電気通信端末機器試験事業者協会 - 電波利用ホームページ

MRA International workshop 2009
4 March 2009
日本の電気通信機器の認証ケーススタディ
Case Studies of Certification System for
Telecommunications Equipment in Japan
中西 伸浩
Nob Nakanishi
JVLATE
(Japan Voluntary Laboratories Association for R&TTE)
©JVLATE 2009.03
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特定無線設備(電波法)
電気通信端末機器
(電気通信事業法)
-陸上移動無線機
-アマチュア無線機器
-その他
R
003 AB 12345
- 携帯電話
- PHS
- その他
R
T
003 AB 12345
A08-1234 003
©JVLATE 2009.03
-電話機
-ファクシミリ
-モデム
-PBX
-その他
T
A08-1234 003
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認定制度の適用法令・規則について
電気通信事業法
端末機器の技術
基準適合認定等
端末 に関する規則
機器
端末設備等規則
総務省令
第44号
自己確認制度
認定制度
第63-68条
第56-62条
第41-44条
第19-24条
第1-36条
第1-36条
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認定処理のステップ
1. 適用技術基準の確認
どの技術基準が適応されるか?
2. 特性試験の実施
技術基準に従った試験方法で実施
3. 技術基準との整合
4. 要求された書類の作成
5. 要求された書類の保存
10年間の保存の義務
6.認定機関による認定
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技術基準が記載された、端末設備等規則の内容
第1章
総則
第2章
責任の分界
第3章
安全性等
第4章
第1節 アナログ電話端末
第2節 移動電話端末
第5章
無線呼出用設備に接続される端末設備
第6章
総合デジタル通信用設備に接続される端末設備
第7章
専用通信回線設備又はデジタルデータ伝送用設備に接続される端末設備
第8章
特殊な端末設備
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特性試験の実施
特性試験の測定機器
一般測定機器:
スペクトラムアナライザー(DC~)、パワーメーター、マルチメーター、スト
レージオシロスコープ、インピーダンス整合器(600オーム、75オーム、1
00オーム)、オプティカルパワーメーター、周波数カウンター、など
特殊測定機器:
プロトコルモニター、基地局シュミレーター、ISDNシュミレーター、DSLA
Mなど
*測定機器は、毎年の校正が必要です
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適用技術基準の種類
T D08-1234 003
端末の種別
Type-A 公衆電気通信回線に接続される端末
(アナログ公衆回線と移動体通信回線)
Type-B 無線呼出し端末
Type-C ISDN端末(2B/64K & 23B/1.544M)
Type-D 専用回線端末
デジタルデータ伝送通信回線端末
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Type-A 公衆電気通信回線に接続される端末
1.電話機、宅内交換機、スピーカーホン、ファクシミリ機器、モデム
その他すべてのアナログ公衆電気通信回線に接続される端末
端末設備等規則第10-16条を適用
2.移動電話端末(WCDMA, PHS, CDMA2000 & etc,.)
端末設備等規則第17-32条を適用
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Type-C ISDN端末(2B/64K & 23B/1.544M)
ISDN回線端末、ISDN電話機、ISDNターミナルアダプター、ISDNルータ
ー、ISDN小型PBX、ISDN DSU
端末設備等規則第34条の2、34条の6を適用
Type-D 専用回線端末
端末設備等規則第34条の7、34条の8を適用
1. アナログ専用線端末、専用線モデム
2. デジタル専用線端末、1.544Mなどの端末、128Kなどの端末、10
T・100T・1000Tなどのイーサーネット端末(ISP接続)
3. 光ファイバー通信端末
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9
Type-D デジタルデータ伝送通信回線端末
端末設備等規則第34条の7、34条の8を適用
1.DSL通信端末、ADSL端末
2.移動通信端末(HSPA,EVDO,WiMAXなど)
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携帯電話の技術基準に関して
電気通信事業法の技術基準は、電波法の技術基準の要求とは
重複している部分はなく、主に電気通信事業者の設備に損傷なく
スムーズに接続されるかというプロトコル試験が要求されます。
よって、移動電話の特性試験に関しては、海外の接続性試験で
利用されているような基地局シュミレーターやプロトコルモニター
が必要とされます。
©JVLATE 2008.10
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携帯電話の簡単な試験手順の一例
Config 1.
端末設備等規則
Config 2.
プロトコル出力
基地局
シュミレーター
Report
17条 基本的機能 22条 位置情報制御 23条 チャンネル切替指示に従う機能
24条 受信レベル通知機能 28条 重要通信の確保のための機能
基地局
シュミレーター
信号トリガー
タイミング出力
検波器
ストレージスコープ
端末設備等規則
Report
18条 発信の機能 19条 発信タイミング 20条 ランダムアクセス制御 25条 送信停止指示に従う機能
26条 受信レベル等の劣化時の自動的な送信停止機能
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認定処理のステップ
1. 適用技術基準の確認
どの技術基準が適応されるか?
2. 特性試験の実施
技術基準に従った試験方法で実施
試験
レポート
3. 技術基準との整合
試験所の仕事
4. 要求された書類の作成
認証確認
処理
5. 要求された書類の保存
10年間の保存の義務
6.認定機関による認定
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証明・機関機関(ISOガイド65)
国際的な認証システムの傾向
試験所(ISO17025)
書類フォーマット
認証
書類
認証処理
TCF (ISO17050技術基準
の特性試
験
10年間
:2004)
証明・認定
監督局
行政要
求資料
------
試験結果
の技術基
準との整合
1.SDoC(登録)
+
試験結果
報告書
........….
....….
認証書類
保管
監督局
登録番号
設計合致
書類保管
10年間
2.SDoC(宣言)
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国際的な試験所・CABの問題点
試験所
ISO17025
1.システム・事務処理機能
2.測定技術機能
CAB
一般的なISO9001に準拠
A.一般技術能力 ○
B.国別技術基準知識
×
ISOガイド65
1.システム・事務処理機能 一般的なISO9001に準拠
2.測定技術機能 A.一般技術・評価能力 ○
3.製品評価能力 B.国別技術基準評価知識
×
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提案
各国との技術基準試験に関する同等性プロジェクト
試験同等性の比較
欠落部分の試験方法(日本語)
ETSI
欠落部分
日本の技術
基準
Test
Test
Report
Report
欧州ETSIと日本の試験同等性
相互試験同等性プロジェクト
*主たる実施者互いの確認書を補完し.
互いに改善と改良を加える
交換利用
Test
Test
Report
Report
試験
同等性
プロジェクト
ETSI
Standard
日本技術基準
欠落部分
欠落部分の試験方法(英語)
日本の5GHzWLANとETSI
301893の比較会議を実施
結果85%が同等
©JVLATE 2009.03
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JVLATEのアプローチ

R&TTE-CAとの連携




TCBカウンシルとの連携


技術基準試験の同等性のプロジェクト
TCFの共有化
MRAにおけるアドバイザリ委員会のサポート
技術基準試験の同等性のプロジェクト
NCC(台湾)との連携

民間試験所の情報交換(登録システム)
©JVLATE 2009.02
17
ありがとうございました
Thank you very much!
お問い合わせは、JVLATE事務局まで
Please Contact to JVLATE Secretariat.
[email protected]
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