(2014年)(参考) (PDF)

参 考
日舶工 アクションプラン(2014年)
~ 国際競争力の強化と業界活動の活性化に向けて ~
平成26年4月1日
一般社団法人 日本舶用工業会
課 題
対 応 策
1. 業界内外におけ ・業界内の交流・連携
る交流・連携の促
等の強化
進等
実
施
の
方
法
等
<業種別部会等の活性化>
・業界内の交流・連携を強化し、業種別部会等の一層の活性化を図る。
・異業種会員が共通課題、共同開発、その他の重要な課題等について協力的取り組みを図るため、部会相互の連携を強化することとし、部会長会議を開催する。
<次世代会>
・
「舶用次世代経営者等会議」
(次世代会)については、次代を担う若手経営者等の間で会員相互の交流、及び親睦を図るとともに、グローバルな視点に立って情報交換等を積極的に進め
る。
<模倣品対策>
・模倣品対策協議会において、模倣品に関する海外情報の収集、業種毎の連携の強化、会員ニーズに沿った活動を引き続き行う。また、JSMEA 純正品ラベルの普及促進に努める。
・グローバルな視点に立って模倣品防止対策事業を推進する。また、平成26年度は、台湾において現地船主等海事関係者を対象とするセミナー開催等を検討する。
<国内外の規制への対応>
・規制問題検討委員会において、EU による舶用機器等の船級間相互承認問題、IMO・ISO 等国際機関への対応、国内規制に係わる課題等について業界としての検討を行い対応する。
<ライフサイクルの検討>
・ライフサイクル検討委員会において、国際競争力の増進に資するため、我が国舶用工業製品の耐久性、信頼性、アフターサービス等について、海外製品と差別化を図り、その優位性を
示すための方策を検討する。
<新入会の促進>
・当工業会の事業活動の一層の活性化を図るため、未加入関係事業者の入会を促進する。
<地方舶用工業会との連携>
・地方舶用工業会との情報交換を密にするとともに、今後の地方舶用工業会全国協議会の取り組みに協力する。
<創立 50 周年記念誌の作成>
・当会は、平成28年に創立50年を迎えるにあたり、本年度から「50周年記念誌」作成のための準備を行う。
・ユーザー業界等との交 <海運業界>
流・連携の促進
・外航海運6社(工務担当役員)と政策委員会との懇談会を開催し、両業界に共通の課題等について情報交換・意見交換を行う。
・内航海運関係者と政策委員会との懇談会を開催することを検討する。
<造船業界>
・一般社団法人日本造船工業会企画委員会と政策委員会との懇談会を開催し、両業界に共通の課題等について情報交換・意見交換を行う。
・一般社団法人日本中小型造船工業会政策委員会と政策委員会との懇談会を開催し、両業界に共通の課題等について情報交換・意見交換を行う。
<官庁等>
・海上保安庁と「船艇技術協議会(仮称)
」及び「船艇技術懇談会」を開催し、巡視船艇の搭載機器の高機能化等の技術的問題等について情報交換等を行う。
・一般財団法人日本海事協会(NK)と政策委員会との懇談会を開催し、船級業務及び当業界に関わる内外の情報、諸問題等ついて情報・意見交換等を行う。
・独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構(JRTT)と内航船に係る技術的な問題等について情報交換等を行う。
・一般社団法人海洋水産システム協会と漁船の動向に係る技術的な問題等について情報交換等を行う。
・大手商社と政策委員会との懇談会を開催する。
・ユーザー業界等と連携 <船内 LAN を適用した高効率航海のためのアプリケーションプラットフォームの開発と実船実証試験に関する研究開発>(平成 25年度~26年度)
・平成25年度に実施した関係機器の陸上試験結果等を基に、異機種間での情報統合化を可能にするための船内及び船陸間の情報インフラを構築し、それらを用いた実船搭載試験を行い、
した具体的な取り組
情報統合化の有用性の確認を行う。
み
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2. 人材確保・養成対 ・人材確保・養成対策へ <舶用マイスターの認定>
策の推進
の積極的な取り組み
