学校だより10月号

学校だより
平成24年10月2日
10月号
目黒区立向原小学校
校 長
百 田 範 恵
思いやりの心
校
長
百 田 範 恵
「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるように、やっと長い暑さから解放され秋の気配を感じる
頃となりました。勉強や読書、芸術や運動にも力を発揮しやすい季節です。
「○○の秋」。皆さ
んは、どんな秋を楽しまれますか。
9 月は、5 年生の八ヶ岳自然宿泊体験教室や 6 年生の鎌倉への校外学習、 2 年生のふれあい
給食、縦割り班での林試の森全校ふれあいハイク、道徳授業地区公開講座等の教育活動を実施
しました。
「大丈夫?」疲れた友達への優しい声かけ・
「気をつけてね。」滑りそうな坂道で友達を気遣
う声かけ・「もう尐しよ。」と励ます声かけ・「あり がとう」と応える声等々、「思いやりの心」
をたくさん感じることができた向原小学校の 9 月でした。
さて、
「思いやり」とは何でしょうか。広辞苑には、
『自分の身に比べて人の身について思う
こと』と記してあります。小さな集団から学校生活や社会生活にいたるまで一人一人に求めら
れている事柄です。人間がともに生きていくために必要な潤滑油とも言えるでしょう。「思い
やり」には、次のステップが大切だと心得ます。一つ目は、自分以外の他を認めること、二つ
目は、自分以外の他とどう関わるかということです。そのためには、まず、共感的理解が必 要
です。認め・受け入れることです。そして、他を自分と同じように大切にすることです。
21 日(金)に実施した道徳授業地区公開講座には、全クラス道徳授業を公開し、たくさん
の保護者・地域の皆様方のご参観をいただきました。どのクラスも、主題に迫るために、考え
を出し合いながらこれからの生活にどのように生かしていくかを真剣に学び合っていました。
その後の地域懇談会にも大勢の方々に残っていただき、分科会と目黒区教育委員会就学相談員
の梅原厚子先生の御講演で充実した時間を共有することができました。テーマは、「子どもた
ちのかかわりを深める~思いやり~」です。まず、分科会に分かれ、子どもの実態を出し合い、
「死ね」
「うざい」等の他を傷つける言葉が学校や家庭でも発せられていることを共通認識し、
改善するためにできることを話し合いました。後半は、分科会の内容を受けて梅原先生の巧み
な御講演がありました。
「以前( 30~40 年前)に比べ、社会生活や子どもを取り巻く環境が大
きく変化している。私たちは、便利になったら幸せになれると信じていた。しかし、人とのか
かわりが減り、思いやりの心が育ちにくい環境になってしまった。どうしたら、思いやりの心
を育んでいけるでしょうか。」と、私たちになげかけられたのです。そして、3つのヒントを
くださいました。一つは、伝えたいと思うことを言葉や行動で伝えようと努力すること。二つ
目は、十分に気持ちを伝えられない子どもの気持ちを通訳して相手に伝えてあげること。三つ
目は、言われて嬉しい言葉が自然に使えるように言語力・思考力を鍛えること。です。
「思いやりの心」は、学校だけでは育てられません。ご家庭・地域の皆様とともに連携して
育てていきたいと強く思います。「思いやり」の心を育むためには、まず大人から十分に「思
いやられた」という経験が 必要です。子どもが、やさしい子・親切な子・思いやりのある子に
育ってほしいと願わない人はいないでしょう。子どもの心は大人が育てていくのです。大人が
「思いやり」を注いでいきましょう。
安全指導目標
道路歩行・自転車利用時の安全
保健指導目標
目を大切にしよう
給食指導目標
何でも食べて丈夫なからだ
