パンフレット

主催
共催
政策研究大学院大学
+スケジュール
<午前の部> 10:00 - 12:00
・主催者挨拶
・基調講演 - W illia m H . S a ito 氏(In T e cu r, K .K .)
・欧米のトップスクールにおける適正技術教育の広がり - 陸 翔(ハーバード・ケネディースクール)
第 1 部 MIT D-Lab の取り組み
モデレーター - 陸 翔
・D-Lab の概要 - 遠藤 謙 , José Gómez-Márquez(MIT)
・D -L a b H e a lth(医療機器開発)- Jo sé G ó m e z-M á rq u e z (M IT )
・D -L a b P ro sth e tics(義足開発)- 遠藤 謙 (M IT )
<午後の部> 13:00 - 17:00
第 2 部 日本の大学における取り組み
モデレーター:高田潤一 氏(東京工業大学国際開発工学専攻長)
・エジプト日本科学技術大学 - ラメシュ ポカレル氏(九州大学助教)
・BOP を変革する情報通信技術 : 大学の役割 - アシル・アハメッド 氏 ( 九州大学特別准教授 )
・経験主義教育としてのサービス・ラーニングとその学び - 本郷好和 氏 (ICU サービス・ラーニング・センター長 )
第 3 部 産業界の取り組み、産学連携への期待
モデレーター: 岡田正大 氏(慶應ビジネススクール准教授)
・南アジアのソーラー灌漑電気自動車(バングラディシュ)- 金平直人 氏(大手コンサルティング会社 )
・ガイア・ソーラーランタンプロジェクト - 藤田周子 氏 ( ガイア・イニシアティブ事務局長 )
・ユーザーイノベーションを通じた途上国向け商品開発 - 西山浩平 氏(エレファントデザイン代表取締役)
・世界中の水をきれいに BOP ビジネスへの挑戦 - 小田 兼利 氏(日本ポリグル株式会社 代表取締役会長)
・基調講演 黒川清 氏(政策研究大学院大学教授)
・閉会の辞
※各部末では、質疑応答、総合討議の時間がございます。
※日本語 / 英語両方でのセッションを予定しています。
※講演者については、変更の可能性があります。
+講演者、モデレーター略歴
William H. Saito
CEO, InTecur, K.K.
陸翔
「大学」×「技術」×「BOP」シンポジウム実行委員
起業家と研究者という2つの顔を持つ技術者である。専門は暗号や
生体認証技術の分野であり、最初に設立した会社はセキュリティソ
フトウェアの開発で世界をリードした I/O Software, Inc. であった。
2004 年に同社を売却後は東京に移住し、革新的な技術の特定と市
場開拓のコンサルティング会社、InTecur を設立。現在は日本の産
総研のスタートアップアドバイザーとして、次世代の起業家やベン
チャー企業の育成に当たっている。また、政策研究大学院大学のフェ
ローとして、起業家のための政策研究なども行っている。
ハーバードケネディ行政大学院 / スタンフォードビジネススクール
の MPA-ID/MBA Joint-degree program にて修士候補生。途上国で
の産業形成・BOP ビジネス促進を通じた国際開発のあり方を探って
いる。途上国向けの商品開発プロセスにも興味を持ち、本シンポジ
ウムを企画。途上国向け技術と現地 NGO をつなぐ NGO 団体
Kopernik にも Business Development Specialist として参加してい
る。大学院入学以前は大手コンサルティング会社にて勤務(現在休
職中)。マサチューセッツ工科大学化学科卒。
遠藤謙
José Gómez-Márquez
Instructor, MIT D-Lab Prosthetics
Instructor, MIT D-Lab Health; Program Director,
MIT Innovation for International Health (IIH)
マサチューセッツ工科大学メディアラボにて博士候補生。研究テー
マは人間の歩行における筋骨格モデルの下腿義賊の開発。また、ど
う大学内の D-lab にて講師を勤め、その中の授業の一つである
Developing World Prosthetics(DWP) を担当している。DWP では、
インドの Jaipurfoot と協力し、途上国向けの義肢装具技術の開発を
