チルバロシン類 Tylvalosin Antibiotic Drugs (酢 酸 イ ソ 吉 草 酸 タ イ ロ シ ン 類 ) ( Acetylisovaleryltylosin Antibiotic Drugs ) チルバロシン 1 チ ル バ ロ シ ン (酢 酸 イ ソ 吉 草 酸 タ イ ロ シ ン )は 、 Streptomyces fradiae の 培 養 に よ って得られるタイロシンの酢酸イソ吉草酸誘導体又はその他の方法で得られるこれ と同一の物質である。 2 この類の医薬品は、チルバロシン、チルバロシンの塩及びこれらを含有する製剤 とする。 3 こ の 類 の 医 薬 品 の 力 価 は 、チ ル バ ロ シ ン ( C 53 H 87 NO 19 )と し て の 量 を「 質 量 (力 価 ) 」 で示す。 - 176 - チルバロシン酒石酸塩散 Tylvalosin Tartrate Powder (酒 石 酸 酢 酸 イ ソ 吉 草 酸 タ イ ロ シ ン 散 ) 本品は、チルバロシン酒石酸塩の散剤である。 確認試験 1 本 品 の 水 溶 液 ( 1 → 10 ) 2mL に 硝 酸 銀 試 液 2mL を 加 え る と き 、 白 色 の 沈 殿 を 生 じ る。この沈殿物を分取し、硝酸を加えるとき、溶ける。 2 本品につき、薄層クロマトグラフィーにより試験を行い、確認する。 ( 1 ) 展 開 溶 媒 [ 酢 酸 エ チ ル / ジ エ チ ル ア ミ ン 混 液 ( 100 : 1 )] を 用 い る 。 (2) 常 用 標 準 希 釈 液 常 用 標 準 チ ル バ ロ シ ン 適 当 量 を と り 、 メ タ ノ ー ル を 加 え て 溶 か し 、 約 1mg (力 価 ) /mL の 希 釈 液 を 作 る 。 ( 3 ) 試 料 溶 液 本 品 の 表 示 力 価 に 従 い 、 約 10mg (力 価 ) /mL に 対 応 す る 量 を と り 、 メ タ ノ ー ル 10mL を 加 え て 5 分 間 激 し く 振 り 混 ぜ た 後 、 ろ 過 又 は 遠 心 分 離 す る 。 このろ液又は上澄液を試料溶液とする。 ( 4 ) 薄 層 板 薄 層 ク ロ マ ト グ ラ フ ィ ー 用 シ リ カ ゲ ル (蛍 光 剤 入 り )を 用 い る 。 ( 5 ) 判 定 展 開 し た 薄 層 板 を 風 乾 し 、 紫 外 線 (主 波 長 254nm )を 照 射 し 、 又 は 薄 め た 硫 酸 ( 1 → 10 )を 均 一 に 噴 霧 し て 約 120 ℃ で 約 10 分 間 加 熱 す る と き 、 試 料 溶 液 の 示 す ス ポ ッ ト の R f値 は 、 常 用 標 準 希 釈 液 の そ れ と 等 し い 。 規格 ( 1 ) 本 品 は 、 表 示 さ れ た 力 価 の 90 ~ 120 % を 含 む 。 ( 2 ) 乾 燥 減 量 ; 4.0 % 以 下 (第 2 法 ) ―――試験法――― 力価試験 円筒平板法 ① 培地 種層用寒天培地及び基層用寒天培地 ペプトン 6.0g ブドウ糖 1.0g 酵母エキス 3.0g カンテン 13.0 ~ 20.0g 肉エキス 1.5g 以 上 を と り 、 水 を 加 え て 溶 か し 、 1,000mL と し 、 滅 菌 す る 。 pH は 、 7.9 ~ 8.1 とする。 ② 試 験 菌 Micrococcus luteus ATCC 9341 を 用 い る 。 ③ 常 用 標 準 希 釈 液 常 用 標 準 チ ル バ ロ シ ン 適 当 量 を と り 、 減 圧 下 ( 0.67kPa 以 下 )、 60 ℃ で 3 時 間 乾 燥 し た 後 、 約 20mg (力 価 )に 対 応 す る 量 を 精 密 に 量 り 、 メ タ ノ ー ル 溶 液 ( 7 → 10 )を 加 え て 溶 か し 、 約 1mg (力 価 ) /mL の 濃 度 の 明 ら か な 原 液 を 作 る 。 原 液 は 5℃ 以 下 に 保 存 し 、 7日 以 内 に 使 用 す る 。 用 時 、 原 液 の 適 量 を 正 確 に 量 り 、 0.1mol/L リ ン 酸 塩 緩 衝 液 ( pH8.0 )で 正 確 に 希 釈 し て 10µg (力 価 ) /mL 及 び 2.5µg (力 価 ) /mL の 希 釈 液 を 作 る 。 ④ 試 料 溶 液 本 品 の 表 示 力 価 に 従 い 、 適 当 量 を 精 密 に 量 り 、 メ タ ノ ー ル 溶 液 (7 → 10 )を 加 え て 溶 か し 、 約 1mg (力 価 ) /mL の 濃 度 の 明 ら か な 試 料 原 液 を 作 る 。 