平成26年度教育行政方針(418KB)(PDF文書)

最終案
平成26年度
教 育 行 政 方 針
富岡市教育委員会
基 本 理 念
尐子高齢化の進展や混迷する社会情勢、様々な社会的な不安、加速する国際化・情報化の波
の中にあって、教育行政も厳しい状況下にある。
このため、富岡市教育委員会は、自立し共生できる市民の育成を目指した教育を推進するこ
ととし、幼児から義務教育終了までの一貫した教育体制の整備や「生きる力」を身につけた子
どもを育成するとともに、生涯学習としての学びの場を確立し、健康で心豊かに生活できる社
会づくりに寄与する人材を育成する。
基 本 方 針
社会の現況は、やや改善傾向にあるものの、依然として不況からは脱し切れない不安要素の
中で、加速する国際化・情報化など、激動する社会情勢や諸課題への対応が急務であり、これ
らに即応した教育行政の充実・推進が求められている。
特に、学校教育における「いじめ問題」や青尐年の心の不安に起因する諸問題への対応は、
喫緊の課題である。
また、東日本大震災以降、非構造部材を含め、施設の安全性への取組が一層求められている。
これらの現実を直視し、国及び県との協調のもと、時代の要請に適切に対応できる教育を実
現しなければならない。
とりわけ、学校教育では子どもたちが心身ともに成長し、生きる力を育むために、学力向上
はもとより、郷土への誇りや愛着を育て、思いやりの心や豊かな人間性を培うとともに、より
特色のある学校、より開かれた学校を目指す。
また、生涯学習においては、文化・スポーツ等の一層の振興と充実を図り、健康で心豊かな
活力あふれる人づくりに努める。
さらに、
「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産登録を見据え、全市を挙げて保存活用へ
の意識を高めるとともに、世界遺産をもつにふさわしい品格のあるまちづくり、人づくりに取
り組むこととする。
1 学校教育の充実
確かな学力と豊かな感性に基づいた情操と徳性、たくましく生きるための健康や体力を
備え、夢や希望をもち、社会の変化に適切かつ主体的に対応できる児童生徒を育成する。
そのために、創意あふれ特色ある教育課程を創造し、小・中学校の緊密な連携のもとに、
各校において総合力を集結した教育実践を積み上げるとともに、より信頼され、より開か
れた学校づくりに努める。
2 幼児教育の充実
人とかかわる力や思考力、感性や表現する力、明るく伸び伸びと行動するための健康を
育み「心豊かでたくましい子」を育成する。
そのために、特色ある幼児教育を目指し、人・文化・自然とかかわる豊かな教育実践を
積み重ねるとともに、地域に根ざした幼稚園づくりに努める。
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3 地域に根ざした芸術文化の振興
心豊かな活力ある社会の実現に向けて、文化の香り高いまちづくりを推進し、市民が生
涯を通じて自発的に行う芸術文化活動を積極的に支援するとともに、質の高い芸術文化の
鑑賞機会を提供する。
また、美術・歴史民俗資料などの調査研究・収集・保存に努めるとともに、文化ホール
や美術博物館において、市民の要望に沿った公演事業や企画展の開催に努め、地域に根ざ
した芸術文化の振興に努める。
4 文化財の保護・活用
文化財の保存・活用・継承に努め、郷土の歴史や地域に伝わる文化財に親しむ機会の充
実を図る。
また、
地域に受け継がれてきた文化財や伝統芸能などへの理解と関心を深めるとともに、
郷土への誇りや愛着心を育み、歴史・伝統・文化の息づく環境づくりに努める。
さらに、
「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産登録を見据え、富岡製糸場課と連携し
関連事業の推進を図るとともに、適正な保存・管理・活用に努める。
5 体育・生涯スポーツの推進
市民のスポーツ活動に対する関心の高まりを生涯スポーツとして定着させるため、心身
ともに健康で明るく豊かな生活の創出を目指して、市民総参加によるスポーツのまちづく
