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2002/12/12
22
第 12 号
上山まちづくり塾
店主(菊地三郎氏)は、我々そば屋相手にもかかわら
上山のそばを語る
ず全て
10月29日∼31日に由布院・直入・小国でそば
の事を
を語り、山形のそばをお知らせする目的で、訪問が実
話して
施されました。これは、志賀塾長の紹介で、由布院や
くれる
直入町との交流がはじまり、上山から視察に行き、8
ことに
月末には首藤勝次さんが再度上山を訪ねられました。
嬉しさ
その時に、首藤さんと明日のそばを語る会会長の安孫
さえ感
子さんがそば談義になり、是非直入にきて手打ちそば
じまし
を打っていただきたいという話しになりました。その
た。後日、菊地さんから電話があり、
「北海道で買い付
ことがきっかけとなり、今回の訪問が実現となりまし
けして、故郷の福島にいるんだ。今年の山形の作柄は
た。由布院では、米田さん、新江さん、江藤さん、菊
どうですか」と常にそばのことが気になるらしく、山
地さん、そして玉の湯溝口さん、桑野さん、直入では
形のでわかおりを送ることにしました。その感想を楽
首藤さんはじめ多くの方々、小国では秋吉さんに大変
しみにしています。
由布院の米田さん、新江さん、
江藤さんと懇談
由布院 泉の菊地三郎さんと
お世話にな
心の癒しをしてくれるホテル、そして商店街も入っ
りました。
て見たくなりました。
明日のそば
次の日、直入町では手打ちそばを体験してもらい食
を語る会の
べていただきました。直入にはそば文化が余りなく、
二人から感
ラーメンの方が根づいているようでした。
じたことを
3日目、小国町のそば街道のパンフレットを見て手
述べていた
打ちそば店の多いこと、一軒の店にしか行くことが出
だきます。
来ませんでしたが、東京と変わりない商売をしていま
した。我々多くは地元密着型なので、観光客相手の商
徹底した“こだわり”
売をするとそうなのかと思いました。
今回の旅行で得た刺激を自分に生かし、明日のそば
私は、業(そば屋)としているという観点から九州
を語る会として町に貢献できる事業を実施していきた
地方のそば屋ってどういう商売をしているのか興味が
いと思っております。
ありました。まず由布院の古式手打ちそば泉(屋号)
安孫子 昭一郎
さんに思ったことは、そば屋としての演出にビックリ。
何故なら当初私は大半の店は製麺所から仕入して商売
自分の街に愛着心と誇り
をしているんだろうと思っていました。美味しいそば
今回九州のそば探求 由布院・長湯研修ツアーに参加
なのですが、もりそば1.5人前(1,200円)の値
させていただいて、いろいろな方々とお逢いし、対話
段に驚き、食べた後に、玄そばの保管、抜き製粉、手
することができ、本当に有意義な時間が過ごせたと思
打ち、かつお削り機を見学し、そばに関する全ての事
います。日本を代表する温泉地を訪れて、いずれも共
を1∼10までを業としていることに感心しました。
通する事を感じました。それは、自分の住む街に愛着
山形県上山市河崎 1-1-10 Tel023-672-1111 Fax023-672-1112 http//:www.kaminoyma-machisen.jp
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2002/12/12
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第 12 号
上山まちづくり塾
心と誇りを持っているという所です。よく観光地では、
高いとい
そこに住む住人よりも訪問者に対してどうすれば多く
うことで
の方が集まってくれるのか考えるようになりますが、
す。確か
まずそこに住む人々が自分たちの街にはこういうすば
に、山形
らしいことがあるんだという気持ちを持っているのか
県内でも
ということです。その気持ちをその地に訪れる方々に
あまりい
伝えることことが大事なのではないでしょうか。やは
ない様な
り、数多くの人々が集まるというのはそういった人を
こだわり
引き付ける魅力があると思います。実際、由布院、直
を持った仕事をしている方がいらっしゃって手間をか
入町、小国町でお逢いした方々は人間的にすばらしい
け、いい品質であれば価格が高くなるのは分かるので
魅力を持った方々でほんのわずかな時間話しただけで
すが、直入の方のお話しを伺ったときに、蕎麦は値段
も生き方や考え方がすぐに伝わってきたように思われ
の高い高級品というイメージがあると話されていまし
直入でそば打ちを伝授する秋山さん
熊本県小国町杖立温泉で秋吉さんと
ます。
た。私の感覚から言うと、蕎麦はもっと庶民的な誰も
まち
が楽しめる物だと思っているので、その辺のギャップ
づく
があるのかと感じられました。逆に言うと山形の蕎麦
りも
は、全国的にも高いレベルにあるのではと思い、もっ
同じ
と多くの方に良いものを感じていただけるのではない
よう
だろうかと思います。
に、
今回の研修を通じて、いろいろな事を教えたり、今
その街
にきた
らすぐに伝わってくるものがあるといいのではないで
しょうか。また、自分たちの街はこういった街にした
いんだというコンセプトがしっかりあるということで
までの事を見直したりすることができ、
これから仕事、
生活をしていく上で、大きな収穫になった研修だった
と感じております。
秋山 真澄
す。由布院の場合は現在に至るまで30年以上もの歳
編集後記
月がたっているといわれます。その間、ずっと同じコ
帰ってきて間もなく、秋山さん宅に、直入「翡翠
ンセプトを元に動き続けるというのは、よほどしっか
の庄」社長の首藤文彦さん(勝次さんの弟さん)か
りした方針がないと続かないのではないでしょうか。
ら山形のそば打ちを教えてくれるように依頼があ
今回は、蕎麦を直入町のみなさんにしっていただく
ったことを伺ってびっくり。大分の人は何て決断が
ということで、企画されていましたので、実際蕎麦を
早いんだ。ちょうど自分のそば屋をどうしようか考
打って、また地元の方にも打っていただいて、蕎麦を
えていた時に、山形の手打ちそばと出会ったという
食べていただきました。九州の方では、あまり蕎麦が
運命的出会い。山形のそばを売りたいとのこと。
浸透されていないということで、みなさんが興味を持
っていただけて大変良かったのではないかと思います。
非常∼にうれしいことです。この交流を大切にし
ていきたいものですね。 T.山口
一つ気にかかる点は、蕎麦屋さんで出している価格が
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