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平成19年度事業計画 ······························································· 1
Ⅰ 事業方針 ······································································ 1
Ⅱ 事業計画 ······································································ 1
1.経営・生産基盤の整備に関する事業·············································· 1
(1)業界内及び関係業界との交流連携の促進········································ 1
1)政策委員会等の活性化······················································ 1
2)ユーザー業界等との交流の促進·············································· 1
3)新規会員獲得に向けた取り組み等············································ 1
4)造舶Webへの協力························································ 2
5)地方舶用工業会(地舶工)との連携·········································· 2
(2)人材確保・養成対策の推進···················································· 2
(3)舶用工業製品の模倣品対策の推進·············································· 2
(4)舶用工業の経営基盤強化に関する事業·········································· 2
1)融資の斡旋(日本財団関連)················································ 2
2)経営戦略セミナーの開催···················································· 2
(5)公害防止管理者資格認定講習·················································· 2
(6)舶用機器標準化の推進························································ 2
(7)舶用工業の統計資料の整備···················································· 2
(8)PL対策の推進 ····························································· 3
2.環境問題への対応に関する事業·················································· 3
(1)スーパークリーンマリンディーゼルの開発(日本財団助成事業) ·················· 3
(2)省エネ対策への取り組み強化·················································· 3
(3)シップリサイクル問題への対応················································ 3
3.研究開発等の活性化に関する事業················································ 3
(1)新製品開発活性化のための支援事業············································ 3
1)新製品開発のための助成(日本財団助成事業)································ 3
① 継続課題 ······························································· 3
② 新規課題 ······························································· 4
2)新製品開発活性化のための環境整備·········································· 4
① FS事業 ······························································· 4
② 研究会 ································································· 4
③ 舶用技術フォーラムの開催················································ 5
④ 産学連携 ······························································· 5
⑤ 海外技術動向調査························································ 5
(2)舶用技術に係る国際的な動向への対応·········································· 5
1)IMO、ISOへの対応···················································· 5
