平成22年度事業概要(1081KB)(PDF文書) - 広島県

事 業 概 要
平 成 22 年 度
広島県立総合技術研究所
西部工業技術センター
目
Ⅰ
事業実施体制
1
2
Ⅱ
次
組織 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
当初予算 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1頁
2頁
業務内容
1
2
3
4
5
技術開発事業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2頁
(1)研究開発
(2)共同研究および受託研究
技術支援事業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7頁
(1)技術指導・試験
1)技術相談・指導
2)技術的課題解決支援事業
3)依頼試験
4)設備利用
(2)技術移転事業
1)研究成果普及発表会・展示会出展・出前プレゼン
(3)人材育成事業
1)企業等研究員受入制度
2)技術者研修
産学官交流事業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・10頁
(1)他機関との連携・支援
(2)研究会
情報発信 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13頁
(1)情報提供
1)定期刊行物
2)技術資料提供
(2)広報活動
その他 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13頁
(1) 職員研修
(2) URL
平成 22 年 4 月 1 日現在
Ⅰ 事業実施体制
1.組 織
広島県立総合技術研究所
西部工業技術センター
(59 名)
次長
センター長
藤尾利正
土取 功
土居睦明
生産技術アカデミー
(23 名)
支所長
田尾博幸
総務担当
(3 名)
技術支援部
(4 名)
土居睦明
材料技術
研究部
(9 名)
部長
玉井正弘
加工技術
加工技術
研究部
(10 名)
部長
大橋俊彦
炭素繊維
プロジ
ロジェクトチーム
(7 名)
室長
下原伊智朗
(兼)部長
総務担当
(1 名)
技術支援
担 当
(3 名)
製品設計
研究部
(8 名)
部長
打田澄雄
生産システム
研究部
(7 名)
部長
山下弘之
金型加工
プロジ
ロジェクトチーム
(3 名)
室長
筒本隆博
総 務 庶務,会計,その他
技術支援 相談窓口,産学官連携コーディネイト
企画調整,技術移転推進,地域ニーズ把握
プラスチック成形加工,高分子複合化技術
高分子材料 高分子表面改質,合成,化学修飾
プラスチックリサイクル,高分子材料分析・評価
資源環境 バイオマス資源活用,環境バイオ・微生物利用技術
排水処理・水質評価,金属分析
素 形 材 金属材料,鋳・鍛造,複合材料製造
粉末冶金,溶射
材料加工 機能薄膜,微細加工,真空技術
水素製造触媒,表面分析
電子計測 音響・振動,超音波利用,電磁波障害
電子機器評価
炭素繊維 複合材料成形,加工・評価
成形設計・シミュレーション
総 務 庶務,会計,その他
技術支援 相談窓口,産学官連携コーディネイト
企画調整,技術移転推進,地域ニーズ把握
デザイン 意匠デザイン,機械設計(CAD)
・設計 電子回路設計
シミュレーション シミュレーション(CAE),最適化設計
・試作 動作計測,ラピッドプロトタイピング
製 品 化 組み込みシステム,メカトロ
ユニバーサルデザイン開発
塑性加工,放電加工
加 工 レーザ接合,溶接
測定評価 精密測定,非破壊検査,強度・性能評価
情 報 画像処理,センシング
ソフトウエア開発,ネットワーク
[平成22年度新設]ものづくり基盤技術高度化プロジェクト
高精度加工 金型加工,切削加工,CAD/CAM,加工状態評価
(現員57名+エルダースタッフ2名) 派遣2名(広島県産業科学技術研究所)
1
(単位:千円)
試験研究機関
総合技術研究所 研究開発
管理運営費 研究開発費 試験研究機関
研究開発費 活性化推進事業 機能強化
2.当初予算
区分
(プロジェクト研究)
金額(千円)
比率(%)
90,075
(78,322)
40,144
15,533
369
337
57.26
