5. デスクトップとウインドウとの操作

 5. デスクトップとウインドウとの操作
ルをPCに読み込んだり,PCのハードディス
ク上のファイルをフロッピーディスクに転写
5.1 デスクトップ
したり,あるいは,PCのハードディスク上の
ディスプレイ全体に表示されている画面を ファイルを探したりする際に利用する.
デスクトップという.desk top机上
アイコン[マイコンピュータ]の操作方法
は次の通りである.
(1)アイコン[マイコンピュータ]にポ
インタを移動し,ダブルクリックする.
→ウインドウ[マイコンピュータ]が現れ,
作業中のPCに接続されている周辺機器等が表
示される.
5.1.1 タスクバー
デスクトップの最下行の帯状領域はタスク
バーと呼ばれる.
タスクバーの左端には[スタート]ボタン
が表示される.
5.1.3 アイコン[ごみ箱]
一方,右端には幾つかのボタンから構成さ
れる[インジケータ]が表示される.
インジケータには,[日本語入力システム]
[ディスプレイ][音量][プリンタ]等の
ボタンと,現在の時刻とが表示されている.
タスクバーには起動中の応用プログラム等
も表示される.
このアイコン[ごみ箱]はデスクトップ画
面上に常時表示されている.
不要になったファイルやフォルダ等を廃棄
する際に使用する.
[1]ファイル等のフォルダ[ごみ箱]へ
5.1.2 アイコン[マイコンピュータ]
の廃棄
各種ウインドウの上部に表示されるメニュ
ーバー(5.2 ウインドウ参照)左端の項目[フ
ァイル(F)]を利用して,ファイル等をフォル
アイコンというのはデスクトップ画面上に ダ[ごみ箱]に廃棄する手順は次の通りであ
表示されたフォルダやファイル,応用プログ る.
ラム等を表す小型の図形のことである.
(1)ウインドウに表示されている,廃棄
一見してその働きや機能が分かるように工 するファイル等にポインタを移動し,左クリ
夫してデザインされている.
ックする.即ち,ファイル等を選択する.
アイコン[マイコンピュータ]はデスクト
ップに常時表示されている.
フロッピーディスクに記録してあるファイ
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→アイコン[ごみ箱](満杯)
→反転表示される.
に変化する.即ち,ファイル等がフォルダ[ご
み箱]に移動し,当該ファイルはウインドウ
(2)メニューバー左端の項目[ファイル から消える.
(F)]を左クリックする.
→メニューが表示される.
ドラグ&ドロップによってファイル等をフ
ォルダ[ごみ箱]に廃棄する手順は次の通り
である.
(1)廃棄するファイル等のアイコンにポ
インタを移動する.
(3)削除(D)にポインタを移動する.
(2)マウスの左ボタンを押す.
→反転表示される.
→反転表示される.
(4)左ボタンを押す.
(3)マウスの左ボタンを押したままにす
→ウインドウ[ファイルの削除の確認]が る.
表示される.
(4)アイコン[ごみ箱]にポインタを移
動する.
→マウスの動きに応じて,廃棄するファイ
ル等のアイコンも動き,アイコン[ごみ箱]
に重ねると,アイコン[ごみ箱]が反転表示
(5)[はい(Y)]ボタンを左クリックする. される.
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(5)左ボタンから指を離す.
−−−−−−
注 上の(1)∼(4)の操作を「廃棄するフォ
ルダ等をアイコン[ごみ箱]にドラグ&ドロ
ップする」と表現する.
−−−−−−
(2)回収するファイル等の「名前」を左
クリックする.
→反転表示される.
(3)メニューバー左端の項目[ファイル
(F)]を左クリックする.
→アイコン[ごみ箱](満杯)に変化する.
即ち,ファイル等がフォルダ[ごみ箱]に移
動する.当該ファイル等はウインドウから消
える.
→メニューが表示される.
[2]フォルダ[ごみ箱]内にあるファイ (4)[元に戻す(E)]にポインタを移動し,
ル等の回収
左クリックする.
一旦フォルダ[ごみ箱]に廃棄したファイ
ル等を,メニューバー左端の項目[ファイル
(F)]を用いて,フォルダ[ごみ箱]から元の
フォルダに回収する手順は次の通りである.
