3.68MB - とりネット

平成24年度版 PTA活動の手引きと優れたPTA活動事例
教育委員会家庭・地域教育課ホームページにも掲載していますので、
みんなのPTA
ダウンロードして、PTA研修、役員会などでご活用ください。
鳥取県教育委員会
検索
もくじ
★平成 23 年度優良PTA文部科学大臣表彰受賞
目的と活動
1. PTAの目的
2. PTA活動のあり方
1.
2.
3.
4.
5.
6.
米子市立和田小学校PTA ・・・・・・・・21
「親と子の絆を深めるPTA活動」
鳥取市立南中学校保護者と先生の会 ・・・・・23
「時刻の「三点固定」を軸とした基本的生活習慣定着の取り組み」
鳥取県立倉吉総合産業高等学校PTA・・・・・25
「学校とPTAが学校目標を共通理解し協力する態勢の確立」
PTAの組織
PTAの規約
PTAの運営のための組織例
学級・学年PTA
地区PTA
専門部の活動
6
1.
2.
3.
4.
5.
6.
PTA活動と会員研修
PTAとレクリエーション活動
PTAと地域活動
PTA活動への保護者の参加状況
PTAと人権教育
PTAと広報活動
17
不登校対策
コーヒーブレイク
(会の雰囲気を和らげるゲーム)
27
鳥取第二幼稚園親児の会
鳥取市立城北小学校PTA
鳥取市立修立小学校PTA
鳥取市立瑞穂小学校PTA
倉吉市立高城小学校PTA
江府町立江府小学校PTA
岩美町立岩美中学校PTA
三朝町立三朝中学校PTA
大山町立大山中学校PTA
鳥取県立鳥取盲学校PTA
・・・・・・・・・28
・・・・・・・・・31
・・・・・・・・・33
・・・・・・・・・35
・・・・・・・・・38
・・・・・・・・・40
・・・・・・・・・42
・・・・・・・・・44
・・・・・・・・・46
・・・・・・・・・48
★
基本的生活習慣の定着等による学力向上事業実施校
倉吉市立明倫小学校保護者と教職員の会 ・・50 倉吉市立上灘小学校PTA ・・・・・・・・52
米子市立住吉小学校PTA ・・・・・・・・54
日野町立黒坂小学校PTA ・・・・・・・・57
八頭町立船岡中学校PTA ・・・・・・・・61
活力あるPTA活動とするために、
新入会員研修や役員研修の手引き
として、また、魅力ある広報紙作り
や特色あるPTA活動の参考とし
てご活用ください。
★ PTA会員研修に講師などを派遣 ・・・・・・・・ 65
とっとり子育て親育ちプログラムファシリテータ
子ども読書アドバイザー
ケータイ・インターネット教育推進員
※ホームページにのみ掲載
県教育長賞
金賞
八頭町立船岡小学校
北栄町立北条中学校
鳥取市立若葉台小学校
米子市立伯仙小学校
倉吉市立河北小学校(非公開)
倉吉市立鴨川中学校
湯梨浜町立東伯中学校
PTA活動の手引き
Ⅰ
1
目的と活動
PTAの目的
PTAは、児童生徒の健全な成長を図ることを目的とし、親と教師とが協
力して、学校及び家庭における教育に関し、理解を深め、その教育の振興に
つとめ、さらに、児童生徒の校外における生活の指導、地域に於ける教育環
境の改善、充実を図るため会員相互の学習、その他必要な活動を行う団体で
す。
(昭和42年6月23日文部省社会教育審議会報告)
2
PTA活動のあり方
(1) 保護者と教職員は平等な会員として、自由に、よい人間関係の中で交流することが
大切です。
(2) 会員相互に情報の交換や学習をするとともに、他の社会教育関係団体とも交流して
子どもの育つよい環境をつくることが大切です。
(3) 家庭・学校・地域社会における子どもたちの生活や生活環境を調査検討し、その改
善や充実を図るために学習をすすめ、関係団体と協力したり関係当局に働きかけた
りなどして、自らも実践することが大切です。
(4) 学校の教育方針や指導方法を理解しながら活動を進めることが大切です。
(5) 会員自身の豊かな生活感覚を養うための学習の場にするとともに、時代の流れに対
応した取組を工夫することが大切です。
(6) 特定の政党や宗教・宗派にかたよった活動をしてはいけません。
(7) 会費は、PTA活動のために使用するもので、学校運営等にあてるものではありま
せん。
1
Ⅱ
1
組織と運営
PTAの組織
PTAの組織は、議決機関と執行機関と監査機関に分けることができます。
2
PTAの規約(会則)
PTAの規約は、組織活動や基本的な運営の進め方について全会員に理解されるものです。
PTAのために規約があるのですから、規約を現実に合うように再検討することによって、
会員の望むPTAに発展させることが必要です。
3
PTAの運営のための組織例
記念事業等を行うときには、特別委員会
が設けられることがあります。
2
4
学級・学年PTA
(1)学級PTA
学級PTAとは、一つの学級の子どもたちの保護者と教職員で構成されます。
「PTA
活動の基礎は学級PTA」ともいわれており、学級内の子どもたちの生活上の問題・進
路等を話し合うことを目的とします。
この会では、学級の子どもたちに共通する問題が話し合われるため、次のようなこと
が期待できます。
• 学級の教育方針についての正しい理解ができる。
• 保護者と子ども、保護者と教職員の親睦や信頼関係が図られる。
• 一つの問題について深く話し合いをするのに効果的な面がある。
• 教育上の当面する緊急問題について、協議することができる。
(2)学年PTA
学年PTAでは、学年に共通した事柄について協議します。一度に多数の人の共通理