25.52
9.87
0.23
0.21
カスタマイズ 型 新分野進出等
技術支援事業 研究者養成事業 技術普及指導費 依頼試験費
計
564
2,113
25
8,151
157,311
(145,558)
0.36
1.34
0.02
5.18
100.00
(
)内は一般財源
Ⅱ 業務内容
1.技術開発事業
(1) 研究開発
企業のニーズに応え,産業技術の高度化や新規成長分野に対応できる研究開発に取り組んでい
ます。今年度は,広島県が取り組むべき重点研究開発分野としている 6 分野(情報通信,環境,
ナノテクノロジー・材料,エネルギー,製造技術,ライフサイエンス)の中でエネルギー分野を
除く 5 分野 11 課題(うち,新規 6 課題)の研究開発を実施します。
【情報通信分野】
情報通信分野】
情報通信・ハイテク産業の創出・拡大や製造業の技術革新のために重要な分野であり,自動車
のエレクトロニクス化を推進する車載電子モジュール用プラットフォームの開発を行います。
【環境分野】
環境分野】
自然環境を保全し,人の健康維持や生活環境の保全に不可欠な分野であり,廃石膏の資源化
促進技術の研究を行います。
【ナノテクノロジー・
ナノテクノロジー・材料分野】
材料分野】
製造業の技術革新を先導する分野であり,FET を用いた安価で高性能なガスセンサの開発,
樹脂ガラスの超硬化・UV カット表面コーティング技術の開発,木材の不燃化等高機能化技術の
開発を行います。
【製造技術分野】
製造技術分野】
新製品設計技術および製造工程の高度化技術は県内企業にとって重要な分野であり,自動車の
軽量化を実現するために必要な炭素繊維複合材料による自動車部品の革新的低コスト成形・加工
技術および異種材料の新接合プロセスの開発,ハイサイクルなダイカスト成形を可能にする金型
冷却技術の開発,金型の高効率・高精度加工による低コスト・短納期を実現する金型高精度加工
システム開発プロジェクトを実施します。
2
【ライフサイエンス分野
ライフサイエンス分野(
分野(農工連携)】
農工連携)】
農業技術センター,畜産技術センターと連携し,水耕ネギ根腐症防除技術の開発,牛白血病防
除技術の開発を行います。
研究期間
(年度)
研 究 課 題
情 報 通 信 車載電子モジュール用プラットフォームの開発
研究開発分野
環
境 廃石膏の資源化促進技術の開発※
1
一体型高感度センサの開発
ナノテクノロジー 樹枝ガラスの超硬化・UV カット表面コーティング技術
・ 材 料 の開発※
木材の不燃化等高機能化技術の開発※
炭素繊維複合材料による自動車部品の革新的低コスト
成形・加工技術の開発※
自動車の軽量化を実現するために必要な新接合プロセ
スの開発※
製 造 技 術 ハイサイクルなダイカスト成形を可能にする金型冷却
技術の開発
FET
2
3
2
4
担当部
番号
H21
~23 製品設計研究部
加工技術研究部 ①
H21
~23 材料技術研究部 ②
H20
~22 加工技術研究部 ③
H22
~24 材料技術研究部
加工技術研究部 ④
H22
~24 材料技術研究部 ⑤
H21
素 繊 維 ⑥
~23 炭プロジェクトチーム
H21
~23 生産システム研究部 ⑦
~24 加工技術研究部 ⑧
金 型 加 工
※
広島発の金型高精度加工システム開発プロジェクト H22~24 プロジェクトチーム
生産システム研究部 ⑨
製品設計研究部
中空糸膜フィルターを核とした水耕ネギ根腐症防除技
H22~24 加工技術研究部 ⑩
術の開発※
H22
2
ライフサイエンス
(農工連携)
5
牛白血病防除技術の開発※
6
H22
~26 加工技術研究部 ⑪
※1:保健環境センター(中核)との共同研究
※2:東部工業技術センターとの共同研究
※3:林業技術センター(中核),東部工業技術センターとの共同研究
※4:東部工業技術センター(中核)との共同研究
※5:農業技術センター(中核)との共同研究
※6:畜産技術センター(中核)との共同研究
○ 個別研究課題の概要
【情報通信分野】
情報通信分野】
① 車載電子モジュール用プラットフォームの開発
県内中小自動車部品メーカーのカーエレクトロニクス化への取り組みに対応し,効率的な設
計・開発を支援するため,モデルベース開発手法を用いたエレクトロニクスコントロールユニッ