りを推進する。
また、体育施設の整備を計画的に進め、安全で利用しやすい体育施設の充実に努めると
ともに、種目に特化したスポーツ競技の合宿誘致などについて検討する。
6 生涯学習の振興及び青少年の健全育成
「まなびの里 生涯学習都市 とみおか」にふさわしい生涯学習を推進するとともに、
とみおか市民大学校や地区公民館等の活動を中心に市民の要望に対応した学習機会の充実
を図り、併せて生涯学習指導者やボランティアの育成に努める。
また、家庭・学校・地域の緊密な連携のもとに、青尐年の社会活動や文化活動の活性化
を図るとともに、未来を担う心豊かな青尐年の育成に努める。
さらに、市民の期待や要請に応える資料の収集や情報の積極的な発信に努め、自発的な
学びと豊かな心の育成の場としての図書館づくりを推進する。
7 学校給食の充実
食育の一環として、学校教育と連携した栄養バランスのとれた安全でおいしい給食の提
供に努める。
また、食の指導を通して、健全な心身を育み、自らの健康管理に積極的に取り組むこと
ができる児童生徒の育成に努めるとともに、栄養教諭の配置について、県への積極的な要
請に努める。
なお、給食調理・配送業務の民間委託については、万全な指導・管理体制のもとに実施
する。
以上の基本方針のもとに、広く市民に周知を図り、理解と協力を得ながら国・県など教育行政
機関や関係諸団体との連携を図り、次の重点施策を積極的かつ着実に推進する。
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重 点 施 策
1 学校教育の充実
(1) 確かな学力の向上
ア 児童生徒一人一人の実態を的確に把握し、指導方法や指導体制の工夫改善を図ること
により、個に応じた指導の充実に努め、基礎的・基本的な知識・技能の確実な習得を図
る。
イ 体験的な学習や問題解決的な学習を重視し、言語活動の充実を図るとともに、思考
力・判断力・表現力等の知識・技能を活用する能力を育成する。
ウ 学ぶ意義を明らかにし、わかる喜び・できる喜びを実感する授業や学び方を身に付け
る指導により、学習意欲を高め、主体的な学習態度を養うとともに、家庭との連携に努
め、学習習慣の定着を図る。
エ 個性や特性に応じた指導の充実に努め、児童生徒の創造力や独創性の伸長を図る。
(2) 豊かな人間性の育成
ア 道徳教育及び人権教育を核として、全校体制で心の教育を推進し、人間尊重の精神の
基盤に立ち、自らを律する心、他人と協調する心、他人を思いやる心、いじめを許さな
い心などの道徳性を育成する。
イ 自然や芸術等と触れ合う体験的活動や創造的活動を通して、美しいものや優れたもの
に感動する感性を高め、情操豊かな児童生徒を育成する。
ウ 生徒指導・教育相談・特別支援教育の視点から児童生徒の有能性を積極的に捉え、自
己存在感・自己有用感等の自尊感情を高め、よりよく生きようとする態度を育成する。
エ 児童生徒が自らの将来に目を向ける機会を充実し、夢や希望、志をもち主体的に進路
選択・決定ができる児童生徒を育成する。
オ 自分たちの住む富岡の自然や文化及び世界遺産としての価値を有する富岡製糸場に関
する学習を通して、郷土への誇りと愛情を育むとともに、異文化への理解を深めること
により、国際感覚や国際的視野に立った協調の精神を育成する。
(3) 健やかな体の育成
ア 教育活動全体を通して、学校体育、学校保健の充実に努め、児童生徒の体力の向上及
び心身の健康の保持増進を図る。
イ 食育の充実を図るとともに、家庭と連携して児童生徒の基本的な生活習慣の確実な定
着を図る。
ウ 安全教育の充実を図り、生命の尊重を基盤とした危険予測・回避能力を育成する。
(4) 学校経営の充実・改善
ア 自校の教育課題を明確にし、経営方針や努力点を重点化して、将来を展望した教育方
針、教育計画を立案し、組織的・計画的に学校運営を推進する。
イ 学習指導要領の趣旨を踏まえ、創意あふれ特色ある教育課程を編成・実施するととも
に、定期的に評価し、改善に努め、児童生徒に「生きる力」をバランスよく育むための