解を図ることができる良い面があります。各学級のPTAの連携を図るための活動を行
い、学年PTAとして学校PTAとの調整を十分に図ることが大切です。
(3)活発に活動するために
• 学級PTAを開催する際には、事前に保護者役員と教職員が話し合い、会のテーマを
明確にする。
• みんなが役をもって活動する。
• 活動は計画的にする
• 記録ノート等を作成し、活動内容を記録に残し、反省を次年度の活動に生かす。
• 話し合いの内容は身近なものから始める。
• 誰もが自由に話せる雰囲気をつくる。
• 魅力ある活動を盛り込む。
• 時間設定等会議の進め方を工夫する。
• 諸会議の持ち方について、学校側とよく話し合い協力態勢を作る。
5
地区PTA
(1) 地区PTAの必要性
今日、複雑に変化する社会環境の中で、家庭や地域の教育力が問われています。子ども
たちの直接的な生活・社会・自然体験の不足、生活のゆとりのなさ等から様々な問題が指
摘されています。学校外での様々な活動を子どもたちにより多く体験させることが、今ま
で以上に必要になっています。これらの活動により、郷土の自然や文化に親しみ、郷土を
知り、愛する心も育ちます。このような活動を、PTAとして地域の住民の方といっしょ
に企画・実施することも大切になってきています。
3
(2) 地域活動の取組
① 地域活動の組織と運営
② 地域活動の留意点
ア
学校PTAを支える組織として、専門部や学校と常に連携を取ること。
イ
会員の意見を大切にし、特に若い会員層の新鮮な感覚をとりあげるようにすること。
ウ
地域の子どもの生活実態を踏まえた活動から着手すること。
エ
会員の主体的な活動や実践が尊重され、かつ無理のないものであること。
オ
特定の者に負担がかかりすぎないように運営の工夫と、全員の持ち味が生かされる
ようにすること。
6
カ
活動の広がりを求めて、小・中・高の連携を図ること。
キ
地域の子ども会等と連携をとり、事業を実施すること。
ク
実践段階にいたるまでの話し合いや学習を大切にすること。
専門部の活動
(1)専門部の活動のねらい
総会で決定したPTA活動方針をもとに、事業内容を各専門部で分担して、具体的に
実際に活動を推進することです。
(2)専門部の活動例
専門部の名
総務部
教養部
人権教育推進部
1
2
3
4
1
2
3
1
2
3
主な活動内容
収支予算の編成・総会日程などの立案
各専門部や学年(学級)、地域活動の調整及び評価
他団体との連携
その他庶務的事項、規約、会則の改正
会員研修の計画・実施・講演会の主催
地域における教育懇談会の開催
サークル活動の育成・援助
人権教育に関する研修の計画・実施、講演会の主催
現地研修会や地区ごとの懇談会の開催
家庭や地域における人権教育の啓発
4
生活部
保健体育部
広報部
1
2
3
4
1
2
3
4
1
2
3
4
地域における環境整備などの活動
子ども会等青少年団体との連携
交通安全・危険防止などの活動
子どもの生活指導
子どもの健康管理・保健衛生・体力つくり
児童生徒への福祉厚生活動
会員のスポーツレクリエーション活動
学校給食への関心を高める企画や試食会実施
広報紙の編集と発行、速報の発行
調査の計画や実施
地域社会や関係機関への情報提供活動
ホームページを活用した学校・PTAの情報提供
※ 高等学校PTAでは次のような専門部活動もあります。
生徒指導部
中学校区部
学年委員会
・
・
・
・
・
・
・
・
地域環境浄化運動
列車バス乗車指導
各種関係機関との連携
各中学校校区別懇談会の計画と実施
各中学校校区別PTAと学校PTAとの連携
地域での生徒の生活状況の把握
進路についての研修会の計画と実施
地元企業の見学研修会の実施
(3) 専門部の活動の留意点
• 事業を精選し、活動内容を深める。
• 各専門部の連携を密にして効果的に活動する。
• 部員は活動内容を理解し、仕事分担を決める。
• 評価や反省を大切にする。
• 部員の研修会をもつようにする。
5
Ⅲ
活 動 の方 法
1 PTA活 動 と会 員 研 修
(1)PTA研修の必要性
子どもたちの様子はいろいろと変化しているといわれています。
今の子どもたちの長所としては、多様な知識と情報をもっていることや思考が合理的で順応性に
富む姿が上げられます。一方、気になる姿として、基本的な生活習慣が身についていない、社会性
が育っていない、体験が不足している等といったことがよく取り上げられます。
こうした子どもの姿の背景にはどのような問題があるのかを把握し、家庭や地域の役割は何か、
PTAではどのような取り組みをすればよいか等を学習して活動を行っていくことが大切です。
(2)学習内容のあり方
ƒ 子どもたちの望ましい姿についての理解を深める。
人としてこうあってほしいという保護者の教育観の構築
ƒ 学校教育のねらいを理解する。
教育目標にせまるPTA活動の推進
ƒ 家庭での役割を確認する。
家庭教育、子どもとのコミュニケーションを図ることの重要性
ƒ 地域での子育てのあり方を学ぶ。
地域の人との交流活動等の重要性と方法
PTA会員研修の実施状況
*( )内は回答PTA数(複数回答)
順位
小学校(139)
中学校(62)
高等学校(31)
特別支援学校(10)
幼稚園(37)
1
人権教育(132)
人権教育(51)
人権教育(30)
人権教育(9)
人権教育(25)
2
健康や食育(89)
家庭教育(30)
進路について(23)
進路について(5)
健康や食育(15)
3
家庭教育(79)
役員研修(17)