ト(ECU)プロトタイプ,車載通信テンプレート,モータ駆動制御モジュールプロトタイプか
らなるプラットフォームを開発します。
3
【環境分野】
環境分野】
② 廃石膏の資源化促進技術の開発
建築物解体で発生する大量の廃石膏ボードの再資源化を促進し,併せて枯渇が危惧されるリン
資源確保に向け,資源化時の安全性確認に必要な「石膏中アスベストの簡易検査法」と新たな資
源化技術として「廃石膏による排水中のリン資源回収技術」を開発します。
【ナノテクノロジー・
ナノテクノロジー・材料分野】
材料分野】
③ FET 一体型高感度センサの開発
NO など大気環境計測を目的とする従来ガスセンサは,大型,高価であるため,家電機器や
車載用として普及するには至っていません。そこで,小型化,集積化に優れた MEMS(微小電
気機械システム)技術を駆使し,FET(電界効果トランジスタ)と固体電解質を組み合わせ,さ
らにヒーターを一体化した小型・高感度なガスセンサを開発します。
④ 樹脂ガラスの超硬化・UV カット表面コーティング技術の開発
自動車用窓ガラスの樹脂化による軽量化には,耐久性やコスト面での課題があります。このた
め,プラズマ CVD 法による耐傷付性付与,ナノ粒子分散技術による UV カット機能付与技術を
確立し,自動車用窓ガラスとして利用可能な低コスト製品作製技術を開発します。
⑤ 木材の不燃化等高機能化技術の開発
建築基準法の不燃材料の基準(20 分耐火,総発熱量 8MJ/m 以下)を満たす厚さ 12mm のス
ギ,ヒノキなどの国産板材の不燃処理技術を開発します。さらに不燃性能と同時に高耐久性能等
(防腐,耐候,寸法安定)を付与できる効率的な低コスト処理技術の開発を行います。
【製造技術分野】
製造技術分野】
⑥ 炭素繊維複合材料による自動車部品の革新的低コスト成形・加工技術の開発
自動車部品の生産に適した高速・低コストの CFRP 成形技術を開発するとともに,開発した
新規成形技術を適用して実際の自動車部品を開発し,実機搭載を目指します。検査・品質保証な
どの周辺技術についても研究し,それらをあわせて提供することによって企業が事業化しやすい
形で技術移転を行います。
⑦ 自動車の軽量化を実現するために必要な新接合プロセスの開発
自動車産業では,「安全性の向上」と「地球環境(燃費向上・軽量化)」の大きな課題を抱え
ており,実現性が高く効果的な対策としてアルミ化とハイテン化を進めています。本研究では,
摩擦攪拌点接合によりアルミと鋼板,レーザ溶接によりめっき高張力鋼板の接合技術を開発し,
安全性を確保した自動車部品の軽量化技術の向上を図ります。
⑧ ハイサイクルなダイカスト成形を可能にする金型冷却技術の開発
県内のダイカストメーカでは,金型の冷却不足によって発生するトラブルが生産効率を下げ,
製造コストアップにつながっています。本研究ではダイカスト成形金型の冷却孔加工技術を開発
し,製品の焼き付きや金型からの水漏れなどのトラブルを防ぎ,ダイカスト成形のトータルコス
ト削減と製品の高品質化を図ります。
⑨ 広島発の金型高精度加工システム開発プロジェクト(ものづくり基盤技術高度化プロジェクト)
ものづくりの基盤技術である金型加工において,加工誤差の要因である工具たわみや摩耗を予
測して工具の動きを修正することにより,高精度な加工を実現する NC データ最適化システムと,
加工中の工具状態(工具形状,摩耗,欠損)を検知できる工具モニタリングシステムを開発する
ことにより,金型の高効率・高精度加工と修正コストの低減を実現し,県内ものづくり産業の競
2
2
4
争力の強化を図ります。
【ライフサイエンス(
ライフサイエンス(農工連携)】
農工連携)】
⑩ 中空糸膜フィルターを核とした水耕ネギ根腐症防除技術の開発
水耕栽培ネギの大きな減収要因の根腐症について,病原菌の伝染源や発病条件を明らかにしま
す。発病要因に基づき,①中空糸膜フィルターでの育苗圃の培養液除菌,②オゾン水,強力超音
波での栽培圃の培養液殺菌,③栽培資材の殺菌方法を確立し,これらを組み合わせた農薬を使わ
ない低コスト防除技術で,根腐症発生農家数ゼロを目指します。
⑪ 牛白血病防除技術の開発
牛白血病は母乳を介しての経乳感染や,母から子へ胎盤感染する牛の感染症の一つであり,現
在治療法がなく,一度罹患すると治癒することはありません。そのため感染防止と牛群の清浄化
