城郷小学校いじめ防止基本方針

城郷小学校いじめ防止基本方針
平成26年3月28日策定
一
いじめの防止に向けた学校の考え方
1 いじめの定義
法第2条にあるように、「いじめ」とは、「児童等に対して、当該児童等が在籍する学校に在籍してい
る等当該児童等と一定の人的関係にある他の児童等が行う心理的又は物理的な影響を不える行為(イン
ターネットを通じて行われるものを含む。
)であって、当該行為の対象となった児童等が心身の苦痛を感
じているもの」をいう。
2 いじめを防止するための基本的な方向性
(1) いじめの構造のとらえ
いじめは、
「人間であるがゆえの心のしくみ」から生じるため、児童の発達過程において、どの
集団にも、どの学校にも、どの子どもにも起こる可能性がある。また、集団の共感性として、か
かわっている子どもたちを呪縛し、残酷な行為のエスカレートに駆り立てている構造が存在する。
(2) いじめ解決についての考え方
基本スタンス
「いじめられる子」も「いじめる子」も救う。
いじめ解決は、
「加害者」への一方的な叱責では実現しない。悪いことは百も承知なのである。
いじめる子も、悪いことは知りながらその行為に陥り、多くは集団の中で抜けるに抜けられず
に人権侵害行為を繰り返したりエスカレートさせていたりすることもある。
「いじめる子」に教師・学校は敵対してはならない。その子を責めるのではなく、その行為に
視点をおくことが大切である。そして、教師が指導することは、子どもの心の中を探っていくこ
とである。
「いじめる子」に寄り添い、陥っている心の罠から自力で抜け出せるように支援する。
「いじめられる子」には、もちろん第一に寄り添う。しかし、
「いじめる子」の心の分析を進め
ていくと、
「いじめられる子」が「いじめる子」を傷つけたり、困らせていたりした事実に当たる
ことも多い。
「いじめられる子にも原因がある。」は禁句とされている。しかし、いじめる子がそ
の行為に及んだ要因を明らかにしてことが大切であると考える。
「いじめ解決」とは、つぎのことが実現できたとこのことを言う
1「いじめる子」が自分の陥っていた心の罠から自力で脱出し、心からの謝罪の言葉を言え
成長できたとき。
2「いじめる子」を人間関係の中で悪質な行為に駆り立て、
「いじめの構造」をつくっていた
「負の共感」が解消されたとき。
3「いじめられる子」も相手を自分が困らせていたり、傷つけていたりしたことがあれば、
それを自覚して、お互いが同じように心から「ごめんなさい」と謝り、成長できたとき。
1
二
いじめ防止対策の組織
(1) いじめ防止対策委員会
① 組織 「児童指導部会」が兼ねる。
② 任務
ア 城郷小学校いじめ対策方針の立案、検討、提案
イ PDCAサイクルに基づく、本方針の見直し、改訂
(2) いじめ防止対策推進委員会
① 組織 企画会が兼ね、校長 副校長 児童支援専任 主幹教諭 学年主任、必要に応じて養護教
諭、その他の職員、学校カウンセラーや SSW の参加を求める。
② 任務
ア いじめ防止対策委員会が作成した本校いじめ対策方針案及び年間計画の協議検討
イ 本校で生じているいじめ及び対応の進捗状況についての情報共有
③ 開催 企画会ごとに行うものとする。
(3) いじめ防止対策における各職員の責務
職
校長
副校長
児童支
援専任
主幹教
諭
学年主
任
当該担
任
いじめ対応における役割
いじめ防止基本方針の確立
実態把握
重大または高度な段階の児童指導・保護者対応
児童支援専任 主幹教諭 学年主任の動きを直接整
理し、課題解決に向けて指導する。
いじめについてのすべてを把握し、会議の開催をコー
ディネートする。
児童について情報を集約し、関係者に発信する。
緊急時及び授業時間も使った対応が必要な場合には、
専任が対応を進める。
学年経営、学級経営、児童指導についての指導助言。
担当ブロックの学級経営の状況を指導、助言し、担任