他校との交流(4)
家庭教育(14)
4
役員研修(44)
健康や食育(22)
5
性教育(39)
役員研修(20)
メディア・携帯電話
(25)
他校との交流(12)
メディア・携帯電話
(9)
健康や食育(3)
家庭教育(3)
役員研修(2)
読書活動(9)
小学校について(8)
※22年度PTA調査より
6
2 PTAとレクリエーション(スポーツ・文 化 )活 動
(1)
PTA活動でのレクリエーションの意義
-レクリエーションで会員同士・親子のふれあいを-
PTA活動でのレクリエーション活動は、全会員が強い仲間意識をもってPTA活動を実践する等、人間
関係づくりの大切な手段です。
また、親子のふれあいを深めるための方法として意義のある活動です。
(2)
望ましいレクリエーションのあり方
-全会員が気がねなく楽しく参加できる活動を-
○ 年間計画に位置づけて
広い意味での学習活動なので、他の活動とのバランスを図りながら計画することが大切です。いつ、
どの程度の時間を要するのかを考えることが必要です。
○ 楽しく愉快に
親近感や連帯感を深めることが大きなねらいなので、誰もが気がねなく参加できる運営の工夫が望
まれます。
○ エスカレートしすぎないように
一部同好者だけの活動になったり、子どもや家庭生活とはなれた練習や活動になったりしないよう配
慮します。
レクリエーション(スポーツ)事業の実施状況
スポーツ活動の実施状況
バレーボール
ソフトバレーボール
卓球
ラージボール卓球
ソフトボール
ドッジボール
ドッジビー
グラウンドゴルフ
カローリング
綱引き
長縄跳び
小学校
中学校
18
56
31
7
3
12
14
4
4
24
5
5
33
1
1
0
3
6
4
1
12
2
その他
ミニ運動会
ボウリング
キャッチ・ザ・スティック
ディスクドッジ
インディアカバレー
カヌー
親子レクリエーション
馬跳び
ペタンク
バウンスボール
親子スキー教室
キンボール
芝リンピック
雪上運動会
フリースロー大会
ソフトドッジボール
たるころがし
スポーツチャンバラ
ユニバーサルホッケー
リズム体操
ナイトウォークラリー
キックベース
フィールドアスレチック
野球
スポーツ活動なし
20
7
*回答PTA数
高等学校
0
10
0
0
1
0
0
1
0
3
0
特別支援学校
幼稚園
1
2
1
0
0
1
1
0
0
1
0
5
6
1
0
0
1
3
0
0
1
0
キンボール
強歩大会
バウンスボール レクリエーション
玉入れ(運動会) キンボール
ペタンク
運動会
大レクリエーショ 野球
ン大会
エアロビクス
エクササイズ
ボウリング
ディスクドッジ
二人三脚
満水リレー
クラス対抗リレー
ヨガ教室
インディアカ
ターミーズ体操
運動会PTA競技
ペタンク
エアロビクス
ヨガ教室
ファミリーバドミントン
エクササイズ
3B 体操
ミニスポーツ大会
太鼓ビクス
7
2
15
17
※22年度PTA調査より
レクリエーション(文化活動)事業の実施状況
*回答PTA数
文化活動の実施状況
小学校
中学校
高等学校
特別支援学校
幼稚園
音楽活動
26
12
2
1
6
料理活動
30
5
2
2
11
科学活動
5
1
0
0
2
読書会
13
1
0
1
6
映画鑑賞会
6
1
0
0
0
陶芸教室
1
1
4
0
4
PTA 作品展
4
5
4
2
4
パソコン教室
0
0
0
0
0
伝統文化芸能教室
3
0
0
0
0
その他
その他
32
PTA 文集の作成発行
餅つき
コサージュ作り
学習発表会の合唱
親子創作教室
収穫祭
○○フェスティバル
講演会
教養講座
サンドブラスト
書き初め大会
グラスアート
料理教室
朝読書ボランティア
手話コーラス
フラワーアレンジメント
科学授業(米子高専
の出前授業)
交通安全教室
折り紙教室
小学校作品展での作
品展示
人権絵本の輪読
工芸品作り
文化活動なし
58
7
PTAコーラス
絵手紙教室
バザー
芸術鑑賞教室
学校祭での写真展
ブローチ作り
6
2
リサイクルバザー(学
校祭、運動会で)
草花の定植
史跡、歴史博物館の
訪問
ペーパークラフト
PTA コーラス
子育て支援グッズの
展示
子育てエッセイの発
行
ステージ発表(学習
発表会)
紅茶教室
26
手芸教室
読み聞かせ
スクラップブッキング
ガーデニング教室
講演会
ペープサート
ブリザープドフラワー
プラネタリウム鑑賞
演奏会
リース・クラフト作り
書道
ポーセラーツ
創作劇や合唱
バスソルト作り
コーラス
ネイルアート
生け花
ポーセラーツ作品
37
17
5
↑
4
※22年度PTA調査より
←サンドブラスト作品
3 PTAと地 域 活 動
(1)地域活動への期待
個々の家庭だけでは子育てが困難な時代に、子どもを持つ親の共通課題として、同じ地域に住む人
同士の豊かな人間関係を、地域でのPTA活動の中で生かしたいものです。
・ 共通な基盤に立って活動できる。
・ 年齢を超えたふれあい活動ができる。
・ 気やすく(場所・時間・精神的に)出席できる。
・ 話し合いが活発になり、内容が深まる。
8
(2)年間の地域活動(例)
学び合い活動
子どもたちの成長とともに会員も成長するように、相互学習の中で伸びる活動をすすめる。
地区別懇談会 子ども会育成講習会 親子読書会等
ふれあい活動
多くの人とともに活動することを通してふれあいを深め豊かな心を育てる。
新入生を迎える会 ラジオ体操 おじいさん、おばあさんと昔の遊びをする会