(1)アイコン[ごみ箱]をダブルクリッ
クする.
→フォルダ[ごみ箱]から元のフォルダへ
ファイル等が移動する.
→ウインドウ[ごみ箱]が現れ,フォルダ
[ごみ箱]内に入っているファイル等が表示
される.
一旦フォルダ[ごみ箱]に廃棄したファイ
ル等を,フォルダ[ごみ箱]からデスクトッ
プに,ドラグ&ドロップによって回収する手
順は次の通りである.
(1)アイコン[ごみ箱]をダブルクリッ
クする.
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→ウインドウ[ごみ箱]が現れ,フォルダ
[ごみ箱]内に入っているファイル等が表示
される.
[3]フォルダ[ごみ箱]内にあるファイ
ル等の削除
ごみ箱もフォルダの一種である.
フォルダ[ごみ箱]に移動したファイル等
を放置しておくと,ハードディスクに不要な
情報が蓄積されてしまうことになる.
(2)回収するファイル等にポインタを移 フォルダ[ごみ箱]に廃棄したファイル等
動し,左クリックする.
は,折を見て完全に廃棄するように心掛ける.
ただし,フォルダ[ごみ箱]を空にした時
点で,ファイル等を通常の手段では回収でき
なくなってしまう.
従って,フォルダ[ごみ箱]内のファイル
等を削除する際には,十分な注意が必要であ
→反転表示される.
る.
フォルダ[ごみ箱]内のファイル等を削除
して空にする手順は次の通りである.
(1)アイコン[ごみ箱]をダブルクリッ
クする.
(3)マウスの左ボタンを押したままにす
る.
(4)ウインドウ[ごみ箱]の外にポイン
タを移動し,デスクトップの地の部分で左ボ →ウインドウ[ごみ箱]が表示される.
タンから指を離す.
(2)メニューバー左端の項目[ファイル
(F)]を左クリックする.
→マウスの動きに応じてファイル等も動き,
デスクトップに移動する.即ち,フォルダ[ご
み箱]からデスクトップへファイル等が移動 →メニューが表示される.
される.
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る.
→ファイル等は削除され,アイコン[ごみ
(3)[ごみ箱を空にする(B)]にポインタ 箱](空)の形に変化する.
を移動する.
→反転表示される.
削除したファイル等を復活することは,一
般にはできない.従って,フォルダ[ごみ箱]
を空にする際には,十分な注意が必要である.
5.1.4 応用プログラムのアイコン
代表的な応用プログラムのアイコンは,次
の通りである.
(4)左クリックする.
→ウインドウ[ファイル削除の確認]が表
示される.
インターネット(WWWブラウザ)
(5)[はい(Y)]ボタンを左クリックする.
日本語ワードプロセッサ
or
(1-1)アイコン[ごみ箱]にポインタを
移動し,右クリックする.
メーラ
★
→メニューが表示される.
これらの応用プログラムのアイコンをダブ
★
ルクリックすると,起動する.
(2-1)[ごみ箱を空にする(B)]にポイン
タを移動し,左クリックする.
5.1.5 フォルダのアイコン
★
→ウインドウ[ファイルの削除の確認]が
表示される.
フォルダのアイコンをダブルクリックする
と,その中に入っているファイル等が何であ
るかを知ることができる.
(3-1)[はい(Y)]ボタンを左クリックす
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5.1.5 ファイルのアイコン
ファイルのアイコンをダブルクリックする →メニューが表示される.
と,そのファイルを作成した応用プログラム
が起動し,その中身を見ることができる.
5.2 ウインドウ
日本語ワードプロセッサWordの場合を例
として,ウインドウの基本的な操作方法を以
下に示す.
(1-2)[プログラム(P)]にポインタを移
動する.
→更にメニューが表示される.
−−−−−−
注 Wordを起動する手順は次の通りであ
る.
(1)デスクトップ画面上に表示されてい
るアイコン[Microsoft Word]をダブルクリ
ックする.
or
(1-1)タスクバー左端の[スタート]ボ (1-3)[Microsoft Word]にポインタを
タンを左クリックする.
移動して左クリックする.
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に表示される帯状の領域である.作業に便利
な道具が表示されている.ツールバーが表示
されないウインドウもある.