具体的な取組を行う。
ウ 言語環境を整えるとともに、互いに認め合い高め合う集団づくりを通して、学年・学
級経営の充実に努め、教師と児童生徒、児童生徒相互のよりよい人間関係を築く。
エ 児童生徒のいじめや問題行動の未然防止に努め、早期発見・早期対応が組織的に行え
る体制の充実と機能化を図る。
(5) 教職員の資質能力の向上
ア 教職員研修の機会の充実により、教師の指導力の向上に努め、学校課題の解決と授業
改善を図る。
イ 人権教育等にかかわる研修を実施し、人間尊重の精神に根ざした実践的指導力の向
上を図る。
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ウ 県立みやま養護学校富岡分校がもつ特別支援教育のセンター的機能を活用し、特別支
援教育に携わる教職員の専門性の向上を図る。
エ 人事評価制度を活用し、積極的な学校運営への参画を促すとともに、教職員の職能成
長を図る。
オ 教職員の服務規律の確保を徹底するとともに、家庭との連携を深め、体罰等の力によ
る指導を根絶し、児童生徒への適切な指導を積み重ねることにより、教職員一人一人の
信頼を高める。
(6) 小・中学校間連携の充実
ア 小・中学校間の連携・交流を進め、義務教育9年間を通して、児童生徒の実態や発達
段階に応じた系統性・一貫性・連続性のある指導に努める。
イ 小・中連絡協議会を核として、中学校区を中心とした学校ごとの連絡・調整・交流を
積極的に推進し、情報の共有化を図るとともに、小・中学校間の相互理解を深め、小学
校から中学校への滑らかな接続を図る。
(7) 家庭・地域・関係機関との連携
ア 学校からの積極的な情報発信を行うとともに、児童生徒や保護者の願い、地域住民の
期待を十分受け止め、信頼される学校経営に努める。
イ 学校評価を活用し、学校運営の組織的・継続的な改善に努めるとともに、結果の公表
を行い、保護者、地域住民等との連携・協力による学校づくりを推進する。
ウ 学校の自主性・自立性を尊重しつつ、学校評議員会を活用し、外部からの意見を適切
に取り入れ、関連機関との連携を深め、開かれた学校づくりを推進する。
エ 地域の社会教育施設や社会教育団体等との連携、学校支援センターの機能化に努め、
地域の人材や学習環境の積極的な活用を図る。
(8) 教育環境の整備・充実
ア 校務支援システム等の活用による校務の効率化を図るとともに、学校設備、教材・教
具等の整備・充実に努める。
イ 学校施設における放射線量の測定と放射性物質の除染に努める。
ウ 学校内外の安全管理体制の整備に努め、防犯カメラ、防火シャッター等の整備・充実
等を図る。
エ 東中学校屋内運動場の建替工事を行う。
オ 学校施設における施設の老朽化等に伴う改修及び修繕等に努め、学校施設の整備・充
実を図る。
カ 地震による学校施設の天井材や内・外装材等の落下を防止するため、非構造部材の耐
震設計を実施し、計画的に耐震化を推進する。
2 幼児教育の充実
(1) 特色ある幼稚園経営の推進
ア 幼稚園の特色や地域のよさを生かした、活力ある幼稚園づくりを推進する。
イ 学校評議員会を活用し、外部意見等を広く聞き、地域に根ざした特色ある幼稚園づく
りを推進する。
(2) 幼児指導の改善・充実
ア 豊かな体験につながる環境の構成や援助の改善・充実に努める。
イ 保護者や関係機関等と密接な連携をもち、特別支援教育を一層推進する。
(3) 健康な体づくりの推進
ア 外遊びや野菜の栽培等を通して、体を動かすことや食べることへの興味関心を高め、
健康な体づくりを図る。
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イ 直接体験したり、自己表現したりするなどの活動を通して、健全な心の育成を図る。
(4) 教職員の研修の充実
ア 各種研修会に参加し、教職員の資質の向上を図る。
イ 計画的な園内研修を実施し、実践事例研究・保育カンファレンスを通して、教職員の
資質の向上を図る。
3 地域に根ざした芸術文化の振興
(1) 芸術文化活動の推進
