ホアファットグループ株式会社(コード:HPG) - キャピタル・パートナーズ証券

キャピタル・パートナーズ証券株式会社
金融商品取引業者
関東財務局長(金商)第 62 号
日本証券業協会加入
ホアファットグループ株式会社(コード:HPG)
(2011 年決算発表) 本業の鉄鋼生産販売の好調に
本業の鉄鋼生産販売の好調に支えられ
支えられ、売上高
られ、売上高 25%増、通年計画達成
25%増、通年計画達成
2012 年 4 月 17 日
株式情報
■会社の概要
(2012年4月13日現在)
鉄鋼・家電メーカーの大手企業。報告時での時価総額は鉄鋼産業の中
で第1位。ベトナム民間大手企業 2011 年ランキングでは第 7 位となってい
る。
鉄 鋼 生 産 (80%) 、 エ ネ ル ギ ー ・ 鉱 石 開 拓 ( 11.6% ) 、 イ ン テ リ ア 設 備 製 造
(4.7%)、電化製品製造・販売(1.6%)、建設機械販売(1.6%)が 2011 年売上の
上位 5 事業。建設用鉄鋼の生産量は 65 万 4 千トン、販売量は 64 万 4 千ト
ン(2011 年)となり、国内鉄鋼産業で 13.3%の市場シェアを確保し、第 2 位と
なっている。鉄鋼生産は鉄鉱石・コークス開拓から高炉技術による銑鉄の
製造→鉄ホイール製造→圧延工場で鉄管等の完成品を作るまで一連の生
産工程を行っている。鉄鋼製品の主力販売市場はベトナム北部(20 代理
店)であるが、中部と東南部・西南部にも拡大するよう努力している。主力製
品 は 薄 板 ( 板 幅 6mm 、 8mm ) 、 線 材 ( 直 径 8mm ) 、 小 形 棒 鋼 ( 直 径 10 ~
41mm)。
■業績動向
2011 年は全世界の鉄鋼販売量は前年比 7%増と増加したにもかかわらず、
ベトナムにおいては建設業と鉱工業の生産停滞により鉄鋼需要が落ちた。
2011 年の鉄鋼製造量は前年比 3.3%減の 547 万トン、販売量は同 7.8%減の
上場期日
2007年10月31日
資本金(億ドン)
31,785
発行済株式数(千株)
344,980
政府の保有率(%)
0.00%
外国の保有率(%)
37.38%
外国人保有率の上限
49.00%
株価(千ドン)
25.8
時価総額(億ドン)
89,005
(億円)
356
PER(倍、実績)
7.22
PBR(倍、実績)
1.12
ROE(%、実績)
17.49
配当利回り(%、実績)
NA
自己資本率
42.30%
株価と VN 指数
38500
550 万トンに留まった。ベトナムにおける鉄鋼生産においては鉄スクラップ、
鉄ホイール等を原材料として数多く輸入している為、これらの価格変動に影
33500
HPG
VN Index
(右目盛)
550
500
28500
450
業・建設業の不況基調が続き、鉄鋼需要は大幅に減少した。2011 年は鉄鋼
23500
400
生産会社の倒産又は一時停止が発生した。
18500
350
このような状況であったが、同社の 2011 年鉄鋼販売業績は好調な成長を
13500
300
響を及ぼされる。加えて、国内では金融引き締め政策の導入により、鉱工
見せた。2011 年の建設用鉄鋼生産量は前年比 9%増の 65 万 4 千トン、販
売量は同 10.8%増の 64 万 4 千トンとなった。鉄管の生産量と販売量もそれ
図表1
図表1:業績推移
売上高
営業利益
税引き後利益
EPS
BPS
配当
年度
(百万ドン)
(百万円)
前期比(%)
(百万ドン)
(百万円)
前期比(%)
(百万ドン)
(百万円)
前期比(%)
(ドン)
2007
2008
5,642,934 8,364,804
22,572 33,459
48.24%
770,800 1,013,443
3,083
4,054
31.48%
643,973 859,410
2,576
3,438
33.45%
5,264
4,439
-15.67%
(ドン)
(ドン)
(出所)企業の公開情報、予想は企業予想
2009
2010
2011
2012((予)
2012
8,123,394 14,267,084 17,851,897 18,200,000
32,494
57,068
71,408
72,800
-2.89%
75.63%
25.13%
1.95%
1,655,051 2,004,835 2,253,613
6,620
8,019
9,014
63.31%
21.13%
12.41%
1,270,706 1,376,316 1,296,851 906,000
5,083
5,505
5,187
3,624
47.86%
8.31%
-5.77% -30.14%
4,318
4,550
3,573
2,081
-2.73%
5.37% -21.47% -41.76%
26,169
21,213
23,084
5,000
2,000