1日(月)
都民の日
16日(火)
興津自然宿泊体験教室前日健康診断
(4年)2日目
2日(火)
委員会 リズムダンス
17日(水)
興津自然宿泊体験教室前日健康診断
(4年)3日目
3日(水)
午前授業 1年研究授業
18日(木)
避難訓練
4日(木)
5時間授業
学校保健委員会
19日(金)
5日(金)
安全指導 前期終業式
20日(土)
6日(土)
秋季休業日始
21日(日)
7日(日)
22日(月)
振替休業日
5時間授業
8日(月)
体育の日 秋季休業日終
23日(火)
9日(火)
後期始業式
24日(水)
生活科(林試の森・1
年)
25日(木)
10日(水)
11日(木)
12日(金)
学校公開(全日)
学校説明会10:30~11:30
味覚の授業(3年)
26日(金)
興津自然宿泊体験教室前日健康診断
(4年)
27日(土)
13日(土)
28日(日)
14日(日)
29日(月)
クラブ
30日(火)
リズムダンス
31日(水)
午前授業 6年研究授業
15日(月)
興津自然宿泊体験教室前日健康診断
(4年)1日目 リズムダンス
10月の生活目標「学習にしっかり取り組もう」
生活指導部
松 原 岳 郎
暑かった夏が終わり、尐しずつ秋らしい気候になってきました。10月は前期が終
わり、そして後期が始まる大切な月です。学校生活の反省をしっかりと行い、後期に
向けての新しい生活目標を立てることで自分を磨くことができます。今月の生活目標
は「学習にしっかり取り組もう」です。前期を気持ちよく終え、後期、新たな気持ち
で意欲的な生活が送っていけるといいですね。
道徳授業地区公開講座
道徳主任
阿 部 公 敬
道徳授業地区公開講座は、毎年、道徳の力(よいことを行おうとする心、よりよ
い自分を目指そうとする態度)を養うことを目的として、学校、地域、家庭が一緒
に考えていく場です。
今年度は9月21日に行われました。全学級で道徳の授業を行った後、協議会を
もちました。最初は低、中、高学年毎に「授業についての感想、日頃家庭で考えて
いることや困っていること、思いやりを育てていくために必要なこと」などについ
て話し合いました。
その後、教育相談に詳しい目黒区教育委員会の梅原厚子先生にお話をしていただ
きました。話し合ったことをもとに、今子どもたちにどう接していけばいいのか、
どんなつきあい方がいいのかを教えていただきました。印象的だったのは、関わり
が尐なくなった子どもたちには、子どもが本当に言いたいことを通訳(子どもが言
いたいことをくんで)してあげること、見える形で愛情を注ぐこと、ということで
した。
保護者71名、地域の方7名が参加してくださいました。とても有意義な時間に
なりました。ありがとうございました。
ふれあいハイク
特別活動
城 﨑 陽 子
9月27日、さわやかな秋晴れの中、たてわり班での「ふれあいハイク」が行わ
れました。校庭で班ごとに整列し、1A班から林試の森公園へと出発。上級生は下
級生の手を取り、時々後ろを振り向きながら、安全に気をつけて歩いてくれていま
した。公園に到着すると、各班がそれぞれの場所に分かれ、仲良く遊んだり、お弁
当を食べたりしました。
6年生は、この日のためにいろいろな遊びを考えてくれていました。ふえおに、
ドロケイ、ドッジボール、リレー、中には二人三脚にチャレンジしている班もあり
ました。自然とのかかわりを目的としたネイチャーゲームも楽しい工夫が一杯。さ
すが6年生です。
「楽しかった!」という声がたくさん聞かれました。
“下級生を思
いやる姿”“上級生を慕い、協力する姿”子ども たちのたくさんの成長がみられた
嬉しい一日でした。
【ネイチャーゲーム】
手をつないで出発!