作業領域:ウインドウの大部分を占める大
きな領域である.この領域に文字や図形を書
き込み,作業を進める.
垂直スクロールバー:ウインドウの右端に
表示される棒状の領域である.作業領域に表
示される情報の垂直方向の位置を制御する.
scroll巻物
水平スクロールバー:ウインドウの下端に
表示される水平に寝かした棒状の領域である.
作業領域に表示される情報の水平方向の位置
−−−−−−
を制御する.
注 デスクトップ画面上に枠で仕切られて 表示すべき情報が全て作業領域中におさま
表示されている領域をウインドウという. るときには水平/垂直スクロールバーは表示
window
されない.
−−−−−−
応用プログラムを起動すると,そのプログ 5.3 アクティブウインドウ
ラムに対応して少なくとも1つのウインドウ デスクトップ画面上に複数のウインドウが
がデスクトップ画面上に表示される.
表示されているとき,最も手前に表示されて
いるものをアクティブウインドウという.
ウインドウは次に示す基本的な要素から構
成されている.
タイトルバー:ウインドウの最上部に水平
に表示される帯状の領域である.応用プログ
ラムあるいはファイルの名称や,[最小化]
[最大化/元のサイズへ戻す][閉じる]ボ
タンが表示されている.
メニューバー:ウインドウの第2行目に水
平に表示される帯状の領域である.実行でき
る作業の項目が表示される.即ち,大多数の
ウインドウでは左から項目[ファイル(F)]
[編集(E)]
[表示(V)]
[挿入(I)]
[書式(O)]
[ツール(T)][ウインドウ(W)][検索(S)]
[ヘルプ(H)]等が表示される.
ツールバー:ウインドウの第3行目に水平
アクティブウインドウにおいてのみ編集等
の作業が可能である.
アクティブウインドウとするには,そのウ
インドウ上にポインタを移動し,左クリック
する.active window
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5.5.1 縦横幅の同時変更
(1)ウインドウ右下の角の部分にポイン
タを移動する.
→ポインタの形が から に変化する.
(2)マウスの左ボタンを押したままにする.
−−−−−−
注 上の操作(1), (2)を「ウインドウ右下の
角の部分をドラグする」と表現する.
−−−−−−
→アクティブウインドウが入れ替わる.
(3)マウスを左あるいは上に動かすとウ
インドウが縮小し,右あるいは下に動かすと
5.4 ウインドウの移動
拡大するので,適当な大きさのとき,ボタン
(1)ウインドウ最上部のタイトルバーに から指を離す.
ポインタを移動し,マウスの左ボタンを押し
たままにする.
5.5.2 横幅の変更
(1)ウインドウの左右の境界にポインタ
(2)マウスの動きに応じてウインドウ全 を移動する.
体が動くので,任意の場所でボタンから指を
離す.
−−−−−−
注 上の操作(1), (2)を「タイトルバーをド
ラグ&ドロップする」と表現する.
−−−−−−
5.5 ウインドウの大きさの変更
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面全体に拡大したりすることができる.
応用プログラムの1つである日本語ワード
プロセッサWordを用いて,1つの文書「例題」
を作成中である場合について,ウインドウを
タイトルバーだけに縮小したり元の大きさに
戻したりする例を示す.
[1]ウインドウ[応用プログラム]の場
合
ウインドウ[応用プログラム],例えば,
ウインドウ[Microsoft Word]をタイトルバ
→ポインタの形が から に変化する.
ーだけに縮小する手順は次の通りである.
(2)マウスの左ボタンを押しながら左右 (1)ウインドウのタイトルバー右から第3
に動かす.
番目の[最小化]ボタンを左クリックする.
――――――
注 この操作(1), (2)を「右(左)の境界線
をドラグする」と表現する.
――――――
→横幅が変化する.
(3)適当なところでボタンから指を離す.
5.5.3 高さの変更
(1)ウインドウの上下の境界にポインタ →縮小されたタイトルバーが,デスクトッ
を移動する.
プのタスクバーに表示される.
このタイトルバーはWordを起動した時点
で,タスクバーに表示されているので,ウイ
ンドウが消えると表現すべきであろう.
縮小されたタイトルバーから元の大きさの
ウインドウに戻す手順は次の通りである.