の人財育成により、いじめを生まない学級経営を実現
させていく。
担当する学年で生じたいじめ事案について、責任者と
して解決に至るまで、担任、学年主任を支援する。
学年で生じたいじめ事案について、学年の責任者とし
て担任を支援して対応する。
いじめを生じさせない学年経営の実践。
学年での児童指導力育成。
子どもたちに担任として、誠意をもって対応し、支援
は受けながらも、担任が児童のいじめを解決できるよ
うにする。
いじめや学級崩壊を生じさせない学級経営の実践研
究。
子どもの人権問題を解決する児童指導力の研鑽。
2
留意点
当該学級担任の精神的負担が過
度にならないように配慮する。
常に進捗状況を把握し、解決が迅
速に進むように、職員の動きを整
理する。
当該担任や主幹教諭、学年主任の
負担が過度にならないように、積
極的な支援を行う。
自身のクラスで生じた問題につ
いては、児童支援専任を責任者と
する。
学年主任のクラスで生じた問題
については、主幹教諭、または児
童支援専任を責任者とする。
支援は受けるが、管理職や専任へ
任せ過ぎない。あくまでも、自分
が指導力をつけ、児童との関係を
構築して、教師として成長できる
ようにする。ただし、精神的に限
界を感じた時には、そのことを管
理職に話すようにする。
他の担
任
養護教
諭
学校カ
ウンセ
ラー
他職員
自分たちのチームの問題として、情報と課題を共有し
て解決に当たる。
保健室への相談や児童の様子などの情報をもとに、情
報の共有と保健室からの児童支援に努める。
児童、保護者の希望に応じて学校カウンセラーの相談
を実現できるようにし、学校関係者にも話しにくい部
分や心理の深層について、心が開かれるようにする。
重要な事案について把握し、学校の様々な場所での行
動について情報を共有して指導する。
三
年間計画 職員、児童、保護者、地域との連携
1 いじめ防止対策 年間活動計画
月
児童の活動
職員の活動
地域・家庭との連携
4
学級開き 学級の目標をみんなで
学校づくり懇話会
決めよう
「本校いじめ対策方針の
説明及び連携の在り方を
協
5
縦割り班決定縦割り活動
学校説明会
なかよし活動
保護者にいじめ対策方針
YPアセスメント調査
説明
6
横浜プログラム実施
7
いじめ調査アンケート(学校独自) 職員いじめ対策研修
学校評価
いじめ問題相談週間
ロールプレイング研修
児童、職員、地域、保護
全校いじめ防止相談週間の実 者
施
9
運動会
10 代表委員会にむけて学級話し合い 全校いじめ防止相談週間の実
「いじめのない城郷にするには」 施
みんなができること、守ること
11 人権週間に向けて
学校評価にて、いじめ対
YPアセスメント調査
策についての評価
児童、職員、地域、保護
者
12 人権週間 いじめアンケート(市) いじめアンケート集約調査
1
横浜プログラム実施
次年度いじめ防止基本方針検
討(人権福祉委員会)
2
3
卒業式
新年度いじめ防止基本方針発
表
2
家庭・地域との連携
①
保護者との連携 本方針を学校説明会などで示すとともに、PTA 役員会、PTA 運営委員会を通
して、情報交換をしたり、協力関係をつくったりする。
②
学校づくり懇話会において、本方針を示し、意見を受けるとともに、地域の目で見た子どもた
ちの様子などについて情報共有をできるようにする。
3
四
いじめの防止
1 いじめの生じにくい、学校、学級づくり
(1) 学校としての原理原則の徹底
善悪の判断を「思いやりの心」に立ち返って考えるように指導する。
思いやりの心三か条
1 自分がされてうれしいことは、進んでしましょう。
2 自分がされていやなことはしないようにしましょう。
3 知恵と勇気で問題解決。
(2)
(3)
(4)
あたりまえのことがあたりまえにできる姿勢の徹底
「しろさとっ子三か条」の徹底により、「あたりまえのことがあたりまえにできる。」ことを学