を図るため,これまでにない手法を用いた乳汁処理装置の開発を中心とする総合的な牛白血病防
除技術を開発します。
(2) 共同研究および
共同研究および受託研究
および受託研究
○ 共同研究
新技術・新製品開発など,当センターと企業が研究費用を分担し技術知識を交換して共同で研
究を行います。研究の結果,共同発明があった場合の特許出願の取扱いや研究成果の公表につい
ては,双方の協議により決定します。
○ 受託研究
企業等が抱えている技術的な課題について企業からの委託や,競争的外部資金等により当セン
ターが研究を行います。受託研究に要する経費は,別に定めた算定基準により概算額をお知らせ
しますので,期日までに県に納入していただき,研究終了後に清算します。
この研究による特許については,原則として県に帰属しますが,委託者の貢献による割合が大
きいと判断される場合は持分の割合等の取扱いを別途定めることとします。
また,研究成果の公表については,参加企業等の合意のもとで行います。
受託研究,共同研究ともに年度の途中でも随時,受付を行っています。
研究期間 担当部 番号
研究課題(競争的外部資金によるもの)
(年度)
地域イノベーション CNP(コピー数多型)に基づいたがんの個別化予防
創出研究開発事業 のための癌感受性評価システムの研究開発
H21~22 加工技術研究部 ①
【一般枠】
区 分
○ 個別研究課題の概要
① CNP(コピー数多型)に基づいたがんの個別化予防のための癌感受性評価システムの研究開発
DNA コピー数多型(CNP)を利用した各人のがん発症感受性を評価する癌の個別化予防シス
テムの開発に取り組みます。診断用 DNA チップを高感度かつ安価に製造する技術を開発するた
めに,DNA チップ反応部の DLC 及びプラズマによる表面官能基修飾に耐え,なおかつ精密な
精度でマスキングを可能とする技術を開発します。
5
2.技術支援事業
(1) 技術指導・
技術指導・試験
1) 技術相談・
技術相談・指導
企業の抱えている技術的な問題点や新製品開発等について相談・指導に応じます。これは, 所
内のほか,企業の依頼により現地でも行います。誰もが容易に入手し得る情報,一般的な知見,
公知の技術などに基づく技術指導は無料で実施します。現地の場合は有料となります。
相談はいつでも受け付けていますが,特に毎月 18 日(土・日曜日,休日等の閉庁日の場合は翌
開庁日)は「技術なんでも相談日」とし,技術に関する種々の相談に応じています。
2) 技術的課題解決支援事業
企業の依頼により,当センターが調査,測定,分析, 評価などの手法を通じて,技術的課題
の解決を請け負うとともに,技術指導と合わせ,検討結果などを記載したレポートを交付します。
この場合,技術料と設備利用相当額をご負担いただきます。
○ 担当部別の主な相談・指導項目等
担当部
主な相談・指導項目等
技 術 支 援 部 ・補助事業の情報提供
・図書・技術雑誌・資料の閲覧および情報提供
材料技術研究部
加工技術研究部
炭 素 繊 維
プロジェクトチーム
・有機・高分子材料
・プラスチック成形加工技術,複合化技術
・高分子合成技術,表面改質技術,プラスチックリサイクル技術
・高分子材料試験・分析・物性評価技術,耐光性試験,恒温恒湿試験
・資源環境分野・バイオマス活用技術,廃棄物の再資源化技術
・微生物利活用技術,排水処理 ,水環境浄化技術,海洋利用技術
・金属分析技術,無機物分析技術
・金属とその複合化,放電焼結,鋳造,鍛造,溶射,熱処理
・金属材料の組織・物性・機械的性質の評価,機械部品等の破損解析
・機能薄膜の成膜およびその利用,腐食・防食,表面処理・めっき
・微細加工,超微粒子成膜,真空技術
・電磁波障害(EMC)対策と電子機器評価,音響振動測定,騒音対策
・触媒調製,表面分析
・炭素繊維複合材料の成形,加工・評価
・成形設計・シミュレーション
・意匠設計,機能設計,情報機器アクセシビリティ,ヒューマンマシンイン
ターフェース技術
・メカトロなど製品設計・製品化技術(3 次元設計,シミュレーション,ラ
製 品 設 計 研 究 部 ピッドプロトタイプ,リバースエンジニアリング,モジュール設計,生産
準備設計,最適化設計)
・電子回路設計,組込みシステム,画像処理,計測制御技術
・ソフトウエア,デジタルコンテンツ
6
・生産システム自動化など製造技術高度化・システム化技術分野