(1)タスクバーに表示されているタイト
ルバーを左クリックする.
→ポインタの形が から に変化する.
→元の大きさのウインドウに戻る.
(2)マウスの左ボタンを押しながら上下
に動かす.
→高さが変化する.
(3)適当なところでボタンから指を離す.
5.5.4 タイトルバーのみへの縮小と復帰
複数のウインドウを開いておくと,作業に
支障をきたすことがある.
ウインドウをタイトルバーだけに縮小した
り,元の大きさへ戻したり,デスクトップ画
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[2]ウインドウ[作成途中の文書]等の
場合
Wordで作成/編集中の文書のウインドウ
[例題]をタイトルバーだけに縮小する手順
は次の通りである.
(1)タイトルバー[例題]右から第3番目
の[最小化]ボタンを左クリックする.
(2)縮小されたタイトルバー[元のサイ
ズに戻す]ボタンを左クリックする.
→縮小されたタイトルバーが,タスクバー
のすぐ上の行に表示される.
or
(2-1)メニュー中の[元のサイズに戻す
(R)]にポインタを移動し,左クリックする.
縮小されてタイトルバーから元の大きさの
ウインドウに戻す手順は次の通りである.
(1)タスクバーの上の行に表示されてい
る,縮小されたタイトルバーにポインタを移
動し,左クリックする.
→元の大きさのウインドウに戻る.
→縮小されたタイトルバーが青色に変化し, 縮小されたタイトルバーからデスクトップ
メニューも表示される.
画面全体にウインドウを直接拡大することも
可能である.
その手順は次の通りである.
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(1)タスクバーの上の行に表示されてい →デスクトップ画面全体にウインドウが表
る,縮小されたタイトルバーにポインタを移 示される.
動し,左クリックする.
→縮小されたタイトルバーが青色に変化し,
5.5.5 デスクトップ画面全体への拡大
デスクトップ画面全体にウインドウが表示
されていないとき,即ち,タイトルバー右か
ら第2番目にあるボタンの形が[最大化]ボ
タン のとき,画面全体にウインドウを拡大
する操作は次の通りである.
(1)[最大化]ボタンを左クリックする.
メニューも表示される.
(2)縮小されたタイトルバーの[最大化]
ボタンを左クリックする.
→デスクトップ画面全体にウインドウが拡
大する.タイトルバー右から第2番目のボタ
ンの形が[最大化]ボタン から[元に戻す]
ボタン に変化する.
or
(2-1)メニュー中の[最大化(X)]にポイ
ンタを移動し,左クリックする.
ボタン はウインドウが画面全体に表示さ
れていることを表す記号でもある.
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画面全体にウインドウが表示されている状
態,即ち,タイトルバー右から第2番目のボ
タンの形が[元に戻す]ボタン のとき,拡
大前の大きさのウインドウに戻す操作は次の
通りである.
(1)[元に戻す]ボタンを左クリックす
る.
る情報が上下に移動する.
表示されている情報よりも上の方が見たけ
れば を,下の方が見たければ を左クリッ
クする.
このボタンを押し続けると表示される情報
が上下に素早く動く.
垂直スクロールバーの高さは表示すべき上
下方向の情報全体を表している.
スクロールバーには「つまみ」がある.
このつまみの位置は表示すべき情報のうち,
どの部分が表示されているかを示している.
最初の方の情報が表示されていれば,つま
みは垂直スクロールバーの上の方にある.
このつまみにポインタを移動しマウスの左
ボタンを押したまま上下に動かせば,即ち,
つまみを上下にドラグすれば,上下の情報が
表示される.
→拡大前の大きさのウインドウに戻り,タ
イトルバー右から第2番目のボタンの形が[元
に戻す]ボタン から[最大化]ボタン へ
変化する.
つまみより上あるいは下のスクロールバー
領域を左クリックすれば,表示画面のほぼ1
ページ分上下に移動した情報が表示される.
5.6 作業領域表示情報の変更
垂直スクロールバーの上下には,作業領域
の表示情報を上あるいは下に移動するボタン
, がある.
水平スクロールバーの操作も垂直スクロー
ルバーの場合と同様である.
このボタンを左クリックすると,表示され
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