ア 「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産登録を見据え、市民が郷土に誇りと愛着が
もてる芸術文化活動を推進する。
イ 市の芸術文化活動の一翼を担う富岡市文化協会等との連携を図り、市民が生涯を通じ
て自発的に行う芸術文化活動を積極的に支援する。
ウ 青尐年等の芸術文化活動へ参加する機会や芸術鑑賞等の文化に触れる機会の充実に努
め、文化活動の推進を図る。
(2) 芸術文化の振興と施設の管理
ア 「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産登録を見据え、芸術文化事業を積極的に展
開するとともに、市民が自発的に行う芸術文化活動を支援する。
イ 芸術の価値や創造活動の楽しさを体感し、豊かな感性と心に潤いをもたらす機会を提
供する。
ウ かぶら文化ホールの指定管理者として、平成29年3月31日まで3年間、引き続き
管理運営を行うため、富岡甘楽地域の芸術文化振興の拠点として、優れた芸術文化の鑑
賞機会の提供や事業内容の充実と効率的な運営に努める。
(3) 美術博物館活動等の充実
ア 近現代美術の重要な作家や郷土ゆかりの作家の優れた美術作品をはじめ、名誉市民で
ある福沢一郎画伯の作品を収集・保管するとともに、収蔵作品を中心に展示を工夫する
などして、親しみやすく、魅力的な展覧会を開催する。
イ 「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産登録を見据え、日本の近代化の歴史に美術
の側面から光を当てた展覧会を開催する。
ウ 美術文化の底辺拡大のため、子どもが楽しめる展覧会を開催する。
エ 自らが住む地域について理解し、郷土を語ることのできる博物館として、展示や資料
の充実に努める。
オ 芸術・文化活動の担い手となる各種団体、グループの自主的な活動を支援する。
カ 妙義ふるさと美術館において妙義山を題材とした絵画等を展示し、市民及び観光客が
気軽に楽しめる場を提供する。
キ 岡部温故館に関係する書画・民具などを展示し、地方豪商の生活の様子を公開する。
4 文化財の保護・活用
(1) 有形・無形文化財の保護及び普及活用
ア 国・県・市指定文化財などを継承するための恒久的な保存管理及び利活用を推進する
ため、環境整備の支援に努める。
イ 未指定文化財の調査を進め、新たな文化財の指定に努める。
ウ 市内に残る貴重な建造物の調査を進め、その保存・活用を図るために登録文化財への
登録を推進し、新たな魅力の再発見につなげる。
エ 文化財保護思想の普及啓発を図るため、ふるさと歴史ウォークや出前講座、体験学習
の場を通して、市民が文化財に親しみ学ぶ機会の提供に努める。
オ 地域に受け継がれている民俗行事、伝統芸能などを後世へ伝えるため、保存・継承活
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動及び後継者の育成活動の支援に努める。
(2) 埋蔵文化財の保護・調査及び普及活用
ア 埋蔵文化財の保存・保護に努め、開発事業などによって滅失する文化財については、
発掘調査による記録保存を図る。
イ 発掘調査の成果を積極的に公開するため、説明会や展示会などを開催し、埋蔵文化財
の保存・保護の啓発に努める。
ウ 学校の授業などに対して文化財専門職員を派遣し、体験学習を通して文化財への理解
と興味を醸成し、文化財の重要性の啓発を図る。
(3) 「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産登録の推進
ア 国指定史跡・重要文化財として保存管理計画に基づいた適切な保存管理に努めるとと
もに、整備活用計画に沿った整備・活用を推進する。
イ 国・県や関係機関と連携し、登録を推進する。
ウ 富岡製糸場課との連携を密にし、本市の歴史的遺産の核である富岡製糸場に関連する
事業を推進する。
(4) 文化財施設の整備・充実
ア 国指定重要文化財「旧茂木家住宅」の適正な保存・活用を図るため、維持管理、公開、