校生活の基本として定着させる。
しろさとっ子三か条
1 しろさとっ子は進んであいさつをします。
2 そろさとっ子は、時間をきちんと守ります。
3 しろさとっ子は、人の話をしっかり聞きます。
城郷スタンダードによる教師としての指導力を身につける
いじめが生じにくい学級経営
いじめは、子どもの自尊感情が満たされない、丌満が解決されない、丌条理さが解消されない、
自分への丌当なしうちが解決されない、人間関係が丌安定などの背景をもとに生じる。いじめが
生じやすい学校・学級と生じにくい学校・学級のちがいを次のように考える。
○いじめの生じない学級経営に向けて
観点
いじめが生じにくい
教師の基本姿勢
児童一人ひとりの個性を尊重し、
「どの子も愛する」
どの子も教師に愛されていると感
じている。
「思いやりの心」による自己判断
力を育てている。
課題のある子を理解し、居場所を
つくり、そのよさを引き出す。
指導の基本
「ほめて育てる」
コミュニケーション能
力
「とことん寄り添う」
児童指導力
「子どもから頼りにな
る」
よい行動を引き出す指導。
子どもが陥りがちな点を事前に注
意したり、環境を整えたりして、
成功できるように支援している。
叱る必要のない指導を行い、でき
たら暖かく認める指導。
どの子も、先生は自分の話を聞い
てくれる、わかってくれると感じ
ている。
子ども間のトラブルを子どもの思
いを聞き取り、自分で解決してい
けるように指導することができ
4
いじめが生じやすい
子どものある部分は、「教師は自分の
ことをよく思っていない」などと感じ
ている。
教師の都合や感情による叱責が多く
なりがち。
「この子さえいなかったら…」という
感情が表に出て、子どもにもその空気
が伝わっている。
こどもがよくわからない指導をし、環
境も整えず、子どもがミスをするとイ
ライラして叱ることを繰り返す。
子どもたちのある部分は、教師は自分
たちのことをわかってくれないと思
っている。
子ども間のトラブルの相談を受けて
も、うまく解決ができない。
一方的な叱責などで終わってしまう
る。
学級秩序の基本
「けじめをつける」
連携
「学校組織として動
く」
授業
「子どもと創る授業」
ため、子どもの中で問題解決されない
まま感情が増幅していく。
あいさつ・言葉づかい・時間を守 あいさつ・言葉づかい・時間を守る・
る・話を静かに聞くなどの基本が 話を静かに聞くなどの基本が徹底さ
子どもの中に共有され、徹底され れず、「守らないのが当たり前」とい
ている。
う「空気」が蔓延し始める。
教師は自分の責任で、最大限指導 事態が深刻になるまで一人で解決で
に努めるとともに、学年、児童支 きないまま抱え込む。
援専任、管理職と情報の共有をし、 事態が深刻になると児童支援専任や
連携している。
管理職に丸投げしようとする。
教師が豊かな教材感を背景に、楽 教師の教科教材に対する愛情が感じ
しい授業を進める。
られない。
子どもたちの問題意識、着想を大 授業の進め方が型にはまっており、児
切にし、子どもとともに創ってい 童の問題意識や着想を生かし切れな
く授業を展開している。
い。
子ども一人一人の考えを暖かなア 実験など体験的な部分が割愛されが
イコンタクトで認めながら進めて ち。
いる。
○いじめを生まない集団作り
<いじめを生まない集団>
(規律)だれもが規律を守っている
(平等)人間関係が平等
(自由)どんなことも自由に物が言え、言葉の暴力はない
(おもいやり)自分の気持ちを言えない人も、誰の気持ちも尊重される
(民主的)問題はみんなが納得いく形で解決される
<いじめの生まれやすい集団>
(無秩序)規律を守らないのがあたりまえという空気がある
(上下関係)強い立場と弱い立場があり、逆らえない空気がある
強い立場にある者も、実はその空気に縛られている
(丌自由)立場の強い人間が気に入らないことは言えない