行っている。
一日 2 ドル以下で生活する 40 億人の患者層に向けて、医療機器の
デザイン・開発を手がける。マサチューセッツ工科大学・IIH では、
適正技術、生命工学、国際開発の学際領域で、プロジェクトディレ
クターとして活動。これまで開発した技術 は、経口吸入式のワクチ
ン接種装置、簡易結核検査キット、フィールドで活動する医師向け
の革新的医療テクノロジーなど、多岐にわたる。IIH の傍ら、DLab インストラクターとして D-LabHealth の授業を担当している。
高田潤一
ラメシュ ポカレル
東京工業大学大学院理工学研究科国際開発工学専攻長
教授.博士(工学)
九州大学助教
専門は電気電子工学(無線通信工学・電磁波工学)及び国際開発工
学(ICT と開 発).まだ 20 代だった 1994 年に東南アジアの大 学と
の学術交流事業のコーディ ネータになったのを契機に,現在に至る
まで,途上国の持続可能な開発と先端技 術・適正技術を結び付ける
べく,教育と研究の両面から試行錯誤しながら取り組 んでいます.
1970 年ネパール生まれ。インド政府国費留学生としてインドに留
学し 1994 年に卒業。ネパールの通信会社であるネパール・テレコ
ムに勤務後、大使館推薦国費留学生として来日し、2000 年東京大
学電気工学専攻において修士課程修了、2003 年 3 月に同大学より
博士号を取得。2003 年4年∼2005 年 3 月、青山学院大学において
COE研究員として勤務し、2005 年 4 月より九州大学大学院シス
テム情報科学研究院に勤務、助教として現在に至る。現在の専門分
野は次世代無線通信用低コスト無線チップの開発に関する研究。
アシル・アハメッド
本郷好和
九州大学特別准教授
ICU サービス・ラーニング・センター長
九州大学大学院システム情報科学研究院特別准教授(九州大学次世
代研究スーパースター養成プログラム・SSP 研究員)、グラミンコミュ
ニケーションズプロジェクトディレクター。東北大学電気通信研究
所客員研究員、日本アバイア研究所、NTT コミュニケーションズ先
端 IP アーキテクチャセンターを経て2007年2月より現職。開発
途上国における社会情報基盤構築に関する研究開発に取り組む。
国際基督教大学 (ICU) 准教授。専門は通訳などの仲介コミュニケー
ション。ICU サービス・ラーニング・センターでは「奉仕活動」か
ら「学ぶ」サービス・ラーニングを推進・実施している。サービス・
ラーニングを通して、学生は人や社会と直接関わりながら問題解決
のために知を活かし行動する。情意面を含め、そこで得られる多様
な学びを全人的な教育に活かしている。
岡田正大
金平直人
慶應義塾大学大学院経営管理研究科准教授
大手コンサルティング会社勤務
専門は企業戦略理論。既存の戦略理論は、政治経済社会インフラが
比較的整い、市場需要が顕在化している先進・新興国市場を 暗黙的
前提としています。そこで BOP を念頭に置いた包括的戦略理論(事
業の成功失敗の因果関係)を明らかにすること、戦略の成果を社会
的側面から捉える意味を明らかにするため活動しています。オハイ
オ州立大学 Ph.D.、慶應義塾大学経営学修士、早稲田大学政治経済
学部政治学科卒。
慶應義塾大学総合政策学部卒、MIT スローン経営大学院・ハーバー
ド大学ケネディ行政大学院修了。UNDP GSB( 貧困削減に寄与するビ
ジネス育成イニシアチブ )、IFC( 世界銀行グループ国際金融公社 )、
コソボ ICO/EUSR( 国際文民事務所 / 欧州連合特別代表部 ) を経てマッ
キンゼー勤務。電機・通信・自動車の気候変動関連事業戦略を主と
する昼の仕事の傍ら、途上国ビジネス支援の「夜の仕事」に従事。
藤田周子
西山浩平
NPO 法人ガイア・イニシアティブ事務局長
エレファントデザイン株式会社 代表取締役
2007 年 設立時からガイア・イニシアティブの主要メンバー。大学
時代から環境と開発に関心を持ち、外資系コンサルティング会社、
米大学院留学(環境経営専 攻)、電機メーカーを経て今に至る。電
機メーカー在籍時代に、技術を開発できない文系人間でも、技術が
生まれるきっかけ作 りや市場との関係性づくり、普及の手伝いとい
う形で役に立つ喜びを知りました。今年のテーマはもっともっと現
地に入ること。そ して一人でも多くの人を巻き込むこと!