・会員企業の社員等であって、舶用工業を支える優秀な技能者を舶用マイスターとして認定するとともに、認定者については、国、団体等の表彰制度に積極的に推薦する。
<人材確保 等>
・舶用機器を広く理解してもらうため、業界講師による「寄付講義」を東京海洋大学、神戸大学で開講する。
・舶用工業の周知活動を目的とした「舶用工業説明会」を東京海洋大学、神戸大学において実施する。また、東海大学では「業界研究会」
、長崎総合科学大学では「特別講義」として企業
説明会を大学の依頼により実施する。
・シージャパン2014展示会に併せて、学生向けイベントを開催する。
<社会人教育>
・会員企業の社員教育の一環として、大学等で所有の練習船において乗船研修を実施する。
・業務で英語が必須となっている会員企業の社員を対象とする「舶用実践英語」講座を設け、英語の教育指導を行う。
・会員企業の中堅社員を対象に、舶用工業を取り巻く海運、造船の現状・動向等を理解してもらうための社会人教養講座「海運・造船概論」を実施する。
<人材確保・養成対策事業の実施の検討>
・人材養成検討委員会において、会員企業のニーズを踏まえた効果的な事業について検討する。
・海外実習生調査検討WGにおいて、外国人技能実習生に関する実態、問題点の抽出等を調査検討する。
3. 安全・環境問題へ ・IMO 等への取り組み <IMO 等への取り組みの強化>
の積極的な貢献
の強化
・IMO等における安全・環境規制について、部会等において業界の意見等を集約しつつ、以下の国際規格・基準の策定に参画する等、業界として積極的な対応を図る。
- IMO における船舶からの排ガス規制
- IMO・ISO・IEC 等に関連した舶用機器への対応
・環境問題への積極的な <省エネ関連>
取り組み
・舶用機関製造業について、CO2の排出削減等に向けた自主行動計画を定め、地球環境対策に寄与するよう努める。
<シップリサイクル>
・国土交通省が設置した「シップリサイクル条約の批准に向けた検討会」に参加し、条約及び関連ガイドラインに適合するための国内の法制度のあり方等を検討するとともに、引き続き
本条約についての周知、啓蒙を図る。
4. 技術開発の活性化 ・新製品開発の助成
<バラスト水排出規制>
・IMO条約策定に関し、業界として日本政府へ要望を伝え、技術的なサポート等を実施するとともに、本条約についての周知、啓蒙を図る。
<新製品開発助成事業>
・業界における新製品開発を活性化するため、日本財団の助成を受けて、以下の4件の新製品開発助成事業を実施する。
- LNG および海水を冷媒の冷却源とするハイブリッド冷却空調装置の技術開発(平成 25 年度~26年度)
- 船舶の余剰蒸気を利用した高効率 3 段小型蒸気タービンの技術開発(平成 25 年度~26 年度)
- 熱電発電を利用したワイヤレス温度センサシステムの技術開発(新規)
(平成 26 年度)
- 舶用ディーゼル/ガス機関対応の燃料消費量表示装置のニーズ型技術開発(新規)
(平成 26 年度~27 年度)
・新製品開発活性化のた <FS事業>
めの環境整備
・以下の5件について新製品開発に関する可能性調査(FS)を実施することとし、日本財団による新製品開発助成事業のテーマ発掘に資する。
- LED 光源による探照灯についての調査研究
- FRP 製ポンプ(インペラ及びケーシング)についての調査研究
- 動的フレームアレスタの調査研究
- 舶用液体水素用極低温温度センサー開発に向けた測温体素子の調査研究
- 高度船舶安全管理システム向け小形中速機関用軸受け摩耗センサーの調査研究
<研究会>
・スマートナビゲーションシステム研究会を開催し、ユーザー業界等の参加も得て、次世代型システムの開発を目指した調査研究を行う。
<舶用技術フォーラム>
・舶用技術フォーラムを開催し、造船・舶用に係る技術の知見を高めるとともに、新規テーマの発掘・技術戦略形成に資する。
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<技術開発の活性化の検討>
・技術開発戦略検討委員会において、中長期的な展望に立って、技術開発のあり方・活性化等について検討する。
・新製品開発助成事業等について、会員からの提案課題と共にユーザーニーズ型課題に対応する技術開発を進める。