為替換算レート:10,000ドン=40円で算出
この資料は、情報提供に限定したものとして、Capital Partners Vietnam Consulting Company(略称:CPVN)が作成したものです。この資料の内容は、CPVN が
会社発表の情報に基づき作成したもので、正確性・完全性を保証するものではなく、今後予告なく修正・変更されることがあります。資料のご利用にあたって
はご自身の責任でご判断下さい。
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ぞれ 11.4%と 12.5%増の好成績を遂げた(図表 2 参照)。その要因は、2011
年にハイズォン省での複合工場の稼動開始による生産能力の向上及び全
国への販売網の拡大にあると思われる。また、原材料を自社で調達するこ
とにより、原価水
った。
原料の1
種
外
ド
を
げることができ、
社より
コークス市場にも
提供
つ
約
価で販売していることもあ
十分 満
出先 従来日本
ジ
に
たすとと
は
、
ア市場にも参入している。
の原料は鉄鉱石であり、2011 年は同社の鉄鉱石の生産量は 24 万ト
ンで、同社の需要の 35%を
6000 万トンと
できると
安
している。コークスの輸
、イランであったが、2011 年からは東南ア
もう一
量は
他
であるコークスは同社の鉄鋼生産工場の需要を
もに、国内
イン
準 下
予想
推定
満
たした。同社が開拓している全ての鉱
され、複合工場の需要の 80
%
山 埋蔵
提供
の
を 20~30 年間
2012 年建設予定の鉄鋼複合工場第 2
フェーズ(ハイズォン省)
している。
鉄鋼販売の好調により、2011 年の鉄鋼生産事業による売上高は前年比
42.7%増の 22
事業の
割
兆
6547
億ド
ン(906
億円
)を確保できた。総売上高に
合は 2010 年の 78.7%から 79.9%に
コークス、鉄鉱石等
採掘
インテリア製造販売事業では、主力製品は
ジ 諸
ア
国への輸
比 5.9%増の 1
一
方
兆
める同
上がった(図表 3 参照)。
のエネルギー・鉱石開拓事業でも 94.2%の高成長を遂
げた。
南ア
やや
占
出促進 効果
億ド 億円
の
3330
オフィ
ス用の家
具
であり、中東
や
主力商品の小形棒鋼
東
により、2011 年の同事業の売上高は前年
ン(53
)となり、総売上高の 4.7%を
占
めている。
、建設機械販売事業、不動産事業、電化製品販売事業では建設・不動産
市場の
低迷や
高イン
フレ
による
購買
力減少により、2011 年は減
収傾
向となっ
た。それぞれ前年比 17.8%減、7.7%減、24.2%減となった。しかしながら、総売上
占
吸収
三つ
高に
めるこの
に
されている。その
比 25%増の 17
比
べ
たら減
速
兆
の事業の
8519
結果
億ド
割
合は
僅
かなので、この減
、2011 年のホア
は
事業の増
)を確保した。2010 年の成長
不況の
主力商品の鉄管
収
ットグループの売上高は前年
億円
経済
背景 鑑み 悪
ン(714
したが、2011 年の
ファ
収 他
を
ると
率
75%と
くはない業績
だ
と思われる。
図表2:鉄鋼生産・販売業績
生産量(トン)
鉄鋼生産業績
2010年 2011年
建設用鉄鋼(棒鋼、線材等) 600,000 654,000
鋼管
132,000 147,000
図表3:2011年売上高の構成
事業別
鉄鋼生産販売
エネルギー・鉱石開拓
インテリア製造
建設機械販売
電化製品
不動産
合計
減額
売上高
費/
率
率
2011 年の販売
価
売上高
2010年
(百万ドン)
15,876,129
1,693,183
1,259,051
541,406
604,104
205,740
20,179,613
-5,912,529
14,267,084
販売量(トン)
2010年 2011年
581,000 644,000
128,000 144,000
構成比
(%)
78.7%
8.4%
6.2%
2.7%
3.0%
1.0%
100.0%
-29.3%
2011年
(百万ドン)
22,654,732
3,287,813
1,333,036
445,190
457,677
189,828
28,368,276
-10,516,379
17,851,897
準 維持
般 費/
率
は 1.2%と前年の同水
が 2010 年の 82.8%から 83.9%、一
前年比
9.0%
11.4%
管理
で
売上高
構成比
(%)
79.9%
11.6%
4.7%
1.6%
1.6%
0.7%
100.0%
-37.1%
前年比
10.8%
12.5%
同期比
(%)
42.70%
94.18%
5.88%
-17.77%
-24.24%
-7.73%
40.58%
77.87%
25.13%