(悪)誰もがいやな気持でいながら、いやな行動がまかり通る
(非民主的)話し合いも、強い立場の人間が牛耳る形で決まる
五
いじめの早期発見
1 いじめの早期発見方法
あらゆる方法を使って、いじめの兆候を発見するように努める。
早期発見の方法
内容
留意点
いじめ相談
常設ポスター
本人の訴え
本人の困り感をしっかりと受け止める。
解決の過程で、相手の気持ちにも向き
相手がそのようにする気持ちが何かわか 合う勇気があることを確認する。
るかを聞いてみる。
保護者の訴え
かなり切迫感があると考える。誠心誠意調 一面的な見方が多いので、事実関係を
査して対応することを約束する。
十分に明らかにし、全貌がわかったと
5
担任や養護教諭の
気づき
いじめアンケート
(学校独自)
いじめアンケート
(全市)
いじめ相談週間
一人でいることが多い、保健室のリピータ
ーになるなどの心身の変化から心の内を
聴き足せるようにする。
学校なりに工夫した内容。
ころで、訴えた保護者、加害側の保護
者に、できれば本人も交えて伝えたほ
うがよい。
養護教諭、児童支援専任が定期的に情
報共有できるようにする。
無記名だが、その内容から追求していく。
週間を設けて、児童支援専任を窓口に相談
できる設定をする。
2
いじめを受けた時の対処法の教育
いじめを受けた時に本人はなかなか親や教師に相談しにくい心理が働く。その心理を働かさないよう
にするためには、次のような教育と学校の対応が必要である。
いじめ相談できない心理
親が心配する。いじめを受けている自分を
親に知られたくない。
「お前チクッタな。
」と言われ、さらにいじめ
がエスカレートするのはないか?という恐怖
心。
自分にも悪いところがあるからなのではない
かという自責に陥る。
1
2
3
六
1
学校の対応
まず、身近な大人に話すことが大切であることを繰
り返し伝える。
学校の解決能力に信頼がおけないためにこうなる。
学校は相談を受けたら、確実に解決しているという
実績で、その丌安を払拭したい。
暴力、言葉の暴力、金銭要求などが、犯罪として悪
いことなのだという知識理解を子どもたちに定着
させたい。
いじめ解決にむけた対応
いじめ解決の方針
子ども間の暴力、言葉の暴力、事故などのトラブルをていねいに解決する
いじめのもとの芽は、子どもの中にあるちょっとしたトラブルが解決されなかったことにより、
感情が増幅されていき、いつしか、特定の子どもを無視したり、攻撃したりするいじめの「空気」
が形成されていく。そのため、日ごろから子ども間のトラブルは「事件」ととらえて、ていねい
な解決を支援していくことが必要である。
(1)日常の児童指導の基本スタンス
ア 教師は「思いやりの心」
「法」を根拠にして、どちらの子にも中立である。
イ 加害の子にとっても、やってしまったことをよりよく解決することを助ける「弁護士」のよう
な立場である。
ウ 事実を認め、その罪を認め、問題解決を望むのは加害者本人である。教師はそれを支援する。
エ やってしまったことを振り返り、それをしてしまった心のわけ(この段階では、多くは怒りの
蓄積)から自由になれるように、支援する。
オ 問題解決のために、
「自分が同じことを二度としない人間になるという約束」という意味で謝罪
の言葉があることを助言し、自発的に謝罪の言葉を言えるように支援する。
カ 被害者側にも相手を困らせたり、丌快にさせていたりした事実があるなら、その解決も行う。
6
(2)児童指導の上でやってはいけないこと(いじめや学級崩壊の原因になる)
ア 教師が裁判官になって、決めつけたり、断罪したり、一方的に叱ったりする。
イ 十分動機も解明されないうちに、謝罪を強要する。
ウ 「どうせ悪いのはこの子だろう」のような思い込みによる指導。
エ 棚上げにしたまま時間がたってしまう。
○いじめ解決の指導手順
指導過程
被害者からの訴えを聴く
加害者に事実を確認する