保育園のみんなと遊ぶ会 6年生をおくる会 等
ふるさと活動
それぞれの郷土には、脈々と生き続けてきた先人の業績と恵まれた自然がある。これに親しみながら活
動する。
花祭り 七夕祭り 郷土の歴史探訪 とんど 節分等
奉仕活動
みんなのために働くことが自分の喜びであるような奉仕活動を積極的にする。
通学路の点検 資源回収 遊び場の整備作業 通学路除雪 公園・史跡の整備作業等
地域活動の実施状況
*回答PTA数
具体的な活動内容
小学校
校(園)内研修への地域住民参加
校(園)外研修
美化運動
リサイクル・資源回収に関する活動
奉仕・ボランティア活動
文化財の保護活動
交通安全のための活動
文化・スポーツ施設、遊び場等の設置に関する活動
非行防止のためのパトロール、有害図書への対策
河川・池等の生活排水の調査活動
動植物の生態調査等
子ども会活動への協力
公民館への協力
地域の他団体等への協力
スポーツ・レクリエーション活動
その他
57
80
58
96
41
2
89
4
57
3
4
71
92
45
26
10
中学校 高等学校
24
34
26
23
22
0
32
0
42
1
2
1
10
8
5
0
8
11
8
2
4
0
16
0
12
0
0
0
0
2
1
4
特別支援
幼稚園
学校
0
5
4
2
2
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
13
10
2
16
8
0
10
0
0
0
3
1
12
9
1
0
奉仕・ボランティア活動の詳細
小学校
中学校
地域の清掃活動
校地内外の環境整備
地域の祭りへの参加
除草作業
除草作業
地域の清掃活動
学校安全ボランティア
公民館清掃
交通安全教室
あいさつ運動
読み聞かせ・図書修理ボラン 見回り活動
ティア
防犯活動(地域の警察主催)
地区敬老会設営のボランティア
車椅子の寄贈
交通手段の確保(お年寄りが
行事に参加できるように)
高等学校
特別支援学校
幼稚園
利用駅等の清掃
アダプト・プログラムへの参加 除草
コスモスの種まき、草刈
クリーンクリーン活動
教育フォーラムへの参加
PTA 街頭交通指導
人権啓発講座への参加
PTA 列車巡視指導
公民館祭への参加
アダプト・プログラムへの参加
地域の清掃活動
※アダプト(ADOPT)とは、養子にすることです。
道路や河川など一定区画が、住民や企業によって、愛情と
責任を持って清掃美化されることから、「アダプト(養子にす
る)」に例えられ、「アダプト・プログラム」と呼ばれています。
その他の地域活動
小学校
中学校
地域パトロール会への参加 交通安全運動
子どもかけこみ110番の増 あいさつ運動
人権フェスティバル
設活動
講演の植樹活動
校区内安全マップの作成
高等学校
マナーアップ運動
懇親会(地元自治体代表者・
PTA 役員・学校関係者)
交通安全週間立ち番
特別支援学校
幼稚園
地域の祭への参加
あいさつ運動
※ 22年度PTA調査より
9
4 保 護 者 の参 加 状 況
小 中 学 校 ・特 別 支 援 学 校 のPTA研 修 会 や学 年 ・学 級 懇 談 への参 加 率 は3~4割 が多 く、
高 校 では2割 以 下 が一 番 多 くなっています。
(1)PTA研修会、講演会
2割以下
3~4割
5割
6~7割
8割以上
計
5(14%)
10(28%)
3(8%)
5(14%)
12(34%)
35
19(14%)
59(42%)
20(14%)
27(19%)
15(11%)
139
<10>
<15>
<4>
<0>
<1>
<30>
18(30%)
30(51%)
3(5%)
7(12%)
1(2%)
59
<14>
<11>
<3>
<2>
<0>
<30>
高等学校(31)
21(66%)
10(31%)
1(3%)
0
0
32
特別支援学校(10)
2(20%)
4(40%)
1(10%)
2(20%)
1(10%)
10
幼稚園(37)
小学校(139)
中学校(62)
(2)PTA活動(清掃、読書、スポーツ、安全等何らかの活動に参加した世帯)
2割以下
3~4割
5割
6~7割
8割以上
計
7(21%)
7(21%)
4(12%)
4(12%)
12(34%)
34
6(4%)
24(17%)
10(7%)
30(22%)
69(50%)
139
<5>
<9>
<3>
<6>
<7>
<30>
11(19%)
19(32%)
4(7%)
9(15%)
16(27%)
59
<10>
<10>
<4>
<5>
<1>
<30>
高等学校(31)
21(66%)
9(29%)
1(3%)
0
0
31
特別支援学校(10)
1(10%)
2(20%)
3(30%)
3(30%)
1(10%)
10
2割以下
3~4割
5割
6~7割
8割以上
計
0
2(7%)
1(3%)
3(10%)
23(80%)
29
16(12%)
60(43%)
19(14%)
24(17%)
20(14%)
139
<9>
<17>
<4>
<0>
<1>
<30>
7(12%)
32(53%)
8(13%)
7(12%)
6(10%)
60
<5>
<21>
<1>
<1>
<2>
<30>
高等学校(31)
21(66%)
10(31%)
1(3%)
0
0
28
特別支援学校(10)
2(20%)
4(40%)
0
2(20%)
2(20%)
10
幼稚園(37)
小学校(139)
中学校(62)
(3)学年・学級懇談
