス
ネットマスク:255.255.255.0
¤ 2進数に変換
¤ インターネットに直接接続するコンピュータが
¨ 
IPアドレス:192.168.0.x
¤ 2進数に変換
192.168.0.0
192.168.0.255
192.168.255.0
192.168.255.255
グローバルIPアドレスとプライベート
IPアドレス
¨ 
例例題解答
スを1対1で相互変換
¨ 
¤ 複数のプライベートIPアドレスを1つのグロー
バルIPアドレスに多対1で変換
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