2)CIMAC等への対応······················································ 5
4.国際化への対応に関する事業···················································· 5
(1)グローバル展開の環境整備···················································· 5
1)情報収集等 ······························································· 5
2)国際交流 ································································· 5
3)海外ミッション等·························································· 5
4)海外セミナー ····························································· 5
(2)舶用工業の海外海事展への参加(日本財団助成事業)···························· 6
1)ノルシップ2007国際海事展への参加······································ 6
2)マリンテックチャイナ2007国際海事展への参加···························· 6
3)ベトシップ2008国際海事展への参加······································ 6
4)ポシドニア2008国際海事展への参加準備·································· 6
5)英文広報誌の刊行·························································· 6
(3)シージャパン2008国際海事展への参加準備·································· 6
5.協力事業 ····································································· 6
(1)造船関連海外情報収集及び海外業務協力((財)日本船舶技術研究協会への協力) ···· 6
(2)艦船用電気機器に関する調査研究(防衛省への協力)···························· 6
(3)舶用工業の振興に係わる調査の実施(国土交通省への協力) ······················ 6
6.一般事業 ····································································· 6
(1)公益法人改革等への対応······················································ 6
(2)会員サービスの充実·························································· 7
(3)関係機関・団体との連絡協調·················································· 7
(4)広報活動 ··································································· 7
(5)表彰に関する業務 ··························································· 7
(6)懇親会の開催 ······························································· 7
平成19年度事業計画
社団法人 日本舶用工業会
Ⅰ 事業方針
我が国舶用工業を取り巻く環境は、このところ、世界的に新造船の建造量、船価が共に高水準で推移して
おり、また、内航船分野でも代替建造の動きがようやく顕在化するなど、一段と明るさが増している。一方、
世界的な造船地図の変化、国際的な環境規制の強化、国際競争の激化が進む中で、国内においては、銅等の
原材料や鍛造品等の素形材の供給の逼迫、価格の上昇、また、人材確保難が一層顕在化しており、各企業は
こうした内外の環境変化への適切な対応が求められている。
このような状況の下で、我が国舶用工業は、海運・造船業界に高品質の製品を安定的に供給して行くため
に、引き続き、ユーザー業界等との連携を密にし、より一層グローバルな視点に立ち、国際競争力の強化を
図っていく必要がある。このため当工業会では、従来から、
「経営・生産基盤の整備」
、
「研究開発等の活性化」
及び「国際化への対応」を事業運営の柱として、毎年「日舶工アクションプラン」を策定し、各種事業を実
施しているところである。
平成19年度は、
「環境問題への対応」をこれらの柱の一つに加え、新たにIMOの排ガス第三次規制を
にらんだスーパークリーンマリンディーゼルの開発に取り組むこととしており、また、人材確保・養成対策
を推進するほか、新製品開発の活性化を引き続き行う等、以下の事業を実施することにより、我が国舶用工
業の健全な発展に資するものとする。
Ⅱ 事業計画
1.経営・生産基盤の整備に関する事業
(1)業界内及び関係業界との交流連携の促進
1)政策委員会等の活性化
政策委員会等の一層の活性化、業界内の連携強化を図るとともに、当業界を取り巻く内外の状況
等を踏まえ、今後、業界が取り組むべき課題等について検討を行う。
2)ユーザー業界等との交流の促進
海運、造船等のユーザー業界、及び(財)日本海事協会との懇談会等を開催し、当面の課題等につ
いての意見交換を行うとともに、海上保安庁とも技術懇談会を開催し、船艇機器に係わる技術問題
について情報交換等を行う。