幼稚園(37)
小学校(139)
中学校(62)
※ 表中下段の<
>の数字は、大規模校(小学校:13 学級以上、中学校:10 学級以上、)数で内数
10
(4)保護者の参加を高めるための工夫(5割以上の参加がある場合)
【日程の工夫】
・授業参観と講演会・研修会の同日実施。
・研修予定を早めに通知。
・総会は週休日に行う。
・環境整備の欠席者には、再度別の日にお願いする。
【内容・方法の工夫】
・話合いのテーマを明確にし、保護者の意識を高めるようにした。
・研修会や環境整備作業など、2回目の期日を設定。
・学力向上や基本的生活習慣のこと、家庭学習など懇談資料の工夫や懇談内
容を焦点化して、より多くの保護者に参加していただけるよう工夫。
・参観日等に授業のあと講演会等の前に全校児童の合唱を聴くイベントを実
施。
・託児の実施。
・他団体との共催により、研修回数を減らして内容のある研修会の実施。
小学校
・保護者参加型の学習を仕組む。
・出やすい時期や時間での設定、魅力ある内容の工夫。
【声かけ】
・ホームページによる案内や、PTA役員に呼びかけを依頼。
・PTA役員を中心に声をかけ合う。
・学校・学級通信、メールで連絡。
・保護者同士の声かけ。
【保護者との連携】
・学級、学年たよりの回数を多くして、保護者へ情報を伝えている。
・普段から児童の様子を伝え合う関係を作り、保護者との連携を作っていく。
【その他】
・安全活動については年に1回は全世帯が当番になるようにしている。
・名簿への記入。
・一人一役運動を実施して、全会員が、何かに参加する体制をとっている。
【日程の工夫】
・授業後に研修会を行う。
・開催日時の工夫。
【内容・方法の工夫】
・有用感を持たせ、興味・関心に訴える。
【声かけ】
中学校
・役員による参加要請。
・学年・学年通信など学校からの広報。
・役員の声かけ。
【保護者との連携】
・日頃からの信頼関係。
【その他】
・一家庭一役を年度当初に設定し、必ず参加できる活動の取り組みを推進。
【内容・方法の工夫】
・特別講演会の実施、公開授業の実施
・学期ごとの懇談会
【声かけ】
高等学校
・ホームページによる案内、PTA委員による呼びかけ。
・PTA参加型各種の会について、保護者間で連絡を取り合ってもらってい
る。
【その他】
・学校の協力(経営方針、進学実績の公表)。
【日程の工夫】
・5日間程度設定し、希望日時に学級懇談を行っている。
特別支援学校
【内容・方法の工夫】
・親子の共同作業等を取り入れる、スポーツ大会の必要人数の設定
11
5
PTAと人権教育
(1)人権が尊重される社会づくりの担い手に
1948年に世界人権宣言が国際連合総会で採択されて以来、今日までに国際的にも国内的にも
様々な取組が行われています。鳥取県でも平成8年に「鳥取県人権尊重の社会づくり条例」が施行さ
れ、人権尊重の社会づくりのために行政等の取組が行われています。また、この条例では「県内に暮
らすすべての者の責務」として、「相互に人権を尊重し、自らが人権尊重の社会づくりの担い手であ
ることを認識し、人権意識の向上に努めるとともに、県が実施する人権施策に協力しなければならな
い。」と示しています。
私たち県民一人一人が権利や人権問題について学び、人権尊重の社会づくりの担い手であることを
認識し、人権尊重社会の実現をめざしていくことが大切です。
(2)鳥取県の人権教育
鳥取県教育委員会は、平成24年1月に「鳥取県人権教育基本方針」の第1次改訂を行いました。
人権教育基本方針は、鳥取県の人権教育のめざすもの、人権教育で大切にすべきこと、各人権問題に
関わる教育の推進指針等を示しています。
鳥取県人権教育基本方針第1次改訂(PDF 形式
544KB)
■鳥取県の人権教育のめざすもの
・本来持っている能力を発揮し、自己実現を図る
・人権尊重の社会づくりの担い手であることを自覚する
・多様な人々と豊かにつながり、共に生きる
■人権教育を進めていく上で大切にしたいこと
①人権について -人権は、すべての人が持つ、具体的な権利-
まず、「人権」とは何かを考えることが大切です。
人々は、自由に、安全に、そして将来に可能性を感じながら生きたいという願い、その願いをか
なえるために必要なものを権利として要求し、社会の共通ルールとして法に定めてきました。
したがって、「人権」は、単なる抽象的な価値観等ではなく、すべての人に保障されるべき具体
的権利の一つ一つをさします。
②権利を基礎にすえること~自分の権利に気づく
自らがどんな権利を持っているのかを知ることをとおして、「権利の主体」意識を確立します。
③具体的な問題を基礎にすえること
身の回りで起こっている問題に目を向け、具体的に誰のどのような権利が侵害されているのか、
なぜそのような侵害が起こるのかということを捉える資質・能力を育てることで、問題を解決する
力をつけます。
④行動(解決)を志向する
学ぶだけにとどまらず、学んだことを実際の社会の中で実現しようとする意欲や行動力を高める
ことが大切です。
⑤エンパワメントの重視
エンパワメントとは、自らが権利の主体者であるという意識を確立することによって、自分の人
生を自分で決めていくことができる力、自己決定の幅を広げることを意味します。個人の自己実現
を果たすだけにとどまらず、自己実現が可能な社会を実現することも重視しています。
⑥「参加型」の重視
「参加型」学習とは、協力的な人間関係をつくり、異なる立場・意見を有する人々と合意を形成し、