普及等に努めるとともに、その重要性を広く周知する。
イ 国指定史跡「中高瀬観音山遺跡」の環境保全に努めるとともに、事業計画に沿った歴
史公園化事業を進める。
ウ 国指定重要文化財「貫前神社」
、
「妙義神社」については、関係機関と連携を図りなが
ら、歴史的・文化的資源としての保存・活用を図る。
エ 国登録有形文化財である「富岡市社会教育館」及び「富岡市講堂」について、生涯学
習課と連携を図りながら、保存・活用を図る。
5 体育・生涯スポーツの推進
(1) 生涯スポーツ事業の推進
ア 「いつでも どこでも みんなでスポーツ」のスローガンのもと、生涯スポーツの充
実を図るため、誰もが気軽に親しめる各種大会や教室・イベントを開催し、多くの市民
が参加できる施策の展開を図り、健康の保持増進と体力づくりを推進する。
イ 安心してスポーツ活動に参加できるよう、スポーツ安全保険の加入推進を図る。
ウ スポーツに関する資料を収集し、愛好者への情報の提供に努める。
エ 新スポーツの普及と軽スポーツへの参加人口の増加に伴い、用具の確保、指導者の養
成や派遣等について、関係機関の協力を得ながら、要望に応えられる体制づくりに努め
る。
オ 尐年・尐女スポーツ活動の現状を把握し、スポーツを通して青尐年の健全育成を推進
する。
(2) 競技スポーツの推進
市民の競技力の向上を図るため、体育協会等との連携を深め、トップアスリート等に
よる技術研修会や講習会などを開催し、積極的な参加を働きかけ、競技スポーツのレベ
ルアップを図る。
(3) 体育施設の充実
ア 体育施設の総合的な管理運営に努めるとともに、学校体育施設開放事業を推進し、施
設の有効利用に努める。
イ 体育施設の多くが経年による老朽化が進む中、速やかに適切な補修・修繕を計画的に
実施し、効率的な維持管理に努めるとともに、市民が安心かつ安全にスポーツ活動がで
きる環境の整備を図る。
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ウ 体育施設の充実に努め、スポーツ資源を活かしたまちづくりを進めながら、大学や実
業団等の合宿地としての誘致に向け、情報収集等に努める。
6 生涯学習の振興及び青少年の健全育成
(1) 生涯学習推進体制の充実
ア 生涯学習センターを中核的施設として、学習ネットワークを強化し、地区公民館をは
じめ市内外の生涯学習関連施設との連携を図り、市民の要望や地域の実情に応じた特色
ある事業の充実に努めるとともに、
「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産登録を見据
えた学習の機会を提供する。
イ 生涯学習推進本部を中心として関係機関との連携を密にし、生涯学習の推進と組織の
充実を図る。
(2) 学習情報の提供と相談活動の充実
学習情報の拠点としての機能をより高めるため、情報の収集と提供を行うとともに、
学習相談活動の充実に努める。
(3) 生涯学習指導者の育成と活用
ア 「富岡学」を開講し、
「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産登録を見据えた生涯学
習指導者やボランティアの養成に努める。
イ 達人バンクの利活用の推進を図るとともに、指導者の発掘と活動の展開に努める。
(4) 学習機会の拡充
ア 各種講座、講演、展示発表などの充実に努める。
イ 家庭・学校・地域間の連携を強化し、学習機会の拡充を図る。
ウ 生涯学習出前講座の利活用を推進する。
エ とみおか市民大学校の学習カリキュラム及び運営方法等を改善し、生涯学習の指導者
の養成を推進する。
オ 地域に根ざした公民館としての機能を十分に発揮するため、住民の活力を高め、生涯
学習の拠点としての特色ある公民館運営に努める。
カ 社会教育館は、登録有形文化財として和風文化の継承及び歴史的建造物としての利活
用について調査検討するとともに、見学施設としての充実を図る。
(5) 学習成果を活かす仕組みづくり
とみおか市民大学校や公民館活動等で学んだ成果を発表する場の拡充を図るとともに、