また、舶用機器の仕様、とりわけ塗装色の統一について、ユーザー業界との協議を進める。
3)新規会員獲得に向けた取り組み等
会員のご協力を得ながら、引き続き新規会員の入会促進を図ることにより、当工業会の事業活動
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の一層の活性化を図る。
4)造舶Webへの協力
㈱造舶ウェブに協力し、引き続き定着化活動を推進する。
5)地方舶用工業会との連携
当工業会と地方舶用工業会との連携強化の方策等について検討を行う。
(2)人材確保・養成対策の推進
政策委員会の下に「人材確保・養成対策検討小委員会(仮称)
」を設け、平成18年度の日本財団助
成事業として実施した調査研究の成果を踏まえ、業界団体として積極的な対応を図るとともに、(社)日
本マリンエンジニアリング学会における社会人教育の実施に協力する。
(3)舶用工業製品の模倣品対策の推進
「模倣品対策協議会」において、関係機関等とも連携し、模倣品に関する情報交換、内外での啓蒙活
動を行う等、引き続き適切な対応を図る。
(4)舶用工業の経営基盤強化に関する事業
1)融資の斡旋(日本財団関連)
日本財団が実施している設備資金及び運転資金の貸付に際し、申込企業等に対して事業者団体とし
ての証明を行うとともに、申込手続きにも協力する。
2)経営戦略セミナーの開催
舶用工業を取り巻く諸情勢についての知見を高めるため、経営戦略セミナー(講演会等)を理事会
等に合わせて適宜開催する。
(5)公害防止管理者資格認定講習
「特定工場における公害防止組織の整備に関する法律」に基づき、公害防止管理者大気関係第3種及
び水質関係第3種について資格認定講習を実施する。
(6)舶用機器標準化の推進
業界標準であるSM標準の制定、見直しを行い、広く関係先に配布することにより、舶用機器の標準
化を推進する。
(7)舶用工業の統計資料の整備
我が国舶用工業製品の生産統計、輸出入統計及び各国舶用機関の生産動向等の情報資料を収集・整理
し、関係者に情報として提供する。
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(8)PL対策の推進
会員企業のためのPL対策を推進するとともに、当工業会で活用しているPL団体保険制度への加入
を促進する。
2.環境問題への対応に関する事業
(1)スーパークリーンマリンディーゼルの開発(日本財団助成事業)
IMOにおける船舶からの排ガス規制強化の動きに対応し、国交省では、
「船舶からの環境負荷低減
の推進」プロジェクトを推進することとしているが、当工業会としても、日本財団の助成を受け、同プ
ロジェクトの一環として、世界に先駆けて「NOx80%削減(優先的開発目標)、PM40%削減等」
の先進的な環境規制対応舶用ディーゼルエンジン「スーパークリーンマリンディーゼル」の研究開発を
推進する。
(2)省エネ対策への取り組み強化
改正省エネ法「エネルギーの使用の合理化に関する法律の一部を改正する法律)
」平成18年4月1
日施行)の施行に伴い、省エネ機器の普及を図るため、学識者、専門家からなる委員会を設け、業界の
自主的な省エネ機器認定制度の実施に向けた検討を行う。
(3)シップリサイクル問題への対応
IMO等における条約化の動きに対応し、「舶用工業シップリサイクル問題検討委員会」にて業界意見
を取り纏め、関係機関に業界意見を反映させていく等、積極的な対応を行う。
日本財団の助成を受けて完成した有害物質等の環境情報に関するマニュアル及び情報ツールの利用
の促進を図るとともに、この成果をもとに、有害物質等の環境情報に関する交換データ形式等について、
ISO等の国際機関への提案をめざす。
3.研究開発等の活性化に関する事業
(1)新製品開発活性化のための支援事業
1)新製品開発のための助成(日本財団助成事業)
国際競争力の強化と新需要開拓に資する新製品開発等の活性化を図るため、日本財団の助成を得て、
以下の5件の新製品開発助成事業等を実施する。
① 継続課題
○ 着氷防止塗料に関する技術開発
耐久性と再塗装が可能な補修性を備えた着氷防止塗料を開発し、寒冷地での除氷作業の軽減と航海
の安全に寄与する。18年度は樹脂を選定して塗料を試作し、実地試験や塗膜性能試験を行い、19
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年度は実地試験を通してさらに改善を加えて目標の塗料を開発する。
○ 小型予圧式新形状羽根ポンプに関する技術開発
機関室における省スペース化を図るため、インペラに新形状を採用すること等によりポンプを高
速・小型化し、キャビテーションが発生しても揚水能力を維持出来るポンプの小型化を実現する開発
を行う。18年度は予圧部、新形状羽根車を試作し要素試験を行い、19年度はポンプとしての全体
性能を確認する。
○ 低速4サイクル機関用電子制御システムに関する技術開発
低速4サイクル機関について、燃料噴射時期、排気弁・吸気弁の開閉、シリンダ注油、の全てを電
子制御化する開発を行い、燃費向上、NOx削減、注油量削減を図ることにより、経済性の向上と環
境保全に寄与する。
18年度は電子制御装置の試作に着手し、試験計画と準備を行い、19年度は試作を終えた電子制
御装置を用いて工場での試験エンジンにてその効果を検証する。
② 新規課題
○ 次世代LNG舶用超高圧給水ポンプ設備の技術開発
LNG船の主機として最近ディーゼルエンジン採用の動きがあるが、これに対抗すべく、蒸気ター
ビンの効率改善に不可欠な超高圧給水ポンプを開発することにより、LNG船主機市場及びLNG造
船市場における日本の優位性を確保することを目的とする。
○ 救命胴衣用位置検索装置の技術開発
ICタグを利用した救命胴衣用の小型発信器と方向探知機能を備えた受信器を開発することによ