・加工・測定(放電加工,複合加工,精密測定技術)
生産システム研究部 ・成形・接合(プレス・鍛造成形,レーザ溶接,レーザ応用)
・材料評価(金属材料の物性・強度・内部構造評価,非破壊検査)
・情報処理(画像処理技術,ネットワーク・データベース技術,リモートセ
ンシング技術)
金 型 加 工 ・高精度加工(金型加工,切削加工,CAD/CAM,NCデータ最適化システム)
プロジェクトチーム ・加工状態評価(工具モニタリングシステム)
3) 依頼試験
企業の依頼により,各種の試験や加工,分析,測定,試作等を有料で行います。
○ 担当部別の主な依頼試験
担当部
主な依頼試験
・高分子材料分析(熱分解 GC-MS(ガスクロマト質量分析装置),顕微赤外
分析等)
・高分子材料試験(引張,曲げ,衝撃,硬さ等)
材 料 技 術 研 究 部 ・耐光性試験・恒温恒湿試験
・金属材料分析
・油分物性(引火点,発熱量等)
・工業用水,排水の試験
・材料試験(引張,曲げ,圧縮,衝撃,硬さ,摩耗,疲労等)
・機械・器具等の試験(製品等の性能および強度)
加 工 技 術 研 究 部 ・写真(光学顕微鏡による組織観察,電子顕微鏡(SEM)による破面観察,
元素の定性・定量分析等)
・騒音および振動測定,製品の振動試験
・三次元形状測定
生産システム研究部 ・表面粗さ,真円度測定
・非破壊試験(X 線透過撮影)
7
4) 設備利用
当センターの設備を,企業の新製品や新技術開発等に有料で利用していただくことができます。
○ 担当部別の主な設備
担当部
主な設備利用機器
自動ヒートディストーションテスタ,二軸押出機,万能試験機(10t),アイ
ICP(高周波プラズマ分析装置),
材 料 技 術 研 究 部 ゾット衝撃試験機,赤外分光装置(顕微),
イオンクロマトグラフ,GC-MS(ガスクロマト質量分析装置),蛍光 X 線装
置
電子顕微鏡(SEM),光学顕微鏡,顕微鏡粒子解析装置,粒度分布測定装置,
微小硬度計,高温硬さ計,疲労試験機,万能試験機(50,100t),ホットプレ
加 工 技 術 研 究 部 ス,プラズマエッチング装置,マスクアライメント,超微粒子成膜装置,溶
射装置,スパッタ装置,CVD 装置,放電焼結装置,振動試験機,無響室,
残響室,シールドルーム,音響計測装置,耐電圧試験機,表面抵抗計
各種ラピッドプロトタイピング装置,3 次元ソリッドモデラー,樹脂・プレ
製 品 設 計 研 究 部 ス成形シミュレーション装置,非接触三次元測定装置,動作解析装置,筋電
計,測圧器,モデルベースシミュレーションシステム,モデル同定システム,
イメージ分光システム
NC 複合旋盤,NC フライス盤, YAG レーザ加工機,万能塑性加工機,三
次元測定機,表面粗さ測定機,真円度測定機,非接触三次元測定装置,精密
生産システム研究部 万能試験機,赤外線熱画像装置,走査型電子顕微鏡,X 線 CT 検査装置,残
留応力測定装置,X 線分析顕微鏡,プリント基板加工機,電子回路 CAD,
スルーホール作製用めっき槽,多層基板作製用プレス機,高速高精細カメラ
システム
金 型 加 工 高速マシニングセンター,マシングセンター,計測データ記録装置
プロジェクトチーム
炭 素 繊 維 CFRP オートクレーブ(大型),CFRP オートクレーブ(小型)
プロジェクトチーム
○ 開放試験室とその主要設備
開放試験室
主要設備
プ ラ ス チ ッ ク 材 料 万能試験機(10t),疲労試験機,計装化衝撃試験装置,低温恒温器,熱変形
開 放 試 験 室 温度試験機
先 端 材 料 二軸混練押出機,油圧熱プレス,恒温恒湿器,切断機,複合材料カッティ
開 放 試 験 室 ングマシン,硬化炉
海
洋 垂直循環型回流水槽,自航要素計測装置,船首尾動揺計測装置
開 放 試 験 室
8
(2) 技術移転事業
1) 研究成果発表会・
研究成果発表会・展示会出展・
示会出展・出前プレゼン
出前プレゼン
平成21年度に当センターが実施した研究の成果を,研究成果発表会・展示会出展・出前プレ
ゼン等の方法により,企業へ成果の普及を図ります。
(研究成果発表会)
・日 時 : 平成 22 年 6 月 21 日(月)
・場 所 : 当センター(広島県呉市阿賀南 2 丁目 10 番1号)
(3) 人材育成事業
1) 企業等研究員受入制度