教師の支援
留意点
事実を記録し、図に表しながら
事実関係を明らかにする。
事実関係を明らかにする。
目撃者がいる場合には、目撃情
報から裏付ける。
被害意識に寄り添い、事実を確認
する
教師は中立の立場であり、加害者
にも見方であることを告げる。
事実が食い違った場合には、ふつ
う被害者側にうそを言う動機が
ないことを話して聞かせる。
「刑法」は社会的常識として、指
導の根拠として活用する。「こん
な罰になるよ」ではなく、
「人権を守るために、国としても
厳しく禁じている行為。」として
示す。
相手の心に届く言葉となるよう
に、
加害事実が「思いやり」と法
に触れるものであることを認
めさせる。
「思いやりの心三か条」を原点
とし、
「刑法」などを社会常識的
知識として示して、
「悪いことは
悪い」と認めさせる
加害者側の感情を聴く
どのような動機で、暴力などの
行動になったのかを振り返りで
きるようにする。
謝罪の言葉が自然と出て、それ
を相手に伝えたいと自発的に思
うようにさせる。
加害者から素直な謝罪の言葉が
被害の子に届くようにする。
被害側にも問題があれば、それ
を謝罪できるようにして、双方
で許しあえるようにする。
許しあい
ア
イ
ウ
エ
エ
オ
理由のいかんにかかわらず、いじめに陥っている加害行為の犯罪性(人権侵害であること)
を加害者に自覚させる。
いじめ行為に陥っている自分の心の状態のふりかえりをしっかりさせる。
いじめ行為に陥っている要因から、自力で抜け出せるように支援する。
いじめる子の間でできているいじめの構造を解明する。人間の共感性が生み出す「空気」
という名の魔物こそが敵である。その「空気」の解消をめざす。
被害者側に、相手を困らせたり、傷つけてきたりした事実がある場合には、被害者もそれ
に気づき、成長できるようにする。
加害者と被害者のコミュニケーションの場を保証し、ともに気づき、心から謝罪の言葉が
出され、許しあい、成長できるようにする。
7
○
道徳授業などの活用
「傍観者」
「弱共感者」は、見て見ぬふりをしていることへの良心の呵責にゆれている。また、加害者
や共感者も、人間関係のしがらみの中で苦しんでいる。そこで、「おもいやり」「勇気」といった道徳
教材で、自分を振り返らせるような教育的働きかけは有効である。
今のクラスで起きているような状況と構造的には似た事例を教師自作教材として、その問題解決の
仕方を考えさせる取り組みも有効である。
2
七
関係機関等との連携
1リハビリテーションセンターや療育センター、北部児童相談所等との連携を図りながら対応する。
2城郷中学校、篠原中学校、六角橋中学校の学校・家庭・地域連携事業との連携を深める。
3学校・警察連絡協議会との連携を図る。
研修等の実施
1 計画的に研修
○ 教職員は、児童理解に関する研修を行う。
○ 教職員は、いじめ防止や対応に向けての研修を行う。
八 重大事態への対処
1 重大事態の発生と調査(法第28条)
(1)重大事態の意味
法第28条がいう「いじめにより」とは、各号に規定する児童生徒の状況に至る要因が当該児童生
徒に対して行われるいじめにあることを意味する。
また、法第28条第1項第1号の「生命、心身又は財産に重大な被害」については、いじめを受け
る児童生徒の状況に着目して判断する。例えば、
○ 児童生徒が自殺を企図した場合
○ 身体に重大な傷害を負った場合
○ 金品等に重大な被害を被った場合
○ 精神性の疾患を発症した場合
重大事態の意味をふまえ、個々のケースを十分把握したうえで重大事態かどうかを判断し、調査を
実施する。
いじめを受けた児童や保護者に対して、調査によって明らかになった事実関係を必ず報告する。
(2)重大事態の報告
重大事態と思われる案件が発生した場合には直ちに教育委員会に報告する。
<その他>
必要があると認められる際には、学校基本方針を改定し、あらためて公表する。
8