り、遭難者の位置検索を容易にし、救助の迅速化及び海難人身事故の削減に寄与することを目的とす
る。
2)新製品開発活性化のための環境整備
① FS事業
新製品開発に関する可能性調査(FS)を実施することにより、新製品開発助成事業のテーマ発掘
に資する。19年度は以下の4件のFSを行う。
・ 舶用排熱統合発電システムの実用化調査研究
・ 風力発電システムの電気推進船への応用についての調査研究
・ 複合材料プロペラに関する調査研究
・ 燃料電池による内航船向け停泊用発電機システムの調査研究
② 研究会
以下の2テーマについて研究会を開催し、外部の学識者等の参加も得て必要な調査研究を行い、業
界としての提案を取りまとめる。
・ 船内LAN研究会
・ エンジニアリング研究会(仮称)
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③ 舶用技術フォーラムの開催
舶用技術フォーラムを1~2回程度開催し、造船・舶用に係る技術の知見を高めるとともに、新規
テーマの発掘・技術戦略形成に資する。
④ 産学連携
(社)日本マリンエンジニアリング学会、(独)海上技術安全研究所等との交流・連携を強化する。特
に、日本マリンエンジニアリング学会との間で、業界の共同研究課題について、同学会の第3種研究
委員会に委託して調査を実施する等、同学会との連携を強化する。
⑤ 海外技術動向調査
会員のニーズを踏まえつつ、ジェトロ共同事務所等を活用し、海外における今後の技術開発動向
の把握に努める。
(2)舶用技術に係る国際的な動向への対応
1)IMO、ISOへの対応
国土交通省、関係団体等と連携して、IMOにおけるMARPOL条約の排ガス二次規制、航海計
器の総合的な見直し等の動きについて、関係委員会等で検討を行い、必要に応じて業界代表者を国際
会議に派遣する等積極的な対応を図る。
2)CIMAC等への対応
IMOで検討されているNOx等の排ガス二次規制について、我が国業界案を反映すべく、CIM
AC並びにEUROMOTとの連携を一層強化するよう努める。
4.国際化への対応に関する事業
(1)グローバル展開の環境整備
1)情報収集等
会員企業の事業活動を支援するため、4月に開設されるシンガポールジェトロ共同事務所、上海ジ
ェトロ共同事務所等を活用し、中国、ベトナム、インド等新興市場における情報収集等を行う。
2)国際交流
韓国の舶用事業者団体である韓国造船資機材協同組合(KOMEA)との交流を進めるとともに、
中国及び欧州の関係団体との交流等についても検討を行う。
3)海外ミッション等
海外展示会等の開催に合わせ、現地又は近隣国の企業の視察ミッションを計画する。
4)海外セミナー
欧州及びアジア地域における市場拡大を図るため、平成20年度のセミナー開催についての検討を
行う。
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(2)舶用工業の海外海事展への参加(日本財団助成事業)
1)ノルシップ2007国際海事展への参加
平成19年6月、ノルウェーのオスロ近郊において開催される同展示会に参加する。
2)マリンテックチャイナ2007国際海事展への参加
平成19年11月、中国の上海において開催される同展示会に参加する。
3)ベトシップ2008国際海事展への参加
平成20年3月、ベトナムのハノイにおいて開催される同展示会に参加する。
4)ポシドニア2008国際海事展への参加準備
平成20年6月、ギリシャのヘレニコにおいて開催される同展示会への参加準備を行う。
5)英文広報誌の刊行
我が国の舶用工業等の現状を広く理解してもらうため、英文広報誌(Jsmea News)を年
2回刊行し、海外の船主・造船所・代理店(舶用機器取扱業者)・政府機関等の関係者に配布する。
(3)シージャパン2008国際海事展への参加準備
平成20年4月、東京において開催される同展示会への参加準備を行う。
5.協力事業
(1)造船関連海外情報収集及び海外業務協力((財)日本船舶技術研究協会への協力)
(財)日本船舶技術研究協会に協力して、ロンドン・シンガポール・上海のジェトロ共同事務所を運
営し、現地での会員企業の事業活動等を支援するとともに、各種情報の収集活動を行う。
(2)艦船用電気機器に関する調査研究(防衛省への協力)
防衛省に協力して、引き続き艦船用電気機器の標準化に関する規則類の原案作成についての調査研究
を行う。
(3)舶用工業の振興に係わる調査の実施(国土交通省への協力)
交通省に協力して、舶用工業の振興に必要な調査研究を行う。
6.一般事業
(1)公益法人改革等への対応
政策委員会における議論の一層の活性化を図るとともに、公益法人を巡る情勢等を踏まえ、今後の
業界団体の進むべき方向等について検討を行う。
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(2)会員サービスの充実
会員企業を計画的に訪問し、当工業会への要望・提案等について意見交換し、事業運営に反映させ
る。また、引き続き当工業会ホームページの充実を図るとともに、資料配布等、情報提供の電子化を
進め、会員企業への情報サービスの質的向上を図る。
(3)関係機関・団体との連絡協調
官庁の各種会議、関係諸団体の委員会等へ委員等を派遣するほか、関係諸団体との連絡協調を図る
ため適宜協議する。
(4)広報活動
機関誌としての会報を発行するほか、各種事業の成果報告書等を刊行する。
(5)表彰に関する業務
春秋の叙勲、褒章、海の日の大臣表彰等について、当工業会関係の功労者を当局に推薦するととと
もに、社会貢献支援財団が行っている「海の貢献賞」へ功労者を推薦する。
(6)懇親会の開催
新年賀詞交換会、表彰祝賀会、秋の地方大会、年末懇親会等を開催して会員相互の親睦を図る。
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