こ の 液 の 適 量 を 正 確 に 量 り 、 0.1mol/L リ ン 酸 塩 緩 衝 液 ( pH8.0 )で 正 確 に 希 釈 し て 10µg (力 価 ) /mL 及 び 2.5µg (力 価 ) /mL の 試 料 溶 液 を 作 る 。 - 177 - チルバロシン酒石酸塩準散 Powdered Mixture of Tylvalosin Tartrate and Feed (酒 石 酸 酢 酸 イ ソ 吉 草 酸 タ イ ロ シ ン 準 散 ) 本品は、チルバロシン酒石酸塩の準散剤である。 確認試験 本品につき、薄層クロマトグラフィーにより試験を行い、確認する。 ( 1 ) 展 開 溶 媒 [ 酢 酸 エ チ ル / ジ エ チ ル ア ミ ン 混 液 ( 100 : 1 )] を 用 い る 。 (2) 常 用 標 準 希 釈 液 常 用 標 準 チ ル バ ロ シ ン 適 当 量 を と り 、 メ タ ノ ー ル を 加 え て 溶 か し 、 約 1mg (力 価 ) /mL の 希 釈 液 を 作 る 。 ( 3 ) 試 料 溶 液 本 品 の 表 示 力 価 に 従 い 、 約 10mg (力 価 ) /mL に 対 応 す る 量 を と り 、 メ タ ノ ー ル 10mL を 加 え て 5 分 間 激 し く 振 り 混 ぜ た 後 、 ろ 過 又 は 遠 心 分 離 す る 。 こ の ろ液又は上澄液を試料溶液とする。 ( 4 ) 薄 層 板 薄 層 ク ロ マ ト グ ラ フ ィ ー 用 シ リ カ ゲ ル (蛍 光 剤 入 り )を 用 い る 。 ( 5 ) 判 定 展 開 し た 薄 層 板 を 風 乾 し 、 紫 外 線 (主 波 長 254nm )を 照 射 す る か 又 は 薄 め た 硫 酸 ( 1 → 10 )を 均 一 に 噴 霧 し 、 約 120 ℃ で 約 10 分 間 加 熱 す る と き 、 試 料 溶 液 の 示 す ス ポ ッ ト の R f値 は 、 常 用 標 準 希 釈 液 の そ れ と 等 し い 。 規格 ( 1 ) 本 品 は 、 表 示 さ れ た 力 価 の 90 ~ 120 % を 含 む 。 ( 2 ) 乾 燥 減 量 ; 10.0 % 以 下 (第 1 法 、 1g 、 105 ℃ 、 3 時 間 ) ―――試験法――― 力価試験 円筒平板法 ① 培地 種層用寒天培地及び基層用寒天培地 ペプトン 6.0g ブドウ糖 1.0g 酵母エキス 3.0g カンテン 13.0 ~ 20.0g 肉エキス 1.5g 以 上 を と り 、 水 を 加 え て 溶 か し 、 1,000mL と し 、 滅 菌 す る 。 pH は 、 7.9 ~ 8.1 とする。 ② 試 験 菌 Micrococcus luteus ATCC 9341 を 用 い る 。 ③ 常 用 標 準 希 釈 液 常 用 標 準 チ ル バ ロ シ ン 適 当 量 を と り 、 減 圧 下 ( 0.67kPa 以 下 ) 、 60 ℃ で 3 時 間 乾 燥 し た 後 、 そ の 約 20mg (力 価 )に 対 応 す る 量 を 精 密 に 量 り 、 薄 め た メ タ ノ ー ル ( 7 → 10 )を 加 え て 溶 か し 、 約 1mg (力 価 ) /mL の 濃 度 の 明 ら か な 原 液 を 作 る 。 原 液 は 5℃ 以 下 に 保 存 し 、 7日 以 内 に 使 用 す る 。 用 時 、 原 液 の 適 量 を 正 確 に 量 り 、 0.1mol/L リ ン 酸 塩 緩 衝 液 ( pH8.0 )で 正 確 に 希 釈 し て 10µg (力 価 ) /mL 及 び 2.5µg (力 価 ) /mL の 希 釈 液 を 作 る 。 ④ 試 料 溶 液 本 品 の 表 示 力 価 に 従 い 、 50 ~ 100mg (力 価 )に 対 応 す る 量 を 精 密 に 量 り 、薄 め た メ タ ノ ー ル ( 7 → 10 )一 定 量 を 加 え て 約 10 分 間 激 し く か き 混 ぜ た 後 、 ろ 過 又 は 遠 心 分 離 し 、 約 1mg (力 価 ) /mL の 濃 度 の 明 ら か な 試 料 原 液 を 作 る 。 こ の 液 の 適 量 を 正 確 に 量 り 、 0.1mol/L リ ン 酸 塩 緩 衝 液 ( pH8.0 )で 正 確 に 希 釈 し て 10µg (力 価 ) /mL 及 び 2.5µg (力 価 ) /mL の 試 料 溶 液 を 作 る 。 - 178 -
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