企業等研究員受入制度により,一定期間,当センターの試験設備の利用と技術指導により,新
技術等の自主的開発および技術課題の自主的解決を支援します。
2)技術者研修
県内中小企業の技術者に対し,技術に関する専門知識およびこれに関連する必要な事項につい
て研修を行うことにより,専門的な知識を修得していただきます。
今年度は,次の 9 テーマを予定しています。
研修テーマ
めっき基礎
技術研修
プラスチック
材料技術研修
鋼の熱処理
技術研修
金属組織の
観察技術研修
破面解析
研
修
音響計測
研
修
ユーザビリティ
設計研修
研修期間
研 修 内 容
<定 員>
物作りの基礎であるメッキの概要,治具作り,Ni-Cr 3 日間
メッキ,亜鉛メッキ,クロメート,各種分析法,メッ (6~7 月)
キの評価法など座学と実習を通じて,一連の技術の習 <18 名>
得を図ります。
実習を中心に材料開発の過程を体験することにより, 2 日間
プラスチックの成形および評価に関する基礎技術の習 (10 月)
得を図ります。
<7 名>
中級の技術者を対象に,金属熱処理の知識をさらに深 (17日間
め,1・2 級の金属熱処理技能検定の合格を目指します。 <5 月)
名>
機械設計や金属加工を行なう技術者を対象に,各種材
料の金属組織の概要を学び,各種金属部品から組織観 1 日間
察用試料を切り出し,埋め込み,研摩,腐食,顕微鏡 (9 月)
観察といった金属組織観察するための一連の基礎技術 <8 名>
を習得します。
部品が破損した原因を究明する技術を習得するため, 1 日間
破断面解析(フラクトグラフィー)の基礎を学び,走査 (10 月)
型電子顕微鏡を用いた実技を通して破断面の観察方法 <5 名>
と解析能力を身につけること目的とします。
製品から発生する音の計測方法及び音質評価手法を習 1 日間
得し,製品品質や付加価値の向上につなげることを目 (10 月)
的とします。
<5 名>
道具,機器,設備などの人間工学設計の要点と進め方 (29日間
月)
について設計事例を通じて体系的に習得します。
<12 名>
9
担当部
加工技術研究部
材料技術研究部
加工技術研究部
加工技術研究部
加工技術研究部
加工技術研究部
製品設計研究部
研修テーマ
マイコン
研
修
接合技術に関
する研修
研 修 内 容
マイコンの機能,用途,開発手法といった概要を習得
し,さらに受講者自身がマイコンを開発できるように
なることを目的とします。
ものづくりの基盤である接合技術について,最新技術
の動向を中心に講義を行うとともに,レーザ接合・摩
擦撹拌接合など,当センターの取り組みを紹介します。
炭素繊維複合材料利用研究会の会員を対象に,炭素繊
炭 素 繊 維 維複合材料を取り扱う際に必要となる基礎的な知識の
複 合 材 料 習得を目的として,「複合材料概論」,「構造解析・シ
技 術 者 研 修 ミュレーション」,「炭素繊維複合材料成形・評価」に
関する研修を実施します。
研修期間 担当部
定 員>
2 日間
(10 月) 生産システム研究部
<12 名>
2 日間
(8月) 生産システム研究部
<8 名>
8 日間
炭素繊維
(9~12 月)
プロジェクトチ-ム
<15 名>
<
3.産学官交流事業
(1) 他機関との
他機関との連携
との連携・
連携・支援
地域団体や大学が進める技術関連事業に対して,共催,後援,情報提供,人材の派遣・受け入
れなどの協力・支援を行います
機 関 名
広 島 商 工 会 議 所
呉 商 工 会 議 所
東広島商工会議所
府 中 商 工 会 議 所
東 友 会 協 同 組 合
広島県中小企業団体中央会
広島県プラスチック工業会
広島県鍍金工業組合
広島県鋳物工業協同組合
広島地区鈩工業組合
広島金属熱処理協同組合
広島県針工業協同組合
広島大学大学院工学研究科
近 畿 大 学 工 学 部
〒730-8510
〒737-0029
〒739-0025
〒726-0003
〒732-0802
〒730-0011
〒739-0152
〒739-2117
〒733-0013
〒737-0154
〒732-0802
〒733-0025
〒739-8527
〒739-2116
TEL
所 在 地
(FAX)
082-222-6610
広島市中区基町 5-44
(082-222-6664)
呉市宝町 1-10
0823-21-0151