<勉強会>
・ 環境エネルギー勉強会を開催し、環境問題やエネルギー技術等について広く情報を共有し、これらに関連した技術開発課題の具現化に努める。
5. グローバル展開 ・グローバル展開の環境 <国際交流の促進>
の推進
整備
・以下の海外の海事関係団体等との交流を継続的に行い、連携を図る。また、諸外国の海運・造船等ユーザー業界との交流を推進する。
- 韓国造船資機材協同組合(KOMEA)
- 中国船舶工業行業協会(CANSI)
― 東南アジア地域の海事関係機関等
- 欧州造船舶用工業会(SEA EUROPE)
・日本財団の助成を得て運営しているJETRO共同事務所(香港、シンガポール、ロンドン)の舶用機械部を活用して、アジア、欧州等の海事情報の収集を行うとともに、各事務所に
おいて地域の現況に即した各種調査を実施する。また、各事務所において以下の特別調査を実施する。
- 香港:
「中国の船舶工業の発展戦略に関する調査」
- シンガポール:
「インドネシア及びフィリピンの造船・舶用工業振興策の動向に関する調査」
- ロンドン:
「欧州各国の舶用工業製品の生産状況調査及び各企業の経営状況・経営戦略に関する調査・分析」
<中長期的なグローバル展開の検討>
・グローバル戦略検討委員会において、グローバル展開を強化するため、中長期的なグローバル展開のあり方について検討する。
・国際展示会WGにおいて、国際展示会のPR方法、場所(開催国)等効果的な実施方策について検討する。
・オフショアWGにおいて、海洋開発分野への進出を促進するため、課題等を抽出し、対応策を検討する。
・海外広報宣伝の充実
<中長期的な海外市場開拓の検討>
・海外市場開拓検討委員会において、東南アジア等の新興国を対象に、舶用製品の新規市場を開拓するための事業展開について検討する。
・海外市場開拓検討WGにおいて、新興国を対象とした市場開拓のためのセミナー開催、業界交流等の具体的な実施方法等を検討する。
<国際展示会・セミナー等>
・日本財団の助成を受け、以下の海外展示会に出展すると共に、会員ニーズを踏まえて、セミナー・レセプションの開催、現地海事関係者訪問、視察等を行う。
なお、ポシドニア展示会については日本船舶輸出組合と、Offshore Technology Conference 展示会については Class NK と、Marintech South America(旧ナバルショア)
展示会については、国、造船企業と共同で日本スタンドを形成して出展し、その他の展示会等についても関係団体と協力して参加することを検討する。
- 「Offshore Technology Conference2014展示会」
(平成26年5月 米国)
- 「ポシドニア2014展示会」
(平成26年6月 ギリシャ)
- 「Marintech South America2014展示会」(旧 NAVALSHORE)(平成26年8月 ブラジル)
- 「SMM ハンブルク2014展示会」
(平成26年9月 ドイツ)
― 「IMPA2014展示会」
(平成26年9月 英国)
・自主事業として「海洋開発関連事業(展示会またはミッション等)」を行い、我が国海洋開発分野での PR 及び調査を行う。
・日本財団の助成を受け、以下の海外展示会に出展するための準備を行う。
- 「Offshore Technology Conference2015展示会」
(平成27年5月 米国)
- 「ノルシッピング2015展示会」
(平成27年 6月)
・
「シージャパン2014展示会」にジャパンパビリオンを形成して出展する。
(平成26年4月 東京)
- 日本の海運・造船・舶用工業・大学・研究機関等が連携した“海事クラスターゾーン” (日本財団助成事業)
- 当会会員の“企業ゾーン”
(自主事業)
・日本財団の助成を受け、海外新興市場における舶用製品の需要開拓を目的にフィリピン、タイ、シンガポール、ロシアでセミナー等を行う。また、自主事業として台湾で技術セミナー
等を行うことを検討する。
・日本財団の助成を受け、我が国舶用工業を紹介する海外広報誌「JSMEA NEWS」を刊行する。
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