1970 年 兵庫県生まれ。
東京大学在学中に、桑沢デザイン研究所にて工業デザインを学ぶ。
大学卒業後、外資系コンサルティング会社マッキンゼーアンドカン
パニーを経て、エレファントデザインを設立。ユーザー参加型の商
品化コミュニティサイト「空想生活」(http://www.cuusoo.com)を
運用。ユーザーの工夫に仲間が集まると、ロイヤリティとなって還
元される、新しい社会システムの構築を目指している。
小田 兼利
黒川清
日本ポリグル株式会社 代表取締役会長
政策研究大学院大学教授
1941 年熊本県生まれ。大阪大学基礎工学部卒。カリフォルニア工
科大学にて博士号取得。符号式のオートドアロックや光電マークな
ど世界的に普及する発明の他、ポリグルタミン酸を使った水質浄化
剤を発明。2002 年、日本ポリグル株式会社を創業。同社の代表取
締役会長。
1962 年東京大学医学部卒。69-84 在米。79 年 UCLA 医学部内科教授、
89 年東京大学医学部第一内科教授、96 年東海大学教授・医学部長、
2004 年東京大学先端科学技術研究センター教授、東海大学総合科
学技術研究所教授、06 年より現職。国際科学者連合体の役員、委
員を務めるなど幅広い分野で活躍。WHO Commissioner(05−09
年)。03-06 年日本学術会議会長、06-08 年内閣特別顧問。
Blog: www.KiyoshiKurokawa.com
+テーマ概要
BOP ビジネスが注目されています。これは、世界の人々が貧困削減という地球規模の課題に対
し、自ら何か出来ないかを考え始めている、ということです。こうした流れの中、日本の大学で
学ぶ我々が何か出来ることはないかと考え、この企画が始まりました。社会全体に奉仕する大学
の役割・日本の高い技術リソースを生かし、日本からも地球規模の社会貢献を出来ないか、その
「思い」を「行動」に移したのが今回のシンポジウムです。
本シンポジウムでは、米国の大学、日本の大学、産業界での先駆的な取組みを紹介し、皆さんが
地球規模の社会問題解決に取り組むきっかけ作りをお手伝いしたいと考えています。我々(実行
委員)も、問題意識を共有し、未来を創るという強い意志を持った個人の集合体として、今後も様々
なリソースを繋げる役割を担っていきます。皆さんの意思をつなぎ、日本全体、さらに世界全体を
変えるイノベーションが多く生まれることを願ってやみません。
+実行委員会メンバー
新井 元行
五百蔵 文乃
岩原一平
遠藤 謙
越田 渓
酒匂 真理
土谷 大
原口 拓郎
パク ヘジン
深谷 李映
丸野 宏之
御手洗 久子
村松 正彦
森泉 沙蘭
横田 幸信
陸翔
汪 斯匯
+お茶スポンサー
日本緑茶センターは 1969 年創業以来、
世界各地から選りすぐりの原料・製品を直輸入。
世界中から集めたハーブ・ティー・ソルト・オイルを通じて、
暮らしに世界の文化とゆとりを提供し続けております。