呉市交通局本庁舎 4F
(0823-25-5544)
082-420-0301
東広島市西条中央 7 丁目 23-35 (082-420-0309)
0847-45-8200
府中市元町 445-1
(0847-45-5110)
082-284-3030
広島市南区大州 5-3-33
(082-281-5427)
広島市中区基町 5-44
082-228-0926
広島商工会議所ビル 6F
(082-228-0925)
東広島市八本松町吉川 5782-58
082-429-4745
東広島地域職業訓練センター内 (082-429-4745)
東広島市高屋台 1-5-18
082-434-6160
㈱ワイエスデー内
(082-434-6188)
広島市西区横川新町 8-25
082-232-4255
広島県鋳物会館ビル 2F
(082-234-4488)
0823-79-5534
呉市仁方桟橋通 1151-62
(0823-79-5614)
082-282-4361
広島市南区大州 3-6-24 ナガト内 (082-282-4262)
082-233-0470
広島市西区小河内町 2-6-7
(082-233-0570)
東広島市鏡山 1 丁目 4-1
【ダイヤルイン】
東広島市高屋うめの辺1番
082-434-7000
10
広 島 工 業 大 学
広 島 国 際 大 学
呉工業高等専門学校
県 立 広 島 大 学
〒731-5193
〒739-2695
〒737-8506
〒734-8558
(独)産業技術総合研究所中国センター 〒 739-0046
(独)JSTイノベーションプラザ広島 〒739-0046
(財)ちゅうごく産業創造センター 〒730-0041
〒730-0017
(社)中国地域ニュービジネス協議会
(社)広島県情報産業協会
(社)日本溶接協会広島県支部
(株)広 島 テ ク ノ プ ラ ザ
(財)広島県職業能力開発協会
(財)ひろしま産業振興機構
(財)ひろしま産業振興機構
カーエレクトロニクス推進センター
VE センター
広島県産業科学技術研究所
(財)くれ産業振興センター
〒730-0052
〒737-0811
〒739-0046
〒730-0052
〒730-0052
〒737-0004
〒739-0046
〒737-0004
広島市佐伯区三宅 2 丁目 1-1
東広島市黒瀬学園台 555-36
呉市阿賀南 2 丁目 2-11
広島市南区宇品東 1 丁目 1-71
東広島市鏡山 3 丁目 11-32
東広島市鏡山 3 丁目 10-23
広島市中区小町 4-33
中電ビル 2 号館 2 階
広島市中区鉄砲町 1-20
第 3 ウエノヤビル 7 階
広島市中区千田町 3 丁目 7-47
呉市西中央 3 丁目 9-6
上本ビル 2 階 201 号室
東広島市鏡山 3 丁目 13-26
広島中央サイエンスパーク内
広島市中区千田町 3 丁目 7-47
広島県情報プラザ 5F
広島市中区千田町 3 丁目 7-47
広島県情報プラザ内
呉市阿賀南 2 丁目 10-1
広島県立総合技術研究所
西部工業技術センター内
東広島市鏡山 3 丁目 10-32
呉市阿賀南 2 丁目 10-1
広島県立総合技術研究所
西部工業技術センター内
082-921-3121
0823-70-4500
0823-73-8400
082-251-5178
082-420-8230
(082-423-7820)
082-493-8235
(082-493-8236)
082-241-9927
(082-240-2189)
082-221-2929
(082-221-6166)
082-242-7408
(082-242-0668)
0823-21-3331
(0823-21-2717)
082-420-0500
(082-420-0501)
082-245-4020
(082-245-4858)
082-240-7700
(082-242-7709)
0823-36-6680
(0823-36-6681)
082-431-0200
(082-431-0201)
0823-76-3766
(0823-72-0333)
(2) 研究会
技術の最新情報や参加企業等相互の情報交換,技術向上のための講習会等の開催,また共同研
究等を実施するための研究会活動を行います。
今年度は,次の研究会活動を実施します。