問題解決を方向付け、共に行動することを促す包括的な学習プロセスのことです。
12
※「参加型」学習の良さ
•
参加者が自分自身の気持ちや考えを自由に述べることができ、本音を語りやすくなる。
•
コミュニケーション能力を高め、自分と相手をともに大切にしながら、自分の気持ちや考えを
表現することができる技能(スキル)を身につけるために有効である。
•
人権侵害の事実に気づいて、そのことを相手に伝え、話し合い、どう働きかければ人権侵害が
解消されるかを考えるという「問題を解決する力」を養うことにつながる。
(3)効果的な取組を進めるために
①PTA会員同士の仲間づくりを進めること
保護者同士がお互いに知り合い、声をかけ合うような人間関係をつくりましょう。学校行事を
はじめPTA活動、子ども会活動など、児童生徒にかかわる活動は、輪を広げるよい機会です。
② 学級・学年懇談会の充実を図ること
「児童生徒にかかわる具体的な問題」や「保護者の不安や悩み」を把握しやすいのは学級・学
年懇談会です。PTA会員同士で解決に向けた意見を交換し合い、具体的な取組を進めていきま
しょう。
③ 児童生徒の学習にかかわっていくこと
保護者が児童生徒と一緒に学び合う、自分の体験や思いを話す、学習内容について家庭でも話
題にする、話し合ったことを児童生徒とともに実践するなど、児童生徒の学習に積極的にかかわ
ることはとても大切です。
④ 地域の取組との連携を図ること
地域において、さまざまな人権問題に関する研修会や勉強会が開催されています。部会研修と
兼ねて、それらの研修会に参加するのも有効です。また、地域で行われている小地域懇談会では、
地域の人権課題をさまざまな年齢層の方と話し合うことができます。小地域懇談会への参加をP
TA会員に呼びかけ、地域と連携して企画運営することも大切なことです。
(4)PTA人権教育推進部として
PTA活動での人権研修会は、保護者の学習機会として大きな役割を担っています。役員改選
によりPTA役員が変更になっても計画的に研修が行えるよう、数年先まで見通しを持ってテー
マを決定しておくとよいでしょう。
年度ごとのPTA人権研修会の企画立案にあたっては、事業後の部会検討会や参加者からのア
ンケート結果等をもとに、前年度のうちに次年度の内容(案)をいくつか挙げておくとスムーズ
に話し合いが進みます。
具体的な内容の決定にあたっては、PTA会員のニーズや自校のPTA活動の実態をふまえ、
身近な人権に関する問題(教育、医療、福祉、子育て、社会保障等)を取り上げるなどして、参
加者が自らの「体験」と重ねながら考えられるように工夫することも大切です。
また、ねらいに合わせて講義型の研修とともに、「参加型」の手法を用いた研修も取り入れ、
参加者同士の話し合いの中から、新しい気づきや知識、考え方を身につけると同時に保護者同士
のつながりを強め、人権が尊重された学校づくりを支える保護者であるという意識を高めましょ
う。
人権研修を行う際は県教育委員会や各市町村教育委員会、人権教育関連団体、人権教育推進員
等に相談されるのもよいでしょう。
県教育委員会では、以下のとおり、PTA人権研修会に活用していただくことのできる学習プ
ログラムや事業を用意しています。
13
① PTA人権研修会のための「人権学習プログラム集」
「参加型」学習のプログラムを13本掲載しています。
「話の素材」をもとに、皆さんで体験を交えながら話し合うことで、様々
な「人権」についての気づきが生まれ、「人権」が自分にとって身近なもの
であると感じていただけるものと思います。
各小・中・高等学校・特別支援学校等に10冊ずつ配布していますので、
積極的に御活用ください。
なお、プログラム集の活用やファシリテータ(学習促進者)の派遣等の相
談については下記にご連絡ください。
② 人権学習講師派遣事業
PTA人権研修会に講師を派遣する事業として以下のプログラムを準備しております。
*各プログラムに係る経費(旅費、謝金)は、県(各所掌部署)が負担いたしますので、学校(P
TA)の負担はありません。
事業名
目
的
所掌部署等
拉致問題人権学習会
学習をとおして、拉致問題に関する関 【所掌部署】
心を高めるとともに、自らの問題として
総務部人権局
講師:拉致被害者家族等
考える機会とし、拉致問題の早期全面解
人権・同和対策課
決に向けた理解の促進を図る。
【実施予定校】
5校程度
いのちの大切さを学ぶ教室 犯罪被害者等への理解を深め、いのち 【所掌部署】
の大切さを学ぶ機会とするとともに、犯
警察本部警務部
~犯罪被害者学習会~
警察県民課
罪を犯してはならないという規範意識
講師:犯罪被害者遺族等
の高揚を図る。
【実施予定校】
10 校程度
【所掌部署】
デートDVに対する理解を深め、
暴力
デートDV学習会
福祉保健部
講師:鳥取県DV予防啓発支援員、 の発生を未然に防ぎ、お互いを大切にし
福祉相談センター
福祉相談センター女性相談担 た対等な関係を築くことによって、一人
ひとりが大切にされる社会づくりを推 【実施予定校】
当職員等
指定なし
進する。
* 平成24年度から「あいサポーター研修出前講座(仮称)」も追加する予定です。様々な障がい
の特性を理解し、障がいのある人が困っているときにちょっとした手助けができる「あいサポー
ター」の普及を目的としたプログラムです。PTA研修の参考にしてください。
③その他
県の施設として「鳥取県立人権ひろば21ふらっと」があります。ここでは資料の閲覧や貸し出し、