したが、売上原
が 1.9%から 2.3%
この資料は、情報提供に限定したものとして、Capital Partners Vietnam Consulting Company(略称:CPVN)が作成したものです。この資料の内容は、CPVN が
会社発表の情報に基づき作成したもので、正確性・完全性を保証するものではなく、今後予告なく修正・変更されることがあります。資料のご利用にあたって
はご自身の責任でご判断下さい。
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営 利益
率 % 下回
兆 億ド 億円 獲得
投資費
億ド 億円
支払利息
半 占
億ド 億円
短期 資 利 未満 期 資 利
利 低 準
借
膨 資
支払利息 非常
純利益
与
他利益 関
損益
黒字
億ド
円
億ド
円 赤字 転じ
マ
結果
純利益 兆 億ド 億円
別純利益 構
本
利益
占
他方
以外
純利益
通 計画
未
に増加したため、2011 年
留まり、2
2536
で
)を
で金
を
16%
融
に影響を
さらに、その
れ 131
と
ン(5300 万
)となっている。同社は
17%~18%と市場金
大な融
より
金額により
水
が
に
えた。
連会社
は 2010 年の
)と 107
ナス要因となった。その
ン(4300 万
、2011 年
は 80.5%を
から 2011 年にそれぞ
)の
は1
留まり、前年比 5.8%減となった。事業
鉄鋼事業による
る 12.4%増に
)の増加で、その内
ン(14
で金
り入れているが、それにしても
増大し、
を
ン(15
め 3524
、中
25
した。
用が前年比 3760
の増加が大
融
は売上高成長
ン(90
2011 年は金融
の
業
の
に
2969
たことも
ン(52
の 69.5%となり、
鉄鉱石採掘
)に
成を見ると、
業である
め、前年比 93.9%と増加した。
、その
の事業では全て減少した(図表 4 参照)。これにより、同年の
年
イ
は
達成となった。
図表4:2011年純利益の内訳
事業別
鉄鋼生産販売
エネルギー・鉱石開拓
インテリア製造
建設機械販売
電化製品
不動産
合計
減額
純利益
2010年
(百万ドン)
1,108,823
323,122
240,953
89,274
47,366
44,919
1,854,457
-478,141
1,376,316
構成比 2011年
(%) (百万ドン)
59.8% 2,149,895
17.4% 210,751
13.0% 202,086
4.8%
67,123
2.6%
16,573
2.4%
23,931
100.0% 2,670,359
-25.8% -1,373,508
1,296,851
構成比
(%)
80.5%
7.9%
7.6%
2.5%
0.6%
0.9%
100.0%
-51.4%
同期比
(%)
93.89%
-34.78%
-16.13%
-24.81%
-65.01%
-46.72%
44.00%
187.26%
-5.77%
■ 2012 年経営計画
2012 年は国内鉄鋼市場の成長
供給
予想
利 準や
量は 570 万トンと
鋼業
者
は高い金
に引き続き直
ている。
•
•
•
•
面
水
率
は 4%、
供給
込ん
資制限 公共投資削
背景 考慮
通 目標 以下 通
される。鉄管の生産量は 76 万トンと見
不動産業への融
している。この
を
金 4
1900
一
2012 年に
注
たり
力する
ン(728
ン(36
(
案件
額は 1
億
6000 万
行から調達する
予定
年
は
の
りに設
定
し
)、前年比 1.95%増
)、前年比 30%減
) 2081
ン
案件
フ
己資本 残 分
はハイズォン省での鉄鋼複合工場の第 2
込ん
分
成時の年間生産能力は 120 万トンまで向上すると見
資
でいる。2012 年も、鉄
減による鉄鋼需要の減少等
ン
2000
9060
、
した上、2012 年の
資本 : 兆 億ド
: 兆 億ド
億円
純利益: 億ド 億円
株当 純利益 EPS : ド
売上高 18
総量は 680 万~690 万トン、その内国内からの
米ド 想定
ルを
しており、その 3
フ
ェーズ建設
でいる。同工場第 2
の 1 は自
、
であり、完
ェーズへの
りの 3
の 2 は
投
銀
としている。
この資料は、情報提供に限定したものとして、Capital Partners Vietnam Consulting Company(略称:CPVN)が作成したものです。この資料の内容は、CPVN が
会社発表の情報に基づき作成したもので、正確性・完全性を保証するものではなく、今後予告なく修正・変更されることがあります。資料のご利用にあたって
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