研究会
活 動 内 容
担当部
広島県および近県の企業,大学などが参加し,参加機関の機能性
機 能 性 薄 膜 薄膜に関する研究成果の発表や外部講師による講演会を開き,積 加工技術研究部
応用技術研究会 極的な技術交流を図ります。企業 32 社と大学,公設試で構成さ
れます。
11
広島県画像処理 広島県および近県の企業,大学などが参加し,画像処理技術に関
活 用 研 究 会 する講演会,見学会,会員企業相互による技術ニーズ・シーズ報
告などの活動を通じて,積極的な技術交流や研鑽を図ります。
県内の自動車関連産業等を中心とする企業・大学・県立研究機関
炭素繊維複合材料 が炭素繊維複合材料技術に関する交流や研鑽を行ない,軽量で高
利 用 研 究 会 強度な炭素繊維複合材料の各種製品への適用を通じて,参加企業
の活性化と発展に貢献することを目的とします。
プロジェクト研究「広島発の金型高精度加工システム開発」を推
広島県金型技術 進し,開発技術の検証と成果普及を図るため,県内企業,研究機
活 用 研 究 会 関などが参加して金型加工に代表される高硬度・難削・難加工形
(仮
称) 状を高精度に加工する技術に関する技術交流や研鑚を行い,地域
の活性化と発展に貢献することを目的とします。
12
生産システム研究部
炭素繊維
プロジェクトチーム
金型加工
プロジェクトチーム
4.情報発信
(1) 情報提供
1) 定期刊行物
当センターの業務内容を理解していただくため,毎年次の刊行物を発行しています。
○ 研究報告(年 1 回)
○ 業務年報(年 1 回)
○ 事業概要(年 1 回)
2) 技術資料提供
国公立の試験研究機関や大学の研究報告,また学会誌や技術誌等の資料提供を行います。
○ 研究報告:国公立研究機関,大学等
○ 学協会誌:20 数誌
○ 技術雑誌:20 数誌
○ 技術図書:機械,電子,情報処理,新素材,高分子化学,表面処理等の専門図書
○ 情 報 誌:国公立研究機関,企業等
○ 技術新聞:1 紙
(2) 広報活動
企業向けにホームページ上で,次の各種情報の提供を行います。また,マスコミを通じて
積極的に研究成果等の情報を提供します。
○「お知らせ」
当センターの行事案内,補助事業の募集案内等
○「センターの案内」
業務概要,事業計画,組織,職員一覧,施設・設備紹介,開放設備,所蔵図書
研究概要と成果,工業所有権,沿革,交通案内
各種申請書の様式(依頼試験申請書,設備利用申請書等)
5.その他
その他
(1) 職員研修
当センター研究員の資質向上を図るため,学会や技術研修に職員を派遣します。
○ 中小企業大学校派遣研修
○ 各種学会への出席
○ 短期客員研究員の受け入れ
(2) URL
広島県立総合技術研究所
西部工業技術センター
生産技術アカデミー
http://www.pref.hiroshima.lg.jp/page/1190946228795/index.html
http://www.pref.hiroshima.lg.jp/page/1195454001422/index.html
13
平成2
平成22年度 事業概要
編集発行
広島県立総合技術研究所
西部工業技術センター
〒737-0004 広島県呉市阿賀南 2 丁目 10 番 1 号
TEL:0823-74-1151
FAX:0823-74-1131
E-mail:[email protected]
各部直通電話(市外局番 0823)
・総務担当
・技術支援部
・材料技術研究部
・加工技術研究部
74-0050
74-1151
74-1152
74-1158
・炭素繊維
74-1160
プロジェクトチーム
西部工業技術センター 生産技術アカデミー
〒739-0046 東広島市鏡山 3 丁目 13 番 26 号
TEL:082-420-0537
FAX:082-420-0539
E-mail : [email protected]
各部直通電話(市外局番 082)
・技術支援担当
420-0537
・製品設計研究部
420-0540
・生産システム研究部
・金型加工
プロジェクトチーム
420-0566
420-0538
※お問い合わせについて
・各技術へのご相談等は,直接担当部にお問い合わせください。
・担当部が分からない場合や各担当部に属さない事項は,技術支援部
(技術支援担当)にお問い合わせください。