研修会等へのアドバイス、講師、参加型学習を行うファシリテータ(学習促進者)派遣の相談ができ
ます。
*上記①、②の問合せ先
鳥取県教育委員会事務局人権教育課
〒580-8570 鳥取市東町1丁目271番地 電話 0857-26-7534・7535
*上記③の問合せ先
鳥取県立人権ひろば21 ふらっと
URL http://www.jinkentottori.com/
〒680-0846 鳥取市扇町21番地 TEL 0857-27-2010
14
6
PTAと広報活動
(1)広報活動を進めるためには
広報活動は、
「広く知らせる」活動ですから、まず各種のPTA行事や会合の内容、学校の様子
などを知らせることがその中心になります。その際、終わったことを報告するだけにとどまらず、
今後実施することについての情報も知らせ、PTA活動に対する意識啓発も行いたいものです。
広報活動の方法としては、広報紙が中心になっていますが、最近ではホームページ、Eメール
などを利用した方法もとられています。
広報紙は、会員に適切な情報を提供するものです。これをもとに、会員相互の意見や感想など
を交換し、お互いに学習し合う資料でもあります。そのためには、年2~4回程度の機関紙発行
だけでは十分に目的を果たすことができないこともありますので、各専門部独自の広報活動も考
えていく必要があります。
広報紙は、学校と家庭・地域社会とを結ぶパイプ役となりますので、会員以外への広報も実践
したいものです。
(2)よい広報とは、こんな広報
1 保護者と教職員が、お互いの立場を十分に理解し、協力し合い作成する。
2 学校や子ども、PTAの動きや、その様子がよくわかる。
3 会員の声や総意が反映されている。
4 PTAや地域社会の特色が生かされている。
5 読みやすく、見やすく、わかりやすい。
6 記録として残しておきたい内容。
7 会員の一人ひとりに役立つ内容。
8 写真が効果的に活用されている。
9 見出しがうまくつけられている。
(3)広報紙作成の手順とポイント
1
企画
• 企画会議で、載せる記事や特集などを決めます。
• 会員が、「今、何を知りたがっているか」「今、何が話題になっているか」を的確に
判断して企画をたてます。
• 作業を分担します。
• 発行日までの日程を決めます。
↓
2
仮レイアウト(仮割付)
• 割付用紙に完成予想図を描きます。
• 読みやすく、ゆとりのある紙面を作るために、本文や見出しや写真などのスペース
を仮に決めます。
↓
15
3
取材、撮影、原稿依頼、執筆、資料の収集
• 依頼原稿を少なくし、担当者が自ら執筆、取材、撮影をします。
• 取材は、又聞きや他人に依頼したりしないで、自分の目で確かめてから記事にしま
す。
• 記事を書くときは、書こうとする目的を決めて、わかりやすい言葉を使います。長
い文章はやめて無駄な言葉をカットし、文体を統一します。
• 原稿依頼をするときには、字数、締め切り日、集稿方法、担当者、資料や写真の提
出等のお願いをします。
↓
4
レイアウト(割付)
• 集まった原稿、写真、資料(表、グラフ等)を仮レイアウトに基づいて、本レイア
ウトを行います。
• 素読みをして文章を点検します。
• 見出しをつけます。
• 行数(見出し、本文等)を数えます。
• 写真の処理をして、写真の説明をつけます。
• イラストやカットを挿入します。
• 見出しの配列をして、見出しの書体を決めます。
• 最終割付をします。印刷所にわかりやすいように、各原稿や写真、資料の一つひと
つに割付用紙と同じ符号をつけます。
↓
5
出稿(印刷へ)
• 発行日より逆算し、ゆとりをもって出稿します。
• 印刷所と初稿の出る日を打ち合わせします。
↓
6
校正
• 校正刷りと原稿とを照らし合わせ、校正刷りの誤りと不備を正しく整えます。
↓
7
発行
(4)ホームページを使った広報
近年、ホームページによるPTA広報も盛んになってきましたが、そ
の運用にあたってはいくつかの注意すべき点があります。
・個人情報の保護および肖像権
・ガイドライン(運用規定)の作成
・短い期間での定期的な更新
ネット上への情報発信は、細心の注意を払いつつ、迅速に更新するこ
とが重要です。
16
Ⅳ
各 種 課 題 とPTA活 動
不登校の未然防止に向けて積極的に取り組みましょう!
■鳥取県の不登校児童生徒出現率がここ数年全国平均を上回っており、小学校では減少傾向に
あるものの、中学校ではこの3年間で大きく増加し、特に平成22年度は出現率が11年ぶり
に3%を超えるなど、県教育委員会としても大きな危機感を抱いています。
【不登校児童生徒出現率の推移】
(%)
4.0
県・小学校
全国・小学校
3.28 3.37
県・中学校
2.79
2.79
2.65 2.51
2.65 2.65
2.66
全国・中学校 2.70
3.5
3.0
2.5
1.5
1.36
1.0
2.77 2.74
2.53 2.46
1.92
2.0
3 .1 4
2.89 2.83
1.66
平
9
平
10
平
11
平
12
平
13
平
14
平
15
平
16
平
17
平
18
平
19
平
20
平
21
平
22
平
8
平
6
0.0
平
7
0.38 0.39 0.40 0.37 0.42 0.46 0.35 0.35 0.36 0.38 0.43 0.40 0.36 0.33
0.24 0.24 0.29
0.32 0.32 0.32
0.5
※数字は100人あたりの出現率を示しています
■「不登校」って何?