学習で得た知識や自分のもつ技能や特性をボランティア活動や地域への還元及び地域に
おける人材育成に結び付ける仕組みづくりに努める。
(6) 人権教育の推進
ア あらゆる差別をなくすために、講演会、研修会等を開催する。
イ 社会教育職員の人権研修会への積極的な参加を促進し、公民館等で実施する講座へ人
権の学習を積極的に取り入れ、人権教育の充実を図る。
(7) 心豊かなたくましい青尐年の育成
ア 青尐年関係団体と連携し、青尐年の自立・社会参加活動を目指した各種事業を推進す
る。
イ 家庭や地域の教育力の向上を目指した啓発事業を推進する。
ウ 青尐年の健全育成と非行防止を図るため、関係機関や青尐年関係団体と連携し、育成
行事や補導活動及び社会環境浄化活動を積極的に推進する。
エ 青尐年相談室「ぷらすゆう」の相談事業を積極的に展開し、各関係機関との連携を深
め、青尐年問題の相談活動の充実を図る。
(8) 施設の整備・充実
社会教育施設の充実を図るとともに耐震化を計画的に実施し、安全安心な施設整備を
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促進する。
(9) 図書館の充実
ア 読書や学習、暮らしに役立つ資料の収集と提供に努めるとともに、市民の学習活動を
支援するための様々なサービスの向上を図る。
イ 子どもの読書活動を推進するため、学校やボランティア団体等と連携して諸事業を展
開するとともに、資料の充実やボランティア活動の拡充を図る。
ウ 資料の有効活用を図るため、県内各図書館との協力関係を強化し、市内の学校・公民
館等との連携を推進する。
エ ホームページや館報等の広報活動を充実し、身近で利用しやすい図書館を目指す。
オ 図書館協議会の円滑な運営を図るとともに、図書館ボランティアや体験学習等を推進
し、地域に根ざした図書館づくりに努める。
カ 「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産登録を見据え、製糸場や蚕業に関する資料
を充実するとともに、富岡製糸場総合研究センター等との連携を強化して、効率的な利
用を図る。
7 学校給食の充実
(1) 安全と衛生管理
ア 栄養バランスのとれた安全でおいしい給食の提供に努める。
イ 安全・安心な食材の厳選と衛生管理を徹底するとともに、事故防止に努め、併せて食
材の放射線量検査も継続して実施する。
ウ 学校や保護者との連携を密にし、食物アレルギー事故の発生を防ぐ。
(2) 食育の推進
ア 食育を通して、正しい食事・望ましい食習慣を身につけるよう支援し、健全な体と心
の育成に努める。
イ 学校及び家庭との連携を密にし、日常生活における正しい食生活を形成するための家
庭教育力の向上に努める。
(3) 地産地消の推進
地産地消を推進するため、地元農産物を主体とした「学校給食富岡の日」を毎月2回
設定するとともに、甘楽富岡農業協同組合との契約栽培を引き続き実施し、地元農産物
の調達率向上に努める。
(4) 食物アレルギー対応食提供の推進
卵、乳製品、魚介類に対する食物アレルギーをもつ児童・生徒等に対して、引き続き、
アレルギー対応食を提供する。
(5) 給食費滞納対策の推進
ア 増加傾向にある給食費滞納問題への対応として、夜間訪問徴収を継続して実施すると
ともに、先進地の取組なども研究し、効果的な対策を推進する。
イ 給食費管理システムを活用し、
滞納状況の迅速な把握に努め、
徴収実績の向上を図る。
ウ 保護者の理解のもと、児童手当及び就学援助費からの徴収に努める。
(6) 調理・配送業務の民間委託の実施
ア 学校給食調理業務について、
豊富な実績を有する給食専門業者に調理業務を委託する。
併せて、一部委託してきた配送業務についても、全面委託する。
イ 給食専門業者の全国レベルの情報収集や技術的かつ専門的知識・経験を活用し、学校
給食の更なる充実を図る。
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