元気一杯遊びました
たくさんの自然を見つけることができました
八ヶ岳自然宿泊体験教室を終えて
5年担任
渡 邊
徹
5年生の八ヶ岳自然宿泊体験教室は、9月12日から14日の2泊3日で行われました。楽
しかった長い夏休みが終わった時点から、5年生の最大の行事である八ヶ岳自然宿泊体験教室
の本格的な準備が始まりました。子どもたちは、未だ行ったことのない八ヶ岳の宿泊を心待ち
にしていました。休み明けのあっという間の準備開始に休みぼけも吹っ飛び、毎日毎日準備の
連続でした。そしていよいよ出発の朝・・・。
1日目、八ヶ岳自然ふれあいセンターで、八ヶ岳の四季・動植物・自然の美しさなどをVT
Rで見たり、展示物に直接触れたりしながら学習しま した。中には鹿の角の重さを体験できる
コーナーもあり、学校では学習できない貴重な体験をしました。また、八ヶ岳自然ふれあいフ
ァームでは、「バター作り」
「乳搾り」
「子牛とのふれあい」「牛のえさの世話」「牧草地の見学」
と初めて経験する子どもたちがほとんどで、これも貴重な体験でした。そして夜は楽しみにし
ていたナイトハイクです。男女二人で真っ暗な森の中へ出発しました。9時30分消灯、10
時全員就寝。
2日目、天女山山頂から美しの森展望台までのハイキングです。4時間かけて登ったり下っ
たり、沢を渡ったり、牧場を横目に歩い たりと体力勝負のハイキングでした。参加した子ども
たち全員が、道に迷うことなく、けがもなくゴールに到着しました。次々に到着する子の顔に
は完歩した満足感が浮かんでいました。昼食後、楽しみにしていたソフトクリーム。そしてお
土産屋さんへ。夜は、またまた楽しみにしていたキャンプファイヤーです。燃え上がる炎の前
でゲームや歌で盛り上がりました。9時30分消灯、10時全員就寝。
3日目、最後の日、みずがきランドでトウモロコシとトマトを収穫し、「ぶり縄」という縄
を使っての木登りに挑戦しました。取れたてのトマトの試食、とても おいしかったです。道路
の渋滞で帰校が遅れましたが、全員無事に3日間の宿泊教室を終えることができました。学園
ではきまりを守りながら生活することや5分前行動に心がけること、ハイキングでは友達の体
調や速さを気遣ってあげることができるようになりました。これらの経験をもとに今後の学校
生活に生かせるよう支援していきたいと思います。
ハートにんじんのリクエスト給食
栄養職員
保 坂 由 美
夏 休 みが 終わ って 最初の 給 食、「み んな 夏バ テし て いな いか な」「久 しぶ り の給 食、 残さ ずた
べてくれるかな」と思いながら、教室を巡回していると教室に入った途端、「ハートにんじんい
つからはじまるんですか?」
「今日、ハートにんじん入っている?」と元気な声が聞こえてきま
し た 。向 原小 学校 ではハ ー トに んじ んの リクエ ス ト給 食 を 行っ ており 、 それ が例 年9 月から は
じまるのを子どもたちは覚えていて、楽しみにしていたようで嬉しくなりました。
ハ ー トに んじ んの リクエ ス ト給 食は 名前 のとお り 、ハ ート の形 をした に んじ んが 1ヶ 月に 2
枚 、 スー プな どに 入って い ます 。そ のハ ートに ん じん を見 つけ たクラ ス は翌 月の リク エスト が
で き ると いう もの です。 そ して 、何 をリ クエス ト する かは くじ で決め ま す。 ハー トに んじん を
見つけた子が簡単なくじをひくのですが、みんなとても盛り上が
り、希望のリクエストに決まると隣の教室に聞こえるくらい大歓
声、みんな大喜びです。以前、担任の先生の給食からハートにん
じんが見つかったり、カレーに入っていた時は誰も気がつかなか
ったり、時々ハプニング がありますが、これからも楽しい給食に
なるように子どもたちの反応を大切にし、周囲の方々と連携しな
がら工夫していきたいと思います。