不登校とはストレスの多い学校生活のなかで、子どもがいろいろな葛藤のなかで強い不安感や挫折
感を味わい、自信を喪失し、学校生活やそれに伴う対人関係から退き、引きこもった状態と言えます。
学校に行けないことに罪悪感を抱き、自分を責め、深い挫折感にさいなまれ、自信をなくし、学校や
友達が怖くなってしまう子もいます。
~保護者の皆様へ~
■次のような兆候が見られたら気をつけましょう
不安や悩みを持っているとき、子どもはさまざまなサインを出します。子どもがすこやかに育つた
めに、大人として子どもの心に関心を持ち、子どもの出すサインを見逃さず、子どもの気持ちに近づ
いてあたかかく見守り話を聞いてあげましょう。
■子どもの出すサインの一例
・学校や勉強のことを言うとひどく不機嫌になる
・友達と遊ばなくなり、一人で過ごすことが多くなる
・部屋に閉じこもりがちになる
・月曜や休み明け、特定の曜日に学校に行きたがらない
・登校時間になると頭痛、腹痛、発熱などを訴える
17
■家庭の役割
不登校を生まない環境づくりや不登校の解決には
家庭の役割も重要
です。
① 子どもとしっかり向き合いましょう
子どもと話す機会を増やし、子どもの話を十分に聞き、子どもの気持ちを尊重して下さい。子ども
は精神的な安らぎを得なければ、大人の話を十分に受け入れることは出来ません。
② 日々の生活の中で、褒める、励ます、しかるなどの保護者としての責任を果たしましょう。
他人に対する思いやりやいたわりの模範を保護者が子どもに示しましょう。
③ 子どもの表情や変化を見逃さず、気づいた時点で子どもと十分に話し合い、必要に応じて学校に連
絡しましょう。
■学校での取組
[ポイント1]教育相談機能の充実
本県ではすべての中学校にスクールカウンセラーが配置され、その校区内の小学校にも巡回相談
を実施して児童生徒や保護者の相談活動を行える体制を整えています。また、一部の小学校には「子
どもと親の相談員」も配置され、気軽に相談を行うことができます。
[ポイント2]児童生徒の居場所づくり
授業や学校行事等において、児童生徒一人一人に活躍の場を与えたり、豊かな人間関係に支えら
れた学年・学級づくりに努めたりするなど、児童生徒の居場所づくりに努めています。
[ポイント3]組織的な取組の充実
校内研修会等を開催して児童生徒の実態や指導方針等を共通理解したり、
「だれが、いつ、何を、
どのように」を明確にして具体的な指導を進めたりするなど、組織的な取組の充実に努めています。
[ポイント4]小・中学校の連携の強化
児童生徒の情報交換や小・中学校相互の授業参観の機会を設けたり、学校行事を工夫して児童生
徒の交流の場を設けたりするなど、小・中学校間の連携を強化し、接続を滑らかにしています。
心配なことがあれば勇気を持って相談してください
身近に相談できる人がいないときや、困ったときは下記の電話番号へかけて下さい。
困ったときは電話しましょう
相談窓口
電
話
県教育センター(教育相談課)
0857-28-2322
小中学校課 指導係
0857-26-7930
高等学校課 指導係
0857-26-7540
こども電話相談
(福祉相談センター)
0857-29-5460
(倉吉児童相談所)
0858-22-4152
(米子児童相談所)
0859-33-2020
受付時間
毎日 24 時間
月~金
8:30~17:15
月~金
8:30~17:15
月~金
8:30~17:15
18
-
お子さまの育ちについて悩みを抱えておられるみなさんへ
-
毎日の子育てに一生懸命取り組んでおられるおうちの方々へ。こんな悩みを感じら
れることはありませんか?
¾ 「子どもが学校に行きたがらないけど、どうしたらよいだろう。」
¾ 「うちの子はふさぎ込んで部屋の中に閉じこもりがちだ。」
¾ 「我が子の育ちは、同年齢の子どもたちと比べて、ゆっくりじゃないだろうか。
」
鳥取県内には、みなさんが子育てをされる時に感じられる様々な悩みについて、いっ
しょに考えたり、様々な活動を紹介したりしてくれる、
「子育て応援窓口」があります。
一人で悩まず、ぜひ、御相談ください。
◎社団法人ハーモニィカレッジ
住所 鳥取市越路大谷752-1空山ポニー牧場
電話 0858-72-2468
―癒しの牧場へようこそー
水平線と鳥取市が一望できる緑に囲まれた空山ポニー牧場で、不登校やひきこもりの児童
生徒やその保護者を対象に、一人一人のペースに合わせた「馬とのふれあい」「乗馬、世話
など」のプログラムを体験することができます。いろいろな悩みを相談しながら解決してい
けたらと思います。
◎ペアレントメンター鳥取事務局
住所 鳥取市瓦町601番地(NPO 法人鳥取県自閉症協会内)
電話 0857―30-0670(平日10:00~14:00)
―子育てにひとりで悩みを抱えていませんか?―
発達障がいの子どもを育てる保護者の相談窓口です。同じ発達障がいのある子どもを育て
ている保護者が相談相手となって、悩みを共感したり、自分の子育て経験をとおして子ども
への関わり方などを助言したりします。まずは、気軽にご連絡ください。一緒に歩んでいき
ましょう。
※ペアレントメンターとは・・・よき相談相手、先輩保護者の意味です。
◎ADHD/ADD(注意欠陥多動性障害)当事者と仲間の会
住所 米子市内町122(障害者生活支援センターまちくら)
電話 0859-35-5647
発達障がいは見えない・分かりにくい障がいです。多動、指示が伝わりにくい、会話が
一方的でかみ合わない、予定が変わるとひどく混乱するなど・・・。このような障がいが
ある当事者やその仲間の会です。発達障がいに係る悩みや相談を聞いています。
◎不登校児童生徒、ひきこもり青少年の親の会「つながろう会」
連絡先(事務局) 渡邉奈津美 電話 090-7374-0153
不登校やひきこもりの児童生徒を持つ保護者の集まりで、お互いの持つ悩みや疑問を話
し合えたらと思います。月に1回の定例会を開いているので気軽に御連絡下さい。
※詳しくは上記の電話番号へお問い合わせ下さい。
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